JPH0996037A - カーテンウォールの外装パネルおよびその取付装置 - Google Patents

カーテンウォールの外装パネルおよびその取付装置

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JPH0996037A
JPH0996037A JP25657795A JP25657795A JPH0996037A JP H0996037 A JPH0996037 A JP H0996037A JP 25657795 A JP25657795 A JP 25657795A JP 25657795 A JP25657795 A JP 25657795A JP H0996037 A JPH0996037 A JP H0996037A
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JP
Japan
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frame
exterior panel
fastener
fasteners
vertical
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JP25657795A
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Inventor
Katsumi Otani
克己 大谷
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Nippon Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Nippon Aluminium Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観上の美観が優れたカーテンウォールを構
成する。また、外装パネルの躯体への取付作業を容易に
する。 【解決手段】 カーテンウォール21を構成する外装パ
ネル20は、外装パネル本体23と建具24とを有し、
外装パネル本体23には建具24を取付けるための開口
部25が形成され、この開口部25に建具24が取付け
られている。この外装パネル20は、躯体22間にわた
って設けられ、その上部の幅方向中央部に設けられる第
1ファスナ26、上部の第1ファスナ26の左右方向B
1,B2両側となる幅方向両端部に設けられる第2ファ
スナ27および第3ファスナ28によって躯体22に連
結される。第1ファスナ26は、左右方向B1,B2お
よび前後方向C1,C2に変位調整可能に構成され、第
2ファスナ27は、上下方向A1,A2および前後方向
C1,C2に変位調整可能に構成され、第3ファスナ2
8は、前後方向C1,C2に変位調整可能に構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層ビルなどの建
物の外壁として用いられるカーテンウォールの外装パネ
ルおよびその取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高層ビルなどの建物の外壁とし
て、複数の外装パネルを縦横に並設して成るカーテンウ
ォールが多く用いられる。このカーテンウォールに用い
られる外装パネルとして、窓などを形成するための建具
と、建具とは別体に設けられた外装パネル本体とによっ
て構成された外装パネルが周知である。前記外装パネル
本体は、たとえばアルミニウム箔を構成材料として成る
ハニカム構造のハニカムコアに、その厚み方向両側から
アルミニウム合金から成る偏平な2枚の面板をそれぞれ
接合し、外周部に枠材を配置して、軽量で高い剛性を備
えるように構成されている。このような従来技術では、
建具と外装パネル本体とが別体であるので、屋外から見
たときに建具と外装パネル本体とが構造的に分離して認
識され、外観上の美観を損なわせるおそれがある。この
ような問題を解決する他の従来技術の外装パネルとし
て、外装パネル本体に建具が嵌め込まれて一体的に構成
されたユニットパネルが周知である。
【0003】このようなユニットパネルは、建物の躯体
にファスナを用いて取付けられる。このファスナは、埋
込みファスナ、一次ファスナおよび二次ファスナによっ
て構成され、建物の躯体であるスラブに埋込み固定され
た埋込みファスナに一次ファスナをボルトおよびナット
によって取付け、さらに一次ファスナに、ユニットパネ
ルにボルトおよびナットによって固定される二次ファス
ナを、中間部材を介してボルトおよびナットによって結
合し、レベル調整ボルトによって中間部材に当接して一
次ファスナに対する二次ファスナの位置を調整し得るよ
うに構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のようなユニット
パネルでは、前記建具は、障子とこの障子を外装パネル
本体に保持する枠体とから成り、前記枠体は、外装パネ
ル本体の外部に露出している。このようなユニットパネ
ルを用いた場合、美観上の要求から前記枠体を露出させ
たくない場合であっても、枠体が屋外から認識されてし
まうので、設計上の自由度が少ないという問題がある。
しかも、各面板をハニカムコアに接合した後に、外装パ
ネル本体に形成される建具を取付けるための開口部に、
建具の枠体を嵌め込み、ビスなどによって各面板と枠体
とを固定しており、ハニカムコアへの各面板の接合作業
の後に枠体を開口部へ取付けなければならず、外装パネ
ルを製造するための工程数が多くなり、生産性が悪いと
いう問題がある。
【0005】また、外装パネルの躯体への取付けは、前
述のような構成のファスナを介して行われ、このファス
ナを構成する一次ファスナと二次ファスナとは、レベル
調整ボルトによって上下方向にだけ変位調整可能に構成
されている。このため、外装パネルの上下方向の変位調
整は可能であるけれども、左右方向および前後方向の変
位調整ができない。外装パネルの左右方向の変位調整を
行うためには、二次ファスナと外装パネルとを固定する
ボルトおよびナットを緩めなければならず、また前後方
向の変位調整を行うためには、一次ファスナを埋込みフ
ァスナに固定するボルトおよびナットを緩める必要があ
り、多くの手間を要するとともに、また外装パネルの変
位調整の微調整が困難である。しかも、1枚の外装パネ
ルには複数のファスナが用いられるため、このような前
後方向および左右方向の変位調整は、各ファスナのボル
トおよびナットを緩めた状態で位置決めした後に、再び
ボルトおよびナットを締め直して固定する必要があり、
作業が繁雑であり、手間を要し、取付作業の効率が悪い
という問題がある。
【0006】したがって本発明の目的は、建具の枠体が
外装パネル本体の外部に露出することがなく、設計上の
自由度を多くすることができ、しかも生産性を向上する
ことができるカーテンウォールの外装パネルを提供する
ことである。
【0007】また本発明の他の目的は、カーテンウォー
ルの外装パネルを、建物の躯体に上下方向、左右方向お
よび前後方向に容易にかつ正確に変位調整して取付ける
ことができる取付装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、建物の躯体
に、その躯体の鉛直面に沿って上下方向および左右方向
に整列して、取付けられてカーテンウォールを構成する
外装パネルであって、面板が厚み方向両側からそれぞれ
接合されるハニカム構造のハニカムコアを有する外装パ
ネル本体に、この外装パネル本体に建具を取付けるため
の開口部が形成され、 この開口部に、枠体とこの枠体によって保持される障子
とを有する建具が取付けられ、前記枠体は前記開口部の
各面板間に埋設され、前記開口部の各面板は前記枠体に
それぞれ固定されることを特徴とするカーテンウォール
の外装パネルである。 本発明に従えば、2枚の面板がハニカムコアの厚み方向
両側から接合されて外装パネル本体が構成され、この外
装パネル本体には建具を取付けるための開口部が形成さ
れる。この開口部には、枠体と障子とを有する建具が取
付けられている。建具の枠体は、開口部の各面板間に埋
設されており、枠体は外部に露出しない。また、開口部
の各面板は、建具の枠体にそれぞれ固定されており、各
面板が枠体によって連結される。
【0009】また本発明は、カーテンウォールの外装パ
ネルを、建物の躯体の鉛直面に沿って上下方向および左
右方向に整列して取付けるための取付装置であって、前
記外装パネルの上部の幅方向中央部には、躯体の鉛直面
に対して左右方向および前後方向に変位調整可能に前記
外装パネルを躯体に連結する第1ファスナが設けられ、
前記外装パネルの上部の第1ファスナの左右方向両側に
は、躯体の鉛直面に対して上下方向および前後方向に変
位調整可能に前記外装パネルを躯体に連結する第2ファ
スナが設けられ、前記外装パネルの下部には、躯体の鉛
直面に対して前後方向に変位調整可能に前記外装パネル
を躯体に連結する複数の第3ファスナが均等配置されて
