JPH0999634A - インク受容層を有する記録媒体 - Google Patents

インク受容層を有する記録媒体

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JPH0999634A
JPH0999634A JP7260215A JP26021595A JPH0999634A JP H0999634 A JPH0999634 A JP H0999634A JP 7260215 A JP7260215 A JP 7260215A JP 26021595 A JP26021595 A JP 26021595A JP H0999634 A JPH0999634 A JP H0999634A
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沢 善 行 小
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崎 英 雄 山
Kenji Kawada
田 研 治 河
Tetsuya Ochiai
合 哲 也 落
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    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5254Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Ink Jet (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字にじみ、印字のひび、印字の白化がな
く、とりわけインクジェット記録方法に好ましく用いら
れる記録媒体の提供。さらに、OHPシートのような透
過光によって画像を観察する形式に用いられた場合、光
透過性の高い明るい良好な画像を実現する記録媒体の提
供。 【解決手段】 基材上にインク受容層が設けられてなる
記録媒体において、インク受容層を、塩基性ポリマーと
スチレン/(メタ)アクリル酸重合体とからなり、塩基
性ポリマーとスチレン/(メタ)アクリル酸重合体との
混合比が10:3.5〜7の範囲にあるポリマーコンプ
レックスで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、インク組成物を用いた記録に用いられる記録
媒体に関し、更に詳しくはインクジェット記録に好まし
く用いられる記録媒体に関する。
【0002】背景技術 インク組成物を用いた記録方式に用いられる記録媒体に
は、高画像、高品質の記録画像を実現できるよう種々の
性能が要求される。例えば、記録媒体上でインク組成物
が滲んだり流れたりしないこと、付着したインク組成物
を速やかに吸収または乾燥させること、記録媒体の端部
が持ち上がるいわゆるカール状になりにくいこと、印字
物を長期にわたり劣化させずに維持すること、さらに表
面に光沢があり質感があること等が要求される。インク
ジェット記録方法に用いられる記録媒体にあっては、さ
らにインクドットの形状が真円であり、そのドットの周
囲が滲まず鮮明であること等が求められる。
【0003】また、モノクロのみならずカラー画像を形
成しようとする場合、インク組成物の着色剤の発色が良
好であること、複数のインク組成物が重ねて印字されて
もインクが流れないことなどが要求される。
【0004】更に近時、印字記録物をその表面からの反
射光により観察する記録に加え、スライドやオーバーヘ
ッドプロジェクター(OHP)のような透過光によって
印字記録を観察するような記録も多用されるにいたって
いる。よって、このような透過光によって観察する記録
に用いられる記録媒体にあっても、インク組成物によっ
て記録を行おうとする場合、上記のような性能が求めら
れていると言える。さらに、透過光により画像を観察す
る性質上、画像は明るいものであることすなわち光透過
性に優れるものであることが要求される。
【0005】このような記録媒体に期待される種々の性
能を満足するため、基材上にインク受容層を設けること
が提案されている。例えば、インク受容層として多孔質
層を設けた記録媒体、インク受容層として水溶性ポリマ
ーを表面に塗布した記録媒体などが提案されている。具
体的には、特開昭62−122781号、特開昭56−
58869号、特開昭58−24493号、特開昭58
−89391号、特開昭61−188181号などにお
いて種々の記録媒体が提案されている。
【0006】とりわけ、特開昭62−122781号に
は、塩基性ポリマーと前記スチレン/(メタ)アクリル
酸重合体とからなるポリマーコンプレックスからなるイ
ンク受容層を有した記録媒体が記載されている。この公
報の記載によれば、この塩基性ポリマーと前記スチレン
/(メタ)アクリル酸重合体との混合比は10:1〜3
の範囲になければ、良好な特性を有する記録媒体は得ら
れないとされている。
【0007】
【発明の概要】本発明者らは、今般、上記の特開昭62
−122781号において良好な特性が得られないとさ
れた範囲において、意外にも優れた記録媒体が得られる
こと、さらに特定のインク組成物およびインクジェット
記録方法との組み合わせによって極めて良好な画像が実
現できるとの知見を得た。本発明はかかる知見に基づく
ものである。
【0008】よって、本発明は良好な特性を有する記録
媒体、とりわけインクジェット記録方法に好ましく用い
られる記録媒体の提供をその目的としている。
【0009】また、本発明は良好な特性を有するOHP
シートのような透過光によって画像を観察する形式に適
した記録媒体の提供をその目的としている。
【0010】更に、本発明は良好が画像が実現出来るイ
ンクジェット記録方法の提供をその目的としている。
【0011】そして、本発明による記録媒体は、基材上
の少なくとも片面にインク受容層が設けられてなる記録
媒体であって、該インク受容層が、塩基性ポリマーとス
チレン/(メタ)アクリル酸重合体とのポリマーコンプ
レックスを含有してなり、かつ前記塩基性ポリマーと前
記スチレン/(メタ)アクリル酸重合体との混合比が1
0:4〜6の範囲にあるもの、である。
【0012】更に本発明によるインクジェット記録方法
は、上記本発明による記録媒体上に、着色剤と、熱可塑
性樹脂と、水とを少なくとも含んでなるインク組成物の
液滴を吐出し、前記記録媒体にインク液滴を付着させる
工程と、このインク液滴の付着した記録媒体を加熱する
工程とを含んでなるもの、である。
