JPH0996169A - 鏡板、桟、および木質ドアパネル - Google Patents

鏡板、桟、および木質ドアパネル

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JPH0996169A
JPH0996169A JP25368495A JP25368495A JPH0996169A JP H0996169 A JPH0996169 A JP H0996169A JP 25368495 A JP25368495 A JP 25368495A JP 25368495 A JP25368495 A JP 25368495A JP H0996169 A JPH0996169 A JP H0996169A
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JP
Japan
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solid
crosspiece
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Application number
JP25368495A
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English (en)
Inventor
Hideaki Fukui
秀明 福井
Hidemi Ibi
秀実 揖斐
Hiroyuki Ishikawa
博之 石川
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無垢材の使用量を削減し且つ無垢感のある良
好な外観を保持することができる鏡板、桟、及び木質ド
アパネルを提供する。 【解決手段】 鏡板1は、矩形に形成されたドア框6の
開口部内に設けられる木質ドアの鏡板であって、合板又
はMDF又はLVLからなる矩形の芯材11と、芯材11の
外周端部に接合された無垢端材12と、芯材11および無垢
端材12の双方に跨がる表裏平滑面に接合された化粧単板
13とから構成されている。桟2は、矩形に形成されたド
ア框6の開口部内に設けられる木質ドアの桟であって、
合板又はMDF又はLVLからなる矩形の芯材21と、芯
材21の側端部に接合された無垢端材22と、芯材21および
無垢端材22の双方に跨がる表裏平滑面に接合された化粧
単板23とから構成されている。木質ドアパネルは、ドア
框6内に鏡板1と桟2を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質ドアに用いら
れる鏡板、桟、および木質ドアパネルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から木質ドアにおいては、図3
(A)に示す如く、矩形に形成されたドア框6の開口部
には鏡板1や桟2が設けられている。従来、これら鏡板
1や桟2は,図3(B)(C)に示す如く、無垢材のみ
で形成されている。そして、鏡板1の外周近傍部や桟2
の側端近傍部には、モール加工することにより面取り部
が形成されており、この面取り部にも無垢材特有の杢目
が生かされた高級感のある外観がデザインされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の木質ドアにおいては、鏡板1や桟2は無垢材
のみで形成されているので、外観に優れている反面、湿
気や乾燥により反りや収縮などを起こしやすく、また、
これらに起因してクラックが発生しやすいという欠点が
あった。
【0004】また、近年では森林伐採等により木材資源
の減少が危惧されており、特に良質な無垢材の原木であ
る広葉樹や針葉樹等はラワン材等に比べて成長が遅く、
入手しにくくなっていくことが予想される。したがっ
て、木材資源の有効利用の見地からも無垢材の使用量を
減らすことが望ましいものであった。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、無垢材の使用量を削減し且つ無垢感のある良好な
外観を保持することができる鏡板、桟、及び木質ドアパ
ネルを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る鏡板は、
矩形に形成されたドア框の開口部内に設けられる木質ド
アの鏡板であって、合板又はMDF又はLVLからなる
矩形の芯材と、この芯材の外周端部に接合された無垢端
材と、上記芯材および無垢端材の双方に跨がる表裏平滑
面に接合された化粧単板とから構成されていることを特
徴とするものである。
【0007】この鏡板では、合板又はMDF又はLVL