設けられることを特徴とするカーテンウォールの外装パ
ネルの取付装置である。 本発明に従えば、カーテンウォールの外装パネルは、建
物の躯体に第1〜第3ファスナを有する取付装置によっ
て取付られる。第1ファスナは、外装パネルの上部の幅
方向中央部に設けられ、左右方向および前後方向に変位
調整可能に外装パネルを躯体に連結する。各第2ファス
ナは、外装パネルの上部の第1ファスナの左右方向両側
に設けられ、上下方向および前後方向に変位調整可能に
前記外装パネルを躯体に連結する。各第3ファスナは、
外装パネルの下部に均等配置して設けられ、前後方向に
変位調整可能に外装パネルを躯体に連結する。これによ
って、外装パネルの左右方向の変位調整は第1ファスナ
によって行い、上下方向の変位調整は第2ファスナによ
って行い、前後方向の変位調整は第1〜第3ファスナに
よって行うことができる。したがって、これらの第1〜
第3ファスナによって、外装パネルを上下方向、左右方
向および前後方向に変位調整可能に外装パネルを取付け
ることができるとともに外装パネルの変位調整が容易で
あって、外装パネルの取付作業の作業効率が向上され
る。さらに外装パネルの左右方向の変位調整は第1ファ
スナだけによって行われ、上下方向の変位調整は第2フ
ァスナだけによって行われるので、その左右方向および
上下方向の変位調整が容易である。さらに、前記外装パ
ネルの前後方向の変位調整は第1〜第3ファスナによっ
て行われるので、外装パネルを鉛直な一平面上に配置す
ることができ、高い平坦度で外装パネルを取付けること
ができ、高い平坦度でカーテンウォールによって外壁面
を形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態の外
装パネル20によって構成されるカーテンウォール21
の一部を示す正面図であり、図2は図1の切断面線II
−IIから見た断面図である。カーテンウォール21
は、建物の躯体22の鉛直面に沿った建物の外壁面が形
成されるべき鉛直な一平面、すなわち図1の紙面に平行
な一平面に沿って上下方向A1,A2および左右方向B
1,B2に複数の外装パネル20が整列して並設されて
構成される。ここで、本発明において躯体は、スラブ、
梁、方立および無目などを含む。前記上下方向A1,A
2は、建物の高さ方向、すなわち図1の上下方向であっ
て、躯体22の鉛直面に対して上下方向であり、前記左
右方向B1,B2は、建物の前記外装パネル20を取付
けて外壁面を形成すべき一平面に平行、すなわち図1の
紙面に平行でかつ前記上下方向A1,A2に垂直な方向
であって、躯体22の鉛直面に対して左右方向である。
このようなカーテンウォール21を構成する各外装パネ
ル20は、建物の躯体22に取付けられ、各外装パネル
20間には、目地112が形成されている。外装パネル
20は、外装パネル本体23と建具24とを有し、外装
パネル本体23には外装パネル本体23の厚み方向に挿
通し、建具を取付けるための開口部25が形成されてお
り、この開口部25に建具24が取付けられている。
【0011】前記躯体22は、上下方向A1,A2に間
隔をあけて複数設けられており、各躯体22間にわたっ
て前記外装パネル20が設けられる。このような外装パ
ネル20は、その上部の幅方向中央部に設けられる第1
ファスナ26と、上部の幅方向両端部であって、第1フ
ァスナ26の左右方向B1,B2両側に設けられる第2
ファスナ27と、外装パネル20の下部に均等配置して
設けられる複数の第3ファスナ28によって躯体22に
連結される。外装パネル20の上部は、第1および第2
ファスナ26,27によって、所定の躯体22に連結さ
れ、外装パネル20の下部は、前記上部が連結された所
定の躯体22の下方に配置される躯体22に連結され
る。これらの第1〜第3ファスナ26〜28を有して取
付装置が構成されている。
【0012】図3は図1の切断面線III−IIIから
見た断面図であり、図4は図1の切断面線IV−IVか
ら見た断面図である。外装パネル本体23は、大略的に
長方形状であり、そのほぼ中央部に開口部25が形成さ
れている。外装パネル本体23は、たとえばアルミニウ
ム合金から成る2枚の面板29,30と、アルミニウム
箔を構成材料として成るハニカム構造のハニカムコア3
1とから成る。ハニカムコア31は、短冊状のアルミニ
ウム箔に所定間隔をおいて接着剤を塗布し、接着剤を塗
布した部分が千鳥状になるように積層して部分的に接着
した後、積層方向に展張して接着剤塗布部以外の部分を
六角形状に広げて成形される。あるいは予めコルゲート
状に加工したアルミニウム箔の平行部同士を接合するこ
とによって成形される。このようなハニカムコア31を
構成するアルミニウム箔は、たとえば厚さ40〜120
μmのものが用いられる。
【0013】このようなハニカムコア31の厚み方向両
側から前記各面板29,30がそれぞれ接合される。各
面板29,30には、相互に対向する側の面に接着剤が
それぞれ塗布されており、この接着剤によって各面板2
9,3Oとハニカムコア31とが接合される。前記接着
剤はたとえば熱圧着用シートなどによって実現される。
各面板29,30のうち、屋外38側に配置される面板
29の厚さはたとえば1.5mmに選ばれ、屋内39側
に配置される面板30の厚さはたとえば1mmに選ばれ
る。
【0014】建具24は、四周枠組された枠体32と、
この枠体32に保持される障子であるガラス33とを有
する。前記枠体32は、図3において紙面に対して垂直
な方向となる前記左右方向B1,B2に延びる上枠34
および下枠35と、図4において紙面に垂直な方向とな
る前記上下方向A1,A2に延び、上枠34および下枠
35を、その各長手方向両端部において連結する一対の
竪枠36,37とを有する。前記上枠34は、屋外38
側に配置される側壁40と屋内39側に配置される側壁
41とが連結部42によって連結されて構成される。ま
た、下枠35は、屋外38側に配置される側壁43と屋
内39側に配置される側壁44とが連結部45によって
連結されて構成される。さらに、一対の竪枠36,37
は、屋外38側に配置される側壁46,47と屋内39
側に配置される側壁48,49とが連結部50,51に
よって連結されて構成される。これらの上枠34、下枠
35および竪枠36,37は、その接合部において、た
とえば図示しないシート状シール材を介在させて相互に
接合され、四周枠組されている。このような上枠34、
下枠35および各竪枠36,37は、アルミニウム合金
から成る押出形材である。
【0015】前記外装パネル本体23の面板29,30
は、ハニカムコア31よりも前記開口部25に延びて形
成されており、前記枠体32はこれらの突出した面板2
9,30間に埋設された状態で前記開口部25に取付け
られる。これによって枠体32が外装パネル本体23の
外部に露出しない。また、各面板29,30には、前述
のようにハニカムコア31に接合するための接着剤が塗
布されており、この接着剤によって各面板29,30は
前記枠体32に接合されて固定される。これによって、
各面板29,30の開口部25に配置される内周部が枠
体32によって連結された状態となる。
【0016】屋外38側に配置される面板29の、内周
部の先端29aには、連続してシール材52が打設けら
れている。上枠34、下枠35および各竪枠36,37
の屋外側の側壁40,43,46,47の内周部の先端
には、断面形状が大略的にL字状の押さえ片53がビス
54によって固定されている。この押さえ片53は、四
周に配置され、相互に離反する方向に突出する突出部5
5を有する。この突出部によって前記面板29の内周部
の先端29aが屋内39に向けて押さえられている。こ
のようにして、連続してシール材52を打設し、押さえ
片53によって面板29の内周部の先端29aを屋内3
9側に向けて押さえ、外装パネル本体23に枠体32が
気密に取付けられる。
【0017】また、竪枠34、下枠35および各竪枠3
6,37の屋内側の側壁40,43,46,47の、内
周部40a,43a,46a,47aには、たとえば合
成ゴムなどから成るパッキン56,57,58,59が
それぞれ取付けられている。このようなパッキン56〜
59は、四周に連続して設けられている。また、上枠3
4、下枠35および各竪枠36,37の屋内側の側壁4
1,44,48,49の内周側の端部41a,44a,
48a,49aには、アルミニウム合金の押出形材から
成る押さえ縁60,61,62,63が、それぞれ取付
けられ、各押さえ縁60〜63は、前記端部41a,4
4a,48a,49aにそれぞれ掛け止めされ、連結材
64を介して上枠34、下枠35および各竪枠36,3
7に固定されている。これらの押さえ縁60〜63と上
枠34、下枠35および各竪枠36,37との間には連
続した止水部材65が打設されており、押さえ縁60〜
63が水密および気密に取付けられている。
【0018】前記上枠34、下枠35および各竪枠3
6,37の屋外側の側壁40,43,46,47に取付
けられたパッキン56〜59と、前記各押さえ縁60〜
