JPH09248922A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH09248922A
JPH09248922A JP9697296A JP9697296A JPH09248922A JP H09248922 A JPH09248922 A JP H09248922A JP 9697296 A JP9697296 A JP 9697296A JP 9697296 A JP9697296 A JP 9697296A JP H09248922 A JPH09248922 A JP H09248922A
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JP
Japan
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carriage
drive pulley
recording apparatus
ink jet
pulley
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Pending
Application number
JP9697296A
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English (en)
Inventor
Seiji Yamada
征史 山田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色ズレを低減して画質を向上するための構成
が複雑であったり、キャリッジの大型化を招いている。 【解決手段】 印字タイミング補正回路42から補正関
数に基づいて所定のタイミングで印字タイミング信号Y
t,Mt,Ct,Bktをゲート回路43〜46に出力
することによって、各記録ヘッド5Y,5M,5C,5
Kからのインク噴射タイミングを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置に関し、特にキャリッジを移動させる主走査駆動モ
ータにステッピングモータを用いて開ループで制御する
インクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドを用いて画像を記
録するプリンタ、ファクシミリ、コピー等のインクジェ
ット記録装置は、インク滴を吐出するための複数のノズ
ルからノズル列と、各ノズルに対応して設けた電気機械
変換素子や発熱抵抗体などのアクチュエータとを備えた
インクジェットヘッドを記録ヘッドに用いて、記録信号
に応じてノズルからインク滴を記録媒体(インク滴が付
着するもの)に吐出することによって、高速、高解像
度、高品質の記録を行なうものである。
【0003】このようなインクジェット記録装置におい
て、記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に移
動させる方式として、DCモータを閉ループで制御する
方式と、ステッピングモータ及びタイミングベルト等を
用いて開ループで制御する方式とがあるが、一般的には
構成が簡単でコストも廉価な後者の開ループ制御の方式
が採用されている。
【0004】ところが、ステッピングモータを用いた開
ループ制御の場合にはキャリッジの速度変動が不可避的
に発生するという問題がある。すなわち、この方式で
は、ステッピングモータの回転をキャリッジの直線移動
に伝達変換するために、キャリッジを案内する案内機構
と、ステッピングモータと、このステッピングモータに
取付けた駆動プーリと、アイドラプーリと、これらの駆
動プーリとアイドラプーリとの間に架けたベルト又はワ
イヤとからなる主走査機構を備える。
【0005】ここで、ステッピングモータのパルスレー
トを一定にして駆動したとき、モータ自身は定速で回転
運動を行うが、駆動プーリのピッチ円に振れがあると、
駆動プーリのピッチ円周上の周速度に変動が発生して、
その結果キャリッジの移動速度に速度変動が発生する。
この場合、駆動プーリが程度の差はあってもその回転軸
が偏心していることや非真円であることは製造上の理由
等から避けることができないため、キャリッジの速度変
動も避けることができないのである。
【0006】このようにして発生するキャリッジの速度
