JPH10100611A - 外側カーボンブラック強化ゴムストリップを有する、シリカ強化ゴムトレッドを有するタイヤ - Google Patents

外側カーボンブラック強化ゴムストリップを有する、シリカ強化ゴムトレッドを有するタイヤ

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JPH10100611A
JPH10100611A JP9256582A JP25658297A JPH10100611A JP H10100611 A JPH10100611 A JP H10100611A JP 9256582 A JP9256582 A JP 9256582A JP 25658297 A JP25658297 A JP 25658297A JP H10100611 A JPH10100611 A JP H10100611A
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tire
rubber
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strip
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JP9256582A
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John Alan Howald
ジョン・アラン・ハワード
Gary Bruce Garber
ゲイリー・ブルース・ガーバー
Marc Christopher Nowacki
マーク・クリストファー・ノワッキ
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Goodyear Tire and Rubber Co
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    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/08Electric-charge-dissipating arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • C08K3/02Elements
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 【課題】薄い幅狭のカーボンブラック強化ストリップを
有するゴムタイヤを提供する。 【解決手段】 比較的電気絶縁性の接地ゴムトレッド、
前記トレッドの外側表面またはフェースと一体の、少な
くとも1つの薄い幅狭のカーボンブラック強化ストリッ
プを有するゴムタイヤ。該ストリップはトレッドを横方
向に横切ってカーボンブラック強化タイヤサイドウオー
ルに伸びる。一態様ではゴムストリップは接地用に設計
されているトレッドの外面を横方向に横切ってカーボン
ブラック強化タイヤサイドウオールに連結されてタイヤ
トレッドの外面からタイヤカーカスのビード部分への減
じられた電気抵抗の通路を提供し、これによって乗物か
ら道路表面への減じられた電気抵抗の路を提供する。他
の態様では前記ゴムトレッドは主としてシリカで強化さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定量的にシリカで
強化された比較的高い電気抵抗を有するゴムトレッド、
例えば最小限量のカーボンブラック強化剤のみを含むト
レッドキャップを、少なくとも1つの薄いカーボンブラ
ック強化された実質的に小さいまたは低い電気抵抗のゴ
ムストリップと共に有するゴムタイヤに関し、該ゴムス
トリップは前記トレッドの外側表面上と一体でありかつ
その上に位置して、トレッドを横切って横方向に、タイ
ヤの2つのカーボンブラック強化サイドウオールの各々
へ伸びる。
【0002】本発明はカーボンブラック強化ゴムカーカ
スを含み、かつシリカ及び最小限量のカーボンブラック
(使用する場合)で定量的に強化されたゴムトレッドを
有するゴムタイヤに関し、これは定量のカーボンブラッ
ク及び最小量のシリカ(もしあれば)を含む、前記トレ
ッドの外側表面を横切る、薄い、一体の横方向に位置す
るゴム外側ストリップを有する。
【0003】前記幅狭の外側ゴムストリップは、接地す
るように設計されたトレッドの外側表面を横切って半径
方向に伸び、そしてカーボンブラック強化タイヤサイド
ウオールと連結されて、タイヤトレッドの外側表面から
タイヤカーカスのビード部分へ減じられた電気的抵抗の
通路(path)を与えて、それによって乗物から道路
表面への減じられた電気的抵抗の通路を与える。
【0004】
【従来の技術】空気入りゴムタイヤは、ジエンに基づ
く、硫黄硬化可能なエラストマーから成るゴムトレッド
を用いて製造されることができ、これはシリカ及び最小
限のカーボンブラック(もしあれば)で定量的に強化さ
れていることができる。タイヤトレッドは地面に接する
ように設計されており、通常ラグ及び溝またはリブ及び
溝設計のものである。そのような設計はそのような分野
における当業者に周知である。
【0005】このタイヤはまた、キャップ/ベース構造
であることもでき、ここでトレッドキャップは関連する
ラグ及び溝またはリブ及び溝と共に接地するように設計
されたトレッドの外側部分であり、そしてトレッドベー
スはトレッドキャップ及び支持タイヤカーカスの下側に
位置する。そのようなタイヤ構造はそのような分野にお
ける当業者に周知である。
【0006】ゴムはそれ自体は添加成分なしては一般に
実質的に電気絶縁体、または換言すれば電気のむしろ乏
しい導体であると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】カーボンブラックで強
化されたゴム乗物タイヤは、ある程度の電流に対する抵
抗を与えるが、カーボンブラック強化剤なしのゴムより
もかなり高い導電性、または電気の流れに対するより低
い抵抗を有する。
【0008】シリカは、基本的には電気の比較的乏しい
導体であり、従ってほんの最小限量の(もしあれば)カ
ーボンブラック強化剤を含む実質的にシリカ強化された
ゴムタイヤトレッドは、特に定量的にカーボンブラック
強化されたゴムタイヤトレッドと比較したときには比較
的良好な電気絶縁体であると考えられる。
【0009】従って、定量的にシリカ強化されたゴムト
レッド及び最小限量の(もしあれば)カーボンブラック
強化剤を有するそのようなタイヤのために、タイヤビー
ド部分とトレッド外側表面との間の比較的低い電気的抵
抗の適切な通路を与えることが望ましい。
【0010】生み出された電気的エネルギーの散逸が完
