JPH10101586A - 低分岐度オクテンの製造方法 - Google Patents
低分岐度オクテンの製造方法Info
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Abstract
る低沸点留分中のブテンを、高転化率でかつ優れた選択
性で2量化させることができ、しかも低分岐度オクテン
を得ることができるような低分岐度オクテンの製造方法
を提供する。 【解決手段】 アルミナに硫酸根を含有させ、400〜
650℃で焼成してアルミナに硫酸根を担持し、次いで
ニッケル化合物含有溶液を接触させて400〜650℃
で焼成し、触媒全量中ニッケル酸化物をニッケル換算で
3〜30重量%の量で担持して硫酸根−ニッケル担持ア
ルミナ触媒を調製し、該触媒と、イソブテン含有量が3
重量%以下であるブテン混合物とを0〜300℃でブテ
ン混合物が超臨界相又は液相を維持しうる圧力にて接触
させ、分岐度が1.2以下のオクテンを得ることを特徴
としている。
Description
軽質留分中のブテンを、高転化率でかつ優れた選択性で
2量化でき、しかも低分岐度のオクテンを得ることがで
きるような低分岐度オクテンの製造方法に関する。
しては、固体リン酸、シリカ・アルミナ、ゼオライトな
どの固体酸触媒が知られ、また担体(シリカ、アルミ
ナ、シリカ・アルミナまたは活性炭)に遷移金属を担持
させた触媒も知られている。
金属を担持させた触媒を用いる例としては、たとえばシ
リカ、アルミナまたはシリカ・アルミナに硫化ニッケル
を担持させた触媒(特公昭49−3489号)、アルミ
ナに酸化ニッケルと硫酸コバルトおよび/または硫酸マ
グネシウムを担持させた触媒(特公昭50−30044
号)、アルミナ、シリカまたはシリカ・アルミナを少量
含有する酸化ニッケル−リン酸アルミニウム触媒(特公
昭50−30046号)、アルミナ、シリカまたはシリ
カ・アルミナに、加熱焼成により酸化ニッケルに転化す
るNi化合物と、Ca、Mg、Cd、Co、Zn、A
l、Fe、Zr、Mnのうちの金属の硝酸塩、硫酸塩ま
たはハロゲン化物かあるいはNiの硫酸塩またはハロゲ
ン化物とを担持させて300℃〜700℃で焼成した触
媒(特開昭48−85506号)などが提案されてい
る。
カチオン交換により導入した触媒(特開昭60−143
830号)、アルミナ、シリカ・アルミナ、ゼオライ
ト、ケイソウ土、シリカチタニア、シリカマグネシアな
どの酸性酸化物に、Ni、Co、CrおよびPdから選
ばれる遷移金属の酸化物を担持させた担持組成物を、ハ
ロゲン含有アルキルアルミニウム化合物で処理して得ら
れる炭素数2〜6のオレフィン低重合用触媒(特開昭6
1−151136号)、アルミナ含量が10〜50重量
%、表面積が50〜600m2/g、平均細孔径が10〜1
00オングストロームである炭素数4〜10のオレフィ
ン低重合用非晶質シリカ・アルミナ触媒(特公平5−4
34号)、非晶質シリカ・アルミナに0.1〜5.0重量
%の希土類金属を担持させた触媒(特公平6−3941
2号)も提案されている。
カ・アルミナに、ニッケル塩溶液を含浸させて酸化ニッ
ケルをNi量換算で3〜15重量%の量で担持させてな
る酸化ニッケル担持触媒を用いて、炭素数4の直鎖オレ
フィンを主成分とする重合原料を、50〜200℃、2
0〜100kg/cm2G、LHSV0.1〜5.0hr-1で反
応させ、分岐度が1.5以下である炭素数8のオレフィ
ン低重合物を得る方法(特開平6−287227号)な
ども提案されている。
水酸化物または酸化物からなる担体を、硫酸あるいは硫
酸アンモニウムで処理し、次いでVIII族金属を0.01
〜10重量%担持せしめる固体酸触媒の製造法(特開昭
61−153140号公報)も提案されており、この公
報中にはアルミナを用いた例として、Pt/SO4 /A
l2O3 、Pt/SO4 /SnO2 ・Al2O3 が示され
ている。
後、硫酸根含有処理剤で処理する固体酸触媒の製造法
(特開昭61−68137号公報)、前記担体に対して
VIII族金属を含有する硫酸根含有処理剤にて硫酸根とVI
II族金属を担持する固体酸触媒の製造法(特開昭61−
