JPH0996016A - 金属系材料からなる被接合部材の接合部構造 - Google Patents

金属系材料からなる被接合部材の接合部構造

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JPH0996016A
JPH0996016A JP25259195A JP25259195A JPH0996016A JP H0996016 A JPH0996016 A JP H0996016A JP 25259195 A JP25259195 A JP 25259195A JP 25259195 A JP25259195 A JP 25259195A JP H0996016 A JPH0996016 A JP H0996016A
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JP
Japan
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joint
steel
steel beam
stress concentration
web
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Pending
Application number
JP25259195A
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English (en)
Inventor
Naoki Tanaka
直樹 田中
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄骨ばりの端部に設計応力を越える力が作用
すると、鉄骨ばりの上下フランジの端部に作用する応力
が応力集中によって相当大きくなるため、接合部の溶接
が不完全であったりすると、この部分が破壊するおそれ
があるなどの課題があった。 【解決手段】 鋼管柱1のはり接合部に溶接によって接
合された鉄骨ばり2の上下フランジ2aおよびウェブ2bに
複数本のスリット3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、応力集中の低減
を可能にした金属系材料からなる被接合部材の接合部構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図5(a),(b) は、鋼管柱とは鉄
骨ばりとの接合部を示し、図において、符号1は角形鋼
管からなる鉄骨柱、2はこの鉄骨柱1に接合された、H
形鋼からなる鉄骨ばりである。鉄骨ばり2はその上下フ
ランジ2aおよびウェブ2bの端部を鉄骨柱1の外側面部に
溶接することにより鉄骨柱1に接合されている。
【0003】このような構成において、鉄骨ばり2の上
下フランジ2aには曲げ応力による引張力が作用するが、
鉄骨柱1の面外変形や鉄骨ばり2の幅方向の縮み拘束の
ために、上下フランジ2aの端部に大きな応力が集中する
ことが知られ(図5(a) 参照)、この応力集中は鉄骨ば
り2のはり幅が大きくなるほど、大きくなるといわれて
いる(図6(a) 参照)。また、H形鋼からなる鉄骨柱1
と鉄骨ばり2との接合部においても、図1の場合と応力
分布は異なるが応力集中は生ずる(図6(b) 参照)。こ
の応力集中はウェブ2bにも起こる(図5(b) 参照)。
【0004】しかし、鉄骨ばり2の断面設計は、鉄骨ば
り2の断面に生ずる応力は均等に分布するものとしてな
され、応力集中は特に考慮されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、鉄骨ばり2
の端部に設計応力を越える力が作用すると、上下フラン
ジ2aの端部に作用する応力が相当大きくなるため、接合
部の溶接が不完全であったりすると、この部分が破壊す
るおそれがあるなどの課題があった。
【0006】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、接合部における応力集中の低減を可能
にした金属系材料からなる被接合部材の接合部構造を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る金属系材
料からなる被接合部材の接合部構造は、引張力を受ける
被接合部材の端部に前記引張力の作用方向に沿ってスリ
ットを形成することにより構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(a),(b) は、この発明に係る
金属系材料からなる被接合部材の接合部構造の一実施例
を示し、図において、符号1は角形鋼管からなる鋼管
柱、2はこの鋼管柱1のはり接合部の外側面部1aに溶接
によって一体的に接合された、H形鋼からなる鉄骨ば
り、3はこの鉄骨ばり2の上下フランジ2aの端部および
ウェブ2bの端部に鉄骨ばり2の材軸に沿ってそれぞれ形
成され、上下フランジ2aおよびウェブ2bに起こる応力集
中を低減するスリットである。
【0009】スリット3の位置、本数、長さおよび間隔
は、上下フランジ2aおよびウェブ2bに作用する引張力、
圧縮力の大きさおよびスリット3による断面性能の低下
などを考慮して決められている。
【0010】このような構成において、鉄骨ばり2の上
下フランジ2aとウェブ2bにスリット3を形成することに
より、上下フランジ2aおよびウェブ2bの見掛けの幅が小
さくなるので、応力集中が低減される(図2(a),(b) 参
照)。
【0011】スリット3の効果を図3(a),(b) および図
4(a),(b),(c) に基いて説明すると、図3(a) は両側に
フィレットを有する帯板を示し、帯板4は材軸に対して
対称形状をなし、かつ、肩の突出部の角度が90°である
ものとして引張力が作用すると、フィレットから遠く離
れた幅bの狭い平行部4aにおいてσo 、幅Bの広い平行
部4bにおいてb・σo /Bの引張応力度がそれぞれ作用
し、また、この場合のフィレット周辺部の応力分布は図
3(b) のようになり(但し、B/b =1.5,ρ/b=0.4 と
する)、フィレット部の引張応力度が最大σMax とな
り、σMax / σo=αが応力集中係数である。また、図
4(c) は応力集中率を表す図表である(「応力集中(増
補版)」,西田正孝著,森北出版(株),1978年参
照)。このような構成において、幅2bが幅2Bに比べて大
きいと応力集中は大きくなる。
【0012】フィレット部が直角に近いとして、例えば
ρ/h=0.5 程度とすると、B/b =1.05のαは2.6 程度
であるのに対し(図4(a),(c) 参照)、この帯板に1本
のスリットを入れると、B/b =2.1 となるので、αは1.
6 となり(図4(b),(c) 参照)、応力集中はかなり低減
される。
【0013】なお、実施例では、鉄骨構造の柱とはりと
の接合部における応力集中の低減方法について説明した
が、金属系材料からなる他の接合部における応力集中の
低減方法として適用できる。
【0014】
【発明の効果】この発明に係る金属系材料からなる被接
合部材の接合部構造は、以上説明した構成からなり、引
張力を受ける被接合部材の端部に前記引張力の作用方向
に沿ってスリットを形成してなるので、被接合部材の見
掛けの幅が小さくなって応力集中が低減される効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は鋼管柱とH形鋼ばりとの接合部を示す横
断面図、(b) はその縦断面図である。
【図2】(a) および(b) は、図1の実施例におけるH形
鋼ばりのフランジおよびウェブの応力分布図である。
【図3】(a) は、フィレットを有する帯鋼の平面図、
(b) は(a) におけるフィレット部の応力分布図である。
【図4】(a),(b) は、フィレットを有する帯鋼の平面
図、(c) は、応力集中率αと曲率半径ρ/段違量hとの
関係を示すグラフである。
【図5】(a),(b) は、鋼管柱とH形鋼ばりとの接合部に
おけるH形鋼ばりのフランジおよびウェブの応力分布図
である。
【図6】(a) は鋼管柱とH形鋼ばりとの接合部における
H形鋼ばりのフランジの応力分布図、(b) はH形鋼柱と
H形鋼ばりとの接合部におけH形鋼ばりのフランジの応
力分布図である。
【符号の説明】
1…鉄骨柱、2…鉄骨ばり、3…スリット、4…帯板、
2a…フランジ、2b…ウェブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張力を受ける被接合部材の端部に前記
    引張力の作用方向に沿ってスリットを形成してなること
    を金属系材料からなる被接合部材の接合部構造。
JP25259195A 1995-09-29 1995-09-29 金属系材料からなる被接合部材の接合部構造 Pending JPH0996016A (ja)

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