JP3072761U - 空気調和機の運転制御装置 - Google Patents

空気調和機の運転制御装置

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JP3072761U JP2000002718U JP2000002718U JP3072761U JP 3072761 U JP3072761 U JP 3072761U JP 2000002718 U JP2000002718 U JP 2000002718U JP 2000002718 U JP2000002718 U JP 2000002718U JP 3072761 U JP3072761 U JP 3072761U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房運転中のサーモオフ時における室内温度
センサの誤検出を防止することで、その後の暖房運転制
御の不具合の発生を確実に防止する。 【解決手段】 室内側熱交換器の導管温度を検出する導
管温度センサ7と、室内温度を検出する室内温度センサ
21と、導管温度センサ7により検出される導管温度と
設定温度とを比較する比較部22とを備え、運転制御部
23は、暖房運転中の冷媒圧縮機をオフとするサーモオ
フ時、室内側ファン31の運転を継続するとともに、比
較部22での比較結果に基づき、導管温度が設定温度以
下になったとき、室内側ファン31の運転を停止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、冷媒圧縮機と、室内側熱交換器と、室内側ファンと、室外側熱交換 器と、室外側ファンと、前記室内側熱交換器と前記室外側熱交換器との間に介挿 される減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記室内側熱交換器又は前記室外側熱交換器 との接続を切り換える四方弁とで形成される冷凍サイクルを備えた空気調和機に 係り、より詳細には、暖房運転中のサーモオフ時における室内温度センサの誤検 出を防止し得る空気調和機の運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機は、四方弁を切り換えることにより、冷房運転時には、圧縮 機で圧縮された冷媒を、四方弁、室外側熱交換器、減圧機、室内側熱交換器、四 方弁の経路を経て再び圧縮機に循環させ、暖房運転時には、圧縮機で圧縮された 冷媒を、四方弁、室内側熱交換器、減圧機、室外側熱交換器、四方弁の経路を経 て再び圧縮機に循環させている。
【0003】 ところで、暖房運転時、空気調和機は、室内温度を設定温度に維持すべく、冷 媒圧縮機の運転をオン、オフしながら暖房運転を行っている。この場合、冷媒圧 縮機をオフとするサーモオフ時には、室内側ファンも同時にオフ状態としていた 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
そのため、サーモオフ時には、室内側熱交換器に風が送られず、高温となって いる導管からの自然放熱によって室内機の内部が温められることになる。その結 果、室内機の内部に設けられている室内温度センサがこの導管からの放熱を検知 し、実際の室内温度より高い温度を検出してしまうため、種々の不具合が発生し ていた。
【0005】 例えば、室内温度センサが実際の室内温度より高い温度を検出してしまうと、 実際の室内温度が設定温度よりかなり低下しているにも関わらず、室内温度セン サは導管から発せられる熱によって実際より高い温度を検出しているために、い つまでたってもサーモオフからサーモオンに切り替わらないといった不具合が発 生する。 特に、室内機の小型化、スリム化が進んでいる現在の状況では、室内温度セン サを導管から離れて配置することは難しく、室内温度サンセが導管に近接してい る場合には、上記のような不具合がより発生し易い状況となっている。