からなる矩形の芯材が容積の大半を占めるので、無垢材
の使用量が大幅に削減される。そして、合板、MDF及
びLVLは、無垢材と比べて湿気や乾燥による平面方向
の寸法変化が起きにくいので、反りや収縮、クラック等
が発生しにくくなる。また、平滑面は化粧単板により良
好な杢目外観が確保され、さらに鏡板の外周近傍部にモ
ール加工を行って面取り部を形成しても、この面取り部
は芯材の外周端部に接合された無垢端材により無垢の杢
目外観となる。したがって、全体として無垢感のある外
観が得られる。ここで無垢感とは、無垢材の如き印象の
外観のことである。
【0008】請求項2に係る鏡板は、請求項1記載の鏡
板において、上記無垢端材が、厚み方向の中央部に設け
られた合板又はMDF又はLVLからなる芯材層と、こ
の芯材層の表裏に設けられた無垢表層とから構成されて
いることを特徴とするものである。
【0009】この鏡板では、上記無垢端材の厚み方向の
中央部に合板又はMDF又はLVLからなる芯材層が設
けられているので、上記無垢端材における寸法変化が芯
材層により抑制される。したがって、鏡板全体として、
寸法変化をより起こしにくくなる。
【0010】請求項3に係る鏡板は、請求項1又は請求
項2記載の鏡板において、上記芯材と無垢端材の双方に
跨がる表裏平滑面に上記化粧単板が防水シートを間に介
在させて接合されていることを特徴とするものである。
【0011】この鏡板では、上記防水シートにより湿気
が上記化粧単板を通して芯材に至るのが防止される。し
たがって、湿気に起因する上記芯材の寸法変化が防止さ
れる。
【0012】請求項4に係る鏡板は、請求項1乃至請求
項3いずれか記載の鏡板において、上記化粧単板と芯材
とが杢目を直交させて接合されていることを特徴とする
ものである。
【0013】この鏡板では、上記化粧単板と芯材とが杢
目を直交させて接合されているので、上記化粧単板と芯
材とは、杢目と直交する方向に起こる寸法変化を相互に
防止し合う。
【0014】請求項5に係る桟は、矩形に形成されたド
ア框の開口部内に設けられる木質ドアの桟であって、合
板又はMDF又はLVLからなる矩形の芯材と、この芯
材の側端部に接合された無垢端材と、上記芯材および無
垢端材の双方に跨がる表裏平滑面に接合された化粧単板
とから構成されていることを特徴とするものである。
【0015】この桟では、合板又はMDF又はLVLか
らなる矩形の芯材が容積の大半を占めるので、無垢材の
使用量が大幅に削減される。そして、合板、MDF及び
LVLは、無垢材と比べて湿気や乾燥による平面方向の
寸法変化が起きにくいので、反りや収縮、クラック等が
発生しにくくなる。また、平滑面は化粧単板により良好
な杢目外観が確保され、さらに桟の側端近傍部にモール
加工を行って面取り部を形成しても、この面取り部は芯
材の側端部に接合された無垢端材により無垢の杢目外観
となる。
【0016】請求項6に係る桟は、請求項5記載の桟に
おいて、上記無垢端材が、厚み方向の中央部に設けられ
た合板又はMDF又はLVLからなる芯材層と、この芯
材層の表裏に設けられた無垢表層とから構成されている
ことを特徴とするものである。
【0017】この桟では、上記無垢端材の厚み方向の中
央部に合板又はMDF又はLVLからなる芯材層が設け
られているので、上記無垢端材における寸法変化が芯材
層により抑制される。したがって、桟全体として、寸法
変化をより起こしにくくなる。
【0018】請求項7に係る桟は、請求項5又は請求項
6記載の桟において、上記芯材と無垢端材の双方に跨が
る表裏平滑面に上記化粧単板が防水シートを間に介在さ
せて接合されていることを特徴とするものである。
【0019】この鏡板では、上記防水シートにより湿気
が上記化粧単板を通して芯材に至るのが防止される。し
たがって、湿気に起因する上記芯材の寸法変化が防止さ
れる。
【0020】請求項8に係る桟は、請求項5乃至請求項
7いずれか記載の桟において、上記化粧単板と芯材とが
杢目を直交させて接合されていることを特徴とするもの
である。
【0021】この鏡板では、上記化粧単板と芯材とが杢
目を直交させて接合されているので、上記化粧単板と芯
材とは、杢目と直交する方向に起こる寸法変化を相互に
防止し合う。
【0022】請求項9に係る木質ドアパネルは、矩形に
形成されたドア框の開口部内に、請求項1乃至請求項4
いずれか記載の鏡板を嵌め殺して備えていることを特徴
とするものである。
【0023】この木質ドアパネルでは、請求項1乃至請
求項4いずれか記載の鏡板における効果を有するものと
なる。
【0024】請求項10に係る木質ドアパネルは、矩形
に形成されたドア框の開口部内に、請求項5乃至請求項
8いずれか記載の桟を架け渡して備え、この桟により分
