JP2861840B2 - 中空コンクリートスラブ工法 - Google Patents
中空コンクリートスラブ工法Info
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- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 6
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 10
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 8
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 6
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- 239000002002 slurry Substances 0.000 description 3
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築における中空コ
ンクリートスラブ工法に関するものである。
ンクリートスラブ工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築物の鉄筋コンクリートス
ラブを主として剛性を高めるとともに軽量化するため
に、中空鉄筋コンクリートスラブとすることが知られて
いる。ところで、従来一般に実施されている中空コンク
リートスラブ工法は、図5に示すように、両端開口が閉
塞キャップ2により嵌め込み固定された例えば鋼製の中
空部材(パイプ)1を、図6に示すように、型枠3上に
受体4を介して所定の間隔に多数配設し、さらに隣接す
る中空部材1の空間に図示省略した鉄筋を配設した後、
型枠3の上に中空部材1および鉄筋を含むように現場コ
ンクリートを打設し、次いでコンクリート硬化後、型枠
3を取り除くことにより、中空部6を有するコンクリー
トスラブ5が完成する。前記中空コンクリートスラブ5
は四隅部の柱7によって支持される。8は柱7間の大梁
である。閉塞キャップ2は平板状円板部2aとその外周
に形成したフランジ部2bとからなり、フランジ部2b
を中空部材1内に嵌め、フランジ部2bと中空部材1と
を円周上の4〜5箇所でスポット溶接をして焼きかしめ
固定したものであり、これによって、コンクリート打設
時に、中空部材1へのモルタル、スラリーの浸入を防ぐ
ものである。
ラブを主として剛性を高めるとともに軽量化するため
に、中空鉄筋コンクリートスラブとすることが知られて
いる。ところで、従来一般に実施されている中空コンク
リートスラブ工法は、図5に示すように、両端開口が閉
塞キャップ2により嵌め込み固定された例えば鋼製の中
空部材(パイプ)1を、図6に示すように、型枠3上に
受体4を介して所定の間隔に多数配設し、さらに隣接す
る中空部材1の空間に図示省略した鉄筋を配設した後、
型枠3の上に中空部材1および鉄筋を含むように現場コ
ンクリートを打設し、次いでコンクリート硬化後、型枠
3を取り除くことにより、中空部6を有するコンクリー
トスラブ5が完成する。前記中空コンクリートスラブ5
は四隅部の柱7によって支持される。8は柱7間の大梁
である。閉塞キャップ2は平板状円板部2aとその外周
に形成したフランジ部2bとからなり、フランジ部2b
を中空部材1内に嵌め、フランジ部2bと中空部材1と
を円周上の4〜5箇所でスポット溶接をして焼きかしめ
固定したものであり、これによって、コンクリート打設
時に、中空部材1へのモルタル、スラリーの浸入を防ぐ
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の閉塞キャップ2は平板状円板であるため、コンクリ
ートの打設時におけるコンクリートの衝突によって押圧
され、この押圧力によって閉塞キャップ2が変形あるい
は溶接部が外れてコンクリートやスラリーが中空部材1
内に侵入する、ひいては中空部材1が変形するといった
事態が生じるという問題がある。また、コンクリートの
硬化時、中空部6のある中空コンクリート部9と中実コ
ンクリート部10とはその大なる断面形状の違いによ
り、両部間におけるコンクリートの収縮量に差が生じ、
これによって中実コンクリート部10に亀裂が生じると
いう問題もある。また、構築された中空コンクリートス
ラブ5に過大な載架荷重あるいは地震などによる異常な
外力が作用したとき、この外力により、該スラブ5の中
空部6端面が角張っていることから、この角部の中実コ
ンクリート部10に応力集中が起り、この応力集中によ
って、中空部材1の端部コーナーからひび割れ(亀裂破