変動が許容値を越えると記録ムラを生じさせることにな
る。この記録ムラは記録ヘッドが1個であるモノクロ用
記録装置では大きな問題とならないが、イエロー、マゼ
ンタ、シアン及びブラックの各インクを噴射するための
複数の記録ヘッドを備えて各色を重ね合わせてカラー印
字を行うカラー用記録装置においては、記録ムラが色ズ
レとなって現れて画像品質が低下することになる。
【0007】そこで、従来のインクジェット記録装置と
して、色ズレを低減するために、例えば特開平3−24
6059号公報に記載されているように、複数の記録ヘ
ッドの各々の記録素子間の距離を駆動プーリの1回転に
よる複数の記録ヘッドの移動量にほぼ等しいか、または
その移動量の整数倍としたものがある。また、特開平6
−91896号公報に記載されているように、駆動プー
リの自然数回回転する間を1周期とし、1画素ごとの記
録ヘッドの位置ずれを補正する1周期分に値する補正値
に基づいてノズルからインクを噴射するための吐出信号
の出力間隔を変化させるようにしたものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
記録ヘッドのノズル列間の幅を駆動プーリのピッチ円周
の長さの整数倍として、記録ヘッドの印写タイミングを
駆動プーリの回転周期に同期させて、駆動プーリの振れ
による色ズレを低減させる記録装置にあっては、キャリ
ッジが大型化する。
【0009】すなわち、一般的に、駆動プーリの直径は
タイミングベルトの寿命を考慮すれば最低10mmは必要
であり、このとき駆動プーリの周長は約30mmとなる
が、カラー印字を行うために4個の記録ヘッドを搭載す
ると、両端の記録ヘッドのノズル列間の距離は最低でも
30mm×3=90mmとなり、キャリッジがかなり大型に
なってしまう。このようにキャリッジが大型化すると、
ステッピングモータとして駆動トルクの大きなものを使
用しなければならなくなり、あるいは記録装置によって
は寸法制限上搭載することができなくなる。
【0010】また、駆動プーリの振れに対応して記録ヘ
ッドからのインク滴の吐出タイミングを変化させること
で記録ヘッド間の位置ずれを低減させる記録装置にあっ
ては、各記録ヘッド毎にインク吐出タイミングを補正し
なければならず、システムが複雑になる。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、簡単な構成で色ズレを低減して画質を向上するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェット記録装置は、複数のノズ
ルからなるノズル列を有する複数の記録ヘッドを主走査
方向に並べて搭載したキャリッジと、このキャリッジを
主走査方向に移動させるための、案内機構と、ステッピ
ングモータと、このステッピングモータに取付けた駆動
プーリと、アイドラプーリと、これら駆動プーリとアイ
ドラプーリとの間に架けたベルト又はワイヤとを有し、
前記ステッピングモータを開ループで制御して前記キャ
リッジを主走査方向に移動させるインクジェット記録装
置において、前記駆動プーリの振れによる前記キャリッ
ジの速度変動に応じて前記記録ヘッドのインク噴射タイ
ミングを補正する手段を備えた。
【0013】請求項2のインクジェット記録装置は、上
記請求項1のインクジェット記録装置において、隣接す
る前記記録ヘッドのノズル列間の幅を前記駆動プーリの
ピッチ円の一周の長さのn/2倍(nは自然数)とし
た。
【0014】請求項3のインクジェット記録装置は、上
記請求項1又は2のインクジェット記録装置において、
4個の記録ヘッドを有し、各記録ヘッドのノズル列間の
幅が前記駆動プーリのピッチ円の一周の長さの1/2倍
である構成とした。
【0015】請求項4のインクジェット記録装置は、上
記請求項3のインクジェット記録装置において、前記4
個の記録ヘッドがそれぞれイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色のインクを噴射する構成とした。
【0016】請求項5のインクジェット記録装置は、複
数のノズルからなるノズル列を有する複数の記録ヘッド
を主走査方向に並べて搭載したキャリッジと、このキャ
リッジを主走査方向に移動させるための、案内機構と、