22038号公報)も提案されている。
公報には、アルミナにニッケルと硫酸イオンをS/Ni
原子比が0.1〜0.95となる比率で含むオレフィンの
2量化触媒の調製法が提案されている。具体的には、
(1)アルミナに硝酸ニッケルと硫酸ニッケルとを含む
溶液を含浸する方法、(2)アルミナに硝酸ニッケル溶
液を含浸して担持した後、硫酸アンモニウム溶液で含浸
する方法が示されている。
フィンの低重合触媒は、ブテンを低重合させてオクテン
を製造しようとする場合には、2量体(オクテン)を高
い選択率で得ることは難しく、また活性も充分であると
はいえない。
可塑剤原料などとして特に有用であり、ブテンの低重合
により分岐の少ないオクテンを得ることが望まれるが、
上記公知の方法では必ずしも充分満足しうる低分岐度の
オクテンが得られるとはいえなかった。
てオレフィンの低重合方法について研究したところ、ア
ルミナに硫酸根を担持させた触媒は、オレフィンの低重
合において高活性を示すことを見出した。そしてさらに
研究したところ、この硫酸根の担持されたアルミナを4
00〜650℃で焼成し、さらにニッケル化合物を担持
させた後に400〜650℃で焼成することにより得ら
れる硫酸根−ニッケル担持アルミナ触媒は、高活性で、
かつ優れた選択性でブテンを2量化させることができ、
しかもイソブテン含有量が3重量%以下であるブテン混
合物(C4混合物)を反応させたときに分岐度1.2以
下という極めて低分岐度オクテンを得ることができるこ
とを見出して、本発明を完成するに至った。
製造時に生成する低沸点留分中のブテンを高活性でかつ
優れた選択性で2量化してオクテンを製造でき、しかも
得られるオクテンが低分岐度であるような低分岐度オク
テンの製造方法を提供することを目的としている。
法は、硫酸水溶液または硫酸アンモニウム水溶液とアル
ミナとを接触させた後、400〜650℃で焼成してア
ルミナに硫酸根を担持させ、次いで硫酸根が担持された
アルミナと、ニッケル化合物含有溶液とを接触させ、4
00〜650℃で焼成して得られた、触媒全量中、ニッ
ケル酸化物がニッケル換算で3〜30重量%の量で担持
された硫酸根−ニッケル担持アルミナ触媒と、イソブテ
ン含有量が3重量%以下であるブテン混合物とを、0〜
300℃でブテン混合物が超臨界相又は液相を維持しう
る圧力にて接触させ、分岐度が1.2以下のオクテンを
得ることを特徴としている。
では、上記硫酸根−ニッケル担持アルミナ触媒が、硫酸
根を、アルミナと硫酸根との合計重量に対して、イオウ
換算で0.5〜10重量%の量で含有していることが望
ましい。
触媒において、Ni/Sの原子比が1.0以上であるこ
とが望ましい。上記のように硫酸根が担持されたアルミ
ナにニッケル化合物含有溶液を接触させた後、焼成する
に際して、予め乾燥を行うことが好ましい。
ような低分岐度オクテンの製造方法によりオクテン選択
率70%以上で得られ、分岐度が1.2以下であること
を特徴としている。
テンの製造方法、および本発明に係る低分岐度オクテン
について具体的に説明する。本発明では、特定の硫酸根
−ニッケル担持アルミナ触媒の存在下、ブテン混合物を
低重合反応させて低分岐度のオクテンを製造している。
は、下記に示すような特定の調製方法によりアルミナに
硫酸根(硫酸イオン)およびニッケル酸化物を担持させ
て得られる。本発明では、まず硫酸水溶液または硫酸ア
ンモニウム水溶液とアルミナとを接触させた後、400
〜650℃で焼成(第一次焼成)して、硫酸根が担持さ
れたアルミナを調製している。
ナ)を用いることができるが、特に表面積150〜32
0m2/g、吸水率0.5〜1.0ccH2O/gのアルミナ
を用いることが望ましい。
ウム水溶液との接触は、含浸、浸漬などの公知の方法に
より行うことができる。この接触時には、硫酸水溶液ま
たは硫酸アンモニウム水溶液は、第一次焼成後に得られ
る硫酸根担持アルミナ(アルミナと硫酸根との合計重
量)中、硫酸根がイオウ換算で0.5〜10重量%、好
ましくは1〜5重量%の量で担持されるように用いるこ
とが好ましい。
硫酸アンモニウム水溶液とを接触させた後、次いで焼成
する。この焼成(第一次)は、硫酸根が分解しない温度