【0006】 ところで、サーモオフ時に、室内側ファンの送風を継続して行うといった思想 そのものは、例えば特許登録第2522065号公報や、特開昭64−4175 1号公報等に開示されているが、これらの空気調和機は、サーモオフに伴う主冷 媒配管における冷媒の欠乏防止を目的とするものであったり、サーモオフ時に冷 風を感じることなく、室内側熱交換器の余熱を有効利用することを目的とするも のであり、上記の問題、すなわち室内温度センサの誤検出による暖房運転制御の 不具合が発生するといった問題を解決する目的ではない。そのため、サーモオフ 時、運転を継続している室内側ファンの運転を、どのようなタイミングで停止さ せれば、上記の問題を解決できるかについては全く考慮されていない。 本考案はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、暖房運転 中のサーモオフ時における室内温度センサの誤検出を防止することで、その後の 暖房運転制御の不具合の発生を確実に防止し得る空気調和機の運転制御装置を提 供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案の請求項1に記載の空気調和機の運転制御装 置は、冷媒圧縮機と、室内側熱交換器と、室内側ファンと、室外側熱交換器と、 室外側ファンと、前記室内側熱交換器と前記室外側熱交換器との間に介挿される 減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記室内側熱交換器又は前記室外側熱交換器との接 続を切り換える四方弁とで形成される冷凍サイクルを備えた空気調和機において 、前記室内側熱交換器の導管温度を検出する導管温度検出手段と、室内温度を検 出する室内温度検出手段と、前記導管温度検出手段により検出される導管温度と 設定温度とを比較する比較手段と、暖房運転中の前記冷媒圧縮機をオフとするサ ーモオフ時、前記室内側ファンを例えば最も遅い回転速度の運転で継続するとと もに、前記比較手段での比較結果に基づき、導管温度が設定温度以下になったと き、前記室内側ファンの運転を停止する運転制御手段とを備えたことを特徴とす る。
【0008】 このような特徴を有する本考案によれば、運転制御手段は、サーモオフ時、室 内側ファンを最も遅い回転速度で運転を継続するとともに、導管温度が設定温度 以下になったとき、室内側ファンの運転を停止する。つまり、導管温度が設定温 度以下になった時点で室内側ファンを停止することによって、その後、室内温度 検出手段が導管温度を検出したとしても、暖房運転制御には影響を及ぼさない。
【0009】 具体例を挙げて説明すると、導管温度が設定温度以下になって室内側ファンが 停止したとき、実際の室内温度が設定温度より高かった場合には、室内温度検出 手段は、導管温度ではなく実際の室内温度を検出することになるので、室内温度 検出手段による誤検出は起こらない。 これとは逆に、導管温度が設定温度以下になって室内側ファンが停止したとき 、実際の室内温度が設定温度より低かった場合という状態は、実際には生じない 。すなわち、サーモオフ時に室内側ファンが運転を行っている間は、室内温度検 出手段は導管温度に影響されることなく、実際の室内温度を検出しているので、 この状態で上記の条件(すなわち、実際の室内温度が設定温度より低くなった場 合、という条件)になった場合には、その時点で通常の暖房運転制御が働き、冷 媒圧縮機がオン状態に切り替わって、サーモオフ状態からサーモオン状態になる からである。
【0010】 また、本考案の請求項2に記載の空気調和機の運転制御装置は、冷媒圧縮機と 、室内側熱交換器と、室内側ファンと、室外側熱交換器と、室外側ファンと、前 記室内側熱交換器と前記室外側熱交換器との間に介挿される減圧機と、前記冷媒 圧縮機と前記室内側熱交換器又は前記室外側熱交換器との接続を切り換える四方 弁とで形成される冷凍サイクルを備えた空気調和機において、前記室内側熱交換 器の導管温度を検出する導管温度検出手段と、室内温度を検出する室内温度検出 手段と、前記導管温度検出手段により検出される導管温度と前記室内温度検出手 段により検出される室内温度とを比較する比較手段と、暖房運転中の前記冷媒圧 縮機をオフとするサーモオフ時、前記室内側ファンを例えば最も遅い回転速度の 運転で継続するとともに、前記比較手段での比較結果に基づき、導管温度が室内 温度より若干高い温度まで低下したとき、前記室内側ファンの運転を停止する運 転制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】 このような特徴を有する本考案によれば、運転制御手段は、サーモオフ時、室 内側ファンを最も遅い回転速度の運転で継続するとともに、導管温度が室内温度 より若干高い温度まで低下したとき、室内側ファンの運転を停止する。つまり、 導管温度が室内温度より若干高い温度まで低下したとき、室内側ファンの運転を 停止することによって、その後、室内温度検出手段が導管温度を検出したとして も、それは実質的には実際の室内温度を検出していることになるので、暖房運転 制御には影響を及ぼさない。
