JPH10102405A - 透水性弾性ブロック - Google Patents
透水性弾性ブロックInfo
- Publication number
- JPH10102405A JPH10102405A JP25428296A JP25428296A JPH10102405A JP H10102405 A JPH10102405 A JP H10102405A JP 25428296 A JP25428296 A JP 25428296A JP 25428296 A JP25428296 A JP 25428296A JP H10102405 A JPH10102405 A JP H10102405A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- block
- rubber
- specific gravity
- high specific
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Road Paving Structures (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゴムブロックの利点を保持したまま、耐久性
及び透水性に優れ、より安価な透水性弾性ブロックを提
供する。 【解決手段】 ゴムチップ２の接着成形体に通水方向へ
連通路４を有する高比重材ブロック１を設けてなる透水
性弾性ブロックであって、連通路は高比重ブロックの厚
み方向に段階的又は連続的に断面積が変化したものであ
る。
及び透水性に優れ、より安価な透水性弾性ブロックを提
供する。 【解決手段】 ゴムチップ２の接着成形体に通水方向へ
連通路４を有する高比重材ブロック１を設けてなる透水
性弾性ブロックであって、連通路は高比重ブロックの厚
み方向に段階的又は連続的に断面積が変化したものであ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩道，プールサイ
ド，ベランダ，遊園地，運動公園等に用いられ、衝撃吸
収性，透水性，耐滑り性等に優れる透水性弾性ブロック
に関する。
ド，ベランダ，遊園地，運動公園等に用いられ、衝撃吸
収性，透水性，耐滑り性等に優れる透水性弾性ブロック
に関する。
【０００２】
【従来の技術】今日、高齢化社会の到来により、環境と
の調和と視覚的快適性の高い、衝撃吸収性に優れた人に
優しい歩道が期待され、また透水性に優れ、雨水を地中
に浸透させ、地下水の保全を考えた歩道も期待されてい
る。さらに水たまりや跳ね返りがなく、滑りにくい歩道
も同様に期待されている。
の調和と視覚的快適性の高い、衝撃吸収性に優れた人に
優しい歩道が期待され、また透水性に優れ、雨水を地中
に浸透させ、地下水の保全を考えた歩道も期待されてい
る。さらに水たまりや跳ね返りがなく、滑りにくい歩道
も同様に期待されている。
【０００３】従来、歩道等の舗装用ゴムブロックは、所
定の形に加硫成形したソリッドゴム単体、あるいはゴム
粉末体(ゴムチップ)を接着剤で所定の形に加硫成形した
ものが数多く開発され(例えば特開昭63-315708号,実開
平3-103305号,特開平5-171607号)、市場での実績もあ
る。これらのゴム材には、合成ゴムの規格外品のほか、
使用済みタイヤや工業製品の廃ゴムを使うため、「資源
リサイクル」の要請にも合致し、環境保全の上でも注目
されている。
定の形に加硫成形したソリッドゴム単体、あるいはゴム
粉末体(ゴムチップ)を接着剤で所定の形に加硫成形した
ものが数多く開発され(例えば特開昭63-315708号,実開
平3-103305号,特開平5-171607号)、市場での実績もあ
る。これらのゴム材には、合成ゴムの規格外品のほか、
使用済みタイヤや工業製品の廃ゴムを使うため、「資源
リサイクル」の要請にも合致し、環境保全の上でも注目
されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
ゴムブロックは、通常のコンクリートブロックや煉瓦ブ
ロックと比べて２〜10倍と非常に高価なことから、その
使用はごく限定されており、大半がゴルフ場で、その他
のスポーツ施設、リゾート施設等にもごく限定的に施工
されているだけである。
ゴムブロックは、通常のコンクリートブロックや煉瓦ブ
ロックと比べて２〜10倍と非常に高価なことから、その
使用はごく限定されており、大半がゴルフ場で、その他
のスポーツ施設、リゾート施設等にもごく限定的に施工
されているだけである。
【０００５】また、コンクリートや煉瓦に比べると、軽