63間に前記ガラス33が嵌め込まれる。前記下枠35
には、支持台66が前記側壁43に屋外38側への変位
が阻止された状態でビス67によって固定されており、
この支持台66にスペーサ68を介して前記ガラス33
が乗載されて支持されている。この状態でガラス33
は、前記各パッキン56〜59に弾発的に当接され、ガ
ラス33と各押さえ縁60〜63との間にはシール材6
9およびバックアップ材70が四周に連続して打設され
ている。このようにしてガラス33が枠体32に気密に
保持されている。また各押さえ縁60〜63には、屋内
39に延びる額縁86が四周に連続して取付けられてい
る。
【0019】また上枠34の屋外38側の側壁40に取
付けられたパッキン56には、導気孔71が形成され、
この導気孔71を介して屋外空間38と建具24内に形
成される空間72とが連通している。また、上枠34に
は、たとえば合成ゴムなどから成るパッキン73が、取
付片74を介して取付けられ、このパッキン73は前記
ガラス33の上面に弾発的に当接されている。このパッ
キン73によって、前記透孔71を介して雨水などが不
所望に屋内39に向けて進入することを防止している。
またパッキン73を取付けている取付片74には導気孔
75が形成されおり、前記パッキン73よりも屋内39
側の空間76が屋外38と連通している。このように、
導気孔71および75を形成することによって、建具2
4内に形成される空間72および76内に、屋外38か
ら空気を導き入れることができ、これによって前記空間
72および76内を屋外38と等圧にし、雨水の浸入を
防止することができる。
【0020】また下枠35に取付けられる押さえ縁61
には、結露排水弁77が設けられ、ガラス33の屋内3
9側の表面33aに結露した水などが結露排水弁77を
介して押さえ縁61の内部空間79に導かれる。またこ
の押え縁61の屋外38側の側壁80には透孔81が形
成されており、また下枠35の連結部45には透孔8
2,83が形成されている。これらの各透孔81〜83
を介して前記水や、下枠35内で結露した水などが仮想
線で示されるように排水されるべき場所に導かれて排水
されるように構成されている。しかも、下枠35の連結
部45および前記載置台66には導気孔84,85が形
成されており、下枠35の空間400,401および下
枠35とガラス33との間の空間402,403の圧力
を屋外38の圧力と等しくすることができるとともに、
空気を導き入れて前記水が容易に排水されるように構成
されている。しかも、前記押さえ縁61に結露排水弁7
7を設けているので、たとえば台風時など前記導気孔8
4,85を介して大きな圧力が作用しても、水が逆流
し、屋内39に向けて浸入してしまうことを防止するこ
とができる。
【0021】このようにして、外装パネル本体23に形
成された開口部25に建具24を取付けることによっ
て、建具24を介して屋外38から採光することができ
る。したがって、屋内空間39内の照明に貢献すること
ができるとともに、建具24のガラス33を介して屋外
38の景色を臨むことができ、屋内39を開放的な雰囲
気を備えた空間とすることができ、屋内39のたとえば
居住者などが精神的に開放される。
【0022】また連結材64は、ビス87によって上枠
34、下枠35および各竪枠36,37に屋内39側の
側壁48,44,48,49に固定され、これと同時に
前記各側壁41,44,48,49と外装パネル本体2
3の面板30が固定される。これによって、前述の接着
剤による接合と相俟って外装パネル本体23の各面板2
9,30が枠体32に強固に固定される。
【0023】図5は、図1の切断面線V−Vから見た断
面図である。外装パネル20の下端部88には、図5に
おいて紙面に対して垂直な方向となる左右方向B1,B
2に延びる下部枠材89が設けられる。この下部枠材8
9は、たとえばアルミニウム合金から成る押出形材であ
る。この下部枠材89は、外装パネル20の前記面板2
9,30間に嵌まり込んで挟持された状態で、前記面板
29,30に塗布された接着剤によって接合されて固定
され、屋外38側の側壁90が鉤状に形成される面板2
9の下端部に掛け止めされ、ビス91によって面板29
に固定され、屋内39側の側壁92がビス93によって
固定され、外装パネル20の下端部88に強固に固定さ
れる。
【0024】また外装パネル20の上端部94には、上
部枠材95が設けられている。上部枠材95は、面板2
9,30間に挟持された状態で、前記面板29,30に
塗布された接着剤によって接合されて固定され、屋外3
8側の側壁96と屋内39側の側壁98とを連結する連
結部100にビス97によって固定され、屋内39側の
側壁98がビス99によって面板30に固定され、上部
枠材95が外装パネル20の上端部94に強固に固定さ
れる。面板29は上端部に屋内39に向けて屈曲する屈
曲部101を有し、その屈曲部101は、屋内39側の
端部で、ビス97によって連結部100に固定され、面
板29と連結部100との間にはシール材102が打設
されている。屋内39側の側壁98は、屋外38側の側
壁96よりも上方に立上がって設けられており、この屋
内39側の側壁98の上端部には発泡シリコン樹脂など
の合成樹脂から成るパッキン103が上部枠材96の延
在方向、すなわち図5の紙面に対して垂直な方向に延び
て設けられている。
【0025】前記下部枠材89の屋外38側の側壁90
と屋内39側の側壁92とを連結する連結部104に
は、たとえば合成ゴムなどから成るパッキン105が下
部枠材89の延在方向、すなわち図5の紙面に対して垂
直な方向に延びて設けられており、このパッキン105
は、前記上部枠材95の連結部102に弾発的に当接さ
れている。また下部枠材89の屋内39側の側壁92の
下端部には、たとえば発泡シリコン樹脂などの合成樹脂
から成るパッキン106が下部枠材89の延在方向、す
なわち図5の紙面に対して垂直な方向に延びて設けられ
ており、このパッキン106は、下方に隣接する外装パ
ネル20の上部枠材95に設けられるパッキン103に
弾発的に当接されている。このようなパッキン103,
105,106を設けることによって、上部に隣接する
外装パネル20間の連結部において、パッキン105に
よって屋外38から屋内39に雨水などが浸入すること
を防止し、パッキン103,106によって屋外38と
屋内39との間で空気が出入しないように気密に連結す
ることができる。しかも、下部枠材89の連結部104
には導気孔107,108が形成されており、下部枠材
89の内部空間109およびパッキン105の屋内39
側に形成される空間110内の圧力を屋外38の圧力と
等しくすることができ、たとえば台風時などに屋外38
の圧力が高くなった場合にその高くなった圧力によって
雨水などがパッキン105よりも屋内39側の空間11
0に浸入してしまうことを防止することができる。
【0026】また下部枠材89の連結部104には、透
孔111が形成されており、下部枠材89内で結露した
水などを仮想線で示すように外装パネル20間に形成さ
れる前記目地112を介して排出することができる。ま
た上部枠材95の連結部100には、透孔113,11
4が形成されており、この透孔113,114を介して
上部枠材95内で結露した水などを仮想線で示すように
所定の場所に導いて排出することができる。
【0027】さらに下部枠材89の屋内39側の側壁9
2には、前記面板30とともに前記ビス93によってた
とえばアルミニウム合金から成る係合片115が設けら
れ、上部枠材95の屋内39側の側壁98には、前記面
板30とともに前記ビス99によってたとえばアルミニ
ウム合金から成る係合部材116が設けられる。係合部
材116は、上方に向けて開放する断面形状が大略的に
U字状の係合部117を有し、この係合部117には下
部枠材89に設けられた前記係合片115が摺動自在に
嵌まり込む。この係合片115には係合部117に摺接
する部分にすべり部材118が設けられている。このよ
うな係合片115および係合部材116によって、各外
装パネル20間の前記外装パネルが取付けられて外壁面
が形成されるべき一平面に垂直な前後方向C1,C2の
位置合わせがなされる。
【0028】図6は図1の切断面線VI−VIから見た
断面図である。外装パネル20の幅方向両端部120
a,120bには、各面板29,30間に挟持された状
態で、前記面板29,30に塗布された接着剤によって
各面板29,30が面側から接合されて、側部枠材12
1a,121bがそれぞれ固定されて設けられる。各側
部枠材121a,121bは、屋外38側の側壁122
a,122bと、屋内39側の側壁123a,123b
と、各屋外38側の側壁122a,122bおよび屋内
39側の側壁123a,123bを連結する連結部12
4a,124bとを有する。屋外38側の各側壁122
a,122bの相互に対向する先端部125a,125
bと、面板29との間にはシール材126が打設されて
いる。また各側部枠材121a,121bの連結部12
