JPH0995014A - 手動走査式印字装置 - Google Patents
手動走査式印字装置Info
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- JPH0995014A JPH0995014A JP25340995A JP25340995A JPH0995014A JP H0995014 A JPH0995014 A JP H0995014A JP 25340995 A JP25340995 A JP 25340995A JP 25340995 A JP25340995 A JP 25340995A JP H0995014 A JPH0995014 A JP H0995014A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】手ぶれや装置本体を把持する力のバランスの不
均等に起因し、装置本体が真っ直ぐに走査されないこと
により発生する印字ミスを無くすことができる手動走査
式印字装置を提供すること。 【解決手段】 装置本体20の走査方向への移動量を検
出するXエンコーダ25と、走査方向に直交する方向へ
の移動量を検出するYエコーダ27と、前記Xエンコー
ダ25の出力に同期してインクジェットヘッド21の駆
動タイミングを制御する印字制御部33とを備え、前記
Yエンコーダ27の出力によって装置本体20の走査方
向がずれた場合は、インクジェットヘッドによる印字を
停止する。
均等に起因し、装置本体が真っ直ぐに走査されないこと
により発生する印字ミスを無くすことができる手動走査
式印字装置を提供すること。 【解決手段】 装置本体20の走査方向への移動量を検
出するXエンコーダ25と、走査方向に直交する方向へ
の移動量を検出するYエコーダ27と、前記Xエンコー
ダ25の出力に同期してインクジェットヘッド21の駆
動タイミングを制御する印字制御部33とを備え、前記
Yエンコーダ27の出力によって装置本体20の走査方
向がずれた場合は、インクジェットヘッドによる印字を
停止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は使用者の手動操作に
より印字走査を行う手動走査式印字装置に関する。
より印字走査を行う手動走査式印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印字装置本体を手で持って被記録
媒体上を移動させることにより、任意の位置や方向に文
字列や記号などを印字することが可能な手動走査式印字
装置が開発されている。この種の手動走査式印字装置
は、被記録媒体に接するよう設けられたローラの回転量
をエンコーダの如き検出手段で検出し、該検出手段の検
出結果に同期して印字ヘッドを駆動することで印字を行
う構成となっている。
媒体上を移動させることにより、任意の位置や方向に文
字列や記号などを印字することが可能な手動走査式印字
装置が開発されている。この種の手動走査式印字装置
は、被記録媒体に接するよう設けられたローラの回転量
をエンコーダの如き検出手段で検出し、該検出手段の検
出結果に同期して印字ヘッドを駆動することで印字を行
う構成となっている。
【0003】このような手動走査式印字装置において
は、装置本体の走査方向に対する直進性を高める為に、
ローラの幅を長くしたり、ローラ表面に摩擦係数の大き
な材料を使用するなどの対処がなされている。しかしな
がら、手動で走査するためにどうしても手ぶれなどが発
生し、装置本体を真っ直ぐ走査する事は困難である。そ
の結果、印字文字列が蛇行し、各文字が歪んでしまい印
字品質の劣化を招くという問題点があった。
は、装置本体の走査方向に対する直進性を高める為に、
ローラの幅を長くしたり、ローラ表面に摩擦係数の大き
な材料を使用するなどの対処がなされている。しかしな
がら、手動で走査するためにどうしても手ぶれなどが発
生し、装置本体を真っ直ぐ走査する事は困難である。そ
の結果、印字文字列が蛇行し、各文字が歪んでしまい印
字品質の劣化を招くという問題点があった。
【0004】この問題点を解決する従来例として、実開
平4−12751号において、装置本体に設けられた接
紙ローラの軸方向へのずれを検知する検知手段を設け、
該検知手段で装置本体の横ずれを検知した際に、警告動
作を行う手動走査装置が開示されている。
平4−12751号において、装置本体に設けられた接
紙ローラの軸方向へのずれを検知する検知手段を設け、