【0012】 また、本考案の請求項3に記載の空気調和機の運転制御装置は、冷媒圧縮機と 、室内側熱交換器と、室内側ファンと、室外側熱交換器と、室外側ファンと、前 記室内側熱交換器と前記室外側熱交換器との間に介挿される減圧機と、前記冷媒 圧縮機と前記室内側熱交換器又は前記室外側熱交換器との接続を切り換える四方 弁とで形成される冷凍サイクルを備えた空気調和機において、前記室内側熱交換 器の導管温度を検出する導管温度検出手段と、室内温度を検出する室内温度検出 手段と、前記導管温度検出手段により検出される導管温度と設定温度とを比較す る第1の比較手段と、前記導管温度検出手段により検出される導管温度と前記室 内温度検出手段により検出される室内温度とを比較する第2の比較手段と、暖房 運転中の前記冷媒圧縮機をオフとするサーモオフ時、前記室内側ファンを例えば 最も遅い回転速度の運転で継続するとともに、前記第1の比較手段での比較結果 に基づき、導管温度が設定温度以下になったとき、または前記第2の比較手段で の比較結果に基づき、導管温度が室内温度より若干高い温度まで低下したときの いずれかの条件を満たした場合に、前記室内側ファンの運転を停止する運転制御 手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】 このような特徴を有する本考案によれば、運転制御手段は、サーモオフ時、室 内側ファンを最も遅い回転速度の運転で継続するとともに、第1の比較手段での 比較結果に基づき、導管温度が設定温度以下になったとき、または第2の比較手 段での比較結果に基づき、導管温度が室内温度より若干高い温度まで低下したと き、のいずれかの条件を満たした場合に、室内側ファンの運転を停止する。 このように、導管温度が設定温度以下になったときという第1の条件と、導管 温度が室内温度より若干高い温度まで低下したときという第2の条件の両方で室 内側ファンの運転を制御するのは、次の理由による。
【0014】 すなわち、導管温度が設定温度以下になったときという第1の条件だけでは、 室内の暖房状況によって、不具合が生じる場合があるため、この不具合を防止す るために、導管温度が室内温度より若干高い温度まで低下したときという第2の 条件を加味している。具体的に説明すると、例えば、室内で補助暖房が行われて いる場合(例えば、別の暖房器具が動作しているとか、室内でカセットコンロに 火を付けて鍋をやっている場合等)には、空気調和機がサーモオフ時でも、室内 温度が設定温度以下にならない可能性がある。つまり、室内温度が設定温度より 常に高い状態になっている場合がある。この場合、室内側ファンを停止した状態 での導管温度は、最終的には室内温度とほぼ同じになり、それ以下にはならない ため、いつまでたっても、上記第1の条件(導管温度が設定温度以下になったと き)にはならいことになる。その結果、導管温度がほぼ室内温度になっていて、 室内側ファンを停止しても、室内温度検出手段による誤検出が生じない状態にな っているにも関わらず、室内側ファンがいつまでも回転している(すなわち、運 転状態になっている)といった不具合が発生する。そこで、上記第2の条件(導 管温度が室内温度より若干高い温度まで低下したか)も加味して制御を行うこと で、室内で補助暖房等が行われている場合でも、室内側ファンを確実に停止させ ることが可能となるものである。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図1は、本考案の運転制御装置を備えた空気調和機の系統図(冷凍サイクル) である。 同図において、冷媒圧縮機(以下、単に圧縮機という)1の吐出口11及び吸 入口12は、四方弁2を介して室内側ファン31を有する室内側熱交換器3の一 方の接続口と、室外側ファン51を有する室外側熱交換器5の一方の接続口とに 接続されており、室内側熱交換器3の他方の接続口と室外側熱交換器5の他方の 接続口とが、減圧機4を介して接続されている。また、室内側熱交換器3には、 内部に設けられた導管(図示省略)内を流れる冷媒の温度(実質的には導管温度 )を検出する導管温度センサ7が取り付けられた構成となっている。導管温度セ ンサ7は、室内側ファン31の送風の影響を受けない箇所に取り付けられている 。また、図示しない室内側ユニットの空気吸入口近傍には、吸入空気の温度(す なわち、室内温度)を検出する室内温度センサ21(図2参照)が配置された構 成となっている。
