JPH10100986A - Frp製成形体の船体構造 - Google Patents

Frp製成形体の船体構造

Info

Publication number
JPH10100986A
JPH10100986A JP8262172A JP26217296A JPH10100986A JP H10100986 A JPH10100986 A JP H10100986A JP 8262172 A JP8262172 A JP 8262172A JP 26217296 A JP26217296 A JP 26217296A JP H10100986 A JPH10100986 A JP H10100986A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
wall
deck
bottom wall
cockpit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8262172A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Satouchi
和彦 里内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP8262172A priority Critical patent/JPH10100986A/ja
Publication of JPH10100986A publication Critical patent/JPH10100986A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕上げ作業などの手間のかかる作業を必要と
せずに収納部の底部の内壁面が平滑面で構成されるよう
にする。 【解決手段】 FRPによってそれぞれ外面が型面にな
るように型成形された船体部材1とデッキ部材2とが互
いに周縁部13,23で接合されてなり、デッキ上に開
口する収納部のケーシングはその底壁47,55がデッ
キ部材2の一部によって構成され、上記ケーシングの上
壁41,51および周壁42,54は収納部部材4,5
がデッキ部材2に取付けられてなり、デッキ部材2は、
コックピット10のデッキ21と周壁22とが一体に形
成されてなり、コックピット10の底壁および周壁の前
端部および後端部によって収納部の底壁および周壁が形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、FRP製成形体
の船体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、FRPによってそれぞれ外面が型
面になるように型成形された船体部材とデッキ部材とを
互いに周縁部で接合して船体を構成することが広く行な
われている。この船体において、物入れやイケスなどの
収納部用のケーシングを形成することが行なわれてお
り、これらの収納部はデッキ部材に開口部を形成して船
体部材とデッキ部材との間の空間を収納空間とすること
により構成させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成では、収納部
の底壁は船体部材の内壁により構成されることになり、
この面は非型面であるために、型面のような平滑面では
なく、FRPの積層作業により生じた粗面となってい
る。このため収納部の内部の見栄えが悪く、また使用に
よりその表面が汚れやすいという欠点がある。またその
表面を平滑面にするためには表面仕上げ作業が必要とな
り、この表面仕上げ作業に手間がかかるという欠点があ
る。
【0004】この発明は、このような従来の課題を解決
するためになされたものであり、仕上げ作業などの手間
のかかる作業を必要とせずに収納部の底部の内壁面が平
滑面で構成されるFRP製成形体の船体構造を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、FR
Pによってそれぞれ外面が型面になるように型成形され
た船体部材とデッキ部材とが互いに周縁部で接合されて
なり、デッキ上に開口する収納部のケーシングはその底
壁が上記デッキ部材の一部によって構成され、上記ケー
シングの上壁および周壁の少なくとも一部はデッキ部材
とは別の部材がデッキ部材に取付けられることにより構
成されているものである。
【0006】請求項1の発明では、収納部のケーシング
はその底壁がデッキ部材の一部によって構成され、ケー
シングの上壁および周壁の少なくとも一部はデッキ部材
とは別の部材がデッキ部材に取付けられることにより構
成されているために、収納部の内面が平滑面となってい
ることから収納部の中に収納した物品が汚れにくく、ま
た収納部の内面を平滑な面にするための仕上げ作業が必
要ない。
【0007】請求項2の発明は、上記デッキ部材は、コ
ックピットの底壁と周壁とが一体に形成されてなり、こ
の周壁の上端部は船体部材の船側上端部と接合されるこ
とによりブルワークを形成しているものである。
【0008】請求項2の発明では、コックピットの周壁
