JPH0997427A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH0997427A
JPH0997427A JP27633495A JP27633495A JPH0997427A JP H0997427 A JPH0997427 A JP H0997427A JP 27633495 A JP27633495 A JP 27633495A JP 27633495 A JP27633495 A JP 27633495A JP H0997427 A JPH0997427 A JP H0997427A
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polishing
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裕三 山本
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】(a)延性モード加工により基板の表面を
研削して、表面に扇状の加工痕を有する、Ra(表面粗
さ)が5〜300Åである表面加工基板を得る工程、
(b)工程(a)で得られる表面加工基板を仕上げ研磨
に付して、鏡面加工基板を得る工程、および(c)工程
(b)で得られる鏡面加工基板上に少なくとも下地層、
磁性層、保護層からなる記録媒体構成層を形成し、磁気
記録媒体を得る工程、からなることを特徴とする磁気記
録媒体の製造方法。 【効果】本発明により、従来法より効率良く、欠陥が少
なく、かつメディア特性の良好な磁気記録媒体を製造す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、セラミックスやカーボンに代表さ
れるような脆性材料からなる基板の精密加工技術、特に
超平滑加工技術が求められている。例えば、ガラス基
板、カーボン基板、セラミックス基板等の基板は、磁気
記録媒体用基板としての用途がある。また、シリコンウ
エハー等は半導体の材料として用いられる。上記の磁気
記録媒体用基板やシリコンウエハーには超平滑性が要求
されることから、これらの基板については一般的に、遊
離砥粒を用いて平滑化が行われる。記録密度、記憶容量
の増加に伴い、この平滑性の要求は年々厳しくなり、平
均粗さRaで10Å以下や、5Å以下が求められる時代
となっている。
【0003】遊離砥粒を用いて特にガラス基板、カーボ
ン基板、セラミックス基板、シリコンウエハーのような
脆性材料の研磨を行う場合、基板の脆さのために研磨時
にマイクロクラックが発生することがある。このような
クラックには、基板を磁気記録媒体化した際に記録再生
エラーを誘発したり、また研磨時等に入り込む汚染物
質、又は放置中に毛管凝縮する水によって基板の腐食を
誘発する、という危険性が存在する。このため従来は、
生産性を犠牲にして研磨工程を多段階に分けることによ
りマイクロクラックの発生の抑制に努めているのが一般
的である。また、遊離砥粒による研磨は極めてアート的
技術要素が多いため、品質安定化には高度な熟練を必要
としていた。したがって、かかる方法で磁気記録媒体の
製造に用いられる、Raが小さい鏡面加工基板を得るに
は、時間、手間、そして熟練性が必要となる。
【0004】さらに別の問題として、研磨後の基板中に
砥粒の一部が残留するという問題がある。この残留物は
洗浄を行っても完全な除去は困難である。砥粒が残留し
たまま基板にスパッタ膜を成膜すると、砥粒残留に起因
する膜欠陥が発生し、その結果磁気ヘッドを損傷させる
ことになる。また、遊離砥粒を用いて上記基板を研磨す
る場合は、材料の不均質性に由来する研磨ムラ、即ち研
磨されやすい部分が深く研磨されることによるくぼみ
(シャローピット)、が発生するという問題がある。
【0005】このような問題を解決するために、遊離砥
粒を使わないで平滑化を行う方法が種々検討されてお
り、そのひとつとして固定砥粒による延性モード加工で
の研削により平滑化を行う方法が提案されている(原
ら、1992年度精密工学会秋季大会学術講演会講演論
文集第19頁及び第20頁)。延性モード加工でカーボ
ン基板、セラミックス基板のような脆性材料の研削を行
うことは次の様な効果が期待できるため、より好ましい
ものと考えられる。即ち、この方法では、1)個々の砥
粒の基板への食い込み量をその基板の延性−脆性遷移点
以下に設定できるため、基板の加工形態が脆性破壊から
延性(塑性)変形中心にコントロールでき、マイクロク
ラックの発生が抑制される、2)遊離砥粒を使わなくて
もよいため、基板に砥粒が残留する危険性がない、3)
平坦度に優れ、遊離砥粒法で見られるエッジ部での面だ
れ性が少ない、4)固定砥粒の消耗が軽微であるため、
使い捨ての遊離砥粒の場合に比べて消耗工具費用が大幅
に安くなる、5)アート的技術要素が少なく、工程管
理、全自動化が容易である、6)材質の不均一性の有無
によらず均一な研削面が得られる、というメリットがあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
原らの方法ではCUPE製超精密研削盤にカップホイー
ルを装着して研削を行っているので、研削痕は図1に示
すような多重あやめ形状となる。このような研削痕では
ところどころで研削痕同士が交差し、重なった点でマイ
クロクラックが発生するおそれがあったり、研削痕の密
度差が径方向に現れ、内周側と外周側とでは表面に残留
する内部応力又は加工変質層の分布にムラが生じる。こ
のため、表面の物理・化学特性が不均一となり、表面の
エッチング性、表面に成膜した場合の密着性や耐蝕性等
に差が生じたり、ソリの原因となったりするおそれがあ
る。
【0007】また、固定砥粒付両面研磨機を用いて研削
した場合も、研削痕はランダムなクロス状となり、研削
痕同士が交差点を数多くもつことになるためマイクロク
ラックの発生のおそれがあった。さらに、カップホイー
ルを用いた平面研削加工の場合、工作物とホイール作業
面とは面接触している。そのため、切り込み送り方向は
接触面と直角となり、切り込み方向の研削抵抗が過大な
ため被加工基板およびホイールが損傷しやすく、脱粒を
招いて被加工基板に深いスクラッチ傷やマイクロクラッ
クを与えやすい。したがって、かかる方法で鏡面加工基
板を得るには、次の段階である仕上げ研磨工程で上記の
傷等が完全に除去されるまで研磨を行う必要があるた
め、仕上げ研磨に時間がかかり、結果として磁気記録媒
体の生産性向上の足かせとなっている。
【0008】したがって、本発明の目的は、上記課題を
