JPH0996469A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JPH0996469A
JPH0996469A JP7289078A JP28907895A JPH0996469A JP H0996469 A JPH0996469 A JP H0996469A JP 7289078 A JP7289078 A JP 7289078A JP 28907895 A JP28907895 A JP 28907895A JP H0996469 A JPH0996469 A JP H0996469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air conditioner
heat exchanger
room
heat
indoor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7289078A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiko Kataoka
秀彦 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP7289078A priority Critical patent/JPH0996469A/ja
Publication of JPH0996469A publication Critical patent/JPH0996469A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • Y02A30/274Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies using waste energy, e.g. from internal combustion engine

Landscapes

  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の利用状況に確実に即した排熱回収を可
能とし、これによって排熱を有効に利用することが可能
な空気調和機を提供する。 【解決手段】 1台の室外機2に接続された3台の室内
機1a、1b、1cを、居間A、寝室B、寝室Cに配置
する。居間Aの最終使用者は、室内機1aに設けられた
リモコン6の運転スイッチ6bをOFFにする際、同じ
リモコン6に設けられた排熱回収スイッチ6cをONに
する。寝室B、Cの室内機1b、1cが使用開始される
と、制御部5の制御によって上記室内機1aに設けた室
内熱交換器3aから排熱が回収され、空調の熱源とされ
る。また除霜運転の際の主熱源としても利用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、利用側熱交換器
からの排熱回収を可能に構成した空気調和機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】上記のように利用側熱交換器からの排熱
回収を可能に構成した空気調和機の従来例としては、例
えば特開昭62−252864号公報記載のものを挙げ
ることができる。この空気調和機は、利用側熱交換器と
して室内ユニットに備えられた室内熱交換器の他に、浴
槽ユニットに備えられた浴槽熱交換器と貯湯槽ユニット
に備えられた貯湯槽熱交換器とを有し、また熱源側熱交
換器として室外ユニットに備えられた室外熱交換器を有
している。そして上記利用側熱交換器と熱源側熱交換器
との間にヒートポンプシステムを構成し、熱源側熱交換
器を蒸発器として機能させる一方で利用側熱交換器を凝
縮器として機能させ、これによって暖房、浴槽加熱、貯
湯槽内の水の加熱を行うことができるようになってい
る。
【0003】また上記空気調和機では、冬季等の低外気
温時における室外熱交換器の着霜を効率良く除去すべ
く、上記利用側熱交換器を熱源として利用する除霜運転
を行うが、この場合に利用側熱交換器のうちいずれを熱
源とするかについて優先順位を定めている。すなわち、
浴槽の排熱が利用できるときは優先的に浴槽熱交換器を
熱源とし、これが利用できないときは次に貯湯槽の湯熱
を利用すべく貯湯槽熱交換器を熱源とし、さらに浴槽排
熱及び貯湯槽湯熱のいずれもが利用できない場合は最終
的に室内熱を利用すべく室内熱交換器を熱源とするので
ある。そしてこのような構成とすることによって、除霜
運転時に浴槽の排熱を有効に利用して省エネルギーを図
ることができると共に、室内温度の低下を極力防止して
室内温度の低下に伴う使用者の不快感を緩和できるよう
になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例の空気調和機では、複数の室内機が各室に配置されて
いるような場合に、いずれの室内機に備えられた室内熱
交換器を熱源とするかについての考慮はなされておら
