JP2500713B2 - 鋼管コンクリ―ト柱 - Google Patents

鋼管コンクリ―ト柱

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JP2500713B2
JP2500713B2 JP30334691A JP30334691A JP2500713B2 JP 2500713 B2 JP2500713 B2 JP 2500713B2 JP 30334691 A JP30334691 A JP 30334691A JP 30334691 A JP30334691 A JP 30334691A JP 2500713 B2 JP2500713 B2 JP 2500713B2
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steel pipe
concrete
force
column
slit
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直樹 田中
敏之 福元
信之 林
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、円形鋼管や角形鋼管
などの閉鎖形断面材にコンクリートを充填することによ
り構成される鋼管コンクリ−ト柱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、円形鋼管や角形鋼管などの閉鎖形
断面材の中にコンクリートを充填することにより構成さ
れる鋼管コンクリート柱が盛んに使用されている。
【0003】この種の柱は内部のコンクリートが圧縮力
を負担し、外側の鋼管が軸力(圧縮力)の一部と曲げ力
(引っ張り力と圧縮力)を負担するものとして設計され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、鋼管は引っ張
り力に対しては強いが、圧縮力に対しては板厚が薄いた
めに弱く座屈や局部座屈を生じやすいという弱点があ
る。このため、この種の鋼管には板厚の厚いものが使用
され、コストアップが免れないという課題があった。し
たがって、圧縮力は内部のコンクリートのみに負担さ
せ、引っ張り力は外側の鋼管にのみ負担させるようにす
れば、きわめて合理的で経済的な設計が可能になる。
【0005】この発明はこのような前記従来の課題を解
消するために提案されたもので、きわめて合理的で経済
的な設計を可能にした鋼管コンクリート柱を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる鋼管コ
ンクリート柱は、円形鋼管や角形鋼管などの閉鎖形断面
材の曲げ応力の小さい部分の側壁部に材軸方向に長い複
数本のスリットを周方向に所定間隔おきに形成すること
により構成されている。
【0007】
【実施例】図1及び図2は、この発明の一実施例を示す
鋼管コンクリート柱の斜視図であり、鋼管コンクリート
柱1は円形鋼管若しくは角形鋼管などの閉鎖形断面材2
(以下単に鋼管2という)の中にコンクリート3を充填
することにより構成されている。
【0008】鋼管2の長手方向の略中央部(曲げモーメ
ントが最小値になる位置、即ち反曲点の位置が望まし
い)に複数本のスリット4,4 が形成されている。スリッ
ト4は鋼管2の材軸方向に所定長さ連続して形成され、
かつ鋼管2の周方向に所定間隔おきに形成されている。
【0009】スリット4を形成するには、鋼管2にガス
切断やレーザーカッター等によって直接形成するか(図
1参照)、若しくは二本の鋼管2,2 を上下に対設し、こ
の上下鋼管2,2 間に複数本の細い棒材を鋼管2の周方向
に所定間隔おきに設置し、かつ、各棒材の上下両端部を
上下鋼管2,2 の周縁部に溶接するか、或いは鋼板5若し
くは短柱の鋼管6に前記の方法でスリット4を形成する
ことにより部品化し(図3、図4および図5参照)、こ
れを上下鋼管2,2 間に溶接して取り付けるようにしても
よい(図2参照)。尚、スリット4の長さおよび設置間
隔は外力の大きさにより適宜決められるものである。
【0010】図6および図7は、鋼管2の外周部に補強
リブ7を水平に突設し、この補強リブ7の上下両側にス
リット4を形成したものである。
【0011】これはスリット4を形成することにより、
鋼管2によるコンクリート3の拘束力が弱められるの阻
止するようにしたものである。尚、この補強リブ7を設
置するかどうかは、スリット4の長さ、柱1が受ける曲
げ力や軸力の大きさ、さらには鋼管2及びコンクリート
3の強度等を考慮して決定されるものである。
【0012】また、図10も、鋼管2のスリット4を有す
る部分の内側に補強管8を取り付けることによりコンク
リート3の拘束を確保するようにしたもので、補強管8
の下端部のみを鋼管2の内側に溶接し、かつ、補強管8
の上端部分にコンクリート3が充填されない空隙部3aを
補強管8の縁端部に沿って設けることにより、補強管8
は剪断力及び曲げモーメントは負担するが、鋼管2およ
びコンクリート3の軸力を一切負担しないようにしてあ
る。
【0013】尚、空隙部3aはコンクリート3を充填する
前に、予め、発泡スチロールなどを詰め込むなどして形
成されている。
【0014】このような構成において、当初、外力は鋼
管2とコンクリート3との双方に同時に作用するが、鋼
管2は中央(スリット4が形成されている位置)で座屈
し、ほとんど軸力(圧縮力)を負担しなくなる。すなわ
ち、曲げモーメントが最大の柱上下端では、鋼管に作用
する軸力(圧縮力)は0とみなしてよく、したがって、
鋼管2の全断面が曲げ力にのみ抵抗できることになる。
一方、柱中央部の水平力による曲げモーメントはかなり
小さく、鋼管2が軸力によってすでに座屈変形している
影響はほとんどない。
【0015】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため以下に記載するような効果を有する。
【0016】柱に作用する外力のうち、鉛直荷重による
軸力(圧縮力)は全てコンクリートに負担させることが
できる。したがって、曲げ力に対してのみ鋼管の全断面
を抵抗させることができ、前記軸力を負担しない分だけ
鋼管の板厚を可能な限り薄くすることができ、きわめて
経済的で合理的な設計が可能となる。また、構造もきわ
めて単純で明快であるため、応力解析、加工および施工
も簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す鋼管柱の斜視図であ
る。
【図2】この発明の一実施例を示す鋼管柱の斜視図であ
る。
【図3】スリットを形成することにより部品化された鋼
板の斜視図である。
【図4】スリットを形成することにより部品化された短
柱鋼管の斜視図である。
【図5】スリットを形成することにより部品化された短
柱鋼管の斜視図である。
【図6】スリットおよび補強リブを形成することにより
部品化された短柱鋼管の斜視図である。
【図7】スリットおよび補強リブを形成することにより
部品化された短柱鋼管の斜視図である。
【図8】軸力(圧縮力)を受けて鋼管が座屈した鋼管コ
ンクリート柱の一部斜視図である。
【図9】軸力(圧縮力)を受けて鋼管が座屈した鋼管コ
ンクリート柱の一部斜視図である。
【図10】鋼管のスリットを有する部分の内側に補強管
を取り付けた鋼管柱の断面図である。
【符号の説明】
1…鋼管コンクリート柱、2…閉鎖形断面材(鋼管)、
3…コンクリート、4…スリット、5…鋼板、6…短柱
の鋼管、7…補強リブ、8…補強管。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形鋼管や角形鋼管などの閉鎖形断面材
    にコンクリートを充填することにより構成される鋼管コ
    ンクリート柱において、前記閉鎖形断面材の曲げ応力の
    小さい部分の側壁部に材軸方向に長い複数本のスリット
    を周方向に所定間隔おきに形成したことを特徴とする鋼
    管コンクリート柱。
JP30334691A 1991-11-19 1991-11-19 鋼管コンクリ―ト柱 Expired - Lifetime JP2500713B2 (ja)

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CA2206830A1 (en) * 1997-05-15 1998-11-15 Le Groupe Canam Manac Inc. High rise steel column
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