解決すべくより効率的な磁気記録媒体の製造方法を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために鋭意研究した結果、基板表面を研削す
る際に、研削に用いる砥石の設定切り込み深さを0.0
5〜20μmとして砥石中にある個々の砥粒の切り込み
深さをその基板の延性−脆性遷移点以下に保ちつつ平面
研削機を用いて研削痕が扇状に形成されるように研削を
行うことにより、マイクロクラックの発生が抑制される
こと、その際にストレートホイールの外周を用いて平面
研削加工を行えば、被加工基板とホイール作業面とは線
接触をなすため、加工時の被加工基板およびホイールの
損傷が著しく改善されること、並びに上記のように研削
された表面加工基板は、いわゆる加工変質層が薄く、R
aも小さいため、短時間で仕上げ研磨を行うことがで
き、その結果磁気記録媒体の生産性の向上が達成できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明の要旨は、 (1) (a)延性モード加工により基板の表面を研削
して、表面に扇状の加工痕を有する、Ra(表面粗さ)
が5〜300Åである表面加工基板を得る工程、(b)
工程(a)で得られる表面加工基板を仕上げ研磨に付し
て、鏡面加工基板を得る工程、および(c)工程(b)
で得られる鏡面加工基板上に少なくとも下地層、磁性
層、保護層からなる記録媒体構成層を形成し、磁気記録
媒体を得る工程、からなることを特徴とする磁気記録媒
体の製造方法、 (2) 基板の材料がカーボンである前記(1)記載の
製造方法、 (3) 工程(a)での延性モード加工の際の砥石の設
定切り込み深さが、0.05〜20μmである前記
(1)又は(2)記載の製造方法、 (4) 工程(a)での延性モード加工が電解インプロ
セスドレッシングを用いた延性モード加工である前記
(1)〜(3)いずれか記載の製造方法、 (5) 工程(a)においてループ剛性が150N/μ
m以上の研削装置を用いて研削を行う前記(1)〜
(4)いずれか記載の製造方法、 (6) 鏡面加工基板のRaが1〜20Åである前記
(1)〜(5)いずれか記載の製造方法、並びに (7) 鏡面加工基板の平坦度が10μm以下である前
記(1)〜(6)いずれか記載の製造方法、に関するも
のである。
【0011】
【発明の実施の形態】
1.工程(a)について 工程(a)は、延性モード加工により基板の表面を研削
して、表面に扇状の加工痕を有する、Raが5〜300
Åである表面加工基板を得る工程である。工程(a)に
おいて研削される基板は、成形直後又は焼成直後のもの
であってもよく、Ra(表面粗さ)が0.05〜20μ
m、好ましくは0.1〜2.0μmのもの、いわゆる表
面の粗加工や中間加工を終えたものであってもよい。換
言すれば、工程(a)においては、(1)成形直後又は
焼成直後の基板、(2)成形直後又は焼成直後の基板を
従来法により表面を粗加工したもの、(3)中間加工ま
でを従来法により行ったもの、が延性モード加工による
研削の対象となる。なお、基板の粗研削、中間研削につ
いては特に限定されるものではなく、遊離砥粒法による
研磨や固定砥粒法による研削など通常行われる公知の方
法により行えばよいが加工変質層やスクラッチ等が少な
くなるため、条件を選択することが好ましい。また、本
明細書におけるRaは、触針式表面粗さ計(Tenco
r(株)製:型式P2)を用いて下記条件で測定して得
た値である。
【0012】測定条件 触針先端半径 :0.6μm(針曲率半径) 触針押し付け圧力:7mg 測定長 :250μm×8箇所 トレース速度 :2.5μm/秒 カットオフ :1.25μm(ローバスフィルタ
ー)
【0013】本発明における基板の材料としては特に限
定されるものではなく、通常用いられる公知のものでよ
いが、本発明においては、特に脆性材料の研削時にその
効果を充分発揮できるため、脆性材料が好ましい。その
具体例としてはカーボン、ガラス、セラミックス、シリ
コン等が挙げられる。中でも、カーボンは研削安定性に
優れ、低いRaが得られるため、本発明の製造方法はカ
ーボン基板への適用において特に優れた効果が得られ
る。
【0014】本明細書における扇状の加工痕の「扇状」
とは、図2に模式的に示したような、実質的に同心円状
の形状である。当該同心円の中心は基板上にあってもよ
く、基板外にあってもよい。好ましくは、基板の半径r
1 と加工痕の半径r2 との関係が、r2 ≧r1 を満たす
ものであり、より好ましくは、被加工基板(ワーク)の
取り付け作業性及び装置の加工精度の点から、100r
1 ≧r2 ≧2r1 の関係を満たすものである。
【0015】本明細書において「延性モード加工」と
は、脆性材料においてもクラックの発生を伴わない塑性
流動的な除去加工、即ち脆性破壊(破砕)ではなく材料
の無損傷を特徴とする研削加工を意味する。かかる加工
技術は、材料への個々の砥粒の切込み深さを常に延性−
脆性遷移点以下に保つことにより達成される。このこと
を達成する手段としては特に限定されるものではなく、
通常用いられる公知の方法を用いることができる。例え
ば、上記の脆性材料であるカーボン、ガラス、セラミッ
クス、シリコンを含む、一般的に磁気記録媒体用基板や
シリコンウエハー等に用いられる材料の多くは、その延
性−脆性遷移点(dc)が2〜100nmであるため、
延性モード加工の際の砥石の設定切り込み深さを0.0
5〜20μm、好ましくは0.1〜10μm、より好ま
しくは0.1〜5μmとすればよい。ここで、砥石の設
定切り込み深さは、装置位置決め精度の観点から0.0
5μm以上が好ましく、研削負荷及びマイクロクラック
発生を抑制する観点から20μm以下とするのが好まし
い。
【0016】さらに、その砥石の設定切り込み深さに応
じてホイール(固定砥粒)外周の肩にRをつけること
は、砥石の設定切り込み深さが大きくてもマイクロクラ
ックのない延性加工面が得られるため、より好ましい。
Rの形状等については、個々の砥粒の切り込み深さが被
研削材料のdcより小さくなるよう設定すればよい。例
えば、下記で表される式において、
【0017】
【数1】
【0018】(ここで、dN は被加工基板1回転当たり
の切り込み深さであり、次式で表される。
【0019】
【数2】
【0020】また、fは被加工基板1回転当たりのホイ
ール横送り量、Δは設定切り込み深さ、Rはホイール外
周の肩の曲率半径、dg は個々の砥粒の切り込み深さ、
aは砥粒の間隔、Vw は被加工基板周速度、Vs はホイ
ール周速度、及びDはホイール直径を示す。) dg <dcとなるように設定すればよい。
【0021】ところで、砥石の設定切り込み深さが0.
