JPH10101665A - スチルベン骨格を有する化合物、チロシナーゼ活性阻害剤及び化粧料 - Google Patents

スチルベン骨格を有する化合物、チロシナーゼ活性阻害剤及び化粧料

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JPH10101665A
JPH10101665A JP26184196A JP26184196A JPH10101665A JP H10101665 A JPH10101665 A JP H10101665A JP 26184196 A JP26184196 A JP 26184196A JP 26184196 A JP26184196 A JP 26184196A JP H10101665 A JPH10101665 A JP H10101665A
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stilbene
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JP26184196A
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Katsumi Sakai
克己 坂井
Ryuichiro Kondo
隆一郎 近藤
Kuniyoshi Shimizu
邦義 清水
Hiroaki Sato
宏晶 佐藤
Hiroshi Nagafuku
博志 長福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANSAI KOUSO KK
Original Assignee
KANSAI KOUSO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メラニン生成に関与するチロシナーゼ活性を強
く抑制するチロシナーゼ活性阻害剤等に使用できる新規
な化合物、該化合物を有効成分とするチロシナーゼ活性
阻害剤、並びにチロシナーゼ活性を抑制することにより
メラニン生成を抑制し、美白作用等を示す化粧料を提供
すること。 【解決手段】式(1)(R1,R2:H、CH3)で示さ
れるスチルベン骨格を有する化合物、該スチルベン骨格
を有する化合物を有効成分として含有するチロシナーゼ
活性阻害剤、及び該チロシナーゼ活性阻害剤を含む化粧
料。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チロシナーゼ活性
阻害作用等を示すスチルベン骨格を有する新規な化合
物、皮膚のシミ、ソバカス等の予防又は治療に有効なチ
ロシナーゼ活性阻害剤及び該阻害剤を利用した化粧料に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚のシミ、ソバカスの予防又は
治療を目的として、チロシナーゼ活性を阻害することに
よりメラニン生成を抑制する物質が種々提案されてい
る。具体的には、ビタミンC、ハイドロキノン、コウジ
酸、チオール系化合物、種々の動植物抽出物が知られて
おり、これらを配合する化粧料が開発され、商品化され
ている。しかし、前記ビタミンC、ハイドロキノン、コ
ウジ酸は極性が高いため、化粧料として配合するにはこ
の点を考慮する必要がある。また前記チオール系化合物
は、化粧料への配合にあたって安定性に問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、チロ
セナーゼ阻害活性等を示し、化粧類等に使用可能なスチ
ルベン骨格を有する新規な化合物を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、メラニン生成に関与するチロ
シナーゼ活性を強く抑制するチロシナーゼ活性阻害剤を
提供することにある。本発明の別の目的は、チロシナー
ゼ活性を抑制することによりメラニン生成を抑制し、美
白作用等を示す化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、式
(1)で示されるスチルベン骨格を有する化合物(以下
「化合物X」と称す)が提供される。
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R及びR2は、同一若しくは異
なる基であって、水素原子又はメチル基を示す) また本発明によれば、前記化合物Xを有効成分として含
有するチロシナーゼ活性阻害剤が提供される。更に本発
明によれば、前記チロシナーゼ活性阻害剤を含む化粧料
が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の化合物Xは、前記式(1)で示されるスチ
ルベン骨格を有する化合物であり、具体的には、3,
2’,4’−トリヒドロキシ−6”,6”−ジメチルピ
ラノ(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベン、
3,2’,4’−トリヒドロキシ−6”−メチルピラノ
(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベン、3,
2’,4’−トリヒドロキシピラノ(3”,2”:4,
5)−トランス−スチルベンである。
【0008】化合物Xを調製するには、例えば、2,2
−ジメチル−7−ホルミル−5−ヒドロキシクロメン、
2−メチル−7−ホルミル−5−ヒドロキシクロメン若
しくは7−ホルミル−5−ヒドロキシクロメンと、塩化
2,4−ジヒドロキシベンジルトリフェニルフォスフォ
ニウムとのWittig反応等により合成することができる。
特に式(1)中のR1及びR2がメチル基である3,
2’,4’−トリヒドロキシ−6”,6”−ジメチルピ
ラノ(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベン
は、例えばクワの木又はクワ科パンノキ属(Artocarpus)
に属するパンノキ(Artocarpus incisus)の粉末又は削り
屑を温時エーテル等の溶媒抽出物から精製単離する方法
等により得ることもできる。
【0009】本発明のチロシナーゼ活性阻害剤は、前記
式(1)で表される化合物X又はこれらの混合物を有効
成分とする。
【0010】本発明のチロシナーゼ活性阻害剤は、前記
有効成分を含有しておれば良く、その含有割合は、0.
