JPH10101903A - 貯蔵安定性に優れたエポキシ樹脂組成物 - Google Patents
貯蔵安定性に優れたエポキシ樹脂組成物Info
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- JPH10101903A JPH10101903A JP28124896A JP28124896A JPH10101903A JP H10101903 A JPH10101903 A JP H10101903A JP 28124896 A JP28124896 A JP 28124896A JP 28124896 A JP28124896 A JP 28124896A JP H10101903 A JPH10101903 A JP H10101903A
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- JP
- Japan
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- epoxy resin
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- silicone resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 常温硬化一液型エポキシ樹脂組成物の貯蔵安
定性を改良する。 【解決手段】 エポキシ樹脂、エポキシ樹脂硬化剤、変
性シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂硬化用触媒か
ら成る常温硬化一液型エポキシ樹脂組成物において、エ
ポキシ樹脂硬化剤として、N-(1,3-ジメチルブチリ
セデン)-3-(トリエトキシシリル)-1-プロパナミン
のようなモノアミン系ケチミン化合物を使用する。
定性を改良する。 【解決手段】 エポキシ樹脂、エポキシ樹脂硬化剤、変
性シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂硬化用触媒か
ら成る常温硬化一液型エポキシ樹脂組成物において、エ
ポキシ樹脂硬化剤として、N-(1,3-ジメチルブチリ
セデン)-3-(トリエトキシシリル)-1-プロパナミン
のようなモノアミン系ケチミン化合物を使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エポキシ樹脂、ケチミ
ン、変性シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂硬化用
触媒から成ることを特徴とする貯蔵安定性及び硬化物の
可撓性及び接着性に優れた常温硬化一液型エポキシ樹脂
組成物に関するものである。
ン、変性シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂硬化用
触媒から成ることを特徴とする貯蔵安定性及び硬化物の
可撓性及び接着性に優れた常温硬化一液型エポキシ樹脂
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、常温硬化一液型エポキシ樹脂組成
物は、エポキシ樹脂、その硬化剤としてのジアミン系ケ
チミン、変性シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂硬
化用触媒の組み合わせから成るものが殆どであった。し
かし、これらの組成物は、ジアミン系ケチミンが樹脂内
の水分と反応し易いため、貯蔵安定性に劣る欠点を有し
ており、その改善が求められていた。
物は、エポキシ樹脂、その硬化剤としてのジアミン系ケ
チミン、変性シリコーン樹脂及び変性シリコーン樹脂硬
化用触媒の組み合わせから成るものが殆どであった。し
かし、これらの組成物は、ジアミン系ケチミンが樹脂内
の水分と反応し易いため、貯蔵安定性に劣る欠点を有し
ており、その改善が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前述
のような長期保存性に欠ける常温硬化一液型エポキシ樹
脂組成物の問題点を改善することにある。すなわち、本
発明は、エポキシ樹脂の優れた接着性、耐水性、耐熱性
及び可撓性を有するのみならず、更に貯蔵安定性をも併
有する常温硬化一液型エポキシ樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
