JPH0997285A - 機器及び部品の保守周期調整システムと調整方法 - Google Patents

機器及び部品の保守周期調整システムと調整方法

Info

Publication number
JPH0997285A
JPH0997285A JP25280395A JP25280395A JPH0997285A JP H0997285 A JPH0997285 A JP H0997285A JP 25280395 A JP25280395 A JP 25280395A JP 25280395 A JP25280395 A JP 25280395A JP H0997285 A JPH0997285 A JP H0997285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
equipment
parts
information
maintenance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25280395A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Shimizu
俊一 清水
Hisashi Kawachi
久 河内
Masaaki Fukushima
正明 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP25280395A priority Critical patent/JPH0997285A/ja
Publication of JPH0997285A publication Critical patent/JPH0997285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【課題】計算機システムによりプラント設備の機器及び
部品における経年変化状況の管理と評価に、正常な状況
の評価を加えて、保守周期の短縮又は延長の可能性を評
価する機器及び部品の保守周期調整システムと調整方法
を提供する。 【解決手段】請求項1記載の発明に係る機器及び部品の
保守周期調整システム1は、設備機器及び部品の点検,
取替,保守情報2bと設備,設計,仕様情報2a等を記
憶する経年変化データベース2と、情報の入力装置3
と、経年変化データベース2に記憶された情報から保守
周期調整方法5aにより、機器及び部品の経年変化状況
と、この結果に基づく点検,取替,検査等の保守周期の
調整結果を算定する情報処理装置5と、算定された機器
及び部品の経年変化状況と調整された保守周期を表示す
る表示装置6及び出力装置7とからなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電所等の大型プ
ラントにおける設備機器及び部品の点検,取替,検査等
の保守周期について、設備の経年変化状況に基づいて保
守周期の短縮(保守作業の充実化)による設備の信頼性
向上と、保守周期の延長(保守作業の合理化)による保
守費用の削減という相反する要求を最適化することによ
り、保守管理業務の効率化と高度化及びこの保守管理業
務で取り扱う情報の信頼性向上を図る機器及び部品の保
守周期調整システムと調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より発電所等の大型プラントに設置
された設備機器及び部品の点検,取替,検査等は、プラ
ントの運転開始当初に設定されたメーカーが推奨する保
守周期により実施されており、一般に固定された周期と
なっている。
【0003】近年はプラントの高経年化に伴い、設備の
経年劣化に対処するために、点検,保守に関する情報を
予め分析及び評価して、設備の保守周期を見直す等の対
応がとられている。しかしながら、この分析及び評価に
は多大の労力を要することから、特定の系統や機器にの
み限定して実施されることが多い状況にある。
【0004】このような状況に対応する技術としては、
例えば特公平5−6880号公報が開示されているが、上記
の公知技術「機器・部品の寿命管理装置」においては、
機器及び部品の寿命や劣化に関する情報を管理して設備
の使用年数が増す度に、その精度を向上させることがで
きる。また、管理されている寿命や経年情報の検索と統
計処理に加えて、機器及び部品の傾向管理,性能監視,
信頼性解析の結果を提供すると共に、これらの解析結果
をIF〜THEN形式にルール化した知識,経験情報を
用いて推論する。
【0005】これにより、機器及び部品の寿命や劣化の
予測、及び点検,保全計画が策定されるため、大型プラ
ントにおける設備機器及び部品の保守管理業務におい
て、寿命や劣化情報の管理と、これらの情報に基づく適
切な保全方式を提供することにより多くの効果を期待す
ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の手作業による分
析及び評価や上記公知技術については、機器及び部品の
寿命や劣化にのみ着目したものであるために、見直しさ
れる保守周期については、当然のことながら短縮する方
向の結果しか得られず、従って、保守費用の増大に結び
付く等の問題があった。
【0007】すなわち、プラント設備の機器及び部品の
使用状況が安定したことにより、最近の点検,取替,検
査等においては、腐食等の異常モードは見られず、従っ
て、劣化や異常徴候が確認されない機器及び部品につい
ては、保守周期の延長を提示する等の方法と、その方法
を実現する計算機システム等の開発が必要不可欠とな
る。しかし現在は、このような設備の状況に応じて保守
周期の延長を図るような周期を調整する方法は提案され
ておらず、従って実際の保守管理業務に使用されていな
い。
【0008】本発明の目的とするところは、計算機シス
テムによりプラント設備の機器及び部品における経年変
化状況の管理と評価に、正常な状況の評価を加えて、機
器及び部品の保守周期について、短縮あるいは延長の可
能性を評価する機器及び部品の保守周期調整システムと
調整方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明に係る機器及び部品の保守周期調整
システムは、プラント等の設備機器及びその構成部品の
点検,取替,保守情報と設備,設計仕様情報等を記憶す
る経年変化データベースと、前記経年変化データベース
に前記情報を入力する入力装置と、前記経年変化データ
ベースに記憶された前記情報から保守周期調整方法を用
いて、機器及び部品の経年変化状況とこの結果に基づく
点検,取替,検査等の保守周期の調整結果を算定する情
報処理装置と、前記保守周期調整方法により算定された
機器及び部品の経年変化状況及び調整された保守周期を
表示するカラーグラフィックモニター等の表示装置と、
前記機器及び部品の経年変化状況及び調整された保守周
期を印字出力するプリンター等の出力装置とからなるこ
とを特徴とする。
【0010】プラント等の設備機器及びその構成部品の
点検,取替,保守情報と、設備,設計仕様情報の管理情
報を経年変化データベースに記録すると共に、この経年
変化データベースに記録した情報を情報処理装置に取込
んで、別途内蔵した保守周期調整方法を用いて、定期検
査等の保守業務に際して機器及び部品の保守周期の調整
処理を実施する。
【0011】ここで保守周期調整方法は、機器及び部品
の経年変化等から適切な保守周期を調整し、経年変化管
理情報から点検計画管理,点検実績管理,取替部品管
理,点検履歴管理等の情報を表示装置に画面表示、又は
出力装置に印字出力する。なお、表示装置に表示される
出力情報については、使用者が入力装置あるいは入力補
助装置を用いて機器及び部品を指定すると共に、表示形
式を選定して所望の情報を得ることができる。
【0012】請求項2記載の発明に係る機器及び部品の
保守周期調整システムは、点検,取替,保守情報が、プ
ラント等の定期検査等で実施された機器及び部品の点
検,取替,検査の記録を正常,異常を問わずに文字,数
値等により記述もしくはコード化した情報と、点検,取
替,検査の周期で点検,取替,検査を実施した定期検査
回数の間隔、例えば第2回と第4回であれば周期は2サ
イクルとする等の機器及び部品の保守周期等の履歴情報
と、各点検,取替,検査の記録に関連する品質記録をイ
メージ情報もしくは動画情報等からなることを特徴とす
る。
【0013】定期検査等で実施した機器及び部品の点
検,取替,検査の記録を文字,数値もしくはコード化し
た情報と、機器及び部品の保守周期等の履歴情報と、点
検,取替,検査の記録に関連する品質記録をイメージ情
報もしくは動画情報等を点検,取替,保守情報とする。
【0014】請求項3記載の発明に係る機器及び部品の
保守周期調整システムは、機器及び部品の設備,設計仕
様情報が、機器及び部品の型式,材質,寸法,数量,メ
ーカー及び機器の構造図等のイメージ情報、機器の運用
開始年月日,構成部品の関連図面番号等、並びに機器の
点検種別で例えば本格点検,簡易点検と、その計画保守
周期、構成部品の点検,取替,検査等の内容とその計画
保守周期等であり、保守周期調整方法において同一機器
及び部品の点検,取替,検査履歴情報を検索する等に使
用する情報であり、これらの情報は数値,文字,文章,
図表及び写真,動画,絵図等のイメージ情報として記述
されていることを特徴とする。
【0015】機器及び部品の型式,メーカー及び機器の
構造図等のイメージ情報と、機器の運用開始年月日,構
成部品の関連図面番号等、並びに機器の点検種別と、そ
の計画保守周期、構成部品の点検,取替,検査等の内容
とその計画保守周期等を機器及び部品の設備,設計仕様
情報とする。さらに、この機器及び部品の設備,設計仕
