JP2002225360A - 記録紙搬送量制御装置、及び記録紙搬送量制御方法 - Google Patents

記録紙搬送量制御装置、及び記録紙搬送量制御方法

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JP2002225360A
JP2002225360A JP2001023022A JP2001023022A JP2002225360A JP 2002225360 A JP2002225360 A JP 2002225360A JP 2001023022 A JP2001023022 A JP 2001023022A JP 2001023022 A JP2001023022 A JP 2001023022A JP 2002225360 A JP2002225360 A JP 2002225360A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の異なる種別の記録紙に記録可能な記録
装置において、記録紙の表面と記録紙搬送ローラとの間
の滑りにより生じる記録紙の搬送位置の誤差を、表面の
摩擦抵抗の異なる記録紙毎に適正に補正した記録紙の搬
送制御を行い、記録紙の表面と記録紙搬送ローラとの間
の滑りによる記録品質の低下を防止する。 【解決手段】 給紙ローラ57や搬送駆動ローラ53、
および排紙駆動ローラ55を回転駆動するモータ、並び
にキャリッジ61を主走査方向に駆動するキャリッジ駆
動用モータは、制御部2により回転制御される。そし
て、記録モードや記録紙Pの大きさ等により選択された
記録紙Pの副走査方向Yへの搬送量に対して、記録紙P
の種別に対応した搬送量補正値により搬送量の補正が行
われ、補正された搬送量にて記録紙Pが副走査方向Yに
搬送されるように記録紙搬送量の制御が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】記録ヘッドを主走査方向に往
復動させるとともに、記録ヘッドからインクを記録紙に
吐出し、記録紙を副走査方向に搬送して記録紙に記録を
行う、複数の異なる種別の記録紙に記録可能なインクジ
ェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、インクジェット式記録装置に
おいて、記録紙の副走査方向への搬送は、ステッピング
モータやDCモータ等により回転駆動制御される搬送駆
動ローラと、その搬送駆動ローラに付勢され、搬送駆動
ローラにより搬送される記録紙に接して、記録紙の搬送
に従動して回転する搬送従動ローラとの対からなる記録
紙搬送ローラにより行われる。そして、記録紙は、記録
紙表面の摩擦抵抗と搬送従動ローラの付勢力により搬送
駆動ローラに密着し、搬送駆動ローラの回転力が無駄な
く伝達され、搬送駆動ローラと搬送従動ローラに挟まれ
た状態で、搬送駆動ローラが回転することで副走査方向
に搬送される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録紙
表面と記録紙搬送ローラとの間には、僅かな滑りが生じ
る虞があり、それによって、記録紙の搬送位置と、本来
の理論的な記録紙の搬送位置との間に僅かに誤差が生じ
てしまう。そして、それによって、記録品質が低下する
という問題が生じる。これは、特開昭53−2040号
公報等に開示されている、「インターレース記録方式」
による記録に際して、特に顕著となる。つまり、1つの
主走査ライン(以下、ラスタと呼ぶ)と、その隣接する
ラスタは、異なる主走査パスにおいて、異なるドット形
成要素によりドットが形成されることから、隣接するラ
スタが複数回の記録紙の副走査方向への搬送後にドット
が形成され、記録紙搬送量の誤差が記録紙の副走査方向
への搬送の回数分積算され、それによって隣接するラス
タ間のドット形成位置に前記積算誤差が生じることにな
るからである。
【0004】また、この記録紙表面と記録紙搬送ローラ
との間に生じる僅かな滑りの量は、記録紙表面の摩擦抵
抗の大小により異なる。そのため、複数の異なる種別の
記録紙に記録可能な記録装置においては、例えば、ある
種別の記録紙の滑り量に合わせて、機構的に調整して記
録紙の搬送量を補正しても、表面の摩擦抵抗の異なる他
の種別の記録紙に記録する際には、効果が無く、かえっ
て記録紙の搬送位置の誤差が大きくなってしまう虞もあ
る。
【0005】このようなことから、複数の異なる種別の