ステッピングモータと、このステッピングモータに取付
けた駆動プーリと、アイドラプーリと、これら駆動プー
リとアイドラプーリとの間に架けたベルト又はワイヤと
を有し、前記ステッピングモータを開ループで制御して
前記キャリッジを主走査方向に移動させるインクジェッ
ト記録装置において、前記駆動プーリの振れによる前記
キャリッジの速度変動に対応して前記ステッピングモー
タのパルスレートを変化させる手段を備えた。
【0017】請求項6のインクジェット記録装置は、上
記請求項1又は5のインクジェット記録装置において、
片方向印字のときの印字方向を前記アイドラプーリ側か
ら駆動プーリ側へ向かう方向にした構成とした。
【0018】請求項7のインクジェット記録装置は、上
記請求項1乃至4のいずれかのインクジェット記録装置
において、片方向印字のときの印字方向を前記アイドラ
プーリ側から駆動プーリ側へ向かう方向にし、前記キャ
リッジが前記駆動プーリとアイドラプーリとの中間位置
から前記駆動プーリ側へ定速で移動しているときにのみ
前記インク噴射タイミングの補正を行う構成とした。
【0019】請求項8のインクジェット記録装置は、上
記請求項5のインクジェット記録装置において、片方向
印字のときの印字方向を前記アイドラプーリ側から駆動
プーリ側へ向かう方向にし、前記キャリッジが前記駆動
プーリとアイドラプーリとの中間位置から前記駆動プー
リ側へ定速で移動しているときにのみ前記パルスレート
の補正を行う構成とした。
【0020】請求項9のインクジェット記録装置は、上
記請求項1乃至4のいずれかのインクジェット記録装置
において、双方向印字のときに、前記キャリッジが前記
アイドラプーリ側から前記駆動プーリ側へ向かう方向の
印字時で且つ前記駆動プーリとアイドラプーリとの中間
位置から前記駆動プーリ側へ定速で移動しているときに
のみ前記インク噴射タイミングの補正を行う構成とし
た。
【0021】請求項10のインクジェット記録装置は、
上記請求項5のインクジェット記録装置において、双方
向印字のときに、前記キャリッジが前記アイドラプーリ
側から前記駆動プーリ側へ向かう方向の印字時で且つ前
記駆動プーリとアイドラプーリとの中間位置から前記駆
動プーリ側へ定速で移動しているときにのみ前記パルス
レートの補正を行う構成とした。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明を適用したイン
クジェット記録装置の機構部の要部概略斜視図、図2は
同記録装置のキャリッジの下方から見た概略平面図であ
る。
【0023】このインクジェット記録装置は、フロント
ガイド1及びガイドシャフト2にキャリッジ4を摺動自
在に搭載し、図2に示すようにキャリッジ4の下面に、
それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)及びブラック(Bk)のインクを吐出する複数の
ノズルからなるノズル列6Y,6M,6C,6Kを有す
るインクジェットヘッドからなる4個の記録ヘッド5
Y,5M,5C,5Kを取付けると共に、上面に記録ヘ
ッド5Y,5M,5C,5K用のインクカートリッジ7
Y,7M,7C,7Kを着脱自在に備えている。
【0024】そして、図示しないステーにステッピング
モータからなる主走査駆動モータ8を取付けて、この主
走査駆動モータ8の回転軸に駆動プーリ(駆動タイミン
グプーリ)9を取付け、この駆動プーリ9とアイドラプ
ーリ10との間にタイミングベルト11を張装し、前記
キャリッジ4をこのタイミングベルト11に固定して、
主走査駆動モータ8を回転駆動することでキャリッジ4
を図1の矢示A方向(主走査方向)に走査すると共に、
図示しない副走査機構によって用紙12を矢示B方向
(副走査方向)に搬送して、記録ヘッド5Y,5M,5
C,5Kのノズル列6Y,6M,6C,6Kのノズルか
らインク滴を噴射させることによって、用紙12上に所
要の画像を記録する。
【0025】次に、このインクジェット記録装置の制御
部について図3を参照して説明する。この制御部は、こ
の記録装置全体の制御を司るCPU(中央処理装置)2
0、ROM21及びRAM22からなるマイクロコンピ
ュータと、入出力ポート(PIO)23と、入力バッフ
ァ24と、キャラクタジェネレータ25と、改行カウン