05〜20μmでの延性モード加工を達成するために
は、研削装置、砥粒等は次の条件を満たす必要がある。 1)動剛性が極めて高い砥石スピンドルの設計と製作。
半径方向、軸方向の運動誤差が100nm以下。 2)動剛性の極めて高い工作物支持及び運動系の設計と
製作。経験則から、加工機工具と工作物間のループ剛性
として150N/μm(静剛性)以上の値。 3)ホイールの高精度ツルーイング及び適度な気孔度を
確保するための砥粒結合剤のドレッシング。さらに、ホ
イール上の個々の砥粒の切れ刃高さ分布がdc以下であ
ることが望ましい。
【0022】したがって、工程(a)において用いられ
る研削装置としては、上記の諸条件を満たすものであれ
ば特に限定されるものではない。具体的には、例えば、
(株)日進機械製作所製超精密平面研削装置(HPG−
2A)等が挙げられる。超精密平面研削装置(HPG−
2A)は、脆性材料の延性モード加工を目的として開発
されたものであり、次のような特質を有する。 1)半径、軸方向の運動精度が100nm以下 2)加工機工具と工作物間のループ剛性が170N/μ
m(静剛性) 3)ツルーイング精度が100nm したがって、この超精密平面研削装置(HPG−2A)
は上記装置条件のすべてを満たすものである。
【0023】また、扇状の加工痕を形成させるには、例
えば、被加工基板(ワーク)をワークスピンドルの工作
物取り付け面板(ワークテーブル)上で、ワークスピン
ドル回転中心を含まないように、即ちr2 ≧r1 の関係
を満たすように偏心して取り付けてその面板を回転さ
せ、ストレートホイールに微小切り込みを与えた上、ホ
イールを面板にそって横送りすればよい。偏心度が0、
即ち、ワークをワークテーブルの中心に取り付けても、
交差しない加工痕を付与できるが、その場合ワークを1
枚しか取り付けられないため、生産性が低く、好ましく
ない。本発明の方法では、複数枚のワークの取り付けが
可能であるため、生産性、研削コスト低減の点でも有利
である。
【0024】工程(a)における研削について、図3を
参照して説明する。ここで図3は、超精密平面研削装置
(HPG−2A)の概略構成図である。本装置はストレ
ートホイールの外周を用いてトラバース研削を行うロー
タリー平面加工機である。NCは2軸の制御を行う。す
なわち、X軸(ワークテーブルのトラバース送り)とZ
軸(ホイールの切り込み送り)の位置決めである。
【0025】この機械の設計上の特徴は、 X軸、Z軸のT字形平面配置、ねじを用いないクロ
ーズドループ位置決め方式、10nmのレーザスケー
ル、 V−Vすべり案内面、低熱膨張鋳鉄、 基準真直ゲージによる真直度インプロセス補正、 である。また性能としては、 指令分解能10nmでの輪郭加工、 を特徴としている。研削ホイールの母線形状は修正ホイ
ールの位置をXZで制御することにより創成され、目的
とする正確な形状を得ることが可能である。また、本装
置を用いて研削痕が扇状となるように研削するには、例
えば図4に示すように、被加工基板をワークテーブル上
に取り付ければよい。
【0026】脆性材料をクラックなしに研削する(延性
モード研削)ためには、個々の砥粒の切り込み深さを延
性−脆性遷移点(dc値)以下に保つことが必要であ
る。そのためには高剛性かつ高精度の加工機が要求され
る。本装置は研削ホイール軸単体では1300N/μm
以上、ワークテーブル軸単体では1000N/μm以
上、ループ剛性として150N/μm以上で、上記条件
を満たすものである。ワークテーブルのスラスト方向の
振れ、研削ホイール軸のラジアル方向の振れ、ツルーイ
ング後の研削ホイールの外周振れは、共に100nm以
下である。X軸、Z軸の位置決めは、分解能10nmの
レーザスケールによって制御され、100nm以下の微
小切り込みを与えることができる。
【0027】さらに、研削を電解インプロセスドレッシ
ング(以下ELIDと呼ぶ)を用いて延性モード加工で
行うことにより、より高精度で高能率な研削を行うこと
ができる。具体的には、研削装置において、固定砥粒を
メタルボンドホイール(ストレートホイールの外周上に
砥粒をメタルバインダーで固定させたもの)とし、電極
をホイール外周の一部をおおうように設置し、電解質を
含んだ水溶液クーラントをホイール外周表面/被加工基
板間に供給し、ホイール側にプラスの電場を印加し、基
板とホイールの双方を回転させながら研削することによ
りELID型延性加工が達成できる。
【0028】また、工程(a)における研削に用いられ
る固定砥粒(ホイール)は特に限定されるものではな
く、通常用いられる公知のものが用いられるが、基板材
料、中間研削の程度、加工しろ(砥石の設定切り込み深
さ)により、砥粒の種類、および形、粒度、ボンド剤、
ホイール形状が違ってくるため一概には言えない。例え
ば上記研削装置(HPG−2A)を用い、基板がカーボ
ン基板、中間研削の程度がRa100nm、加工しろ2
0μm/片面の場合、砥粒には工業用ダイヤモンド砥粒
を用い(砥粒の平均粒径は1〜5μm、より好ましくは
1〜2.5μm)、ボンド剤はメタル等が用いられる。
また、ELID法を用いる場合には、ボンド剤は、Fe
(鋳鉄など)、Cu、Ni等の単体もしくはこれらの一
種以上を含む合金を用いることが好ましい。また、この
場合の他の条件、例えば砥石周速度、送り速度、ワーク
テーブル回転数等、については特に限定されるものでは
なく、通常用いられる公知の程度でよい。
【0029】上記のようにして、マイクロクラックの発
生が抑えられた表面加工基板が得られる。また、得られ
る表面加工基板のRaは5〜300Åであり、より好ま
しくは5〜200Å、特に好ましくは5〜100Åであ
る。研削生産性の観点から5Å以上が好ましく、延性モ
ード加工を達成する観点から300Å以下が好ましい。
また、当該基板のRp(突起高さ)/Raは2〜10の
ものが好ましく、より好ましくは2〜8、特に好ましく
は2〜4である。ここで、ホイールのツルーイング(形
状修正)工程の管理負担軽減の観点から2以上が好まし
く、延性モード加工の維持の観点から10以下が好まし
い。かかる表面加工基板は延性モード加工により研削さ
れ、しかもマイクロクラックの発生が抑えられたもので
あるため、従来の基板(仕上げ研磨前のもの)よりも加
工変質層が薄く、Raも5〜300Åであるため、工程
(b)での仕上げ研磨での取代が少なくて済み、仕上げ
研磨の研磨時間も短時間化できる。なお、Rpは触針式
表面粗さ計(Tencor(株)製、型式P2)を用い
て、前述のRaと同じ条件で測定できる。
【0030】2.工程(b)について 工程(b)は、工程(a)で得られる表面加工基板を仕
上げ研磨に付して、鏡面加工基板を得る工程である。工
程(b)で行われる仕上げ研磨は、例えば水と砥粒を基
本研磨材料として、さらに研磨助剤等を含有する研磨液
等を用いる方法等の、通常行われる公知の方法で行えば
よい。砥粒としては、人工ダイヤモンド、γ−アルミ
ナ、WAアルミナ、酸化セリウム、シリカゲル等の公知