記録紙に記録可能な記録装置においては、記録紙表面と
記録紙搬送ローラとの間に生じる滑りによる記録品質の
低下は、ある程度許容せざるを得なかった。
【0006】本願発明は、このような状況に鑑みなされ
たものであり、その課題は、複数の異なる種別の記録紙
に記録可能な記録装置において、記録紙の表面と記録紙
搬送ローラとの間の滑りにより生じる記録紙の搬送位置
の誤差を、表面の摩擦抵抗の異なる記録紙毎に適正に補
正した記録紙の搬送制御を行い、記録紙の表面と記録紙
搬送ローラとの間の滑りによる記録品質の低下を防止す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明は、複数の異なる種別の
記録紙に記録可能な記録装置の前記記録紙の副走査方向
への搬送量を制御する記録紙搬送量制御装置であって、
前記記録紙の種別毎に設定された搬送量補正値により、
前記記録紙の種別に対応して、既定の副走査方向への前
記記録紙の搬送量を補正する、ことを特徴とした記録紙
搬送量制御装置である。
【0008】このように、記録紙の種別毎に設定された
搬送量補正値により、記録紙の種別に対応して、既定の
副走査方向への記録紙の搬送量を補正することで、記録
紙毎に異なる記録紙表面の摩擦抵抗によって生じる、記
録紙表面と記録紙搬送ローラとの間の滑りによる搬送誤
差を補正した記録紙の副走査方向への搬送が可能とな
る。
【0009】これにより、本願請求項1に記載の発明に
係る記録紙搬送量制御装置によれば、複数の異なる種別
の記録紙に記録可能な記録装置において、記録紙の表面
と記録紙搬送ローラとの間の滑りによる記録品質の低下
を防止することが可能となる。
【0010】本願請求項2に記載の発明は、請求項1に
おいて、前記記録装置は、主走査方向に往復動し、副走
査方向にM個のドット形成要素を一定の間隔で配設した
ドット形成要素アレイを有する記録ヘッドを備え、副走
査方向の記録解像度に相当するドット間隔をdとし、M
個の前記ドット形成要素中のドット形成要素間隔Dで配
設されたN個の前記ドット形成要素を使用して前記記録
紙にドットを形成し、前記ドット形成要素間隔Dは、前
記ドット間隔dのk倍(正数倍)であり、かつ、k/N
が既約分数であり、前記ドット間隔dのN倍の間隔にて
前記記録紙を副走査方向へ搬送して記録を行う、ことを
特徴とした記録紙搬送量制御装置である。
【0011】このような、インターレース記録方式によ
る記録装置においては、1つのラスタとその隣接するラ
スタは、異なる主走査パスにおいて、異なるドット形成
要素アレイによりドットが形成されることから、特に記
録紙表面と記録紙搬送ローラとの間の滑りによる搬送誤
差の影響が顕著となる。従って、このようなインターレ
ース記録方式の記録装置においても、本願発明に係る記
録紙搬送量制御装置は有効であり、特に大きな作用効果
が得られるものである。
【0012】これにより、本願請求項2に記載の発明に
係る記録紙搬送量制御装置よれば、インターレース記録
方式の記録装置において、本願請求項1に記載の発明の
作用効果が得られる。
【0013】本願請求項3に記載の発明は、請求項1又
は2に記載の記録紙搬送量制御装置を備える、ことを特
徴とした記録装置である。本願請求項3に記載の発明に
係る記録装置によると、記録装置において、前述した本
願請求項1又は2に記載の発明による作用効果を得るこ
とができる。
【0014】本願請求項4に記載の発明は、複数の異な
る種別の記録紙に記録可能な記録装置の前記記録紙の副
走査方向への搬送量を制御する記録紙搬送量制御方法で
あって、前記記録紙の種別毎に設定された搬送量補正値
により、前記記録紙の種別に対応して、既定の副走査方
向への前記記録紙の搬送量を補正する、ことを特徴とし
た記録紙搬送量制御方法である。本願請求項4に記載の
発明に係る記録紙搬送量制御方法によると、前述した本
願請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0015】本願請求項5に記載の発明は、請求項4に
おいて、前記記録装置は、主走査方向に往復動し、副走
査方向にM個のドット形成要素を一定の間隔で配設した
ドット形成要素アレイを有する記録ヘッドを備え、副走
査方向の記録解像度に相当するドット間隔をdとし、M
個の前記ドット形成要素中のドット形成要素間隔Dで配
設されたN個の前記ドット形成要素を使用して前記記録