タ26と、ダイレクトメモリアクセスコントローラ(D
MAC)27と、データメモリ28と、入出力ポート
(PIO)29と、記録ヘッド5Y、5M、、5C、5
Kを駆動する複数のドライバ30と、主走査駆動モータ
8及び副走査駆動モータ32を各々駆動制御するドライ
バ31等とからなる。
【0026】入出力ポート23には、用紙の始端、終端
を検知する紙有無センサからの検知信号、オペレーショ
ンパネルからの各種指定信号、セントロニクスI/Fを
介して受信するホスト側からの印字データ、キャリッジ
のホームポジションを検知するホームポジションセンサ
等の各種センサからの信号等が入力される。入力バッフ
ァ24は、入出力ポート23を介して受信するホスト側
からの印字データを蓄積する。
【0027】キャラクタジェネレータ25は、コードデ
ータで受信した印字データをイメージデータに変換す
る。改行カウンタ26は、改行数をカウントする。DM
AC27は、入力バッファ24の蓄積している印字デー
タがコードデータのときにキャラクタジェネレータ25
でイメージデータに変換させて、データメモリ28に転
送させる等の処理をする。データメモリ28からは所要
のタイミングでドライバ30を介してイメージデータを
記録ヘッド5Y,5M,5C,5Kに駆動パルスとして
送出する。
【0028】次に、このインクジェット記録装置の制御
部の内の印字タイミング制御に係わる部分について図4
を参照して説明する。Y,M,C,Bk用データメモリ
33〜36には、それぞれ各記録ヘッド5Y,5M,5
C,5Kの印字データ(イメージデータ)が複数個格納
され、印字データアドレスに格納されるアドレスカウン
タ37〜40からのアドレスデータに対応したアドレス
のイメージデータが読出される。
【0029】そこで、Y,M,C,Bk用データメモリ
33〜36から読出したイメージデータによってインク
ジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kを駆動するタイ
ミング(インク噴射タイミング)を制御するために印字
タイミング補正回路42及びゲート回路43〜46を設
けている。
【0030】印字タイミング補正回路42は、前記アド
レスカウンタ33〜36に対してシフトクロックYCL
K,MCLK,CCLK,BkCLKを出力すると共に、予め定め
た補正関数に基づいて印字タイミング信号Yt,Mt,
Ct,Bktをゲート回路43〜46に出力する。
【0031】ゲート回路43〜46は、印字タイミング
補正回路42からの印字タイミング信号Yt,Mt,C
t,Bktが入力されているときに開状態になって、
Y,M,C,Bk用データメモリ33〜36から読出さ
れた印字データを各インクジェットヘッド5Y,5M,
5C,5Kを駆動するヘッドドライバ48〜51に送出
する。なお、ゲート回路43〜46及びヘッドドライバ
48〜51は、インクジェットヘッド5Y,5M,5
C,5Kのノズル数に応じた個数だけ設けている。
【0032】以上のように構成したインクジェット記録
装置の作用について図5以降をも参照して説明する。前
述したように駆動プーリ9の偏心や非真円性によってキ
ャリッジ4の移動速度に速度変動が発生するが、この場
合、実際には駆動プーリ9の非真円性よりもステッピン
グモータ(主走査駆動モータ8)の回転軸からの偏心の
方が回転軸に対する振れの寄与率が大きい。
【0033】ここで、図5に示すように、駆動プーリ9
の直径がD、ステッピングモータの回転軸からの偏心量
がΔであるとき、ステッピングモータが各速度ωで回転
しているとすると、同図において駆動プーリ9の右側で
は回転速度が(D/2+Δ)ωであり、同じく左側では
(D/2−Δ)ωとなる。したがって、時間tのときの
駆動プーリ9の回転角θ=0の位置で駆動プーリ9とタ
イミングベルト11が噛み合っていた場合、時間tにお
けるキャリッジ4の速度νは、式(1)で表わされる。
【0034】
【数1】
【0035】したがって、キャリッジ4の理想位置に対
する実際の位置の位置ズレは、式(1)を積分して線形の
成分を削除することにより、式(2)で表わされることに
なる。つまり、キャリッジ4の実際位置の理想位置から
の位置ズレは、図6に示すように駆動プーリ9の1回転
の周期で、振幅がΔのサインカーブとなる。
【0036】