のものが挙げられる。砥粒の粒径については0.001
〜5.0μmのもの、好ましくは0.002〜1.0μ
mのものが好ましく用いられる。ここで、研磨時間の短
縮化の観点から粒径は0.001μm以上のものが好ま
しく、欠陥の増加を抑える観点から5.0μm以下のも
のが好ましい。砥粒の研磨液中の濃度は0.1〜10重
量%でよい。研磨助剤としては硝酸アルミニウム、硫酸
アルミニウム、硫酸マグネシウム、塩化アルミニウム、
塩化鉄、硝酸鉄、酸化クロム等の公知のものが挙げられ
る。研磨助剤の研磨液中の濃度は0.1〜10重量%で
よい。また、研磨機、キャリア、パッド等も通常用いら
れる公知のものが使用できる。
【0031】上記の研磨液、装置等を用いて、工程
(a)で得られた表面加工基板を研削する。取代は、加
工変質層の厚さの1.1〜2.0倍、具体的には工程
(a)で得られる表面加工基板のRaにもよるが0.0
02〜10μmとすればよい。また、押し付け圧力や研
磨時間は基板の材料、取代の厚さ、研磨液の種類等によ
り異なるため一概には言えないが、例えば押し付け圧力
は20〜2000gf/cm2 、好ましくは50〜30
0gf/cm2 、研磨時間は1〜60分間、好ましくは
2〜30分間である。両面研磨装置の定盤に装着する研
磨パッドの硬度は40〜100(ショアーA)、好まし
くは60〜100(ショアーA)である。両面研磨装置
の下定盤の回転数は、10〜100rpm、好ましくは
20〜60rpmである。また、研磨液の流量は、装置
サイズに依存するが、例えば9B(9インチ)サイズだ
と、5〜500cc/min、好ましくは10〜50c
c/minである。なお、本明細書において加工変質層
とは、表面加工によって生じるマイクロクラック、スク
ラッチ、ピット等のダメージを含んだ部分のことであ
る。
【0032】上記のようにして得られる鏡面加工基板
は、Raが1〜20Å、より好ましくは1〜10Åのも
のである。研削生産性の観点からRaは1Å以上が好ま
しく、磁気ヘッドの浮上特性、摺動特性の観点から20
Å以下が好ましい。さらに、鏡面加工基板は、その平坦
度が10μm以下のものが磁気ヘッドの浮上走行安定性
の観点から好ましい。より好ましい値は6μm以下であ
る。
【0033】3.工程(c)について 工程(c)は、工程(b)で得られる鏡面加工基板上に
少なくとも下地層、磁性層、保護層からなる記録媒体構
成層を形成し、磁気記録媒体を得る工程である。工程
(c)においては、記録媒体構成層の材料、厚さ、及び
その形成方法等については何ら限定されるものではな
く、通常用いられる公知のものでよい。ただ延性加工基
板表面の加工変質層は、従来の遊離砥粒法で得られる表
面のそれに比べて薄いので、極短時間(従来法の1/5
〜1/10)の仕上げ研磨で、良質な表面(低Ra、低
欠陥)が得られるのが特長である。以下、より具体的に
説明する。
【0034】鏡面加工基板上に設けられる記録媒体層
は、少なくとも、下地層、磁性層、保護層からなるもの
である。下地層は、磁性層の配向性等を向上させるため
に基板と磁性層との間に形成される。下地層の厚さ、材
料等は特に限定されるものではなく、通常用いられる公
知の厚さ、材料でよい。下地層は、層の数が単数若しく
は複数のどちらであってもよい。用いられる材料の具体
例としては、Al−Si等のアルミニウム合金、Ti、
カーボン、Cr又はCr合金等が挙げられる。このよう
な下地層は、PVD手段等の公知の方法により形成され
る。
【0035】磁性層は、例えばPVD手段により形成さ
れる金属薄膜型のものが挙げられる。磁性層を構成する
材料としては特に限定されるものではなく、通常用いら
れる公知のものが挙げられる。例えばCoCr、CoC
rX、CoCrPtX、CoNiX、CoW、CoS
m、CoSmX等で表されるCoを主成分とするCo系
の磁性合金が挙げられる。ここでXとしては、Ta、P
t、Au、Ti、V、Cr、Ni、W、La、Ce、P
r、Nd、Cu、Pm、Sm、Eu、Li、Si、B、
Ca、As、Y、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、A
g、Sb、Hfよりなる群から選ばれる1種以上の元素
が挙げられる。これらのうち、高出力,耐食性の観点か
らCoCrやCoCrPtを好ましいものとして挙げる
ことができる。合金中の各元素の重量比については、通
常用いられる公知の程度でよい。このような磁性層の膜
厚は10〜100nmが好ましく、20〜60nmが特
に好ましい。出力の観点から膜厚は10nm以上が好ま
しく、ノイズの観点から100nm以下が好ましい。
【0036】磁性層上に設けられる保護層は、例えばP
VDやCVD、スピンコーティング等により形成される
ものであり、耐摩耗性の観点から力学的強度の高い材料
で形成されていることが好ましい。保護層を構成する材
料としては特に限定されるものではなく、通常用いられ
る公知のものが挙げられる。例えば、Al、Si、T
i、Cr、Zr、Nb、Mo、Ta、W等の酸化物(酸
化ケイ素、酸化ジルコニウム等)、窒化物(窒化ホウ素
等)、炭化物(炭化ケイ素、炭化タングステン等)、ダ
イヤモンドライクカーボン、ガラス状カーボン等のカー
ボン、ボロンナイトライド、及びAlとカーバイド形成
金属との合金等からなる群より選択される一種以上のも
のが挙げられる。これらの材料のうちで、酸化ケイ素、
酸化ジルコニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素、炭化タン
グステン、カーボン、及びAlとカーバイド形成金属又
はこれらの複合体が好ましい。なお、本明細書において
「カーバイド形成金属」とは、熱、物理吸着、又は化学
吸着によりカーバイドを形成し得る金属の意であり、具
体的にはSi、Cr、Ta、Ti、Zr、Y、Mo、
W、V、等が挙げられる。
【0037】このような保護層の膜厚は5〜50nmが
好ましく、5〜25nmが特に好ましい。完全被覆性の
観点から膜厚は5nm以上が好ましく、スペーシングロ
ス(磁束エネルギーの空間損失)の観点から50nm以
下が好ましいが、かかる範囲に特に限定されるものでは
ない。
【0038】また工程(c)において、磁気ヘッドの走
行性を向上させるために、媒体表面に潤滑層を設けても
よい。潤滑層は公知の方法で設けることができ、例えば
塗布法等により所望の厚さの層を設けることができる。
用いる潤滑剤としては特に限定されるものではなく、通
常用いられる公知のものを使用することができる。例え
ば、分子量が2000〜10000のパーフルオロポリ
エーテル系のものが挙げられる。具体的には、フォンブ
リンAM2001、フォンブリンZ03(ともにモンテ
カチーニ社製)、デムナムSP(ダイキン工業社製)等
が挙げられる。潤滑剤は単独で塗布してもよく、複数の
ものを混合して塗布してもよく、潤滑剤を塗布後に別の
潤滑剤を塗布してもよい。このような方法で塗布する場
合には、潤滑層の厚さを0.2〜5.0nm、特に0.