様情報は、保守周期調整方法において同一機器及び部品
の点検,取替,検査履歴情報を検索する等に使用する情
報で、数値,文字,文章,図表及び写真,動画,絵図等
のイメージ情報として記述している。
【0016】請求項4記載の発明に係る機器及び部品の
保守周期調整方法は、同一もしくは同型の機器及び部品
の最近の点検,取替,保守情報を前記経年変化データベ
ースより検索し、各構成部品の延べ点検数に対する異常
モードで例えば腐食等の異常発生率とその異常発生傾向
を統計処理により算定し、前記異常発生傾向が増加もし
くは一定の傾向を示す構成部品を「監視強化部品」とす
る工程と、前記監視強化部品については各監視強化部品
の延べ点検数に対する検査で例えば目視検査の検査率と
その検査傾向を統計処理により算定し、前記の検査傾向
が減少の傾向を示す構成部品を「点検,検査充実化部
品」とし、前記の異常発生傾向が減少の傾向を示す構成
部品の内で点検,検査の実施履歴のない未点検部品が抽
出された場合は「至近定検時点検対象部品」とし、前記
の異常発生傾向が減少の傾向を示す構成部品の内で検査
傾向が増加もしくは一定の傾向を示す構成部品を「点
検,検査合理化部品」とする工程と、また、前記点検,
取替,保守情報を経年変化データベースより検索して各
構成部品の最近の点検間隔(周期),異常発生間隔(周
期)及び取替間隔(周期)を算定し、異常発生間隔と取
替間隔の内で短い方の周期と、最近の点検間隔(周期)
を比較し、周期が大きい(長い)場合を「保守周期延長
可能部品」として現状の保守周期を1サイクル増加する
等し、周期が小さい(短い)もしくは同等の場合は「保
守周期延長困難部品」とし現状の保守周期を維持して、
各構成部品の保守周期の調整結果を算定する工程と、さ
らに各構成部品の保守周期の調整結果の内で最短周期と
なる構成部品を「最短保守周期部品」として抽出し、こ
れらの部品が機器の点検種別のいずれにて点検可能な構
成部品であるかを機器及び部品の設計仕様情報を前記の
経年変化データベースより検索し、「最短保守周期部
品」が本格点検時に点検,取替,検査を実施する部品で
ある場合に、この部品の保守周期と最近の機器の本格点
検周期とを比較し、周期が大きい(長い)場合は現状の
機器の本格点検周期を1サイクル増加し、周期が小さい
(短い)もしくは同等の場合は現状の機器の本格点検周
期を維持する等し、また同様の算定方法により機器の簡
易点検周期を算定し、機器の保守周期の調整結果を算定
する工程と、最後に前記の各構成部品及び機器の保守周
期の調整結果を表形式等にまとめて表示装置に表示もし
くは出力装置に印字出力する工程とを有することを特徴
とする。
【0017】設備機器及び部品の経年変化状況の管理,
評価に、同一もしくは同型の機器及び部品の最近の点
検,取替,保守情報で正常な状況の評価も加えて、機器
及び部品の保守周期について、短縮と延長の両面から評
価する。
【0018】これにより、当該機器及び部品の保守周期
を適切かつ、設備の状況に応じて調整できるので、この
保守周期の調整結果から、保守作業の合理化と充実化及
び設備の経年劣化への予防対応が信頼性高く得られる。
【0019】請求項5記載の発明に係る機器及び部品の
保守周期調整システムは、保守周期調整方法が、情報処
理に対応するフロー図を前記表示装置に表示してこのフ
ロー図の各ブロックをマウス等の入力補助装置を用いて
任意に指定することにより、当該ブロックに対応した情
報処理が前記情報処理装置にて実行されると共に、前記
保守周期の調整結果が図表形式で表示装置に表示される
ことを特徴とする。
【0020】使用者は表示装置に表示された情報のフロ
ー図上の該当するブロックを選定して、マウス等の入力
補助装置を用いて指定することにより、所望の設備及び
機器に関する保守周期の調整結果等が図表形式により得
られる。
【0021】請求項6記載の発明に係る機器及び部品の
保守周期調整システムは、経年変化データベースが、前
記保守周期調整方法の他にプラント等の保守管理業務を
支援する点検計画管理,点検実績管理,取替部品管理,
点検履歴管理等の情報の各種帳票類を使用者の要求に応
じて前記の経年変化データベースから検索すると共に、
図表形式に整理して前記表示装置に表示もしくは出力装
置に印字出力することを特徴とする。
【0022】使用者の要求に応じて経年変化データベー
スは、保守周期調整方法の他にプラント等の保守管理業
務を支援するための各種情報を検索し、図表形式に整理
して、表示装置に表示すると共に出力装置に印字出力す
る。
【0023】請求項7記載の発明に係る機器及び部品の
保守周期調整システムは、フロー図において、保守周期
調整方法を適用している対象機器及び部品の経年変化状
況,調整された保守周期等の情報と同時に使用者の要求
に応じて対象機器,部品の構造図、品質記録等のイメー
ジ情報を前記経年変化データベースより検索して前記表
示装置に表示することを特徴とする請求項5記載の機器
及び部品の保守周期調整システム。
【0024】表示装置に表示されたフロー図において、
対象機器及び部品の経年変化状況及び調整された保守周
期等の情報と同時に使用者が要求により、イメージ情報
を経年変化データベースより検索して表示装置に表示さ
れる。
【0025】請求項8記載の発明に係る機器及び部品の
保守周期調整システムは、情報処理装置が、プラントの
各部に設置されている機器及び部品の保守周期調整シス
テムにおける情報処理装置と、伝送手段の信号伝送装置
及び信号伝送ケーブルあるいは光信号ケーブルを介して
結合して情報の交換を実施することにより、他の機器及
び部品の保守周期調整システムの経年変化データベース
に記憶されている設備,設計仕様情報及び点検,取替,
保守情報を相互に転送できることを特徴とする。
【0026】複数の機器及び部品の保守周期調整システ
ムを伝送手段により結合することにより、各機器及び部
品の保守周期調整システムの経年変化データベースに記
憶されている設備,設計仕様情報及び点検,取替,保守
情報を、相互に交換をして活用することができる。
【0027】請求項9記載の発明に係る機器及び部品の
保守周期調整システムは、複数を結合した機器及び部品
の保守周期調整システムで、この内の1台をサーバーシ
ステムとすることにより、定期検査毎に追加される点
検,取替,保守情報及びプラントの改造工事等により設
備仕様の改訂が行われた場合に、この設備,設計仕様情
報等をサーバーシステムの経年変化データベースに記憶
されている前記各情報を追加,修正して、機器及び部品
の保守周期調整システムの前記伝送手段により修正され
た前記各情報を他の機器及び部品の保守周期調整システ
ムに転送することによりプラントの各部門で使用する機
器及び部品の保守周期調整システムの経年変化データベ
ースの前記各種情報の改訂管理を行うことを特徴とす
る。
【0028】複数の機器及び部品の保守周期調整システ
ムの内の1台をサーバーシステムに設定することによ
り、複数の機器及び部品の保守周期調整システムに共通
な各種情報の追加,修正に際して、前記サーバーシステ
ムとした機器及び部品の保守周期調整システムの経年変
化データベースに記憶されている当該情報を追加,修正
することにより、他の機器及び部品の保守周期調整シス
テムに対する、同様の情報の改訂管理が伝送手段を介し
て一括して実施することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図面
を参照して説明する。図1のブロック構成図に示すよう
に機器及び部品の保守周期調整システム1は、請求項1
乃至請求項9に対応し、発電プラント等の設備機器及び
その構成部品の設備,設計仕様情報2aと、点検,取
替,保守情報2b等を記憶する経年変化データベース
(Data Base ,DB)2と、前記経年変化データベース
2に前記各情報を入力する入力装置3及びマウス等の入
力補助装置4を備えている。
【0030】また、前記経年変化データベース2に記憶
された前記各情報から、保守周期調整方法5aを用いて
機器及び部品の経年変化状況と、この結果に基づく点
検,取替,検査等の保守周期の調整結果を算定する情報
処理装置5を設ける。
【0031】さらに、前記保守周期調整方法5aにより
算定された機器及び部品の経年変化状況と、調整された
保守周期を表示する例えばカラーグラフィックモニター
等による表示装置6と、前記機器及び部品の経年変化状
況と調整された保守周期を印字出力するプリンター等に
よる出力装置7と、前記情報処理装置5に接続された信
号伝送装置8により構成している。
【0032】また請求項8に対応して、この機器及び部
品の保守周期調整システム1は、プラント内の各建屋や
部屋に設置することも可能であり、この場合には前記信
号伝送装置8より、信号伝送ケーブル9あるいは光信号
ケーブルを介して、機器及び部品の保守周期管理調整シ
ステム群10における他の複数の機器及び部品の保守周期
管理調整システム11,11a,11bのそれぞれと接続して
ネットワークを構築する。
【0033】なお、このネットワークにより、複数の機
器及び部品の保守周期管理調整システム1,11,11a,
11b相互の情報交換が可能となることから、他の機器及
び部品の保守周期調整システム11の信号伝送装置12及び
情報処理装置13を介して、経年変化データベース14に記
憶されている設備,設計仕様情報や、点検,取替,保守
情報等を相互に転送できる。
【0034】さらに請求項9に対応して、これら複数の
機器及び部品の保守周期調整システム1,11,11a,11
bの内で、1台をサーバーシステム(例えば、機器及び
部品の保守周期調整システム11)に設定して構成する。
