JPH0998360A - 液晶リアプロジェクションテレビ - Google Patents

液晶リアプロジェクションテレビ

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JPH0998360A
JPH0998360A JP7256314A JP25631495A JPH0998360A JP H0998360 A JPH0998360 A JP H0998360A JP 7256314 A JP7256314 A JP 7256314A JP 25631495 A JP25631495 A JP 25631495A JP H0998360 A JPH0998360 A JP H0998360A
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cabinet
air flow
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liquid crystal
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Katsuhiro Yamashita
勝弘 山下
Takayoshi Omori
隆良 大森
Fumiaki Negishi
史明 根岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶リアプロジェクションテレビにおいて、
内部に装備した機器の熱対策と、修理点検及びフィルタ
ーなどの取り替えの際に、設置状態を移動または向きを
変えなければならず、これらの作業性が悪かった。 【解決手段】 液晶リアプロジェクションテレビの内部
において、前面側空気流通路と背面側空気流通路とを区
分して形成すると共に中央近傍において送風手段を備え
た連通口で連通させ、該連通口に少なくとも映像機器が
臨むようにして前記前面側空気流通路内に前記主要構成
部分を配設したことにより、前面側から主要構成部分に
アクセスできること、及び前記キャビネットの側面また
は正面側に前記背面側空気流通路に連通する空気取入口
を設けたことにより、テレビを移動したり向きを変えた
りすることなく、前面側から空気取入口のフィルターを
簡単にしかも頻繁に取り替えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に液晶表示部
(以下LCDという)を含む映像機器、投射レンズを含
む光学ユニット、光源及びミラー等が装備され、上部の
前面側にスクリーンが取り付けられた液晶リアプロジェ
クションテレビに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の液晶リアプロジェクションテレ
ビにおいては、奥行を少なくしてスクリーンを広く形成
できる点でブラウン管を用いたテレビよりも大型化が容
易であり、例えば、図10及び図11に示した構成のも
のが従来例として周知である。 図10に示したリアプロジェクションテレビ1は、木
製の板材が使用され、該板材を箱形状に形成して本体部
2を構成させ、該本体部の前面側にスクリーン3を取り
付けたスクリーン取付部4が取り付けられると共に、背
面側にミラー5を装備したミラー取付部6が取り付けら
れ、更に、本体部2の下方には映像を投射するための映
像機器、電子部品等が装備されるボトムキャビネット7
が一体に設けられた構成を有している。
【0003】また、図11に示したリアプロジェクシ
ョンテレビ1は、ボトムキャビネット7に所定形状の金
属製のフレーム8を起立状態に形成し、該フレーム8を
前後から包み込むようにして、スクリーン3を有するス
クリーン取付部4とミラー5を有するミラー取付部6と
が一体に取り付けられた構成を有している。
【0004】そして、これらいずれの従来例において
も、バックライト及び駆動回路等の発熱し易い部材と、
比較的熱に弱いLCDを含む映像機器とが同居するよう
に内蔵されていることから、内部に熱が籠もってLCD
を劣化させないように、背面側の通気性を良好にするた
めに多くの空隙部を形成すると共に、映像機器を冷やす
ために冷却用空気を流通させるファンが設けられ、一般
的に前面側下部にLCDを含む映像機器が設置されてい
ることから、背面側に吸気口と排気口とを形成し、冷却
用空気流をUターンさせるようにして吸排気している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例において
は、冷却用空気流は外気を吸引することから、内部の機
器を塵埃または煙などで汚さないようにするために、吸
気口にフィルターを着脱自在に取り付け、しばしばフィ
ルターを取り替えるようにしているが、吸気口がテレビ
の背面側に設けられており、フィルターの取り替え時に
は、テレビを移動させて向きを変えて、フィルターの取