全には理解されていないが、一面においては、そして乗
物タイヤに関する限り、電気は最初に鋼またはアルミニ
ウムの金属リムから、例えばタイヤカーカスのカーボン
ブラック強化ゴム表面の上またはそれを通って、そして
次に地面へと移動し得る。
【0011】本明細書中で使用する、用語「シリカで定
量的に強化された」「定量的にシリカで強化されたゴ
ム」等は一般に、タイヤトレッドと組み合わせて、そし
てトレッドキャップ/ベース構造においてはゴムタイヤ
トレッドキャップと組み合わせて使用され、これは約3
0〜約100、ときどきは好ましくは約30〜約90p
hrのシリカを含み、そして所望によってカーボンブラ
ックもを含むことができるが、それは約30phr以下
で存在する。しばしば、シリカのカーボンブラックに対
する比は少なくとも2/1、ときどき少なくとも10/
1であることが好ましい。
【0012】ここで使用される用語「phr」は、通常
のプラクティスに従いゴム100重両部あたりのそれぞ
れの材料の部数を意味する。本明細書中ので説明におい
て、ゴム及びエラストマーは交換可能に使用される。
【0013】本明細書中の説明において、用語「加硫さ
れた」または「加硫可能な」は場合により「硬化され
た」及び「硬化可能な」と交換可能に使用され得る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に従い、2つの間
隔を開けて離れたビード部分及び一対のサイドウオー
ル、並びに支持カーカス及び外側の円周ゴムトレッドを
含む空気入りゴムタイヤであって、各サイドウオールは
前記ビード部分の各々から半径方向外側に広がり、地面
に接するように設計された該トレッドは前記カーカスを
覆って位置し、前記トレッドは所望によってミニウイン
グを有し、このミニウイングはトレッドから横方向に外
側に、タイヤサイドウオールの一部を覆って伸び、前記
ビード部分、サイドウオール及び支持カーカスのゴム部
分は少なくとも40phrのカーボンブラックで強化さ
れており、前記トレッドは少なくとも30phrのシリ
カ及び約15phr未満のカーボンブラックで強化され
ており、前記タイヤトレッドの外面と一体であり、かつ
トレッドのフェースを横切って横方向に伸びて(i)ト
レッドに隣接するタイヤの2つのサイドウオールの各々
の周囲または(ii)トレッドミニウイングが使用され
る場合にタイヤの2つのミニウイングの各々に連結され
るかまたは代替としてタイヤのサイドウオールの周囲に
連結されているゴムストリップが与えられ、全ての場合
に前記のストリップはタイヤの前記ビード部分へは広が
っていないことを改善点とし、前記ゴムストリップは少
なくとも40phrのカーボンブラックを含み、電気通
路がそれによって、(a)トレッドのフェース上のゴム
ストリップからタイヤサイドウオールへ、(b)タイヤ
サイドウオールを通って、そして(c)タイヤビード部
分の外側表面に、与えられる、前記の空気入りゴムタイ
ヤが提供される。
【0015】プラクティスにおいて、薄い、狭いカーボ
ンブラック強化されたゴムストリップは、約0.2〜約
1.5、好ましくは約0.3〜約0.9mmの範囲内の
加硫された厚さを有する。
【0016】プラクティスにおいて、トレッドのフェー
スを横切って横方向に位置している薄い、狭いストリッ
プは約2〜約15、好ましくは約2〜約8cmの範囲内
の幅、ストリップの最大幅または多数のストリップにつ
いてのストリップの幅の総和がタイヤトレッドの円周の
8%未満、好ましくは7%未満である。従って、前記ス
トリップまたは複数のストリップは場合によりタイヤの
全周囲外側表面の回りの円周ストリップではなく、トレ
ッド表面のフェースの小さな増加部分であるだけであ
る。
【0017】さらに、前記ストリップはタイヤサイドウ
オールの全フェースを横切って伸びず、替わりにサイド
ウオール自体が本発明によって提供される電気通路の一
体で重要な部分となるのである。
【0018】本発明のプラクティスにおいて、前記スト
リップの1つが使用されることが好ましいが、タイヤト
レッドの円周の回りに実質的に等しく間隔を開けて離れ
ている1〜4または5の前記ストリップが使用できる
が、前記ストリップの全体ほ幅がタイヤトレッドの円周
の8%未満であることを条件とする。
【0019】本発明のさらなるプラクティスにおいて、
前記ストリップは定量的にシリカ強化されたトレッドゴ
ム組成物のフェースを横切って位置し、そして伸びてト
レッドのカーボンブラック強化ミニウイングと接触、ま
たは替わりにタイヤのカーボンブラック強化サイドウオ
ールと接触し、ストリップの接触はタイヤトレッドに隣
接するサイドウオールの周囲領域に限定され、全ての場
合にストリップはサイドウオールの全フェースを横切っ
て伸びず、従ってタイヤのビード領域に伸びない。
【0020】そのような意味で、本発明は、トレッドの
フェースからはるばるタイヤのビード部分へ伸びる、導
電性のカーボンブラック含有ゴム組成物のストリップを
有する「非静電」タイヤに関する米国特許第2,33
9,546号を含む従来のプラクティスから有意に逸脱
していると考えられる。米国特許第2,339,546
号においては、タイヤサイドウオール内の電気抵抗を克
服するためにトレッドのフェースへのタイヤビード部分
からの通路を与えるために電気的に伝導性のストリップ
に頼っているのに対して、本発明においてはトレッドキ
ャップ自体内の電気抵抗を克服するために導電性のスト
リップに頼り、そしてタイヤトレッドのフェースとタイ
ヤのビード部分との間の電気的な通路を完全にするため
にカーボンブラック強化タイヤサイドウオールに頼って
いる。
【0021】一面において、タイヤトレッドのためにシ
リカのカーボンブラックに対する重量比は、もしカーボ
ンブラックが使用されるなら少なくとも約2/1、好ま
しくは少なくとも10/1である。
【0022】本発明のプラクティスにおいて、前に言及
したように、タイヤトレッドは、通常トレッドベースか
ら伸びている、カーボンブラックで強化されたミニウイ
ングをも含むことができ、そのような場合には前記薄
い、カーボンブラック強化されたゴムストリップはトレ
ッド及びトレッドミニウイングの各々の少なくとも一部
両方の外側表面の上に広がり、そしてかわりにタイヤサ
イドウオールの周囲と接触し、そしてタイヤビード領域
には伸びない。従って、そのような場合には前記ミニウ
イングは前記電気通路の一部でもある。
【0023】そのようなタイヤは加硫されて、前記薄い
狭いカーボンブラック強化ゴムストリップは前記定量的
にシリカで強化されたトレッドの外側表面と同時加硫さ
れて、そして一体となり、そしてここで前記トレッドは
ラグ及び溝、並びに/またはリブ及び溝形状を有する。