該検知手段で装置本体の横ずれを検知した際に、警告動
作を行う手動走査装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな手動走査式印字装置では、手ぶれ等により発生する
装置本体の横ずれを検知する事は可能であるが、使用者
が装置本体を把持し走査する際に、装置本体にかかる力
のバランスが不均等であることにより発生するローラの
歪を検知することは不可能である。この種の手動走査式
印字装置の蛇行の主原因はこのローラの歪によるもので
ある。従って、このような手動走査式印字装置では、装
置本体の蛇行による印字ミスを完全に無くすことが出来
ない。
うな手動走査式印字装置では、手ぶれ等により発生する
装置本体の横ずれを検知する事は可能であるが、使用者
が装置本体を把持し走査する際に、装置本体にかかる力
のバランスが不均等であることにより発生するローラの
歪を検知することは不可能である。この種の手動走査式
印字装置の蛇行の主原因はこのローラの歪によるもので
ある。従って、このような手動走査式印字装置では、装
置本体の蛇行による印字ミスを完全に無くすことが出来
ない。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、手ぶれや装置本体を把持する力
のバランスの不均等に起因し、装置本体がまっすぐに走
査されないことにより発生する印字ミスを無くすことが
できる手動走査式印字装置を提供することにある。
になされたものであり、手ぶれや装置本体を把持する力
のバランスの不均等に起因し、装置本体がまっすぐに走
査されないことにより発生する印字ミスを無くすことが
できる手動走査式印字装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の手動走査式印字装置は、印
字ヘッドを被記録媒体上に手動走査することにより被記
録媒体上にキャラクタを印字する手動走査式印字装置に
おいて、第1の移動量検出手段が印字ヘッドの走査方向
への移動量を検出し、第2の移動量検出手段が印字ヘッ
ドの走査方向と異なる方向への移動量を検出すると、印
字制御手段が第1の移動量検出手段と第2の移動量検出
手段との出力に従って印字ヘッドの駆動を制御する。
に、本発明の請求項1記載の手動走査式印字装置は、印
字ヘッドを被記録媒体上に手動走査することにより被記
録媒体上にキャラクタを印字する手動走査式印字装置に
おいて、第1の移動量検出手段が印字ヘッドの走査方向
への移動量を検出し、第2の移動量検出手段が印字ヘッ
ドの走査方向と異なる方向への移動量を検出すると、印
字制御手段が第1の移動量検出手段と第2の移動量検出
手段との出力に従って印字ヘッドの駆動を制御する。
【0008】また、請求項2記載の手動走査式印字装置
は、印字制御手段が第1の移動量検出手段の出力に同期
して印字ヘッドの駆動タイミングを制御すると共に、第
2の移動量検出手段の出力に従って印字ヘッドの駆動を
停止する。
は、印字制御手段が第1の移動量検出手段の出力に同期
して印字ヘッドの駆動タイミングを制御すると共に、第
2の移動量検出手段の出力に従って印字ヘッドの駆動を
停止する。
【0009】そして、請求項3記載の手動走査式印字装
置は、印字制御手段が複数のキャラクタを印字する時
に、隣合う2つのキャラクタの印字間において、第2の
移動量検出手段による印字位置からの移動が検出される
と共に印字位置への移動復帰が検出された場合、印字ヘ
ッドの駆動を継続する。
置は、印字制御手段が複数のキャラクタを印字する時
に、隣合う2つのキャラクタの印字間において、第2の
移動量検出手段による印字位置からの移動が検出される
と共に印字位置への移動復帰が検出された場合、印字ヘ
ッドの駆動を継続する。
【0010】更に、請求項4記載の手動走査式印字装置
は、印字制御手段がキャラクタの印字時に第2の移動量
検出手段による印字位置からの移動が検出された場合、
そのキャラクタの印字後に印字ヘッドの駆動を停止す
る。
は、印字制御手段がキャラクタの印字時に第2の移動量
検出手段による印字位置からの移動が検出された場合、
そのキャラクタの印字後に印字ヘッドの駆動を停止す
る。
【0011】また、請求項5記載の手動走査式印字装置
は、第2の移動量検出手段が走査方向に直交する方向へ
の移動量を検出する。
は、第2の移動量検出手段が走査方向に直交する方向へ
の移動量を検出する。
【0012】そして、請求項6記載の手動走査式印字装