量で施工が容易という長所を持つ反面、製品の肉厚が薄
い場合、置き敷き施工法では浮き上がり現象が発生する
ので製品を厚肉化するか、下地に接着剤を塗布すること
が必要になるため、かえってコストアップの要因となっ
ていた。内部に高比重のブロックを有するものにおいて
は、透水性を有しているといっても、ブロック部分での
透水性が望めなかったり、ブロックに対するゴム層の接
着強度が充分でなく、耐久性に問題があった。
量で施工が容易という長所を持つ反面、製品の肉厚が薄
い場合、置き敷き施工法では浮き上がり現象が発生する
ので製品を厚肉化するか、下地に接着剤を塗布すること
が必要になるため、かえってコストアップの要因となっ
ていた。内部に高比重のブロックを有するものにおいて
は、透水性を有しているといっても、ブロック部分での
透水性が望めなかったり、ブロックに対するゴム層の接
着強度が充分でなく、耐久性に問題があった。
【０００６】そこで、本発明者は高比重材ブロックを内
部に有するゴムブロックおよびその製造方法を提案する
ことにより、従来のゴムブロックの利点を保持したま
ま、耐久性及び透水性に優れ、より安価な製品を提供す
ることを目的とした。
部に有するゴムブロックおよびその製造方法を提案する
ことにより、従来のゴムブロックの利点を保持したま
ま、耐久性及び透水性に優れ、より安価な製品を提供す
ることを目的とした。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、ゴムチップの
接着成形体に通水方向へ連通路を有する高比重材ブロッ
クを設けてなる透水性弾性ブロックを開発した。コスト
アップの要因となっているゴムチップ、並びにゴムチッ
プを固める接着剤の使用割合を減少させるため、比較的
安価な高比重材ブロックを設けたこと、更に高比重ブロ
ックには連通路を設けたのである。このことによって従
来の透水性と接着強度の問題を解決し本発明を完成する
に至った。
め、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、ゴムチップの
接着成形体に通水方向へ連通路を有する高比重材ブロッ
クを設けてなる透水性弾性ブロックを開発した。コスト
アップの要因となっているゴムチップ、並びにゴムチッ
プを固める接着剤の使用割合を減少させるため、比較的
安価な高比重材ブロックを設けたこと、更に高比重ブロ
ックには連通路を設けたのである。このことによって従
来の透水性と接着強度の問題を解決し本発明を完成する
に至った。
【０００８】高比重材ブロックとしては、コンクリート
ブロックを始め、煉瓦、各種の石材や石膏、鉄鋼材など
が挙げられるが、コスト的にコンクリートブロックが好
ましい。
ブロックを始め、煉瓦、各種の石材や石膏、鉄鋼材など
が挙げられるが、コスト的にコンクリートブロックが好
ましい。
【０００９】この高比重ブロックには通水方向に１〜数
個の連通路を有しているため、ゴムチップ間の間隙とに
よって透水性に優れる。また、連通路は高比重材ブロッ
ク厚み方向に、段階的または連続的に断面積が変化して
いるため、高比重材ブロックの外周の一部または全面を
覆っているゴムチップが外力によって移動したり、ずれ
たりするのを防ぐ(接着強度を高める)ことができ、耐久
性が向上する。
個の連通路を有しているため、ゴムチップ間の間隙とに
よって透水性に優れる。また、連通路は高比重材ブロッ
ク厚み方向に、段階的または連続的に断面積が変化して
いるため、高比重材ブロックの外周の一部または全面を
覆っているゴムチップが外力によって移動したり、ずれ
たりするのを防ぐ(接着強度を高める)ことができ、耐久
性が向上する。
【００１０】この透水性弾性ブロックの製造方法として
は、高比重材ブロックを予め成形した後で、加熱し金型
キャビティーに固定し、バインダーを配合したゴムチッ
プを注入し、加熱成形して所定の形状にするとか、予め
金型で成形した外周ゴムをこれも予め成形されている高
比重材ブロックと嵌め合いにより合体させるとか、予め
成形した外周ゴムを型枠内へ固定し、高比重材ブロック
のコンクリートを充填して固化させる等によって得られ
る。
は、高比重材ブロックを予め成形した後で、加熱し金型
キャビティーに固定し、バインダーを配合したゴムチッ
プを注入し、加熱成形して所定の形状にするとか、予め
金型で成形した外周ゴムをこれも予め成形されている高
比重材ブロックと嵌め合いにより合体させるとか、予め
成形した外周ゴムを型枠内へ固定し、高比重材ブロック
のコンクリートを充填して固化させる等によって得られ
る。
【００１１】外周ゴム面にある、ゴムブロックの踏み面