り替えを行わなければならず、しかも、テレビ自体が大
型化すると、その取り替えのための移動作業が極めて厄
介であるという問題点を有している。
【0006】また、リアプロジェクションテレビが一つ
の筐体として形成されているため、LCDを含む映像機
器、スクリーン及びミラー等が筐体内部において、他の
構成部材と同一空間に取り付けられていることから、筐
体内部を流通する空気と接触するようになり、それによ
って映像機器のLCD、スクリーン及びミラー等の光学
系部品に塵埃等の汚れが付着し、映像表示が劣化すると
いう問題点も有している。
【0007】従って、従来例においては、しばしば取り
替えなければならないフィルターの取り替え作業の容易
性と、光学系部品の汚れによる映像の劣化防止とに解決
しなければならない課題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記従来例の課題を解決
する具体的構成として本発明は、キャビネットの正面に
スクリーンを設け、内部にミラーと、少なくとも映像機
器、駆動及び制御回路、投射レンズを含む光学ユニット
及び光源からなる主要構成部分が装備された液晶リアプ
ロジェクションテレビであり、前記キャビネットの内部
において前面側空気流通路と背面側空気流通路とを区分
して形成すると共に中央近傍において送風手段を備えた
連通口で連通させ、該連通口に少なくとも映像機器が臨
むようにして前記前面側空気流通路内に前記主要構成部
分を配設し、前記キャビネットの側面または正面側に前
記背面側空気流通路に連通する空気取入口を設け、該空
気取り入れ口に側面または正面側から着脱できるフィル
ターを設けたことを特徴とする液晶リアプロジェクショ
ンテレビを提供するものである。
【0009】そして、上記構成に加えて、前面側空気流
通路に、背面側へ排気する排気手段を設けたこと;前面
側空気流通路と背面側空気流通路は、前面側から背面側
に傾斜させて設けた支持板と隔壁板とで構成されている
こと;及びテレビを構成するキャビネットを、スクリー
ンとミラーとを装備した上部キャビネットと、主要構成
部分を装備した下部キャビネットとに分割し、該下部キ
ャビネットに対して任意の大きさの上部キャビネットを
選択的に組み付けることができること;の構成を含むも
のである。
【0010】液晶リアプロジェクションテレビの内部に
おいて、前面側空気流通路と背面側空気流通路とを区分
して形成すると共に中央近傍において送風手段を備えた
連通口で連通させ、該連通口に少なくとも映像機器が臨
むようにして前記前面側空気流通路内に前記主要構成部
分を配設し、前記キャビネットの側面または正面側に前
記背面側空気流通路に連通する空気取入口を設けたこと
により、テレビを移動したり向きを変えたりすることな
く、前面側から空気取入口のフィルターを簡単にしかも
頻繁に取り替えることができ、それによって冷却用とし
て取り入れる外気中の塵埃を除去して内部機器の汚れを
防止し、長期に渡り鮮明な画像を維持できるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図示の実施例に基
づいて詳しく説明する。先ず図1〜4に示した実施例に
おいて、液晶リアプロジェクションテレビは、その中間
部分において上下に分離できるように、上部キャビネッ
ト11と、下部キャビネット12とから構成され、これ
ら上部キャビネット11と下部キャビネット12とは、
夫々が独立した状態で形成されており、下部キャビネッ
ト12に対して上部キャビネット11が組み付けられる
構成になっている。
【0012】上部キャビネット11は、その前面側に長
方形状のフレーム部11aが形成され、該フレーム部に
スクリーン13が取り付けられる。そして、上面壁11
b、両側面壁11c、背面壁11d及び底面壁11eに
より全体としては内部が空洞で且つ周囲が封鎖された箱
形状に形成され、背面壁11dの内側に台座14を介し
てミラー15が取り付けられている。
【0013】上面壁11b、両側面壁11c及び底面壁
11eは、全体として背面側に傾斜しており、特に、背
面壁11dは、前面側に取り付けられたスクリーン13
と後述する投射レンズによる映像の反射との設定された
位置関係を考慮して、予め計算された傾斜角度をもって
形成されており、その傾斜した背面壁11dの内側にミ
ラー取付用の台座14が形成され、その台座14は取り
付けられるミラー15の傾斜角度を微調整できるように
なっている。
【0014】また、台座14はそれ自体が微調整できる
構成でなくても、例えば、ビス又はボルト等の取付部材
にスプリング、ゴム又はスポンジ等の弾性部材等を介在
させて、その締め付け力を調整してミラー15の取り付
け角度を調整しながら取り付けるようにしても良い。
【0015】底面壁11eは、その略中間付近に後述す
る投射レンズが臨む開口部16が形成され、この開口部
16が上部キャビネット11の唯一の開口部となってい