置は、第1の移動量検出手段と前記第2の移動量検出手
段とが被記録媒体上を何れの方向にも自由に回転可能な
1つのボールにそれぞれ接続されている。
置は、第1の移動量検出手段と前記第2の移動量検出手
段とが被記録媒体上を何れの方向にも自由に回転可能な
1つのボールにそれぞれ接続されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0014】図1に示すように、本実施の形態の手動走
査式印字装置本体20の先端部には、本発明の印字ヘッ
ドを構成するインクジェットヘッド21と、被記録媒体
に接して回転し、使用者が装置本体20を把持して印字
走査する際の直進性を補助するローラ22とが設けら
れ、更にボール23が被記録媒体に接するように回転自
在に設けられている。なお、本実施の形態においては、
被記録媒体上で、前記ローラ22の軸に直交する方向を
走査方向としてX軸方向と称し、該走査方向に直交する
方向(ローラ22の軸線方向)をY軸方向と称するもの
とする。
査式印字装置本体20の先端部には、本発明の印字ヘッ
ドを構成するインクジェットヘッド21と、被記録媒体
に接して回転し、使用者が装置本体20を把持して印字
走査する際の直進性を補助するローラ22とが設けら
れ、更にボール23が被記録媒体に接するように回転自
在に設けられている。なお、本実施の形態においては、
被記録媒体上で、前記ローラ22の軸に直交する方向を
走査方向としてX軸方向と称し、該走査方向に直交する
方向(ローラ22の軸線方向)をY軸方向と称するもの
とする。
【0015】前記ボール23は、コンピュータの入力機
器として普及しているマウスのボールと同様の機能を果
たすものであり、被記録媒体上で装置本体20の移動と
共に回転し、その回転量から装置本体20の移動量を検
出するためのものである。この移動量を検出するため
に、Y軸方向に並行な軸を持つローラ24とX軸方向に
並行な軸を持つローラ26が各々前記ボール23に接す
るように設けられ、前記ローラ24及び前記ローラ26
には各々の回転量を電気信号に変換する為の光学式ロー
タリーエンコーダで構成されるXエンコーダ25、Yエ
ンコーダ27とがギヤを介して接続されている。
器として普及しているマウスのボールと同様の機能を果
たすものであり、被記録媒体上で装置本体20の移動と
共に回転し、その回転量から装置本体20の移動量を検
出するためのものである。この移動量を検出するため
に、Y軸方向に並行な軸を持つローラ24とX軸方向に
並行な軸を持つローラ26が各々前記ボール23に接す
るように設けられ、前記ローラ24及び前記ローラ26
には各々の回転量を電気信号に変換する為の光学式ロー
タリーエンコーダで構成されるXエンコーダ25、Yエ
ンコーダ27とがギヤを介して接続されている。
【0016】前記Xエンコーダ25および前記Yエンコ
ーダ27からは、各々装置本体20のX軸方向およびY
軸方向に対する移動量に基づいたパルス信号が出力さ
れ、該パルス信号に応じて後述する印字制御部33が前
記インクジェットヘッド21を適切に駆動することによ
って文字、記号などのキャラクタを被記録媒体上に印字
する事が可能となる。また、前記ローラ22は装置本体
20の直進性を補助するために、ローラ本体は適度の剛
性を持つ部材で形成され、その表面は適度の摩擦係数を
持つ材質で覆われている。
ーダ27からは、各々装置本体20のX軸方向およびY
軸方向に対する移動量に基づいたパルス信号が出力さ
れ、該パルス信号に応じて後述する印字制御部33が前
記インクジェットヘッド21を適切に駆動することによ
って文字、記号などのキャラクタを被記録媒体上に印字
する事が可能となる。また、前記ローラ22は装置本体
20の直進性を補助するために、ローラ本体は適度の剛
性を持つ部材で形成され、その表面は適度の摩擦係数を
持つ材質で覆われている。
【0017】次に、図2を用いて本実施の形態の手動走
査式印字装置の電気的構成を説明する。本実施の形態の
手動走査式印字装置は、装置本体20の動作を規定した
制御プログラムや文字形状データを格納したROM31
と、印字データを記憶保持するRAM32と、前記RO
M31に格納されている制御プログラムに従って装置本
体20の全体の制御や各種演算処理などを行う為のCP
U30と、本発明の印字ヘッドである前記インクジェッ
トヘッド21と、該インクジェットヘッド21の駆動タ
イミングを含む駆動を制御する印字制御部33と、更に
装置本体20の移動量を検出するための前記ボール23