4a,124bには、たとえば合成ゴムなどから成るパ
ッキン127a,127bがそれぞれ設けられ、各パッ
キン127a,127bは屋外38から屋内39に向か
う方向に一部重なり合った状態で相互に弾発的に当接さ
れている。これによって、外装パネル20間に形成され
る前記目地112を介して雨水などが屋外38から屋内
39に向けて浸入することを防止することができる。
【0029】また各側部枠材121a,121bの屋内
39側の側壁123a,123bにはたとえば発泡シリ
コン樹脂などの合成樹脂から成るパッキン128a,1
28bがそれぞれ設けられ、各パッキン128a,12
8bは相互に弾発的に当接されている。これによって、
屋外38と屋内39とが気密に遮断されて空気の出入り
が防止されている。さらに、各側部枠材121a,12
1bの連結部124a,124bには、導気孔129
a,129bが形成されており、パッキン127a,1
27bの屋内39側の空間130の圧力と屋外38の圧
力とが等しくなるように構成されており、これによっ
て、たとえば台風時など屋外38の圧力が高くなった場
合に、差圧によってパッキン127a,127bを変位
させてその隙間から雨水などを浸入してしまうことを防
止することができる。さらに各連結部124a,124
bには透孔131a,131bが形成されており、各側
部枠材121a,121b内で結露した水などが前記透
孔131a,131bを介して排出される。
【0030】このような構成を有する外装パネル20
は、前述のように建具24の枠体32が外部に露出しな
いので、外装パネル20を並設してカーテンウォール2
1を構成することによって、屋外から建物を見たとき
に、外観上、前記枠体32が露出して認識されることが
ない。したがって、いわばすっきりとした外観として、
美観を向上することができるとともに、従来技術では露
出させたくない場合にも露出して、屋外から認識されて
しまった前記枠体32が認識されないように構成させる
ことが可能となるので、設計上の自由度が多くなる。
【0031】また、外装パネル本体23の各面板29,
30は、建具24の枠体32と、上部枠材95と、下部
枠材89と、各側部枠材121a,121bとによって
連結されるので、各面板29,30が相互にずれるよう
な外力に対して補強することができる。詳しく述べる
と、ハニカムコア31は、その厚み方向に対しては、高
い剛性を有しており、各面板29,30が相互に近接す
るような外力に対しては高い剛性で抗することができる
けれども、ハニカムコア31は、厚み方向と垂直な方向
の外力に対しては変形しやすいため、各面板29,30
が、前記厚み方向に垂直な方向に相互に変位する外力を
受けると、各面板29,30が相互にずれてしまい、外
装パネル本体23が変形してしまう。しかしながら、本
形態によれば、各面板29,30は、前述のように枠体
32と各枠材95,89,121a,121bとによっ
て連結されるので、前記厚み方向と垂直な方向の外力に
対して補強し、各面板29,30が相互にずれて外装パ
ネル本体23が変形することを防止することができる。
【0032】さらに、外装パネル20は、ハニカムコア
31と、建具24の枠体32と、前記各枠材95,8
9,121a,121bとを各面板29,30によって
両側から挟持するように構成され、しかも、各面板2
9,30に塗布される接着剤によってハニカムコア31
と枠体32と各枠材95,89,121a,121bと
が同時に接合されるので、従来のように、ハニカムコア
31と各面板29,30との接合作業、およびこれによ
って形成された外装パネル本体23の開口部25と、枠
体32との接合作業を個別に行う必要がなくなり、外装
パネル20の取付作業の工程数を少なくすることがで
き、作業性に優れている。
【0033】図7は前記第1ファスナ26を示す鉛直断
面図であって後述する図8の切断面線VII−VIIか
ら見た断面を示し、図8は図7の切断面線VIII−V
IIIから見た断面図である。第1ファスナ26は、基
本的に躯体22に固定される一次ファスナ140と、外
装パネル20に固定される二次ファスナ141とを有す
る。一次ファスナ140は、たとえば鋼鉄から成り、ほ
ぼ水平に配置される平坦部142と、この平坦部142
の屋内38側の端部から上方に立上がる立上がり部14
3とを有し、大略的にL字状に構成され、前記躯体22
に固定されたベースプレート144にボルト145およ
びナット146によって固定され、前記躯体22に固定
される。
【0034】一次ファスナ140の平坦部142には、
前記左右方向B1,B2となる長手方向両端部、すなわ
ち図8の左右方向両端部に、前記前後方向C1,C2と
なる幅方向、すなわち図8の上下方向に延びる長孔14
7が形成されている。またベースプレート144には、
前記一次ファスナの長孔147に対向する位置に前記左
右方向B1,B2に延びる長孔148が形成されてい
る。これらの長孔147,148に前記ボルト145を
下方から挿通した状態でナット146を螺着して一次フ
ァスナ140がベースプレート144に固定される。
【0035】このように一次ファスナ140の平坦部1
42に前後方向C1,C2に延びる長孔147を形成
し、ベースプレート144に左右方向B1,B2に延び
る長孔148を形成し、これらの長孔147,148に
ボルト145を挿通し、ナット146を螺着して固定す
るように構成されるので、ボルト145が各長孔14
7,148内で変位することができ、ベースプレート1
44に対して一次ファスナ140を左右方向B1,B2
および前後方向C1,C2に変位させて位置調整した後
に、一次ファスナ140をベースプレート144に固定
することができる。さらに、このようにボルト145お
よびナット146によって緊結して固定した後に、溶接
によってさらに固定される。
【0036】二次ファスナ141は、外装パネル20に
固定される基部150と、この基部150の上部から屋
内39に向けて延出し、下方に向けて屈曲する屈曲部1
51とを有する。この二次ファスナ141は、たとえば
アルミニウム合金から成る。外装パネル20のこのよう
な二次ファスナ141が取付けられる部分には、前記面
板29,30に挟持されて、補強筺体152が固定され
ている。補強筺体152は、相互に平行に配置される2
枚の平板153,154と、各平板153,154に2
側辺縁を相互に連結する大略的にL字状の側壁155と
を有し、前記上下方向A1,A2の上方向A1と、前記
左右方向B1,B2の一方側、たとえば左方向B1が開
放された筺体である。この補強筺体152の内部には、
前記ハニカムコア31と同様の構成を有するハニカムコ
ア31が設けられている。このような補強筺体152
は、前述の接着剤によって面板29,30に接合されて
固定されている。このような補強筺体152にボルト1
56およびナット157を用いて前記二次ファスナ14
1が固定され、外装パネル20に固定される。さらにボ
ルト156およびナット157は、溶接によって固定さ
れ、二次ファスナ141が外装パネル20に強固に固定
される。
【0037】前記一次ファスナ140と二次ファスナ1
41とは、一次ファスナ140の立上がり部143が二
次ファスナ141の基部150と屈曲部151との間に
嵌まり込む位置に配置され、二次ファスナ141が一次
ファスナ140に掛け止められる。一次ファスナ140
の立上がり部143には、前記左右方向B1,B2とな
る長手方向中央部に、ナット160が溶接によって固定
されており、さらに厚み方向に挿通し、ナット160の
ねじ孔に連通する挿通孔161が形成されている。この
ナット160に第1調整ボルト162が螺着され、この
第1調整ボルト162の屋外38側の先端163は、二
次ファスナ141の基部150の当接面164に当接さ
れている。これによって、前記第1調整ボルト162を
前後方向C1,C2の前方向C1、すなわち屋外38に
向けて螺進させることによって、二次ファスナ141を
一次ファスナ140に対して前方向C1、すなわち屋外
38へ変位させることができる。
【0038】また二次ファスナ141の屈曲部151に
は、前記左右方向B1,B2となる長手方向中央部に切
欠き165が形成されており、この切欠き165に前記
第1調整ボルト162およびナット160が嵌まり込ん
だ状態で、これらの第1調整ボルト162およびナット
160と二次ファスナ141の屈曲部151とが相互に
干渉することがない。二次ファスナ141が有する屈曲
部151の前記切欠き165を挟んだ両端部には、前記
左右方向B1,B2となる図8の左右方向に延びる凹溝
166が形成されており、この凹溝166に嵌まり込ん
だ状態で、回転阻止されたナット167が設けられる。
このナット167に、屈曲部151の厚み方向に挿通し
て形成される挿通孔168を挿通した状態で第2調整ボ
ルト169が螺着され、その屋外38側の先端170
は、一次ファスナ140の立上がり部143の当接面1
71に当接されている。前記ナット167は、前記屈曲