で行われるが、本発明では特に400〜650℃好まし
くは450〜600℃の温度で行われる。焼成に先立っ
て乾燥することが好ましく、乾燥は通常200℃以下の
温度で行われる。乾燥は、焼成と別々に行ってもよい
が、焼成の際に所定の焼成温度まで昇温する過程で行う
ようにしてもよい。
持アルミナと、ニッケル化合物含有溶液とを接触させた
後、400〜650℃で焼成(第二次焼成)して、硫酸
根−ニッケル担持アルミナ触媒を得ている。
酸化物として担持されるが、接触時に用いられるニッケ
ル化合物としては、硝酸塩、炭酸塩、ハロゲン化物など
の無機塩あるいはシュウ酸塩、酢酸塩などの有機塩、ア
ンモニア錯塩などを用いることができる。ただしニッケ
ル化合物としては、硫酸塩では本発明の目的とする低分
岐度オクテンは得られにくいので、硫酸塩は用いない。
酸根担持アルミナとの接触は、含浸、浸漬、共沈、沈着
などの公知の接触方法により行うことができる。次い
で、接触物を焼成(第二次)するが、本発明では特にこ
の焼成を400〜650℃好ましくは450〜600℃
の温度で行う。焼成に先立って乾燥することが好まし
く、乾燥は通常室温〜200℃、好ましくは100℃以
上の温度で行われる。乾燥時間は1時間以上であること
が好ましい。乾燥は、焼成とは別々に行ってもよいが、
焼成の際に所定の焼成温度まで昇温する過程で行うよう
にしてもよい。
ことにより硫酸根−ニッケル担持アルミナ触媒が得られ
るが、該触媒では、ニッケル酸化物は、触媒全量中ニッ
ケル換算で3〜30重量%好ましくは3〜25重量%、
さらに好ましくは3〜20重量%の量で担持されてい
る。
媒では、触媒全量中の硫酸根担持量はイオウ換算で0.
5〜10重量%であり、好ましくは1〜5重量%であ
る。Ni/Sの原子比は、好ましくは1.0以上、より
好ましくは1.1〜10、さらに好ましくは1.6〜5.
0である。特に触媒全量中、ニッケル酸化物担持量がニ
ッケル換算で3〜20重量%で、かつ硫酸根担持量が1
〜5重量%であって、しかもNi/Sの原子比が1.6
〜5.0であることが好ましい。
根が担持されていれば、該硫酸根担持アルミナに、ニッ
ケル酸化物に加えてアルミニウム酸化物を担持させても
よい。
同様にして担持させることができ、アルミニウム酸化物
原料としては、たとえば硝酸アルミニウム、ハロゲン化
アルミニウムなどの溶液を用いることができる。
ル酸化物と同時に行ってもよく、あるいは前後して行っ
てもよいが、同時に行う方が経済的である。アルミニウ
ム酸化物は、アルミニウム換算で触媒全量中0.1〜2
0重量%好ましくは0.3〜15重量%の量で担持され
ていることが望ましい。
ミナ触媒に担持されたアルミニウム酸化物の形態は不明
であるが、ニッケルの酸化状態を安定化させていると考
えられる。
ナ触媒は、ブテンの低重合反応に供する前に、不活性ガ
ス中で加熱乾燥して用いることが好ましい。本発明で
は、硫酸根−ニッケル担持アルミナ触媒は、必要に応じ
て反応に不活性な物質あるいは他の無機酸化物で希釈し
て使用することができ、あるいは他の成分を添加して使
用することもできる。また硫酸根−ニッケル担持アルミ
ナ触媒は、反応形式に応じて適宜粉末状であるいは成形
して用いることができる。
ナ触媒は、ブテンを極めて高活性で低重合させることが
でき、特に優れた選択性で2量化することができ、しか
も側鎖が少なく低分岐度のオクテンを製造することがで
きる。
触媒を用いて、後述するようにイソブテン含有量が3重
量%以下であるブテン混合物を反応させると、分岐度
1.2以下という極めて低分岐度で付加価値の高いオク
テンを高収率(転化率)で製造することができる。
ム酸化物が担持された硫酸根−ニッケル担持アルミナ触
媒は、低分岐度選択性により一層優れており、特に高温
での低重合反応を優れた低分岐度選択性で行なうことが
できるので好ましい。
用いられる触媒では、担体であるアルミナに硫酸根が担
持されることによって、アルミナの表面Al原子に2座
配位した硫酸イオンが生成し、非常に強い酸点が形成さ
れており、これにより本発明に係るオレフィン低重合用
触媒は高活性を示すと推測される。