のような長期保存性に欠ける常温硬化一液型エポキシ樹
脂組成物の問題点を改善することにある。すなわち、本
発明は、エポキシ樹脂の優れた接着性、耐水性、耐熱性
及び可撓性を有するのみならず、更に貯蔵安定性をも併
有する常温硬化一液型エポキシ樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、上記
の目的を達成し得るものとして、エポキシ樹脂(A)1
00重量部あたり、10〜80重量部の式(I)
の目的を達成し得るものとして、エポキシ樹脂(A)1
00重量部あたり、10〜80重量部の式(I)
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1及びR2は同一又は異なる水
素、炭素数1〜6のアルキル基又はフェニル基であり、
Xは炭素数2〜6のアルキレン基又は炭素数6〜12の
アリーレン基であり、R3及びR4は水素又は炭素数1〜
6の1価の炭化水素基であり、nは0〜2の整数であ
る。)で表わされるケチミン(B)及び50〜400重
量部の変性シリコーン樹脂(C)、並びに、該変性シリ
コーン樹脂(C)100重量部あたり0.4〜2重量部
の変性シリコーン樹脂硬化用触媒(D)、から成ること
を特徴とするエポキシ樹脂組成物が提供される。
素、炭素数1〜6のアルキル基又はフェニル基であり、
Xは炭素数2〜6のアルキレン基又は炭素数6〜12の
アリーレン基であり、R3及びR4は水素又は炭素数1〜
6の1価の炭化水素基であり、nは0〜2の整数であ
る。)で表わされるケチミン(B)及び50〜400重
量部の変性シリコーン樹脂(C)、並びに、該変性シリ
コーン樹脂(C)100重量部あたり0.4〜2重量部
の変性シリコーン樹脂硬化用触媒(D)、から成ること
を特徴とするエポキシ樹脂組成物が提供される。
【0007】本発明で使用されるエポキシ樹脂(A)の
具体例としては、ビスフエノールA、ビスフエノールF
などとエピクロルヒドリンとを反応させて得られるビス
フエノールA型エポキシ樹脂、ビスフエノールF型エポ
キシ樹脂など;これらを水素添加したエポキシ樹脂;グ
リシジルエステル型エポキシ樹脂;ノボラック型エポキ
シ樹脂;ウレタン結合を有するウレタン変性エポキシ樹
脂;メタキシレンジアミンやヒダントイン等をエポキシ
化した含窒素エポキシ樹脂;ポリブタジエン又はNBR
を含有するゴム変性エポキシ樹脂、等が挙げられる。し
かし、これらに限定されるものではなく、常温で液状の
エポキシ樹脂であれば、いずれも本発明で使用すること
ができる。また、これらエポキシ樹脂は単独使用に限ら
れず、2種以上の併用も勿論可能である。
具体例としては、ビスフエノールA、ビスフエノールF
などとエピクロルヒドリンとを反応させて得られるビス
フエノールA型エポキシ樹脂、ビスフエノールF型エポ
キシ樹脂など;これらを水素添加したエポキシ樹脂;グ
リシジルエステル型エポキシ樹脂;ノボラック型エポキ
シ樹脂;ウレタン結合を有するウレタン変性エポキシ樹
脂;メタキシレンジアミンやヒダントイン等をエポキシ
化した含窒素エポキシ樹脂;ポリブタジエン又はNBR
を含有するゴム変性エポキシ樹脂、等が挙げられる。し
かし、これらに限定されるものではなく、常温で液状の
エポキシ樹脂であれば、いずれも本発明で使用すること
ができる。また、これらエポキシ樹脂は単独使用に限ら
れず、2種以上の併用も勿論可能である。
【0008】本発明では、エポキシ樹脂(A)の硬化剤
として上記式(I)に示すケチミン化合物(B)が使用
される。これらケチミン化合物は、水分のない状態では
安定であるが、水分が接近して反応することにより、メ
チルイソブチルケトンとアミノアルキルアルコキシシラ
ンを生成し、アミノアルキルアルコキシシランが持つ第
一級アミンの活性水素とエポキシ樹脂との間で反応が起
こる。このような潜在性硬化剤である式(I)のケチミ
ン化合物は、従来のジアミン系のケチミン化合物とは異
なり、モノアミン系の化合物であるため、貯蔵安定性に
優れる。また、水分と反応して生成したアミノアルキル
アルコキシシランは、カップリング剤としての働きを持
つため、密着性の向上、特にコンクリートのような無機
物との密着性の向上、に寄与する。一般に、モノアミン
はエポキシ樹脂との反応が遅く、優れた物性を有する硬
化物を与えることができないものとされていたのに対し
