JP2598136Y2 - 鉄筋コンクリート柱 - Google Patents
鉄筋コンクリート柱Info
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- JP2598136Y2 JP2598136Y2 JP1993063438U JP6343893U JP2598136Y2 JP 2598136 Y2 JP2598136 Y2 JP 2598136Y2 JP 1993063438 U JP1993063438 U JP 1993063438U JP 6343893 U JP6343893 U JP 6343893U JP 2598136 Y2 JP2598136 Y2 JP 2598136Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄筋コンクリート柱
(以下、RC柱という。)の補強構造に関するものであ
る。
(以下、RC柱という。)の補強構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術およびその問題点】強度の高いコンクリート
を使用した鉄筋コンクリートを建築物の柱部材に用いる
場合、コンクリート自体はもろい破壊性状を示すため、
鉄筋等により横補強し、耐力や変形性能を確保する必要
がある。一般に、コンクリートは外部から鉄筋等で拘束
すると、3軸応力状態となって、見掛け上の圧縮強度が
増加するとともに、最大強度以降の変形能力も増すこと
から、この性質を利用して、部材の変形能力を増すため
に、剪断補強筋を密に配筋することが行われており、ス
パイラル筋が使用されることも多い。
を使用した鉄筋コンクリートを建築物の柱部材に用いる
場合、コンクリート自体はもろい破壊性状を示すため、
鉄筋等により横補強し、耐力や変形性能を確保する必要
がある。一般に、コンクリートは外部から鉄筋等で拘束
すると、3軸応力状態となって、見掛け上の圧縮強度が
増加するとともに、最大強度以降の変形能力も増すこと
から、この性質を利用して、部材の変形能力を増すため
に、剪断補強筋を密に配筋することが行われており、ス
パイラル筋が使用されることも多い。
【0003】図9は、従来のRC柱10の断面図であ
り、コンクリート12の内部には主筋14を外側から巻
くようにして帯筋16や副帯筋18が配筋され、これら
の横補強筋16、18は、RC柱10の剪断強度を確保
する目的の他、軸力と曲げを受けるRC柱10の圧縮側
のコンクリート12を拘束する役割も持っている。
り、コンクリート12の内部には主筋14を外側から巻
くようにして帯筋16や副帯筋18が配筋され、これら
の横補強筋16、18は、RC柱10の剪断強度を確保
する目的の他、軸力と曲げを受けるRC柱10の圧縮側
のコンクリート12を拘束する役割も持っている。
【0004】上記横補強筋16、18が多くなると耐力
や変形性能は改善されるものの、配筋が次第に密にな
り、コンクリート打設の施工上からも柱断面内に配筋で
きる補強筋の量には限界がある。また、従来のRC柱1
0に軸圧縮力が作用した場合、変形が大きくなると、コ
ンクリート12が膨らみ、最終的には被りコンクリート
が剥落したり、横補強筋16、18が破断したりして、
耐力が低下するという問題点が残されていた。
や変形性能は改善されるものの、配筋が次第に密にな
り、コンクリート打設の施工上からも柱断面内に配筋で
きる補強筋の量には限界がある。また、従来のRC柱1
0に軸圧縮力が作用した場合、変形が大きくなると、コ
ンクリート12が膨らみ、最終的には被りコンクリート
が剥落したり、横補強筋16、18が破断したりして、
耐力が低下するという問題点が残されていた。
【0005】この点を改善すべく、実開昭61−133
620号公報等には、帯筋に代えて帯鋼板を主筋の外周
に取り付けたRC柱が開示されている。しかしながら、
上記公報のRC柱においても、被りコンクリートは拘束
されておらず、最終状況においては、被りコンクリート
が剥離して、帯鋼板が露出する虞がある。
620号公報等には、帯筋に代えて帯鋼板を主筋の外周
に取り付けたRC柱が開示されている。しかしながら、
上記公報のRC柱においても、被りコンクリートは拘束
されておらず、最終状況においては、被りコンクリート
が剥離して、帯鋼板が露出する虞がある。
【0006】
【考案の目的】本考案の目的は、RC柱のコンクリート
の膨らみを確実に拘束して、被りコンクリートの剥離を
防止し、耐力を向上し、且つ変形性能を改善することの
できる補強構造を提供することにある。特に、建築物が
高層化・大型化すると、下層部の柱も必然的に大型化
し、一方、メガストラクチャー(大架構)形式の架構と
する場合には、柱が集約されるために大型の柱となり、