壊)aが発生するという間題がある。これは、形状の一
様性が中空部6を有する中空コンクリート部9の断面形
状と中実コンクリート10の断面形状が急激に変化する
ことによるものである。
来の閉塞キャップ2は平板状円板であるため、コンクリ
ートの打設時におけるコンクリートの衝突によって押圧
され、この押圧力によって閉塞キャップ2が変形あるい
は溶接部が外れてコンクリートやスラリーが中空部材1
内に侵入する、ひいては中空部材1が変形するといった
事態が生じるという問題がある。また、コンクリートの
硬化時、中空部6のある中空コンクリート部9と中実コ
ンクリート部10とはその大なる断面形状の違いによ
り、両部間におけるコンクリートの収縮量に差が生じ、
これによって中実コンクリート部10に亀裂が生じると
いう問題もある。また、構築された中空コンクリートス
ラブ5に過大な載架荷重あるいは地震などによる異常な
外力が作用したとき、この外力により、該スラブ5の中
空部6端面が角張っていることから、この角部の中実コ
ンクリート部10に応力集中が起り、この応力集中によ
って、中空部材1の端部コーナーからひび割れ(亀裂破
壊)aが発生するという間題がある。これは、形状の一
様性が中空部6を有する中空コンクリート部9の断面形
状と中実コンクリート10の断面形状が急激に変化する
ことによるものである。
【0004】この発明は、前記問題を改良するためにな
したものであり、有底キャップの変形を軽減するととも
に、中空コンクリートスラブに発生する応力集中による
ひび割れを可及的に少なくした中空コンクリートスラブ
工法を提供することを目的とするものである。
したものであり、有底キャップの変形を軽減するととも
に、中空コンクリートスラブに発生する応力集中による
ひび割れを可及的に少なくした中空コンクリートスラブ
工法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明の中空コンクリートスラブ工法は、型枠上
に、筒状部11aと筒状部11aの一端側に筒状部11
aの直径より約1.2倍大径の円弧状面Rを持った底部
11bと前記両部を滑らかにつなぐ半径約30mmの円
弧状面を持ったコーナー部11cとからなる曲面形状の
有底キャップ11を外嵌固定した中空部材と鉄筋とを配
設した後、現場打ちコンクリートを打設するようにした
ことである。
に、この発明の中空コンクリートスラブ工法は、型枠上
に、筒状部11aと筒状部11aの一端側に筒状部11
aの直径より約1.2倍大径の円弧状面Rを持った底部
11bと前記両部を滑らかにつなぐ半径約30mmの円
弧状面を持ったコーナー部11cとからなる曲面形状の
有底キャップ11を外嵌固定した中空部材と鉄筋とを配
設した後、現場打ちコンクリートを打設するようにした
ことである。
【0006】
【作用】現場コンクリートを打設する際、すなわち、配
設された中空部材の上方からのコンクリート投入する
と、該コンクリートが中空部材を含み有底キャップ11
に衝突することとなる。この衝突時の外力に対して、有
底キャップ11は筒状部11aと筒状部11aの一端側
に筒状部11aの直径より約1.2倍大径の円弧状面R
を持った底部11bと前記両部を滑らかにつなぐ半径約
30mmの円弧状面を持ったコーナー部11cとからな
る曲面形状であることから、大なる外圧強度を発揮し、
その変形が確実に防止される。しかも、前記有底キャッ
プは中空部材端からの突出量が大きくないことから、コ
ンクリート打設時の外圧負荷が大幅に軽減されてその変
形が少ないばかりか中空部材1からの離脱が防がれる。
また、前記有底キャップの耐変形防止によって、中空部
材端部の変形も大幅に軽減される。また、コンクリート
硬化時に、中空部を有する中空コンクリート部と中空部
を有しない中実コンクリート部のコンクリートの収縮量
の差によって中空部材端近傍のコンクリート部に生じる
亀裂も極めて少ない。
設された中空部材の上方からのコンクリート投入する
と、該コンクリートが中空部材を含み有底キャップ11
に衝突することとなる。この衝突時の外力に対して、有
底キャップ11は筒状部11aと筒状部11aの一端側
に筒状部11aの直径より約1.2倍大径の円弧状面R
を持った底部11bと前記両部を滑らかにつなぐ半径約
30mmの円弧状面を持ったコーナー部11cとからな
る曲面形状であることから、大なる外圧強度を発揮し、
その変形が確実に防止される。しかも、前記有底キャッ
プは中空部材端からの突出量が大きくないことから、コ
ンクリート打設時の外圧負荷が大幅に軽減されてその変
形が少ないばかりか中空部材1からの離脱が防がれる。
また、前記有底キャップの耐変形防止によって、中空部