部151の屋外38側に設けられており、さらに屈曲部
151の屋内39側にはナット172,173が前記第
2調整ボルト169に螺着されており、これによって、
第2調整ボルト169を前方向C1、すなわち屋外38
側へ向けて螺進させることによって、二次ファスナ14
1を一次ファスナ140に対して後方向C2、すなわち
屋内39側へ変位させることができる。したがって、第
1および第2調整ボルト162および169によって、
一次ファスナ140に対して二次ファスナ141を前記
前後方向C1,C2に変位調整することができる。
【0039】さらに、一次ファスナ140には、前記左
右方向B1,B2となる長手方向両端部に壁体174,
175がそれぞれ溶接によって固定されている。各壁体
174,175には、溶接によってナット176,17
7がそれぞれ固定されており、さらに各ナット176,
177のねじ孔に連通する挿通孔178,179が形成
されている。前記各ナット176,177には、第3調
整ボルト180,181が、相互に離反する方向から螺
着され、各第3調整ボルト180,181の先端18
2,183は、二次ファスナ141の屈曲部151の各
壁体174,175に臨む当接面184,185に当接
されている。
【0040】これによって、たとえば一方の第3調整ボ
ルト180を左右方向B1,B2の左方向B1、すなわ
ち図8の左方に螺退させて、第3調整ボルト180と二
次ファスナ141との間に隙間を形成した状態で、他方
の第3調整ボルト181を前記左方向B1に向けて螺進
させることによって、二次ファスナ141を一次ファス
ナ140に対して前記左右方向B1,B2の左方向B1
に変位させることができる。また、前記他方の第3調整
ボルト181を前記左右方向の右方向B2に退避させ
て、第3調整ボルト181と二次ファスナ141との間
に隙間を形成した状態で前記一方の第3調整ボルト18
0を右方向B2に向けて螺進させることによって、二次
ファスナ141を一次ファスナ140に対して前記左右
方向B1,B2の右方向B2、すなわち図8の右方に変
位させることができる。したがって、これらの第3調整
ボルト180,181によって二次ファスナ141を一
次ファスナ140に対して左右方向B1,B2に変位調
整することができる。
【0041】このように相互に左右方向B1,B2およ
び前後方向C1,C2に変位調整することができる一次
ファスナ140と二次ファスナ141とを有する第1フ
ァスナ26によって外装パネル20を躯体22に連結す
ることによって、外装パネル20を躯体22に対して前
記左右方向B1,B2および前後方向C1,C2に変位
調整可能に連結することができる。また、二次ファスナ
141が一次ファスナ140に掛け止められ、第1〜第
3調整ボルト162,169,180,181によって
一次ファスナ140と二次ファスナ141とを相互の位
置決めのために変位調整できるように構成されているの
で、一次ファスナ140と二次ファスナ141との連結
が簡便であり、このように構成される第1ファスナ26
によって外装パネル20を躯体22に連結する作業が簡
便である。
【0042】図9は前記第2ファスナ27を示す鉛直断
面図であって後述する図10の切断面線IX−IXから
見た断面を示し、図10は図9の切断面線X−Xから見
た断面図である。この第2ファスナ27の前述した第1
ファスナ26と同様の構成を有する部分には同一の参照
符号を付し説明は省略する。第2ファスナ27は、躯体
22に固定される一次ファスナ140と外装パネル22
に固定される二次ファスナ190とを有する。二次ファ
スナ190は、たとえばアルミニウム合金から成り、基
部150と、この基部150の上部から屋内39に向け
て延出し、下方に向けて屈曲する屈曲部191とを有す
る。このような二次ファスナ190の屈曲部191に
は、前記左右方向B1,B2となる長手方向両端部に第
2調整ボルト169がそれぞれ設けられている。また、
一次ファスナ140の立上がり部143には第1調整ボ
ルト162が設けられており、これらの第1および第2
調整ボルト162,169によって、一次ファスナ14
0に対し、二次ファスナ190を前後方向C1,C2に
変位調整することができる。
【0043】また二次ファスナの屈曲部191は、前記
長手方向両端部間の中間部に屋内39に向けて延出する
延出部192を有する。この延出部192の下部には下
方に開口する凹所193が形成されており、この凹所1
93に嵌まり込んだ状態で、回転阻止されたナット19
4が設けられている。また延出部192には前記ナット
194のねじ孔に連通する挿通孔195が形成されてお
り、この挿通孔195を挿通して第4調整ボルト196
が前記ナット194に螺着されている。また、第2調整
ボルト196には、延出部192の上方でナット19
7,198が螺着されている。この第4調整ボルト19
6の先端部199は、一次ファスナ140の平坦部14
1の上方に臨んだ当接面440に当接されている。この
ような第4調整ボルト196を前記上下方向A1,A2
の下方向A2に向けて螺進させることによって、二次フ
ァスナ190を一次ファスナ140に対して上下方向A
1,A2の上方向A2に変位させることができる。
【0044】このような構成を有する第2ファスナ27
を用いて外装パネル20を躯体22に連結することによ
って、躯体22に対し外装パネル20を上下方向A1,
A2および前後方向C1,C2に変位調整可能に連結す
ることができる。しかも、このような第2ファスナ27
は外装パネル20の上部の幅方向両端部で第1ファスナ
26の左右方向B1,B2両側に設けられており、第2
ファスナ27の第1調整ボルト162および169によ
って外装パネル20の上部の幅方向両端部の前後方向C
1,C2の変位調整を行うことができ、外装パネル20
の上部の幅方向両端部の前記外壁面が形成されるべき一
平面に対する前後方向C1,C2の変位調整を行うこと
ができる。また、第4調整ボルト196によって外装パ
ネル20の上部の幅方向両端部を上下方向A1,A2に
変位調整することができ、外装パネル20の傾き、すな
わち前記第1ファスナ26を通り、前記一平面に垂直な
軸線を角変位中心とする角変位を調整することができ
る。
【0045】しかも、二次ファスナ190の基部150
には、第1調整ボルト162の先端163が当接する当
接面164にたとえばテフロンシートなどから成るすべ
り材199が設けられており、これによって前記傾きの
調整などを行う際に外装パネル20の上部の幅方向両端
部の前後方向C1,C2の変位を調整した後に行うこと
ができ、外装パネル20の上部における変位調整が容易
である。
【0046】また、第1ファスナ26とほぼ同様に二次
ファスナ190の基部150と屈曲部191との間に一
次ファスナ140の立上がり部143が嵌まり込んで、
二次ファスナ190が一次ファスナ140に掛け止めら
れ、第1、第2および第4調整ボルト162,169,
196によって一次ファスナ140と二次ファスナ14
1とを相互の位置決めのために変位調整できるように構
成されているので、一次ファスナ140と二次ファスナ
141との連結が簡便であり、このように構成される第
2ファスナ27によって外装パネル20を躯体22に連
結する作業が簡便である。
【0047】図11は前記第3ファスナ28を示す鉛直
断面図であって後述する図12の切断面線XI−XIか
ら見た断面を示し、図12は、図11の切断面線XII
−XIIから見た断面図である。第3ファスナ28は、
基本的に、躯体22に固定される一次ファスナ140
と、外装パネル20に固定される二次ファスナ200と
を有する。前記第1または第2ファスナ26,27と同
様の構成を有する部分には、同一の参照符号を付し、説
明は省略する。
【0048】一次ファスナ140には、その立ち上がり
部143に連結ファスナ201が溶接によって固定され
ている。この連結ファスナ201は、立ち上がり部14
3にほぼ平行に配置されて固定される基部202と、こ
の基部202の上端部から屋内39に向けて屈曲する屈
曲部203とを有し、略L字状に構成される。さらに一
次ファスナ140の平坦部142の前記左右方向B1,
B2となる長手方向、すなわち図12に左右方向両端部
には、溶接によってリブ204が固定される。連結ファ
スナ201は、リブ204に溶接によって固定され、一
次ファスナ140に強固に固定されるとともに、一次フ
ァスナ140および連結ファスナ201が補強されてい
る。この連結ファスナ201の屈曲部203には、前記
左右方向Bに延びる長孔205が形成される。
【0049】二次ファスナ200は、略L字状であっ
て、一次ファスナ140の上方に配置されている。この
二次ファスナ200は、ボルト156およびナット15
7によって、補強筺体152に固定される基部206
と、この基部206の下端部から屋内39に向けて屈曲
する屈曲部207とを有し、前記左右方向Bとなる長手
方向両端部にリブ208が溶接によって固定されて補強
されている。この二次ファスナ200の屈曲部207に