0001重量%以上である。
【0011】本発明の化粧料は、前記チロシナーゼ活性
阻害剤を必須成分として含有し、好ましくはチロシナー
ゼ活性阻害作用に基づくメラニン生成抑制作用を示し、
美白化粧料とすることができる。前記チロシナーゼ活性
阻害剤の化粧料への配合割合は、有効成分である化合物
Xを0.0001重量%以上、特に0.0001〜20
重量%、更には0.0001〜10重量%であるのが望
ましい。
【0012】本発明の化粧料には、前記チロシナーゼ活
性阻害剤の他に、その目的に応じて種々の材料を配合す
ることができる。特に従来公知の美白剤、しわ予防剤、
保湿剤又はこれらの混合物を配合することにより、所望
効果を相乗的に向上させることができる。
【0013】前記美白剤としては、例えばコウジ酸、ア
スコルビン酸、ハイドロキノン、チオール系化合物、こ
れらの誘導体、これらを含有する動植物の抽出物又はこ
れらの混合物等を挙げることができる。前記保湿剤とし
ては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、1,
3−ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトー
ル、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール
等の多価アルコール類;アミノ酸、乳酸ナトリウム、ピ
ロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分;ヒアル
ロン酸;コラーゲン;エラスチン;コンドロイチン硫
酸;フィブロネクチン;セラミド類;ヘパリン類似様物
質;キトサン等の水溶性高分子物質又はこれらの混合物
等を挙げることができる。前記美白剤、しわ防止剤又は
保湿剤を配合する際の配合割合は、好ましくは前記チロ
シナーゼ活性阻害剤の有効成分の0.001〜1000
倍量、特に好ましくは0.005〜500倍量の範囲で
配合するのが望ましい。
【0014】本発明の化粧料には、化粧類の種類に応じ
て一般に配合する油脂類、界面活性剤、アルコール類、
脂肪酸類、防腐剤、殺菌剤、増粘剤、酸化防止剤、色
素、香料、水溶性高分子、紫外線吸収剤、キレート剤、
pH調整剤、緩衝剤、精製水等の他の成分を適宜配合す
ることもできる。
【0015】前記増粘剤としては、アルギン酸ナトリウ
ム、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウム、マルメロ種
子抽出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子物
質;メチルセルロース、可溶性デンプン、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性
デンプン、カチオン化セルロース等の半合成高分子物
質;カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール
等の合成高分子物質又はこれらの混合物等を挙げること
ができる。前記防腐剤としては、安息香酸塩、ソルビン
酸塩、ジヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、
2,2,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニ
ルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニド、塩
化ベンザルコニウム、エタノール等を挙げることができ
る。前記酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトル
エン、ブチルヒドロキシアニソール、ビタミンE、没食
子酸プロピル等を挙げることができる。前記紫外線吸収
剤としては、4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジ
メチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメ
トキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等
を挙げることができる。前記キレート剤としては、エチ
レンジアミン四酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン
酸塩、クエン酸塩、酒石酸、グルコン酸等を挙げること
ができる。前記pH調整剤としては、水酸化ナトリウ
ム、リン酸水素カリウム、炭酸カリウム、クエン酸等を
挙げることができる。
【0016】本発明の化粧料は、前記有効成分や必要に