て、式(I)のケチミン化合物を使用することにより、
予期に反して、上記のような効果がもたらされる。ケチ
ミン化合物の使用量は、エポキシ樹脂100重量部あた
り10〜80重量部、好ましくは30〜60重量部とさ
れる。10重量部未満の量の使用では、貯蔵安定性には
有利であるが、硬化が遅くなり、逆に、80重量部を越
える量の使用では、貯蔵安定性に不利となる。
として上記式(I)に示すケチミン化合物(B)が使用
される。これらケチミン化合物は、水分のない状態では
安定であるが、水分が接近して反応することにより、メ
チルイソブチルケトンとアミノアルキルアルコキシシラ
ンを生成し、アミノアルキルアルコキシシランが持つ第
一級アミンの活性水素とエポキシ樹脂との間で反応が起
こる。このような潜在性硬化剤である式(I)のケチミ
ン化合物は、従来のジアミン系のケチミン化合物とは異
なり、モノアミン系の化合物であるため、貯蔵安定性に
優れる。また、水分と反応して生成したアミノアルキル
アルコキシシランは、カップリング剤としての働きを持
つため、密着性の向上、特にコンクリートのような無機
物との密着性の向上、に寄与する。一般に、モノアミン
はエポキシ樹脂との反応が遅く、優れた物性を有する硬
化物を与えることができないものとされていたのに対し
て、式(I)のケチミン化合物を使用することにより、
予期に反して、上記のような効果がもたらされる。ケチ
ミン化合物の使用量は、エポキシ樹脂100重量部あた
り10〜80重量部、好ましくは30〜60重量部とさ
れる。10重量部未満の量の使用では、貯蔵安定性には
有利であるが、硬化が遅くなり、逆に、80重量部を越
える量の使用では、貯蔵安定性に不利となる。
【0009】本発明において使用される変性シリコーン
樹脂(C)は、好ましくは、一般式(II)
樹脂(C)は、好ましくは、一般式(II)
【0010】
【化3】
【0011】(式中、R4は炭素数1〜12の一価の炭
化水素基であり、R5は炭素数1〜6の一価の炭化水素
基であり、nは0〜2の整数である。)で示されるよう
な加水分解性シリル官能基を末端に有するものである。
このような変性シリコーン樹脂は、末端に加水分解性シ
リル基を有しているため、空気中の湿分と反応を起こし
て硬化する。変性シリコーン樹脂は1種類のみを使用し
てもよいし、また、2種類以上のものを併用してもよ
い。その使用量は、エポキシ樹脂(A)の100重量部
あたり50〜400重量部、好ましくは100〜300
重量部とされる。50重量部未満の量の使用では、硬化
物に十分な可撓性を持たせることができず、エポキシ樹
脂の脆さを改良することができない。一方、400重量
部を越える量の使用では、十分の可撓性をもたらすこと
はできるけれども、接着性を悪化させるおそれがある。
化水素基であり、R5は炭素数1〜6の一価の炭化水素
基であり、nは0〜2の整数である。)で示されるよう
な加水分解性シリル官能基を末端に有するものである。
このような変性シリコーン樹脂は、末端に加水分解性シ
リル基を有しているため、空気中の湿分と反応を起こし
て硬化する。変性シリコーン樹脂は1種類のみを使用し
てもよいし、また、2種類以上のものを併用してもよ
い。その使用量は、エポキシ樹脂(A)の100重量部
あたり50〜400重量部、好ましくは100〜300
重量部とされる。50重量部未満の量の使用では、硬化
物に十分な可撓性を持たせることができず、エポキシ樹
脂の脆さを改良することができない。一方、400重量
部を越える量の使用では、十分の可撓性をもたらすこと
はできるけれども、接着性を悪化させるおそれがある。
【0012】本発明において使用される変性シリコーン
樹脂硬化用触媒(D)は、上記変性シリコーン樹脂の水
分との反応を促進させるものである。具体例としては、
ジ-n-ブチル錫-ジ-ラウレート、ジ-n-ブチル錫-ジ-フ
タレート等のような有機錫化合物;オクチル酸鉛、ナフ
テン酸鉄等のような有機カルボン酸金属塩、などが挙げ
られる。これらは、夫々単独で使用してもよく、或い
は、2種以上を併用してもよい。その使用量は、変性シ
リコーン樹脂(C)の100重量部あたり0.4〜2重
量部、好ましくは0.6〜1.8重量部とされる。0.4
重量部未満の量の使用では、変性シリコーン樹脂の水分
との反応による硬化が遅く、逆に、2重量部を越える量
の使用では、空気中又は樹脂組成物中の水分を取り込み