が船体部材の船側板の内面の粗面を覆うことになるため
に、コックピット内を全体的に平滑面にすることができ
る。
【0009】請求項3の発明は、上記コックピットの底
壁および周壁の前端部または後端部によって収納部の底
壁および周壁が形成され、これに対して収納部の周壁の
一部および開口部を有する上壁を備えた部材を取付ける
ことにより収納部のケーシングが構成されているもので
ある。
【0010】請求項3の発明では、収納部の内面はデッ
キ部材の外面である平滑面で構成され、このため収納部
の中に収納した物品が一層汚れにくいという利点があ
り、また収納部の内面を平滑面にするための仕上げ作業
も必要ない。
【0011】請求項4の発明は、上記コックピットの底
壁の一部によってイケスの底壁が一体に形成され、この
底壁上に上方に開口する開口部を備えた周壁部材を取付
けることによりイケスのケーシングが構成されているも
のである。
【0012】請求項4の発明では、コックピットの底壁
の一部によってイケスの底壁が一体に形成されているた
めに、コックピットの内面はデッキ部材の外面である平
滑面で構成されていることからイケスの中の水が汚れに
くいという利点があり、またイケスの内面を平滑面にす
るための仕上げ作業も必要ない。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、船体部材1とデッ
キ部材2とがFRPによってそれぞれ外面が型面になる
ように型成形されてなり、この船体部材1とデッキ部材
2とが互いにそれらの周縁部13と23とで接合されて
船体が構成されている。この船体部材1は船底板11と
船側板12とからなり、その船底板11上にはプラスチ
ック製の補強部材(ロンジ部材)3が取付けられてい
る。
【0014】上記デッキ部材2は、周縁部23に囲まれ
た部分に周壁22とデッキ21とを有するコックピット
10が形成され、コックピット10の周壁22の上端部
は船体部材の船側上端部が断面逆U字形に折り曲げられ
てその先端部が船側上端部と接合されることによりブル
ワークを形成している。またこのコックピット10の底
壁となるデッキ21の前端部には図2〜図4にも示すよ
うに船首収納部の底壁47が形成され、コックピット1
0の周壁22の下部前端部には船首収納部の下部周壁4
6が形成されている。そしてこの上側に収納部部材4が
目張りによって固定されて船首収納部が形成され、これ
ら底壁47、下部周壁46および収納部部材4によって
収納部のケーシングが構成されている。この収納部部材
4は、水平な平坦面を形成する上壁41とこれに直角に
形成された後壁42とを有し、上壁41の一部に開口部
43が形成されてこの開口部は着脱自在な蓋430で閉
鎖されるようにしている。またデッキ21の後端部には
船尾収納部の底壁55が形成され、コックピット10の
周壁22の下部後端部には船尾収納部の下部周壁56が
形成されている。そしてこの上側に収納部部材5が目張
りによって固定されて船尾収納部が形成される。この収
納部部材5は、上壁51とこれに直角に形成された前壁
52とを有し、上壁51には左右一対の開口部53およ
び前方および上方に開口する凹部70が形成されてい
る。この凹部70には、水平な上面壁71とこれに直角
な前壁72とを有する蓋部材7が着脱自在に取付けら
れ、これによって内部にバッテリ収納部が形成されてい
る。さらにコックピット10の中央部には、図5にも示
すようにイケス(収納部)の底壁65と下部周壁66と
からなる凹部67がデッキ21と一体に形成されてい
る。
【0015】上記補強部材3の中央部には凹部30が形
成されており、図1および図5に示すようにこの凹部3
0中に上記デッキ部材2のイケスの底壁65と下部周壁
66とが嵌入されるとともに、上面31上にデッキ21
が載置され、さらに上記凹部67上には周壁62と上壁
64とを備えたイケスコーミング6を、その下端部を凹
部67の周縁部に載置して目張りによって固定してい
る。このイケスコーミング6の上壁64には一対の開口
部63が形成され、この開口部63は着脱自在な蓋で覆
われている。なお、このイケスコーミング6は、外面が
型面、内面が粗面となっているため、内面は表面仕上げ
をしている。
【0016】上記構成において、デッキ部材2はその外
面であるデッキ21の上面および周壁22の内面が型面
であって平滑面を形成しており、この周壁22がブルワ
ーク内面を構成しているために、船体部材1の内面の粗
面はデッキ部材2によって覆われ、コックピット10内
を全体的に平滑面にしている。また図2および図4に示
すように、船首収納部400の内面はデッキ部材の一部
からなる底壁47と周壁46とで形成されるために平滑
面となる。
【0017】従来は、図6および図7に示すように、デ
ッキ28の前端延長部で収納部後壁420を形成すると
ともに、その上端を水平に延長させて収納部上壁410
を形成して開口部280を形成し、ここに蓋281を取
付け、その下側の船体部材1との間の空間を収納部40
1としている。この構成では、収納部401の内面は船
体部材1の内面19で構成され、この内面19は非型面
であるために粗面であり、このため収納部401に収納