ず、その選択手段も何ら設けられていなかった。そのた
め現に利用者が存在する室内や、あるいは断続的に利用
される室内からも排熱の回収がなされ、これによって利
用快適性が低下してしまうだけでなく、排熱の回収によ
って低下した室温を利用者が再び回復させようとするた
め、結局排熱を熱源として有効に利用することができな
いという問題があった。
【0005】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、室内の利用状
況に確実に即した排熱回収を可能とし、これによって排
熱を有効に利用することが可能な空気調和機を提供する
ことにある。
【0006】
【問題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、利用側熱交換器3aを備えた室内機1aと熱源
側熱交換器4を備えた室外機2とを有し、上記利用側熱
交換器3aと熱源側熱交換器4との間にヒートポンプシ
ステムを構成すると共にこのヒートポンプシステムを制
御する制御部5を備えて利用側熱交換器3aからの排熱
回収を可能に構成した空気調和機において、上記室内機
1aに、その室内機1aが配置された室内Aからの廃熱
回収を上記制御部5に対して許可するための許可入力手
段6cを設けたことを特徴としている。
【0007】ここで回収される排熱には、温熱と冷熱と
の両方が含まれている。また許可入力手段6cは、室内
機1自体に設けてもよいし、室内機1に対して制御信号
の送信を行うリモートコントローラ等に設けるようにし
てもよい。
【0008】上記請求項1の空気調和機では、制御部5
に対する排熱回収の許可を室内機1において行うので、
室内機1が配置された各室の利用状況に確実に即した排
熱回収を行うことが可能となる。
【0009】また請求項2の空気調和機は、上記許可入
力手段6cの操作によって排熱回収が許可された室内A
に配置された利用側熱交換器3aを、除霜運転における
主熱源として利用していることを特徴としている。
【0010】上記請求項2の空気調和機では、排熱を有
効に利用して除霜能力を向上させることが可能となる。
【0011】さらに請求項3の空気調和機は、複数の室
内A、B、Cにそれぞれ利用側熱交換器3a、3b、3
cを備え、上記許可入力手段6cの操作によって排熱回
収が許可された特定の室内Aに配置された利用側熱交換
器3aを、他の室内B、C、に配置された利用側熱交換
器3b、3cが運転されている際にその熱源として利用
していることを特徴としている。
【0012】上記請求項3の空気調和機では、排熱を有
効に利用して空調能力を向上させることが可能となる。
【0013】請求項4の空気調和機は、上記特定の室内
Aに配置された利用側熱交換器3aは、他の室内B、C
に配置された利用側熱交換器3b、3cが運転を開始さ
れた直後にのみその熱源として利用されていることを特
徴としている。
【0014】上記請求項4の空気調和機では、その立ち
上がり性能を向上させることが可能となる。
【0015】請求項5の空気調和機は、上記制御部5
は、許可入力手段6cの操作によって排熱回収が許可さ
れた室内Aの室温Taが所定の基準室温Tsに達してい
ないことを条件として、その室内Aからの排熱回収を可
能とするよう構成されていることを特徴としている。
【0016】請求項6の空気調和機は、上記基準室温T
sは、外気温Toaに基づいて設定されていることを特
徴としている。
【0017】上記請求項5又は請求項6の空気調和機で
は、排熱回収を行った室内を快適に再使用することが可
能となる。
【0018】請求項7の空気調和機は、上記制御部5
は、排熱を回収している利用側熱交換器3aの温度Tc
が所定の基準温度Txに達していないことを条件とし
て、その利用側熱交換器3aによる排熱回収を可能とす
るよう構成されていることを特徴としている。
【0019】上記請求項7の空気調和機では、利用側熱
交換器3の凍結又は過熱を防止して機器の損傷を防止す
ることが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の具
体的な実施の形態について、図面を参照にしつつ詳細に
説明する。
【0021】図1は、上記空気調和機のシステム概略図
である。この空気調和機は、1台の室外機2に3台の室
内機1a、1b、1cが接続され、各室内機1a、1
b、1cはそれぞれ異なる3室A、B、Cに配置されて
いる。また上記各室内機1a、1b、1cにはそれぞれ
リモコン6が備えられているが、このリモコン6には、
室内機1a、1b、1cの設定状況や動作状況を表示す
る表示部6aや室内機1a、1b、1cの運転と停止と
を切り替える運転スイッチ6b等の他に、その室内機1
a、1b、1cが配置された室内からの排熱回収を許可
する排熱回収スイッチ(許可入力手段)6cが備えられ
ている。そしてこのリモコン6からの信号は室内機制御
回路7に送信された後、接続線16を介して室外機2に
備えられた制御部5に送信される。なお上記リモコン6