および前記Xエンコーダ25と前記Yエンコーダ27と
から構成される。そして、前記Xエンコーダ25が本発
明の第1の移動量検出手段を、前記Yエンコーダ27が
本発明の第2の移動量検出手段を構成する。また、前記
印字制御手段33が本発明の印字制御手段を構成する。
査式印字装置の電気的構成を説明する。本実施の形態の
手動走査式印字装置は、装置本体20の動作を規定した
制御プログラムや文字形状データを格納したROM31
と、印字データを記憶保持するRAM32と、前記RO
M31に格納されている制御プログラムに従って装置本
体20の全体の制御や各種演算処理などを行う為のCP
U30と、本発明の印字ヘッドである前記インクジェッ
トヘッド21と、該インクジェットヘッド21の駆動タ
イミングを含む駆動を制御する印字制御部33と、更に
装置本体20の移動量を検出するための前記ボール23
および前記Xエンコーダ25と前記Yエンコーダ27と
から構成される。そして、前記Xエンコーダ25が本発
明の第1の移動量検出手段を、前記Yエンコーダ27が
本発明の第2の移動量検出手段を構成する。また、前記
印字制御手段33が本発明の印字制御手段を構成する。
【0018】次に、以上の様に構成された手動走査式印
字装置の動作について、図3のフローチャートおよび図
4に基づいて説明する。なお、本実施の形態において
は、印字データは予めPC等の外部装置から図示しない
インターフェース手段を介して本装置に入力され、前記
RAM32に記憶保持されているとする。ここでは、図
4に示すように「ABCDEF」の文字列を印字する例
で説明する。
字装置の動作について、図3のフローチャートおよび図
4に基づいて説明する。なお、本実施の形態において
は、印字データは予めPC等の外部装置から図示しない
インターフェース手段を介して本装置に入力され、前記
RAM32に記憶保持されているとする。ここでは、図
4に示すように「ABCDEF」の文字列を印字する例
で説明する。
【0019】使用者は装置本体20を被記録媒体上の所
望の印字開始位置にて、前記ローラ22の軸が使用者の
所望する印字方向に対して直交する向きであり、かつ前
記ローラ22及び前記ボール23が被記録媒体に接する
よう保持する。そして、所望の印字方向に向かって前記
ローラ22及び前記ボール23が被記録媒体から離れな
いように装置本体20を移動させる(ステップ1:以
下、S1と略称する。他のステップも同様)。装置本体
20の移動により、印字動作が開始されると印字制御部
33は前記RAM32に記憶保持されている印字データ
を読み出し(S2)、続いて、該印字データに該当する
文字形状データを前記ROM31から読み出して(S
3)、前記印字制御部33に転送する(S4)。本実施
の形態では、まずS2において印字文字列の最初の文字
「A」に相当する文字コード”0x41”が前記RAM
32から読み出され、S3においてこの文字コードに該
当する文字形状データが前記ROM31から読み出さ
れ、S4において前記印字制御部33に転送されること
になる。
望の印字開始位置にて、前記ローラ22の軸が使用者の
所望する印字方向に対して直交する向きであり、かつ前
記ローラ22及び前記ボール23が被記録媒体に接する
よう保持する。そして、所望の印字方向に向かって前記
ローラ22及び前記ボール23が被記録媒体から離れな
いように装置本体20を移動させる(ステップ1:以
下、S1と略称する。他のステップも同様)。装置本体
20の移動により、印字動作が開始されると印字制御部
33は前記RAM32に記憶保持されている印字データ
を読み出し(S2)、続いて、該印字データに該当する
文字形状データを前記ROM31から読み出して(S
3)、前記印字制御部33に転送する(S4)。本実施
の形態では、まずS2において印字文字列の最初の文字
「A」に相当する文字コード”0x41”が前記RAM
32から読み出され、S3においてこの文字コードに該
当する文字形状データが前記ROM31から読み出さ
れ、S4において前記印字制御部33に転送されること
になる。
【0020】次に、前記印字制御部33は前記Yエンコ
ーダ27からの出力信号をチェックする(S5)。装置
本体20が走査方向に対して直進している状態、つまり
前記Yエンコーダ27からの出力信号にパルスが検出さ
れない状態(S5:N)では、前記印字制御部35は、
前記印字データを被記録媒体上に印字すべく、前記Xエ
ンコーダ25の出力するパルス信号に同期して、前記イ