応じて他の成分を、各種目的に応じて配合することによ
って、医薬品、医薬部外品又は化粧品として調製するこ
とができる。具体的にはローション、乳液、クリーム、
パック剤、皮膚洗浄剤、ハップ剤、プラスター剤、ペー
スト剤、軟膏、エッセンス、ゲル剤、シャンプー、リン
ス、パウダー、ファンデーション、化粧水、洗顔料、ヘ
アートニック、養毛剤、浴用剤等に調製することができ
る。この際他の成分は、前述の成分の他に、このような
各用途に従来使用されている成分を適宜選択して配合す
ることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の化合物Xは、新規な化合物であ
り、特にチロシナーゼ活性阻害作用等を有し、安全性が
高く、化粧料、各種医薬部外品、薬剤等への利用が期待
できる。本発明のチロシナーゼ活性阻害剤は、前記化合
物Xを有効成分とするので、メラニン生成に関与するチ
ロシナーゼ活性を強く抑制することができる。更に本発
明の化粧料は、前記チロシナーゼ活性阻害剤を必須成分
として含有するので、チロシナーゼ活性を抑制すること
によりメラニン生成を抑制し、美白作用等が期待でき、
しかも前記有効成分は、化粧料中に安定に配合すること
ができるので、広範囲に及ぶ各種化粧料とすることがで
きる。
【0018】
【実施例】以下、実施例により更に詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。実施例1 パンノキ(A.incisus)の木部37kgを粉砕機で細かく
粉砕してパンノキ材粉末を得た。得られたパンノキ材粉
末を、エーテルに浸漬し、室温で一昼夜保持した。次い
で、撹拌後、濾過してエーテル抽出液330gを得た。
得られたエーテル抽出液から溶媒及びアルトカルピン(a
rtcarpin)を留去して母液とした。得られた母液を、シ
リカゲルクロマトグラフィーで処理した後、シリカゲル
MPLCで2回処理し、更に逆相HPLCで2回処理し
て分画し、チロシナーゼ阻害活性を示す画分を選択し
た。得られた活性画分に含有される化合物12mgを単
離し、FAB−MS(陽イオンモード、マトリックス:
グリセロール)により測定したところ、(M+H)+がm
/Z=311であり、よって分子量Mwは310であっ
た。またC13−NMRによる測定から、分子式はC19
184であることが判った。更に1H−NMRにより測定
したところ、単離した化合物は、3,2’,4’−トリ
ヒドロキシ−6”,6”−ジメチルピラノ(3”,
2”:4,5)−トランス−スチルベンであることが同
定された。C13−NMR及び1H−NMRの測定結果を
表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 実施例1で単離した3,2’,4’−トリヒドロキシ−
6”,6”−ジメチルピラノ(3”,2”:4,5)−
トランス−スチルベンについて、以下に示すチロシナー
ゼ活性阻害試験、メラニン生成抑制試験及びメラニン生
成抑制効果試験を行った。
【0021】チロシナーゼ活性阻害試験 0.1%L−チロシン溶液2.0ml(Mcilvaine 緩衝
液、pH6.8)、試料段階希釈液としての前記3,
2’,4’−トリヒドロキシ−6”,6”−ジメチルピ
ラノ(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベンを
含むジメチルスルフォキシド溶液0.2ml及びマッシ
ュルーム由来のチロシナーゼ(シグマ社製)1250u
nit/ml緩衝液0.1mlを混合し、37℃で10
分間反応させた。次いで、475nmで吸光度を測定
し、コントロールに対するIC50を求めた。その結果
3,2’,4’−トリヒドロキシ−6”,6”−ジメチ
ルピラノ(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベ
ンのIC50は760ppbであり、公知のチロシナーゼ
阻害活性作用を示すコウジ酸(IC50=1230pp
b)の約1.6倍の活性があることがわかった。
【0022】B−16マウスメラノーマ細胞に対するメ
ラニン生成抑制試験 B−16マウスメラノーマ細胞を10%FBSを含むM
EM培地で1×105個/5mlに調整し、T−25フ
ラスコに5ml播種した。次いで5%CO2に調整した
CO2インキュベーターで37℃、24時間培養した。
細胞が完全に接着したことを確認し、ジメチルスルフォ
キシドに溶解した試料を最終濃度100ppmになるよ
うに添加した。培養期間は6日間とし、3日目に培地交
換した。培養終了後、トリプシン処理により細胞を回収
し、その白色化度及び細胞培養度を表2及び3の判定基
準に従って肉眼で判定した。結果を表4に示す。表4の