【0024】本発明の他の面において、タイヤカーカス
のサイドウオールがタイヤトレッドのサイドの円周末端
の小さな部分を覆って伸び、トレッドの付着した、薄
い、カーボンブラック強化及び同時加硫されてゴムスト
リップは前記トレッドの外側表面またはフェースを横切
って横方向に、そして(i)前記タイヤサイドウオール
の少なくとも1つの外側表面の少なくとも1部を覆っ
て、または(ii)前記トレッドと前記タイヤサイドウ
オールの少なくとも1つとの間に、位置しており、全て
の場合にタイヤビード領域には伸びていない、このよう
なタイヤが提供される。
【0025】言及したトレッド成分、すなわちトレッ
ド、トレッドキャップ、トレッドベース及びミニウイン
グは本技術における当業者に周知のトレッド部分であ
る。明確化のために、添付の図面への参照がなされ得
る。
【0026】外側の薄い、狭いカーボンブラック強化さ
れたゴムストリップは、それがトレッドと同時加硫され
るという意味において、ゴムトレッドの外側表面と一体
であると考えられる。従って、外側の薄いゴムストリッ
プは、比較的冷たい(cold)のトレッドを溶媒基材
のゴム組成物で被覆することによって形成された単なる
ラミネートではない。
【0027】用語「同時加硫」は、前述のカーボンブラ
ック強化ゴムストリップとゴムトレッドキャップ成分が
ゴムタイヤカーカスと一緒に同時加硫されることを意味
する。そのような同時加硫はこの技術における当業者に
周知である。
【0028】本発明の一面において、カーボンブラッ
ク、特に外側のカーボンブラック強化ゴムストリップの
ためのカーボンブラックは実用目的のために、すなわち
カーボンブラックを含むゴム組成物のために適切に導電
性であり、電気エネルギーが生じたときにそれを適切に
散逸させるための適切な電気抵抗を有することが望まれ
る。
【0029】本発明において使用するために考えられる
適切なカーボンブラックは約40〜約150の範囲のC
TAB値によって示される、十分な表面積を有するカー
ボンブラックである。
【0030】タイヤトレッド強化目的のために典型的に
利用されるほとんどのカーボンブラックはこの範囲に入
るCTAB値を有することが認識される。カーボンブラ
ックについてのCTAB表面積値及び測定法はこの技術
における当業者に周知である。
【0031】さらに本発明に従い、(A)押し出したゴ
ムトレッドをカーボンブラック強化ゴムのタイヤカーカ
ス上に円周状に適用してそのタイヤアセンブリーを形成
し、(B)薄い、狭いカーボンブラック強化ゴムストリ
ップをトレッドの外側表面を横切って適用してタイヤカ
ーカスのサイドウオールの各々と連結させ、そして
(C)得られたアセンブリーを適切な型内で高温及び圧
力の条件下で加硫して空気入りタイヤを形成する、各工
程を含んで成るタイヤの製造方法が提供される。
【0032】従って、プラクティスにおいて、シリカ強
化タイヤトレッドのフェースまたは接地部分からの、続
いて(i)前述のストリップから(ii)タイヤサイド
ウオールへ、そして次に(iii)タイヤビード部分へ
の、連続した電気通路が提供される。
【0033】本提示の目的のために、タイヤが円周トレ
ッド及びその支持カーカスから成ると考えられる。この
カーカスは比較的慣用の要素から成ると考えれ、これら
はカーボンブラック強化ゴムサイドウオール(ただしサ
イドウオールの外側表面の部分は白色二酸化チタンのよ
うな適切な顔料によって着色されていてカーボンブラッ
クを含んでいなくてもよい)、ビード、アペックス(a
pex)、インナーライナ及び支持カーカスプライ(フ
ァブリック強化プライを含む)を含むがこれらに限定さ
れない。タイヤのショルダー部分は、そのサイドウオー
ルがトレッドと出会うタイヤの部分であると考えられ
る。通常明確な識別線はなく、その実際の位置はタイヤ
間でいくらか変化する。タイヤカーカスのビード部分は
典型的には、カーボンブラック強化ゴム内に包まれてい
る比較的非伸張性のワイヤの束から成り、そして金属リ
ムと接触するように設計されており、その上にタイヤ自
体が取り付けられて、それ自体は、乗物の上、特に乗物
のハブまたは車輪の上に取り付けられるために通常適合
しているタイヤ/リムアセンブリーを形成する。このリ
ムは典型的には鋼またはアルミニウム、またはそのアロ
イであり、従って金属は電気の流れに対する非常に低い
抵抗を有すると考えられるので電気的に導性である。金
属リムのためにここで使用される用語「金属」は、その
ような技術における当業者に理解されるように、例えば
前述の鋼及びアルミニウムリムのような電気的に導性の
金属を意味することが意図される。
【0034】用語「カーボンブラック強化された」と
は、カーボンブラック強化されたタイヤカーカスのゴム
成分が定量のカーボンブラック強化剤、すなわち少なく
とも30phr、通常少なくとも40phr、そして通
常最小限量の(もしあれば)シリカを含むことを意味
し、カーボンブラックとシリカに関する限りカーボンブ
ラックは主要量である。
【0035】いくつかのタイヤ構造において、カーボン
ブラック強化ゴム成分、例えばチッパー(chippe
rs)及びチャファー(chafers)としてときど
き知られる成分はビード領域または金属リムに対してビ
ード成分をクッション作用で守るのを助けるためのタイ
ヤ構造の領域内に位置することができることが知られて
いる。この説明の内容において、タイヤカーカスの前述
のビード成分への言及は、他に示さない限りそのような
他の関連するゴム成分を含むことを意図し、そして従っ
てそれらはタイヤカーカスの一部である。
【0036】プラクティスにおいて、そのような技術に
おける当業者に周知のように、タイヤ(ときどき空気入
りタイヤと呼ばれ得る)は金属リムに取り付けられ、そ
して金属リムと空気タイヤカーカスとによって包まれた
空隙に空気圧がかけられる。
【0037】空気入りタイヤ及びタイヤカーカスの前述
の構成要素または成分並びにそのようなタイヤ/リムア
センブリーもそのようなタイヤ技術に詳しいものに周知
である。
【0038】慣用のトレッド、及びトレッドキャップ/
ベース(場合による)構造は典型的には押し出し方法に
よって製造され、キャップ/ベース構造の場合には、キ
ャップ及びベースは一緒に押し出されて統合された押出
物を形成することが認識されるべきである。そのような
トレッド押出法はそのような技術における当業者に周知
である。
【0039】地面上を移動することが意図される乗物上
に取り付けられたそのようなタイヤ/リムアセンブリー
のために、連続の、比較的低い電気抵抗の通路が、タイ
ヤ/車輪(タイヤ/リム)アセンブリーの導電性の金属
リムから、外側タイヤトレッド表面へ、そして次にタイ
ヤのカーボンブラック強化ゴム(その接地トレッド成分