【0013】
【発明の具体的説明】記録媒体 本発明において用いられる記録媒体は、ポリマーコンプ
レックスを含んでなるインク受容層を有してなる。本発
明においてポリマーコンプレックスは、塩基性ポリマー
とスチレン/(メタ)アクリル酸重合体とのポリマーコ
ンプレックスを含有してなり、かつ前記塩基性ポリマー
と前記スチレン/(メタ)アクリル酸重合体との混合比
(P/S値)が10:3.5〜7の範囲、好ましくは1
0:3.5〜4.5の範囲、最も好ましくは10:4〜
4.5であるものである。
【0014】P/S値が上記範囲にあることで、印字に
発生するひびを有効に抑制することが出来る。印字に発
生するひびは、反射光によって観察する記録物において
はその画像品質を劣化させる。さらに透過光によって画
像を観察するOHPシートにあっては、透過光を散乱し
画像を暗くする。よって、本発明による記録媒体によれ
ば、高画像品質を実現でき、更にOHPシートなどにあ
っては明るい画像を実現することが出来るので有利であ
る。
【0015】さらに、P/S値が上記範囲にある記録媒
体によって、意外にも印字の表面が白化する現象を抑制
することができることが分かった。以下は仮定であっ
て、これによって本発明が限定されることを意図するも
のではないが、この印字の白化は、印字後有機溶媒成分
が印字表面に浮き出てくることが原因であると考えられ
る。本発明による記録媒体は、この有機溶媒成分の印字
表面へ浮き出しを有効に防止するものと思われる。白化
は、反射光によって観察する記録物においてはその画像
品質を劣化させる。さらに透過光によって画像を観察す
るOHPシートにあっては、上記ひびと同様に透過光を
散乱し画像を暗くする。よって、本発明による記録媒体
によれば、高画像品質を実現でき、更にOHPシートな
どにあっては明るい画像を実現することが出来るので有
利である。
【0016】上記のように本発明による記録媒体によれ
ば、OHPシートのような透過光によって観察される場
合に特に有利に高品質の画像を実現できる。このような
透過光によって観察される画像の明るさの指標として、
全透過光中の散乱光の割合として表現される濁度(Ha
ze)があるが、本発明の好ましい態様によれば、この
濁度がHaze20以下が実現でき、より好ましくはH
aze15以下、最も好ましくはHaze10以下の画
像が実現できる。
【0017】更に本発明において、インク受容層は基材
の両面に形成されてもよい。基材の両面にインク受容層
を形成することで、記録媒体がカール状となってしまう
現象を抑制することができ好ましいことがある。本発明
による記録媒体のインク受容層は、選択した塩基性樹脂
またはスチレン(メタ)アクリル酸の種類によってイン
ク受容層の厚みが比較的大きくなることがある。片面の
みにこのようなインク受容層が形成されると、記録媒体
の端が持ち上がり、記録媒体がカール状となるおそれが
ある。基材の両面にインク受容層を設けることで、記録
媒体がカール状となることを有効に防止することができ
る。但し、それぞれの面のインク受容層は同一であるの
が好ましいが、全く同一でなくともよい。プリンターの
記録媒体の搬送形態、許容されるカール量等を考慮して
印字面以外のインク受容層の組成および厚さが決定され
てよい。両面のインク受容層が同一である場合、使用者
が表裏を気にせず利用可能である点で有利である。
【0018】更に本発明による記録媒体は、通常記録媒
体に要求される種々の性能を満足するものである。例え
ば、本発明による記録媒体は印画性能(例えば、高い色
濃度、混色やにじみが少ないこと)に優れる。また、本
発明による記録媒体は、インク受容層の基材への密着性
およびプリンターによる搬送性に優れ、また搬送による
傷の発生が少ない点でも好ましいものである。更に本発
明による記録媒体は、耐ブロッキング性、耐水性、耐光
性、画像保存性(退色が少なく、クリアファイル中にい
れてもファイルと接着しないこと)、人体に有害でない
点でも優れるものである。更にまた、本発明による記録
媒体は、OHPフィルムなどの透明記録媒体の形態にお
いて光透過性に優れるとの利点も得られる。
【0019】本発明において用いられる塩基性ポリマー
の具体例としては、N−ビニルピロリドン、N−ビニル
−3−メチルピロリトン、N−ビニル−5−メチルピロ
リドン、N−ビニル−3,3,5−トリメチルピロリド
ン、N−ビニル−3−ベンジルピロリドン、N−ビニル
ピペリドン、N−ピニル−4−メチルピペリドン、N−
ビニル−カプロラクタム、N−ビニルカプリルラクタ
ム、N−ビニル−3−モルホリン、N−ビニルチオピロ
リドン、N−ビニル−2−ピロリドン等の単独重合体ま
たは他の一般的なモノマーのランダム共重合体、ブロッ
ク共重合体、グラフト共重合体等;N−ビニル−2−オ
キサゾリドン、N−ビニル−5−メチル−2−オキサゾ
リドン、N−ビニル−5−エチル−2−オキサゾリド
ン、N−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリドン、N
−ビニル−2−チオオキサゾリドン、N−ビニル−2−
メルカプトペンゾチアゾール等の単独重合体または他の
一般的なモノマーとのランダム共重合体、ブロック共重
合体、グラフト共重合体等:N−ビニルイミダゾール、
N−ビニル−2−メチルイミダゾール、N−ビニル−4
−メチルイミダゾール等の単独重合体または他の一般的
なモノマーとのランダム共重合体、ブロック共重合体、
グラフト共重合体等;2−または4−ビニルピリジン等
の単独重合体または他の一般的なモノマーとのランダム
共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体などが
あげられる。ここで、上記の他の一般的なモノマーの具
体例としては、メタクリレート、アクリレート、アクリ
ルアミド、アクリロニトリル、ビニルエーテル、酢酸ビ
ニル、ビニルイミダゾール、エチレン、スチレンN−ビ
ニルピロリドン、N−ビニルピペリドン、N−ビニル力
プロラクタム、N−ビニルモルホリン、N−ビニル−2
−オキサゾリドン、N−ビニル−5−メチル−2−オキ
サゾリトンの単独重合体、共重合体等などが挙げられ、
好ましいものとしてはN−ビニルピロリドン、N−ビニ
ルピペリドン、N−ビニル力プロラクタム、N−ビニル
モルホリン、N−ビニル−2−オキサゾリドン、N−ビ
ニル−5−メチル−2−オキサゾリトンの単独重合体、
共重合体が挙げられる。共重合体の場合、上述のような