は着色することによって、環境との調和と視覚的快適性
の高い設計が可能となる。また、衝突面すべてをゴムチ
ップで被覆することによって、落下による破損がなく、
現場での施工作業性も向上する。さらに、高比重材ブロ
ックを内部に有するため、施工後のブロックの浮き上が
りがなく、メンテナンス性にも優れている。
は着色することによって、環境との調和と視覚的快適性
の高い設計が可能となる。また、衝突面すべてをゴムチ
ップで被覆することによって、落下による破損がなく、
現場での施工作業性も向上する。さらに、高比重材ブロ
ックを内部に有するため、施工後のブロックの浮き上が
りがなく、メンテナンス性にも優れている。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明の実施例をあげて、本発明
をさらに詳細に説明するが、これにより本発明が限定さ
れるものではない。
をさらに詳細に説明するが、これにより本発明が限定さ
れるものではない。
【００１３】
【実施例】図１は本発明の透水性弾性ブロックの実施例
の斜視図であり、図２は図１中Ａ−Ａ断面図である。図
１中破線で示したような形状のコンクリートブロックの
高比重材ブロック１を予め成形し、これを100℃で10分
間加熱した後、金型キャビティーに固定した。ゴムタイ
ヤ、ゴム靴、ゴムホース等のスクラップを回転式ディス
クリファイヤ−を用いて８mm以下に粉砕して得られたゴ
ムチップ(粉末)２にポリウレタン系バインダー(接着剤)
を添加して(重量比＝40：９)十分撹拌したのち、上記の
金型キャビティー内に注入した。さらに、ゴムブロック
の踏み面にあたる部位約10mmは合成ゴムの規格外品に顔
料を添加して所定の色に着色した後加硫成形し、回転式
ディスクリファイヤ−を用いて６mm以下に粉砕して得ら
れたカラーチップ３を注入した。これを165℃で12分間
加熱成形して所定の形状の透水性弾性ブロックを製造し
た。
の斜視図であり、図２は図１中Ａ−Ａ断面図である。図
１中破線で示したような形状のコンクリートブロックの
高比重材ブロック１を予め成形し、これを100℃で10分
間加熱した後、金型キャビティーに固定した。ゴムタイ
ヤ、ゴム靴、ゴムホース等のスクラップを回転式ディス
クリファイヤ−を用いて８mm以下に粉砕して得られたゴ
ムチップ(粉末)２にポリウレタン系バインダー(接着剤)
を添加して(重量比＝40：９)十分撹拌したのち、上記の
金型キャビティー内に注入した。さらに、ゴムブロック
の踏み面にあたる部位約10mmは合成ゴムの規格外品に顔
料を添加して所定の色に着色した後加硫成形し、回転式
ディスクリファイヤ−を用いて６mm以下に粉砕して得ら
れたカラーチップ３を注入した。これを165℃で12分間
加熱成形して所定の形状の透水性弾性ブロックを製造し
た。
【００１４】得られたゴムブロックの性能を表１に示し
た。なお、透水試験は、60mmφ×200mmh円筒をブロック
体に接着、水を満たし、水位200mmから100mmになる時間
を透水時間とした。比較例として、高比重材ブロックを
内部に有しないソリッドゴムブロックの性能を表１に示
す。
た。なお、透水試験は、60mmφ×200mmh円筒をブロック
体に接着、水を満たし、水位200mmから100mmになる時間
を透水時間とした。比較例として、高比重材ブロックを
内部に有しないソリッドゴムブロックの性能を表１に示
す。
【００１５】
【表１】
【００１６】この実施例ではコンクリートブロックの高
比重材ブロック１の通水方向、すなわち、垂直方向に同
一径の連通路(孔)４を複数個設け、その連通路にもゴム
チップが充填されて成形一体化されている。連通路４は
図３のように高比重材ブロックの厚み方向に、大径−小
径−大径へと連続的に断面積を変化させることによっ
て、製造時のゴムチップの充填を容易にすると共に、透
水性を高めるようになっている。
比重材ブロック１の通水方向、すなわち、垂直方向に同
一径の連通路(孔)４を複数個設け、その連通路にもゴム
チップが充填されて成形一体化されている。連通路４は
図３のように高比重材ブロックの厚み方向に、大径−小
径−大径へと連続的に断面積を変化させることによっ
て、製造時のゴムチップの充填を容易にすると共に、透
水性を高めるようになっている。
【００１７】図４の例は予め金型で成形したゴムチップ
２からなる外周ゴムを、これも予め成形された煉瓦の高
比重材ブロック１と嵌め合いにより合体させて製造した
例である。連通路４は高比重材ブロックの厚み方向に、
小径−大径へと連続的に断面積を変化させて嵌め合い強
