JPH0998122A - デジタル無線電話装置及び通信方法 - Google Patents

デジタル無線電話装置及び通信方法

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JPH0998122A
JPH0998122A JP7253825A JP25382595A JPH0998122A JP H0998122 A JPH0998122 A JP H0998122A JP 7253825 A JP7253825 A JP 7253825A JP 25382595 A JP25382595 A JP 25382595A JP H0998122 A JPH0998122 A JP H0998122A
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line quality
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JP7253825A
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Inventor
Noboru Someno
昇 染野
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル回線による無線電話システムにおい
て、通信状態の悪化が簡単に判るようにする。 【解決手段】 基地局との間でデジタルデータの無線通
信によるデジタル無線電話回線を設定して通信を行うデ
ジタル無線電話システムにおいて、回線の品質検出手段
31と、回線品質の悪化に伴った発振音などの信号の出
力手段33とを設け、回線を設定させて基地局を介した
通話を行うときに、品質検出手段が回線品質の悪化を検
出したとき、出力手段33が出力する信号を、少なくと
も基地局側に送信する通話用音声信号に重畳して、相手
側の通話者に回線品質の悪化を知らせるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局との間でデ
ジタルデータの無線通信が行われるデジタル無線電話装
置及びこの電話装置を使用した通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無線通信が行われる無線電話装置
として、各種方式のものが開発されている。この無線通
信を利用した無線電話装置は、何れの方式でも基本的に
は基地局を介して通信を行うシステムとされる。即ち、
有線の電話回線を介して交換局側と接続された基地局
と、端末側である無線電話装置との間で、無線通信によ
る電話回線を設定させて、交換局を介して接続された相
手側と無線電話装置とで通話を行う。
【0003】このような端末側機器としての無線電話装
置としては、小型に構成された携帯用無線電話機や自動
車に搭載された自動車用無線電話機などがある。
【0004】このような無線電話装置を使用する無線電
話システムは、従来基地局と端末側電話装置との間の通
信を、アナログ信号の無線伝送により行っていた。これ
に対し、伝送帯域を効率良く使用するために、デジタル
データの無線伝送により基地局と端末側との間の通信を
行う無線電話システムが開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無線電話シ
ステムを使用して通話を行う場合には、端末側の無線電
話機が、基地局との間で送受信が可能な範囲、即ちサー
ビスエリア内にあることが前提である。そして、サービ
スエリア内であっても、サービスエリアの端部付近のよ
うに基地局から比較的距離がある場合や、ビル等の障害
物があるために基地局との通信状態が良好でない場合に
は、通話のための無線通信状態が悪化して、通話中の音
声にノイズが現れたり、通話途中で電話回線が途切れた
りすることがある。
【0006】ここで、従来のアナログ信号の無線伝送が
行われる無線電話システムの場合には、通信状態が悪い
と、伝送される音声信号波形が歪む等して、相手から伝
送される通話中の音声にノイズが現れる。このノイズの
発生状態は、通信状態の悪化にほぼ比例したものにな
り、ノイズが多いほど通信状態が悪いと推測される。そ