紙にドットを形成し、前記ドット形成要素間隔Dは、前
記ドット間隔dのk倍(正数倍)であり、かつ、k/N
が既約分数であり、前記ドット間隔dのN倍の間隔にて
前記記録紙を副走査方向へ搬送して記録を行う、ことを
特徴とした記録紙搬送量制御方法である。本願請求項5
に記載の発明に係る記録紙搬送量制御方法によると、前
述した本願請求項2に記載の発明と同様の作用効果を得
ることができる。
【0016】本願請求項6に記載の発明は、複数の異な
る種別の記録紙に記録可能な記録装置の前記記録紙の副
走査方向への搬送量の制御を、コンピュータに実行させ
る記録紙搬送量制御プログラムを記録しているコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、前記記録紙の種
別毎に設定された搬送量補正値により、前記記録紙の種
別に対応して、既定の副走査方向への前記記録紙の搬送
量を補正する手順を有する記録紙搬送量制御プログラム
を記録している、ことを特徴としたコンピュータ読み取
り可能な記録媒体である。
【0017】本願請求項6に記載の発明に係るコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体によると、前述した本願請
求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができ
るとともに、この記録媒体に記録されたプログラムを読
み取り、実行することができる任意の記録装置に、前述
した本願請求項1に記載の発明と同様の作用効果をもた
らすことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本願発明に係る記録装
置の概略を示した平面図であり、図2はその側面図であ
る。
【0019】インクジェットプリンタ等の記録装置50
には、キャリッジガイド軸51に軸支され、主走査方向
Xに移動するキャリッジ61が設けられている。キャリ
ッジ61には、記録紙Pにインクを吐出して記録を行う
記録ヘッド62が搭載されている。記録ヘッド62と対
向して、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pとのギャ
ップを規定するプラテン52が設けられている。そし
て、キャリッジ61を主走査方向Xに搬送し、キャリッ
ジ61とプラテン52の間に記録紙Pを副走査方向Yに
搬送しながら、記録ヘッド62が記録紙Pにインクを吐
出することで記録紙Pに記録が行われる。
【0020】給紙トレイ58は、例えば普通紙やフォト
紙等の記録紙Pを給紙可能な構成となっており、記録紙
Pを自動給紙するための2つの給紙ローラ57による自
動給紙装置(ASF)が設けられている。給紙ローラ5
7は、ステッピングモータやDCモータ等の回転駆動力
により回転制御され、側面視D形の外形形状を有してお
り、これによって給紙トレイ58に置かれた複数の記録
紙Pを給紙する際に、複数の記録紙Pが一度に給紙され
ることなく、1枚ずつ正確に自動給紙することが可能と
なっている。この2つの給紙ローラ57の1つは、給紙
トレイ58の一端側に配置され、もう1つの給紙ローラ
57は、記録紙ガイド59に取り付けられており、記録
紙ガイド59は、記録紙Pの幅に合わせて符号Aで示し
た矢印の方向に摺動可能に給紙トレイ58に設けられて
いる。
【0021】また、記録紙Pを副走査方向Yに搬送する
手段として、搬送駆動ローラ53と搬送従動ローラ54
が設けられている。搬送駆動ローラ53は、ステッピン
グモータやDCモータ等の回転駆動力により回転制御さ
れ、搬送駆動ローラ53の回転により、記録紙Pは副走
査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ54は複数設け
られており、それぞれ個々に搬送駆動ローラ53に付勢
され、記録紙Pが搬送駆動ローラ53の回転により搬送
される際に、記録紙Pに接して記録紙Pの搬送に従動し
て回転する。
【0022】一方、記録された記録紙Pを排紙する手段
として、排紙駆動ローラ55と排紙従動ローラ56が設
けられている。排紙駆動ローラ55は、ステッピングモ
ータやDCモータ等の回転駆動力により回転制御され、
排紙駆動ローラ55の回転により、記録紙Pは副走査方
向Yに排紙される。排紙従動ローラ56は複数設けら
れ、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記