断面形状もボックス型、L字型等となる。本考案はこの
ような大型の柱や変形断面の柱に対しても、耐力や変形
性能を改善した補強構造を提案するものである。
の膨らみを確実に拘束して、被りコンクリートの剥離を
防止し、耐力を向上し、且つ変形性能を改善することの
できる補強構造を提供することにある。特に、建築物が
高層化・大型化すると、下層部の柱も必然的に大型化
し、一方、メガストラクチャー(大架構)形式の架構と
する場合には、柱が集約されるために大型の柱となり、
断面形状もボックス型、L字型等となる。本考案はこの
ような大型の柱や変形断面の柱に対しても、耐力や変形
性能を改善した補強構造を提案するものである。
【0007】
【考案の構成】本考案に係るRC柱は、曲げ圧縮域とな
る鉄筋コンクリート柱の出隅部に、該柱の軸方向に間隔
をおいて鋼製リングが配設され、該リングの一部が該柱
の被りコンクリートの外側に位置し、かつ、前記リング
の一部以外の部分が該柱の内部に位置してなることを特
徴とするものである。前記リングの内部に位置する部分
は、鉄筋または棒鋼により構成されてなることが好まし
い。
る鉄筋コンクリート柱の出隅部に、該柱の軸方向に間隔
をおいて鋼製リングが配設され、該リングの一部が該柱
の被りコンクリートの外側に位置し、かつ、前記リング
の一部以外の部分が該柱の内部に位置してなることを特
徴とするものである。前記リングの内部に位置する部分
は、鉄筋または棒鋼により構成されてなることが好まし
い。
【0008】
【作用】上記RC柱に軸圧縮力が作用した場合、当該軸
圧縮力はコンクリートのみで負担され、各リングは軸圧
縮力を負担しない。各リングには周方向応力のみが発生
し、コンクリートが膨らもうとするのを拘束するから、
RC柱の耐力が上昇し、変形性能も改善される。上記R
C柱は、曲げ圧縮域となる出隅部が集中的に補強されて
いるので、RC柱の耐力と変形性能が効果的に改善され
る。
圧縮力はコンクリートのみで負担され、各リングは軸圧
縮力を負担しない。各リングには周方向応力のみが発生
し、コンクリートが膨らもうとするのを拘束するから、
RC柱の耐力が上昇し、変形性能も改善される。上記R
C柱は、曲げ圧縮域となる出隅部が集中的に補強されて
いるので、RC柱の耐力と変形性能が効果的に改善され
る。
【0009】
【実施例】始めに本考案の基本的な構成および原理につ
いて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1はRC
柱10の水平断面図であり、コンクリート12内に主筋
14、帯筋16、および副帯筋18が配筋されている点
は従来のRC柱10と同様である。RC柱10には、被
りコンクリートの外側から帯状のリング20がRC柱1
0の軸方向に所定の間隔をもって取り付けられている。
本例では、角形の鋼管により帯状のリング20を構成し
たが、鋼板を折り曲げたり、溶接することによりリング
20としてもよい。また、RC柱10の断面形状によ
り、リング20の断面形状も角形の他、丸形、多角形等
とすることができる。
いて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1はRC
柱10の水平断面図であり、コンクリート12内に主筋
14、帯筋16、および副帯筋18が配筋されている点
は従来のRC柱10と同様である。RC柱10には、被
りコンクリートの外側から帯状のリング20がRC柱1
0の軸方向に所定の間隔をもって取り付けられている。
本例では、角形の鋼管により帯状のリング20を構成し
たが、鋼板を折り曲げたり、溶接することによりリング
20としてもよい。また、RC柱10の断面形状によ
り、リング20の断面形状も角形の他、丸形、多角形等
とすることができる。
【0010】リング20を構成する鋼管の肉厚、材料強
度、帯幅、個数などはコンクリート20の補強量に応じ
て適宜調整し、必要十分なコンクリートの拘束効果を得
られるようにすることができる。コンクリート12の拘
束効果の点では、同じ鋼材量であればリング20の帯幅
が狭いものを多数分散させて取り付ける方が有利であ
る。また、軸力が小さい柱では曲げモーメントが大きく
なる柱の両端部のみ補強しても拘束効果を得ることがで
きる。
度、帯幅、個数などはコンクリート20の補強量に応じ
て適宜調整し、必要十分なコンクリートの拘束効果を得
られるようにすることができる。コンクリート12の拘
束効果の点では、同じ鋼材量であればリング20の帯幅
が狭いものを多数分散させて取り付ける方が有利であ
る。また、軸力が小さい柱では曲げモーメントが大きく
なる柱の両端部のみ補強しても拘束効果を得ることがで
きる。
【0011】上記RC柱10は、現場打ちまたは工場製
作によるプレキャストコンクリート型枠(以下、PCa