した物品が汚れやすいという欠点があり、また平滑面に
するためには仕上げ作業が必要であった。これに対し、
上記実施形態のように上面が平滑面であるデッキ部材に
より収納部を構成すると、船体部材1の内面は船首収納
部400から隔離されるために、上記のような欠点はな
い。船尾収納部については、船首収納部と同様の構成で
あって、同様の効果が達成されている。
【0018】また図1および図5に示すように、イケス
600についてもその底面および下部周壁は上面が型面
である底壁65および周壁66により構成されている。
これに対し、従来は図8に示すように、デッキ21の延
長部を立ち上げてイケス601の周壁69を形成し、そ
の下側の船体部材1との間にイケス601を構成させて
おり、この構成では船体部材の非型面となる内面19お
よび補強部材3がイケス601の下部内面を形成するた
めに、これらの面が粗面となってイケスの中の水が汚れ
やすく、また表面を平滑な面にするには仕上げ作業が必
要となるという問題がある。なお、イケスの中に水が溜
められるのは、主に下半分であり、この例では下半分が
型面である底壁65および周壁66により構成されてい
るため、粗面となるイケスコーミング6の内面の仕上げ
の精度をそれほど良くしなくてもイケスの中の水が汚れ
にくい。
【0019】なお、図9は図1および図4に示すブルワ
ークとは別の実施形態のブルワークの構造を示し、デッ
キ部材2の船側上端部を外向きに横断面U字状に形成し
てブルワーク91を形成し、また船体部材1の船側上端
部を外向きに小さな逆U字状に形成して上端縁部92を
形成し、上記ブルワーク91の外端部93の内側面に対
して上端縁部92の外端部920を重ねてその外側に防
舷材9を当て、外端部93と920との接合部に対して
ボルト締め付けすることにより結合させている。これに
対し、従来は図10に示すように、ブルワーク94の外
側端95の内面に船体部材1の周縁部の上向きに延びる
上端部96を重ね、その内側に補強部材97を重ねてそ
れらの外側に防舷材90を当接させ、ボルトによって締
め付けるようにしている。また上端部96の上方延長部
98を形成してこの上方延長部98をブルワーク94の
内面に重ねることも行なわれている。
【0020】図10の構成では、防舷材90に加えられ
た外力はデッキ部材のブルワーク94に対して大きな応
力となって作用するが、図9の構成では防舷材9に加え
られた外力は上端縁部92の外側に湾曲して突出した外
端部93,920によって緩衝作用が果たされてブルワ
ーク91、上端縁部92に伝達されることになるため
に、これらに大きな応力が作用するのを防止することが
できる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明では、収納部のケーシン
グはその底壁がデッキ部材の一部によって構成され、ケ
ーシングの上壁および周壁の少なくとも一部はデッキ部
材とは別の部材がデッキ部材に取付けられることにより
構成されているために、収納部の内面が平滑面となって
いることから収納部の中に収納した物品が汚れにくく、
また収納部の内面を平滑な面にするための仕上げ作業が
必要ない。
【0022】請求項2の発明では、コックピットの周壁
が船体部材の船側板の内面の粗面を覆うことになるため
に、コックピット内を全体的に平滑面にすることができ
る。
【0023】請求項3の発明では、収納部の内面はデッ
キ部材の外面である平滑面で構成され、このため収納部
の中に収納した物品が一層汚れにくいという利点があ
り、また収納部の内面を平滑面にするための仕上げ作業
も必要ない。
【0024】請求項4の発明では、コックピットの底壁
の一部によってイケスの底壁が一体に形成されているた
めに、コックピットの内面はデッキ部材の外面である平
滑面で構成されていることからイケスの中の水が汚れに
くいという利点があり、またイケスの内面を平滑面にす
るための仕上げ作業も必要ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す船体の分解斜視図で
ある。
【図2】図1の船首部の縦断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図1の船体の中央部横断面図である。
【図6】従来構造の船首部の縦断面図である。
【図7】図6の船首収納部部の横断面図である。
【図8】従来のイケス部の横断面図である。
【図9】船側部ブルワークの1例を示す横断面図であ
る。
【図10】従来の船側部ブルワークの横断面図である。
【符号の説明】
1 船体部材 2 デッキ部材 3 補強部材 4,5 収納部部材 6 イケスコーミング 10 コックピット 21 デッキ 22 コックピットの周壁 47,55 収納部の底壁 46,56 収納部の周壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FRPによってそれぞれ外面が型面にな
    るように型成形された船体部材とデッキ部材とが互いに
    周縁部で接合されてなり、デッキ上に開口する収納部の