【0016】 そして、暖房運転時には、四方弁2の切り換えにより、圧縮機1の吐出口11 と室内側熱交換器3の一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と室外 側熱交換器5の一方の接続口とが接続されることから、圧縮機1で圧縮された高 温冷媒は、図中に実線で示す矢符の如く流れて室内を暖房する。
【0017】 すなわち、圧縮機1で圧縮された高温冷媒は、四方弁2を通って室内側熱交換 器3に供給され、ここで室内側ファン31によって強制的に熱交換して室内を暖 房する。室内側熱交換器3により熱交換を終わって凝縮された冷媒は、減圧機4 により減圧されて室外側熱交換器5に供給され、ここで室外側ファン51によっ て強制的に熱交換して室外側熱交換器5の表面温度を低下させる。室外側熱交換 器5により熱交換を終わって気化された冷媒は、四方弁2を通って再び圧縮機1 に循環される。
【0018】 一方、冷房運転時には、四方弁2の切り換えにより、圧縮機1の吐出口11と 室外側熱交換器5の一方の接続口とが接続され、圧縮機1の吸入口12と室内側 熱交換器3の一方の接続口とが接続されることから、圧縮機1で圧縮された高温 冷媒は、図中に破線で示す矢符の如く流れて室内を冷房する。
【0019】 図2は、本考案の運転制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 室内側熱交換器3の導管温度を検出する導管温度センサ7の出力、および室内 温度を検出する室内温度センサ21の出力は、比較部22に導かれているととも に、図1に示す冷凍サイクルを制御する運転制御部23に導かれている。また、 運転制御部23には、各種スイッチ(図示省略)が設けられた入力部26の出力 が導かれているとともに、運転制御部23から比較部22に対して、設定温度の データが与えられるようになっている。また、比較部22からは、運転制御部2 3に対して比較結果に基づく指示信号が入力されるようになっている。
【0020】 比較部22は、暖房運転中の冷媒圧縮機1をオフとするサーモオフ時、導管温 度センサ7により検出される導管温度と、運転制御部23が保持する設定温度と を比較し、導管温度が設定温度以下になったとき、導管温度が設定温度以下にな ったことを示す指示信号を運転制御部23に出力する機能(これを第1の比較機 能と呼ぶ)を有する。
【0021】 また、比較部22は、暖房運転中のサーモオフ時、導管温度センサ7により検 出される導管温度と、室内温度センサ21により検出される室内温度とを比較し 、導管温度が室内温度より若干高い温度(例えば、+2度)まで低下したとき、 導管温度が室内温度より若干高い温度まで低下したことを示す指示信号を運転制 御部23に出力する機能(これを、第2の比較機能と呼ぶ)を有する。
【0022】 運転制御部23は、図示しない内部メモリに格納された各種運転モード(暖房 運転モード、冷房運転モード、除霜運転モード等)を実行するプログラムに従っ て、図1に示す冷凍サイクルを制御するブロックである。 また、運転制御部23は、暖房運転中のサーモオフ時、室内側ファン31を最 も遅い回転速度の運転で継続するとともに、比較部22からの指示信号に基づき 、導管温度が設定温度以下になったとき、室内側ファン31の運転(回転)を停 止する制御を行う(これを、第1の制御と呼ぶ)。
【0023】 また、運転制御部23は、暖房運転中のサーモオフ時、室内側ファン31を最 も遅い速度の運転で継続するとともに、比較部22からの指示信号に基づき、導 管温度が室内温度より若干高い温度まで低下したとき、室内側ファン31の運転 (回転)を停止する制御を行う(これを、第2の制御と呼ぶ)。 また、運転制御部23は、暖房運転中のサーモオフ時、室内側ファン31を最 も遅い速度の運転で継続するとともに、比較部22からの指示信号に基づき、導 管温度が設定温度以下になったとき、または比較部22からの指示信号に基づき 、導管温度が室内温度より若干高い温度まで低下したとき、のいずれかの条件を 満たした場合に、室内側ファン31の運転(回転)を停止する制御を行う(これ を、第3の制御と呼ぶ)。
【0024】 次に、上記構成の運転制御装置を備えた空気調和機の動作について、図3ない し図5に示すフローチャートを参照して説明する。ただし、図3は実施形態1の 動作を示すフローチャート、図4は実施形態2の動作を示すフローチャート、図 5は実施形態3の動作を示すフローチャートである。以下、それぞれの実施形態 について説明する。