酸イオン)として担持された硫酸根−ニッケル担持アル
ミナ触媒は、オレフィン低重合時に極めて高活性を示す
のに対して、アルミナに金属硫酸塩が担持された従来公
知の触媒(たとえば前記特公昭50−30044号公
報、特開昭48−85506号公報、特開昭61−22
0738号公報に示されるような硫酸コバルト、硫酸マ
グネシウムまたはVIII族金属硫酸塩などの金属硫酸塩を
アルミナ等に担持させた触媒、あるいはヨーロッパ特許
272970A1号公報に示されるようなアルミナにニ
ッケルを担持した後、硫酸根を担持した触媒など)は、
活性が低く、しかも低分岐度選択性が低いことは後述す
る実施例および比較例に示されており、すなわち本発明
で用いられる触媒と、従来公知の触媒とでは、触媒の形
態(構造)が異なっているため作用効果が異なることを
示している。
ナ触媒と、ブテン混合物とを0〜300℃で接触させて
低分岐度のオクテンを製造している。2量化反応に供さ
れるブテン混合物(C4留分)は、通常ブタンを含有し
ており、具体的にブテン混合物としては、たとえば石油
精製時あるいはエチレン製造時に得られる低沸点留分中
のC4留分を用いることができ、具体的にFCC装置で
生成したオレフィン留分中のC4留分あるいはエチレン
クラッカー装置、コーカー装置などで発生したオレフィ
ン留分中のC4留分などを用いることができる。これら
C4留分を組合わせて用いることもできる。
合物は、イソブテン含有量は3重量%以下、好ましくは
1重量%以下であり、ブテンとして実質的に直鎖状ブテ
ンのみを含んでいる。上記C4留分中のイソブテン含量
が高い場合には、イソブテンを予め重合などによって除
去し、3重量%以下にすることが好ましい。
テン混合物との接触反応は、回分方式、固定床式、流動
床式などのいずれの反応形式で行ってもよい。接触温度
は、0〜300℃であるが、好ましくは30〜200℃
である。接触は、加圧下で行い、5〜100kg/cm2Gの
条件下で行うことが望ましく、超臨界相又は液相条件下
で行うことが好ましい。接触時間は、通常、LHSV
0.1〜50hr-1程度、好ましくは0.1〜15hr-1
程度が適当である。
比べて比較的低温で高いブテン転化率が得られる。しか
も優れた選択性でブテンを2量化させることができる。
具体的に、オクテン選択率は70%以上であり、好まし
くは75%以上である。本発明では、上記のようにして
分岐度が1.2以下のオクテンを得ることができる。
オレフィン構造の主鎖炭化水素から分岐した鎖状炭化水
素基(メチル基、エチル基)の数を示し、たとえばブテ
ンの2量体である炭素数8のオレフィンでは、n-オクテ
ンは分岐度0、メチルヘプテンは分岐度1、ジメチルヘ
キセンは分岐度2、トリメチルペンテンは分岐度3とな
る。平均分岐度は、これら混合オレフィンの分岐度の平
均値を意味する。
触媒を用いると、ブテンを高い選択性で2量化でき、低
分岐度のオクテンを高収率で製造することができる。低
分岐度のオクテンは、可塑剤原料などとして有用であ
る。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
製市販品DC−2282)100gに、硫酸(純度96
%以上試薬特級;和光純薬(株)製)を蒸留水で希釈し
た濃度11.2g/100mLの硫酸水溶液66mLを
含浸させた。この硫酸水溶液含浸量は、アルミナの吸水
率に相当する。
気気流中500℃で3時間焼成(第一次焼成)すること
により硫酸根担持アルミナ(硫酸根含有量:S換算で
2.3重量%)を得た。
(株)製)を蒸留水に溶解し、83g/100mLの硝
酸ニッケル水溶液を調製した。前記硫酸根担持アルミナ
100gに、この硝酸ニッケル水溶液66mLを含浸さ
せ、110℃にて一夜乾燥した後、空気気流中、500
℃で3時間焼成(第二次焼成)して、硫酸根−Ni担持
アルミナ触媒−aを調製した。
S換算で2.0重量%であり、NiO担持量は、Ni換
算で10重量%であり、Ni/S原子比は、2.7であ
る。
で得られた硫酸根−Ni担持アルミナ触媒−aを60m
L充填し、表1に示す組成のブテン(ブタンを含む)混
合物を供給して、反応圧力50kg/cm2G、LHSV0.