これにより、定期検査毎に追加される点検,取替,保守
情報、及びプラントの改造工事等により設備仕様の改訂
が行われた場合には、設備,設計仕様情報等を、サーバ
ーシステムとした機器及び部品の保守周期調整システム
11の経年変化データベース14に記憶されている前記の各
情報を追加,修正する。
【0035】さらに、機器及び部品の保守周期調整シス
テム11の信号伝送装置12を介して、修正された前記各情
報を他の機器及び部品の保守周期調整システム1,11
a,11bに転送することで、プラント内の各部門で使用
する機器及び部品の保守周期調整システム11,11a,11
bの経年変化データベースの前記各種情報の改訂と管理
が可能になる。
【0036】次に上記構成による作用について説明す
る。図2のフロー図は、機器及び部品の保守周期調整シ
ステム1における情報処理フローを示すものである。
【0037】機器及び部品の保守周期調整システム1に
おいては、図2の左側に示した管理情報である設備,設
計仕様情報2aと点検,取替,保守情報2bを入力し
て、これらの情報を経年変化データベース3に記録する
と共に、図2の右側に示した5種類の出力情報を提供し
て、定期検査等の保守業務への活用に供する。
【0038】ここで、経年変化傾向管理15は請求項4に
対応し、機器及び部品の保守周期調整方法に従って処理
されるものであり、他の4種の点検計画管理16,点検実
績管理17,取替部品管理18,点検履歴管理19は請求項6
に対応して、経年変化データベース2の検索処理により
提供されるものである。
【0039】なお、請求項5に対応して前記他の4種
は、プラント等の保守管理業務を支援する点検計画情
報,点検実績情報,取替部品情報,点検履歴管理情報等
の各種帳票類を、使用者の要求に応じて前記経年変化デ
ータベース2から検索し、図表形式に整理して前記表示
装置6に表示、もしくは出力装置7に印字出力する。ま
た、本発明における各種情報の出力については、必要に
応じて表示装置6における画面表示と出力装置7による
印字を共に行うことも可能である。
【0040】図3の一部切欠き表示図は、表示装置6で
あるカラーグラフィックモニターにおける画面表示例
で、機器及び部品の保守周期調整システム1の入力情報
の内で、設備,設計仕様情報2aを示すものである。こ
の図3では、発電プラント等で使用される一般的な弁の
設備,設計仕様情報2aの部品リストを示しており、機
器及び部品の保守周期調整システム1の入力装置3より
入力した結果が表示される。
【0041】ここで図3における上欄20は、当該設備の
プラントと系統及び機器レベルの設備,設計仕様情報2
aとして、例えば、プラント名,系統名等のデータを入
出力する部分である。また下欄21は、当該機器の構成部
品レベルの設備,設計仕様情報2aとして、例えば、部
品番号,部品名称等のデータを入出力する部分である。
【0042】また、これらのデータは、機器及び部品の
保守周期調整システム1の入力装置3から入力するだけ
でなく、他の機器及び部品の保守周期調整システム11の
経年変化データベース14から、信号伝送装置12及び信号
伝送ケーブル9等と信号伝送装置8を介した転送により
入力することも可能である。
【0043】以上のように、本発明の機器及び部品の保
守周期調整システム1において取り扱う機器及び部品の
設備,設計仕様情報2aは、機器及び部品の型式,材
質,寸法,数量,メーカー等、及び機器の運用開始年月
日,構成部品の関連図面番号等がある。
【0044】また、機器の点検種別、例えば本格点検
(機器の全分解点検等)、簡易点検(機器の部分分解点
検等)と、その計画保守周期、構成部品の点検,取替,
検査等の内容及びその計画保守周期等であり、保守周期
調整方法5aにおいて、同一機器及び部品の点検,取
替,検査履歴情報を検索する等に使用する点検,取替,
保守情報2bである。
【0045】なお図3では、これらの情報を数値,文
字,文章で記述した一例を示しているが、他の実施例と
して、請求項7に対応して図表,写真,動画,絵図等の
イメージ情報として記述されている情報も経年変化デー
タベース2に記録すると共に、このイメージ情報を経年
変化データベース2から検索して、表示装置に表示する
ことができる。
【0046】図4の一部切欠き表示図は、発電プラント
等で使用される一般的な弁の点検,取替,保守情報2b
を示すものであり、機器及び部品の保守周期調整システ
ム1の入力装置3より入力した結果を表示装置6に表示
した一例を示す。ここで上欄22は、当該設備のプラント
と系統及び機器レベルの点検,取替,保守情報2bとし
て、例えば、プラント名,定検回数等のデータを入出力
する部分である。
【0047】また下欄23は、当該機器の構成部品レベル
の点検,取替,保守情報2bを入力する部分であるが、
この内で部品番号から数量までの項目は、上記図3にて
説明した設備,設計仕様情報2aを検索,表示できるた
め入力は不要であり、ここでは処理コードより右側で、
切欠きにより図示されない、例えばQC記録等記録信
号,点検日,推奨,備考までの項目が入出力する部分と
なる。
【0048】なお、これらのデータは、上記図3におけ
る処理と同様に、他システムの経年変化データベース14
から信号伝送装置12,8及び信号伝送ケーブル9等を介
して受け入れて入力することも可能である。ここで、処
理コードとは、「手入れ・清掃」を「/」、「正常定期
取替」を「○○」等のようにコード化することにより、
点検,取替,保守情報2bの効率的な処理を実現してい
る。その他、図示しない「状況」「点検方法」等につい
ても、同様のコード化を図っている。
【0049】以上のように、本発明の機器及び部品の保
守周期調整システム1において取り扱う点検,取替,保
守情報2bは、発電プラント等の定期検査等で実施され
た機器及び部品の点検,取替,検査の記録を、正常,異
常を問わずに文字,数値等により記述、もしくはコード
化した情報で管理される。また、他の実施例として、各
点検,取替,検査の記録に関連する品質記録等の手書
き,スケッチ及び写真等のイメージ情報等も経年変化デ
ータベース2に記録することができる。
【0050】図5の一部切欠き表示図は、上記した図4
の点検,取替,保守情報2bの点検記録シートの一例を
示すもので、発電プラント等の現場では、点検記録を採
取する時間と労力を低減する必要があるため、点検記録
シートを用いて前述したようなコード化したデータを記
入できるようにしている。従って、この図5の点検記録
シートが図4の入力情報として現場で採取される。
【0051】また、これらの点検記録シートは、前記経
年変化データベース2に記録された情報を用いて、自動
的に作成して提示することが可能であることから、保守
管理業務の効率が向上する。この点検記録シートで、例
えば、「処理コード」のKは、「手入れ・清掃」を意味
するコードであり、「状況」及び「程度」のVは、
「良」を示すものである。また、「点検方法」の「V
T」は、「目視検査」を表している。
【0052】なお、これらのコードは、予め設定してあ
るコード表の中から選択し記入するものであり、また、
上記図4の入出力においては、表示装置6上にこれらの
コード表が表示されていて、この中から表示装置6に表
示されている入力補助装置4を用いて必要なコードを選
定する操作により、データ入力や修正を行う。さらに、
その他の実施例として、図5の点検記録シートをOCR
等の文字読み取り装置を用いて、経年変化データベース
3に入力,記録することもできる。
【0053】図6の一部切欠き表示図は、機器及び部品
の保守周期調整システム1の出力情報の内で、点検履歴
管理19に関する出力情報の一例を示すものである。これ
らの出力情報は、経年変化データベース2に記憶された
点検、取替,保守情報2bから、機器及び部品の点検履
歴管理情報を情報処理装置5にて処理した結果を表示装
置6において表示したものである。
【0054】この図6に示すように、各定期検査での機
器及び部品の点検,取替,保守情報2bを整理すること
で、機器とその構成部品の点検,取替,保守の履歴を把
握することができる。
【0055】これにより、例えば点検,取替,検査の周
期(点検,取替,検査を実施した定期検査回数の間隔、
例えば第2回と第5回であれば周期は3サイクルとする
等の機器及び部品の保守周期等)の履歴情報を得ること
ができる。なお、これらの出力情報は、表示装置6だけ
でなく、使用者の要求に応じて、出力装置7に印字出力
することも可能である。
【0056】図7の一部切欠き表示図は、機器及び部品
の保守周期調整システム1の出力情報の内で、取替部品
管理18に関する出力情報の一例を示すものである。これ
らの出力情報は、経年変化データベース2に記憶された
設備,設計仕様情報2a及び点検,取替,保守情報2b
から、当該定期検査で取替を実施する部品の管理情報を
情報処理装置5にて処理して、記録用紙の形式で表示装
置6に表示し、もしくは出力装置7に印字出力するもの
である。
【0057】このような出力情報もしくは記録用紙は、
従来はワープロ等で作成していたが、本発明の機器及び
部品の保守周期調整システム1によれば、経年変化デー
タベース2に記憶された情報を用いて、自動的に作成し
て提示することができるので、保守管理業務の効率が向
上する。また、この記録用紙に、支給された取替部品の
数量,保守作業で実際に使用した数量,これらの差(残
量)をそれぞれ記入することで、部品の取替ミスを防止
することができて、保守管理業務の信頼性が向上する。
【0058】図8の一部切欠き表示図は、機器及び部品
の保守周期調整システム1の出力情報の内で、点検実績
管理16に関する出力情報の一例を示すものである。これ