る。そして、底面壁11eの一部に下部キャビネット1
2との連結用のフランジ部17が突出形成されている。
【0016】下部キャビネット12には、前記上部キャ
ビネット11に設けられたスクリーン13及びミラー1
5を除き、液晶リアプロジェクションテレビとしての必
要な全ての機器が装備されている。例えば、主要構成部
として三枚のLCD18及び駆動回路を含む映像機器1
9及び投射レンズ20が略中央部に配設され、その中央
部から左右のいずれかの位置(本実施例では正面から見
て右側)に光源21が着脱自在に配設され、スピーカー
部分22は左右に配設されている。
【0017】前記LCD18は、例えば、小型/高精細
化されたポリシリコンTFT液晶パネル(1.35イン
チ/512,880ドット)を三枚(RGB)使用して
高画質化したものであり、投射レンズ20を含めて、所
謂光学ユニットとしたものである(同一出願人に係る特
願平6−98381号の明細書参照)。そして、駆動回
路は、例えばプリント基板に複数の必要な電子部品を搭
載したものが採用される。尚、光源21としては、例え
ば高性能な光輝度放電ランプ(HIDランプ/100
W)を使用し、全体をカートリッジ式にして、前面側か
ら簡単に交換できるようにしてある。
【0018】これら主要構成部は、下部キャビネット1
2内において、隔壁23で区画された内部空間24内に
収納され、投射レンズ20は隔壁23の外部からフォー
カス操作ができるように、隔壁23の上部に設けた貫通
口23aからわずかに突出した状態に収納される。
【0019】この内部空間24は、斜めに配設した支持
板25とその背面側に配設した長さ方向(正面から見て
左右方向)に凹部を有する隔壁板26とにより背面側の
空気流通路27と前面側の空気流通路28とが形成さ
れ、これら空気流通路27,28は、略中央部において
所定大きさの連通口29及び送風手段となるファン30
を介して連通し、内部に装備したLCD18、映像機器
19及び光源21等を外部から取り入れた冷却用空気流
により冷却するようにしている。
【0020】即ち、複数のLCD18を含む映像機器1
9は、支持板25の略中央部の連通口29近傍に取り付
けて支持させ、背面側の空気流通路27は、前面側の所
定位置(正面から見て左側)に設けた空気取入口31に
連通しており、送風手段のファン30を駆動させること
により空気取入口31から背面側の空気流通路27を介
して外気を取り入れ、その外気を冷却用空気流として連
通口29から吹き込むようにして前面側の空気流通路2
8に送出させ、その送出された冷却用空気流に三枚のL
CD18及び映像機器19が接触して適宜に且つ連続的
に冷やされるのである。
【0021】前面側の空気流通路28に送出された冷却
用空気流は、LCD18及び映像機器19を冷やした後
に、その下流側において更に光源21の外部と接触し、
光源21の熱を奪って外部に放出される。この放出は、
下部キャビネット12の背面側において放出される。
【0022】空気取入口31には、空気中の煙又は塵埃
等を除去するために、適宜のフィルターが着脱自在に設
けられており、該フィルターによって外気に含まれてい
る煙または塵埃等がクリーンにされて取り入れられるの
で、内部の空気流通路及び種々の機器に汚れが付着する
ことを防止している。
【0023】下部キャビネット12の前面側において中
央部近傍に操作パネル部32が取り付けられ、各種の操
作が手動で行えると共に、リモートコントロールによる
操作も行えるようにしてある。なお、光源21、スピー
カー22及び空気取入口31は、前面側に着脱自在に配
設した化粧用のグリル33により全面的に覆われて目隠
しされた状態にし、全体的に体裁を良くしてある。
【0024】従って、液晶リアプロジェクションテレビ
を設置した位置をずらしたり移動させたりすることな
く、前面側のグリル33を取り外すことにより、光源2
1の取り替えが容易に行えると共に、空気取入口31の
フィルターも簡単に取り替えることができる。
【0025】更に、下部キャビネット12は、隔壁23
の背面側に、映像信号を倍速処理してハイビジョン信号
入力対応回路、水平高画質化回路等の種々の回路群34
が設けられ、それらの回路群を保護すると共に、上部キ
ャビネット11との連結を図るためのリアカバー35が
取り付けられている。
【0026】このリアカバー35は、下部キャビネット
12に対して、複数箇所において、例えばビス等の取付
部材36により強固に取り付けられると共に、上部キャ
ビネット11に対しても、上縁部において複数の取付部
材37によって強固に取り付けられる。そして、リアカ
バー35には、側面及び背面に複数のグリル38が形成
され、隔壁23との間の空間に空気が流通できるように
してある。また、リアカバー35の一部が開口され、該
開口部に臨んで外部機器及びアンテナ等が接続できるタ
ーミナル39が設けられている。