から室内機制御回路7への信号の送信は、B室及びC室
の室内機1b、1cのようにコストを優先させて有線方
式で行ってもよいし、またA室の室内機1aのように利
便性を優先させて無線方式で行うようにしてもよい。
【0022】また上記各室内機1a、1b、1cと室外
機2との間にはヒートポンプシステムが構成されるが、
図2は、このヒートポンプシステムを構成する冷媒回路
を示す図である。同図に示すように、上記室外機2は圧
縮機9を有し、この圧縮機9の吐出管9aが第1〜第4
吐出電磁弁11a〜11dを介してそれぞれ第1〜第4
ガス管17a〜17dに接続され、またアキュムレータ
10が介設された吸込管9bが第1〜第4吸込電磁弁1
2a〜12dを介してそれぞれ第1〜第4ガス管17a
〜17dに接続されている。また室外機2には熱源側熱
交換器として機能する室外熱交換器4が備えられ、この
室外熱交換器4は一端側が上記第4ガス管17dに接続
される一方、他端側が液閉鎖弁13が介設された第4液
管18dに接続されている。そしてこの第4液管18d
は、それぞれ第1〜第3電動膨張弁8a〜8cが介設さ
れた第1〜第3液管18a〜18cに接続され、これら
第1〜第3液管18a〜18cと上記第1〜第3ガス管
17a〜17cとの間に、各室内機1a、1b、1cに
備えられて利用側熱交換器として機能する室内熱交換器
3a、3b、3cが設けられている。また上記室外機2
には、吐出管温度Toを検出する吐出管サーミスタD
O、室外熱交換器温度Teを検出する室外熱交換器サー
ミスタDE、及び外気温Toaを検出する外気温サーミ
スタDOAが設けられ、そして各室内機1a、1b、1
cには、液管温度Tlを検出する液管サーミスタDL、
室内熱交換器温度Tcを検出する室内熱交換器サーミス
タDC、及び室温Taを検出する室温サーミスタDAが
設けられている。
【0023】次に、上記制御部5による冷媒回路の制御
について説明する。冬季等に暖房運転を行うには、上記
第1〜第3吐出電磁弁11a〜11cと第4吸込電磁弁
12dとを開弁し、圧縮機9を運転する。すると冷媒は
上記各室内熱交換器3a〜3cから室外熱交換器4へと
流通し、各室内熱交換器3a〜3cが凝縮器として機能
する一方、室外熱交換器4が蒸発器として機能して空気
調和機は暖房運転を行うようになる。またこのとき、冷
媒系を安定させるために吐出管温度制御が行われる。す
なわち上記制御部5は、室内熱交換器温度Tc、室外熱
交換器温度Te、及び液管温度Tlから目標吐出管温度
Tmを算出し、この目標吐出管温度Tmと吐出管温度T
oとが一致するように第1〜第3電動膨張弁8a〜8c
の開度を制御するのである。一方、夏季等に冷房運転を
行う場合又は冬季等に除霜運転を行う場合には、第4吐
出電磁弁11dと第1〜第3吸込電磁弁12a〜12c
とを開弁し、圧縮機9を運転する。すると上記暖房運転
時とは逆に、室外熱交換器4が凝縮器として機能し、各
室内熱交換器3a〜3cが蒸発器として機能することに
より、空気調和機は冷房運転又は除霜運転を行うように
なる。さらに、例えば上記暖房運転時において、リモコ
ン6(図1参照)の運転スイッチ6bが操作されて特定
の室内機、例えばA室に配置された室内機1aを停止す
るよう上記制御部5に信号が送信されてきたときは、上
記制御部5は、第1吐出電磁弁11aを閉弁することに
より、室内熱交換器3aへの冷媒の流通を遮断してA室
に配置された室内機1aの機能を停止する。
【0024】次に、上記空気調和機における排熱回収運
転について、暖房運転時を例にして図3に示す論理図に
基づき説明する。まず処理S1では、特定の室内機1a
のリモコン6に設けられた上記排熱回収スイッチ6cが
ON、すなわち排熱回収が許可されているかどうかを判
断する。そして排熱回収が許可されていればANDに”
1”を出力し、そうでなければ”0”を出力する。また
処理S2では、外気温Toaに基づいて定められた所定
の基準室温Tsと、上記室内機1aの配置された特定の
室内Aの現在の室温Taとを比較する。そして室温Ta
の方が基準室温Tsよりも高いときはANDに”1”を
出力し、そうでないときは”0”を出力する。さらに処
理S3では、室内熱交換器3aの凍結を防止するために
設定された所定の基準温度Txと上記室内機1aの現在
の室内熱交換器温度Tcとを比較する。そして室内熱交
換器温度Tcが上記基準温度Txよりも高ければAND
に”1”を出力し、そうでなければ”0”を出力する。
すなわち以上より、室温Taが基準室温Ts以上であっ
て、室内熱交換器温度Tcが基準温度Tx以上であり、
かつ、排熱回収スイッチ6cがONされているときに、
排熱回収運転を開始する条件を具備していることにな
る。そして処理S4において他の室内機1b、1cが運
転を開始したことを検知するか、あるいは処理S5にお
いて室外熱交換器温度Teが低下して除霜運転が必要で
あると判断されたときに、ORが”1”を出力するよう
になっている。従ってこのときに上記開始条件が具備さ