割されたドア框の開口部内に面体を嵌め殺して備えてい
ることを特徴とするものである。
【0025】この木質ドアパネルでは、請求項5乃至請
求項8いずれか記載の桟における効果を有するものとな
る。
【0026】請求項11に係る木質ドアパネルは、請求
項10記載の木質ドアパネルにおいて、上記面体として
請求項1乃至請求項3いずれか記載の鏡板が用いられて
いることを特徴とするものである。
【0027】この木質ドアパネルでは、請求項5乃至請
求項8いずれか記載の桟における効果に加えて、請求項
1乃至請求項4いずれか記載の鏡板における効果も有す
るものとなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1(A)は本発明の一実施形態に係る木質
ドアパネルを示す正面図であり、(B)は本発明の一実
施形態に係る鏡板の断面斜視図であり、(C)は本発明
の一実施形態に係る桟の断面斜視図である。
【0029】該実施形態に係る木質ドアパネルは、左右
の縦框3,3と上下の横框4,4とから矩形に形成され
たドア框6の開口部に、この開口部を上下に分断する桟
2が水平に設けられており、この桟2により分断された
下側の開口部には鏡板1が嵌め殺して設けられており、
桟2により分断された上側の開口部にはガラス5が嵌め
殺して設けられている。該木質ドアパネルにおいては、
図1(B)に示す鏡板1と、図1(C)に示す桟2が用
いられているものである。
【0030】鏡板1について説明する。鏡板1は、矩形
の芯材11と、この芯材11の外周端部に接合された無垢端
材12と、上記芯材11および無垢端材12の双方に跨がる表
裏平滑面に接合された化粧単板13とから構成されてい
る。
【0031】芯材11は、合板又はMDF又はLVLから
形成されている。特に、芯材11の材質に合板を用いると
平面方向の寸法安定性が優れたものとなり好ましいもの
である。
【0032】無垢端材12は、基端部の厚みが芯材11と等
しくなっていて、その表裏面が芯材11の表裏面とそれぞ
れ連続して平滑面を形成している。また無垢端材12にお
ける上記基端部から先端部にかけてはモール加工が施さ
れていて、先端部に向かって厚みが狭小するように面取
り部が形成されている。この無垢端材12の先端部は雄実
として、ドア框6の開口部内周面および桟2の側端部と
実嵌合する役割を有している。
【0033】化粧単板13は接着剤等を用いて芯材11およ
び無垢端材12の表裏平滑面に接合されている。この化粧
単板13の杢目方向は芯材11の表裏平滑面が有する杢目方
向とそれぞれ直交するように接合されており、相互に水
平方向の動きを相殺するようになっている。
【0034】鏡板1では、無垢端材12の面取り部には無
垢の杢目模様が現出しており、化粧単板13表面にも杢目
模様が表現されていて、この無垢端材12の面取り部と化
粧単板13表面とは塗装して色合わせするとにより模様が
略連続した如き外観となる。したがって、鏡板1は全体
が無垢材で形成されているが如き印象の、無垢感のある
外観となる。
【0035】また、鏡板1においては芯材11が体積の大
部分を占めていて、無垢端材12の占める比率が小さくな
っているので、無垢材が有する寸法変化の影響を鏡板1
全体としては小さくすることができるものである。
【0036】次に、桟2について説明する。桟2は、上
述の鏡板1と略同様に構成されているもので、矩形の芯
材21と、この芯材21の外周端部に接合された無垢端材22
と、上記芯材21および無垢端材22の双方に跨がる表裏平
滑面に接合された化粧単板23とから構成されている。
【0037】芯材21は、合板又はMDF又はLVLから
形成されている。特に、芯材21の材質に合板を用いると
平面方向の寸法安定性が優れたものとなり好ましいもの
である。
【0038】無垢端材22は、基端部の厚みが芯材21と等
しくなっていて、その表裏面が芯材21の表裏面とそれぞ
れ連続して平滑面を形成している。また無垢端材2にお
ける上記基端部から先端部にかけてはモール加工が施さ
れていて、先端部に向かって厚みがやや狭小するように
面取り部が形成されている。この無垢端材22の先端部は
雌実として、ドア框6の開口部内周面および桟2の側端
部と実嵌合する役割を有している。
【0039】化粧単板13は接着剤等を用いて芯材21およ
び無垢端材22の表裏平滑面に接合されている。この化粧
単板23の杢目方向は芯材21の表裏平滑面が有する杢目方
向とそれぞれ直交するように接合されており、相互に水
平方向の動きを相殺するようになっている。
【0040】桟2では、無垢端材22の面取り部には無垢
の杢目模様が現出しており、化粧単板23表面にも杢目模
様が表現されていて、この無垢端材22の面取り部と化粧