らの出力情報は、経年変化データベース2に記憶された
設備,設計仕様情報2a及び点検,取替,保守情報2b
から、当該定期検査で実施した点検,取替,保守の管理
情報を情報処理装置5にて処理して、点検記録用紙の形
式で表示装置6において表示し、もしくは出力装置7に
印字出力したものである。
【0059】このような出力情報あるいは記録用紙は、
上記図7の説明と同様に従来はワープロ等で作成してい
たものを、経年変化データベース2に記憶された情報を
用いて、自動的に作成して提示できるので、保守管理業
務の効率が向上する。また、この点検記録用紙は、図4
に示した情報を工事報告書等の所定の書式に整理処理し
たものであり、従来通りの確認業務(捺印及び承認行為
等)を実施できると共に、点検ミスが防止できる等、保
守管理業務の信頼性が向上する。
【0060】図9の一部切欠き表示図は、機器及び部品
の保守周期調整システム1の出力情報の内で、点検計画
管理16に関する出力情報の一例を示すものである。これ
らの出力情報は、経年変化データベース2に記憶された
設備,設計仕様情報2a及び点検,取替,保守情報2b
から、定期検査で実施した点検,取替,保守の履歴情
報、もしくは次回以降の定期検査で実施予定の点検,取
替,保守を情報処理装置5にて処理して、機器点検履歴
表の形式で表示装置6に表示、もしくは出力装置7に印
字出力する。
【0061】このような出力情報あるいは履歴表は、上
記図7と同様に従来はワープロ等で作成していた履歴表
等を、経年変化データベース2に記憶された情報を用い
て、自動的に作成,提示することができるので、保守管
理業務の内で特に点検計画の立案に際して業務効率を向
上することができる。
【0062】図10のフローチャートは、保守周期調整方
法5aに基づく情報処理フローの一例を示すものであ
る。この情報処理フローは、このイメージのものがその
まま、表示装置6の画面上に表示されて、各ブロックを
マウス等の入力補助装置4により指定することにより、
そのブロックに相当する情報処理が情報処置装置5にて
実行されて、その結果が表示装置6に表示される。
【0063】次に図10により、本発明の機器及び部品の
保守周期調整方法による情報の処理内容について説明す
る。先ず、保守周期調整方法の適用対象機器を選定す
る。この選定は、図10の経年変化傾向管理15のブロック
を、入力補助装置4により指定することにより、図11の
一部切欠き表示図の上欄24に示すような対象機器の検索
条件を入力する表が表示される。
【0064】この項目を予め経年変化データベース2に
記憶した各項目のマスターコードで、例えば、プラント
名,機器名等が表形式で表示されるので、このマスター
コード表の中から、使用者の意図に応じたコードを入力
補助装置4により選択することにより、検索条件の設定
と入力をすることができる。
【0065】さらに、検索の実行を指示することによ
り、経年変化データベース2から保守周期調整方法5a
の情報処理に必要なデータが検索され、情報処理装置5
に格納される。この操作が終了すると、図10の経年変化
傾向管理15のブロックには、対象プラント,機器名称が
表示されて、保守周期調整方法による情報処理が実行可
能となったことを知らせる。
【0066】この操作が完了すれば、図10の最終到達ブ
ロックである機器点検周期のまとめ25を指定し、その結
果を表示装置6に表示することも可能であるが、以下、
図10のフローチャートに従って処理手順を説明する。な
お、保守周期調整方法の他に、保守管理業務の支援とし
て、対象機器の設備,設計仕様情報2aもしくは点検,
取替,保守情報2bを確認したい場合には、図10の設
備,設計仕様情報2aあるいは点検,取替,保守情報2
bのブロックを、入力補助装置4により選択する。
【0067】これにより、それぞれ上記図3,図4に示
した出力情報が、情報処置装置5により作成されて表示
装置6に表示される。また同様の操作により、対象機器
の点検計画管理16,点検実績管理17,取替部品管理18,
点検履歴管理19についても、図6乃至図9の例のような
出力表示を得ることができる。
【0068】次に、保守周期調整方法に関する情報処理
の手順を順を追って説明する。先ず、部品異常発生傾向
26を分析,評価する。この操作は、部品異常発生傾向26
のブロックを、入力補助装置4により選択することによ
り、情報処理装置5において実行される。この情報処理
は、対象機器の各構成部品のそれぞれについて、現在の
定期検査までの異常発生率(累積値)を次の式(1) によ
り算定する。
【0069】 異常発生率(累積値)=各定期検査までの異常モード発生件数/延べ点検部 品数 …(1)
【0070】ここで異常発生率(累積値)は、例えば図
11のグラフで示すように、横軸に定期検査の回数である
運転年(回)、縦軸に各定期検査までの異常発生率とし
て表される値である。この情報処理により、対象機器の
各構成部品について、発生した故障モードの種別,異常
発生率を算定することができる。なお異常発生傾向と
は、この異常発生率が現在から過去2回の点検における
異常発生率を比較して、増加,一定,減少のいずれの傾
向にあるかを算定した結果に相当する。
【0071】例えば、図11の例の場合は、第9回定期検
査の時の異常発生率よりも第10回定期検査の時点での異
常発生率の方が高いため、この構成部品の異常発生傾向
は「増加」と算定される。従って、異常発生傾向の意味
は、各構成部品において、腐食等の異常モードの発生が
増加,一定、減少のいずれの傾向にあるかを把握するた
めの指標に相当するものである。
【0072】図12の表示図は、対象機器の各構成部品に
ついて、前記の異常発生傾向の分析,評価結果の一例を
示すものである。ここで、黒丸印は増加、白丸は一定を
また、白三角印は減少をそれぞれ示している。この図12
については、前記図10の部品異常発生傾向26のブロック
を入力補助装置4にて選択した後に、対象機器の全構成
部品に対する上記の処理が終了した時点で表示装置6に
表示される。
【0073】図12においてA−1,A−2等は、同一機
器の他号機を示すものである。これは、発電所等の大型
プラントでは、冗長性を持たせた系統設計が適用されて
いる場合があり、これらを対象機器とした場合は、号機
毎に上記の処理が適用できるようにされている。
【0074】また図12におけるデータ期間27とは、経年
変化データベース2に点検,取替,保守情報2bが記録
されている定期検査の回数の期間を示すものであり、分
析,評価の範囲を明示できるようにしている。さらに、
例えば部品名称28で部品番号31の「軸継手押さえ」の項
目を入力補助装置4により指定することにより、当該部
品の異常発生率を示す図表、例えば、図11が情報処理装
置5により作成されて表示装置6に表示される。
【0075】なお、この図11は対象機器の各構成部品の
異常発生率を、各定期検査毎に累積して表示したもので
あり、この画面を入力装置3あるいは入力補助装置4よ
り指定して、図中の上欄24の部分の項目に検索条件を前
述のような操作により設定することで、図10のフローチ
ャート図とは別に単独で分析,評価して、表示装置6に
表示、もしくは出力装置7に印字することが可能であ
る。
【0076】図11の中欄29は、分析,評価の対象となっ
た機器の解析母集団を示すものであり、また、下欄30の
部分に必要な検索条件を設定することにより、検索条件
に従った図表を提示することも可能である。なお、図11
の矢印31は、入力補助装置4の指定を表している。
【0077】図13の一部切欠き表示図は、監視強化部品
として選択された構成部品を表示した一例を示すもので
ある。この図13は、上記図10の監視強化部品32のブロッ
クを入力補助装置4により選択することで、図10の異常
発生傾向26の結果が増加、もしくは一定と評価された部
品を表形式に整理して表示装置6に表示したものであ
る。使用者は、この結果から、最近の異常モードの発生
が増加もしくは一定傾向にある部品を迅速に把握するこ
とができる。
【0078】図14の一部切欠き表示図は、検査充実化部
品として構成部品を表示した一例を示すもので、この図
14は、図10の点検,検査充実化33のブロックを入力補助
装置4により選択することで表示されるものである。点
検,検査傾向34の情報処理は、対象機器の各構成部品の
それぞれについて、現在の定期検査までの検査率(累積
値)を次の式(2) により算定する。
【0079】 検査率(累積値)=各定期検査までの検査件数/延べ点検部品数…(2)
【0080】この検査率(累積値)は、例えば、図15の
一部切欠き表示図に示すように、横軸に定期検査の回数
である運転年(回)を、縦軸に各定期検査までの検査率
として表される値である。この情報処理により、対象機
器の各構成部品についての検査率を算定することができ
る。ここで点検,検査傾向34とは、前記検査率が現在か
ら過去2回の点検における検査率を比較して、増加,一
定,減少のいずれの傾向にあるかを算定した結果に相当
する。
【0081】例えば、図15を例とした場合に、第9回定
期検査の時の検査率よりも第10回定期検査の時点での方
が低いため、この構成部品の点検,検査傾向34は「減
少」と算定される。従って、点検,検査傾向34の意味
は、各構成部品における点検,検査の実施回数が増加,
一定,減少のいずれの傾向にあるかを把握するための指
標に相当するものである。
【0082】図14は対象機器の各構成部品について、上
記の点検,検査傾向34の分析,評価結果の一例を示すも
ので、黒丸印は減少、一印は一定を、また「未点検部
品」は点検実績のない部品をそれぞれ示している。この