して、さらに通信状態が悪化して、基地局からの信号に
同期させることができなくなると、端末側の電話機では
基地局との通信ができなくなったと判断して、設定され
た電話回線を切断させる処理を行う。
【0007】従って、例えばアナログ回線用の携帯用無
線電話機を使用中に、何らかの障害があるために基地局
との通信状態が悪化して、最終的に回線が切断された場
合には、回線が切断される直前の通話中の音声に現れる
ノイズの増加により、通信状態が悪化して通話が途絶え
たことが判る。このようなノイズは、通常は基地局から
の下り回線と移動局からの上り回線の双方に現れるの
で、携帯用無線電話機と通話を行っている相手側(他の
無線電話機或いは有線の電話回線に接続された局)で
も、通信状態の悪化により通話が途絶えたことが推定で
きる。
【0008】これに対し、デジタルデータの伝送が行わ
れるデジタル回線の無線電話システムの場合には、この
ような通信状態の悪化で回線が切断されることがあって
も、回線が切断される直前まで通話音声の音質が良好で
あるため、なぜ回線が切断されたのか判断するのは困難
であった。この場合、通信状態が悪化した移動局側では
基地局からの電波が拾える状態でないことを表示する通
話圏外表示などから、ある程度通信状態の悪化であるこ
とが推測できるが、この移動局と基地局を介して通話中
の相手側の局では、そのときの移動局の状態が全く判ら
ないので、突然の回線切断がなぜ発生したのか全く判ら
ない状態となっている。
【0009】図11は、無線電話システムにおける受信
電界強度と通話品質との相関を示す図で、アナログ信号
が無線伝送されるアナログ回線の場合には、受信電界強
度が弱くなるのに比例してノイズの発生量などが増大し
て通話品質が悪化し、ある程度悪くなった時点で、無線
電話回線が途切れてしまう。これに対し、デジタルデー
タが無線伝送されるデジタル回線の場合には、受信電界
強度が回線が途切れる直前までほぼ一定の良好な通話品
質を維持でき、通話品質の悪化と回線断とがほぼ同時に
現れる。
【0010】このようにデジタル回線の場合には、通話
中の音声の状態から通信状態を推測することは困難であ
った。このような場合、通話中の者はなぜ回線が切れた
のか判らず、電話機などが故障したと勘違いしてしまう
おそれがあった。
【0011】本発明はかかる点に鑑み、デジタル回線に
よる無線電話システムを適用した場合において、通信状
態の悪化が、通話中の者に簡単に判るようにすることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明のデジタル無線電話装置は、移動局側に、回
線の品質検出手段と、この品質検出手段で回線品質が所
定レベル以下となったことを検出したとき、所定の信号
を基地局に送信する通話音声用音声信号に重畳する信号
重畳手段とを設けたものである。
【0013】かかる構成によると、回線品質の悪化を検
出したとき、この回線品質の悪化を告知する信号が、相
手に送出される通話音声に重畳され、相手側で通話音声
を聞き取る場合に、この回線品質の悪化を告知する信号
を判別することで、無線通信状態の悪化が判るようにな
る。
【0014】また本発明の通信方法は、端末局と、基地
局を介して接続された相手側の局との間で通話を行う通
信方法において、端末局で回線品質を検出し、この検出
により回線品質の悪化を検出したとき、基地局に送信す
る通話用音声信号に所定の信号を重畳して、相手側の局
で出力される通話用音声に含まれる所定の信号により、
回線品質の悪化が判るようにしたものである。
【0015】この通信方法によると、端末局側での処理
だけで、相手側の局で回線品質が容易に判断できるよう
になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1〜
図10を参照して説明する。
【0017】本例においては、基地局との間でデジタル
データの無線通信が行われる携帯用無線電話装置に適用
したもので、図1に示すように構成する。まず、受信系
について説明すると、11及び21はアンテナを示し、
一方のアンテナ11は受信専用のアンテナで、他方のア
ンテナ21は送受信兼用のアンテナである。そして、ア
ンテナ11が受信した信号を、RF(高周波)受信系回