単板23表面とは塗装して色合わせするとにより模様が略
連続した如き外観となる。したがって、桟2は全体が無
垢材で形成されているが如き印象の、無垢感のある外観
となる。
【0041】また、桟2においては芯材21が体積の大部
分を占めていて、無垢端材22の占める比率が小さくなっ
ているので、無垢材が有する寸法変化の影響を桟2全体
としては小さくすることができるものである。
【0042】上記のごとく、該実施形態に係る木質ドア
パネルは、開口部に設けられる鏡板1及び桟2が寸法変
化を小さくして改善されているので、これらが寸法変化
をしてドア框6に与える影響も小さくなり、ドア全体が
反る或いは歪む等をするのが防止される。
【0043】図2(A)は本発明の他の実施形態に係る
鏡板を示す断面斜視図であり、(B)は本発明の他の実
施形態に係る桟を示す断面斜視図である。
【0044】該実施形態に係る鏡板1は、図2(A)に
示す如く、前記実施形態において、無垢端材12が厚み方
向の中央部に芯材層15を備え、且つ化粧単板13が芯材11
と無垢端材12の双方に跨がって連続する表裏平滑面にそ
れぞれ防水シート14,14を介在させて接合されている構
成となっている。上記芯材層15は合板又はMDF又はL
VLから形成されている。
【0045】この鏡板1では、無垢端材12における寸法
変化も芯材層15により抑制されている。防水シート14に
より湿気が化粧単板13を通して芯材11に至るのが防止さ
れており、この湿気に起因する芯材11の寸法変化が防止
されている。
【0046】該実施形態に係る桟2は、図2(B)に示
す如く、前記実施形態に係る桟2おいて、無垢端材22が
厚み方向の中央部に芯材層25を備え、且つ化粧単板23が
芯材21と無垢端材22の双方に跨がって連続する表裏平滑
面にそれぞれ防水シート24,24を介在させて接合されて
いる構成となっている。上記芯材層25は合板又はMDF
又はLVLから形成されている。
【0047】この鏡板1では、無垢端材22における寸法
変化も芯材層25により抑制されている。防水シート24に
より湿気が化粧単板23を通して芯材21に至るのが防止さ
れており、この湿気に起因する芯材21の寸法変化が防止
されている。
【0048】
【実施例】以下、上記実施形態に基づいて鏡板1及び桟
2について具体的に作製したものを実施例1及び2と実
施例3及び4にそれぞれ示し、これらの寸法変化率を測
定して、別途作製した比較例1の鏡板及び比較例2の桟
における寸法変化率と比較した。なお、実施例1及び2
と比較例1における鏡板の形状、実施例3及び4と比較
例2における桟の形状は、それぞれ同一形状に統一して
いる。
【0049】−実施例1− 図1(B)に示す実施形態の鏡板に対応して、芯材11と
して厚み30mmの合板を用い、その外周側端部に無垢
材のみから形成された厚み30mm,幅30mmの無垢
端材12を接合し、芯材11及び無垢端材12の表裏平滑面に
厚み0.5mmの化粧単板13を接合し、サイズが600
×600×32mmの鏡板1を得た。
【0050】−実施例2− 図2(A)に示す実施形態の鏡板に略対応して、芯材11
として厚み30mmの合板を用いた。厚み5.5mmの
合板を芯材層15としてその両面に厚み12mmの無垢材
をそれぞれ接合して幅30mmの無垢端材12を形成し、
これを芯材11の外周側端部に接合した。そして、芯材11
及び無垢端材12の表裏平滑面に厚み0.5mmの化粧単
板13を接合し、サイズが600×600×32mmの鏡
板1を得た。このものでは防水シート14は使用しなかっ
た。
【0051】−実施例3− 図1(C)に示す実施形態の桟に対応して、芯材21とし
て厚み30mmの合板を用い、その外周側端部に無垢材
のみから形成された厚み30mm,幅30mmの無垢端
材22を接合し、芯材21及び無垢端材22の表裏平滑面に厚
み0.5mmの化粧単板23を接合し、サイズが200×
600×32mmの桟2を得た。
【0052】−実施例4− 図2(B)に示す実施形態の桟に略対応して、芯材21と
して厚み30mmの合板を用いた。厚み5.5mmの合
板を芯材層25としてその両面に厚み12mmの無垢材を
それぞれ接合して幅30mmの無垢端材22を形成し、こ
れを芯材21の外周側端部に接合した。そして、芯材21及
び無垢端材22の表裏平滑面に厚み0.5mmの化粧単板
23を接合し、サイズが200×600×32mmの桟2
を得た。このものでは防水シート24は使用しなかった。
【0053】−比較例1− 実施例1及び2における鏡板と外観形状を同一にして無
垢材のみを用いてサイズが600×600×32mmの
鏡板を作製した。
【0054】−比較例2− 実施例3及び4における桟と外観形状を同一にして無垢