度を高めるようになっている。もちろん連通路４が透水
性を高めていることはこれまでの例と同様である。
２からなる外周ゴムを、これも予め成形された煉瓦の高
比重材ブロック１と嵌め合いにより合体させて製造した
例である。連通路４は高比重材ブロックの厚み方向に、
小径−大径へと連続的に断面積を変化させて嵌め合い強
度を高めるようになっている。もちろん連通路４が透水
性を高めていることはこれまでの例と同様である。
【００１８】
【発明の効果】本発明は、弾性と透水性及び耐久性に優
れているので、歩道を始め、プールサイド，ベランダ，
遊園地，運動公園等に用いて有効である。しかも、施工
が容易で工期の短縮化も同時に図れる。加えて、ゴム廃
棄物の有効利用にもなる。
れているので、歩道を始め、プールサイド，ベランダ，
遊園地，運動公園等に用いて有効である。しかも、施工
が容易で工期の短縮化も同時に図れる。加えて、ゴム廃
棄物の有効利用にもなる。
【図１】本発明の透水性弾性ブロックの実施例の斜視図
である。
である。
【図２】図１中Ａ−Ａ断面図である。
【図３】他の実施例の図２相当断面図である。
【図４】外周ゴムを高比重材ブロックと嵌め合いにより
合体させた例の長手方向断面図である。
合体させた例の長手方向断面図である。
１ 高比重材ブロック ２ ゴムチップ ３ カラーチップ ４ 連通路
Claims (3)
- 【請求項１】 ゴムチップの接着成形体に通水方向へ連
通路を有する高比重材ブロックを設けてなる透水性弾性
ブロック。 - 【請求項２】 連通路は高比重ブロックの厚み方向に段
階的又は連続的に断面積が変化したものである請求項１
記載の透水性弾性ブロック。 - 【請求項３】 ゴムチップの接着成形体の少なくとも外
周ゴム面を着色ゴムチップで成形してなる請求項１記載
の透水性弾性ブロック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25428296A JPH10102405A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 透水性弾性ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25428296A JPH10102405A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 透水性弾性ブロック |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10102405A true JPH10102405A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17262810
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25428296A Pending JPH10102405A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 透水性弾性ブロック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10102405A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100636704B1 (ko) | 2006-06-13 | 2006-10-20 | 그린로드 주식회사 | 개선된 투수율을 갖는 탄성포장 시공방법 및 그 탄성포장층 |
| JP2011120489A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Aitekku:Kk | 緑化用透水性マット及びその製法 |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP25428296A patent/JPH10102405A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100636704B1 (ko) | 2006-06-13 | 2006-10-20 | 그린로드 주식회사 | 개선된 투수율을 갖는 탄성포장 시공방법 및 그 탄성포장층 |
| JP2011120489A (ja) * | 2009-12-08 | 2011-06-23 | Aitekku:Kk | 緑化用透水性マット及びその製法 |
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