路12に供給し、基地局から下りチャンネルの伝送信号
として送信される所定の周波数帯域を受信処理させ、中
間周波信号とする。また、アンテナ21が受信した信号
を、アンテナ切換スイッチ22を介してRF受信系回路
23に供給し、基地局から送信される所定の周波数帯域
を受信処理させ、中間周波信号とする。この各RF受信
系回路12,23で受信処理する周波数としては、例え
ば800MHz帯又は1.5GHz帯の伝送信号で、両
RF受信系回路12,23で同じ周波数(チャンネル)
の信号を受信処理する。この受信周波数(受信チャンネ
ル)は、後述する中央制御装置31の制御に基づいて設
定される。
【0018】そして、RF受信系回路12及び23が出
力する中間周波信号を、それぞれ中間周波回路(IF回
路)13及び24に供給し、それぞれ増幅などの中間周
波処理を行う。この場合、それぞれの中間周波回路13
及び24では、供給される中間周波信号のレベル(即ち
受信電界強度:RSSI)を検出して出力するようにし
てある。
【0019】そして、各中間周波回路13及び24で中
間周波処理された受信信号を、それぞれ検波回路14及
び25に供給し、それぞれ検波して復調する。そして、
それぞれの検波回路14,25で復調された受信信号
を、選択回路15に供給する。この選択回路15では、
供給される2系統の受信信号の中から良好な信号を選択
する回路で、選択は電界強度判別回路32の制御で行わ
れる。この電界強度判別回路32は、各中間周波回路1
3及び24から、受信電界強度の検出信号が供給され、
受信電界強度が高い方の受信系を判別し、判別した結果
を選択回路15に供給する。そして、選択回路15で
は、この電界強度判別回路32で判別して受信電界強度
が高い方の受信系の受信信号を選択する処理を行う。こ
のように2系統の受信系を選択する処理が行われること
で、いわゆるダイバーシチィ受信が行われる。
【0020】そして、選択回路15で選択された受信復
調信号を、チャンネルデコーダ16に供給する。このチ
ャンネルデコーダ16では、この無線電話装置が適用さ
れるデジタル通信方式に従って伝送されたデータの中か
ら音声データ,制御データを抽出してデコードする回路
で、この無線電話装置全体の制御を行うマイクロコンピ
ュータである中央制御装置(CPU)31の制御に基づ
いてデコードが行われ、デコードされた制御データにつ
いては中央制御装置31に供給する。
【0021】そして、受信データから抽出された音声デ
ータを、音声デコーダ17に供給し、通信方式に従った
デコード処理を行うと共に、デコードされたデジタル音
声データをアナログ音声信号に変換する処理を行い、変
換されたアナログ音声信号を混合器18を介してスピー
カ19に供給し、スピーカ19から音声として出力させ
る。なお、混合器18で混合される信号については後述
する。
【0022】次に送信系について説明すると、マイク4
1が拾った音声を、混合器42を介して音声エンコーダ
43に供給する。混合器42で混合される信号について
は後述する。そして音声エンコーダ43では、供給され
るアナログ音声信号をデジタル音声データに変換すると
共に、変換されたデジタル音声データを通信方式に従っ
た音声データにエンコードする。そして、エンコードさ
れたデジタル音声データを、チャンネルエンコーダ44
に供給し、中央制御装置31から供給される制御データ
などと共に、この無線電話装置が適用されるデジタル通
信方式に従ったチャンネルにエンコードする。そして、
エンコードされたデータを、変調回路45に供給し、通
信方式に従ったデジタル変調を行う。そして、変調され
た信号を、送信回路446所定の周波数帯(800MH
z帯又は1,5GHz帯)の送信信号とし、この送信信
号をアンテナ切換スイッチ22を介して送受信用アンテ
ナ22から無線送信させる。
【0023】そして本例においては、中央制御装置31
の制御に基づいて発振音,擬似雑音などを発生させる信
号発生回路33を備え、この信号発生回路33で発生さ
れた信号を混合器18及び42に供給するようにしてあ
る。この信号発生回路33で発生された信号が混合器1
8に供給されることで、スピーカ19から出力される音
声信号に、信号発生回路33で発生された発振音などが
重畳されて出力される。また、信号発生回路33で発生