録面に点接触するように鋭角的に尖っている歯付きロー
ラとなっており、それぞれ個々に排紙駆動ローラ55に
搬送従動ローラ54の付勢力よりも弱い付勢力で付勢さ
れ、記録紙Pが排紙駆動ローラ55の回転により排紙さ
れる際に、記録紙Pに接して記録紙Pの排紙に従動して
回転する。
【0023】そして、図2に示したように、給紙ローラ
57や搬送駆動ローラ53、および排紙駆動ローラ55
を回転駆動するモータ、並びにキャリッジ61を主走査
方向に駆動する図示していないキャリッジ駆動用モータ
は、制御部2により回転制御される。また、記録ヘッド
62も同様に、制御部2により制御されて、記録紙Pの
表面にインクを吐出する。
【0024】図3は、上記制御部2を含む記録装置50
と情報処理装置1とが接続された記録システムのブロッ
ク図である。
【0025】情報処理装置1は、パーソナルコンピュー
ターやデジタル画像処理装置等を示す。中央演算処理装
置MPU11では各種処理の演算処理が行われ、ROM
12と、記録媒体14には、ソフトウェアプログラムや
所定のデータ等が格納され、RAM13にはMPU11
の演算処理中の一時データ等が一時的に格納される。ま
た、情報処理装置1は、外部装置とのインターフェース
機能を有するインターフェース部15を介して、記録装
置50と接続され、記録装置50との間において各種情
報やデータの入出力が可能な構成となっている。
【0026】一方、記録装置50は、制御部2において
記録紙Pに記録を行うための各種制御が行われる。中央
演算処理装置MPU24では各種処理の演算処理が行わ
れ、ROM21には、ソフトウェアプログラム等が格納
され、RAM22には演算処理中の一時データ等が一時
的に格納される。また、フラッシュメモリ等の不揮発性
記憶媒体23は、所定のデータ等が格納され、記録装置
50の電源断の間においても該データを保持する構成と
なっている。
【0027】さらに、制御部2は、外部装置とのインタ
ーフェース機能を有するインターフェース部27を介し
て、情報処理装置1と接続され、情報処理装置1との間
において、各種情報やデータの入出力が可能な構成とな
っている。そして、I/O25は、MPU24における
演算処理結果に基づいて、入出力部26を介して各種モ
ータドライバ31や記録ヘッドドライバ33に出力制御
を行い、かつ各種センサー32からの入力情報等を、入
出力部26を介して入力する。尚、各種モータドライバ
31は、記録紙搬送用モータやキャリッジ搬送用モータ
等のモータ類を駆動するドライバであり、記録ヘッドド
ライバ33は、記録紙Pに記録処理を行う記録ヘッド6
2に接続され、記録ヘッド62に対して記録処理の制御
を行うドライバである。また、各種センサー32は、記
録装置50の各種状態情報を検出し、入出力部26を介
してI/O25に出力する。
【0028】情報処理装置1から記録装置2に対して記
録データを出力する際には、記録データとともに、高速
記録あるいは高品位記録等の記録モードと、記録紙Pの
大きさや記録紙Pの種別といった記録情報が出力され
る。これらの記録データおよび記録情報を入力した記録
装置50は、MPU24において、この記録データおよ
び記録情報から、各種モータドライバ31や記録ヘッド
ドライバ33に出力制御する制御手順を演算する。不揮
発性記憶媒体23には、各種制御に関する制御データが
あらかじめ格納されており、情報処理装置1から入力し
た記録情報に基づいて各種制御データが選択され、その
制御データに基づいて記録制御が行われる。
【0029】この各種制御データの1つとして、不揮発
性記録媒体23には、記録紙Pの種別毎に記録紙Pの副
走査方向Yへの搬送量を補正する搬送量補正値があらか
じめ格納されている。この搬送量補正値は、記録紙Pが
搬送駆動ローラ53および搬送従動ローラ54の回転に
より搬送される際に、記録紙Pが僅かに滑ることにより
記録紙Pの搬送の度に生じる搬送量の誤差を補正するた
めの制御データである。この滑りによる搬送量の誤差量
は、記録紙Pの種別毎に記録紙Pの表面の摩擦抵抗が異
なることから、記録紙Pの種別毎に異なる。
【0030】記録モードや記録紙Pの大きさ等により選
択された記録紙Pの副走査方向Yへの搬送量の制御デー
タに対して、記録紙Pの種別に対応した搬送量補正値に
より搬送量の補正が行われ、補正された搬送量にて記録
紙Pが副走査方向Yに搬送されるように記録紙搬送量の