5〜3.0nmとするのが好ましい。ここで、潤滑効果
を得る観点から潤滑層の厚さは0.2nm以上が好まし
く、スペーシングロスを抑制する観点から5.0nm以
下が好ましい。
【0039】また工程(c)において、ヘッドの吸着を
抑える観点から、媒体に凹凸を形成してもよい。このと
き、凹凸形成若しくは基板表面のさらなる加工は基板以
外の層、すなわち下地層、磁性層及び保護層のうち、少
なくとも1つ以上の層において形成すればよい。各層に
おける凹凸形成は公知の方法によって達成できる。例え
ばドライエッチング、イオンミリング、イオンボンバー
ド、スパッタ法によって、またPVDによるクラスター
の形成、島状の保護層形成、陽極酸化、熱酸化、レーザ
ー照射、パウダービーム(砥粒噴射)等によって達成で
きる。なお、工程(c)に関する上記の説明において、
特に詳述しなかった点については、従来公知の磁気記録
媒体の製造方法と同様の方法を特に制限なく用いること
ができる。
【0040】
【実施例】以下、製造例、実施例及び比較例により本発
明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例
等によりなんら限定されるものではない。 製造例1 フルフリルアルコール樹脂を公知の方法である成形、予
備焼成処理によりカーボン基板を製造した。より具体的
には、次のようにして製造した。フルフリルアルコール
500重量部、92%ホルムアルデヒド400重量部お
よび水30重量部を80℃で攪拌して溶解した。次い
で、攪拌下でフェノール520重量部、水酸化カルシウ
ム9.5重量部および水45重量部の混合液を滴下し、
80℃で3時間反応させた。その後フェノール80重量
部、上記のフェノール/水酸化カルシウム/水混合液を
さらに滴下し、80℃で2時間反応させた。30℃に冷
却後、30%パラトルエンスルホン酸水溶液で中和し
た。この中和物を減圧化で脱水し、170重量部の水を
除去し、フルフリルアルコール500重量部を添加混合
し、樹脂中の不溶分をメンブランフィルターで濾過し
た。この樹脂が含むことのできる水の量を測定したとこ
ろ、35重量%であった。
【0041】この熱硬化性樹脂100重量部に対し、パ
ラトルエンスルホン酸70重量%、水20重量%、セル
ソルブ10重量%の混合液0.5重量部を添加し、充分
攪拌後、厚さ2mmの円盤状の型に注入し、減圧脱泡し
た。次いで、50℃で3時間、80℃で2日間加熱硬化
した。この熱硬化物を所定のドーナツ形状に加工し、こ
のあと有機物焼成炉で窒素雰囲気下で2〜5℃/時の昇
温速度で700℃まで加熱し、次いで5〜20℃/時の
昇温速度で1200℃まで加熱焼成し、この温度で2時
間保持した後、冷却し、直径1.8インチのカーボン基
板を得た。このようにして得られたカーボン基板は、R
a10μm、密度1.5g/cm3 、ビッカース硬度6
50、構造はアモルファス状であった。
【0042】製造例2 製造例1で得たカーボン基板を、スピードファーム社製
9B5L型両面研磨機を使用し、粉砕炭化ケイ素砥粒の
ひとつであるGC(緑色炭化ケイ素研磨材)#600を
用い、濃度4重量%の遊離砥粒方式によるラッピング加
工を行った。定盤には鋳鉄定盤を用いた。研磨しろは片
面当たり300μmとした。得られたカーボン基板のR
aは2μmであった。この後、芝技研製チャンファー加
工機SG−Tにより、内・外径を所定の寸法に切揃え、
面取り加工(45°)(以下、チャンファー加工とい
う。)を行った。
【0043】製造例3 製造例2で得たカーボン基板を、下記条件でさらにラッ
プ研磨を行った。製造例2と同じ研磨機を使用し、GC
#4000砥粒を用い、濃度20重量%の遊離砥粒方式
により研磨した。定盤には鋳鉄定盤を用い、研磨しろは
片面当たり50μmとした。得られたカーボン基板のR
aは0.1μmであった。
【0044】実施例1 製造例1で得たカーボン基板を延性モード加工により仕
上げ研削を行い、表面加工基板を得た。主な加工条件は
次の通りである。 研削装置:超精密横型平面研削装置 ((株)日進機械製作所製HPG−2A) ワークテーブルの直径:200mm ワークテーブルの回転数:530rpm 砥石周速:1260m/min 砥石送り速度:60mm/min
【0045】砥粒種類/番手 :#600ダイヤモンド(平均粒径約20μm、新東ブ
レータ(株)製鉄ファイバーボンド砥石:SD600N
100FX3) :#8000ダイヤモンド(平均粒径約2μm、新東ブ
レータ(株)製鉄系ボンド砥石:SD8000N100
FX3) クーラント:ユシロ化学製ELIDNO.35の2%水
溶液 ELID電源:新東ブレータ(株)製パルス電源EDP
−10A 初期ツルーイング:#200ダイヤモンド(平均粒径約
75μm、(株)オリエンタルダイヤ工具研究所製:S
D200Q75M) 初期ドレッシング:3A×15分 パルス(矩形波)サイクル:4マイクロ秒
【0046】研削ホイールの肩は精密ツルーイングによ
り、#600ホイール及び#6000ホイールのいずれ
も、一例として図5に示すように母線形状を整え、個々
の砥粒の切り込み深さがカーボン基板の延性−脆性遷移
点(約50nm)以下となるように設定した。基板はワ
ークテーブルに多数存在する真空吸引孔により真空チャ
ック方式で固定した。まず、#600のホイールを用
い、砥石の設定切り込み深さを15μmとして6パス研
削し、ついで#8000のホイールを用い、砥石の設定
切り込み深さを10μmとして1パス、5μmとして1
パス、2μmとして1パスで研削し、これを両面につい
て行った。なお、チャンファー加工は#600のホイー
ルを用いての加工後に行った。図4に被加工基板のワー
クテーブルへのセット状態を、図6にELID電極の取
り付け構成を示す。得られた表面加工基板を光学顕微鏡
で観察したところ、扇形の加工痕を有するものであっ
た。また加工痕の交差は見られなかった。
【0047】次に、得られた表面加工基板に対して、遊
離砥粒を用いる公知の方法により仕上げ研磨を行い、鏡
面加工基板を得た。主な研磨条件等は以下の通りであ
る。なお、研磨液は、水に砥粒、研磨助剤を所定量加え
てスラリー状で供給した。 研磨機:スピードファーム社製9B5P型両面研磨機 砥粒:人工ダイヤモンド(粒径0.5μm、(株)フジ
ミインコーポレーテッド製、DIATEC WAM0.