れていると、ANDから”1”が出力されて排熱回収運
転を開始する。例えば室内Aからの排熱の回収を行う場
合には、処理S6において第1電動膨張弁8aの開度を
大とし、処理S7でA室に配置された室内機1aの室内
ファン(図示せず)を作動させ、そして第1吸込電磁弁
12aを開弁する。するとこの室内機1aに備えられた
室内熱交換器3aが蒸発器として機能し、これが運転を
開始した他の室内熱交換器3b、3cあるいは除霜が必
要な室外熱交換器4の熱源となる。そしてこれによって
他の室内機1b、1cの空調能力を向上させ、あるいは
除霜能力を向上させることができる。またこのとき上記
処理S4において、他の室内機1b、1cが暖房運転を
開始した後の一定期間に限り”1”を出力するようにす
れば、室内Aにおける排熱を暖房運転の立ち上がり時に
集中して利用することができるので、他の室内B、Cに
おける暖房の立ち上がりを迅速にして利用快適性を向上
させることができるようになる。また上記除霜運転時に
は、他の室内熱交換器3b、3cをも熱源として機能さ
せて除霜能力の向上を図ることができる。しかしながら
室内B、Cには利用者が存在することが考えられるた
め、上記室内熱交換器3b、3cを備えた室内機1b、
1cでは室内ファンを停止させた状態で熱源として機能
させる。このようにして上記室内Aに配置された室内熱
交換器3aを除霜運転における主熱源とすることによ
り、利用快適性を低下させずに除霜能力の向上を図るこ
とができる。
【0025】次に、暖房時を例として上記空気調和機の
作用を説明する。上記3台の室内機1a、1b、1c
は、例えばそれぞれ居間A、寝室B、寝室Cに配置され
たものとする。このような場合には、空気調和機の利用
者は居間Aにいるか又は寝室B、Cにいるかのいずれか
であり、しかも寝室B及び寝室Cの使用が開始される
と、居間Aは翌朝まで全く使用されないのが通常であ
る。そこで居間Aの最終使用者は、その使用が終わると
居間Aに配置された室内機1aの運転をリモコン6の運
転スイッチ6bを操作することによって停止すると共
に、同じリモコン6に設けられた排熱回収スイッチ6c
をONにしておく。すると寝室B、Cに配置された室内
機1b、1cを作動させたときに居間Aから排熱が回収
され、これを利用して寝室B、Cに配置された室内機1
b、1cの暖房能力を向上させることができる。しかも
排熱が回収される居間Aは翌朝まで全く使用されないも
のであるため、排熱回収によって利用快適性が低下した
り、低下した室温を利用者が再び上昇させようとしてエ
ネルギの有効利用が妨げられたりすることがない。さら
に上記排熱回収スイッチ6cは、運転スイッチ6b等と
共に室内機1aに設けられているので、居間Aの最終使
用者が運転スイッチ6bのOFF操作を行うと共に、以
後は当分の間室内機1aを利用しないとの意思表示とし
て排熱回収スイッチ6cのON操作を行うことができ
る。従って制御部5に対する排熱回収の許可をその使用
状況に確実に即したものとし、これによってエネルギの
有効利用を図ることができる。
【0026】また上記暖房運転時、あるいは除霜運転時
における排熱回収は、居間Aの室温Taが基準室温Ts
よりも高いことを条件として行われ、そしてこの基準室
温Tsは、外気温Toaに基づいて設定されている。す
なわち、ある設定温度を目標値として暖房された室内の
温度は、その設定温度の高低にかかわらず、自然放熱後
の翌朝には外気温Toaに対応した略一定の温度となっ
ている。例えば設定温度が24°Cで暖房された室内の
翌朝における室温Taは、外気温Toaが7°Cの場合
には約16°Cであり、これは上記設定温度が変化して
もほとんど一定である。そこで上記基準室温Tsは、7
°Cという外気温Toaに基づいて16°Cに設定され
る。このようにすることによって、上記空気調和機では
排熱回収後の翌朝における居間Aの温度を自然放熱させ
た場合の温度と略等しいものとして、翌日における居間
Aを快適に再使用することができるようになっている。
また上記空気調和機では、排熱回収を行う室内熱交換器
3aの温度Tcを監視し、これが所定の基準温度Tx以
上であることを条件として、排熱回収を行うようになっ
ている。そしてこの基準温度Txは、上記のように室内
熱交換器1aの凍結を防止することが可能な温度として
設定されているので、機器に不具合が生じるのを未然に
防止することができ、その損傷を防止して信頼性を向上
させることができる。なお、このような室内熱交換器1
aの凍結防止は、室内熱交換器温度Tcの監視によら
ず、室温Taを監視することで行うこともできる。また
以上は暖房運転時等を例にして説明したが、冷房運転時
における排熱回収運転では、上記と逆に室温Taが基準
室温Tsよりも低いこと、及び室内熱交換器温度Tcが
基準温度Txよりも低いことを条件とし、室内Aの再使
用における快適性及び室内熱交換器1aの過熱防止によ
る信頼性の向上を図ることができる。
【0027】以上にこの発明の具体的な実施の形態につ