易くなるため、貯蔵安定性の悪化をもたらすおそれがあ
る。
樹脂硬化用触媒(D)は、上記変性シリコーン樹脂の水
分との反応を促進させるものである。具体例としては、
ジ-n-ブチル錫-ジ-ラウレート、ジ-n-ブチル錫-ジ-フ
タレート等のような有機錫化合物;オクチル酸鉛、ナフ
テン酸鉄等のような有機カルボン酸金属塩、などが挙げ
られる。これらは、夫々単独で使用してもよく、或い
は、2種以上を併用してもよい。その使用量は、変性シ
リコーン樹脂(C)の100重量部あたり0.4〜2重
量部、好ましくは0.6〜1.8重量部とされる。0.4
重量部未満の量の使用では、変性シリコーン樹脂の水分
との反応による硬化が遅く、逆に、2重量部を越える量
の使用では、空気中又は樹脂組成物中の水分を取り込み
易くなるため、貯蔵安定性の悪化をもたらすおそれがあ
る。
【0013】本発明のエポキシ樹脂組成物には、更に、
必要に応じて、従来から慣用されて来た他の添加剤を配
合することが可能である。具体的には、可塑剤、充填
剤、着色剤、粘度調整剤、脱水剤などを例示することが
できる。
必要に応じて、従来から慣用されて来た他の添加剤を配
合することが可能である。具体的には、可塑剤、充填
剤、着色剤、粘度調整剤、脱水剤などを例示することが
できる。
【0014】本発明のエポキシ樹脂組成物を製造するに
際しては、貯蔵安定性を考慮して、組成物への水分の侵
入に注意を払う必要がある。例えば、先ず、エポキシ樹
脂、変性シリコーン樹脂及び必要に応じて種々の添加剤
を30〜40℃に加温し、真空脱泡撹拌を2〜3時間行
ない、次いで、30℃以下にまで樹脂温度を下げて、変
性シリコーン樹脂硬化用触媒、ケチミン化合物及び必要
に応じて種々の添加剤を添加し、30〜60分間混合撹
拌したのち、水分が侵入しない密封容器に窒素ガス封入
を行ないながら注入して保管する、という方法が採られ
る。
際しては、貯蔵安定性を考慮して、組成物への水分の侵
入に注意を払う必要がある。例えば、先ず、エポキシ樹
脂、変性シリコーン樹脂及び必要に応じて種々の添加剤
を30〜40℃に加温し、真空脱泡撹拌を2〜3時間行
ない、次いで、30℃以下にまで樹脂温度を下げて、変
性シリコーン樹脂硬化用触媒、ケチミン化合物及び必要
に応じて種々の添加剤を添加し、30〜60分間混合撹
拌したのち、水分が侵入しない密封容器に窒素ガス封入
を行ないながら注入して保管する、という方法が採られ
る。
【0015】
【実施例】次に、実施例及び比較例に従って、本発明を
更に詳しく具体的に説明する。
更に詳しく具体的に説明する。
【0016】実施例1 エポキシ樹脂(油化シエルエポキシ樹脂株式会社製、商
品名エピコート828)100重量部、変性シリコーン
樹脂(鐘淵化学工業株式会社製、商品名サイリルSAT
-200)200重量部、稀釈剤としてのメタクレゾー
ル11.7重量部、脱水剤としてのビニルトリメトキシ
シラン(チッソ株式会社製、商品名S-210)8.3重
量部及び増量剤としての炭酸カルシウム408.3重量
部を、30〜40℃の温度で減圧下に混合撹拌した。3
0℃以下に冷却したのち、変性シリコーン樹脂硬化用触
媒としてのジ-n-ブチル錫化合物(三共有機合成株式会
社製、商品名No.918)1.7重量部及び式(III)
品名エピコート828)100重量部、変性シリコーン
樹脂(鐘淵化学工業株式会社製、商品名サイリルSAT
-200)200重量部、稀釈剤としてのメタクレゾー
ル11.7重量部、脱水剤としてのビニルトリメトキシ
シラン(チッソ株式会社製、商品名S-210)8.3重
量部及び増量剤としての炭酸カルシウム408.3重量
部を、30〜40℃の温度で減圧下に混合撹拌した。3
0℃以下に冷却したのち、変性シリコーン樹脂硬化用触
媒としてのジ-n-ブチル錫化合物(三共有機合成株式会
社製、商品名No.918)1.7重量部及び式(III)
【0017】
【化4】
【0018】のN-(1,3-ジメチルブチリセデン)-3
-(トリエトキシシリル)-1-プロパナミン(チッソ株
式会社製ケミチン、商品名S-340)40重量部を加
え、減圧撹拌することにより、本発明例のエポキシ樹脂
組成物を製造した。
-(トリエトキシシリル)-1-プロパナミン(チッソ株
式会社製ケミチン、商品名S-340)40重量部を加
え、減圧撹拌することにより、本発明例のエポキシ樹脂
組成物を製造した。
【0019】実施例2〜7 配合割合を下記の表1に示すとおりに変更したこと以外