された信号が混合器42に供給されることで、マイク4
1が出力する音声信号に、信号発生回路33で発生され
た発振音などの信号が重畳されて音声エンコーダ43に
供給されるようになり、音声エンコーダ43以降の回路
で送信処理される音声信号に、発振音などの信号成分が
重畳されるようになる。
【0024】なお、本例の無線電話装置が適用されるデ
ジタル通信方式は、TDMAと称される時分割多重接続
方式で、送信タイミングと受信タイミングとが異なるタ
イミングで設定され、送信信号の変調方式としては、例
えばπ/4シフトDQPSK変調などの位相変調が適用
される。
【0025】そして、本例の無線電話装置には、発呼時
のダイヤル番号などを入力させる数字などのキー34
と、動作状態やダイヤル番号などを表示する表示部35
とを備え、キー34の操作情報が中央制御装置31に供
給され、発呼操作などができると共に、中央制御装置3
1の制御に基づいて表示部35に各種表示が行われる。
また、表示部35として液晶パネルによる文字,数字な
どの表示部を備える。
【0026】また、電界強度判別回路32で判別した受
信電界強度の内の、高い方の受信電界強度の検出信号
を、アナログ/デジタル変換器36によりデジタルデー
タとした後、中央制御装置31に供給する。
【0027】そして本例の中央制御装置31では、供給
される受信電界強度のデータ等に基づいて、デジタル無
線電話回線の回線品質を判断し、判断した回線品質が良
好でない場合には、信号発生回路33で発振音を所定状
態で出力させる制御を行って、回線品質を通話音声に含
まれる発振音で告知するようにしてある。この場合、本
例においてはこの端末装置のスピーカ19から出力され
る音声で、端末装置側の者に告知すると共に、相手側に
送信される音声で、相手側の局で通話してある者にも告
知するようにしてある。
【0028】即ち、図2に通信状態のシステム構成を示
すと、例えばデジタルセルラ方式の無線電話システムを
制御する通信センタ1には、複数の基地局Bが接続さ
れ、それぞれの基地局B毎に所定範囲のサービスエリア
が形成され、通信センタ1と所定の通信回線を介して接
続された交換局2には、一般の加入電話3が複数接続さ
れている構成であるとする。このとき、或る基地局Bの
サービスエリア内を移動中の自動車内の携帯電話機M
(図1に示す構成の電話機)と、この基地局Bとの間
で、無線電話回線による通信を行って、所定の一般加入
電話3と通話を行っていると想定する。この状態で、携
帯電話機Mが搭載された自動車の位置が、基地局Bのサ
ービスエリアから外れかけたとき、携帯電話機M内の信
号発生回路33からの信号により、スピーカ19から出
力される音声に発振音などを重畳して、携帯電話機Mを
使用して通話している者に回線品質の悪化を告知すると
共に、携帯電話機M内の信号発生回路33からの信号
を、基地局B側に送信する上り回線の送信信号にも重畳
して、相手側の局である加入電話3を使用して通話して
いる者にも回線品質の悪化を告知する。
【0029】以下、この回線品質の判断と、その告知を
行うための構成について説明すると、まず通話品質と受
信電界強度との関係を図3に示すと、この図3に示すよ
うに通話中に時間が経過するに従って受信状態が悪化し
て受信電界強度RSSIが低下しているとする。ここ
で、受信電界強度が受信に充分なレベルで通話品質が一
定状態を保てる区間Iでは、告知を全く行わない。そし
て、この区間Iよりも受信電界強度が若干低下した弱電
界の区間IIでは、このことを中央制御装置31の制御で
告知する。但し、この区間IIの受信電界強度では、受信
データに含まれる訂正符号などによるエラー訂正で、最
終的にスピーカから出力される音声の品質である通話品
質は、良好な一定状態に保たれる。
【0030】そして、さらに受信電界強度が低下した区
間III になると、通話品質が急激に低下し、通話音声の
出力を停止させるミュート状態とする制御が行われる。
【0031】そして、さらに受信電界強度が低下して、
区間III のミュート中に、復調した受信データに含まれ
る同期ワードを正確に検出できないとき、この検出でき
ない状態が5秒間連続したとき、このときの通話回線を
切断させる処理が行われる(図3の区間IV)。但し、こ