【数2】
【0037】この位置ズレは記録ヘッドが1個である場
合や1色しか印字しないような場合には、認識され難
く、実用上は大きな問題とはならないが、複数の色を重
ね合わせてカラー印字を行う場合には位置ズレ(色ズ
レ)として認識されることになる。すなわち、例えば図
2の各記録ヘッド5Y,5M,5C,5Kの各ノズル列
6Y,6M,6C,6Kのうちの相隣合う2つのノズル
列の一方を「ノズル列A」、他方を「ノズル列B」とす
るとき、ノズル列Aとノズル列Bにより印写されるドッ
トの位置ずれは、図7に示すようになって、色ズレとし
て認識され得る。
【0038】そこで、この場合、例えばノズル列Aのド
ット位置を基準位置として、ノズル列Bのドット位置を
基準位置に合せるようにノズル列Bからのインク噴射の
タイミングを補正することによって、ノズル列Aとノズ
ル列Bのドットを重ね合わせることができる。これを図
2の記録ヘッド5Y,5M,5C,5Kに適用すると、
例えばノズル列6Yのドット位置を基準位置として、そ
の他のノズル列6M、6C、6Kのドット位置が基準位
置になるように記録ヘッド5Y,5M,5C,5Kを駆
動するタイミングを補正することになる。
【0039】ここで、インク噴射のタイミングを補正す
る手段について説明すると、記録装置の最終製造過程で
行う調整において、次のような補正を行う。つまり、各
記録ヘッド5Y,5M,5C,5Kの格子のパターンを
記録用紙にとる。この場合、パターンはプーリ1周の長
さ分だけとり、その間の格子数を少なくとも10本以上
とすることが好ましい。そして、基準とするノズル列
(例えばノズル列6Y)に対する各ノズル列のズレを各
格子について測定する。
【0040】例えば、図8(a)は基準となるノズル列
Aに対するノズル列Bの格子の位置ズレを示している。
そこで、ノズル列Bの格子がノズル列Aの格子に対し
て、最も+側に来たときの+側方向のズレ量をα、その
ときの格子番号をnα、また、最も−側に来たときの−
側方向のズレ量をβ、そのときの格子番号をnβとす
る。
【0041】そして、同図(a)の位置ズレの変化をグ
ラフ化すると、同図(b)に実線で示すようになるの
で、この位置ズレに対して補正をかけるには、位置ズレ
のグラフに対して正負を反転したグラフ(同図(b)に
破線で示す)のような補正が必要になる。したがって、
ノズル列Bからのインク噴射タイミングに同図(b)の
破線で示されるグラフ(横軸はt)のような補正をかけ
る。この破線で示すグラフは、t=0のときノズル列B
が格子番号0の位置にあるようにして、キャリッジ速度
をνとするとき、nβ>nαの条件の下では式(3)で、
nβ<nαの条件の下では式(4)で表わされる。
【0042】
【数3】
【0043】
【数4】
【0044】そこで、上記の補正関数をノズル列Bから
の噴射タイミングに与えて、補正関数が正のときに噴射
タイミングを遅らせ、補正関数が負のときに噴射タイミ
ングを速める方向に補正する。同様にノズル列Aを基準
としてその他のノズル列についても補正する。さらに、
1回の補正でも精度的には充分であるが、再度補正を繰
り返すことによって、より精度を向上することができ
る。
【0045】したがって、図4の印字タイミング補正回
路42から上述したようにして得られる補正関数に基づ
いて所定のタイミングで印字タイミング信号Yt,M
t,Ct,Bktをゲート回路43〜46に出力するこ
とによって、各記録ヘッド5Y,5M,5C,5Kから
のインク噴射タイミングを補正して各ドットを正確に重
ね合わせることができる。
【0046】このように、駆動プーリの振れによるキャ
リッジの速度変動に応じて記録ヘッドのインク噴射タイ
ミングを補正する手段を備えることによって、駆動プー
リが振れても各記録ヘッドによって印写する画素(ドッ
ト)の位置ズレを殆どなくすることができ、簡単な構成
で色ズレを低減して画質を向上することができる。
【0047】ところで、図7に示したところからも分る
ように隣接するノズル列の幅が駆動プーリ1周分の長さ
或いはその整数倍に一致したときに、各ノズル列から噴
射されるインク滴による記録媒体上のドットはほとんど
位置ズレがなくなる。しかし、駆動プーリ9の1周分の
長さは前述したように最低でも約30mmとなり、カラー
印字を行うために4個の記録ヘッドを用いた場合には両