を含む)を介して地面に至る間に造られる。
【0040】この意味で、潜在的な電気エネルギー(こ
れは回転する車輪及び関連するタイヤ/リムアセンブリ
ーがそれが地面上を移動するときに、運動している乗物
のまたはその中の成分によって可能性として造られ得
る)が、乗物上のタイヤ/リムアセンブリーのリムか
ら、タイヤカーカス及びトレッド、またはキャップ/ベ
ース構造のトレッドのトレッドキャップのカーボンブラ
ック強化されたゴムの通路を介して地面へと散逸させら
れると考えられる。このトレッドまたはトレッドキャッ
プは場合により、通常接地することが意図されるタイヤ
の外側ゴム表面である。
【0041】従って、一面において、ここで、タイヤカ
ーカスのカーボンブラック強化ゴム及び関連するトレッ
ドは通常、潜在する電気エネルギーを散逸させるために
十分に低い電気抵抗の通路を提供し、それによって、地
面上を移動する乗物上の回転するタイヤの動的条件下
で、静電荷が増強及び/または蓄積されるのを遅らせる
かまたは除去する。
【0042】ここで前に指摘したように、プラクティス
において、シリカで定量的に強化され、かつほんの最小
限量の、例えば15phr以下のカーボンブラックを含
む、外側ゴムトレッド、またはタイヤキャップを有する
カーボンブラック強化ゴムタイヤがときどき製造され
る。
【0043】そのようなシリカ強化されたタイヤトレッ
ド構造において、タイヤの種々の他のゴム成分、すなわ
ち前述の全体タイヤカーカスがカーボンブラック及び最
小限量の(もしあれば)シリカで定量的に強化されてお
り、従って、メグオーム以下のオーダーでの比較的低い
電気抵抗を有するかも知れないが、シリカ強化トレッド
自体はかなり高い電気抵抗、または低い導電性(少なく
とも千メグオームのオーダーの)を有し得、従ってその
ようなトレッドはタイヤカーカスと地面との間にある程
度の電気絶縁効果を造りだす。そのようなタイヤ構造は
実質的に、タイヤから地面、そして特にタイヤ/リムア
センブリーの金属リムからタイヤトレッドの外側表面、
次に地面へと静電気(これは移動している乗物上のタイ
ヤの回転の動的条件によって生み出され得る)を散逸さ
せる傾向をほとんど有しない。従って、静電気が増強ま
たは増加される可能性は、そのようなシリカ強化トレッ
ドを有するタイヤ構造においては、カーボンブラック強
化トレッドを有する同様のタイヤよりも高いと考えられ
る。
【0044】タイヤが乗物上で回転するときに、タイヤ
のカーボンブラック強化ゴムサイドウオール領域から外
側トレッド表面へ、そして次に地面へと連結する、比較
的低い電気抵抗の通路を容易にするために、有機溶媒基
材または水基材のカーボンブラック含有ゴム組成物の被
覆を定量的にシリカで強化されたゴムトレッド上に適用
することが考えられ得ることが認識される。実際に、エ
ラストマー/カーボンブラックコーティング(これは水
基材または有機溶媒基材の組成物として適用され得、そ
してときどき硬化前ペイントと呼ばれる)がしばしば、
生または未硬化のタイヤ構造体にの表面に、タイヤが適
切な型内で加硫される前に適用される。そのような硬化
前ペイントの目的は、例えばタイヤとその関連する加硫
型との間の摩擦を減じるために、及びタイヤと型との間
の加硫操作中の空気放出を増加するためであり得る。例
えば、米国特許第4,857,397号及び4,32
9,265号を参照されたい。
【0045】薄い、外側ゴム被覆(タイヤトレッド表面
に適用された場合)はタイヤが使用されるにつれ比較的
迅速に擦り取られ、典型的にラグ/溝設計または形状を
有するタイヤトレッド内の溝内の表面に被覆を残すこと
が認識される。それによって、非常に少部分の被覆、す
なわちタイヤトレッドラグの壁上の被覆の厚さ、だけが
実際に直接地面に接触して、シリカで定量的に強化され
たトレッドを有するタイヤのためにタイヤから地面への
比較的低い電気抵抗を促進すると考えられる。
【0046】従って、実用的であるためには、シリカ強
化ゴムトレッドの外側表面上のカーボンブラック強化ゴ
ム層は、トレッドと一体となっている薄い狭いカーボン
ブラック含有ゴム層であるべきであり、そしてそれはト
レッド(特にラグの壁を含むタイヤトレッド溝内)への
良好な接着性を有し、そしてトレッドラグの外側表面か
ら前記の層が擦り取られた後にタイヤトレッドのラグの
壁上のゴムストリップが、地面に対して十分な断面厚さ
または表面積を与えるべきと考えられる。
【0047】一つの代替の面において、ラグ及び溝の組
み合わせで通常形成されるトレッドタイヤについて、カ
ーボンブラック強化ゴムストリップがタイヤトレッドの
接地部分の外側表面を横切ってタイヤサイドウオール間
の連続的な電気的な通路を与えるために、溝が直接また
は間接にタイヤのカーボンブラック強化ゴムショルダー
(サイドウオールとトレッドが出会うタイヤの領域)と
連結することが望ましい。
【0048】本技術における当業者に周知であるタイヤ
トレッドのキャップ/ベース構造において、そして本発
明の目的のために、キャップは実質的にシリカ強化され
ており、そしてそのベースが実質的にカーボンブラック
強化されていることが考えられる。
【0049】プラクティスにおいて、タイヤトレッドの
外側表面上及びそれを横切る薄いゴムは、(i)定量の
カーボンブラックを含み、そして前述の条件下に電気エ
ネルギーを散逸させるのを助けるために、比較的低い電
気抵抗のものであるかまたは、十分な導電率のものであ
り、(ii)トレッド並びにラグ及び溝から成るタイヤ
トレッド形状の溝の壁と一体であるために、ゴムタイヤ
トレッドと同時加硫されており、(iii)トレッドの
トレッド特性に認知され得る程度に影響しないように比
較的薄くかつ狭く、さらに(iv)ラグ/溝形状のトレ
ッド内のラグの壁上の層の断面が地面への適切に低い電
気抵抗を示すことができるのに十分に厚く、それによっ
て例外的に低い電気抵抗によるカーボンブラック間の選
択を限定する必要がない。実際に、薄いゴムストリップ
の一部はタイヤの使用中にタイヤトレッドラグの外側表
面から擦り取れることが予想され、トレッドラグ壁上の
薄いゴムストリップの断面または厚さがトレッドから地
面への比較的低い電気抵抗の通路を示すことが頼られ
る。
【0050】これに限定されるのではないが、種々の加
硫可能なエラストマー及びその組み合わせがタイヤの種
々の要素の製造に使用され得る。
【0051】考えられるエラストマーは共役ジエンのホ
モポリマー及びコポリマー、並びに共役ジエンと芳香族
ビニル化合物、例えばスチレン及びアルファメチルスチ
レンとのコポリマーである。種々のジエンの代表は、例
えばイソプレン及びブタジエンである。種々のエラスト
マーの代表は、例えばシス1,4−ポリイソプレン(天