は、下方に延びる位置決めピン209が、その長手方向
中央部に固定される。この位置決めピン209は、前記
連結ファスナ201に形成される長孔205にゆるやか
に挿通されている。
【0050】これによって、一次ファスナ140と二次
ファスナ200とが、上下方向A1,A2および左右方
向B1,B2の相対的な変位を許容し、前後方向C1,
C2の相対的な変位を阻止した状態で連結される。
【0051】また、第3ファスナ28は、略L字状の位
置決めファスナ210を有する。この位置決めファスナ
210は、前記ボルト145およびナット146によっ
て一次ファスナ140とともにベースプレート144に
固定される基部211と、この基部211の屋外38側
の端部から上方に立ち上がる立ち上がり部212とを有
する。前記基部211には、厚み方向に挿通する挿通孔
213が形成されており、この挿通孔213に前記ボル
ト145を挿通して、位置決めファスナ210がベース
プレート144に固定される。この位置決めファスナ2
10の立上がり部には切欠き441が形成されており、
前記位置決めピン209に干渉しないように構成されて
いる。
【0052】この位置決めファスナ210の立ち上がり
部212の前記左右方向B1,B2となる長手方向両端
部には、厚み方向に挿通する挿通孔214,215がそ
れぞれ形成されている。また、一次ファスナ140の立
ち上がり部143の前記一方の挿通孔214に対向する
部分には、切欠き216が形成され、さらに、連結ファ
スナ201の基部202の前記一方の挿通孔214に対
向する部分には、挿通孔217が形成される。この連結
ファスナ201の挿通孔217には、頭部218が一次
ファスナ140の前記切欠き216に嵌まり込んだ状態
で、第5調整ボルト219が屋外38側から挿通され、
前記頭部218が連結ファスナ201に溶接されて固定
される。この第5調整ボルト219は、さらに前記一方
の挿通孔214に挿通され、ナット220が螺着され
る。このナット220を締め付けて、前記前後方向C
1,C2の前方向C1へ螺進させることによって、一次
ファスナ140が位置決めファスナ210に対して前記
前後方向C1,C2の後方向C2、すなわち屋内39側
へ変位される。
【0053】また、位置決めファスナ210の立ち上が
り部212には、ねじ孔を前記他方の挿通孔215に連
通させてナット221が溶接によって固定されている。
このナット221には、第6調整ボルト222が螺着さ
れており、その先端223は、連結ファスナ201の基
部202の位置決めファスナ210に臨む当接面224
に当接されている。この第6調整ボルト222を前記前
後方向C1,C2の前方向C1、屋外38側に向けて螺
進させることによって、一次ファスナ140を位置決め
ファスナ210に対して前後方向C1,C2の後方向C
2、すなわち屋外38側へ変位させることができる。一
次ファスナ140には、前述のように前後方向C1,C
2に延びる長孔147が形成されており、前記ナット2
20の締め付けおよび第6調整ボルト222の螺進によ
る一次ファスナ140の前記変位が阻止されることはな
い。
【0054】これによって、第6調整ボルト222を緩
めた状態でナット220を締め付けることによって、一
次ファスナ140を位置決めファスナ210に対して後
方向C2、すなわち屋内39側へ変位調整し、ナット2
22を緩めた状態で第6調整ボルト222を前方向C
1、すなわち屋外38に向けて螺進させることによっ
て、一次ファスナ140を位置決めファスナ210に対
して前方向、すなわち屋外38側へ変位調整することが
できる。したがって、二次ファスナ200を位置決めフ
ァスナ210に対して前記前後方向C1,C2に変位調
整することができる。外装パネル20の下部をこのよう
に構成される第3ファスナ28を用いて躯体22に連結
することによって、外装パネル20の躯体22に対する
上下方向A1,A2および左右方向B1,B2の変位を
許容した状態で、外装パネル20を躯体22に対して前
後方向C1,C2に変位調整することができる。
【0055】このような第3ファスナ28は、外装パネ
ル20の下部に複数均等配置、本形態において各外装パ
ネル20に各3つ設けられ、各第3ファスナ28は、相
互に等間隔をあけて、外装パネル20の下部の幅方向両
端部と幅方向中央部とに配置される。
【0056】図7〜図12に示したような第1〜第3フ
ァスナ26〜28を用いて外装パネル20を躯体22に
連結することによって、外装パネル20を躯体22に対
して、前記上下方向A1,A2、左右方向B1,B2お
よび前後方向C1,C2に変位調整することができる。
さらに、第1ファスナ26によって、左右方向B1,B
2の変位調整を行い、第2ファスナ27によって、上下
方向A1,A2の変位調整および前後方向C1,C2に
平行な軸線回りの各変位調整を行うことができ、外装パ
ネル20の取付け作業の作業性が向上される。しかも、
前後方向C1,C2の変位調整は、第1〜第3ファスナ
26〜28によって、行われるので、外装パネル20を
高い平坦度で取付けることができる。
【0057】図13は図1の切断面線XIII−XII
Iから見た断面図であり、図14は図1の切断面線XI
V−XIVから見た断面図であり、図15は図1の切断
面線XV−XVから見た断面図である。外装パネル20
には、図3および図4に示す建具24に代えて、建具2
30を取付けるようにしてもよい。建具24と同様の構
成を有する部分には、同一の参照符号を付し、説明は省
略する。建具230は、枠体32と、この枠体32に連
結される四周枠組みされた補助枠231と、この補助枠
231によって開閉自在に保持される障子232とを有
する。
【0058】補助枠231は、前記上枠34に連結され
る上枠部233と、前記下枠35に連結される下枠部2
34と、前記各竪枠36,37に連結されるとともに上
枠部233および下枠部234の長手方向両端部をそれ
ぞれ連結する一対の竪枠部235,236とを有する。
上枠部233は、屋外38側の側壁237と、屋内39
側の側壁238と、各側壁237,238を連結する連
結部239とを有し、中空であって、アルミニウム合金
から成る押出形材である。上枠34に取付けられる連結
材64には、連結補助材240がビス241によって固
定されている。前記上枠部233は、屋外38側の側壁
237を上枠34の屋外38側の側壁40に掛け止めた
状態で、屋内39側の側壁238が連結補助材240に
掛け止められ、かつビス242によって固定され、上枠
部233が上枠34に連結される。上枠部233の屋外
38側の側壁237と上枠34の屋外38側の側壁40
との突き合わせ部、および上枠部233の屋内39側の
側壁238と上枠34の屋内39側の側壁41との突き
合わせ部には、シール材243およびバックアップ材2
44が打設され、上枠34と上枠部233とが気密に連
結される。
【0059】前記下枠部234は、屋外38側の側壁2
45と、屋内39側の側壁246と、各側壁245,2
46を連結する連結部247とを有し、中空であって、
アルミニウム合金から成る押出形材である。下枠35に
は、その連結部45に掛け止めされた状態で、屋外38
側の側壁43にビス248によって固定されて連結補助
材250が設けられている。前記下枠部234は、屋外
38側の側壁245を下枠35の屋外38側の側壁43
に掛け止めた状態で、屋内39側の側壁246が連結補
助材240に掛け止められ、かつビス249によって固
定され、さらに連結部247が連結補助材250にビス
251によって固定され、下枠部234が下枠35に連
結される。下枠部234の屋外38側の側壁245と下
枠35の屋外38側の側壁43との突き合わせ部、およ
び下枠部234の屋内39側の側壁246と下枠35の
屋内39側の側壁44との突き合わせ部には、シール材
243およびバックアップ材244が打設され、下枠3
5と下枠部234とが気密に連結される。
【0060】前記各竪枠部235,236は、屋外38
側の側壁251,252と、屋内39側の側壁253,
254と、各側壁251,252;253,254を連
結する連結部255,256とをそれぞれ有し、それぞ
れ中空であって、アルミニウム合金から成る押出形材で
ある。各竪枠36,37に取付けられる連結材64に
は、連結補助材257がビス258によって固定されて
いる。前記各竪枠部235,236は、屋外38側の側
壁251,252を各竪枠36,37の屋外38側の側
壁46,47に掛け止めた状態で、屋内39側の側壁2
53,254が連結補助材257に掛け止められ、かつ
ビス259によって固定され、各竪枠部235,236
が各竪枠36,37に連結される。各竪枠部235,2
36の屋外38側の側壁251,252と各竪枠36,
37の屋外38側の側壁46,47との突き合わせ部、
および各竪枠部235,236の屋内39側の側壁25
3,254と各竪枠36,37の屋内39側の側壁4
8,49との突き合わせ部には、シール材243および
バックアップ材244が打設され、各竪枠36,37と