型枠と略記する。)を利用して製造することができる。
図2は、現場打ちにより構成する場合のRC柱10を垂
直面により切断した側面図である。符号22はコンクリ
ート打設用の型枠であり、その内壁面に帯状のリング2
0を所定の間隔で仮固定する。型枠22への仮固定は、
各リング20、20間に木材または強度の極端に低い部
材からなるスペーサ24を介在させることにより行い、
コンクリートを打設して養生した後、型枠22を取り外
す際にスペーサ24も取り除く。
作によるプレキャストコンクリート型枠(以下、PCa
型枠と略記する。)を利用して製造することができる。
図2は、現場打ちにより構成する場合のRC柱10を垂
直面により切断した側面図である。符号22はコンクリ
ート打設用の型枠であり、その内壁面に帯状のリング2
0を所定の間隔で仮固定する。型枠22への仮固定は、
各リング20、20間に木材または強度の極端に低い部
材からなるスペーサ24を介在させることにより行い、
コンクリートを打設して養生した後、型枠22を取り外
す際にスペーサ24も取り除く。
【0012】図3は、工場製作によるPCa型枠の斜視
図であり、薄肉のPCa型枠26の外周部に複数個のリ
ング20が所定間隔で外嵌されている。PCa型枠26
のコンクリートは現場で打設するコンクリートと同等ま
たはそれ以上の強度特性をもつものを用い、現場では、
このPCa型枠26内に配筋した後、コンクリートを打
設する。PCa型枠26の外側に露出したリング20に
は、耐火被覆材、コンクリート、モルタル等により耐火
被覆を施工することもある。
図であり、薄肉のPCa型枠26の外周部に複数個のリ
ング20が所定間隔で外嵌されている。PCa型枠26
のコンクリートは現場で打設するコンクリートと同等ま
たはそれ以上の強度特性をもつものを用い、現場では、
このPCa型枠26内に配筋した後、コンクリートを打
設する。PCa型枠26の外側に露出したリング20に
は、耐火被覆材、コンクリート、モルタル等により耐火
被覆を施工することもある。
【0013】上記RC柱10に軸圧縮力が作用した場
合、当該軸圧縮力はコンクリート12のみで負担され、
各リング20は軸圧縮力を負担しない。リング20には
周方向応力のみが発生し、コンクリート12が膨らもう
とするのを拘束するから、RC柱10の耐力が上昇し、
変形性能も改善される。
合、当該軸圧縮力はコンクリート12のみで負担され、
各リング20は軸圧縮力を負担しない。リング20には
周方向応力のみが発生し、コンクリート12が膨らもう
とするのを拘束するから、RC柱10の耐力が上昇し、
変形性能も改善される。
【0014】次に、本考案に係る補強構造を大型の柱や
変形断面の柱に対して適用した好適な実施例を、図4〜
図7に基づいて説明する。大型の柱や変形断面の柱に対
して、上記のような補強構造をその儘採用すると、帯状
のリングとして多量の鋼材が必要となる。また、リング
のコーナー部から離れる程リングがコンクリートの膨ら
みを拘束する力が小さくなるため、大断面のRC柱程、
コンクリートに対するリングの拘束効果が小さくなる。
さらに、L字型等の変形断面柱の入り隅部のコンクリー
トは膨らみを殆ど拘束できないから、このような部位に
リングを使用しても効果は少ない。
変形断面の柱に対して適用した好適な実施例を、図4〜
図7に基づいて説明する。大型の柱や変形断面の柱に対
して、上記のような補強構造をその儘採用すると、帯状
のリングとして多量の鋼材が必要となる。また、リング
のコーナー部から離れる程リングがコンクリートの膨ら
みを拘束する力が小さくなるため、大断面のRC柱程、
コンクリートに対するリングの拘束効果が小さくなる。
さらに、L字型等の変形断面柱の入り隅部のコンクリー
トは膨らみを殆ど拘束できないから、このような部位に
リングを使用しても効果は少ない。
【0015】一方、RC柱は一般的に軸力のみならず曲
げモーメントを負担し、RC柱の変形性能は曲げ圧縮側
のコンクリートの特性によって決まる場合が多い。従っ
て、RC柱の曲げ圧縮側を集中的に補強すれば、RC柱
の変形能力を増加させることができる。また、RC柱の
出隅部が曲げ圧縮側となる場合が、RC柱にとって最も
厳しい状態となる。
げモーメントを負担し、RC柱の変形性能は曲げ圧縮側
のコンクリートの特性によって決まる場合が多い。従っ
て、RC柱の曲げ圧縮側を集中的に補強すれば、RC柱
の変形能力を増加させることができる。また、RC柱の
出隅部が曲げ圧縮側となる場合が、RC柱にとって最も
厳しい状態となる。
【0016】そこで、本考案は大型または変形断面のR
C柱に対して、曲げ圧縮域となる該柱の出隅部を集中的
に補強しようとするものである。図4は、L字型断面の
RC柱10の補強構造を例示したものであり、同図