    ケーシングはその底壁が上記デッキ部材の一部によって
    構成され、上記ケーシングの上壁および周壁の少なくと
    も一部はデッキ部材とは別の部材がデッキ部材に取付け
    られることにより構成されていることを特徴とするFR
    P製成形体の船体構造。
  2. 【請求項2】 上記デッキ部材は、コックピットの底壁
    と周壁とが一体に形成されてなり、この周壁の上端部は
    船体部材の船側上端部と接合されることによりブルワー
    クを形成していることを特徴とする請求項1記載のFR
    P製成形体の船体構造。
  3. 【請求項3】 上記コックピットの底壁および周壁の前
    端部または後端部によって収納部の底壁および周壁が形
    成され、これに対して収納部の周壁の一部および開口部
    を有する上壁を備えた部材を取付けることにより収納部
    のケーシングが構成されていることを特徴とする請求項
    2記載のFRP製成形体の船体構造。
  4. 【請求項4】 上記コックピットの底壁の一部によって
    イケスの底壁が一体に形成され、この底壁上に上方に開
    口する開口部を備えた周壁部材を取付けることによりイ
    ケスのケーシングが構成されていることを特徴とする請
    求項2記載のFRP製成形体の船体構造。
JP8262172A 1996-10-02 1996-10-02 Frp製成形体の船体構造 Pending JPH10100986A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8262172A JPH10100986A (ja) 1996-10-02 1996-10-02 Frp製成形体の船体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8262172A JPH10100986A (ja) 1996-10-02 1996-10-02 Frp製成形体の船体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10100986A true JPH10100986A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17372073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8262172A Pending JPH10100986A (ja) 1996-10-02 1996-10-02 Frp製成形体の船体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10100986A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024302A (ja) * 2007-08-02 2008-02-07 Kawasaki Heavy Ind Ltd 小型船舶の排気出口装置等のパイプの取着構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024302A (ja) * 2007-08-02 2008-02-07 Kawasaki Heavy Ind Ltd 小型船舶の排気出口装置等のパイプの取着構造
JP4627307B2 (ja) * 2007-08-02 2011-02-09 川崎重工業株式会社 小型船舶の排気出口装置等のパイプの取着構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS627348B2 (ja)
US5669325A (en) Marine radar arch
JPH10100986A (ja) Frp製成形体の船体構造
JPH01132580U (ja)
US5078072A (en) Catamaran
JP3252204B2 (ja) 船舶の排水部の構造
JPH08104286A (ja) 小型滑走艇
JP2606387Y2 (ja) ランドセル
JPH0134622Y2 (ja)
JPH0535847Y2 (ja)
JPS61253279A (ja) 小型船舶の船体構造
JPH048812Y2 (ja)
JPH0729894Y2 (ja) ヘッドレスト
JPS6328677Y2 (ja)
JP2828663B2 (ja) 小型ジェット推進艇
JP2001258450A (ja) 釣竿収納ケース
JPH0781665A (ja) シェルフ構造
JPS6143672Y2 (ja)
JP4421757B2 (ja) 小型滑走艇用シート
JP2021133918A (ja) ジェット推進艇
JP2772431B2 (ja) 自動二輪車の荷物台取付け装置
JPS6050041A (ja) 産業車両のトツプパネル
JPH0536762Y2 (ja)
JPS6153314U (ja)
JP2000354547A (ja) ハンドル付き容器

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020507