の5秒間のミュート中に、受信電界強度が高くなって同
期データを検出できたときには、ミュートを解除させ
て、通話中の相手から伝送される通話音声の出力を再開
させる。
【0032】そして、この図3に示すように区間I,II,I
IIと電界強度が低下するに従って、中央制御装置31の
制御で行う回線品質の告知についても、回線品質が低下
していることが判るように、変化させて行う。この告知
状態の変化については後述する。
【0033】ここでは受信電界強度より回線品質を検出
するようにしたが、復調した受信データのビットエラー
レートより回線品質を検出するようにしても良い。即
ち、受信電界強度RSSIとビットエラーレートBER
とには、図4に示すように対応関係があり、ビットエラ
ーレートが最も少ない区間I、若干ビットエラーレート
が高い区間II、エラー訂正が困難な程にビットエラーレ
ートが高い区間III 、伝送データによる音声再生が全く
不可能な程ビットエラーレートが高い区間IVに分けるこ
とで、上述した受信電界強度で分けた区間I,II,III,IV
(図3参照)と同様に、回線品質の4状態が検出でき、
回線品質の告知が可能になる。
【0034】ここで、このビットエラーレート検出回路
の構成の一例を図5に示すと、チャンネルデコーダ16
内でデコードされた受信データを、端子51を介して比
較回路53に供給する。また、この電話装置の通信回線
で使用する同期ワードを予め記憶する同期ワードメモリ
52を備え、比較回路53でメモリ52が出力する同期
ワードと、実際に受信した同期ワードとを比較する。こ
の場合、端子54に同期ワードが受信されるタイミング
を示すタイミングデータが得られ、このタイミングデー
タに同期したタイミングで、メモリ52から同期ワード
のデータを発生させると共に比較回路53で比較させ
る。そして、比較回路53での比較結果により不一致と
なるビットがあるとき、比較回路53から所定の信号を
出力する。そして、カウンタ55でこの比較回路53の
出力信号をカウントし、カウント数のデータを中央制御
装置31に供給する。なお、カウンタ55は、中央制御
装置31の制御により、所定周期毎にリセットさせる。
【0035】このように構成されていることで、同期ワ
ード内のデータのビットエラー数が中央制御装置31で
判別され、判別結果に基づいて上述した区間I,II,III,I
V に分けることで、現在の回線品質を判断することがで
きる。
【0036】また、ここで説明したような受信電界強度
やエラーレート以外の要因から、回線品質を判断するよ
うにしても良い。
【0037】次に、このようにして判断した回線品質の
悪化を告知する手段について説明する。
【0038】本例の電話装置の場合には、回線品質の悪
化を告知するための手段として、発振音などを発生させ
る信号発生回路33を備える。まず、中央制御装置31
の制御による信号発生回路33での発振音の発生状態に
ついて説明する。本例の場合には、信号発生回路33か
ら発振音信号を発生させる場合に、間欠的に発振音が出
力されるように、発振音信号を発生させる。そして、判
別した回線品質に応じて、発生させるときの発振音の音
の強さ(大きさ)又は高さを変化させる。
【0039】例えば図6に示すように、検出した回線品
質が告知する必要がある場合には、回線品質が悪くなる
に従って発振音の強さ(大きさ)を3段階で強くし、自
局のスピーカ及び相手側の局のスピーカから出力される
警告用の発振音の大きさが、そのときの回線品質により
3段階で変化するようにする。或いは、図7に示すよう
に、回線品質が悪くなるに従って発振音の高さ(音程)
を3段階で強くし、自局のスピーカ及び相手側の局のス
ピーカから出力される警告用の発振音の音程が、そのと
きの回線品質により3段階で変化するようにする。ま
た、発振音の強さや音程を変化させる変わりに、発振音
の音色そのものを変化させるようにしても良い。
【0040】また、このように音の強さ,高さ,音色を
変える変わりに、発振音が出力される周期などの出力状
態を変化させるようにしても良い。例えば図8に示すよ
うに、発振音が1回鳴る期間T11(ハイレベル期間が鳴
っている期間)とその周期T 13は、どの回線品質でも同
じとする。そして、告知する必要がある状態の中で最も