端のノズル列間の幅は最低でも30mm×3=90mmにな
る。
【0048】そこで、各ノズル列間の幅を駆動プーリの
1周分の長さの1/2とすると、駆動プーリ9の直径を
10〜15mmとしたときに、隣接するノズル列間の幅は
15.2〜23.6mm程度となり、両端のノズル列間の
幅は、45.6〜70.7mm程度になり、これによって
キャリッジのサイズを小さくすることができる。
【0049】この場合、ノズル列Aとノズル列Bのドッ
ト位置ズレの曲線は図9に示すようになると共に、その
他のノズル列のドット位置ズレの曲線も同図に示すノズ
ル列A又はノズル列Bの曲線に一致することになる。し
たがって、ノズル列Aを基準ノズル列とするとき、ノズ
ル列Aのドット位置ズレの曲線に一致するノズル列につ
いては上述したような補正が不要になり、またノズル列
Bのドット位置ズレの曲線に一致するノズル列について
はノズル列Bと同じ補正関数で対処することができるよ
うになる。したがって、インク噴射タイミングの補正が
簡単になる。
【0050】なお、各記録ヘッド5Y,5M,5C,5
Kの並び方及び吐出するインクの色を図2で説明したよ
うにして、図9に示すように各記録ヘッド5Y,5M,
5C,5Kのノズル列間の幅を駆動プーリ1周分の長さ
の1/2にしたときと、1周分の長さの整数倍、1/2
倍、1/3倍ではないときの補正の必要性及び補正信号
について表1に示している。
【0051】
【表1】
【0052】また、ここでは記録ヘッド5Yのノズル列
6Yを基準としているが、記録ヘッド5Mのノズル列6
Mを基準とすれば、記録ヘッド5Kについては補正が不
要になり、記録ヘッド5Y、5Cについては同じ補正信
号で補正することができる。
【0053】このように、隣接する記録ヘッドのノズル
列間の幅を駆動プーリのピッチ円の一周の長さのn/2
倍(nは自然数)とすることによって、キャリッジを大
きくすることなく画素の位置ずれを低減することができ
る。
【0054】そして、この場合、4個の記録ヘッドを用
いるときには、各記録ヘッドのノズル列間の幅を駆動プ
ーリのピッチ円の一周の長さの1/2倍にすることによ
って、ノズル列間の幅を駆動プーリのピッチ円の一周の
長さと略同じにした場合に比べてキャリッジの大きさは
約半分になると共に、4個の記録ヘッドのうちの2個に
ついてはインク噴射タイミングの補正が不要になり、残
りの2個も同じ補正タイミングで補正することができて
構成も簡単になる。
【0055】また、4個の記録ヘッドがそれぞれイエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のインクを噴射
するようにすることで、色ズレの殆どないルカラー印字
が可能になる。
【0056】次に、本発明の他の実施例について図11
及び図12を参照して説明する。この実施例は、主走査
駆動モータ8であるステッピングモータのパルスレート
を変化させることで、駆動プーリの回転軸からの偏心に
よるキャリッジの速度変動を低減するようにしたもので
ある。
【0057】すなわち、このインクジェット記録装置
は、開ループでステッピングモータを制御するために、
ステッピングモータの駆動部に予め速度変動のデータを
インプットしておく必要がある。そこで、インクジェッ
ト記録装置の製造の最終過程で行う調整において、次の
ようにしてパルスレートの補正値を求めて、これをステ
ッピングモータの駆動部に予め格納する。
【0058】つまり、図11及び図12に示すようにキ
ャリッジ4の手前側に反射率の異なる2つの面61a、
61bを交互に等間隔で形成したフィルム61を主走査
方向に真っ直ぐに取付けると共に、キャリッジ4側に発
光素子62a及び受光素子62bからなる反射型フォト
センサ62を取付ける。そして、ステッピングモータ
(主走査駆動モータ8)を駆動させて、パルスレートが
fpで定速駆動しているときの図13(a)に示すよう
な反射型フォトセンサ62からの出力信号Sfを得て、
この出力信号Sfを逆フーリエ変換し、同図(b)に示
すような電圧値V(t)を得ることによって、この電圧
値V(t)の信号がキャリッジの速度信号となる。次い
で、電圧値V(t)の平均値Vavgを計算する。これら
によりステッピングモータのパルスレートの補正は、式
(5)で表わされる。
【0059】