含窒素モノマーが50モル%以上包含されるのが好まし
い。
【0020】本発明において好ましい塩基性ポリマーと
しては、ポリビニルピロリドン、特にレッペ反応により
生成されるN−ビニル−2−ピロリドンを重合させたも
のであって平均分子量10,000以上のものが好まし
く、更に好ましくは平均分子量160,000以上のも
のが挙げられる。さらに、N−ビニルピロリドン、N−
ビニル−3−メチルピロリドン、N−ビニル−5−メチ
ルピロリドン、N−ビニル−3,3,5−トリメチルピ
ロリドン、N−ビニル−3−ベンジルピロリドン、N−
ビニルピペリドン、N−ビニル−4−メチルピペリド
ン、N−ビニル−カプロラクタム、N−ビニルカプリル
ラクタム、N−ビニル−3−モルホリン、N−ビニルチ
オピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドン等の単独重
合体または他の一般的なモノマーのランダム共重合体、
ブロック共重合体、グラフト共重合体等などが挙げら
れ、これらの平均分子量は好ましくは1,000以上、
より好ましくは2,000以上である。
【0021】また、本発明において用いられるスチレン
/(メタ)アクリル酸共重合体の好ましい具体例として
は、スチレンまたはスチレン誘導体とアクリル酸または
メタクリル酸との共重合体である。また、第三のモノマ
ーを含むターポリマーであってもよい。ここでスチレン
誘導体としては、スチレンに加えメチルスチレン、ジメ
チルスチレン、トリメチルスチレン、α−クロルスチレ
ン、α−メチルスチレン等のスチレン誘導体が挙げられ
る。また、第三のモノマーとしては、エチレン、プロピ
レン、ブチレン等のオレフイン、塩化ビニル、フッ化ビ
ニル等のハロゲン化ビニル、酢酸ビニル等のビニルエス
テル、(メタ)アクリル酸のアルコールエステル等の
(メタ)アクリル酸エステル等、その他スチレンおよび
(メタ)アクリル酸と共重合可能なモノマーを挙げるこ
とが出来る。共重合の方法は特に限定されず、また種々
の共重合比のものも市場から容易に入手可能であり、そ
れを使用することができる。
【0022】本発明においてはスチレン/(メタ)アク
リル酸共重合体の重合比は好ましくはスチレン/(メ
タ)アクリル酸のモル比が1/2〜10/1、更に好ま
しくは1/1〜5/1のものが挙げられる。さらに、タ
ーポリマーである場合には、全体のモノマーの約50モ
ル%までを占める割合で第三のモノマーを包含すること
ができる。
【0023】また、スチレン/(メタ)アタリル酸共重
合体は種々の分子量のものが入手可能であり、それを本
発明において使用することができる。
【0024】本発明において好ましいスチレン/(メ
タ)アタリル酸共重合体としては、特に平均分量が1,
000以上、より好ましくは5,000以上である。
【0025】上記の分子量のポリマーを利用すること
で、良好なインク受容層強度、インク受容性、画像の鮮
明性、耐水性、耐インク性、耐ブロッキング性を有すイ
ンク受容層を形成することができる。
【0026】本発明において使用されるポリマーコンプ
レックスは、上記のポリマーの混合物である。このポリ
マーコンプレックスの製造法は公知の方法に準じて製造
することが出来る。公知の方法としては、例えば特公昭
51−370174ク号公報およぴ特公昭55−427
44号公報に記載の方法が挙げられる。その方法を簡単
に説明すれば、塩基性ポリマーおよびスチレン/(メ
タ)アクリル酸共重合体自体を溶解するが、ポリマーコ
ンプレックスを溶解しない溶媒(例えば、水、アルコー
ル、エステル、炭化水素)に、塩基性ポリマーおよびス
チレン/(メタ)アクリル酸共重合体を溶解し、混合
し、ポリマーコンプレックスを回収することで得ること
が出来る。また、ポリマーコンプレックスは、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キソド、セロソルブ系溶剤などによく溶解することか
ら、塩基性ポリマーおよびスチレン/(メタ)アクリル
酸共重合体をこのような溶剤に溶解し、これらを混合す
ることでポリマーコンプレックスの溶液を得ることが出
来る。溶剤はより好ましくはセロソルブ系溶剤である。
【0027】本発明による記録媒体のインク受容層は、
上記ポリマーコンプレックスを含んでなるが、他のポリ
マーを更に含んでいてもよい。このような他のポリマー
としては、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷ
ん、カチオンでんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソー
ダ等の天然樹脂、ポリビニルアルコール、ポリアミド、
ポリアクリルアミド、四級化ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレンイミン、ポリビニルピリジリウムハライド、
メラミン樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアク
リル酸ソーダなど合成樹脂が挙げられる。これを1種ま
たはそれ以上混合して用いることが出来る。
【0028】更に、インク受容層の強度、さらに基材と
の密着性を改善するために、次のような樹脂をインク受
容層が含んでなっていてもよい。そのような樹脂の例と
しては、SBRラテックス、NBRラテックス、ポリビ
ニルホルマール、ポリメチルメタクリレート、ポリビニ
ルブチラール、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、フェノール樹脂、アルキッド樹脂
などが挙げられる。
【0029】また本発明の好ましい態様によれば、イン
ク受容層のインク吸収性を高めるために、インク受容層
中に各種の充填剤、例えばシリカ、クレー、タルク、ケ
イソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、アルミ
ナ、酸化亜鉛、リトポン、サチンホワイトなどを分散さ
せてもよい。
【0030】本発明による記録媒体の基材としては、イ
ンク受容層を支持でき、記録媒体としての強度を有する
ものであれば特に限定されず、透明性、不透明性いずれ
であってもい。不透明性基材としては、布、木材、金属
板、紙などが挙げられ、更に後記する透明性基材を不透
明化処理したものを利用することもできる。透明性基材
としては、例えばポリエステル系樹脂、ジアセテート系