材端部の変形も大幅に軽減される。また、コンクリート
硬化時に、中空部を有する中空コンクリート部と中空部
を有しない中実コンクリート部のコンクリートの収縮量
の差によって中空部材端近傍のコンクリート部に生じる
亀裂も極めて少ない。
【0007】さらに、前記によって得られたコンクリー
トスラブは、該スラブに異常な外力が作用した場合であ
っても、この外力により中空部材端部のコンクリート部
に起きる応力集中が大幅に分散されることとなって、中
空部材の端部コーナーからコンクリート部内に発生する
ひび割れが大幅に軽減される。
トスラブは、該スラブに異常な外力が作用した場合であ
っても、この外力により中空部材端部のコンクリート部
に起きる応力集中が大幅に分散されることとなって、中
空部材の端部コーナーからコンクリート部内に発生する
ひび割れが大幅に軽減される。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。なお、前記従来例と同一部分については、同一
符号を用いる。図1〜2において、1は中空部材で、例
えば薄肉帯状板をハゼ継ぎにより螺旋状に連続成形して
得られたワインディングパイプを用いる。なお、1aは
ハゼ継ぎ部、1bは補強用リブである。11は有底キャ
ップで、筒状部11aと筒状部11aの一端側に大径の
円弧状面Rを持った底部11bと両部を滑らかにつなぐ
小径の円弧状面を持ったコーナー部11cからなり、プ
レス加工などにより一体に成形したものである。底部1
1bの円弧状面Rはキャップ直径(100φ〜400
φ)の約12倍程度とする。また、コーナー部11cの
半径は約30mmとする。この有底キャップ11を底部
11bが外方となるように中空部材1の両端開口側から
外嵌し、中空部材1と有底キャップ11を跨いで粘着テ
ープ12で巻き付け固定し、これにより有底キャップ1
1の抜け出しを阻止する。
明する。なお、前記従来例と同一部分については、同一
符号を用いる。図1〜2において、1は中空部材で、例
えば薄肉帯状板をハゼ継ぎにより螺旋状に連続成形して
得られたワインディングパイプを用いる。なお、1aは
ハゼ継ぎ部、1bは補強用リブである。11は有底キャ
ップで、筒状部11aと筒状部11aの一端側に大径の
円弧状面Rを持った底部11bと両部を滑らかにつなぐ
小径の円弧状面を持ったコーナー部11cからなり、プ
レス加工などにより一体に成形したものである。底部1
1bの円弧状面Rはキャップ直径(100φ〜400
φ)の約12倍程度とする。また、コーナー部11cの
半径は約30mmとする。この有底キャップ11を底部
11bが外方となるように中空部材1の両端開口側から
外嵌し、中空部材1と有底キャップ11を跨いで粘着テ
ープ12で巻き付け固定し、これにより有底キャップ1
1の抜け出しを阻止する。
【0009】次ぎに、中空コンクリートスラブ工法を説
明する。型枠4上に、有底キャップ11をセットした中
空部材1を受体5を介して所定間隔に多数、配設する。
さらに、中空部材1と中空部材1との空間に図示省略し
た鉄筋を配筋し、中空部材1および鉄筋を埋設するよう
に現場打ちコンクリートを打設する。打設コンクリート
の硬化後、型枠3を撤去すれば中空部6を有する中空コ
ンクリートスラブ5が完成する。ここで、施工された中
空コンクリートスラブ5は、中空部材1の一端部または
両端部が柱7、大梁8から若干離れた位置にあるため、
中空部材1の縦断面位置において中空コンクリート部9
と中実コンクリート部10が形成される。
明する。型枠4上に、有底キャップ11をセットした中
空部材1を受体5を介して所定間隔に多数、配設する。
さらに、中空部材1と中空部材1との空間に図示省略し
た鉄筋を配筋し、中空部材1および鉄筋を埋設するよう
に現場打ちコンクリートを打設する。打設コンクリート
の硬化後、型枠3を撤去すれば中空部6を有する中空コ
ンクリートスラブ5が完成する。ここで、施工された中
空コンクリートスラブ5は、中空部材1の一端部または
両端部が柱7、大梁8から若干離れた位置にあるため、
中空部材1の縦断面位置において中空コンクリート部9
と中実コンクリート部10が形成される。
【0010】上記現場打ちコンクリートを打設する際、
コンクリートが、中空部材1の上方から中空部材1を含
み有底キャップ11に衝突する。この衝突力に対して、
有底キャップ11は外方向に膨らみを持った曲面形状の
底部11bとなっているから、大なる外圧強度を発揮す
る。このため、有底キャップ11は前記衝突に伴う外力
によく耐えてその変形が確実に防止される。さらに、有
底キャップ11の耐変形力によって、中空部材1端部の
変形も大幅に軽減される。また、コンクリートの硬化
時、中空コンクリート部9と中実コンクリート10の収