制御が行われる。尚、この記録紙Pの種別毎の補正値
は、記録紙Pの表面の摩擦抵抗値により算出されるか、
もしくは実験等により求められる値である。
【0031】そして、搬送量の補正制御は、記録紙Pを
副走査方向Yに間欠的に搬送する際の各搬送毎に搬送量
の補正値を含んだ搬送量にて搬送する。また、記録装置
50の搬送性能から決まる搬送量の最小単位が、必要な
補正値より大きい場合には、各搬送毎ではなく、特定の
回数の搬送毎に搬送量の補正値を含んだ搬送量にて搬送
することで本願発明の実施が可能になる。
【0032】このようにして、記録紙Pの副走査方向Y
への搬送量を記録紙Pの種別毎に補正して搬送すること
で、記録紙Pが搬送駆動ローラ53および搬送従動ロー
ラ54の回転により搬送される際に、記録紙Pが僅かに
滑ることにより記録紙Pの搬送の度に生じる搬送量の誤
差による記録品質の低下を防止できる。
【0033】尚、上述した記録紙搬送量の制御を行う処
理は、制御部2のCPUが実行するプログラムとして、
制御部2のROM21にあらかじめ記憶されていてもよ
いし、フロッピィ・ディスク、CD−ROM等のコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよ
い。記録媒体に記録されている場合に、このプログラム
は、フロッピィ・ディスク・ドライブ、CD−ROMド
ライブ等の記録媒体読み取り装置によって読み取られ、
制御部2によって実行されることとなる。また、この処
理をプログラムによる制御ではなく、ハードウェア回路
として実現することもできる。
【0034】また、他の実施の形態としては、前記記録
装置50の記録方式がインターレース記録方式によるも
のが挙げられ、以下インターレース記録方式について図
を参照しながら説明する。
【0035】図4は、記録ヘッド62の記録ヘッド面を
示した平面図である。記録ヘッド面には、M個のドット
形成要素63を副走査方向Yに一直線に間隔Dで等間隔
に配列したドット形成要素アレイ64が、主走査方向X
に等間隔で配設されている。尚、ドット形成要素アレイ
64内のドット形成要素63は、一直線ではなく例えば
間隔Dで等間隔に千鳥状に配列されていても良い。1つ
のドット形成要素アレイ64内のドット形成要素63
は、同一色のインクを吐出し、ドット形成要素アレイ6
4毎に吐出するインクの色が定められている。当該実施
の形態において、記録ヘッド面にドット形成要素64は
6つ配設されており、図4において右から順に、K
(黒)、C(濃シアン)、LC(淡シアン)、M(濃マ
ゼンダ)、LM(淡マゼンダ)、Y(黄)、となってい
る。尚、この6つドット形成要素アレイ64は、1回の
主走査パス時に、同一のラスタ上において6色のドット
をそれぞれ形成できるように、副走査方向の互いに同じ
位置に配設されている。
【0036】ここで、副走査方向Yの記録解像度に相当
するドット間隔をdとし、各ドット形成要素アレイ64
が有するM個のドット形成要素63のうち、N個のドッ
ト形成要素63を使用して、記録紙Pにドットを形成し
て記録を行うとすると、ドット形成要素間隔Dは、ドッ
ト間隔dのk倍(正数倍)であり、かつ、k/Nが既約
分数であり、記録紙Pの副走査方向Yの搬送量は、ドッ
ト間隔dのN倍となる。
【0037】このようなインターレース記録方式におい
て、1つのラスタとその隣接するラスタは、異なる主走
査パスにおいて、異なるドット形成要素63によりドッ
トが形成されることになり、それによって各ドット形成
要素63の配列のばらつきが目立たなくなり、高品位の
記録が可能となるもので、以下、図5を参照しながら説
明する。
【0038】図5は、インターレース記録方式の一例を
示した説明図である。尚、図5においては、複数のドッ
ト形成要素アレイ64のうち、1つのドット形成要素ア
レイ64について示してあり、以下の説明は、他のドッ
ト形成要素アレイ64についても同様となる。
【0039】ドット形成要素アレイ64の使用するドッ
ト形成要素63の数であるNは、符号#1〜#11で示
した11個である。従って、副走査方向Yへの記録紙の
搬送量は、ドット間隔dのN倍であることから、11d
で示される量となる。一方、ドット形成要素間隔Dは、
ドット間隔dの6倍であり、k/Nは6/11となっ
て、k/Nが既約分数であるという条件が満たされてい
る。そして、1主走査パスにおいて、各ドット形成要素
63により記録紙Pにラスタが形成された後、副走査方