は実施例1と同様にして、本発明例のエポキシ樹脂組成
物を製造した。
は実施例1と同様にして、本発明例のエポキシ樹脂組成
物を製造した。
【0020】比較例 下記式(IV)
【0021】
【化5】
【0022】に示すジアミン系ケチミン化合物を、N-
(1,3-ジメチルブチリセデン)-3-(トリエトキシシ
リル)-1-プロパナミンの代わりに使用したこと以外は
実施例1と同様にして、比較対照のためのエポキシ樹脂
組成物を製造した。
(1,3-ジメチルブチリセデン)-3-(トリエトキシシ
リル)-1-プロパナミンの代わりに使用したこと以外は
実施例1と同様にして、比較対照のためのエポキシ樹脂
組成物を製造した。
【0023】試験例 実施例1〜7及び比較例のエポキシ樹脂組成物につい
て、下記するとおりの試験を行ない、表1に示すとおり
の結果を得た。
て、下記するとおりの試験を行ない、表1に示すとおり
の結果を得た。
【0024】(1)貯蔵安定性 エポキシ樹脂組成物を密封容器に入れ、25℃で30日
間及び90日間放置したのち、組成物の粘度をB型粘度
計を用いて25℃において測定し、下記の基準で評価し
た。
間及び90日間放置したのち、組成物の粘度をB型粘度
計を用いて25℃において測定し、下記の基準で評価し
た。
【0025】◎:測定時粘度が初期粘度の1.5倍以下
である。
である。
【0026】○:測定時粘度が初期粘度の1.5〜2倍
である。
である。
【0027】△:測定時粘度が初期粘度の2〜4倍であ
る。
る。
【0028】×:測定時粘度が初期粘度の4倍以上であ
る。
る。
【0029】(2)硬度 エポキシ樹脂組成物を、10mm厚で、25℃×60%
RH/1日及び50℃×70%RH/5日の養生をした
のち、ASTM D-2240に準じて、シヨアA硬度
を測定した。
RH/1日及び50℃×70%RH/5日の養生をした
のち、ASTM D-2240に準じて、シヨアA硬度
を測定した。
【0030】(3)接着性 エポキシ樹脂組成物を2枚のスレート板の重なり区域
(30×30×0.5mm)の夫々に均一に塗布し、そ
れらスレート板を該重なり区域において重ね合わせ、2
5℃×60%RHの条件下で7日間放置したのち、硬化
した接合部を手ではがし、下記の基準で評価した。
(30×30×0.5mm)の夫々に均一に塗布し、そ
れらスレート板を該重なり区域において重ね合わせ、2
5℃×60%RHの条件下で7日間放置したのち、硬化
した接合部を手ではがし、下記の基準で評価した。
【0031】○:エポキシ樹脂硬化物が破壊する。
【0032】×:スレート板とエポキシ樹脂硬化物との
界面で剥離する。
界面で剥離する。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示す結果から、本発明のエポキシ樹
脂組成物は貯蔵安定性及び接着性に優れていることが判
る。式(IV)のジアミン系ケチミン化合物を使用した比
較例の組成物は、実施例の組成物に較べて、貯蔵安定性
が著しく劣る。また、式(III)のモノアミン系ケチミ
ン化合物を使用した実施例の組成物は、接着性及び硬度
ともに、比較例の組成物に較べて見劣りせず、同等と評
価された。
脂組成物は貯蔵安定性及び接着性に優れていることが判
る。式(IV)のジアミン系ケチミン化合物を使用した比
較例の組成物は、実施例の組成物に較べて、貯蔵安定性
が著しく劣る。また、式(III)のモノアミン系ケチミ
ン化合物を使用した実施例の組成物は、接着性及び硬度
ともに、比較例の組成物に較べて見劣りせず、同等と評
価された。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、モノアミン系ケチミン
化合物をエポキシ樹脂の硬化剤として使用する結果とし
て、常温硬化一液型エポキシ樹脂組成物の長期保存性を
向上させることができる。また、モノアミン系硬化剤を
使用した場合にはジアミン系硬化剤を使用した場合に較
べて硬化物の物性が劣るであろうとの予想に反して、本
発明によれば、同等の接着性を示す組成物が得られる。
斯くして、貯蔵安定性に優れ且つ接着性にも優れた常温
硬化一液型エポキシ樹脂組成物が、本発明によって提供
される。
化合物をエポキシ樹脂の硬化剤として使用する結果とし
て、常温硬化一液型エポキシ樹脂組成物の長期保存性を
向上させることができる。また、モノアミン系硬化剤を
使用した場合にはジアミン系硬化剤を使用した場合に較