5:研磨液中0.3重量%) 研磨助剤:硝酸アルミニウム(研磨液中1重量%) 押し付け圧力:150gf/cm2 研磨時間:10分間 取代:6μm キャリア:エポキシ・ガラス素材 パッド:硬質パッド(ロデールニッタ製C14A) 下定盤回転数:30rpm 研磨液流量:40cc/min
【0048】この鏡面加工基板31上に、Arガス圧3
mTorr、基板温度を180℃に保持したままの条件
でDCマグネトロンスパッタリングにより100nm厚
さのTi層32を設けた。ついでArガス圧3mTor
r、基板温度180℃の条件でDCマグネトロンスパッ
タリングによりTi層32上に30nm厚さのAl−S
i合金層33を設け凹凸を形成した。このあと、Al−
Si合金層33の上に基板バイアス電圧−300Vの条
件でDCマグネトロンスパッタリングにより20nm厚
さのカーボン層34、40nm厚さのCr層35を設
け、ついで40nm厚さのCoCrPtB系合金磁性層
36を設けた。32〜36の層を形成する際、32及び
33層形成時以外は基板に−200Vのバイアス電圧を
印加した。さらにDCマグネトロンスパッタリングによ
り、CoCrPtB系合金磁性層36上に保護層(ガラ
ス状カーボン層)37を15nm厚さ設けた。このあ
と、フォンブリンZ03(モンテカチーニ社製)溶液を
浸漬塗布し、15nm厚さの潤滑層38を設け、図7に
示すような磁気記録媒体を得た。
【0049】実施例2 製造例2で得たカーボン基板の両面を、下記以外は実施
例1と同じ条件で延性モード加工により研削した。 砥粒種類/番手 :#2000ダイヤモンド(平均粒径約6μm、新東ブ
レータ(株)製鉄系ボンド砥石:SD2000N100
FX3) :#20000ダイヤモンド(平均粒径約1.2μm、
新東ブレータ(株)製鉄系ボンド砥石:SD20000
N100FX3) 研削は、#2000ホイールを用いて砥石の設定切り込
み深さを10μmとして3パス行い、次いで#2000
0ホイールを用いて砥石の設定切り込み深さを3μmと
して1パス、2μmとして1パス行った。研削ホイール
の肩は精密ツルーイングにより、#2000ホイールは
図5、#20000ホイールは図8に示すように母線形
状に整え、個々の砥粒の切り込み深さがカーボン基板の
延性−脆性遷移点(約50nm)以下となるように設定
した。得られた表面加工基板を光学顕微鏡で観察したと
ころ、扇形の加工痕を有するものであった。また加工痕
の交差は見られなかった。
【0050】次に、得られた表面加工基板に対して従来
の遊離砥粒を用いる公知の方法により仕上げ研磨を行
い、鏡面加工基板を得た。研磨条件等は下記以外は実施
例1と同じである。 砥粒:γ−アルミナ(粒径0.03μm、日の本研磨材
(株)製、ナノファイルA−30:研磨液中0.15重
量%) 押し付け圧力:200gf/cm2 研磨時間:10分間 このようにして得られた鏡面加工基板を用いて実施例1
と同様の方法で磁気記録媒体を製造した。
【0051】実施例3 製造例3で得たカーボン基板の両面を、下記以外は実施
例1と同じ条件で延性モード加工により研削した。 砥石の設定切り込み深さ:2μm×3パス 砥粒種類/番手:#12000ダイヤモンド(平均粒径
約1.2μm、新東ブレータ(株)製鉄系ボンド砥石、
SD12000N100FX3)のみ使用。 得られた表面加工基板を光学顕微鏡で観察したところ、
扇形の加工痕を有するものであった。また加工痕の交差
は見られなかった。
【0052】次に、得られた表面加工基板に対して従来
の遊離砥粒を用いる公知の方法により仕上げ研磨を行
い、鏡面加工基板を得た。研磨条件等は下記以外は実施
例1と同じである。 砥粒:WAアルミナ(粒径0.3μm、(株)フジミイ
ンコーポレーテッド製、WA30000:研磨液中3重
量%) 研磨助剤:硫酸アルミニウム(研磨液中1重量%) 押し付け圧力:200gf/cm2 下定盤回転数:25rpm 研磨液流量:30cc/min このようにして得られた鏡面加工基板を用いて実施例1
と同様の方法で磁気記録媒体を製造した。
【0053】実施例4 製造例3で得たカーボン基板の両面を、下記以外は実施
例1と同じ条件で延性モード加工により研削した。 砥粒種類/番手:#12000ダイヤモンド(平均粒径
約1.2μm、新東ブレータ(株)製鉄系ボンド砥石、
SD12000N100FX3)のみ使用。 得られた表面加工基板を光学顕微鏡で観察したところ、
扇形の加工痕を有するものであった。また加工痕の交差
は見られなかった。
【0054】次に、得られた表面加工基板に対して従来
の遊離砥粒を用いる公知の方法により仕上げ研磨を行
い、鏡面加工基板を得た。研磨条件等は下記以外は実施
例1と同じである。 砥粒:酸化セリウム(粒径1μm、昭和電工(株)製、
OPALINE:研磨液中1重量%) 研磨助剤:硫酸アルミニウム(研磨液中1重量%) 押し付け圧力:200gf/cm2 このようにして得られた鏡面加工基板を用いて、実施例
1と同様の方法で磁気記録媒体を製造した。
【0055】実施例5 直径1.8インチのチャンファー加工済み強化ガラス基
板(Ra10nm)を、下記以外は実施例1と同様に延
性モード加工により研削した。なお、ここで用いた強化
ガラス基板は、延性−脆性遷移点は約25nmである。 砥粒種類/番手:#12000ダイヤモンド(平均粒径
約1.2μm)(新東ブレータ(株)製鉄系ボンド砥
石、SD12000N100FX3)のみ使用。 得られた表面加工基板を光学顕微鏡で観察したところ、
扇形の加工痕を有するものであった。また加工痕の交差
は見られなかった。
【0056】次に、得られた表面加工基板に対して従来
の遊離砥粒を用いる公知の方法により仕上げ研磨を行
い、鏡面加工基板を得た。研磨条件等は下記以外は実施
例4と同じである。 研磨時間:20分間 このようにして得られた鏡面加工基板を用いて、実施例
1と同様の方法で磁気記録媒体を製造した。
【0057】実施例6 製造例3で得たカーボン基板の両面を、下記以外は実施
例1と同じ条件で延性モード加工により研削した。 砥粒種類/番手:#3000ダイヤモンド(平均粒径約
5μm、(株)東京ダイヤモンド工具製作所製、レジン
ボンドホイールSD3000L100B) クーラント:水 初期ツルーイング:#200ダイヤモンド(実施例1と
同じ)ホイールでツルーイング後、そのまま研削に供し
た(ELIDは使用せず)。 得られた表面加工基板を光学顕微鏡で観察したところ、
扇形の加工痕を有するものであった。また加工痕の交差
は見られなかった。
【0058】次に、得られた表面加工基板に対して従来
の遊離砥粒を用いる公知の方法により仕上げ研磨を行
い、鏡面加工基板を得た。研磨条件等は下記以外は実施
例1と同じである。 砥粒:シリカゾル(粒径0.03μm、(株)フジミイ
ンコーポレーテッド製、GLANZOL3250:研磨