結果より、3,2’,4’−トリヒドロキシ−6”,
6”−ジメチルピラノ(3”,2”:4,5)−トラン
ス−スチルベンにおいては細胞毒性がなく、実用化に充
分なメラニン生成抑制効果が得られた。
【0023】モルモットを用いたメラニン生成抑制効果
試験 茶色モルモットの背部をバリカンで刈毛及び剃毛した。
次いで、1×1.5cmの長方形の穴を6箇所開けたア
ルミ箔で覆い、UV−Bランプ(商品名:FL40S・BLB(東
芝株式会社製)6本、2mW/cm2の強度で総照射量1
J/cm2)で1週間に3回の割合で照射し、2週間繰
返すことにより色素沈着を形成した。その後1週間は色
素沈着を安定化させるためにモルモットを放置した。4
週目から、1日1回、1週間に5回の割合で各試料1
2.5μlを色素沈着部位に連続4週間塗布した。塗布
前、塗布1、2、3週間後及び4週間後に、背部の写真
撮影を行った後、塗布前と塗布後の色彩色差を色彩色差
計(商品名:RC−100、ミノルタ社製)で測定し、
その差によりΔL値を算出して皮膚色の黒化判定を行っ
た。結果を表5に示す。表5の結果より、3,2’,
4’−トリヒドロキシ−6”,6”−ジメチルピラノ
(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベンにおい
てはメラニン生成を顕著に抑制することがわかった。
【0024】実施例3及び4 実施例2において用いた3,2’,4’−トリヒドロキ
シ−6”,6”−ジメチルピラノ(3”,2”:4,
5)−トランス−スチルベンの代わりに、3,2’,
4’−トリヒドロキシ−6”−メチルピラノ(3”,
2”:4,5)−トランス−スチルベン(実施例3)又
は3,2’,4’−トリヒドロキシピラノ(3”,
2”:4,5)−トランス−スチルベン(実施例4)を
用いた以外は、実施例2と同様に各測定を行った。結果
を表4及び表5に示す。また、実施例3及び4のチロシ
ナーゼ活性阻害試験の結果、IC50は共に760ppb
であった。尚、これらの化合物は、2−メチル−7−ホ
ルミル−5−ヒドロキシクロメン又は7−ホルミル−5
−ヒドロキシクロメンと、塩化2,4−ジヒドロキシベ
ンジルトリフェニルフォスフォニウムとを用いて、Witt
ig反応に従って合成した。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】実施例5、比較例1 ステアリン酸4.0重量部、セチルアルコール3.0重
量部、ステアリルアルコール1.0重量部、流動パラフ
ィン6.5重量部、ワセリン10.0重量部、ソルビタ
ンモノステアレート1.5重量部及びポリオキシエチレ
ンモノステアレート(25E.O.)3.0重量部を加
熱溶解した。次いで、この加熱溶解溶液に、実施例1で
単離した3,2’,4’−トリヒドロキシ−6”,6”
−ジメチルピラノ(3”,2”:4,5)−トランス−
スチルベン0.5重量部、1.3−ブチレングリコール
5.0重量部、水酸化カリウム0.1重量部及び精製水
65.4重量部を混合した後、冷却してクリームを得
た。また比較として、3,2’,4’−トリヒドロキシ
−6”,6”−ジメチルピラノ(3”,2”:4,5)
−トランス−スチルベンを用いずに精製水の量を65.
9重量部としたクリームを得た。得られた各々のクリー
ムを、20〜30歳の女性パネル10人に朝と就寝前1
日2回、1か月間使用させ、その後の肌のシミ及びソバ
カス改善度を評価した。評価は有効10点、やや有効5
点、無効0点として肉眼判定にて行った。その結果、実
施例5では平均5点、比較クリーム(比較例1)では0
点であった。
【0030】実施例6、比較例2 実施例1で単離した3,2’,4’−トリヒドロキシ−
6”,6”−ジメチルピラノ(3”,2”:4,5)−
トランス−スチルベン0.5重量部、ポリオキシエチレ
ンセチルエーテル0.5重量部、プロピレングリコール
2.0重量部、1−メントール0.1重量部及び精製水
96.9重量部を均一に撹拌して化粧水を得た。また比
較として3,2’,4’−トリヒドロキシ−6”,6”
−ジメチルピラノ(3”,2”:4,5)−トランス−
スチルベンを用いずに精製水の量を97.4重量部とし
た化粧水を得た。得られた各々の化粧水を、実施例5と
同様にパネル10人に使用させ、肌のシミ及びソバカス
改善度を同様に評価した。その結果、実施例6では平均
5.5点、比較化粧水(比較例2)では0点であった。
【0031】実施例7、比較例3 実施例1で単離した3,2’,4’−トリヒドロキシ−
6”,6”−ジメチルピラノ(3”,2”:4,5)−
トランス−スチルベン0.5重量部、ポリオキシエチレ
ン硬化ヒマシ油(60E.O.)1.0重量部、エタノ
ール15.0重量部、1,3−ブチレングリコール4.