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。例えば上記実施形態では、図2に示す
ように各室内熱交換器3a、3b、3c毎に凝縮器ある
いは蒸発器としてそれぞれ機能させることができる冷暖
フリーマルチ形の冷媒回路としたが、これは図4に示す
ような通常のマルチ形冷媒回路としてもよい。この冷媒
回路では、同図に示す四路切換弁15を破線方向に切り
替えることによって、各室内熱交換器3a、3b、3c
を凝縮器として機能させる一方で室外熱交換器4を蒸発
器として機させ、暖房運転を行う。また上記四路切換弁
15を実線方向に切り替えることによって各室内熱交換
器3a、3b、3cを蒸発器として機能させる一方で室
外熱交換器を凝縮器として機能させ、冷房運転又は除霜
運転を行う。なお同図において14はガス閉鎖弁であ
り、DGはガス管サーミスタである。
【0028】上記冷媒回路を備えた空気調和機の他の実
施形態においても、図2に示す冷媒回路を備えた空気調
和機と同様に各室内熱交換器3a、3b、3cから排熱
を回収してこれを除霜運転の際の熱源とし、その能力の
向上を図ることができる。またこのとき各室A、B、C
の使用状況に確実に即した排熱回収を行うことができる
等の作用効果が得られるのも同じである。ただし特定の
室内熱交換器3aを蒸発器として機能させると同時に他
の室内熱交換器3b、3cを凝縮器として機能させるこ
とができないため、特定の室内機1aから回収した排熱
の利用は、除霜運転時における利用に限られる。
【0029】
【発明の効果】上記請求項1の空気調和機では、各室内
機の利用状況に確実に即した排熱回収を行うことができ
るので、エネルギを有効に利用して省エネルギを図るこ
とが可能となる。
【0030】また請求項2の空気調和機では排熱を利用
して除霜能力を向上させることにより、請求項3の空気
調和機では空調能力を向上させることにより、それぞれ
省エネルギを図ることが可能となる。
【0031】さらに請求項4の空気調和機では、立ち上
がり性能を向上させることにより、利用快適性の向上を
図ることが可能となる。
【0032】請求項5又は請求項6の空気調和機では、
排熱回収を行った室内を快適に再使用することが可能と
なる。
【0033】請求項7の空気調和機では、機器に不具合
が生じるのを防止し、その信頼性の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和機の一実施形態のシステム
概略図である。
【図2】上記空気調和機の冷媒回路図である。
【図3】上記空気調和機の排熱回収運転を説明するため
の論理図である。
【図4】他の実施形態における冷媒回路図である。
【符号の説明】
1a 室内機 2 室外機 3a 室内熱交換器 3b 室内熱交換器 3c 室内熱交換器 4 室外熱交換器 5 制御部 6c 排熱回収スイッチ A 居間 B 寝室 C 寝室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用側熱交換器(3a)を備えた室内機
    (1a)と熱源側熱交換器(4)を備えた室外機(2)
    とを有し、上記利用側熱交換器(3a)と熱源側熱交換
    器(4)との間にヒートポンプシステムを構成すると共
    にこのヒートポンプシステムを制御する制御部(5)を
    備えて利用側熱交換器(3a)からの排熱回収を可能に
    構成した空気調和機において、上記室内機(1a)に、
    その室内機(1a)が配置された室内(A)からの廃熱
    回収を上記制御部(5)に対して許可するための許可入
    力手段(6c)を設けたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 上記許可入力手段(6c)の操作によっ
    て排熱回収が許可された室内(A)に配置された利用側
    熱交換器(3a)を、除霜運転における主熱源として利
    用していることを特徴とする請求項1の空気調和機。
  3. 【請求項3】 複数の室内(A)(B)(C)にそれぞ
    れ利用側熱交換器(3a)(3b)(3c)を備え、上
    記許可入力手段(6c)の操作によって排熱回収が許可
    された特定の室内(A)に配置された利用側熱交換器
    (3a)を、他の室内(B)(C)に配置された利用側
    熱交換器(3b)(3c)が運転されている際にその熱
    源として利用していることを特徴とする請求項1又は請
    求項2の空気調和機。
  4. 【請求項4】 上記特定の室内(A)に配置された利用
    側熱交換器(3a)は、他の室内(B)(C)に配置さ
    れた利用側熱交換器(3b)(3c)が運転を開始され
    た直後にのみ、その熱源として利用されていることを特
    徴とする請求項3の空気調和機。
  5. 【請求項5】 上記制御部(5)は、許可入力手段(6