図14は、上記図10の点検,検査傾向34のブロックを入力
補助装置4にて選択した後に、対象機器の全構成部品に
対する上記の処理が終了した時点で表示装置4に表示さ
れる。
【0083】また、前記の異常発生傾向が減少の傾向を
示す構成部品の内で、点検,検査の実施履歴のない未点
検部品が抽出された場合は、未点検部品35として表示
し、使用者に「至近定検時点検対象部品」であることが
提示される。上記図15は、対象機器の各構成部品の検査
率を各定期検査毎に累積して、表示した一例を示すもの
で、上記図11と同様に、図14の充実化対象部品36の項目
を入力補助装置4にて指定,選択することにより、表示
装置6に表示されるものであり、また、図11と同様の操
作により単独の情報処理等も可能である。
【0084】図16の一部切欠き表示図は、点検,検査合
理化部品として構成部品を表示した一例を示すもので、
上記図10の点検,検査傾向37後の点検,検査合理化38の
ブロックを入力補助装置4により選択することで表示さ
れる。点検,検査傾向の情報処理は、前述の通りである
が、ここでは検査率が増加もしくは一定の傾向を示す部
品が抽出され、図16に示すように表示装置6に表示され
る。この図16で、DT,PT,VT等は、それぞれ点
検,検査方法を示しており、これらの点検,検査が合理
化の対象として選定されたことを示す。
【0085】図17の一部切欠き表示図は、上記図15と同
様に、対象機器の各構成部品の検査率を各定期検査毎に
累積して表示した一例を示すもので、上記図11と同様
に、図16の合理化対象部品39の項目を入力補助装置4に
て選択して指定することにより、表示装置6に表示され
るものである。また、図11と同様の操作により単独の情
報処理等も可能としている。
【0086】図18の一部切欠き表示図は、対象機器の最
近の部品点検間隔の分析,評価結果を表示した一例を示
すもので、上記図10の最近の部品点検間隔A40のブロッ
クを入力補助装置4にて指定することにより、表示装置
6に表示される。ここでは、対象機器の各構成部品につ
いて、異常発生間隔41,取替間隔42,点検間隔43,計画
周期44を、経年変化データベース2に記憶された点検,
取替,保守情報2bを情報処理装置5にて個々に分析,
処理し、表形式に整理して表示装置6に表示した一例を
示している。
【0087】ここで、異常発生間隔41とは、各構成部品
において例えば、腐食等の異常モードが発生した(確認
された)定期検査の回数の間隔を算定した指標である。
例えば、第2回定期検査と第5回定期検査で腐食が確認
された場合の異常発生間隔は、3サイクル(周期)と算
定される等である。さらに、この図18では、これらの異
常発生間隔の内で最近の2つの異常発生間隔の内で、周
期の長い方を異常発生間隔として表示しているが、この
ような異常発生間隔の選定は、使用者の要求に応じて変
更できるようにしている。
【0088】取替間隔42と点検間隔43は、部品の取替と
取替の間隔、点検と点検の間隔をそれぞれ上記と同様の
処理により算定した指標である。計画周期44は、まず、
上記図10のフローチャートに示されているように、異常
発生間隔または取替間隔との比較B45で短い(小さい)
間隔を算定し、次に、この結果を用いて、以下のような
分析を行う。
【0089】周期延長可能46=間隔A<間隔B 周期延長困難47=間隔A=間隔B 周期延長困難48=間隔A>間隔B
【0090】さらに、周期延長可能46と算定された構成
部品については、現状の(最近の)点検間隔A40に1サ
イクル増加した周期を求める。また、周期延長困難47,
48と算定された構成部品については、現状の(最近の)
点検間隔A40をそのままとした周期を、それぞれ計画周
期として算定している。
【0091】なお図18において×印は、点検実績のない
ことを示している。また、数値に<印の付いた周期、例
えば、取替間隔が「8<」は、8サイクル以上取替実績
がない等、周期を決定する両端の片方(現在もしくは過
去のデータ)が不明であることを示している。
【0092】このようにして、図18に示した情報処理に
より、対象機器の各構成部品について、機器のフィール
ドデータに基づいた周期の延長、もしくは維持等の調整
を実現している。また、前記図10の最短点検周期となる
部品の抽出49,機器点検種別(本格,簡易)毎の部品分
類50,本格点検周期決定に影響する部品の抽出51の各ブ
ロックを入力補助装置4により選択した場合も、図18と
同様の処理と表示が行われる。
【0093】但し、最短点検周期となる部品の抽出49に
おいて、図18を表示した場合に前述の計画周期44が最短
となっている部品名称52及び計画周期44の項目部品が、
色付けして表示されることにより、どの部分が最短点検
周期となっているかを把握できるようになっている。な
お図18に示す一例では、部品番号23の上部軸保護管の計
画周期44=1(サイクル)がこれに相当する。
【0094】また、上記図10の機器点検種別(本格,簡
易)毎の部品分類50においては、上記の最短点検周期と
なった部品について、予め経年変化データベース2に記
憶された設備,設計仕様情報2aの中の機器の点検種別
(本格,簡易)毎の部品分類に従って、本格,簡易等の
機器点検種別に対応して色付され表示される。
【0095】さらに、本格点検周期決定に影響する部品
の抽出51では、上記の情報処理において、最短点検周期
かつ本格点検時に点検する部品が整理されて表示され
る。これらの結果は、図10のフローチャートの最終到達
ブロックである機器点検周期のまとめ25において利用さ
れる。
【0096】図19の一部切欠き表示図は、図10に示す設
備改良他検討項目の抽出53を行なった結果を表示した一
例を示すもので、この表示によれば、上記までの一連の
情報処理の結果を整理したものに、上記図4に示した部
品点検記録の備考等において記述し、前記経年変化デー
タベース2に記憶された設備改良等に関する情報を加え
て、全構成部品について整理した結果を表形式で表示す
るものである。なおここでは、入力装置3より、必要な
データを入力,追加,修正することも可能としている。
【0097】図20の一部切欠き印字図は、図19の表示結
果と同様に全構成部品の情報処理結果を、出力装置7よ
り印字出力した一例を示すものである。また、図21の表
示図は、機器点検周期に関する調整結果を表示した一例
を示すものである。ここでは、図18を用いて説明した各
構成部品の周期調整結果を基に、機器の本格点検周期,
簡易点検周期を調整した結果を表形式に整理して表示装
置6に表示される。
【0098】この図21に示す例では、従来は本格点検周
期が1サイクル毎であったのに対して、最短点検周期と
算定された部品の内で、本格点検時に実施すべき部品に
該当するものがないため、本格点検周期を1サイクル増
加させている。但し、上記図18の例では、最短点検間隔
が1サイクルの部品(これらは全て、簡易点検時に対応
可能な部品)があるため、新たに簡易点検を1サイクル
毎に実施する計画を提示している。
【0099】このように、構成部品の点検,取替,保守
情報2bの情報処理に基づいて、構成部品に対する点検
等の周期を調整し、さらに、この部品の調整結果を基に
して機器に対する点検等の周期を調整するという、本発
明の保守周期調整方法による一連の情報処理とその結果
の情報提示が行われる。なお、以上に説明した実施例の
他に、図10のフローチャートにおいては、使用者の要求
に応じて、機器構造図や品質記録のイメージ情報を経年
変化データベース2から検索し、表示装置に表示する等
の情報処理も実現している。
【0100】従って本発明によれば、発電所等の大型プ
ラントの設備機器及び部品の経年変化状況の管理,評価
と共に正常な状況の評価を加えることにより、機器及び
部品の保守周期について、短縮と延長の両面の可能性を
評価する保守周期調整方法と、これを実現する計算機に
よる保守周期調整システムが提供される。これにより、
機器及び部品の保守周期をタイムリーで、かつ設備状況
に応じて調整できるので、適切な保守周期により、保守
作業の合理化及び設備の経年劣化への予防対応につい
て、保守管理業務の信頼性が向上する。
【0101】
【発明の効果】以上本発明によれば、発電所等の大型プ
ラントの機器及び部品の点検,取替,検査等の保守周期
を、設備の経年変化状況に基づいて算定することによ
り、保守周期の短縮による設備の信頼性向上と保守周期
の延長による保守費用の削減という相反する課題が解決
できる。
【0102】また、従来の手作業による保守周期の見直
し、あるいは、経年劣化に対応して保守周期を短縮する
評価だけでなく、保守の合理化や周期の延長といった評
価を系統的に実施することにより、保守管理業務の効率
化と高度化、及び保守管理情報の信頼性を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の機器及び部品の保守周
期調整システムのブロック構成図。
【図2】本発明に係る一実施例のデータベース情報処理
フロー図。
【図3】本発明に係る一実施例の入力情報で設備,設計
仕様情報の一部切欠き表示図。
【図4】本発明に係る一実施例の入力情報で点検,取
替,保守情報の一部切欠き表示図。
【図5】本発明に係る一実施例の点検,取替,保守情報
の点検記録シートの一部切欠き表示図。
【図6】本発明に係る一実施例の出力情報の内で点検履
歴管理に関する情報の一部切欠き表示図。
【図7】本発明に係る一実施例の出力情報の内で取替部
品管理に関する情報の一部切欠き表示図。
【図8】本発明に係る一実施例の出力情報の内で点検実
績管理に関する情報の一部切欠き表示図。
【図9】本発明に係る一実施例の出力情報の内で点検計