0重量部及び精製水79.5重量部を混合撹拌し、各成
分を溶解してローションを調製した。また比較として
3,2’,4’−トリヒドロキシ−6”,6”−ジメチ
ルピラノ(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベ
ンを用いず、精製水の量を80.0重量部としたローシ
ョンを得た。得られた各々のローションを、実施例5と
同様にパネル10人に使用させ、肌のシミ及びソバカス
改善度を同様に評価した。その結果、実施例7では平均
7.0点、比較ローション(比較例3)では0点であっ
た。
【0032】実施例8、比較例4 スクワラン8.0重量部、ワセリン2.0重量部、ミツ
ロウ0.5重量部、ソルビタンセスキオレート0.8重
量部及びポリオキシエチレンオレイルエーテル(20
E.O.)1.2重量部を加熱溶解した。得られた加熱
溶解溶液に、実施例1で単離した3,2’,4’−トリ
ヒドロキシ−6”,6”−ジメチルピラノ(3”,
2”:4,5)−トランス−スチルベン0.5重量部、
カルボキシビニルポリマー0.2重量部、プロピレング
リコール5.0重量部、水酸化カリウム0.1重量部、
エタノール2.0重量部及び精製水79.7重量部を混
合した後、冷却して乳液を調製した。また比較として
3,2’,4’−トリヒドロキシ−6”,6”−ジメチ
ルピラノ(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベ
ンを用いず、精製水の量を80.2重量部とした乳液を
得た。得られた各々の乳液を、実施例5と同様にパネル
10人に使用させ、肌のシミ及びソバカス改善度を同様
に評価した。その結果、実施例8では平均5.5点、比
較乳液(比較例4)では0点であった。
【0033】実施例9 スクワラン8.0重量部、ワセリン2.0重量部、ミツ
ロウ0.5重量部、ソルビタンセスキオレート0.8重
量部及びポリオキシエチレンオレイルエーテル(20
E.O.)1.2重量部を加熱溶解した。得られた加熱
溶解溶液に、実施例1で単離した3,2’,4’−トリ
ヒドロキシ−6”,6”−ジメチルピラノ(3”,
2”:4,5)−トランス−スチルベン0.5重量部、
カルボキシビニルポリマー0.2重量部、プロピレング
リコール5.0重量部、水酸化カリウム0.1重量部、
エタノール2.0重量部、コウジ酸1.0重量部及び精
製水78.7重量部を混合した後、冷却して乳液を調製
した。
【0034】実施例10 モノステアリン酸ポリエチレングリコール1.0重量
部、親油型モノステアリン酸グリセリン2.0重量部、
オリーブ油5.0重量部、オレイン酸2.0重量部を加
熱溶解した。得られた加熱溶解溶液に、実施例3で調製
した3,2’,4’−トリヒドロキシ−6”−メチルピ
ラノ(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベン
0.5重量部、ヒドロキシエチルセルロース0.2重量
部、プロピレングリコール2.0重量部、グリチルリチ
ン酸ジカリウム0.1重量部及び精製水87.2重量部
を混合した後、冷却して乳液を調製した。
【0035】実施例11 ステアリン酸4.0重量部、セチルアルコール3.0重
量部、ステアリルアルコール1.0重量部、流動パラフ
ィン6.5重量部、ワセリン10.0重量部、ソルビタ
ンモノステアレート1.5重量部及びポリオキシエチレ
ンモノステアレート(25E.O.)3.0重量部を加
熱溶解した。次いで、この加熱溶解溶液に、実施例4で
調製した3,2’,4’−トリヒドロキシメチルピラノ
(3”,2”:4,5)−トランス−スチルベン0.5
重量部、1.3−ブチレングリコール5.0重量部、水
酸化カリウム0.1重量部、アルブチン0.2重量部及
び精製水65.2重量部を混合した後、冷却してクリー
ムを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/35 AED A61K 31/35 AED (72)発明者 佐藤 宏晶 福岡県大野城市山田3−1−25 原田荘 202 (72)発明者 長福 博志 福岡県筑紫野市筑紫駅前通1−10 シティ ハイム筑紫312

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で示されるスチルベン骨格を有
    する化合物。 【化1】 (式中、R1及びR2は、同一若しくは異なる基であっ
    て、水素原子又はメチル基を示す)
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスチルベン骨格を有する
    化合物を有効成分として含有するチロシナーゼ活性阻害
    剤。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のチロシナーゼ活性阻害剤
    を含む化粧料。
JP26184196A 1996-10-02 1996-10-02 スチルベン骨格を有する化合物、チロシナーゼ活性阻害剤及び化粧料 Pending JPH10101665A (ja)

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JP26184196A Pending JPH10101665A (ja) 1996-10-02 1996-10-02 スチルベン骨格を有する化合物、チロシナーゼ活性阻害剤及び化粧料

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