向Yに11dで示される搬送量にて記録紙Pが搬送さ
れ、それの繰り返しによって記録紙Pに記録が行われ
る。
【0040】ラスタ番号1〜22を付した○印の列は、
パス1〜パス6の6回の主走査パスによって、記録紙P
に形成されたラスタを示している。例えば、ラスタ番号
11のラスタは、パス1において#11のドット形成要
素63により形成され、ラスタ番号10のラスタは、パ
ス2において#9のドット形成要素63により形成さ
れ、ラスタ番号9のラスタは、パス3において#7のド
ット形成要素63により形成される。このようにして、
隣接するラスタは異なる主走査パスにおいて異なるドッ
ト形成要素63により形成される。
【0041】上記により説明したインターレース記録方
式において、例えばラスタ番号11のラスタは、パス1
において#11のドット形成要素63により形成される
のに対して、その隣接するラスタ番号12のラスタは、
パス6において#2のドット形成要素63により形成さ
れる。つまり、ラスタ番号11のラスタに隣接するラス
タ番号12のラスタは、ラスタ番号11のラスタが形成
された後、副走査方向Yへの記録紙Pの搬送が5回行わ
れた後の主走査パスにて形成されることになる。従っ
て、記録紙Pが僅かに滑ることにより記録紙Pの搬送の
度に生じる搬送量の誤差は、記録紙Pの搬送5回分の積
算誤差となる。そして、誤差の量によってはラスタ番号
11のラスタが形成される位置と、隣接するラスタ番号
12のラスタが形成される位置との間に、無視し難いず
れが生じることになり、記録品質が低下することにな
る。
【0042】このことから、記録紙Pが僅かに滑ること
により記録紙Pの搬送の度に生じる搬送量の誤差による
記録品質の低下は、インターレース記録方式において特
に顕著に記録品質に影響を及ぼすことが分かる。よっ
て、記録紙Pの副走査方向Yへの搬送量を記録紙Pの種
別毎に補正して搬送することで、当該実施の形態のイン
ターレース記録方式による記録装置50においては、特
に大きな本願発明による作用効果が得られることになる
ものである。尚、インターレース記録方式は、種々の変
形が成された多様な方式が開発されており、そのような
インターレース記録方式においても本願発明の実施は可
能である。
【0043】また、本願発明は上記各実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内
で、種々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲
内に含まれるものであることはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】本願発明によれば、複数の異なる種別の
記録紙に記録可能な記録装置において、記録紙の表面と
記録紙搬送ローラとの間の滑りにより生じる記録紙の搬
送位置の誤差を、表面の摩擦抵抗の異なる記録紙毎に適
正に補正した記録紙の搬送制御を行い、記録紙の表面と
記録紙搬送ローラとの間の滑りによる記録品質の低下を
防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る記録装置の概略を示した平面図
である。
【図2】本願発明に係る記録装置の概略を示した側面図
である。
【図3】記録装置と情報処理装置とが接続された記録シ
ステムのブロック図である。
【図4】記録ヘッドの記録ヘッド面を示した平面図であ
る。
【図5】インターレース記録方式の一例を示した説明図
である。
【符号の説明】
1 情報処理装置 2 記録制御部 21 ROM 22 RAM 23 不揮発性記憶媒体 24 MPU 25 I/O 26 入出力部 27 インターフェース部 50 記録装置 51 キャリッジガイド軸 52 プラテン 53 搬送駆動ローラ 54 搬送従動ローラ 55 排紙駆動ローラ 56 排紙従動ローラ 57 給紙ローラ 58 給紙トレイ 59 記録紙ガイド 61 キャリッジ 62 記録ヘッド 63 ドット形成要素 64 ドット形成要素アレイ P 記録紙 X 主走査方向 Y 副走査方向