画管理に関する情報の一部切欠き表示図。
【図10】本発明に係る一実施例の保守周期調整方法に
基づく情報処理フローチャート。
【図11】本発明に係る一実施例の構成部品の異常発生
率の評価結果の一部切欠き表示図。
【図12】本発明に係る一実施例の構成部品の異常発生
傾向の評価結果の表示図。
【図13】本発明に係る一実施例の監視強化部品として
算定された部品一覧表の一部切欠き表示図。
【図14】本発明に係る一実施例の検査,充実化対象部
品に算定された部品一覧表の一部切欠き表示図。
【図15】本発明に係る一実施例の検査,充実化対象部
品の検査率の一部切欠き表示図。
【図16】本発明に係る一実施例の検査、合理化対象部
品に算定された部品一覧表の一部切欠き表示図。
【図17】本発明に係る一実施例の検査、合理化対象部
品の検査率の一部切欠き表示図。
【図18】本発明に係る一実施例の最近の部品点検周期
の評価結果の一部切欠き表示図。
【図19】本発明に係る一実施例の保守周期調整方法に
よる全構成部品の評価結果の一部切欠き表示図。
【図20】本発明に係る一実施例の保守周期調整方法に
よる全構成部費の評価結果の一部切欠き印字図。
【図21】本発明に係る一実施例の保守周期調整方法に
よる機器点検周期の評価結果の表示図。
【符号の説明】
1,11,11a,11b…機器及び部品の保守周期調整シス
テム、2,14…経年変化データベース、2a…設備,設
計仕様情報、2b…点検,取替,保守情報、3…入力装
置、4…入力補助装置、5,13…情報処理装置、5a…
保守周期調整方法、6…表示装置、7…出力装置、8,
12…信号伝送装置、9…信号伝送ケーブル、10…機器及
び部品の保守周期調整システム群、15…経年変化傾向管
理、16…点検計画管理、17…点検実績管理、18…取替部
品管理、19…点検履歴管理、20,22,24…上欄、21,2
3,30…下欄、25…機器点検周期のまとめ、26…部品異
常発生傾向、27…データ期間、28,52…部品名称、29…
中欄、31…矢印、32…監視強化部品、33…点検,検査充
実化、34,37…点検,検査傾向、35…未点検部品、36…
充実化対象部品、38…点検,検査合理化、39…合理化対
象部品、40…最近の部品点検間隔A、41…異常発生間
隔、42…取替間隔、43…点検間隔、44…計画周期、45…
異常発生間隔または取替間隔との比較B、46…周期延長
可能、47,48…周期延長困難、49…最短点検周期となる
部品の抽出、50…機器点検種別(本格,簡易)毎の部品
分類、51…本格点検周期決定に影響する部品の抽出、53
…設備改良他検討項目の抽出。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラント等の設備機器及びその構成部品
    の点検,取替,保守情報と設備,設計仕様情報等を記憶
    する経年変化データベースと、前記経年変化データベー
    スに前記情報を入力する入力装置と、前記経年変化デー
    タベースに記憶された前記情報から保守周期調整方法を
    用いて、機器及び部品の経年変化状況とこの結果に基づ
    く点検,取替,検査等の保守周期の調整結果を算定する
    情報処理装置と、前記保守周期調整方法により算定され
    た機器及び部品の経年変化状況及び調整された保守周期
    を表示するカラーグラフィックモニター等の表示装置
    と、前記機器及び部品の経年変化状況及び調整された保
    守周期を印字出力するプリンター等の出力装置とからな
    ることを特徴とする機器及び部品の保守周期調整システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記点検,取替,保守情報が、プラント
    等の定期検査等で実施された機器及び部品の点検,取
    替,検査の記録を正常,異常を問わずに文字,数値等に
    より記述もしくはコード化した情報と、点検,取替,検
    査の周期で点検,取替,検査を実施した定期検査回数の
    間隔、例えば第2回と第4回であれば周期は2サイクル
    とする等の機器及び部品の保守周期等の履歴情報と、各
    点検,取替,検査の記録に関連する品質記録をイメージ
    情報もしくは動画情報等からなることを特徴とする請求
    項1記載の機器及び部品の保守周期調整システム。
  3. 【請求項3】 前記機器及び部品の設備,設計仕様情報
    が、機器及び部品の型式,材質,寸法,数量,メーカー
    及び機器の構造図等のイメージ情報、機器の運用開始年
    月日,構成部品の関連図面番号等、並びに機器の点検種
    別で例えば本格点検,簡易点検と、その計画保守周期、
    構成部品の点検,取替,検査等の内容とその計画保守周
    期等であり、保守周期調整方法において同一機器及び部
    品の点検,取替,検査履歴情報を検索する等に使用する
    情報であり、これらの情報は数値,文字,文章,図表及
    び写真,動画,絵図等のイメージ情報として記述されて
    いることを特徴とする請求項1記載の機器及び部品の保
    守周期調整システム。
  4. 【請求項4】 前記保守周期調整方法は、同一もしくは
    同型の機器及び部品の最近の点検,取替,保守情報を前
    記経年変化データベースより検索し、各構成部品の延べ
    点検数に対する異常モードで例えば腐食等の異常発生率
    とその異常発生傾向を統計処理により算定し、前記異常
    発生傾向が増加もしくは一定の傾向を示す構成部品を
    「監視強化部品」とする工程と、前記監視強化部品につ
    いては各監視強化部品の延べ点検数に対する検査で例え
    ば目視検査の検査率とその検査傾向を統計処理により算
    定し、前記の検査傾向が減少の傾向を示す構成部品を
    「点検,検査充実化部品」とし、前記の異常発生傾向が
    減少の傾向を示す構成部品の内で点検,検査の実施履歴
    のない未点検部品が抽出された場合は「至近定検時点検
    対象部品」とし、前記の異常発生傾向が減少の傾向を示
    す構成部品の内で検査傾向が増加もしくは一定の傾向を
    示す構成部品を「点検,検査合理化部品」とする工程
    と、また、前記点検,取替,保守情報を経年変化データ
    ベースより検索して各構成部品の最近の点検間隔(周
    期),異常発生間隔(周期)及び取替間隔(周期)を算
    定し、異常発生間隔と取替間隔の内で短い方の周期と、
    最近の点検間隔(周期)を比較し、周期が大きい(長
    い)場合を「保守周期延長可能部品」として現状の保守
    周期を1サイクル増加する等し、周期が小さい(短い)
    もしくは同等の場合は「保守周期延長困難部品」とし現
    状の保守周期を維持して、各構成部品の保守周期の調整
    結果を算定する工程と、さらに各構成部品の保守周期の
    調整結果の内で最短周期となる構成部品を「最短保守周
    期部品」として抽出し、これらの部品が機器の点検種別
    のいずれにて点検可能な構成部品であるかを機器及び部
    品の設計仕様情報を前記の経年変化データベースより検
    索し、「最短保守周期部品」が本格点検時に点検,取
    替,検査を実施する部品である場合に、この部品の保守
    周期と最近の機器の本格点検周期とを比較し、周期が大
    きい(長い)場合は現状の機器の本格点検周期を1サイ
    クル増加し、周期が小さい(短い)もしくは同等の場合
    は現状の機器の本格点検周期を維持する等し、また同様
    の算定方法により機器の簡易点検周期を算定し、機器の
    保守周期の調整結果を算定する工程と、最後に前記の各
    構成部品及び機器の保守周期の調整結果を表形式等にま
    とめて表示装置に表示もしくは出力装置に印字出力する
    工程とを有することを特徴とする機器及び部品の保守周
    期調整方法。
  5. 【請求項5】 前記保守周期調整方法は、情報処理に対
    応するフロー図を前記表示装置に表示してこのフロー図
    の各ブロックをマウス等の入力補助装置を用いて任意に
    指定することにより、当該ブロックに対応した情報処理
    が前記情報処理装置にて実行されると共に、前記保守周
    期の調整結果が図表形式で表示装置に表示されることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4記載の機器及び部品の
    保守周期調整システム。
  6. 【請求項6】 前記経年変化データベースは、前記保守
    周期調整方法の他にプラント等の保守管理業務を支援す
    る点検計画管理,点検実績管理,取替部品管理,点検履
    歴管理等の情報の各種帳票類を使用者の要求に応じて前
    記の経年変化データベースから検索すると共に、図表形
    式に整理して前記表示装置に表示もしくは出力装置に印
    字出力することを特徴とする請求項1乃至請求項5記載
    の機器及び部品の保守周期調整システム。
  7. 【請求項7】 前記フロー図において、保守周期調整方
    法を適用している対象機器及び部品の経年変化状況,調
    整された保守周期等の情報と同時に使用者の要求に応じ
    て対象機器,部品の構造図、品質記録等のイメージ情報
    を前記経年変化データベースより検索して前記表示装置
    に表示することを特徴とする請求項5記載の機器及び部
    品の保守周期調整システム。
  8. 【請求項8】 前記情報処理装置は、プラントの各部に
    設置されている機器及び部品の保守周期調整システムに