回線品質が良い場合には、図8のAに示すように、周期
13毎に期間T11の発振音出力を1回だけ行う。そし
て、この状態よりも回線品質が1段階悪化したときに
は、図8のBに示すように、周期T13毎の期間T11の発
振音出力を、ごく短い間隔T12で2回連続して行う。さ
らに、もう1段階回線品質が悪化したときには、図8の
Cに示すように、周期T13毎の期間T11の発振音出力
を、ごく短い間隔T12で3回連続して行う。
【0041】このように構成したことで、通話中に回線
品質が低下したときには、スピーカからの通話音声に重
畳されて、「ピッ」等と鳴る発振音が聞こえ、この「ピ
ッ」と鳴るときの回数により回線品質を通話者が知るこ
とができる。
【0042】また、発振音が鳴る周期そのものを回線品
質により変化させるようにしても良い。即ち、例えば3
段階に変化させて告知させる必要があるとしたとき、告
知する必要がある状態の中で最も回線品質が良い場合に
は、図9のAに示すように、周期T21毎に1回だけ発振
音出力(ハイレベル期間が鳴っている期間)を行う。そ
して、この状態よりも回線品質が1段階悪化したときに
は、図9のBに示すように、周期T21よりも短い周期T
22毎に1回だけ発振音出力を行う。さらに、もう1段階
回線品質が悪化したときには、図9のCに示すように、
周期T22よりも短い周期T23毎に1回だけ発振音出力を
行う。
【0043】このようにしたことで、発振音が鳴る間隔
が回線品質により変化し、「ピッ」等と鳴る周期の変化
で、回線品質の変化を通話者が知ることができる。
【0044】また、図10に示すように、所定周期毎に
2回ずつ発振音を鳴らすようにしても良い。即ち、例え
ば3段階に変化させて告知させる必要があるとしたと
き、告知する必要がある状態の中で最も回線品質が良い
場合には、図10のAに示すように、周期T31毎に2回
連続して発振音出力(ハイレベル期間が鳴っている期
間)を行う。そして、この状態よりも回線品質が1段階
悪化したときには、図10のBに示すように、周期T31
よりも短い周期T32毎に2回連続して発振音出力を行
う。さらに、もう1段階回線品質が悪化したときには、
図10のCに示すように、周期T32よりも短い周期T33
毎に2回連続して発振音出力を行う。
【0045】この場合には、1回に「ピッ・ピッ」等と
連続した音が鳴るので、図9の例の場合よりも発振音が
聞き取り易くなる。
【0046】以上の説明では、信号発生回路33で発振
音を発生させる場合について説明したが、擬似雑音を発
生させて、自局及び相手側の局のスピーカから出力させ
る通話音声に、擬似雑音を重畳するようにしても良い。
この場合には、擬似雑音の発生状態を、上述した発振音
の場合と同様に、回線品質に応じて段階的に変化(雑音
の音量,発生間隔,発生回数などの変化)させること
で、対処できる。このように疑似的な雑音を加えること
で、従来のアナログ無線電話回線用の無線電話装置を使
用する場合と同様の、回線品質に応じた雑音が通話音声
に重畳されることになり、従来のアナログ無線電話回線
用の無線電話装置を使用する場合と同様に通話音声の状
態から端末局,相手側の局の双方で回線状態を推定する
ことができるようになる。
【0047】
【発明の効果】本発明のデジタル無線電話装置による
と、回線品質が悪化したときには、この回線品質の悪化
を告知する信号が、相手に送出される通話音声に重畳さ
れ、相手側で通話音声を聞き取る場合に、この回線品質
の悪化が音声を聞き取るだけで判るようになる。従っ
て、例えば回線品質の悪化などにより回線切断があった
場合には、相手側でも通信状態が悪化したことにより回
線切断があったと推測できるようになる。
【0048】この場合、受信電界強度を検出して回線品
質を検出するようにしたことで、端末機が備える受信電
界強度検出回路を使用して簡単に回線品質を検出できる
ようになる。
【0049】また、受信したデジタルデータのエラーレ
ートより回線品質を検出するようにしたことで、デジタ
ル的に簡単に回線品質を検出できるようになる。
【0050】また、自局で受信して出力させる通話用音
声信号にも、検出した回線品質に応じた所定の信号を重
畳するようにしたことで、自局側でも通話用音声を聞く