べて硬化物の物性が劣るであろうとの予想に反して、本
発明によれば、同等の接着性を示す組成物が得られる。
斯くして、貯蔵安定性に優れ且つ接着性にも優れた常温
硬化一液型エポキシ樹脂組成物が、本発明によって提供
される。
Claims (1)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂(A)100重量部あた
り、10〜80重量部の式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は同一又は異なる水素、炭素数1〜
6のアルキル基又はフェニル基であり、Xは炭素数2〜
6のアルキレン基又は炭素数6〜12のアリーレン基で
あり、R3及びR4は水素又は炭素数1〜6の1価の炭化
水素基であり、nは0〜2の整数である。)で表わされ
るケチミン(B)及び50〜400重量部の変性シリコ
ーン樹脂(C)、並びに、該変性シリコーン樹脂(C)
100重量部あたり0.4〜2重量部の変性シリコーン
樹脂硬化用触媒(D)、から成ることを特徴とする貯蔵
安定性に優れたエポキシ樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28124896A JPH10101903A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 貯蔵安定性に優れたエポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28124896A JPH10101903A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 貯蔵安定性に優れたエポキシ樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10101903A true JPH10101903A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17636431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28124896A Pending JPH10101903A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | 貯蔵安定性に優れたエポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10101903A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002155130A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-05-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 |
US6476160B1 (en) | 1998-07-16 | 2002-11-05 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | One-pack composition of epoxy resin(s) with no oh groups and ketimine |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP28124896A patent/JPH10101903A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6476160B1 (en) | 1998-07-16 | 2002-11-05 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | One-pack composition of epoxy resin(s) with no oh groups and ketimine |
JP2002155130A (ja) * | 2000-11-20 | 2002-05-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 |
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