【0027】このように液晶リアプロジェクションテレ
ビにおいて、スクリーン13及び反射用のミラー15を
備えた上部キャビネット11と、その他のテレビとして
必要な機器及び回路を装備した下部キャビネット12と
を分割可能に形成することにより、下部キャビネット1
2に対する上部キャビネット11の画面サイズを任意に
選択することができるのである。
【0028】つまり、下部キャビネット12は共通に
し、上部キャビネット11の画面サイズとして、例えば
37インチ、50インチ又はそれ以上のいずれにも適用
することができ、上部キャビネット11を代えるだけで
所謂インチサイズの異なるテレビが簡単に製造できるの
である。
【0029】この場合には、インチサイズを合わせるた
めに、光学系の調整のみが必要である。即ち、図5に示
したように、テレビのインチサイズが変更されるという
ことは、投射レンズ20を通した映像の焦点距離(フォ
ーカス)が長くなったり短くなったりするということで
あり、例えば、37インチのスクリーン13と50イン
チのスクリーン13aとでは、インチサイズが違う分だ
け投射レンズ20のフォーカスの位置が違うのであり、
その位置に投射レンズ20のフォーカスを合わせれば良
いのである。
【0030】そして、下部キャビネット12に装備して
ある投射レンズ20は、上部キャビネット11を載置し
て組み合わせる前に、投射レンズ20を操作してそのフ
ォーカスが外部から調整できるのであるから、上部キャ
ビネット11の画面サイズによって、37インチのスク
リーン13又は50インチのスクリーン13a等に適合
するようにフォーカスを調整することにより、簡単にい
ずれのインチサイズにも適用できるのである。
【0031】前記空気流通路27,28について、図6
〜9を参照して更に詳しく説明すると、下部キャビネッ
ト12はその内部が隔壁23により一応区画されてい
る。この隔壁23は、前面壁40、背面壁41及び上面
壁42とから構成されており、前面壁40と上面壁42
との接合部、即ち前面壁40の上部に一部を開口させた
開口部43が設けられ、内部に装備した映像機器19に
対して修理・点検の際に前面側からアクセスできるよう
にしてある。
【0032】隔壁23により区画された内部空間24内
に、支持板25と隔壁板26とにより前後の空気流通路
27,28が形成されるのであるが、隔壁板26はそれ
自体の一部が背面側に突出した略台形の断面形状に形成
され、その隔壁板26を背面側に向けて斜めに取り付け
る。そして、台形状の凹んだ部分を前面側から覆うよう
にして支持板25を取り付けることで、支持板25の前
後に前面側の空気流通路28と背面側の空気通路27と
が形成され、前面側の空気流通路28が比較的広く形成
されるのである。
【0033】このように支持板25の前後に形成された
空気流通路27,28は、略中央部において所定大きさ
の連通口29を設けて連通させ、該連通口29に送風手
段であるファン30を設けて、背面側の空気流通路27
から前面側の空気流通路28に積極的に空気を流通させ
るようにし、そして、比較的広い前面側の空気流通路2
8側に前記LCD18を含む映像機器19及び光源21
等の主要構成部材が取り付けられるのである。
【0034】特に、複数のLCD18を含む映像機器1
9は、熱を嫌うことから、空気流通路における最も風通
しの良い場所、即ち、支持板25に設けた連通口29に
臨ませて取り付け、送風手段であるファン30により送
風された空気流に積極的に接触して冷却されるようにし
てある。
【0035】背面側の空気流通路27は、図7〜8に示
したように、キャビネットの前面壁40に設けた空気取
入口31とダクト44を介して連通しており、該ダクト
はその開口部側に内側へ引き込むようにして一体的に台
形状の格子状部45が形成され、該格子状部45によっ
て、不用意にダクト44から内部に手を突っ込めなくす
ると共に、格子状部45を台形状に形成することで、空
隙率を高めて吸気抵抗を少なくできるのである。
【0036】空気取入口31の外側縁には、フィルター
取付用のフレーム46が取り付けられ、該フレーム46
には切欠凹部などからなる係止部47が複数個形成され
ている。そして、このフレーム46に取り付けられるフ
ィルター48は、フレームに略対応するフレーム形状に
形成され、きめの細かいフィルター部49が全面的に張
設されると共に、周縁部に前記係止部47に夫々対応し
た係止突起50が形成されている。
【0037】このように前面側に空気取入口31が形成
され、その空気取入口31に対してフィルター48が着
脱自在に取り付けられることにより、フィルター48の
汚れ具合を時々チェックすることが簡単に行えると共
に、フィルター48が汚れていれば直ちに取り替えるこ
とができるのである。
【0038】次に、冷却用空気の流通について、図9を
参照して説明する。尚、前面側の空気流通路28の上部
には、背面側に向けた排気手段となるファン51が配設