【0025】 [実施形態1] 本実施形態1の特徴は、比較部22が第1の比較機能のみを有し、運転制御部 23が暖房運転中のサーモオフ時に第1の制御のみを行うところにある。以下、 図3に示すフローチャートを参照して、本実施形態1の動作を説明する。 入力部24の図示しない温度設定スイッチが操作されて、運転制御部23に設 定温度が保存された後、図示しない暖房運転の開始スイッチが操作されると、そ の操作信号は入力部24から運転制御部23に入力される。運転制御部23は、 この操作信号に基づいて冷凍サイクルを制御し、室内温度が設定温度近傍を維持 するように暖房運転を開始する(ステップS1)。
【0026】 暖房運転が開始されると、運転制御部23は、室内温度センサ21により検出 される室内温度と、運転制御部23内に保存されている設定温度とを随時比較す る(ステップS2)。そして、室内温度が設定温度を超えるまで(ステップS3 でYesと判断されるまで)、圧縮機1の運転を続行する。すなわち、ステップ S2、ステップS3、ステップS4の処理を繰り返す。
【0027】 このようにして暖房運転を継続し、室内温度が設定温度を超えると(ステップ S3でYesと判断されると)、運転制御部23は、その時点で圧縮機1の運転 を停止するとともに(ステップS5)、室内側ファン31の回転を低速より低い 超低速(LL)として、室内側ファン31の回転(運転)を継続する(ステップ S6)。
【0028】 ここで、室内側ファン31の動作について簡単に説明する。室内側ファン31 は、通常の暖房運転や冷房運転では、高速(H)、中速(M)、低速(L)の3 段階の回転モードを有しており、使用者の設定により、若しくは自動運転によっ て、いずれかの回転モードで回転することになる。しかし、実際には、この3段 階の回転モードの他に、使用者側では設定できない超低速回転である「LL」モ ードを備えている。本実施形態1では、サーモオフ時、室内側ファン31を停止 することなく、この超低速回転であるLLモードで運転を継続することで、高温 になっている室内側熱交換器3の導管から発せられる熱が室内温度センサ21で 検出されないようにしている。正確には、室内側熱交換器3の導管から発せられ る熱でこもった室内側ユニット内部の温度が、室内温度センサ21で検出されな いようにしている。
【0029】 このようなサーモオフ時の状態において、比較部22は、導管温度センサ7に より検出される導管温度と、運転制御部23の内部に保存されている設定温度と を比較する(ステップS7)。そして、導管温度が設定温度以下になるまで(ス テップS8でYesと判断されている間は)、室内側ファン31の回転をLLモ ードで継続する(ステップS9)。すなわち、導管温度が設定温度より高い状態 で室内側ファン31の回転を停止すると、導管から発せられる熱が室内温度セン サ21によって検知され、実際の室内温度より高い温度を室内温度として検出し てしまうからである。そのため、導管温度が設定温度以下になるまで、室内側フ ァン31を回し続けることによって、このような室内温度センサ21による室内 温度の誤検出を防止している。
【0030】 一方、導管温度が設定温度以下になると(ステップS8でNoと判断されると )、比較部22から運転制御部23に対して、導管温度が設定温度以下になった ことを示す指示信号が入力されるので、運転制御部23は、この指示信号に基づ いて室内側ファン31の回転を停止する(ステップS10)。この段階で室内側 ファン31の回転を停止しても、導管温度は設定温度より低いので、通常の暖房 運転制御には影響を及ぼさない。すなわち、ステップS10により室内側ファン 31の回転を停止する時点で、実際の室内温度が設定温度より高ければ、室内温 度センサ21は、室内温度より低い導管温度を検出することはない。一方、実際 の室内温度が設定温度より低ければ、室内側ファン31の回転を停止する前に、 室内温度センサ21は実際の室内温度を検知して、通常の暖房運転制御を行い、 サーモオフ状態からサーモオン状態に(圧縮機1をオフ状態からオン状態に)移 行させるからである。
【0031】 このように、本実施形態1によれば、サーモオフ時、導管温度が設定温度以下 になるまで、室内側ファン31の回転を継続させることにより、導管温度の影響 を排除できるので、室内温度センサ21による室内温度の誤検出を確実に防止す ることができる。