ンクジェットヘッド31を駆動する(S6)。これによ
り被記録媒体に対して印字が行われる(S7)。前記R
AM32に記憶保持されている印字データを全て印字し
終えるまでS2からS7の動作を繰り返すことにより、
使用者の所望する印字結果がえられる。図4に示した例
では、文字列「ABCD」の印字走査中は、図中の1点
鎖線で示す走査軌跡の如く、走査方向に対して真っ直ぐ
装置本体を走査できている状態であり、Yエンコーダの
出力にパルスは発生していない。この状態では、前述の
S2からS7の手順の繰り返しにより印字動作が実行さ
れる。
ーダ27からの出力信号をチェックする(S5)。装置
本体20が走査方向に対して直進している状態、つまり
前記Yエンコーダ27からの出力信号にパルスが検出さ
れない状態(S5:N)では、前記印字制御部35は、
前記印字データを被記録媒体上に印字すべく、前記Xエ
ンコーダ25の出力するパルス信号に同期して、前記イ
ンクジェットヘッド31を駆動する(S6)。これによ
り被記録媒体に対して印字が行われる(S7)。前記R
AM32に記憶保持されている印字データを全て印字し
終えるまでS2からS7の動作を繰り返すことにより、
使用者の所望する印字結果がえられる。図4に示した例
では、文字列「ABCD」の印字走査中は、図中の1点
鎖線で示す走査軌跡の如く、走査方向に対して真っ直ぐ
装置本体を走査できている状態であり、Yエンコーダの
出力にパルスは発生していない。この状態では、前述の
S2からS7の手順の繰り返しにより印字動作が実行さ
れる。
【0021】一方、S5において、装置本体20が走査
方向に対してずれを生じた場合、つまり前記印字制御部
33がYエンコーダ27の出力信号にパルスを検出した
場合(S5:Y)、前記印字制御部33はそれ以降の印
字動作を停止するとともに、CPU30に対してその旨
を通知する(S9)。そして、CPU30は公知の表示
装置にその旨表示させる。
方向に対してずれを生じた場合、つまり前記印字制御部
33がYエンコーダ27の出力信号にパルスを検出した
場合(S5:Y)、前記印字制御部33はそれ以降の印
字動作を停止するとともに、CPU30に対してその旨
を通知する(S9)。そして、CPU30は公知の表示
装置にその旨表示させる。
【0022】また、図4に示した例では、文字「E」の
印字位置から走査軌跡がずれ始め、Yエンコーダの出力
信号にパルスが発生する。この信号を受けて[E」の文
字以降の印字を停止する。以上のようにして、装置本体
が真っ直ぐに走査されないことにより、印字文字列が蛇
行し、各文字が歪んでしまい印字品質の劣化を招くとい
った印字ミスを無くすことができる。
印字位置から走査軌跡がずれ始め、Yエンコーダの出力
信号にパルスが発生する。この信号を受けて[E」の文
字以降の印字を停止する。以上のようにして、装置本体
が真っ直ぐに走査されないことにより、印字文字列が蛇
行し、各文字が歪んでしまい印字品質の劣化を招くとい
った印字ミスを無くすことができる。
【0023】本発明は、前述した実施の形態に限定され
るものではなく、種々の変形をすることができる。
るものではなく、種々の変形をすることができる。
【0024】例えば、上記本実施の形態においては、Y
エンコーダ27が装置本体20のY軸方向の移動を検出
すると直ちに印字動作を停止するように構成されている
が、図5及び図6のフローチャートに示すように制御し
てもよい。尚、図3に示すステップと同一のステップに
ついてはその記載を省略する。
エンコーダ27が装置本体20のY軸方向の移動を検出
すると直ちに印字動作を停止するように構成されている
が、図5及び図6のフローチャートに示すように制御し
てもよい。尚、図3に示すステップと同一のステップに
ついてはその記載を省略する。
【0025】即ち、図5において、装置本体20が走査
方向に対してずれを生じ、印字制御部33が、S5にお
いて、Yエンコーダ27の出力信号にパルスを検出した
場合(S5:Y)、印字制御部33は、S11において
文字を印字している状態か、文字と文字との間にいる状
態かを判別し、文字と文字との間にいる状態であると判
別すると、S13で次の文字の印字を開始すると判別す
るまでの間、装置本体20の走査方向に対するずれが元
に戻ったか否かをS12にて判別する。そして、S12
において、装置本体20のずれが元に戻ったことを検出
すると(印字位置からの移動後の印字位置への復帰)、
S6において前述したようにXエンコーダ25の出力す