されている。
【0039】液晶リアプロジェクションテレビのスイッ
チをオンにすると、映像機器19の駆動回路が働き、投
射レンズ20を介して所定の映像がスクリーン13上に
映し出されることは従来例と同じである。
【0040】テレビのスイッチオンと同時に、光源21
とファン30,51が駆動され、空気取入口31から矢
印で示したように、背面側の空気流通路27を介して外
気が取り入れられる。その外気は、フィルター48によ
ってクリーンにされ冷却用空気として導入され、ファン
30によって連通口29から前面側の空気流通路28に
吹き込むようにして送出させ、その送出された冷却用空
気が複数のLCD18を含む映像機器19に直接接触し
て連続的に熱を奪って冷やすように作用するのである。
【0041】このようにLCD18及び映像機器19を
冷やしながら前面側の空気流通路28に送出された冷却
用空気は、その下流側において、更に光源21の外部と
接触し、光源21の熱を奪って外部に放出される。この
放出は、排気用ファン51の駆動によって積極的に行わ
れ、下部キャビネット12の背面側において斜め上方に
放出されるものであり、冷却用空気流の流れは、全体と
してS字状を呈する独特な流れとなる。
【0042】排気用ファン51の駆動によって、前面側
の空気流通路28から積極的に冷却用空気を排出するこ
とにより、内部に熱を奪った空気が停滞することがなく
なるので、内部の温度はそれ程上昇しなくなり、内部に
装備した機器において熱による諸々の悪影響が解消され
る。
【0043】また、排気用ファン51による排気が、背
面側の斜め上方に方向付けて排気されることから、リア
カバー35で囲われている内部に存在する空気も、その
排気の流れに追従して、所謂煙突効果により、引きずら
れて外部に排気され、リアカバー35で囲われた内部に
おいても所定の空気流が生じて、その内部に配設されて
いる回路ユニット及び各種電子部品の熱が奪われ、過熱
現象が生じなくなるのである。
【0044】以上の説明は、上部キャビネット11と下
部キャビネット12とが分離可能な構成の実施例につい
て説明したが、これに限定されることなく、上下が分離
できないキャビネットの場合でも、当然のごとく本発明
が適用できることは言うまでもない。
【0045】要するに、リアプロジェクションテレビを
構成するキャビネットの内部に、所定方向の空気流通路
を形成し、内部に装備してある機器の内、特に加熱され
ることを嫌う、LCD及びそれの駆動回路等をその空気
流通路に臨ませて配設し、重点的に且つ積極的に冷却し
て、それらの機器の熱による品質劣化を防止するように
した構成は全て包含されるのである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る液晶リ
アプロジェクションテレビは、キャビネットの正面にス
クリーンを設け、内部にミラーと、少なくとも映像機
器、駆動及び制御回路、投射レンズを含む光学ユニット
及び光源からなる主要構成部分が装備された液晶リアプ
ロジェクションテレビであり、前記キャビネットの内部
において前面側空気流通路と背面側空気流通路とを区分
して形成すると共に中央近傍において送風手段を備えた
連通口で連通させ、該連通口に少なくとも映像機器が臨
むようにして前記前面側空気流通路内に前記主要構成部
分を配設し、前記キャビネットの側面または正面側に前
記背面側空気流通路に連通する空気取入口を設け、該空
気取り入れ口に側面または正面側から着脱できるフィル
ターを設けた構成としたことにより、主要構成部分を前
面側に配設して前面側からアクセスできると共に、液晶
リアプロジェクションテレビを設置したままの状態で、
フィルターを簡単に取り替えることができるという優れ
た効果を奏する。
【0047】また、前面側空気流通路に、背面側へ排気
する排気手段を設けたことによって主要構成部が配設さ
れている前面側空気流通路内の冷却用空気を積極的に外
部に排気できるので、内部に熱を奪った冷却用空気が停
滞しなくなるので、内部温度を上昇させないという優れ
た効果を奏する。
【0048】更に、前面側空気流通路と背面側空気流通
路は、前面側から背面側に傾斜させて設けた支持板と隔
壁板とで構成されていることにより、構成が簡単で、全
体を薄型に形成できるという優れた効果を奏する。
【0049】更にまた、テレビを構成するキャビネット
を、スクリーンとミラーとを装備した上部キャビネット
と、主要構成部分を装備した下部キャビネットとに分割
し、該下部キャビネットに対して任意の大きさの上部キ
ャビネットを選択的に組み付けることができる構成とし
たことにより、下部キャビネットは共通に使用し、上部
キャビネットを代えて画面の大きさの異なるテレビを簡
単に製造できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の液晶リアプロジェク
ションテレビを示した正面図である。