各竪枠部235,236とが気密に連結される。
【0061】前記障子232は、相互に平行にかつ鉛直
に配置される2つの竪框260,261と、各竪框26
0,261の上端部を連結して水平に配置される上框2
62と、各竪框260,261の下端部を連結して水平
に配置される下框263とを有する。このように連結さ
れて四周枠組みされる各竪框260,261、上框26
2および下框263の内周部には、支持台410に支持
された状態でガラス264が嵌まり込んで保持される。
各竪框260,261、上框262および下框263と
ガラス264との間には、シール材265およびバック
アップ材266が打設され、ガラス264が気密に保持
されている。
【0062】このような障子232は、上部ピボット2
67および下部ピボット268を介して、補助枠231
に開閉自在に保持される。上部ピボット267は、補助
枠231の上枠部233に固定される取付片269と、
この取付片269に固定されるピン270と、障子23
2の上框262に固定されるボス271とを有する。ピ
ン270は、鉛直な方向に軸線L1を配置して取付片2
69に固定される。このピン270は、ボス271に回
動自在に挿入される。下部ピボット268は、補助枠2
31の下枠部234に固定される取付片272と、この
取付片272に固定されるピン273と、障子232の
下框263に固定されるボス274とを有する。ピン2
73は、前記軸線L1の延長線上に軸線L2を配置して
取付片272に固定される。このピン273は、ボス2
74に回動自在に挿入される。障子232は、このよう
な上部ピボット267および下部ピボット268を介し
て、補助枠231に前記軸線L1,L2まわりに角変位
自在に保持され、前記各変位によって障子232を開閉
することができる。
【0063】障子232の上框262には、パッキン2
75,276が設けられており、各パッキン275,2
76は、上枠部233の連結部239に形成される当接
部283,284に弾発的に当接されている。また、障
子232の下框263には、パッキン277,278が
設けられており、各パッキン277,278は、下枠部
234の連結部247に形成される当接部285,28
6に弾発的に当接されている。さらに、障子232の各
竪框235,236には、パッキン279,280;2
81,282が設けられており、各パッキン279〜2
82は、各竪枠部235,236の連結部255,25
6に形成される当接部287,288;289,290
に弾発的に当接されている。これらのパッキン275〜
282を設けることによって気密性が達成される。
【0064】また、一方の竪枠部235の各当接部28
7,288は、屋内39側に配置される当接部288が
屋外38側に配置される当接部287よりも他方の竪枠
部236に向けて突出して設けられ、他方の竪枠部23
6の各当接部289,290は、屋外38側に配置され
る当接部289が屋内39側に配置される当接部290
よりも一方の竪枠部235に向けて突出して設けられて
いる。さらに、一方の竪框260の各パッキン279、
280は、屋内39側に配置されるパッキン280が屋
外38側に配置されるパッキン279よりも一方の竪枠
部235から退避して設けられており、他方の竪框26
1の各パッキン271、282は、屋外38側に配置さ
れるパッキン281が屋内39側に配置されるパッキン
282よりも他方の竪枠部236から退避して設けられ
ている。これによって、竪枠部235と竪框260とが
相互に干渉することがなく、また竪枠部236と竪框2
61とが相互に干渉することがなく、障子232を開く
ことができる。
【0065】また上枠部233には、導気孔291が形
成されており、上枠部233内の空間292および上枠
部233と上枠34との間の空間293が屋外38と等
しい気圧に保たれる。また下枠部234には、導気孔2
94,295が形成されており、さらに補助連結片25
0には、導気孔296,297が形成されており、これ
によって、下枠部234内の空間298,299の圧力
および下枠部234と下枠35との間の空間300の圧
力が屋外38と等しい圧力に保たれる。さらに、障子2
32に下框263には、導気孔302,303,304
が形成されており、下框263内の空間305の圧力お
よび下框263とガラス264との間の空間に連通する
空間306の圧力が、屋外38と等しい圧力に保たれ
る。したがって、台風時などに、屋外38の圧力が高く
なった場合に、その差圧によって、前記各パッキン27
5〜282が変位されて隙間が生じ、その隙間を介して
雨水などが建具230内に浸入し、さらには、屋内39
に浸入することを防止することができる。
【0066】また、下枠部234には、結露排水弁77
が設けられ、下框263には結露排水弁77とほぼ同様
の構成を有し、同様の効果を有する結露排水弁301が
設けられる。さらに、下框263には、透孔307が形
成され、連結補助材250には、透孔308,309が
形成される。しかも前記導気孔295,302〜304
は、水を下方に導くことができる。これによって、下框
263および下枠部234内で結露した水を所定の場所
に導いて排水することができる。
【0067】図16は、隣接する2つの外装パネル20
の出隅コーナ部における連結構造を示す水平断面図であ
る。図6に示す構成と同様の構成を有する部分には、同
一の参照符号を付し、説明は省略する。出隅コーナ部に
おいて隣接する各外装パネル20の幅方向一端部31
0,311には、各面板29,30間に挟持された状態
で、側部枠材312,313がそれぞれ設けられる。各
側部枠材312,313は、屋外38側の側壁314,
315と、屋内39側の側壁316,317と、屋外3
8側の各側壁312,313および屋内39側の側壁3
14,315を連結する連結部317,318とを有す
る。各側部枠材312,313の屋外38側の側壁31
4,315は、屋内39側の各側壁316,317より
も各外装パネル20の幅方向両端部から外方に延出して
おり、また、各連結部317,318の各外装パネル2
0の幅方向外方側の部分317a,318aは、屋内3
9から屋外38に向かうにつれて幅方向外方向に傾斜し
て形成される。このような各側部枠材312,313
は、ボルト319およびナット320によって、鋼鉄か
ら成る大略的にL字状の連結部材321に固定され、こ
れによって、各側部枠材312,313が相互に連結さ
れ、各外装パネル20が相互に連結される。
【0068】また各連結部317,318には、パッキ
ン127a,127bがそれぞれ設けられ、各パッキン
127a,127bは屋外38から屋内39に向かう方
向に一部重なり合った状態で相互に弾発的に当接されて
いる。これによって、外装パネル20間に形成される前
記目地112を介して雨水などが屋外38から屋内39
に向けて浸入することを防止することができる。また各
屋内39側の側壁316,317にはパッキン128
a,128bがそれぞれ設けられ、各パッキン128
a,128bは相互に弾発的に当接されている。これに
よって、屋外38と屋内39とが気密に遮断されて空気
の出入りが防止されている。さらに、各側部枠材31
2,313の連結部316,317には、導気孔129
a,129bが形成されており、パッキン127a,1
27bの屋内39側の空間130の圧力と屋外38の圧
力とが等しくなるように構成されており、これによっ
て、たとえば台風時など屋外38の圧力が高くなった場
合に、差圧によってパッキン127a,127bを変位
させてその隙間から雨水などが浸入してしまうことを防
止することができる。さらに各連結部316,317に
は透孔131a,131bが形成されており、各側部枠
材312,313内で結露した水などが前記透孔131
a,131bを介して排出される。
【0069】図17は、隣接する2つの外装パネル20
の入隅コーナ部における連結構造を示す水平断面図であ
る。図6および図16に示す構成と同様の構成を有する
部分には、同一の参照符号を付し、説明は省略する。入
隅コーナ部において隣接する各外装パネル20の幅方向
一端部330,331には、各面板29,30間に挟持
された状態で、側部枠材332,333がそれぞれ設け
られる。各側部枠材332,333は、屋外38側の側
壁334,335と、屋内39側の側壁336,337
と、屋外38側の各側壁332,333および屋内39
側の側壁334,335を連結する連結部337,33
8とを有する。各側部枠材332,333の屋内39側
の各側壁336,337は、屋外38側の側壁334,
335よりも各外装パネル20の幅方向両端部から外方
に延出しており、また、各連結部337,338の各外
装パネル20の幅方向外方側の部分337a,338a
は、屋外38から屋内39に向かうにつれて幅方向外方
に傾斜して形成される。このような各側部枠材332,
333は、ボルト339およびナット340によって、
鋼鉄から成る大略的にL字状の連結部材341に固定さ