    c)の操作によって排熱回収が許可された室内(A)の
    室温(Ta)が所定の基準室温(Ts)に達していない
    ことを条件として、その室内(A)からの排熱回収を可
    能とするよう構成されていることを特徴とする請求項1
    〜請求項4のいずれかの空気調和機。
  6. 【請求項6】 上記基準室温(Ts)は、外気温(To
    a)に基づいて設定されていることを特徴とする請求項
    5の空気調和機。
  7. 【請求項7】 上記制御部(5)は、排熱を回収してい
    る利用側熱交換器(3a)の温度(Tc)が所定の基準
    温度(Tx)に達していないことを条件として、その利
    用側熱交換器(3a)による排熱回収を可能とするよう
    構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の
    いずれかの空気調和機。
JP7289078A 1995-09-29 1995-09-29 空気調和機 Pending JPH0996469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7289078A JPH0996469A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7289078A JPH0996469A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0996469A true JPH0996469A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17738546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7289078A Pending JPH0996469A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0996469A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008249267A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP2014020605A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Panasonic Corp ヒートポンプ式冷暖房給湯装置
JP2019148390A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008249267A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
JP2014020605A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Panasonic Corp ヒートポンプ式冷暖房給湯装置
JP2019148390A (ja) * 2018-02-28 2019-09-05 株式会社富士通ゼネラル 空気調和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0529830B2 (ja)
WO2020161805A1 (ja) 空気調和装置の制御装置、室外機、中継機、熱源機および空気調和装置
JP5225442B2 (ja) 空調装置
JP3856529B2 (ja) 空気調和装置
JPH0996469A (ja) 空気調和機
JP2004278813A (ja) 空気調和装置及び空気調和装置の制御方法
JPH05306848A (ja) 熱回収型マルチエアコン
JPH10148427A (ja) ヒートポンプシステム
JP2006090567A (ja) 空気調和機
JP3526393B2 (ja) 空気調和機
JP2541172B2 (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JP3330194B2 (ja) 空気調和機
JPH1038422A (ja) 空気調和機
JPH0468544B2 (ja)
JP3920678B2 (ja) 空気調和機
JPH0828930A (ja) 空気調和機
JP2009109099A (ja) 空気調和機
JP3072761U (ja) 空気調和機の運転制御装置
JP3451873B2 (ja) 空気調和機
KR20010062962A (ko) 공기 조화기의 압축기 제어방법
JPH01306786A (ja) ヒートポンプ式空気調和機の除霜制御方法
JPH09152169A (ja) マルチ形空気調和機
CN115614926A (zh) 一种空调的控制方法、装置、空调和存储介质
JP2001304628A (ja) 躯体蓄熱を利用した空気調和・蓄熱システム
JPH08110105A (ja) 空気調和機