だけで自動的に回線品質が判るようになる。
【0051】また、検出した回線品質に応じた所定の信
号として、所定周期で間欠的に出力される発振音とした
ことで、告知する信号を簡単な回路で生成させることが
できるようになると共に、通話音声を邪魔しない良好な
状態で回線品質を告知できるようになる。
【0052】さらに、この所定周期で間欠的に出力され
る発振音を使用する場合に、検出した回線品質に応じ
て、発振音の重畳状態を変化させるようにしたことで、
回線品質の変化を簡単に告知できるようになる。
【0053】また本発明の通信方法によると、端末局側
で所定の信号を重畳する処理を行うだけで、相手側の局
で回線品質が通話音声の聞き取りに伴って容易に判断で
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による無線電話装置の構成図
である。
【図2】一実施例のシステム構成を示す説明図である。
【図3】デジタル無線電話装置の場合の回線切断状態を
示す特性図である。
【図4】受信電界強度とビットエラーレートとの関係を
示す特性図である。
【図5】一実施例のビットエラー検出回路を示す構成図
である。
【図6】一実施例による回線品質と発振音の強弱との関
係を示す説明図である。
【図7】一実施例による回線品質と発振音の高低との関
係を示す説明図である。
【図8】一実施例による発振音の発振パターン変化状態
を示すタイミング図である。
【図9】一実施例による発振音の発振パターン変化状態
を示すタイミング図である。
【図10】一実施例による発振音の発振パターン変化状
態を示すタイミング図である。
【図11】無線電話システムの受信電界強度と通話品質
の相関関係を示す説明図である。
【符号の説明】
12,23 RF受信系回路 13,24 中間周波回路 14,25 検波回路 15 選択回路 16 チャンネルデコーダ 18,42 混合器 31 中央制御装置(CPU) 32 電界強度判別回路 33 信号発生回路 43 音声エンコーダ 44 チャンネルエンコーダ 45 変調回路 46 送信回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局との間でデジタルデータの無線通
    信によるデジタル無線電話回線による通信を行って、上
    記基地局を介して接続された相手側の局と通話を行うデ
    ジタル無線電話装置において、 回線の品質検出手段と、 該品質検出手段で回線品質が所定レベル以下となったこ
    とを検出したとき、所定の信号を上記基地局に送信する
    通話音声用音声信号に重畳する信号重畳手段とを設けた
    デジタル無線電話装置。
  2. 【請求項2】 上記品質検出手段で受信電界強度を検出
    するようにした請求項1記載のデジタル無線電話装置。
  3. 【請求項3】 上記品質検出手段で受信したデジタルデ
    ータのエラーレートを検出するようにした請求項1記載
    のデジタル無線電話装置。
  4. 【請求項4】 上記信号重畳手段で、自局で受信して出
    力させる通話用音声信号にも所定の信号を重畳するよう
    にした請求項1記載のデジタル無線電話装置。
  5. 【請求項5】 上記所定の信号として、所定周期で間欠
    的に出力される発振音とした請求項1記載のデジタル無
    線電話装置。
  6. 【請求項6】 上記品質検出手段で検出した回線品質に
    応じて、上記発振音の重畳状態を変化させるようにした
    請求項5記載のデジタル無線電話装置。
  7. 【請求項7】 基地局と端末局との間でデジタルデータ
    の無線通信によるデジタル無線電話回線による通信を行
    って、上記端末局と、上記基地局を介して接続された相
    手側の局との間で通話を行う通信方法において、 上記端末局で回線品質を検出し、この検出により回線品
    質の悪化を検出したとき、上記基地局に送信する通話用
    音声信号に所定の信号を重畳して、 上記相手側の局で出力される通話用音声に含まれる上記
    所定の信号により、回線品質の悪化が判るようにした通
    信方法。
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