樹脂、トリアセテート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカ
ーポネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリイミド
系樹脂、セロハン、セルロイド等のフイルムもしくは
板、およびガラス板等が挙げられる。
【0031】本発明による記録媒体のインク受容層は、
上記ポリマーコンプレックスおよび必要に応じて他の成
分を含んだ組成物を、上記基材上に塗布し、膜化するこ
と形成してよい。より具体的には、上記ポリマーコンプ
レックスおよび必要に応じて他の成分を適当な溶剤に溶
解または分散させて塗工液とし、この塗工液を、例えば
ロールコーティング法、バーコーティング法、スプレー
コーティング法、エアナイフコーティング法、グラビア
コーティング法、リバースコーティング法、パイプコー
ティング法、コンマコーティング法等の手法によって基
材に塗布し、その後乾燥させることによって製造するこ
とができる。また、ポリマーコンプレックスおよび必要
に応じて他の成分を含む混合物を、ホットメルトコーテ
ィングして基材上にインク受容層を形成してもよい。さ
らに、このような混合物のフィルムを用意し、このフイ
ルムを上記基材にラミネートしてインク受容層としても
よい。
【0032】本発明の好ましい態様によれば、インク受
容層の厚さは2〜20μm程度であるのが好ましく、よ
り好ましくは3〜10μm程度である。インクジェット記録方法およびインク組成物 本発明による記録媒体は、インク組成物を利用する記録
方法に好ましく用いられる。とりわけ、インクジェット
記録方法に好ましく用いられる。
【0033】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よる記録媒体は、基本的に着色剤と、熱可塑性樹脂と、
水とを含んでなるインク組成物と組み合わせて用いられ
るのが好ましい。
【0034】本発明のさらに好ましい態様によれば、上
記の本発明による記録媒体と、特定のインク組成物を用
い、さらに印字後記録媒体を加熱する工程を含んだイン
クジェット記録方法によって印字が行われるのが好まし
い。
【0035】本発明の好ましい態様において用いられる
インク組成物が含む熱可塑性樹脂とは、軟化または熱溶
融温度が50℃〜150℃、好ましくは60℃〜100
℃、のものである。ここで、軟化または溶融温度という
語は、熱可塑性樹脂のガラス転移点、融点、粘性率が1
11〜1012ポアズになる温度、流動点のうち最も低い
温度を意味するものとする。より具体的には、熱可塑性
樹脂の軟化温度とは、その軟化点、ガラス転移温度(T
g)、または融点、さらには熱可塑性樹脂がエマルジョ
ンの形態にある場合、その最低造膜温度(MFT)のう
ちのいずれか最も低い温度をいうものとする。
【0036】熱可塑性樹脂の添加量は、インク全体に対
し5〜40重量%程度とするのが好ましく、より好まし
くは5〜25重量%程度である。
【0037】また、これらの樹脂は、常温環境下で乾燥
した際には、造膜化せず固体または脆い固形物を形成
し、軟化または溶融温度以上に加熱され冷却された際に
強固な耐水性のある膜を形成するものが好ましい。
【0038】水不溶性の熱可塑性樹脂の具体例として
は、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリメタア
クリル酸エステル、ポリエチルアクリル酸、スチレン‐
ブタジエン共重合体、ブタジエン共重合体、アクリロニ
トリル‐ブタジエン共重合体、クロロプレン共重合体、
架橋アクリル樹脂、架橋スチレン樹脂、フッ素樹脂、フ
ッ化ビニリデン、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹
脂、ポリオレフィン樹脂、セルロース、スチレン‐アク
リル酸エステル共重合体、スチレン‐メタアクリル酸エ
ステル共重合体、ポリスチレン、スチレン‐アクリルア
ミド共重合体、n‐イソブチルアクリレート、アクリロ
ニトリル、酢酸ビニル、アクリルアミド、シリコーン樹
脂、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ロジン系樹
脂、ポリエチレン、ポリカーボネート、塩化ビニリデン
樹脂、セルロース系樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹
脂、エチレン‐酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル‐アク
リル共重合体、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、ロジン
エステル等が挙げられるがこれらに限定されるものでは
ない。
【0039】低分子量の熱可塑性樹脂の具体例として
は、ポリエチレンワックス、モンタンワックス、アルコ
ールワックス、合成酸化ワックス、αオレフィン‐無水
マレイン酸共重合体、カルナバワックス等の動植物系ワ
ックス、ラノリン、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス等が挙げられる。
【0040】これら水不溶性樹脂は、樹脂のみが微粒子
としてインク中に分散された形、樹脂が水の中に安定化
分散された樹脂エマルジョンの形態で添加されることが
望ましい。樹脂エマルジョンとは、連続相が水であり、
分散相が前記樹脂成分であるエマルジョンを意味するも
のとする。これらの樹脂エマルジョンは、樹脂粒子を場
合によって界面活性剤とともに水に混合することによっ
て得ることができる。例えば、アクリル系樹脂またはス
チレン−アクリル系樹脂のエマルジョンは、(メタ)ア
クリル酸エステルまたはスチレンと、(メタ)アクリル
酸エステルと、場合により(メタ)アクリル酸と、界面
活性剤とを水に混合することによって得ることができ
る。界面活性剤は特に限定されないが、好ましい例とし
ては、アニオン系界面活性剤、が挙げられ、これらを単
独または二種以上混合して用いることができる。
【0041】このような樹脂エマルジョンとして、公知
の樹脂エマルジョンを用いることも可能であり、例えば
特公昭62−1426号、特開平3−56573号、特
開平3−79678号、特開平3−160068号、特
開平4−18462号などに記載の樹脂エマルジョンを
そのまま用いることができる。
【0042】また、市販の樹脂エマルジョンを利用する
ことも可能であり、例えばマイクロジェルE−100