(a)は水平断面図であり、同図(b)は側面図であ
る。同図において、図1で説明した部材と同じ部材につ
いては、同一符号を付して説明を省略する。本実施例で
は、RC柱10の出隅部3か所を帯状のリング20によ
り補強している。リング20は前記図1〜図3において
説明したように、角形鋼管製または鋼板を水平断面が閉
鎖形となるように組立て、RC柱10の軸方向に所定間
隔をおいて設置する。
C柱に対して、曲げ圧縮域となる該柱の出隅部を集中的
に補強しようとするものである。図4は、L字型断面の
RC柱10の補強構造を例示したものであり、同図
(a)は水平断面図であり、同図(b)は側面図であ
る。同図において、図1で説明した部材と同じ部材につ
いては、同一符号を付して説明を省略する。本実施例で
は、RC柱10の出隅部3か所を帯状のリング20によ
り補強している。リング20は前記図1〜図3において
説明したように、角形鋼管製または鋼板を水平断面が閉
鎖形となるように組立て、RC柱10の軸方向に所定間
隔をおいて設置する。
【0017】図5は、L字型断面のRC柱10の補強構
造の変形例であり、コの字型または、L字型に折り曲げ
又は組立てた鋼板30と、鉄筋又は鋼棒32とにより閉
鎖形のリング20を構成し、3か所の出隅部のみを集中
的に補強している。
造の変形例であり、コの字型または、L字型に折り曲げ
又は組立てた鋼板30と、鉄筋又は鋼棒32とにより閉
鎖形のリング20を構成し、3か所の出隅部のみを集中
的に補強している。
【0018】図6は、大断面のRC柱10の補強構造を
示す断面図であり、曲げ圧縮域となるRC柱10の四隅
に、角形鋼管による帯状のリング20を設置している。
示す断面図であり、曲げ圧縮域となるRC柱10の四隅
に、角形鋼管による帯状のリング20を設置している。
【0019】図7は、長丸の変形大断面を有するRC柱
10の補強構造を示す断面図であり、曲げ圧縮域となる
RC柱10の両曲面部(図7において、左右両端部)
に、断面が半円弧状の鋼板30と鉄筋又は鋼棒32から
構成される円形のリング20を配設したものである。
10の補強構造を示す断面図であり、曲げ圧縮域となる
RC柱10の両曲面部(図7において、左右両端部)
に、断面が半円弧状の鋼板30と鉄筋又は鋼棒32から
構成される円形のリング20を配設したものである。
【0020】上記補強構造はRC柱10の全長にわたっ
て採用することができ、柱梁交差部の補強も可能であ
る。また、図8(a)に示すように、梁8の上下面レベ
ルまでの補強構造としてもよいし、建築物の側柱(外
柱)の外側部分では、図8(b)に示すように、上下階
を連続して補強してもよい。更に、図8(c)に示すよ
うに、補強部と梁、スラブの間に若干のクリアランスを
とってもよいし、RC柱10の曲げモーメントが大きく
なる柱端部のみ補強してもよい。なお、大型または変形
断面のRC柱10においても、構造的には寄与しない被
りコンクリート、モルタル等を耐火被覆の目的で柱外周
部に施工してもよい。
て採用することができ、柱梁交差部の補強も可能であ
る。また、図8(a)に示すように、梁8の上下面レベ
ルまでの補強構造としてもよいし、建築物の側柱(外
柱)の外側部分では、図8(b)に示すように、上下階
を連続して補強してもよい。更に、図8(c)に示すよ
うに、補強部と梁、スラブの間に若干のクリアランスを
とってもよいし、RC柱10の曲げモーメントが大きく
なる柱端部のみ補強してもよい。なお、大型または変形
断面のRC柱10においても、構造的には寄与しない被
りコンクリート、モルタル等を耐火被覆の目的で柱外周
部に施工してもよい。
【0021】
【考案の効果】本考案によれば、剪断補強筋を密に配筋
しなくてもRC柱のコンクリートの膨らみを確実に拘束
して、耐力を向上させ、変形性能を改善することができ
る。従って、地震時等においても被りコンクリートの剥
落を防止することができ、RC柱の安全性を高めること
ができる。特に、RC柱が軸力と曲げモーメントを受け
て変形する時、大きな圧縮ひずみが生じるRC柱の出隅
部を集中的に補強しているので、RC柱の変形能力を増
すことができる。また、補強量によってはRC柱の強度
を増加させることができる。
しなくてもRC柱のコンクリートの膨らみを確実に拘束
して、耐力を向上させ、変形性能を改善することができ
る。従って、地震時等においても被りコンクリートの剥
落を防止することができ、RC柱の安全性を高めること
ができる。特に、RC柱が軸力と曲げモーメントを受け
て変形する時、大きな圧縮ひずみが生じるRC柱の出隅
部を集中的に補強しているので、RC柱の変形能力を増
すことができる。また、補強量によってはRC柱の強度
を増加させることができる。
【0022】更に、本考案に係るRC柱は、大断面柱の