    おける情報処理装置と、伝送手段の信号伝送装置及び信
    号伝送ケーブルあるいは光信号ケーブルを介して結合し
    て情報の交換を実施することにより、他の機器及び部品
    の保守周期調整システムの経年変化データベースに記憶
    されている設備,設計仕様情報及び点検,取替,保守情
    報を相互に転送できることを特徴とする請求項1記載の
    機器及び部品の保守周期調整システム。
  9. 【請求項9】 前記複数を結合した機器及び部品の保守
    周期調整システムは、この内の1台をサーバーシステム
    として定期検査毎に追加される点検,取替,保守情報及
    びプラントの改造工事等により設備仕様の改訂が行われ
    た場合に、この設備,設計仕様情報等をサーバーシステ
    ムの経年変化データベースに記憶されている前記各情報
    を追加,修正して、機器及び部品の保守周期調整システ
    ムの前記伝送手段により修正された前記各情報を他の機
    器及び部品の保守周期調整システムに転送することによ
    りプラントの各部門で使用する機器及び部品の保守周期
    調整システムの経年変化データベースの前記各種情報の
    改訂管理を行うことを特徴とする請求項8記載の機器及
    び部品の保守周期調整システム。
JP25280395A 1995-09-29 1995-09-29 機器及び部品の保守周期調整システムと調整方法 Pending JPH0997285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25280395A JPH0997285A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 機器及び部品の保守周期調整システムと調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25280395A JPH0997285A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 機器及び部品の保守周期調整システムと調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0997285A true JPH0997285A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17242451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25280395A Pending JPH0997285A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 機器及び部品の保守周期調整システムと調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0997285A (ja)

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11150518A (ja) * 1997-08-15 1999-06-02 Lucent Technol Inc 複数の番組を送信する方法
JP2002202811A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Yamatake Building Systems Co Ltd 設備データモニタリング方法及び装置
JP2002297810A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Kansai Electric Power Co Inc:The 設備保全計画支援システム
WO2003027785A1 (fr) * 2001-09-21 2003-04-03 Olympus Corporation Dispositif de gestion en mode de traitement par lots
JP2003114294A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Toshiba Corp 発電プラントの監視・診断・検査・保全システム
JP2004094580A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Tsukishima Techno Mente Service Kk 設備情報管理システムおよび方法、ならびに設備情報管理プログラム、同プログラムを記録した記録媒体
JP2004170225A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Toshiba Corp プラントのライフサイクル保全計画立案システム
JP2004192120A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Misawa Homes Co Ltd 木質様成型品製造ライン点検管理システム及びそのシステムに使用される点検管理シート
JP2004341875A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Niko Sangyo Kk 作業時間算定システム
JP2005308398A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Chugoku Electric Power Co Inc:The 発電所等における水質管理システム及び水質管理方法
JP2005352729A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Niko Sangyo Kk 建物修繕計画算出装置
US7177821B2 (en) 2000-07-21 2007-02-13 Hitachi, Ltd. Maintenance information management system and method of providing a maintenance plan
JP2007109056A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Nec Fielding Ltd 部品管理システム及び方法並びにプログラム
JP2009129380A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Mitsui Chemicals Inc 検査周期管理装置、管理周期管理装置、及びプログラム
JP2010204764A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Toshiba Corp 保守計画を作成する装置および方法
JP2015055558A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 中国電力株式会社 設備保全管理具
JP2015055557A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 中国電力株式会社 取替部品管理具
WO2017051548A1 (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 三菱重工業株式会社 プラント保全支援システム
JP2018077757A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 横河電機株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体
KR20180082608A (ko) * 2015-12-11 2018-07-18 다이킨 고교 가부시키가이샤 정보처리장치
US10413270B2 (en) 2016-11-15 2019-09-17 Canon Medical Systems Corporation Medical image diagnostic apparatus
JP2019220226A (ja) * 2016-11-11 2019-12-26 横河電機株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体
CN113052336A (zh) * 2021-03-16 2021-06-29 广东核电合营有限公司 核电设备保养提示方法、装置、计算机设备和存储介质
CN115601010A (zh) * 2022-10-12 2023-01-13 广东检安消防技术有限公司(Cn) 一种人工智能消防智慧信息管理平台
CN115855165A (zh) * 2023-02-20 2023-03-28 华能济南黄台发电有限公司 一种用于火电设备的多维度精密点检方法及系统
CN116205637A (zh) * 2023-05-04 2023-06-02 广东须臾科技有限公司 基于物联网与工业大数据的智能工厂管理系统

Cited By (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11150518A (ja) * 1997-08-15 1999-06-02 Lucent Technol Inc 複数の番組を送信する方法
US7177821B2 (en) 2000-07-21 2007-02-13 Hitachi, Ltd. Maintenance information management system and method of providing a maintenance plan