【図2】同実施例に係る液晶リアプロジェクションテレ
ビの側面図である。
【図3】同実施例に係る液晶リアプロジェクションテレ
ビの背面図である。
【図4】同実施例に係る液晶リアプロジェクションテレ
ビを上部キャビネットと下部キャビネットとに分離して
示した略示的断面図である。
【図5】液晶リアプロジェクションテレビにおける投射
レンズのフォーカスの原理を示す説明図である。
【図6】前記実施例における要部の拡大断面図である。
【図7】前記実施例における空気取入口部分の拡大断面
図である。
【図8】前記実施例における主要構成部分のみを理解し
易いように分離して示した略示的斜視図である。
【図9】前記実施例における冷却用空気の流れを説明す
るための略図である。
【図10】従来例におけるリアプロジェクションテレビ
の一例を分解して示した斜視図である。
【図11】従来例におけるリアプロジェクションテレビ
の他の例を分解して示した斜視図である。
【符号の説明】
11 上部キャビネット 11a フレーム 11b 上面壁 11c 側面壁 11d 背面壁 11e 底面壁 12 下部キャビネット 13,13a スクリーン 14 ミラー取付用の台座 15 ミラー 16 開口部 17 フランジ部 18 LCD 19 映像機器 20 投射レンズ 21 光源 22 スピーカー 23 隔壁 23a 貫通口 24 内部空間 25 支持板 26 隔壁板 27,28 空気流通路 29 連通口 30 ファン(送気手段) 31 空気取入口 32 操作パネル部 33,38 グリル 34 回路群 35 リアカバー 36,37 取付部材 39 ターミナル 40 前面壁 41 背面壁 42 上面壁 43 開口部 44 ダクト 45 格子状部 46 フレーム 47 係止部 48 フィルター 49 フィルター部 50 係止突起 51 ファン(排気手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットの正面にスクリーンを設
    け、内部にミラーと、少なくとも映像機器、駆動及び制
    御回路、投射レンズを含む光学ユニット及び光源からな
    る主要構成部分が装備された液晶リアプロジェクション
    テレビであり、 前記キャビネットの内部において前面側空気流通路と背
    面側空気流通路とを区分して形成すると共に中央近傍に
    おいて送風手段を備えた連通口で連通させ、 該連通口に少なくとも映像機器が臨むようにして前記前
    面側空気流通路内に前記主要構成部分を配設し、 前記キャビネットの側面または正面側に前記背面側空気
    流通路に連通する空気取入口を設け、 該空気取り入れ口に側面または正面側から着脱できるフ
    ィルターを設けたことを特徴とする液晶リアプロジェク
    ションテレビ。
  2. 【請求項2】 前面側空気流通路に、背面側へ排気する
    排気手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の液
    晶リアプロジェクションテレビ。
  3. 【請求項3】 前面側空気流通路と背面側空気流通路
    は、 前面側から背面側に傾斜させて設けた支持板と隔壁板と
    で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液
    晶リアプロジェクションテレビ。
  4. 【請求項4】 テレビを構成するキャビネットを、 スクリーンとミラーとを装備した上部キャビネットと、 主要構成部分を装備した下部キャビネットとに分割し、 該下部キャビネットに対して任意の大きさの上部キャビ
    ネットを選択的に組み付けることができることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶リアプロジェクションテレ
    ビ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6814446B2 (en) 2002-03-13 2004-11-09 Seiko Epson Corporation Rear projector
WO2006080392A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Seiko Epson Corporation 画像表示装置
US7946713B2 (en) 2006-03-31 2011-05-24 Hitachi, Ltd. Display apparatus
JP2016131166A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 富士電機株式会社 空冷式電気機器、及び、空冷式電気機器におけるエアフィルタの着脱方法

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