2、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジ
ョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001
(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業
株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリ
ル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社
製)、SAE 1014(スチレン−アクリル系樹脂エ
マルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールS
K−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化
学株式会社製)、などが挙げられる。
【0043】本発明に用いられるインク組成物において
は水溶性の熱可塑性樹脂を用いることができる。この好
ましい例としては、ポリエチレンオキサイド、にかわ、
ゼラチン、カゼイン、アルブミン、アラビアゴム、アル
ギン酸、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルエーテル
等が挙げられる。
【0044】着色剤としては、顔料、水溶性染料、分散
染料、非水溶性染料(樹脂エマルジョンと混練添加する
場合)、が用いられる。主溶媒である水との親和性がよ
いものまたは、分散剤等の併用により均一分散が可能で
あるものであれば利用可能である。
【0045】用いることができる顔料としては、有機顔
料、無機顔料等が挙げられ、例えば、黒色用としては、
ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラ
ック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.
I.ピグメントブラック7)類、または銅、鉄(C.
I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属
類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック
1)等の有機顔料が挙げられる。
【0046】さらにカラー用としては、C.I.ピグメ
ントイエロー1(ファストイエローG)、3、12(ジ
スアゾイエローAAA)、13、14、17、24、3
4、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、8
1、83(ジスアゾイエローHR)、95、97、9
8、100、101、104、108、109、11
0、117、120、138、153、C.I.ピグメ
ントオレンジ5、13、16、17、36、43、5
1、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、
22(ブリリアントファーストスカッレト)、23、3
1、38、48:2(パーマネントレッド2B(B
a))、48:2(パーマネントレッド2B(C
a))、48:3(パーマネントレッド2B(S
r))、48:4(パーマネントレッド2B(M
n))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブ
リリアントカーミン6B)、60:1、63:1、6
3:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、8
3、88、101(べんがら)、104、105、10
6、108(カドミウムレッド)、112、114、1
22(キナクリドンマゼンタ)、123、146、14
9、166、168、170、172、177、17
8、179、185、190、193、209、21
9、C.I.ピグメントバイオレット1(ローダミンレ
ーキ)、3、5:1、16、19(キナクリドンレッ
ド)、23、38、C.I.ピグメントブルー1、2、
15(フタロシアニンブルーR)、15:1、15:
2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:4、
15:6(フタロシアニンブルーE)、16、17:
1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン
1、4、7、8、10、17、18、36、等、その他
顔料表面を樹脂等で処理したグラフトカーボン等の加工
顔料等が使用できる。
【0047】以上のような非水溶性の着色剤は、場合に
より分散剤によって分散された着色剤分散液として用い
られてよい。本インクに用いられる水溶性染料として
は、直接染料、酸性染料、塩基性染料、食用染料等が用
いられ、例えば、C.I.ダイレクトブラック9、1
7、19、22、32、51、56、62、69、7
7、80、91、94、97、108、112、11
3、114、117、118、121、122、12
5、132、146、154、166、168、17
3、199、C.I.ダイレクトレッド2、4、9、2
3、26、31、39、62、63、72、75、7
6、79、80、81、83、84、89、92、9
5、111、173、184、207、211、21
2、214、218、221、223、224、22
5、226、227、232、233、240、24
1、242、243、247、C.I.ダイレクトバイ
オレッド7、9、47、48、51、66、90、9
3、94、95、98、100、101、C.I.ダイ
レクトイエロー8、9、11、12、27、28、2
9、33、35、39、41、44、50、53、5
8、59、68、86、87、93、95、96、9
8、100、106、108、109、110、13
0、132、142、144、161、163、C.
I.ダイレクトブルー1、10、15、22、25、5
5、67、68、71、76、77、78、80、8
4、86、87、90、98、106、108、10
9、151、156、158、159、160、16
8、189、192、193、194、199、20
0、201、202、203、207、211、21
3、214、218、225、229、236、23
7、244、248、249、251、252、26
4、270、280、288、289、291、C.