【0032】 [実施形態2] 本実施形2の特徴は、比較部22が第2の比較機能のみを有し、運転制御部2 3が暖房運転中のサーモオフ時に第2の制御のみを行うところにある。以下、図 4に示すフローチャートを参照して、本実施形態2の動作を説明する。 入力部24の図示しない温度設定スイッチが操作されて、運転制御部23に設 定温度が保存された後、図示しない暖房運転の開始スイッチが操作されると、そ の操作信号は入力部24から運転制御部23に入力される。運転制御部23は、 この操作信号に基づいて冷凍サイクルを制御し、室内温度が設定温度近傍を維持 するように暖房運転を開始する(ステップS21)。
【0033】 暖房運転が開始されると、運転制御部23は、室内温度センサ21により検出 される室内温度と、運転制御部23内に保存されている設定温度とを随時比較す る(ステップS22)。そして、室内温度が設定温度を超えるまで(ステップS 23でYesと判断されるまで)、圧縮機1の運転を続行する。すなわち、ステ ップS22、ステップS23、ステップS24の処理を繰り返す。 このようにして暖房運転を継続し、室内温度が設定温度を超えると(ステップ S23でYesと判断されると)、運転制御部23は、その時点で圧縮機1の運 転を停止するとともに(ステップS25)、室内側ファン31の回転を低速より 低い超低速(LL)として、室内側ファン31の回転を継続する(ステップS2 6)。
【0034】 このようなサーモオフ時の状態において、比較部22は、導管温度センサ7に より検出される導管温度と、室内温度センサ21により検出される室内温度とを 比較する(ステップS27)。そして、導管温度が室内温度より若干高い温度( +2度)以下になるまで(ステップS28でYesと判断されている間は)、室 内側ファン31の回転をLLモードで継続する(ステップS29)。すなわち、 導管温度が(室内温度+2度)より高い状態で室内側ファン31の回転を停止す ると、導管から発せられる熱が室内温度センサ21によって検出され、実際の室 内温度より+2度以上高い温度を室内温度として検出してしまうからである。そ のため、導管温度が(室内温度+2度)以下になるまで、室内側ファン31を回 し続けることによって、このような室内温度センサ21による室内温度の誤検出 を防止している。ここで、室内側ファン31の回転を停止する条件として、導管 温度が(室内温度+2度)以下になるまでとしたのは、導管温度は通常室内温度 とほぼ同じであるが、それより若干高い場合もあるので、このような温度誤差を 考慮して、室内側ファン31の回転を確実に停止できるようにするためである。 ただし、本実施形態2における+2度は、実験等によって得られた値であり、必 ずしもこの温度差に限るものではない。例えば、導管温度が室内温度センサ21 の温度検出に影響を及ぼさない範囲で任意に設定可能である。
【0035】 一方、導管温度が(室内温度+2度)以下になると(ステップS28でNoと 判断されると)、比較部22から運転制御部23に対して、導管温度が(室内温 度+2度)以下になったことを示す指示信号が入力されるので、運転制御部23 は、この指示信号に基づいて室内側ファン31の回転を停止する(ステップS3 0)。この段階で室内側ファン31の回転を停止しても、導管温度はほぼ室内温 度になっているので、室内温度センサ21による誤検出は生じない。 このように、本実施形態2によれば、サーモオフ時、導管温度が(室内温度+ 2度)以下になるまで、室内側ファン31の回転を継続させ、導管温度がほぼ室 内温度になった時点で、室内側ファン31の回転を停止するので、室内温度セン サ21による室内温度の誤検出を確実に防止することができる。
【0036】 [実施形態3] 本実施形態3の特徴は、比較部22が第1の比較機能および第2の比較機能の 両方の機能を有し、運転制御部23が暖房運転中のサーモオフ時に第3の制御を 行うところにある。以下、図5に示すフローチャートを参照して、本実施形態3 の動作を説明する。 入力部24の図示しない温度設定スイッチが操作されて、運転制御部23に設 定温度が保存された後、図示しない暖房運転の開始スイッチが操作されると、そ の操作信号は入力部24から運転制御部23に入力される。運転制御部23は、 この操作信号に基づいて冷凍サイクルを制御し、室内温度が設定温度近傍を維持 するように暖房運転を開始する(ステップS41)。