JP2002202811A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Yamatake Building Systems Co Ltd 設備データモニタリング方法及び装置
JP2002297810A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Kansai Electric Power Co Inc:The 設備保全計画支援システム
US6996447B2 (en) 2001-09-21 2006-02-07 Olympus Corporation Group management apparatus
WO2003027785A1 (fr) * 2001-09-21 2003-04-03 Olympus Corporation Dispositif de gestion en mode de traitement par lots
CN100390689C (zh) * 2001-09-21 2008-05-28 奥林巴斯株式会社 统括管理装置
JP2003114294A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Toshiba Corp 発電プラントの監視・診断・検査・保全システム
JP2004094580A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Tsukishima Techno Mente Service Kk 設備情報管理システムおよび方法、ならびに設備情報管理プログラム、同プログラムを記録した記録媒体
JP2004170225A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Toshiba Corp プラントのライフサイクル保全計画立案システム
JP2004192120A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Misawa Homes Co Ltd 木質様成型品製造ライン点検管理システム及びそのシステムに使用される点検管理シート
JP2004341875A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Niko Sangyo Kk 作業時間算定システム
JP2005308398A (ja) * 2004-04-16 2005-11-04 Chugoku Electric Power Co Inc:The 発電所等における水質管理システム及び水質管理方法
JP2005352729A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Niko Sangyo Kk 建物修繕計画算出装置
JP2007109056A (ja) * 2005-10-14 2007-04-26 Nec Fielding Ltd 部品管理システム及び方法並びにプログラム
JP2009129380A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Mitsui Chemicals Inc 検査周期管理装置、管理周期管理装置、及びプログラム
JP2010204764A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Toshiba Corp 保守計画を作成する装置および方法
JP2015055558A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 中国電力株式会社 設備保全管理具
JP2015055557A (ja) * 2013-09-12 2015-03-23 中国電力株式会社 取替部品管理具
WO2017051548A1 (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 三菱重工業株式会社 プラント保全支援システム
US11062273B2 (en) 2015-09-25 2021-07-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Plant maintenance assisting system
KR20180082608A (ko) * 2015-12-11 2018-07-18 다이킨 고교 가부시키가이샤 정보처리장치
JP2019220226A (ja) * 2016-11-11 2019-12-26 横河電機株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体
JP2018077757A (ja) * 2016-11-11 2018-05-17 横河電機株式会社 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム及び記録媒体
US11126150B2 (en) 2016-11-11 2021-09-21 Yokogawa Electric Corporation Information processing device, information processing method, and storage medium
US10413270B2 (en) 2016-11-15 2019-09-17 Canon Medical Systems Corporation Medical image diagnostic apparatus
CN113052336A (zh) * 2021-03-16 2021-06-29 广东核电合营有限公司 核电设备保养提示方法、装置、计算机设备和存储介质
CN113052336B (zh) * 2021-03-16 2024-02-13 广东核电合营有限公司 核电设备保养提示方法、装置、计算机设备和存储介质
CN115601010A (zh) * 2022-10-12 2023-01-13 广东检安消防技术有限公司(Cn) 一种人工智能消防智慧信息管理平台
CN115601010B (zh) * 2022-10-12 2023-04-21 广东检安消防技术有限公司 一种人工智能消防智慧信息管理平台
CN115855165A (zh) * 2023-02-20 2023-03-28 华能济南黄台发电有限公司 一种用于火电设备的多维度精密点检方法及系统
CN115855165B (zh) * 2023-02-20 2023-07-07 华能济南黄台发电有限公司 一种用于火电设备的多维度精密点检方法及系统
CN116205637A (zh) * 2023-05-04 2023-06-02 广东须臾科技有限公司 基于物联网与工业大数据的智能工厂管理系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0997285A (ja) 機器及び部品の保守周期調整システムと調整方法
US20050182650A1 (en) Maintenance and inspection system
EP1657610B1 (en) Asset maintenance or inspection system and method
US6909927B2 (en) Apparatus and method for monitoring manufacturing status
JP2003132171A (ja) 部品の経路指定を支援するコンピュータ化された方法
JP3766232B2 (ja) 機器カルテ管理評価装置および同装置を用いた機器カルテ管理評価方法
JP2010073121A (ja) プラント機器の補修工事スケジュール作成方法、および、補修工事スケジュール作成システム
JPH10161733A (ja) プラント監視制御装置
JP4309803B2 (ja) 保守支援プログラム
JP2002297669A (ja) 点検支援システム
JP2021022184A (ja) 保全計画作成支援装置
JP5049457B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム
De Smet et al. Case studies on disturbance registration for continuous improvement
CN1287308A (zh) 自动导引用户通过医疗诊断系统维护流程的方法和设备
JP2003016226A (ja) 製品市場品質情報解析支援装置、製品市場品質情報解析支援システム及び製品市場品質情報解析支援用プログラム
JPH08147356A (ja) 保全管理装置
JP6664564B1 (ja) 情報技術活用評価装置、情報技術活用評価システムおよび情報技術活用評価方法
JP2525867B2 (ja) プラント分散制御システムの故障診断装置
JP2002297810A (ja) 設備保全計画支援システム
JPH0949896A (ja) 放射線管理計画立案システム
EP1664946B1 (de) Verfahren zur automatischen ableitung von instandhaltungsempfehlungen
JP3011250B2 (ja) 昇降機の修理計画作成装置
JP2005157967A (ja) 設備機器管理システム、方法及びプログラム
JP2006119917A (ja) 工程管理支援システム、工程管理支援方法及び工程管理支援プログラム
JP2001344006A (ja) 製造管理装置、製造管理方法およびプログラム