液中0.5重量%) 押し付け圧力:200gf/cm2 研磨時間:20分間 下定盤回転数:15rpm このようにして得られた鏡面加工基板を用いて、実施例
1と同様の方法で磁気記録媒体を製造した。
【0059】実施例7 直径1.8インチにカットしたチャンファー加工済み半
導体用シリコンウエハー(Ra0.1μm)の両面を、
下記以外は実施例1の条件に基づいて延性モード加工に
より研削した。なお、ここで用いた半導体用シリコンウ
エハーは、延性−脆性遷移点は約80nmである。 砥粒種類/番手:#12000ダイヤモンド(平均粒径
約1.2μm、新東ブレータ(株)製鉄系ボンド砥石S
D12000N100FX3)のみ使用。 得られた表面加工基板を光学顕微鏡で観察したところ、
扇形の加工痕を有するものであった。また加工痕の交差
は見られなかった。
【0060】次に、得られた表面加工基板に対して従来
の遊離砥粒を用いる公知の方法により仕上げ研磨を行
い、鏡面加工基板を得た。研磨条件等は実施例6と同じ
である。このようにして得られた鏡面加工基板を用い
て、実施例1と同様の方法で磁気記録媒体を製造した。
【0061】比較例1 実施例6で得た表面加工基板(カーボン基板)、即ち仕
上げ研磨を行っていない基板を用いて、実施例1と同様
の方法で磁気記録媒体を製造した。 比較例2 実施例5で得た表面加工基板(強化ガラス基板)、即ち
仕上げ研磨を行っていない基板を用いて、実施例1と同
様の方法で磁気記録媒体を製造した。
【0062】比較例3 製造例3で得たカーボン基板を、研削時の下記以外は実
施例1と同様の方法で仕上げ研削を行い、表面加工基板
を得た。 砥石の設定切り込み深さ:40μm×2パス 砥粒種類/番手:#6000ダイヤモンド(平均粒径約
2.5μm)(新東ブレータ(株)製鉄系ボンド砥石、
SD6000NFA) 得られた表面加工基板を光学顕微鏡で観察したところ、
扇形の加工痕を有するものであった。また加工痕の交差
は見られなかった。
【0063】次に、得られた表面加工基板に対して仕上
げ研磨を行い、鏡面加工基板を得た。研磨条件等は実施
例1と同じである。このようにして得られた鏡面加工基
板を用いて、実施例1と同様の方法で磁気記録媒体を製
造した。
【0064】比較例4 製造例3で得たカーボン基板を、縦型平面研削機
((株)日進機械製作所製VPG)を用い、カップ型砥
石を用い下記条件にて両面の研削を行った。 主な研削条件 ワークテーブルの直径:400mm ワークテーブルの回転数:350rpm 砥石周速:1200m/min 砥粒種類/番手:#3000ダイヤモンド(平均粒径約
5μm、(株)東京ダイヤモンド工具製作所製:レジン
ボンドホイールSD3000L100B)
【0065】クーラント:水 初期ツルーイング:#200ダイヤモンド(平均粒径約
75μm、(株)オリエンタルダイヤ工具研究所製:S
D200Q75M) 砥石の設定切り込み深さ:1.0μm 上記の諸条件で加工しろ10μmをELID電解なしの
状態で研削除去した。得られた表面加工基板を光学顕微
鏡で観察したところ、多重あやめ形状の加工痕を有する
ものであった。また加工痕の交差が無数確認された。
【0066】次に、得られた表面加工基板に対して仕上
げ研磨を行い、鏡面加工基板を得た。研磨条件等は実施
例2と同じである。このようにして得られた鏡面加工基
板を用いて、実施例1と同様の方法で磁気記録媒体を製
造した。
【0067】比較例5 製造例3で得たカーボン基板を、比較例4と同様の方法
で30μm研削除去した。得られた表面加工基板を光学
顕微鏡で観察したところ、多重あやめ形状の加工痕を有
するものであった。また加工痕の交差が無数確認され
た。
【0068】次に、得られた表面加工基板に対して仕上
げ研磨を行い、鏡面加工基板を得た。研磨条件等は下記
以外は実施例6と同じである。 研磨時間:10分間 このようにして得られた鏡面加工基板を用いて、実施例
1と同様の方法で磁気記録媒体を製造した。
【0069】上記の実施例、比較例で用いられた表面加
工基板の表面を光学顕微鏡とSEM(走査型電顕)とに
より観察し、研削が延性モードで進行してスムーズな研
削痕が残っているか、脆性モードで進行して、スムーズ
でなく荒れた表面やマイクロクラックを残存した表面に
なっているか確認した。またRaも測定した。得られた
各鏡面加工基板については、Ra及び平坦度を調べた。
また平坦度は、ZYGO社製(型式:Mark−4)に
より測定した。なお、本明細書において、Ra、Rp及
び平坦度は、加工痕形状を直交する方向(粗さ等が最大
となる方向)に触針をスキャンして測定した。
【0070】また、実施例及び比較例で得られた磁気記
録媒体の外観検査を行い、さらにGHT特性、記録再生
エラーの程度の指標としてのエラー特性、CSS特性、
及び耐食性といったメディア特性を調べた。外観検査
は、磁気記録媒体のスクラッチ傷等の有無を明るい照明
下、肉眼で調べることにより行った。そして全媒体にお
ける合格媒体(傷のないもの)の割合を百分率で示し
た。100%を◎、50%以上100%未満を○、50
%未満を△とした。
【0071】GHT特性はPROQUIP 社製MG150Tを用い、
50%スライダヘッドを用いて試験を行った。この際、
1.5マイクロインチの浮上高さの通過率が90%以上
のものをS、通過率50%以上90%未満のものをA、
通過率が50%未満のものをBとした。エラー特性は外
観検査後の傷のない磁気記録媒体25枚について行っ
た。即ち、媒体1枚当たりのエラー個数が15個以下の
ものを合格品とし、媒体100枚中の合格品の割合(合
格率)を百分率で示した。エラー個数の測定は次の条件
で行った。ヘッドはヤマハ製の薄膜ヘッドを用いた。ギ
ャップ幅は0.4μm、トラック幅は5μm、巻数は2
0turn、回転数は6000r.p.m.、記録密度
51KFCIの条件で全面を検査した。16ビット未満
のミッシングエラーの個数をカウントし、以下のように
評価した。 S:評価ディスクの50%以上がエラー個数0〜5個で
ある。 A:評価ディスクの50%以上がエラー個数6〜15個
である。 B:評価ディスクの50%以上がエラー個数16〜45
個である。 C:評価ディスクの50%以上がエラー個数46個以上
である。
【0072】CSS特性は、下記条件のCSSテストを
2万回行った後の静摩擦係数で評価した。ヘッドはヤマ
ハ社製の薄膜ヘッドを用いた。ヘッド荷重は3.5g、
ヘッド浮上量は2.8マイクロインチ、回転数は450
0r.p.m.で5秒間稼働、5秒間停止のサイクルを1回と
した。耐食性は、磁気記録媒体を温度80℃、湿度90
%の環境で10日間放置後に上記エラー特性の評価を行
うことで実施した。ここで、◎:エラー個数の増加率1
0%未満、○:エラー個数の増加率10〜30%とし