【0037】 暖房運転が開始されると、運転制御部23は、室内温度センサ21により検出 される室内温度と、運転制御部23内に保存されている設定温度とを随時比較す る(ステップS42)。そして、室内温度が設定温度を超えるまで(ステップS 43でYesと判断されるまで)、圧縮機1の運転を続行する。すなわち、ステ ップS42、ステップS43、ステップS44の処理を繰り返す。 このようにして暖房運転を継続し、室内温度が設定温度を超えると(ステップ S43でYesと判断されると)、運転制御部23は、その時点で圧縮機1の運 転を停止するとともに(ステップS45)、室内側ファン31の回転を低速より 低い超低速(LL)として、室内側ファン31の回転を継続する(ステップS4 6)。
【0038】 このようなサーモオフ時の状態において、比較部22は、導管温度センサ7に より検出される導管温度と、運転制御部23の内部に保存されている設定温度と を比較するとともに(ステップS47,S48)、導管温度センサ7により検出 される導管温度と、室内温度センサ21により検出される室内温度とを比較する (ステップS47,S52)。そして、導管温度が設定温度以下になるか(ステ ップS49でNoと判断されるか)、または、導管温度が(室内温度+2度)以 下になるか(ステップS53のNoと判断されるか)、のいずれか一方の条件が 満たされるまで、運転制御部23は、室内側ファン31の回転をLLモードで継 続する(ステップS50)。
【0039】 一方、導管温度が設定温度以下になるか(ステップS49でNoと判断される か)、または、導管温度が(室内温度+2度)以下になるか(ステップS53で Noと判断されるか)、のいずれかの条件を満たすと、比較部22からいずれか の条件を満たしたことを示す指示信号が入力されるので、運転制御部23は、こ の指示信号に基づいて室内側ファン31の回転を停止する(ステップS51)。
【0040】 このように、本実施形態3によれば、サーモオフ時、導管温度が設定温度以下 になるまで(第1の条件)、または、導管温度が(室内温度+2度)以下になる まで(第2の条件)、のいずれかの条件を満たすまで、室内側ファン31の回転 を継続させ、第1の条件または第2の条件のいずれかの条件を満たしたとき、室 内側ファン31の回転を停止するようにしたので、サーモオフ時における室内温 度センサ21による室内温度の誤検出を確実に防止することができる。
【0041】
【考案の効果】
本考案の請求項1に記載の空気調和機の運転制御装置によれば、サーモオフ時 、導管温度が設定温度以下になるまで、室内側ファンの回転を継続させることに より、導管温度の影響を排除できるので、室内温度検出手段による室内温度の誤 検出を確実に防止することができる。
【0042】 また、本考案の請求項2に記載の空気調和機の運転制御装置によれば、サーモ オフ時、導管温度が室内温度より若干高い温度以下になるまで、室内側ファンの 回転を継続させ、導管温度がほぼ室内温度になった時点で、室内側ファンの回転 を停止するので、導管温度の影響を受けることがなく、室内温度検出手段による 室内温度の誤検出を確実に防止することができる。また、導管温度がほぼ室内温 度になった時点で、室内側ファンの回転を停止するので、例えば補助暖房によっ て室内温度が設定温度より高い場合でも、導管温度の影響を受けなくなる適当な タイミングで室内側ファンの回転を確実に停止させることができる。
【0043】 また、本考案の請求項3に記載の空気調和機の運転制御装置によれば、サーモ オフ時、導管温度が設定温度以下になるまで(第1の条件)、または、導管温度 が室内温度より若干高い温度以下になるまで(第2の条件)、のいずれかの条件 を満たすまで、室内側ファンの回転を継続させ、第1の条件または第2の条件の いずれかの条件を満たしたとき、室内側ファンの回転を停止するようにしたので 、室内温度検出手段による室内温度の誤検出を確実に防止することができるとと もに、導管温度の影響を受けなくなる適当なタイミングで室内側ファンの回転を 確実に停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の運転制御装置を備えた空気調和機の系
統図である。
【図2】本考案の運転制御装置の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本考案の実施形態1の動作を示すフローチャー
トである。
【図4】本考案の実施形態2の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】本考案の実施形態3の動作を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