るパルス信号に同期して、インクジェットヘッド31を
駆動して、印字を継続する。尚、次の文字の印字が開始
されるまでに装置本体20が印字位置に復帰しない場合
は(S12:N、S13:Y)、S9において印字動作
の停止を行う。
方向に対してずれを生じ、印字制御部33が、S5にお
いて、Yエンコーダ27の出力信号にパルスを検出した
場合(S5:Y)、印字制御部33は、S11において
文字を印字している状態か、文字と文字との間にいる状
態かを判別し、文字と文字との間にいる状態であると判
別すると、S13で次の文字の印字を開始すると判別す
るまでの間、装置本体20の走査方向に対するずれが元
に戻ったか否かをS12にて判別する。そして、S12
において、装置本体20のずれが元に戻ったことを検出
すると(印字位置からの移動後の印字位置への復帰)、
S6において前述したようにXエンコーダ25の出力す
るパルス信号に同期して、インクジェットヘッド31を
駆動して、印字を継続する。尚、次の文字の印字が開始
されるまでに装置本体20が印字位置に復帰しない場合
は(S12:N、S13:Y)、S9において印字動作
の停止を行う。
【0026】以上のように制御することによって、文字
と文字との間で一瞬的な手ぶれによってYエンコーダ2
7の出力にパルスが発生しても、次の文字の印字動作に
移る前に装置本体20の印字位置への復帰が行われれ
ば、文字の印字動作を停止する事なく連続して文字を印
字することができる。
と文字との間で一瞬的な手ぶれによってYエンコーダ2
7の出力にパルスが発生しても、次の文字の印字動作に
移る前に装置本体20の印字位置への復帰が行われれ
ば、文字の印字動作を停止する事なく連続して文字を印
字することができる。
【0027】次に、図6のフローチャートについて説明
すると、図5のフローチャートと同様に、装置本体20
が走査方向に対してずれを生じ、印字制御部33が、S
5において、Yエンコーダ27の出力信号にパルスを検
出した場合(S5:Y)、印字制御部33は、S11に
おいて文字を印字している状態か、文字と文字との間に
いる状態かを判別し、文字を印字している状態であると
判別すると、S20において、その印字している文字の
印字が終了したことを判別するまで、S21において、
印字を継続する。そして、印字制御部は、S20におい
て、その文字の印字が完了したことが判別されると、S
9において、印字動作を停止する。
すると、図5のフローチャートと同様に、装置本体20
が走査方向に対してずれを生じ、印字制御部33が、S
5において、Yエンコーダ27の出力信号にパルスを検
出した場合(S5:Y)、印字制御部33は、S11に
おいて文字を印字している状態か、文字と文字との間に
いる状態かを判別し、文字を印字している状態であると
判別すると、S20において、その印字している文字の
印字が終了したことを判別するまで、S21において、
印字を継続する。そして、印字制御部は、S20におい
て、その文字の印字が完了したことが判別されると、S
9において、印字動作を停止する。
【0028】以上のように制御することによって、多少
の文字の歪みはあるものの、1文字の印字途中でその印
字が停止する事なく、中途半端に文字が印字されること
を防止できる。
の文字の歪みはあるものの、1文字の印字途中でその印
字が停止する事なく、中途半端に文字が印字されること
を防止できる。
【0029】尚、説明の便宜上、図5と図6との動作を
別々に説明したが、これらの動作を1つにまとめてもよ
い。
別々に説明したが、これらの動作を1つにまとめてもよ
い。
【0030】また、上記本実施の形態においては、移動
量検出手段を接触型のボールで構成する形態を説明した
が、レーザードップラーなどの非接触型の検出方法で構
成することも可能である。また、第1の移動量検出手段
と第2の移動量検出手段は、それぞれ直交する方向への
移動量を検出する形態を示したが、両手段がそれぞれ異
なる方向への移動量を検出するよう構成することでも同
様の効果が得られる。また、印字ヘッドとしてインクジ
ェットヘッドを用いた形態を説明したが、感熱ヘッドや
インパクトヘッドなどで構成することももちろん可能で
ある。
量検出手段を接触型のボールで構成する形態を説明した
が、レーザードップラーなどの非接触型の検出方法で構
成することも可能である。また、第1の移動量検出手段
と第2の移動量検出手段は、それぞれ直交する方向への
移動量を検出する形態を示したが、両手段がそれぞれ異