I.アシッドブラック7、24、29、48、52:
1、172、C.I.アシッドレッド35、42、5
2、57、62、80、82、111、114、11
8、119、127、128、131、143、15
1、154、158、249、254、257、26
1、263、266、289、299、301、30
5、336、337、261、396、397、C.
I.アシッドバイオレッド5、34、43、47、4
8、90、103、126、C.I.アシッドイエロー
17、19、23、25、39、40、42、44、4
9、50、61、64、76、79、110、127、
135、143、151、159、169、174、1
90、195、196、197、199、218、21
9、222、227、C.I.アシッドブルー9、2
5、40、41、62、72、76、78、80、8
2、92、106、112、113、120、127:
1、129、138、143、175、181、20
5、207、220、221、230、232、24
7、258、260、264、271、277、27
8、279、280、288、290、326、C.
I.ベーシックブラック8、C.I.ベーシックレッド
12、13、14、15、18、22、23、24、2
5、27、29、35、36、38、39、45、4
6、C.I.ベーシックバイオレット1、2、3、7、
10、15、16、20、21、25、27、28、3
5、37、39、40、48、C.I.ベーシックイエ
ロー1、2、4、11、13、14、15、19、2
1、23、24、25、28、29、32、36、3
9、40、C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、
9、22、26、41、45、46、47、54、5
7、60、62、65、66、69、71、C.I.デ
イスバースイエロー3、5、56、60、64、16
0、C.I.デイスバースレッド4、5、60、72、
73、91、C.I.デイスバースブルー3、7、5
6、60、79、198、C.I.デイスバースオレン
ジ13、30、C.I.フードブラック、等が用いられ
るがこれらに限定されるものではない。
【0048】分散されて用いられるかまたは樹脂中に混
合または溶解されて用いられる非水溶性染料としては、
C.I.ソルベントブラック3、5、22、C.I.ソ
ルベントイエロー19、44、98、104、105、
112、113、114、C.I.ソルベントレッド
8、24、71、109、152、155、176、1
77、179、C.I.ソルベントブルー2、11、2
5、78、94、95、C.I.ソルベントグリーン2
6、C.I.ソルベントオレンジ5、40、45、7
2、63、68、78、C.I.ソルベントバイオレッ
ト13、31、32、33、等が用いられるがこれらに
限定されるものではない。
【0049】これら染料の添加量は、染料の種類、溶媒
成分の種類、インクに対し要求されている特性等に依存
して決定されてよいが、0.2〜10重量%程度が好ま
しく、より好ましくは0.5〜5重量%程度である。
【0050】本発明に用いられるインク組成物は、水以
外に溶媒として有機溶媒を含有してもよい。好ましい有
機溶媒の具体例としては、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノールなどの高揮発性の一価ア
ルコールが挙げられる。さらに、親水性高沸点低揮発性
の有機溶媒もノズルの目詰まり防止、インク組成物の保
湿性のこう上の観点から添加されてもよい。このような
親水性高沸点低揮発性の有機溶媒の好ましい具体例とし
ては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、へキシレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルなどの多価アルコール、およびそれらのモノエーテル
化物、ジエーテル化物、エステル化物、例えばエチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエー
テル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテルなどが挙げられ
る。さらに、含窒素有機溶剤、例えばN−メチル−2−
ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、モノ
エタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミ
ン、N,N−ジエチルエタノールアミン、ジエタノール
アミン、N−n−プチルジエタノールアミン、トリイソ
プロパノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げ
られる。
【0051】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
用いられるインク組成物は、水溶性高分子をさらに含ん
でなる。この水溶性高分子の添加量は、好ましくはイン
ク組成物中の熱可塑性樹脂の重量基準で、1/10〜1
である。好ましい水溶性高分子の具体例としては、ポリ
エチレンオキサイド等のポリアルキルオキサイド、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール、ポリアクリル酸、にかわ、ゼラチン、カゼ
イン、アルブミン、アラビアゴム、アルギン酸、メチル
セルロース、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリビニルエーテル、ポリビニル
メチルエーテル、ポリエチレングリコール等が挙げられ
る。
【0052】また、本発明の好ましい態様によれば、本
発明に用いられるインク組成物は、糖類をさらに含んで
なる。この糖類の添加量は、好ましくはインク組成物中
の熱可塑性樹脂の重量基準で、1/5〜1である。好ま
しい糖類の具体例としては、α−シクロデキストリン、
グルコース、キシロース、スクロース、マルトース、ア
ラビノース、マルチトール、デンプン等の単糖類、二糖
類、多糖類、配糖体等が挙げられる。
【0053】本発明に用いられるインク組成物は、その
諸物性を改善するために、必要に応じて適当な添加剤を
添加することができる。添加剤の具体例としては、粘度
調整剤、表面張力調整剤、pH調整剤、防カビ剤、防腐
剤などが挙げられる。具体的には、インクの表面張力を
調整し、記録紙上のドット径を調整する水溶性のアニオ
ン性、カチオン性、両性、ノニオン性の界面活性剤を一
種類または複数種を添加してもよい。また、リン酸二水
素カリウム、リン酸二水素ナトリウム等のpH調整剤、
安息香酸、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、ソル