1 圧縮機(冷媒圧縮機) 2 四方弁 3 室内側熱交換器 4 減圧機 5 室外側熱交換器 7 導管温度センサ(導管温度検出手段) 21 室内温度センサ(室内温度検出手段) 22 比較部 23 運転制御部 24 入力部 31 室内側ファン

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機と、室内側熱交換器と、室内
    側ファンと、室外側熱交換器と、室外側ファンと、前記
    室内側熱交換器と前記室外側熱交換器との間に介挿され
    る減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記室内側熱交換器又は
    前記室外側熱交換器との接続を切り換える四方弁とで形
    成される冷凍サイクルを備えた空気調和機において、 前記室内側熱交換器の導管温度を検出する導管温度検出
    手段と、 室内温度を検出する室内温度検出手段と、 前記導管温度検出手段により検出される導管温度と設定
    温度とを比較する比較手段と、 暖房運転中の前記冷媒圧縮機をオフとするサーモオフ
    時、前記室内側ファンの運転を継続するとともに、前記
    比較手段での比較結果に基づき、導管温度が設定温度以
    下になったとき、前記室内側ファンの運転を停止する運
    転制御手段とを備えたことを特徴とする空気調和機の運
    転制御装置。
  2. 【請求項2】 冷媒圧縮機と、室内側熱交換器と、室内
    側ファンと、室外側熱交換器と、室外側ファンと、前記
    室内側熱交換器と前記室外側熱交換器との間に介挿され
    る減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記室内側熱交換器又は
    前記室外側熱交換器との接続を切り換える四方弁とで形
    成される冷凍サイクルを備えた空気調和機において、 前記室内側熱交換器の導管温度を検出する導管温度検出
    手段と、 室内温度を検出する室内温度検出手段と、 前記導管温度検出手段により検出される導管温度と前記
    室内温度検出手段により検出される室内温度とを比較す
    る比較手段と、 暖房運転中の前記冷媒圧縮機をオフとするサーモオフ
    時、前記室内側ファンの運転を継続するとともに、前記
    比較手段での比較結果に基づき、導管温度が室内温度よ
    り若干高い温度まで低下したとき、前記室内側ファンの
    運転を停止する運転制御手段とを備えたことを特徴とす
    る空気調和機の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 冷媒圧縮機と、室内側熱交換器と、室内
    側ファンと、室外側熱交換器と、室外側ファンと、前記
    室内側熱交換器と前記室外側熱交換器との間に介挿され
    る減圧機と、前記冷媒圧縮機と前記室内側熱交換器又は
    前記室外側熱交換器との接続を切り換える四方弁とで形
    成される冷凍サイクルを備えた空気調和機において、 前記室内側熱交換器の導管温度を検出する導管温度検出
    手段と、 室内温度を検出する室内温度検出手段と、 前記導管温度検出手段により検出される導管温度と設定
    温度とを比較する第1の比較手段と、 前記導管温度検出手段により検出される導管温度と前記
    室内温度検出手段により検出される室内温度とを比較す
    る第2の比較手段と、 暖房運転中の前記冷媒圧縮機をオフとするサーモオフ
    時、前記室内側ファンの運転を継続するとともに、前記
    第1の比較手段での比較結果に基づき、導管温度が設定
    温度以下になったとき、または前記第2の比較手段での
    比較結果に基づき、導管温度が室内温度より若干高い温
    度まで低下したときのいずれかの条件を満たした場合
    に、前記室内側ファンの運転を停止する運転制御手段と
    を備えたことを特徴とする空気調和機の運転制御装置。
  4. 【請求項4】 前記運転制御手段は、暖房運転中のサー
    モオフ時、前記室内側ファンを最も遅い回転速度で運転
    を継続することを特徴とする請求項1、2または3に記
    載の空気調和機の運転制御装置。
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