8hr-1の条件下、表2に示す反応温度でブテンを反応
させた。反応を開始して24時間後の結果を表2に示
す。
(硫酸根含有量:S換算で2.3重量%)に、含浸させ
る硝酸ニッケル水溶液の濃度を変えた以外は、実施例1
と同様にして、硫酸根−Ni担持アルミナ触媒−bを調
製した。
S換算で2.2重量%であり、NiO担持量は、Ni換
算で7重量%であり、Ni/S原子比は、1.7であ
る。
−bを用いた以外は、実施例1と同様にしてブテンを反
応させた。(反応温度は50℃)反応を開始して24時
間後の結果を表2に示す。
を含浸後、乾燥して得た硫酸根担持アルミナ(硫酸根含
有量:S換算で2.3重量%)の第一次焼成を行わなず
に、硝酸ニッケル水溶液を含浸後、乾燥して焼成した以
外は実施例1と同様にして、Niを10重量%の量で含
有する硫酸根−Ni担持アルミナ触媒−Lを調製した。
S換算で2.0重量%であり、NiO担持量は、Ni換
算で10重量%であり、Ni/S原子比は、2.7であ
る。
−Lを用いた以外は、実施例1と同様にしてブテンを反
応させた。(反応温度は50℃)反応を開始して24時
間後の結果を表2に示す。
100gに、試薬特級の硫酸ニッケルを蒸留水に溶かし
て調製した濃度42g/100mLの硫酸ニッケル水溶
液を66mL含浸し、110℃にて一夜乾燥し、空気気
流中500℃で3時間焼成した後、再度前記硫酸ニッケ
ル水溶液66mLを含浸させ、同様にして乾燥し、焼成
することにより硫酸ニッケル担持アルミナ触媒−Mを得
た。
てのイオウ担持量は、S換算で5.0重量%であり、N
i担持量は、10重量%であり、Ni/S原子比は、
1.1である。
−Mを用いた以外は、実施例1と同様にしてブテンを反
応させた。(反応温度は50℃) 反応を開始して24時間後の結果を表2に示す。
100gに、硫酸ニッケル15.9gおよび硝酸ニッケ
ル24.7g/100mLの混合水溶液を66mLを含
浸させ、110℃にて一夜乾燥し、空気気流中500℃
で3時間焼成した後、再度前記混合水溶液66mLを含
浸させ、同様にして乾燥し、焼成することにより、硫酸
ニッケル担持アルミナ触媒−Nを調製した。
てのイオウ担持量は、S換算で2.0重量%であり、N
i担持量は、10重量%であり、Ni/S原子比は、
1.1である。
−Nを用いた以外は、実施例1と同様にしてブテンを反
応させた。(反応温度は50℃) 反応を開始して24時間後の結果を表2に示す。
100gに、88g/100mLの硝酸ニッケル水溶液
を66mLを含浸させ、110℃にて一夜乾燥し、空気
気流中500℃で3時間焼成してNiO担持アルミナ担
体を得た。このNiO担持アルミナ担体100gに1
0.1g/100mLの硫酸水溶液66mLを含浸さ
せ、乾燥、焼成することにより硫酸根−ニッケル担持ア
ルミナ触媒−Oを調製した。
S換算で2.0重量%であり、NiO担持量は、Ni換
算で10重量%であり、Ni/S原子比は、2.7であ
る。
−Oを用いた以外は、実施例1と同様にしてブテンを反
応させた。(反応温度は50℃) 反応を開始して24時間後の結果を表2に示す。
ミナ(硫酸根含有量:S換算で2.3重量%)に、塩化
白金酸水溶液を含浸し、110℃にて一夜乾燥し、空気
気流中500℃で3時間焼成して硫酸根−Pt担持アル
ミナ触媒−Pを調製した。
S換算で2.3重量%であり、Pt担持量は、1重量%
である。実施例1において、触媒−aに代えて触媒−P
を用いた以外は、実施例1と同様にしてブテンを反応さ
せた。(反応温度は50℃) 反応を開始して24時間後の結果を表2に示す。
(硫酸根含有量:S換算で2.3重量%)に、硝酸ニッ
ケルと硝酸アルミニウムの混合水溶液を含浸させ、11
0℃にて一夜乾燥した後、500℃で3時間焼成(第二
次焼成)して、硫酸根−Ni・Al担持アルミナ触媒−
cを調製した。
S換算で1.8重量%であり、NiO担持量は、Ni換
算で8重量%であり、Ni/S原子比は、2.4であ
り、アルミニウム酸化物担持量は、Al換算で3重量%
である。
−cを用いた以外は、表に示す温度で実施例1と同様に
してブテンを反応させた。反応を開始して24時間後の
結果を表2に示す。
Claims (5)
- 【請求項1】硫酸水溶液または硫酸アンモニウム水溶液
とアルミナとを接触させた後、400〜650℃で焼成
してアルミナに硫酸根を担持させ、 次いで硫酸根が担持されたアルミナと、ニッケル化合物