縮量の差に伴って、コンクリート部に生じるコンクリー
トの亀裂も極めて少ない。
コンクリートが、中空部材1の上方から中空部材1を含
み有底キャップ11に衝突する。この衝突力に対して、
有底キャップ11は外方向に膨らみを持った曲面形状の
底部11bとなっているから、大なる外圧強度を発揮す
る。このため、有底キャップ11は前記衝突に伴う外力
によく耐えてその変形が確実に防止される。さらに、有
底キャップ11の耐変形力によって、中空部材1端部の
変形も大幅に軽減される。また、コンクリートの硬化
時、中空コンクリート部9と中実コンクリート10の収
縮量の差に伴って、コンクリート部に生じるコンクリー
トの亀裂も極めて少ない。
【0011】また、コンクリートスラブは、中空部材1
に中空部材1の両端から前述の曲面形状の底部11bを
有する有底キャップ11を嵌めこみ固定した中空部材1
が埋設されているため、スラブに異常な外力が発生した
場合でも、中空部6端の中実コンクリート部10に起き
る応力集中が大幅に分散されることとなって、中空部材
1の端部コーナーよりの亀裂が大幅に軽減される。な
お、有底キャップ11の内面に、中空部材1の隣接する
補強用リブ1bの間に嵌まり込む少なくとも2個以上の
突起を設け、有底キャップ11を中空部材1にねじこみ
係合固定することもできる。また、中空コンクリートス
ラブ5と柱7とが交差する隅部にコンクリート部を設け
て該スラブ5を補強することもできる。
に中空部材1の両端から前述の曲面形状の底部11bを
有する有底キャップ11を嵌めこみ固定した中空部材1
が埋設されているため、スラブに異常な外力が発生した
場合でも、中空部6端の中実コンクリート部10に起き
る応力集中が大幅に分散されることとなって、中空部材
1の端部コーナーよりの亀裂が大幅に軽減される。な
お、有底キャップ11の内面に、中空部材1の隣接する
補強用リブ1bの間に嵌まり込む少なくとも2個以上の
突起を設け、有底キャップ11を中空部材1にねじこみ
係合固定することもできる。また、中空コンクリートス
ラブ5と柱7とが交差する隅部にコンクリート部を設け
て該スラブ5を補強することもできる。
【0012】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したか
ら、次に述べるような効果を奏する。請求項1の発明に
よれば、型枠上に、筒状部11aと筒状部11aの一端
側に筒状部11aの直径より約1.2倍大径の円弧状面
Rを持った底部11bと前記両部を滑らかにつなぐ半径
約30mmの円弧状面を持ったコーナー部11cとから
なる曲面形状の有底キャップ11を外嵌固定した中空部
材と鉄筋とを配設した後、現場打ちコンクリートを打設
するようにしたから、前記有底キャップはコンクリート
打設時の衝突力によく耐え、その変形を確実に防止する
ことができる。また、前記有底キャップは中空部材端か
らの突出量が大きくないことから、コンクリート打設時
の外圧負荷が大幅に軽減されてその変形が少ないばかり
か中空部材からの離脱が防がれる。さらに、中空部材端
部の変形も大幅に軽減するとができる。この結果、中空
コンクリートスラブとしての機能を充分に発揮すること
ができる。また、コンクリート硬化時におけるコンクリ
ートの収縮量差によるコンクリート部の亀裂も極めて少
なく、したがってスラブ強度の低下が極めて少ない。ま
た、有底キャップは筒状部11aの直径より約1.2倍
大径の円弧状面Rを持った底部11bからなる浅い形状
であるので、成形が容易であり製作コストが安くつく。
ら、次に述べるような効果を奏する。請求項1の発明に
よれば、型枠上に、筒状部11aと筒状部11aの一端
側に筒状部11aの直径より約1.2倍大径の円弧状面
Rを持った底部11bと前記両部を滑らかにつなぐ半径
約30mmの円弧状面を持ったコーナー部11cとから
なる曲面形状の有底キャップ11を外嵌固定した中空部
材と鉄筋とを配設した後、現場打ちコンクリートを打設
するようにしたから、前記有底キャップはコンクリート
打設時の衝突力によく耐え、その変形を確実に防止する
ことができる。また、前記有底キャップは中空部材端か
らの突出量が大きくないことから、コンクリート打設時
の外圧負荷が大幅に軽減されてその変形が少ないばかり
か中空部材からの離脱が防がれる。さらに、中空部材端
部の変形も大幅に軽減するとができる。この結果、中空
コンクリートスラブとしての機能を充分に発揮すること
ができる。また、コンクリート硬化時におけるコンクリ
ートの収縮量差によるコンクリート部の亀裂も極めて少
なく、したがってスラブ強度の低下が極めて少ない。ま
た、有底キャップは筒状部11aの直径より約1.2倍