ビン酸、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、エチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)、デヒドロ酢酸ナトリウム、
1,2‐ベンゾチアゾリン‐3‐オン(製品名:プロキ
セルXLII (ICI製))、3,4‐イソチアゾリン
‐3‐オン等を防カビ、防腐、防錆等の目的で含むこと
ができる。さらにノズル乾燥防止の目的で、尿素、チオ
尿素、エチレン尿素等を添加することができる。
【0054】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
用いられるインク組成物は、熱可塑性樹脂が樹脂エマル
ジョンの形態であり、さらに糖類を含んでなる場合に、
ポリオキシエチレン基を有するノニオン系界面活性剤を
含んでなる。このノニオン系界面活性剤の添加により、
印字により優れた耐水性、耐擦性、耐マーカー性、耐水
擦性を付与することが出来る。
【0055】このノニオン系界面活性剤の添加量は、好
ましくはインク組成物基準で、0.05〜10重量%で
ある。さらに、このノニオン系界面活性剤が存在する場
合、インク組成物中の樹脂エマルジョンの固形分と糖類
との重量比は3:1〜1:1の範囲にあるのが好まし
い。
【0056】本発明の好ましい態様によれば、ポリオキ
シエチレン基を有するノニオン系界面活性剤として、H
LB(Hydoro-Lipophile Balance)値が13以上である
ものを利用するのが好ましい。
【0057】ポリオキシエチレン基を有するノニオン系
界面活性剤の好ましい例としては、アセチレングリコー
ル、アルコールエチレンオキサイド、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンポリスチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレング
リコール、ポリオキシエチレン−ポリオールプロピレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレン多価アルコール
脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポ
リオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどが挙げ
られる。ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ルが堅牢性向上の観点から好ましい。
【0058】また、本発明の好ましい態様によれば、本
発明に用いられるインク組成物は、熱可塑性樹脂が樹脂
エマルジョンの形態である場合に、ポリオキシエチレン
基を有するアニオン系界面活性剤を含んでなる。このア
ニオン系界面活性剤の添加により、優れた吐出安定性
と、印字の耐擦性、耐水性を付与することが出来る。
【0059】このアニオン系界面活性剤の添加量は、樹
脂エマルジョンの固形分を1とした重量比で、0.00
1〜0.5の範囲、すなわち樹脂エマルジョンの固形
分:アニオン系界面活性剤の重量比で1000:1〜
2:1程度であるのが好ましい。
【0060】ポリオキシエチレン基を有するアニオン系
界面活性剤の好ましい具体例としては、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチエレンス
チレン化フェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン
アルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルリン酸塩などが挙げられる。ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸塩が特に好ましい。
上記塩の好ましい例としては、カリウム塩、ナトリウム
塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミンとの塩、持
エタノールアミンとの塩などが挙げられ、特にアンモニ
ウム塩が好ましい。また、本発明の好ましい態様によれ
ば、ポリオキシエチレン基の重合度は3〜10程度が好
ましく、またアルキル基は炭素数1〜17程度のものが
好ましい。また、本発明の好ましい態様によれば、本発
明に用いられるインク組成物は、熱可塑性樹脂が樹脂エ
マルジョンの形態である場合に、有機酸を含んでなる。
有機酸の添加により優れた印字の耐擦性、耐水性を付与
することが出来る。有機酸は好ましくはアミノ酸、その
塩、またはその誘導体であり、具体的はL−アスコルビ
ン酸、D−iso−アスコルビン酸(エイリソルビン
酸)、グリシン、などが挙げられる。この有機酸の添加
量は、インク組成物生物基準で、0.01〜0.5重量
%程度であるのが好ましい。
【0061】インクの諸物性は適宜制御されてよいが、
好ましい態様によればインク組成物の粘度は50mPa
・秒以下であるのが好ましく、より好ましくは25mP
a・秒以下である。この範囲であることでインク組成物
は安定に記録ヘッドから吐出される。また、インク組成
物の表面張力も適宜決定されてよいが、カラーの多色印
字にあってはカラーインク組成物の表面張力が30〜5
0mN/m(25℃)であるのが好ましい。
【0062】本発明による好ましいインクジェット記録
方法は、次のように行われる。まず、インク組成物の液
滴を吐出し、記録媒体上にインク像を形成する。本発明
による方法においては、このインクが付着した記録媒体
を加熱する。加熱は、前記熱可塑性樹脂の軟化温度以上
の温度で実施されるのが好ましい。
【0063】熱可塑性樹脂の軟化温度以上の温度とは、
用いられる熱可塑性樹脂によって変わるが、一般に50
〜120℃の範囲にあり、より好ましい態様によれば6
5〜100℃程度である。なお、加熱はインク滴が付着
した後開始されるものであっても、また予め加熱された
記録媒体にインク滴を付着させるもののいずれであって
もよい。
【0064】上記のインクジェット記録方法の実施に好
ましく用いられるインクジェット記録装置を、図面を用
いて説明する。
【0065】第1図は、本発明によるインクジェット記
録装置を示すものである。図中で、1は記録媒体を表
し、記録媒体1は給紙トレイ2から供給される。プラテ
ン4は記録媒体を加熱する手段と、記録媒体を搬送する
手段とをかねるものである。このプラテン4は、熱伝導
性の高い金属、例えばアルミニウムからなる円筒であ
り、駆動装置6によって図中の矢印の方向に回転する。
このプラテン4の表面はシリコーンゴムなどを積層して
構成されていてもよい。また、このプラテン4内部に
は、ヒータ7が配置され、このプラテン4を加熱する。
プラテン4に記録媒体1を間に挟んで対向する位置に、
インクジェット記録ヘッド3が置かれる。この記録ヘッ
ド3は、圧電素子によって液滴を形成するものであって