含有溶液とを接触させ、400〜650℃で焼成して得
られた、 触媒全量中、ニッケル酸化物がニッケル換算で3〜30
重量%の量で担持された硫酸根−ニッケル担持アルミナ
触媒と、イソブテン含有量が3重量%以下であるブテン
混合物とを、0〜300℃でブテン混合物が超臨界相又
は液相を維持しうる圧力にて接触させ、 分岐度が1.2以下のオクテンを得ることを特徴とする
低分岐度オクテンの製造方法。 - 【請求項2】前記硫酸根−ニッケル担持アルミナ触媒
が、硫酸根を、アルミナと硫酸根との合計重量に対し
て、イオウ換算で0.5〜10重量%の量で含有してい
ることを特徴とする請求項1に記載の低分岐度オクテン
の製造方法。 - 【請求項3】前記硫酸根−ニッケル担持アルミナ触媒に
おいて、Ni/Sの原子比が1.0以上であることを特
徴とする請求項1または2に記載の低分岐度オクテンの
製造方法。 - 【請求項4】硫酸根が担持されたアルミナにニッケル化
合物含有溶液を接触させた後、焼成するに際して、予め
乾燥を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
記載の低分岐度オクテンの製造方法。 - 【請求項5】硫酸水溶液または硫酸アンモニウム水溶液
とアルミナとを接触させた後、400〜650℃で焼成
してアルミナに硫酸根を担持させ、 次いで硫酸根が担持されたアルミナと、ニッケル化合物
含有溶液とを接触させ、400〜650℃で焼成して得
られた、 触媒全量中、ニッケル酸化物がニッケル換算で3〜30
重量%の量で担持された硫酸根−ニッケル担持アルミナ
触媒と、イソブテン含有量が3重量%以下であるブテン
混合物とを、0〜300℃でブテン混合物が超臨界相又
は液相を維持しうる圧力にて接触させることにより、オ
クテン選択率70%以上で得られる分岐度が1.2以下
のオクテン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27882796A JP4198208B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 低分岐度オクテンの製造方法 |
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JP27882796A JP4198208B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 低分岐度オクテンの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10101586A true JPH10101586A (ja) | 1998-04-21 |
JP4198208B2 JP4198208B2 (ja) | 2008-12-17 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4198208B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003514656A (ja) * | 1999-11-27 | 2003-04-22 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | 低量重合触媒、その製法及びその使用 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP27882796A patent/JP4198208B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003514656A (ja) * | 1999-11-27 | 2003-04-22 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | 低量重合触媒、その製法及びその使用 |
US7259285B1 (en) | 1999-11-27 | 2007-08-21 | Basf Aktiengesellschaft | Oligomerization catalyst, a method for production and the use thereof |
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