然及び合成)、シス1,4−ポリブタジエン、スチレン
/ブタジエンコポリマー(乳化重合及び有機溶液重合製
造のコポリマーの両方)、イソプレン/ブタジエンコポ
リマー、3,4−ポリイソプレン、約30〜約70%ビ
ニル含量を含む中ビニルポリブタジエン、及びスチレン
/イソプレン/ブタジエンターポリマーである。
【0052】タイヤトレッドの外側表面上の、同時加硫
され、カーボンブラック強化された、薄い狭いゴムスト
リップは、シリカ強化タイヤトレッドに比較して比較的
低い電気抵抗の通路、従って、地面とタイヤビード部
分、そしてそこからタイヤがその上に取り付けられる乗
物車輪の金属リムとの間の静電気の散逸のための通路を
与える。
【0053】タイヤトレッドが使用中にすり減り始め、
ラグ及び溝形状を有するタイヤトレッドのラグの外側表
面から、外側のカーボンブラック強化ゴムストリップが
擦り取れた後、静電気の散逸のための通路は、ラグ/溝
形状のトレッドのラグの壁上の前記ゴムストリップの厚
みによって維持される。
【0054】添付図面は本発明をさらに理解するために
与えられるが、本発明を該図面の表示に限定することは
意図されない。
【0055】図1は、比較的高い導電率の(または比較
的低い電気抵抗の)カーボンブラック強化ゴム組成物及
び比較的高い電気抵抗の円周ゴムトレッド、並びにタイ
ヤアセンブリーの上部に位置する比較的低い電気抵抗の
カーボンブラック強化された薄いゴムストリップを含ん
で成るタイヤカーカスのアセンブリーを含む未加硫タイ
ヤの断面透視図を示す。例えば比較的高い電気抵抗の前
記トレッドは、少なくとも40phrのシリカ及び10
phr未満のゴム強化カーボンブラックで強化されたエ
ラストマー組成物のものであり得る。
【0056】図2は、トレッドの外側表面上の、比較的
低い電気抵抗の、カーボンブラック強化された、単一の
未加硫の、薄いゴムストリップを有する、付形されてい
るが未加硫のタイヤアセンブリーの断面透視図を示し、
該ゴムストリップはトレッドを横切って横方向に広がっ
てタイヤトレッドのミニウイングの両方と接触している
か、または代わりに比較的低い電気抵抗を有するタイヤ
のゴムサイドウオールの両方と接触している。
【0057】図3は、所望によるキャップ/ベース構造
トレッド構造を示す、高温及び圧力下で加硫された、図
2のタイヤの断面図を示す。ここで、トレッドの盛り上
がっているラグ部分/凹型溝形状が示されている。前記
ストリップはトレッドベースに接触しておらず、またト
レッドを通ってタイヤのどの他の部分にも広がっていな
い。さらに、前記ストリップはタイヤトレッドの回りに
円周状に広がっておらず、代わりに本明細書中に前述し
たようにタイヤを横切って横方向に広がっている。
【0058】図4は、図2のタイヤの断面透視図であっ
て、接地することが意図されるラグ外側表面上の前述の
カーボンブラック強化された薄いストリップの一部が磨
耗してなくなっている。
【0059】図面を参照して、(i)2つの間隔を開け
て離れた、カーボンブラック強化ゴム組成物のビード部
分3、及び前記ビードからタイヤ1のクラウンへ広が
る、カーボンブラック強化ゴム組成物のサイドウオール
4を有するタイヤカーカス、並びに(ii)接地するた
めに設計されているシリカ強化ゴム組成物トレッドキャ
ップ6、並びに、その下層の、トレッドキャップ6を支
持しかつタイヤカーカス上にあるカーボンブラック強化
ゴム組成物のトレッドベースから成るゴムタイヤ1が与
えられる。タイヤトレッド5はまたカーボンブラック強
化ゴム組成物のミニウイングであって、トレッドベース
7から横方向外向きに、トレッドに隣接するタイヤサイ
ドウオール4のショルダー上、または周囲上に広がる、
ミニウイングを有する。
【0060】ゴムトレッド5、またはトレッド/ベース
構造の場合のトレッドキャップ6は約50phrの沈降
シリカで実質的に強化され、そして10phr未満のゴ
ム強化用カーボンブラックを含み、従って比較的高い電
気抵抗のものであるとここで考えられる。
【0061】前記トレッドベース7、前記トレッドミニ
ウイング8、前記サイドウオール4及びビード部分3の
一部として含まれる前記ゴム、または種々のエラストマ
ー組成物は、少なくとも40phrのゴム強化用カーボ
ンブラック及びもしあれば10phr未満の沈降シリカ
でカーボンブラック強化されており、従ってシリカ強化
タイヤトレッドと比較して比較的低い電気抵抗のもので
あるとここで考えられる。
【0062】図2に示すように、カーボンブラック強化
された薄い狭いゴムストリップ9はタイヤトレッド5の
表面(またはキャップ/ベース構造のトレッドの場合に
はトレッドキャップ6の表面)上に位置し、トレッド6
のフェースを横方向に横切って伸び、ゴムストリップは
トレッドミニウイング8の少なくとも1つ、好ましくは
両方と接触し、または代わりにトレッドに隣接するサイ
ドウオール7の周囲に伸びるが、全ての場合にタイヤビ
ード部分3に伸びない。もしトレッド6、または場合に
よりトレッドキャップ7がミニウイング8を有しないと
きは、前記ストリップ9はトレッドのフェースを横方向
に横切って、例えばサイドウオール7の外側表面の部分
と接触するかまたは重なることによってトレッドサイド
ウオール7に伸びる。ミニウイング8がある場合でもな
い場合でも、ストリップ9は所望により、トレッドに隣
接するサイドウオール8のフェースの一部を覆って、タ
イヤのショルダーと通常呼ばれるタイヤの領域内の末端
10へと伸びる。
【0063】タイヤカーカス4上に築かれたトレッド5
及び薄い、狭いカーボンブラック強化ゴムストリップ8
を有する、図2に示されるタイヤ構造体は適切な型内で
付形されそして加硫されて、本明細書中でラグ11及び
溝12と呼ばれるトレッド形状を有する、図3に示され
るタイヤを形成する。トレッドのラグ11の外側表面及
び壁並びに溝12の底部を覆う、前記の薄い、狭いカー
ボンブラック強化ゴムストリップ9はは前記ミニウイン
グ8のカーボンブラック強化ゴムの少なくとも一部に伸
び、かつそれを覆う。該ミニウイングはトレッドとサイ
ドウオール5が結合するタイヤのショルダー領域に位置
するタイヤサイドウオール5の一部と重なっている。
【0064】タイヤは、鋼またはアルミニウムリムのよ
うな適切な導電性の固い金属リム、(リム自体は乗物の
車輪上に取り付けられる)の上に取り付けられかつイン
フレートされるので、リムとトレッド1の外側表面との
間に、タイヤの他の少なくとも1種のカーボンブラック
強化ゴム成分と接触する前述の電気的に横方向に位置す
るゴムストリップ9によって、地面への、電気散逸のた
めの通路が造られる。
【0065】トレッドラグ11の外側接地表面上の前記
の薄い、幅狭のカーボンブラック強化ゴムストリップ9