材のみを用いてサイズが200×600×32mmの桟
を作製した。
【0055】○寸法変化率の測定 各実施例と比較例にてそれぞれ得られた鏡板と桟につい
て、温度80℃の温水中に40時間浸漬処理を行った。
この処理前後の幅方向の寸法を測定し、その差から寸法
変化率を算出した。鏡板についての結果を表1に示し、
桟についての結果を表2に示した。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】表1、表2より、実施例における鏡板及び
桟においては比較例のものと比べて寸法変化率が低減し
ていることがわかる。
【0059】
【発明の効果】請求項1に係る鏡板によると、合板又は
MDF又はLVLからなる矩形の芯材が容積の大半を占
めるので、無垢材の使用量が大幅に削減される。そし
て、合板、MDF及びLVLは、無垢材と比べて湿気や
乾燥による平面方向の寸法変化が起きにくいので、反り
や収縮、クラック等が発生しにくくなる。また、平滑面
は化粧単板により良好な杢目外観が確保され、さらに鏡
板の外周近傍部にモール加工を行って面取り部を形成し
ても、この面取り部は芯材の外周端部に接合された無垢
端材により無垢の杢目外観となる。したがって、全体と
して無垢感のある外観が得られる。
【0060】請求項2に係る鏡板によると、上記無垢端
材の厚み方向の中央部に合板又はMDF又はLVLから
なる芯材層が設けられているので、請求項1記載の鏡板
における上記効果に加えて、上記無垢端材における寸法
変化が芯材層により抑制される。したがって、鏡板全体
として、寸法変化をより起こしにくくなる。
【0061】請求項3に係る鏡板によると、請求項1又
は請求項2記載の鏡板における上記効果に加えて、上記
防水シートにより湿気が上記化粧単板を通して芯材に至
るのが防止される。したがって、湿気に起因する上記芯
材の寸法変化がより起こり難くなる。
【0062】請求項4に係る鏡板によると、請求項1乃
至請求項3いずれか記載の鏡板における上記効果に加え
て、上記化粧単板と芯材とが杢目を直交させて接合され
ているので、上記化粧単板と芯材とは、杢目と直交する
方向に起こる寸法変化を相互に防止し合う。
【0063】請求項5に係る桟によると、合板又はMD
F又はLVLからなる矩形の芯材が容積の大半を占める
ので、無垢材の使用量が大幅に削減される。そして、合
板、MDF及びLVLは、無垢材と比べて湿気や乾燥に
よる平面方向の寸法変化が起きにくいので、反りや収
縮、クラック等が発生しにくくなる。また、平滑面は化
粧単板により良好な杢目外観が確保され、さらに桟の側
端近傍部にモール加工を行って面取り部を形成しても、
この面取り部は芯材の側端部に接合された無垢端材によ
り無垢の杢目外観となる。
【0064】請求項6に係る桟によると、請求項5記載
の桟における上記効果に加えて、上記無垢端材の厚み方
向の中央部に合板又はMDF又はLVLからなる芯材層
が設けられているので、上記無垢端材における寸法変化
が芯材層により抑制される。したがって、桟全体とし
て、寸法変化をより起こしにくくなる。
【0065】請求項7に係る桟によると、請求項5又は
請求項6記載の木質ドアの桟における上記効果に加え
て、上記防水シートにより湿気が上記化粧単板を通して
芯材に至るのが防止される。したがって、湿気に起因す
る上記芯材の寸法変化がより起こりにくくなる。
【0066】請求項8に係る桟によると、請求項5乃至
請求項7いずれか記載の桟における上記効果に加えて、
上記化粧単板と芯材とが杢目を直交させて接合されてい
るので、上記化粧単板と芯材とは、杢目と直交する方向
に起こる寸法変化を相互に防止し合う。
【0067】請求項9に係る木質ドアパネルによると、
ドア框の開口部内に嵌め殺して備わる鏡板が、請求項1
乃至請求項4いずれか記載の鏡板における効果を有する
ものとなる。したがって、木質ドアパネルとしての寸法
変化も改善される。
【0068】請求項10に係る木質ドアパネルによる
と、ドア框の開口部内に架け渡して備わる桟が、請求項
5乃至請求項8いずれか記載の桟における効果を有する
ものとなる。したがって、木質ドアパネルとしての寸法
変化も改善される。
【0069】請求項11に係る木質ドアパネルによる
と、ドア框の開口部内に架け渡して備わる桟が、請求項
5乃至請求項8いずれか記載の桟における効果を有する
のに加えて、ドア框の開口部内に嵌め殺して備わる鏡板
が、、請求項1乃至請求項4いずれか記載の鏡板におけ
る効果も有するものとなる。したがって、木質ドアパネ
ルとしての寸法変化も改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施形態に係る木質ドアパ