全周を鋼板で巻く場合と比べて経済的であり、コンクリ
ートの拘束効果も顕著である。また、大断面のRC柱や
L字型、I型、ボックス型等、全ての変形柱の補強構造
として広範に適用することができる。
全周を鋼板で巻く場合と比べて経済的であり、コンクリ
ートの拘束効果も顕著である。また、大断面のRC柱や
L字型、I型、ボックス型等、全ての変形柱の補強構造
として広範に適用することができる。
【図1】本考案の基本的な構成を示すRC柱の水平断面
図である。
図である。
【図2】現場打ちによりRC柱を構成する場合の垂直面
切断側面図である。
切断側面図である。
【図3】工場製作によるPCa型枠の斜視図である。
【図4】本考案に係るL字型断面のRC柱の補強構造を
例示したものであり、同図(a)は水平断面図であり、
同図(b)は側面図である。
例示したものであり、同図(a)は水平断面図であり、
同図(b)は側面図である。
【図5】本考案に係るL字型断面のRC柱の補強構造の
変形例である。
変形例である。
【図6】本考案に係る大断面のRC柱の補強構造を示す
断面図である。
断面図である。
【図7】本考案に係る変形大断面を有するRC柱の補強
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図8】RC柱に対して施工すべき前記補強構造の範囲
を図示したものである。
を図示したものである。
【図9】従来のRC柱の断面図である。
10 RC柱 12 コンクリート 14 主筋 16 帯筋 18 副帯筋 20 リング 30 鋼板 32 鉄筋又は鋼棒
フロントページの続き (72)考案者 草場 茂樹 茨城県つくば市大字鬼ヶ窪字下山1043番 1 株式会社熊谷組 技術研究所内 (72)考案者 久保 隆司 茨城県つくば市大字鬼ヶ窪字下山1043番 1 株式会社熊谷組 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−44299(JP,A) 特開 昭49−58626(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 3/00 - 3/46
Claims (2)
- 【請求項1】 曲げ圧縮域となる鉄筋コンクリート柱の
出隅部に、該柱の軸方向に間隔をおいて鋼製リングが配
設され、該リングの一部が該柱の被りコンクリートの外
側に位置し、かつ、前記リングの一部以外の部分が該柱
の内部に位置してなる鉄筋コンクリート柱。 - 【請求項2】 前記リングの内部に位置する部分が鉄筋
または棒鋼により構成されてなる請求項1記載の鉄筋コ
ンクリート柱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993063438U JP2598136Y2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 鉄筋コンクリート柱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993063438U JP2598136Y2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 鉄筋コンクリート柱 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0729128U JPH0729128U (ja) | 1995-06-02 |
JP2598136Y2 true JP2598136Y2 (ja) | 1999-08-03 |
Family
ID=13229280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993063438U Expired - Fee Related JP2598136Y2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | 鉄筋コンクリート柱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598136Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-01 JP JP1993063438U patent/JP2598136Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0729128U (ja) | 1995-06-02 |
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Legal Events
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