は擦りとられて、下層のトレッド1または場合によりト
レッドキャップ6の部分15を呈示するとき、トレッド
ラグ11(これ自体が地面と接する)の壁上の前記スト
リップ9によって、前記カーボンブラック強化トレッド
ミニウイング8またはタイヤのショルダー3に伸びるか
または代わりに末端10へ伸びる連結溝通路14をさら
に介して電気通路が造られる。
【0066】プラクティスにおいて、ゴム配合用途にお
いて使用される通常採用される珪質顔料は、好ましくは
沈降シリカである。
【0067】本発明において好ましくは使用される珪質
顔料は、例えばナトリウムシリケートの如き可溶性シリ
ケートの酸性化によって得られるもののような沈降シリ
カである。
【0068】珪質顔料(シリカ)は50〜10000オ
ングストローム、好ましくは50〜400オングストロ
ーム範囲の極限粒子サイズを有する。窒素ガスを使用し
て測定した、この顔料のBET表面積は好ましくは約5
0〜約300、好ましくは約120〜約200m2/g
の範囲である。表面積の測定のBET法はジャーナルオ
ブ ザ アメリカンケミカルソサイエティー第60巻、
304頁(1930年)に記述されている。
【0069】シリカはまた、約100〜約400、さら
に普通には約150〜約300の範囲のフタル酸ジブチ
ル(DBP)吸収値を有することを特徴とする。
【0070】シリカは電子顕微鏡により測定された例え
ば約0.01〜0.05ミクロンの範囲内の平均極限粒
子サイズを有すると考えられるが、シリカ粒子はそれよ
りサイズにおいてもっと小さくてもよい。
【0071】種々の商業的に入手できるシリカ、例え
ば、例示のためのみであり限定ではなく210、243
等の名称のHi−Silの商標でPPGインダストリー
ズから商業的に入手できるシリカ、例えばZeosil
1165MPの名称でRhone−Poulencか
ら入手できるシリカ、VN2及びVN3の名称でDeg
ussa AGから入手できるシリカ等が本発明におけ
る使用のために考慮し得る。
【0072】定量的なシリカ強化剤がゴムタイヤトレッ
ドのために望まれるときは、粒状の沈降シリカがカップ
リング剤と共に慣用される。
【0073】シリカ表面及びゴムエラストマー分子の両
方と、シリカにゴムへの強化効果を持たせることができ
る化合物、その多くのものはこのような技術においてカ
ップリング剤として一般に知られているが、が使用でき
る。そのようなカップリング剤は、例えばシリカ粒子と
予備混合または予備反応されるか、またはゴム/シリカ
加工または混合段階の間にゴム混合物に加えられる。も
しカップリング剤及びシリカが混合若しくは加工段階中
にゴム混合物に別々に加えられると、カップリング剤は
その後その場でシリカと結合すると考えられる。
【0074】特に、そのようなカップリング剤は、例え
ば、シリカ表面と反応可能な構成成分または部分(シラ
ン部)及びゴム、特に炭素−炭素二重結合または不飽和
を含む硫黄加硫可能なゴムと反応できる構成成分または
部分から成ることができる。この意味で、カップリング
剤はシリカとゴムとの間の連結橋として働き、そしてそ
れによってシリカのゴム強化面を高める。
【0075】一面において、カップリング剤のシランは
シラン表面と多分加水分解を通して結合し、そしてカッ
プリング剤のゴム反応性の成分はゴム自体と結合する。
【0076】多数のカップリング剤、例えばビス−(3
−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドのよ
うなポリスルフィド成分または構造を含むシランカップ
リング剤がシリカとゴムとの結合において使用されるこ
とが教示されている。
【0077】トレッドゴムのゴム組成物は、例えば種々
の硫黄加硫可能な成分ゴムを、例えば硫黄供与体、活性
化剤及び遅延剤のような硬化助剤、油のような加工添加
剤、粘着付与樹脂を含む樹脂、シリカ、及び可塑剤、充
填材、顔料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、抗酸化剤及
びオゾン亀裂防止剤、しゃく解剤並びにカーボンブラッ
クのような強化材料のような種々の通常使用される添加
材料と混合するような、ゴム配合技術分野において一般
に知られる方法によって配合されるだろうことは本技術
分野の当業者によって容易に理解される。本技術におけ
る当業者に既知のように、硫黄加硫可能及び硫黄加硫さ
れた材料(ゴム)の予定された用途に依存して、上記の
添加物は選択されそして慣用的な量で普通に使用され
る。
【0078】本発明のためのカーボンブラックの典型的
な添加量は、もし使用するのであれば、前述した。もし
使用されるなら粘着付与樹脂の典型的な量は約0.5〜
約10phr、通常約1〜約5phrを構成する。加工
助剤の典型的な量は約1〜約50phrを構成する。そ
のような加工助剤は例えば芳香族、ナフテン系、及び/
またはパラフィン系加工油を含む。抗酸化剤の典型的な
量は約1〜約5phrを構成する。代表的な抗酸化剤は
例えばジフェニル−p−フェニレンジアミン及び例えば
バンダービルトラバーハンドブック(Vanderbi
lt Rubber Handbook)(1978
年)の344〜346頁に開示されるような他のもので
あり得る。オゾン亀裂防止剤の典型的な量は約1〜5p
hrを構成する。もし使用されるなら主としてステアリ
ン酸を含むことができる脂肪酸の典型的な量は約0.5
〜約3phrを構成する。酸化亜鉛の典型的な量は約2
〜約5phrを構成する。ワックスの典型的な量は約1
〜約5phrを構成する。しばしばマイクロクリスタリ
ンワックスが使用される。しゃく解剤の典型的な量は約
0.1〜約1phrを構成する。典型的なしゃく解剤
は、例えばペンタクロロチオフェノール及びジベンザミ
ドジフェニルジスルフィドである。
【0079】加硫は硫黄加硫剤の存在下に行われる。適
切な硫黄加硫剤の例は、元素硫黄(遊離硫黄)、または
アミンジスルフィド、高分子ポリスルフィド、または硫
黄オレフィン付加物のような硫黄供与加硫剤である。好
ましくは、硫黄加硫剤は元素硫黄である。硫黄加硫剤は
約0.5〜約4phrの範囲、さらに環境によっては8
phrまでの量で使用され、約1.5〜約2.5、場合
により2〜2.5phrの範囲が好ましい。
【0080】促進剤は加硫のために要求される時間及び
/または温度を制御するため並びに加硫物の特性を改善
するために使用される。遅延剤も加硫の速度のために使
用される。一態様において、単一の促進剤系、すなわち
一次促進剤が使用され得る。慣用的にそして好ましくは
約0.5〜約4、好ましくは約0.8〜約1.5phr
の範囲の全量で用いられ得る。他の態様において、一次
及び二次促進剤の組み合わせが使用されることができ、