なる方向への移動量を検出するよう構成することでも同
様の効果が得られる。また、印字ヘッドとしてインクジ
ェットヘッドを用いた形態を説明したが、感熱ヘッドや
インパクトヘッドなどで構成することももちろん可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1記載の手動走査式印字装置においては、
印字ヘッドの走査方向への移動量を検出するための第1
の移動量検出手段と、印字ヘッドの走査方向に直交する
方向への移動量を検出するための第2の移動量検出手段
との検出結果に基づいて印字ヘッドの駆動を制御するよ
うに構成したため、印字走査時の蛇行などによる印字ミ
スをなくすことができる。
発明の請求項1記載の手動走査式印字装置においては、
印字ヘッドの走査方向への移動量を検出するための第1
の移動量検出手段と、印字ヘッドの走査方向に直交する
方向への移動量を検出するための第2の移動量検出手段
との検出結果に基づいて印字ヘッドの駆動を制御するよ
うに構成したため、印字走査時の蛇行などによる印字ミ
スをなくすことができる。
【0032】また、請求項2記載の手動走査式印字装置
においては、装置本体の蛇行を検出した場合に、印字動
作を停止するので、印字走査時の蛇行などによる印字ミ
スを確実に防止ことができる。
においては、装置本体の蛇行を検出した場合に、印字動
作を停止するので、印字走査時の蛇行などによる印字ミ
スを確実に防止ことができる。
【0033】更に、請求項3記載の手動走査式印字装置
においては、キャラクタとキャラクタとの間で一瞬的な
手ぶれによって第2の移動量検出手段が印字ヘッドの印
字位置からの移動を検出しても、次のキャラクタの印字
動作に移る前に印字位置への復帰が行われれば、キャラ
クタの印字動作を停止する事なく連続してキャラクタを
印字することができる。
においては、キャラクタとキャラクタとの間で一瞬的な
手ぶれによって第2の移動量検出手段が印字ヘッドの印
字位置からの移動を検出しても、次のキャラクタの印字
動作に移る前に印字位置への復帰が行われれば、キャラ
クタの印字動作を停止する事なく連続してキャラクタを
印字することができる。
【0034】そして、請求項4記載の手動走査式印字装
置においては、キャラクタの印字途中でその印字が停止
する事なく、中途半端にキャラクタが印字されることを
防止できる。
置においては、キャラクタの印字途中でその印字が停止
する事なく、中途半端にキャラクタが印字されることを
防止できる。
【0035】また、請求項5記載の手動走査式印字装置
においては、第2の移動量検出手段を走査方向に直交す
る方向への移動量を検出するよう構成したので、より容
易且つ確実に装置本体の蛇行を検出できる。
においては、第2の移動量検出手段を走査方向に直交す
る方向への移動量を検出するよう構成したので、より容
易且つ確実に装置本体の蛇行を検出できる。
【0036】そして、請求項6記載の手動走査式印字装
置においては、第1の移動量検出手段と第2の移動量検
出手段とは、被記録媒体上を何れの方向にも自由に回転
可能な1つのボールにそれぞれ接続されているため、簡
単な構成で印字ヘッドの移動を検出することができる。
置においては、第1の移動量検出手段と第2の移動量検
出手段とは、被記録媒体上を何れの方向にも自由に回転
可能な1つのボールにそれぞれ接続されているため、簡
単な構成で印字ヘッドの移動を検出することができる。
【図1】本発明の一実施の形態である手動走査式印字装
置の主要部の断面図である。
置の主要部の断面図である。
【図2】上記手動走査式印字装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】上記手動走査式印字装置の動作を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図4】上記手動走査式印字装置の印字結果の一例を示
す説明図である。
す説明図である。
【図5】本発明の手動走査式印字装置の変形例の動作を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図6】本発明の手動走査式印字装置の別の変形例の動
作を示すフローチャートである。
作を示すフローチャートである。