大径の円弧状面Rを持った底部11bからなる浅い形状
であるので、成形が容易であり製作コストが安くつく。
【0013】さらに、前記のようにして得られたコンク
リートスラブは、異常な(過大な)外力によって、中空
部材端部からコンクリート部に起る応力集中が大幅に分
散され、したがって中空部材の端部よりの亀裂発生をな
くすことができ、中空コンクリートとしての機能を長く
維持することができる。
リートスラブは、異常な(過大な)外力によって、中空
部材端部からコンクリート部に起る応力集中が大幅に分
散され、したがって中空部材の端部よりの亀裂発生をな
くすことができ、中空コンクリートとしての機能を長く
維持することができる。
【図1】この発明に係る有底キャップ付き中空部材の実
施例を示す一部切欠正面図である。
施例を示す一部切欠正面図である。
【図2】この発明に係る有底キャップの実施例を示す正
面図である。
面図である。
【図3】同上の有底キャップの断面図である。
【図4】この発明に係る中空コンクリートスラブ工法の
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図5】従来例の工法を示す断面図である。
【図6】従来例における有底キャップ付き中空部材を示
す一部切欠正面図である。
す一部切欠正面図である。
1 中空部材 3 型枠 5 中空コンクリートスラブ 6 中空部 11 有底キャップ 12 粘着テープ
Claims (1)
- 【請求項1】 型枠上に、筒状部11aと筒状部11a
の一端側に筒状部11aの直径より約1.2倍大径の円
弧状面Rを持った底部11bと前記両部を滑らかにつな
ぐ半径約30mmの円弧状面を持ったコーナー部11c
とからなる曲面形状の有底キャップ11を外嵌固定した
中空部材と鉄筋とを配設した後、現場打ちコンクリート
を打設するようにしたことを特徴とする中空コンクリー
トスラブ工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31253794A JP2861840B2 (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 中空コンクリートスラブ工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31253794A JP2861840B2 (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 中空コンクリートスラブ工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08144414A JPH08144414A (ja) | 1996-06-04 |
JP2861840B2 true JP2861840B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=18030424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31253794A Expired - Fee Related JP2861840B2 (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 中空コンクリートスラブ工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2861840B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030073460A (ko) * | 2002-03-11 | 2003-09-19 | 주식회사 하이콘엔지니어링 | 철근 콘크리트 중공슬래브 및 이의 시공방법 |
KR101908796B1 (ko) * | 2016-12-13 | 2018-10-16 | 주식회사 포스코 | 바닥구조체 및 이의 시공방법 |
KR102019736B1 (ko) * | 2017-07-03 | 2019-09-09 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 중공강관 유닛 및 이를 포함하는 콘크리트 구조물 |
-
1994
- 1994-11-22 JP JP31253794A patent/JP2861840B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08144414A (ja) | 1996-06-04 |
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