二次促進剤は約0.05〜約3phrの量で加硫物の特
性を活性化しそして改善するために使用され得る。これ
らの促進剤の組合せは最終の特性上に相乗効果を生ずる
と期待され、そしてどちらかの促進剤単独の使用によっ
て生じたものよりもいくらか良好である。さらに、普通
の加工温度においては影響されないが、通常の加硫温度
においては満足な硬化を生ずる遅効性促進剤も使用され
得る。本発明において使用され得る適切なタイプの促進
剤はアミン類、ジスルフィド類、グアニジン類、チオウ
レア類、チアゾール類、チウラム類、スルフェンアミド
類、ジチオカルバメート類及びキサンテート類である。
好ましくは一次促進剤はスルフェンアミドである。もし
二次促進剤が使用されるなら、二次促進剤は好ましくは
グアニジン、ジチオカルバメートまたはチウラム化合物
である。硫黄加硫剤と促進剤の存在及び相対量は、カッ
プリング剤と組み合わせた強化充填剤としてのシリカの
使用にさらに第1に関する本発明の一面であるとはみな
されない。
【0081】上記添加剤の存在及び相対量は、トレッド
の外側表面からトレッドのビード部分へ比較的低い電気
抵抗または比較的高い導電率の通路を提供するための、
タイヤトレッドの外側表面上の、薄い幅狭の一体のカー
ボンブラック強化されたゴムストリップを有する、定量
的にシリカ強化されたトレッドを有するタイヤにさらに
第1に関する本発明の一面であるとは考えられない。
【0082】タイヤはそのような技術における当業者に
明らかな種々の方法によって構築され,付形され,成形
されそして硬化され得る。
【0083】本発明は以下の実施例によってより良く理
解でき、ここで部数及び百分率は他に示さない限り重量
による。
【0084】
【実施例】実施例1 ここでタイヤA、B、Cと同定される、P205/55
R16タイプ及びサイズの空気入りタイヤを製造した。
これらのタイヤは,トレッド(トレッドキャップ/ベー
ス構造)、ミニウイング、サイドウオール及びビードに
関する限り、図2及び図3に類似する構造のものであっ
た。全てのタイヤは同一のカーボンブラック強化ゴムカ
ーカス、並びに関連するカーボンブラック強化ゴムビー
ド及びサイドウオール成分を有していた。全てのタイヤ
は、サイドウオールをい覆ってトレッドから広がるミニ
ウイングを有する、キャップ/ベース構造のトレッドを
有していた。全てのトレッドはラグ及び溝の同じ表面形
状を有し,溝はショルダー領域でタイヤのサイドウオー
ルと連結していた。全てのタイヤトレッドは、同時押し
出しされた、定量的にシリカ強化されたタイヤトレッド
キャップ、カーボンブラック強化トレッドベース及びカ
ーボンブラック強化トレッドミニウイングを含んでい
た。
【0085】タイヤAは、ラグ及び溝形状を有するシリ
カ強化タイヤトレッドキャップを有するタイヤである。
【0086】タイヤBは、約3インチ(約7.6cm)
幅及び約0.015インチ(0.04cm)厚でトレッ
ドキャップの外側表面上に位置し、そしてトレッド(及
びトレッドミニウイング)を横切って横方向に伸びてタ
イヤの2つの各サイドウオールの周囲領域と接触してい
るがタイヤビード部分には伸びていない(図2及び図3
に類似の方法で)、一体の、薄い、狭いカーボンブラッ
ク強化ゴムストリップをそのトレッドが有することを除
き、タイヤAと類似である。
【0087】タイヤCは、適切なトレッドラグの外側表
面から該ゴムストリップの一部を新しいタイヤのトレッ
ド深さの約50%まで擦り取って、すり減ったタイヤト
レッドをシミュレートしたことを除き、タイヤBに類似
している。
【0088】トレッドキャップ、トレッドベース及びミ
ニウイング、並びに薄いカーボンブラック強化ゴムスト
リップそれぞれの組成物は次の表1〜3に示した材料か
ら成っていた。
【0089】前述の押し出しトレッドを適切にタイヤカ
ーカス上に構築し、薄いカーボンブラック強化ゴムスト
リップを2つのタイヤミニウイングの各々と接触するよ
うにトレッドの外側表面を横切って横方向に適用した。
このミニウイングは2つのタイヤサイドウオールと接触
し、得られたそのアセンブリーを約160℃で約15分
間タイヤ型内で加硫してラグ及び溝のタイヤ形状を有す
る硬化された空気入りタイヤを形成した。
【0090】このタイヤをその電気抵抗について評価し
た。
【0091】
【表1】 1)ザ・グッドイヤーアンドラバーカンパニーから入手
できる、約40%のスチレン含量を有する乳化重合製造
SBR 2)ザ・グッドイヤーアンドラバーカンパニーから入手
できる、約−45℃のTg及び約50%のイソプレン含
量を有するイソプレン/ブタジエンコポリマーエラスト
マー 3)ザ・グッドイヤーアンドラバーカンパニーからBu
dene(登録商標)1207として入手できる、シス
1,4−ポリブタジエンゴム 4)天然ゴム(シス1,4−ポリイソプレン) 5)E−SBR中約9.4部であるゴム加工油、ここで
E−SBRの量は乾燥重量(油なし)で上に報告し、さ
らに約14部の追加のゴム加工油、可塑剤、樹脂及びワ
ックスを添加 6)ジ−アリールパラフェニレンジアミン及びジヒドロ
−トリメチルキノリン型のもの 7)HuberカンパニーからZeopol 8745
として得られるシリカ 8)DegussaからX50Sとして商業的に入手で
きるビス−3−(トリエトキシシリルプロピル)テトラ
スルフィド(50%活性)として入手、該テトラスルフ
ィドとN330カーボンブラックとの50/50ブレン
ド(従って50%活性と考えられる)
【0092】
【表2】 1)ザ・グッドイヤーアンドラバーカンパニーから入手
できる、約23%のスチレン含量を有する乳化重合製造
SBR 2)天然ゴム(シス1,4−ポリイソプレン) 3)E−SBR中約33.8部であるゴム加工油、ここ
でE−SBRの量は乾燥重量(油なし)で上に報告し、
さらに約11部の追加のゴム加工油、可塑剤、樹脂及び
ワックスを添加 4)ジ−アリールパラフェニレンジアミン及びジヒドロ
−トリメチルキノリン型のもの
【0093】
【表3】 1)ザ・グッドイヤーアンドラバーカンパニーからBu
dene(登録商標)1207として入手できる、シス
1,4−ポリブタジエンゴム 2)天然ゴム(シス1,4−ポリイソプレン) 3)ゴム加工油、可塑剤、樹脂及びワックス 4)ジ−アリールパラフェニレンジアミン及びジヒドロ
−トリメチルキノリン型のもの
【0094】実施例2 タイヤA、B及びCについて静電抵抗測定を行った。結
果を次の表4に示す。
【0095】
【表4】 1)オーム
【0096】これらの電気抵抗値は、シリカ強化ゴムの
トレッドを有するタイヤについて、シリカ強化トレッド
キャップの外側表面上の薄い、一体のカーボンブラック
強化ゴムストリップはタイヤの電気抵抗を著しく減じる