た。主な結果を表1及び表2に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】上記の結果より以下のことがわかった。実
施例1〜7で用いられた表面加工基板について光顕/S
EM観察を行ったところ、研削面はスムーズで、マイク
ロクラックも含まず、極めてスムーズな研削痕を残して
いることから、いずれも延性加工モードで研削されてい
ることが分かった。また実施例1〜7で用いられた鏡面
加工基板は、加工後のRaの値が良好であり、平坦度も
小さく、基板として好ましいものであった。また、本発
明の方法によって得られた磁気記録媒体は、外観検査、
GHT特性、エラー特性、CSS特性、及び耐食性のい
ずれについても好ましいものであった(実施例1〜
7)。従って、本発明の製造方法は、良好な磁気記録媒
体を得ることができる方法であり、しかも仕上げ研磨工
程が短時間で行えるため、効率の良い優れた方法である
こといえる。
【0076】一方、仕上げ研磨を行わない表面加工基板
上に記録媒体構成層を形成したものは、光顕/SEM観
察から延性モード加工により研削が行われていることは
分かったものの、表面粗さRaが大きいため、GHTの
通過率が悪いものであった(比較例1及び比較例2)。
工程(a)において、砥石の設定切り込み深さが大きい
もの(比較例3)、加工痕が多重あやめ形状のもの(比
較例4及び比較例5)はエラー品質が悪いものであっ
た。これは、比較例程度の軽度な仕上げ研磨では加工変
性層が除去しきれなかったと考えられる。
【0077】
【発明の効果】本発明により、従来法より効率良く、欠
陥が少なく、かつメディア特性の良好な磁気記録媒体を
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、多重あやめ形状の加工痕を示す模式図
である。
【図2】図2は、扇状を示す模式図である。
【図3】図3は、本発明の工程(a)において用いる研
削装置の概略構成図である。
【図4】図4は、図3の研削装置における、被加工基板
のワークテーブルへのセット状態を示した模式図であ
る。
【図5】図5は、研削ホイールの肩部分の母線形状を示
す模式図である。
【図6】図6は、ELID電極の取り付け構成を示す模
式図である。
【図7】図7は、本発明の磁気記録媒体の要部断面図で
ある。
【図8】図8は、研削砥石の肩部分の母線形状を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 ワークテーブル 2 研削ホイール 3 修正ホイール 4 チャック 5 スライドベース 6 スピンドル/油静圧軸受け 7 低膨張材料 8 クーラント供給ユニット 9 ワーク(被加工基板) 11 すき間調製ネジ 12 絶縁体 13 電極 14 砥石 21 砥粒コーティング層 31 鏡面加工基板 32 Ti層 33 Al−Si合金層 34 カーボン層 35 Cr層 36 CoCrPtB系合金磁性層 37 保護層 38 潤滑層 NC 数値制御装置 PI 比例・積分制御装置 a 圧力制御サーボ弁 b 圧油源 c 油圧アクチュエータ d レーザスケール(分解能10nm)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】この鏡面加工基板31上に、Arガス圧3
mTorr、基板温度を180℃に保持したままの条件
でDCマグネトロンスパッタリングにより100nm厚
さのTi層32を設けた。ついでArガス圧3mTor
r、基板温度180℃の条件でDCマグネトロンスパッ
タリングによりTi層32上に30nm厚さのAl−S
i合金層33を設け凹凸を形成した。このあと、Al−
Si合金層33の上にDCマグネトロンスパッタリング
により20nm厚さのカーボン層34、40nm厚さの
Cr層35を設け、ついで40nm厚さのCoCrPt
B系合金磁性層36を設けた。32〜36の層を形成す
る際、32及び33層形成時以外は基板に−200Vの
バイアス電圧を印加した。さらにDCマグネトロンスパ
ッタリングにより、CoCrPtB系合金磁性層36上
に保護層(ガラス状カーボン層)37を15nm厚さ設
けた。このあと、フォンブリンZ03(モンテカチーニ
社製)溶液を浸漬塗布し、15nm厚さの潤滑層38を
設け、図7に示すような磁気記録媒体を得た。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)延性モード加工により基板の表面
    を研削して、表面に扇状の加工痕を有する、Ra(表面
    粗さ)が5〜300Åである表面加工基板を得る工程、 (b)工程(a)で得られる表面加工基板を仕上げ研磨
    に付して、鏡面加工基板を得る工程、および (c)工程(b)で得られる鏡面加工基板上に少なくと
    も下地層、磁性層、保護層からなる記録媒体構成層を形
    成し、磁気記録媒体を得る工程、からなることを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板の材料がカーボンである請求項1記
    載の製造方法。
  3. 【請求項3】 工程(a)での延性モード加工の際の砥
    石の設定切り込み深さが、0.05〜20μmである請
    求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 工程(a)での延性モード加工が電解イ
    ンプロセスドレッシングを用いた延性モード加工である
    請求項1〜3いずれか記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 工程(a)においてループ剛性が150
    N/μm以上の研削装置を用いて研削を行う請求項1〜
    4いずれか記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 鏡面加工基板のRaが1〜20Åである
    請求項1〜5いずれか記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 鏡面加工基板の平坦度が10μm以下で
    ある請求項1〜6いずれか記載の製造方法。
JP27633495A 1995-09-08 1995-09-29 磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH0997427A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008310897A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Shin Etsu Chem Co Ltd 磁気記録媒体用基板の製造方法

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