ネルを示す正面図であり、(B)は本発明の一実施形態
に係る鏡板の断面斜視図であり、(C)は本発明の一実
施形態に係る桟の断面斜視図である。
【図2】(A)は本発明の他の実施形態に係る鏡板を示
す断面斜視図であり、(B)は本発明の他の実施形態に
係る桟を示す断面斜視図である。
【図3】(A)は木質ドアパネルの一例を示す正面図で
あり、(B)は従来の鏡板を示す断面斜視図であり、
(C)は従来の桟を示す断面斜視図である。
【符号の説明】
1 鏡板 11 芯材 12 無垢端材 13 化粧単板 2 桟 21 芯材 22 無垢端材 23 化粧単板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形に形成されたドア框の開口部内に設
    けられる木質ドアの鏡板であって、合板又はMDF又は
    LVLからなる矩形の芯材と、この芯材の外周端部に接
    合された無垢端材と、上記芯材および無垢端材の双方に
    跨がる表裏平滑面に接合された化粧単板とから構成され
    ていることを特徴とする鏡板。
  2. 【請求項2】 上記無垢端材が、厚み方向の中央部に設
    けられた合板又はMDF又はLVLからなる芯材層と、
    この芯材層の表裏に設けられた無垢表層とから構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の鏡板。
  3. 【請求項3】 上記芯材と無垢端材の双方に跨がる表裏
    平滑面に上記化粧単板が防水シートを間に介在させて接
    合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の鏡板。
  4. 【請求項4】 上記化粧単板と芯材とが杢目を直交させ
    て接合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3いずれか記載の鏡板。
  5. 【請求項5】 矩形に形成されたドア框の開口部内に設
    けられる木質ドアの桟であって、合板又はMDF又はL
    VLからなる矩形の芯材と、この芯材の側端部に接合さ
    れた無垢端材と、上記芯材および無垢端材の双方に跨が
    る表裏平滑面に接合された化粧単板とから構成されてい
    ることを特徴とする桟。
  6. 【請求項6】 上記無垢端材が、厚み方向の中央部に設
    けられた合板又はMDF又はLVLからなる芯材層と、
    この芯材層の表裏に設けられた無垢表層とから構成され
    ていることを特徴とする請求項5記載の桟。
  7. 【請求項7】 上記芯材と無垢端材の双方に跨がる表裏
    平滑面に上記化粧単板が防水シートを間に介在させて接
    合されていることを特徴とする請求項5又は請求項6記
    載の桟。
  8. 【請求項8】 上記化粧単板と芯材とが杢目を直交させ
    て接合されていることを特徴とする請求項5乃至請求項
    7いずれか記載の桟。
  9. 【請求項9】 矩形に形成されたドア框の開口部内に、
    請求項1乃至請求項4いずれか記載の鏡板を嵌め殺して
    備えていることを特徴とする木質ドアパネル。
  10. 【請求項10】 矩形に形成されたドア框の開口部内
    に、請求項5乃至請求項8いずれか記載の桟を架け渡し
    て備え、この桟により分割されたドア框の開口部内に面
    体を嵌め殺して備えていることを特徴とする木質ドアパ
    ネル。
  11. 【請求項11】 上記面体として請求項1乃至請求項3
    いずれか記載の鏡板が用いられていることを特徴とする
    請求項10記載の木質ドアパネル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056257A (ja) * 2001-08-08 2003-02-26 Dainippon Printing Co Ltd 鏡 板
TR200300244A1 (tr) * 2003-02-27 2004-08-23 Sfc Entegre Orman Ürünleri̇ Sanayi̇ Ve Ti̇c. A.Ş. Lif ve/veya yonga levhaların kaplanmasıyla elde edilen plakaların birleştirilmesinden oluşan çok parçalı kapı üretim prosesi
CN102555004A (zh) * 2012-03-05 2012-07-11 辽宁久久木业有限责任公司 一种仿实木门的制作方法及生产工艺

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