ことを示す。
【0097】特に、タイヤAにつき約190×108
ームの電気抵抗を有する、定量的にシリカで強化された
タイヤについて、薄い一体のカーボンブラック強化ゴム
ストリップの適用は(i)タイヤBのトレッドの外側表
面上にあるときタイヤの電気抵抗を約1.6×108
ームに減じ、また(ii)タイヤCにつきトレッドの外
側表面上にありその後トレッドラグの外側表面の層を擦
り取った場合に、該タイヤの電気抵抗を約2.2×10
8 オームに減じた。
【0098】一般に、タイヤの電気抵抗は(i)タイヤ
を金属(鋼)リム上の取り付け、そしてタイヤを膨らま
すこと、(ii)そのトレッドの外側表面、特にトレッ
ドを横切ってタイヤのサイドウオールに伸びる前述のカ
ーボンブラック強化ストリップによって、タイヤを銅線
(第1電極)を付けたステンレス鋼上に立てること、
(iii)銅線(第2電極)を付けること、(iv)前
記第1及び第2電極の両端にわたり100ボルトの電圧
をかけること、並びに(v)金属リム、タイヤのビード
部分、金属板、トレッドを横切る前記ストリップの外側
表面の間の抵抗をオーム単位で、前記第1及び第2電極
の端間を連結したオームメーターによって測定すること
によって決定できる。
【0099】本発明を示す目的のためにある代表的に態
様及び詳細を示してきたが、本発明の精神または範囲か
ら逸脱することなく種々の変更及び修正がなされ得るこ
とは本技術における当業者には明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、比較的高い導電率のカーボンブラッ
ク強化ゴム組成物及び比較的高い電気抵抗の円周ゴムト
レッド、並びにタイヤアセンブリーの上部に位置する比
較的低い電気抵抗のカーボンブラック強化された薄いゴ
ムストリップを含んで成るタイヤカーカスのアセンブリ
ーを含む未加硫タイヤの断面透視図を示す。
【図2】 図2は、トレッドの外側表面上の、比較的低
い電気抵抗の、カーボンブラック強化された、単一の未
加硫の、薄いゴムストリップを有する、付形されている
が未加硫のタイヤアセンブリーの断面透視図を示す。
【図3】 図3は、所望によるキャップ/ベース構造ト
レッド構造を示す、高温及び圧力下で加硫された、図2
のタイヤの断面図を示す。
【図4】 図4は、図2のタイヤの透視図であって、接
地することが意図されるラグ外側表面上の前述のカーボ
ンブラック強化された薄いストリップの一部が磨耗して
なくなっている。
【符号の説明】
1:ゴムタイヤ 3:ビード 4:サイドウオール 8:ミニウイング 9:ゴムストリップ 11:ラグ 12:溝 14:溝通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 3/04 C08K 3/04 3/36 3/36 C08L 21/00 C08L 21/00 (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 ゲイリー・ブルース・ガーバー アメリカ合衆国オハイオ州44720,ノー ス・カントン,サウス・ウエスト,グレン デイル・ストリート 728 (72)発明者 マーク・クリストファー・ノワッキ アメリカ合衆国オハイオ州44685,ユニオ ンタウン,ピーチウッド・ウェイ 1239

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの間隔を開けて離れたビード部分及
    び一対のサイドウオール、並びに支持カーカス及び外側
    の円周ゴムトレッドを含む空気入りゴムタイヤであっ
    て、地面に接するように設計されたゴムトレッドは前記
    カーカスを覆って位置し、各サイドウオールは前記ビー
    ド部分の各々から半径方向外側に広がり、 前記トレッドは所望によってミニウイングを有し、この
    ミニウイングはトレッドから横方向に外側に、タイヤサ
    イドウオールの一部を覆って広がり、 前記ビード部分、サイドウオール、支持カーカス及び所
    望によるトレッドミニウイングのゴム部分は少なくとも
    40phrのカーボンブラックで強化されており、 前記トレッドは少なくとも30phrのシリカ及び約1
    5phr未満のカーボンブラックで強化されており、 前記トレッドの外側表面と一体であり、かつトレッドの
    フェースを横切って横方向に広がって(i)トレッドに
    隣接するタイヤの2つのサイドウオールの各々の周囲ま
    たは(ii)トレッドミニウイングが使用される場合に
    タイヤの2つのミニウイングの各々と連結しているかま
    たは代替としてタイヤのサイドウオールの周囲と連結し
    ているゴムストリップが与えられることを改善点とし、
    全ての場合に前記ストリップはタイヤの前記ビード部分
    へ広がらず、 前記ゴムストリップは少なくとも40phrのカーボン
    ブラックを含み、それによって電気通路が(a)トレッ
    ドのフェース上のゴムストリップからタイヤサイドウオ
    ールへ、(b)タイヤサイドウオールを通って及び
    (c)タイヤビード部分の外側表面に、提供され;前記
    狭いストリップの幅がタイヤの円周の8%未満である、
    前記の空気入りゴムタイヤ。
  2. 【請求項2】 1〜5つの前記ストリップがタイヤの円
    周の回りに実質的に等しく間隔を開けて離れて与えら
    れ、ストリップの全幅がタイヤトレッドの円周の8%未
    満である、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記トレッドが約30〜約100phr
    の沈降シリカ及び所望によって約30phrまでのカー
    ボンブラックを含み、そして前記薄いカーボンブラック
    強化されたゴムストリップが約40〜約150の範囲の
    CTAB値を有するカーボンブラック強化剤約25〜約
    100phrを含み、かつシリカ強化剤を含まない、請
    求項1に記載のタイヤ。
  4. 【請求項4】 タイヤが加硫されており、これによっ
    て、トレッドの外側表面上の前記薄いゴムストリップが
    前記トレッドと同時加硫されかつ一体であり、そして前
    記トレッドがラグ及び溝形状を有する、請求項1に記載
    のタイヤ。
  5. 【請求項5】 該一体の薄いカーボンブラック強化され
    たゴムストリップが前記トレッドの外側表面を横切って
    伸びてカーボンブラック強化されたタイヤサイドウオー
    ルの各々と接触する、請求項2に記載のタイヤ。
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