も、熱エネルギーによって液滴を形成するものであって
もよい。また好ましくはこの記録ヘッド3には、例えば
48個のノズルを任意のマトリックスで配置してなる。
この記録ヘッド3のノズルは、図示しない演算装置によ
って与えられた印字データに基づき、インク液滴を吐出
する。この記録ヘッド3はインクタンク10よりインク
組成物が供給され、また記録ヘッド駆動装置11により
動くキャリッジ5とともに記録媒体が送られる方向と直
行する方向に動くことができる。
【0066】インクジェット記録は次のように行われ
る。まず、記録媒体1が搬送されながら、ヒータ7によ
って加熱されたプラテン4に接触して加熱される。従っ
て、この態様の装置においては、記録媒体1の温度が上
記した熱可塑性樹脂の軟化温度以上の温度となるよう、
プラテン4の表面の温度が制御されるのが好ましい。次
に搬送された記録媒体1に、記録ヘッド3により印字パ
ターンに従って、選択的にインク液滴が吐出される。記
録媒体に付着したインク液滴は加熱され、インクドット
を形成する。
【0067】さらに記録媒体の加熱は非接触の態様であ
ってもよい。具体的には、記録媒体に熱線を照射するま
たは熱風を吹き付けることで記録媒体を加熱してもよ
い。また、このような装置において、記録ヘッドの駆動
周波数およびキャリッジ速度は適宜決定されてよいが、
好ましくはそれぞれ3〜15kHzおよび100〜12
00mm/s程度である。
【0068】
【実施例】本発明を以下の実施例によって詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0069】OHPシートの調製(その1) ポリビニルピロリドン(商品名:PVP K−90、G
AF製)の10%溶液(溶媒:エタノール/メタノール
/エチルセロソルブ混合物)とスチレンアクリル酸共重
合体(商品名:AST−7022、株式会社日本触媒
製、有効成分50〜55%)を有効成分10%となるよ
うにエチルセロソルブで希釈した溶液とを第2表に記載
の重量比で混合し、塗工液とした。
【0070】この塗工液を厚さ100μmの透光性ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルムにバーコー
ターにより乾燥後の膜厚が3μmになるように塗工し、
140℃で3分間乾燥して、OHPシートを得た。
【0071】インク組成物の調製 次の第1表に示されるインク組成物を常法に従い調製し
た。
【0072】
【表1】 印字評価試験 図1に示されるインクジェット記録装置を用いて、上記
で得られたOHPシートに、上記で得れたインク組成物
によって印字を行った。その際の記録媒体の加熱は、記
録媒体の温度が100℃となるようプラテンの温度を制
御して行った。
【0073】印字物を次のように評価した。なお、下記
の評価において、◎、○、および△は実用上許容される
状態であり、一方×は実用上許容し難い状態を意味す
る。
【0074】印字のひび 印字直後〜5分程度において、印字のひびの発生の有無
を目視により観察した。その結果を次の指標に従って評
価した。結果は、後記する第2表に示されるとおりであ
った。
【0075】ひびの発生は観察されなかった:○ 100%dutyの印字部分においてひびの発生が観察
された:△ 70%duty以下の部分においてもひびの発生が観察
された:×印字の白化 印字の表面が白く変化する白化の有無を目視により観察
した。その結果を次の指標に従って評価した。結果は、
後記する第2表に示されるとおりであった。
【0076】白化は観察されなかった:◎ 白化がわずかに観察された:○ 白化がかなり観察された:×光透過性(濁度) 全透過光(Ht)中の散乱光(Hd)の割合として定義
される濁度(Haze)を濁度計(日本電色工業株式会
社製、NDH−1001DP)によって測定した。その
値を次の指標に従って評価した。その結果は、後記する
第2表に示されるとおりであった。
【0077】Haze=10以下:◎ Haze=11以上15以下:○ Haze=16以上20以下:△ Haze=21以上:×
【0078】
【表2】 OHPシートの調製(その2) P/S値を4.5とし、膜厚を次の第3表に示される
1.5〜6.0μmとした以外は上記のOHPシートの
調製(その1)と同様にしてOHPシートを調製した。
【0079】得られたOHPシートについて、上記と同
様にして印字評価試験を行った。その結果葉、第3表に
示されるとおりであった。
【0080】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】記録媒体を加熱する工程を含んだ、本発明によ
る記録媒体を用いたインクジェット記録方法に好適に用
いられるインクジェット記録装置の模式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河 田 研 治 神奈川県横浜市泉区和泉町7407−1−306 (72)発明者 落 合 哲 也 神奈川県横浜市泉区和泉町4365

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上の少なくとも片面にインク受容層が
    設けられてなる記録媒体であって、 該インク受容層が、塩基性ポリマーとスチレン/(メ
    タ)アクリル酸重合体とのポリマーコンプレックスを含
    有してなり、かつ前記塩基性ポリマーと前記スチレン/
    (メタ)アクリル酸重合体との混合比が10:3.5〜
    7の範囲にある、記録媒体。
  2. 【請求項2】インクジェット記録方法に用いられる、請
    求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】前記基材が透明OHPシートである、請求
    項1記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】前記塩基性ポリマーがポリビニルピロリド
    ンである、請求項1記載の記録媒体。
  5. 【請求項5】前記インク受容層の厚さが2〜20μmで
    ある、請求項1記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか一項に記載の記録
    媒体上に、着色剤と、熱可塑性樹脂と、水とを少なくと
    も含んでなるインク組成物の液滴を吐出し、前記記録媒
    体にインク液滴を付着させる工程と、 該インク液滴の付着した記録媒体を加熱する工程とを含
    んでなる、インクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】前記加熱が前記熱可塑性樹脂の軟化温度以
    上の温度で行われる、請求項6記載のインクジェット記
    録方法。
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