21 インクジェットヘッド 22 ローラ 23 ボール 25 Xエンコーダ 27 Yエンコーダ 33 印字制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 芳喜 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号ブラザー工 業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 印字ヘッドを被記録媒体上に手動走査す
ることにより被記録媒体上にキャラクタを印字する手動
走査式印字装置において、 前記印字ヘッドの走査方向への移動量を検出する第1の
移動量検出手段と、 前記印字ヘッドの走査方向と異なる方向への移動量を検
出する第2の移動量検出手段と、 前記第1の移動量検出手段と前記第2の移動量検出手段
との出力に従って前記印字ヘッドの駆動を制御するため
の印字制御手段とを備えたことを特徴とする手動走査式
印字装置。 - 【請求項2】 前記印字制御手段は、前記第1の移動量
検出手段の出力に同期して前記印字ヘッドの駆動タイミ
ングを制御すると共に、前記第2の移動量検出手段の出
力に従って印字ヘッドの駆動を停止することを特徴とす
る請求項1記載の手動走査式印字装置。 - 【請求項3】 前記印字制御手段は、複数のキャラクタ
を印字する時に、隣合う2つのキャラクタの印字間にお
いて、前記第2の移動量検出手段による印字位置からの
移動が検出されると共に印字位置への移動復帰が検出さ
れた場合、印字ヘッドの駆動を継続することを特徴とす
る請求項2記載の手動走査式印字装置。 - 【請求項4】 前記印字制御手段は、前記キャラクタの
印字時に前記第2の移動量検出手段による印字位置から
の移動が検出された場合、そのキャラクタの印字後に前
記印字ヘッドの駆動を停止することを特徴とする請求項
2記載の手動走査式印字装置。 - 【請求項5】 前記第2の移動量検出手段は、走査方向
に直交する方向への移動量を検出するように構成したこ
とを特徴とする請求項1記載の手動走査式印字装置。 - 【請求項6】 前記第1の移動量検出手段と前記第2の
移動量検出手段とは、前記被記録媒体上を何れの方向に
も自由に回転可能な1つのボールにそれぞれ接続されて
いることを特徴とする請求項1記載の手動走査式印字装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25340995A JPH0995014A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 手動走査式印字装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25340995A JPH0995014A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 手動走査式印字装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0995014A true JPH0995014A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17250989
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25340995A Pending JPH0995014A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 手動走査式印字装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0995014A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113665243A (zh) * | 2020-05-15 | 2021-11-19 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置以及印刷装置的控制方法 |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25340995A patent/JPH0995014A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113665243A (zh) * | 2020-05-15 | 2021-11-19 | 精工爱普生株式会社 | 印刷装置以及印刷装置的控制方法 |
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