れ、これによって、各側部枠材332,333が相互に
連結され、各外装パネル20が相互に連結される。
【0070】また各連結部337,338には、パッキ
ン127a,127bがそれぞれ設けられ、各パッキン
127a,127bは屋外38から屋内39に向かう方
向に一部重なり合った状態で相互に弾発的に当接されて
いる。これによって、外装パネル20間に形成される前
記目地112を介して雨水などが屋外38から屋内39
に向けて浸入することを防止することができる。また各
屋内39側の側壁336,337にはパッキン128
a,128bがそれぞれ設けられ、各パッキン128
a,128bは相互に弾発的に当接されている。これに
よって、屋外38と屋内39とが気密に遮断されて空気
の出入りが防止されている。さらに、各側部枠材33
2,333の連結部337,338には、導気孔129
a,129bが形成されており、パッキン127a,1
27bよりも屋内39側の空間130の圧力と屋外38
の圧力とが等しくなるように構成されており、これによ
って、たとえば台風時など屋外38の圧力が高くなった
場合に、差圧によってパッキン127a,127bを変
位させてその隙間から雨水などが浸入してしまうことを
防止することができる。さらに各連結部337,338
には透孔131a,131bが形成されており、各側部
枠材332,333内で結露した水などを前記透孔13
1a,131bを介して排出することができる。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、2枚の面
板がハニカムコアに接合されて構成される外装パネル本
体には建具を取付けるための開口部が形成され、この開
口部には、枠体と障子とを有する建具が取付けられてい
る。建具の枠体は、外装パネル本体の2枚の面板間に埋
設されるので、枠体が外部に露出せず、外観が簡素であ
り、いわばすっきりとして、外観上の美観を向上するこ
とができる。
【0072】また、従来技術では屋外から認識されてし
まった枠体を認識されないように構成することが可能と
なるので、設計上の自由度が多くなる。さらに、開口部
の各面板は、枠体に固定されるので、各面板が枠体によ
って連結された状態となり、外装パネル本体を各面板が
相互にずれるような外力に対して補強することができ
る。またさらに、枠体は、各面板によって両側から挟ま
れた状態となるので、従来技術のように、各面板をハニ
カムコアに接合した後に、枠体を固定する必要がなく、
各面板をハニカムコアに接合する作業と、各面板を躯体
に固定する作業とを同時に行うことが可能となり、作業
の工程数を少なくして、生産性を向上することができ
る。
【0073】また本発明によれば、カーテンウォールの
外装パネルは、建物の躯体に第1〜第3ファスナを有す
る取付装置によって取付られる。第1ファスナは、外装
パネルの上部の幅方向中央部に設けられ、左右方向およ
び前後方向に変位調整可能に外装パネルの躯体に連結す
る。第2ファスナは外装パネルの上部の第1ファスナの
左右方向両側に設けられ、上下方向および前後方向に変
位調整可能に前記外装パネルを躯体に連結する。複数の
第3ファスナは外装パネルの下部に均等配置して設けら
れ、前後方向に変位調整可能に外装パネルを躯体に連結
する。これによって、外装パネルの左右方向の変位調整
は第1ファスナによって行われ、上下方向の変位調整は
第2ファスナによって行われ、前後方向の変位調整は第
1〜第3ファスナによって行われる。したがって、これ
らの第1〜第3ファスナによって、外装パネルを上下方
向、左右方向および前後方向に変位調整可能に外装パネ
ルに取付けることができるので、外装パネルの変位調整
が容易かつ正確であって、外装パネルの取付作業の作業
性が向上される。さらに外装パネルの左右方向の変位調
整は第1ファスナだけによって行われ、上下方向の変位
調整は第2ファスナだけによって行われるので、その左
右方向および上下方向の変位調整が容易であり、調整作
業が容易であり、作業効率が向上される。さらに、前記
外装パネルの前後方向の変位調整は第1〜第3ファスナ
によって行われるので、外装パネルをその取付けるべき
一平面上に配置することができ、高い平坦度で外装パネ
ルを取付けることができ、高い平坦度でカーテンウォー
ルによって外壁面を形成することができるので、意匠上
の美観を向上することができる。
【0074】しかも、外装パネルの上部に、その外装パ
ネルを左右方向および前後方向に変位調整可能な第1フ
ァスナと、前記外装パネルを上下方向および前後方向に
変位調整可能な第2ファスナとが設けられるので、これ
らの第1および第2ファスナによって、外装パネルを躯
体に、たとえば掛け止めた状態で、前記上下方向、左右
方向および前後方向の3方向に正確に位置決めすること
が可能であり、したがって第3ファスナによって前記外
装パネルの下部を前記前後方向にだけ位置決めすればよ
く、作業者が手で外装パネルを支えた状態で外装パネル
を位置決めする必要がなく、取付作業が簡便であり、作
業効率を格段に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の外装パネル20によっ
て構成されるカーテンウォール21の一部を示す正面図
である。
【図2】図1の切断面線II−IIから見た断面図であ
る。
【図3】図1の切断面線III−IIIから見た断面図
である。
【図4】図1の切断面線IV−IVから見た断面図であ
る。
【図5】図1の切断面線V−Vから見た断面図である。
【図6】図1の切断面線VI−VIから見た断面図であ
る。
【図7】第1ファスナ26を示す鉛直断面図である。
【図8】図7の切断面線VIII−VIIIから見た断
面図である。
【図9】第2ファスナ27を示す鉛直断面図である。
【図10】図9の切断面線X−Xから見た断面図であ
る。
【図11】第3ファスナ27を示す鉛直断面図である。
【図12】図11の切断面線XII−XIIから見た断
面図である。
【図13】図1の切断面線XIII−XIIIから見た
断面図である。
【図14】図1の切断面線XIV−XIVから見た断面
図である。
【図15】図1の切断面線XV−XVから見た断面図で
ある。
【図16】外装パネル20の出隅コーナ部における連結
構造を示す水平断面図である。
【図17】外装パネル20の入隅コーナ部における連結
構造を示す水平断面図である。
【符号の説明】
20 外装パネル 21 カーテンウォール 22 躯体 23 外装パネル本体 24,230 建具 25 開口部 26 第1ファスナ 27 第2ファスナ 28 第3ファスナ 29,30 面板 31 ハニカムコア 32 枠体 33,264 ガラス 34 上枠 35 下枠 36,37 竪枠 38 屋外 39 屋内 140 一次ファスナ 141,190,200 二次ファスナ 162,169,180,196,219,222 調
整ボルト 201 連結ファスナ 209 位置決めピン 210 位置決めファスナ 231 補助枠 232 障子 260,261 竪框 262 上框 263 下框

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の躯体に、その躯体の鉛直面に沿っ
    て上下方向および左右方向に整列して、取付けられてカ
    ーテンウォールを構成する外装パネルであって、 面板が厚み方向両側からそれぞれ接合されるハニカム構
    造のハニカムコアを有する外装パネル本体に、この外装
    パネル本体に建具を取付けるための開口部が形成され、
    この開口部に、枠体とこの枠体によって保持される障子
    とを有する建具が取付けられ、 前記枠体は前記開口部の各面板間に埋設され、前記開口
    部の各面板は前記枠体にそれぞれ固定されることを特徴
    とするカーテンウォールの外装パネル。
  2. 【請求項2】 カーテンウォールの外装パネルを、建物
    の躯体の鉛直面に沿って上下方向および左右方向に整列
    して取付けるための取付装置であって、 前記外装パネルの上部の幅方向中央部には、躯体の鉛直
    面に対して左右方向および前後方向に変位調整可能に前
    記外装パネルを躯体に連結する第1ファスナが設けら
    れ、 前記外装パネルの上部の第1ファスナの左右方向両側に
    は、躯体の鉛直面に対して上下方向および前後方向に変
    位調整可能に前記外装パネルを躯体に連結する第2ファ
    スナが設けられ、 前記外装パネルの下部には、躯体の鉛直面に対して前後
    方向に変位調整可能に前記外装パネルを躯体に連結する
    複数の第3ファスナが均等配置されて設けられることを
    特徴とするカーテンウォールの外装パネルの取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020190163A (ja) * 2019-05-24 2020-11-26 三協立山株式会社 建具

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