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 29/20 B41J 3/10 101E Fターム(参考) 2C056 EA07 EA08 EB13 EB45 EC12 EC34 EC74 FA10 HA29 2C058 AB17 AC07 AD01 AE02 AF17 AF20 AF25 AF31 GA02 GE03 GE04 GE12 2C062 KA03 3F049 AA10 DA12 EA22 LA07 LB03 3F343 FA02 FB04 GB01 GC01 GD01 JA03 LA03 LA13 MB03 MB13 MB15 MC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる種別の記録紙に記録可能な
    記録装置の前記記録紙の副走査方向への搬送量を制御す
    る記録紙搬送量制御装置であって、 前記記録紙の種別毎に設定された搬送量補正値により、
    前記記録紙の種別に対応して、既定の副走査方向への前
    記記録紙の搬送量を補正する、ことを特徴とした記録紙
    搬送量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記記録装置は、主
    走査方向に往復動し、副走査方向にM個のドット形成要
    素を一定の間隔で配設したドット形成要素アレイを有す
    る記録ヘッドを備え、副走査方向の記録解像度に相当す
    るドット間隔をdとし、M個の前記ドット形成要素中の
    ドット形成要素間隔Dで配設されたN個の前記ドット形
    成要素を使用して前記記録紙にドットを形成し、前記ド
    ット形成要素間隔Dは、前記ドット間隔dのk倍(正数
    倍)であり、かつ、k/Nが既約分数であり、前記ドッ
    ト間隔dのN倍の間隔にて前記記録紙を副走査方向へ搬
    送して記録を行う、ことを特徴とした記録紙搬送量制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の記録紙搬送量制
    御装置を備える、ことを特徴とした記録装置。
  4. 【請求項4】 複数の異なる種別の記録紙に記録可能な
    記録装置の前記記録紙の副走査方向への搬送量を制御す
    る記録紙搬送量制御方法であって、 前記記録紙の種別毎に設定された搬送量補正値により、
    前記記録紙の種別に対応して、既定の副走査方向への前
    記記録紙の搬送量を補正する、ことを特徴とした記録紙
    搬送量制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記記録装置は、主
    走査方向に往復動し、副走査方向にM個のドット形成要
    素を一定の間隔で配設したドット形成要素アレイを有す
    る記録ヘッドを備え、副走査方向の記録解像度に相当す
    るドット間隔をdとし、M個の前記ドット形成要素中の
    ドット形成要素間隔Dで配設されたN個の前記ドット形
    成要素を使用して前記記録紙にドットを形成し、前記ド
    ット形成要素間隔Dは、前記ドット間隔dのk倍(正数
    倍)であり、かつ、k/Nが既約分数であり、前記ドッ
    ト間隔dのN倍の間隔にて前記記録紙を副走査方向へ搬
    送して記録を行う、ことを特徴とした記録紙搬送量制御
    方法。
  6. 【請求項6】 複数の異なる種別の記録紙に記録可能な
    記録装置の前記記録紙の副走査方向への搬送量の制御
    を、コンピュータに実行させる記録紙搬送量制御プログ
    ラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体であって、前記記録紙の種別毎に設定された搬送量補
    正値により、前記記録紙の種別に対応して、既定の副走
    査方向への前記記録紙の搬送量を補正する手順を有する
    記録紙搬送量制御プログラムを記録している、ことを特
    徴としたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013010317A (ja) * 2011-06-30 2013-01-17 Brother Industries Ltd 印刷装置、印刷装置に関する設定を行う設定方法
JP2013063669A (ja) * 2013-01-16 2013-04-11 Canon Inc 記録装置および記録方法
JP2013193302A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

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