【数5】
【0060】この式(5)のようにパルスレートを補正し
てキャリッジ4の速度が一定になっていることを確認し
た上で、上記フィルム61及びフォトセンサ62を取外
して調整を終える。
【0061】このように、駆動プーリの振れによるキャ
リッジの速度変動に対応してステッピングモータのパル
スレートを変化させる手段を備えることによって、各記
録ヘッドの駆動タイミングを補正する必要がなく、また
各記録ヘッドのノズル間距離を考慮することなく、各記
録ヘッドによる画素の位置ズレを低減することができ
る。
【0062】次に、キャリッジの移動方向とキャリッジ
の速度変動との関係について説明する。先ず、キャリッ
ジ4がアイドラプーリ10側から駆動プーリ9側へ移動
する場合、図14(a)に示すようにキャリッジ4とタ
イミングベルト11が結合している部分から前記駆動プ
ーリ9側への部分で、タイミングベルト11の張力が大
きくなる。したがって、この場合には、キャリッジ4の
速度はアイドラプーリ10よりも駆動プーリ9の影響を
強く受けることになる。
【0063】ところで、タイミングベルト11は弾性体
であることからキャリッジ4の走査中に収縮を起こすの
で、駆動プーリ9の振れによるキャリッジ4の速度変動
はタイミングベルト11によって若干緩和される。そし
て、同図(a)に示すようにキャリッジ4の位置がアイ
ドラプーリ10に近い時には、キャリッジ4と駆動プー
リ9との距離が大きいためにタイミングベルト11のひ
ずみ量が大きくなり、駆動プーリ9の振れによるキャリ
ッジ4の速度変動は小さくなると考えられる。これに対
して、同図(b)に示すようにキャリッジ4の位置が駆
動プーリ9に近い時には、キャリッジ4と駆動プーリ9
との距離が小さいためにタイミングベルト11のひずみ
量が小さく、駆動プーリ9の振れによるキャリッジ4の
速度変動は緩和されないと考えられる。
【0064】一方、キャリッジ4が駆動プーリ9側から
アイドラプーリ10側へ移動する場合、図14(c)に
示すようにキャリッジ4とタイミングベルト11が結合
している部分から前記アイドラプーリ10側への部分
で、タイミングベルト11の張力が大きくなる。したが
って、この場合には、キャリッジ4の速度は駆動プーリ
9よりもアイドラプーリ10の影響を強く受けることに
なり、駆動プーリ9の振れよりもアイドラプーリ10の
振れの方を考慮する必要がある。
【0065】しかしながら、アイドラプーリ10は歯無
しプーリでも問題がないため、図15に示すようにタイ
ミングベルト11の歯山がアイドラプーリ10の周面と
接するようになっており、アイドラプーリ10の振れは
タイミングベルト11の歯山の弾性力で緩和されると考
えられる。
【0066】したがって、実際問題としては、キャリッ
ジ4が駆動プーリ9側からアイドラプーリ10側へ移動
する場合には、両プーリ9、10の振れを考慮する必要
がないと考えられる。しかし、この場合のキャリッジ4
に対する駆動力伝達系が、スプリングモータ8→駆動プ
ーリ9→タイミングベルト11→アイドラプーリ10→
タイミングベルト11→キャリッジ4となって、複雑に
なるために各種の要因でキャリッジ4の位置精度が出に
くいと考えられる。
【0067】そこで、インクジェット記録装置が片方向
印字を行う場合には、アイドラプーリ10側から駆動プ
ーリ9側へ向かう方向にキャリッジ4を主走査して印字
を行うようにした上、例えば図16に示すようにキャリ
ッジ4が中間位置より左側(駆動プーリ9側とする。)
か否かを判別し、キャリッジ4が中間位置より左側のと
きには印字タイミング(インク噴射タイミング)補正を
設定し、キャリッジ4が中間位置より右側のとき以外に
は印字タイミング補正を解除するようにする。なお、イ
ンク噴射タイミング補正に代えてステッピングモータの
パルスレートの補正を行うようにしてもよい。
【0068】このように、片方向印字のときの印字方向
をアイドラプーリ側から駆動プーリ側へ向かう方向にす
ることで、印写の位置精度が向上して、インク噴射タイ
ミングやパルスレートの補正精度が向上する。
【0069】そして、キャリッジが駆動プーリとアイド
ラプーリとの中間位置から駆動プーリ側へ定速で移動し
ているときにのみインク噴射タイミング又はパルスレー
トの補正を行うようにすることで、不必要な補正を行わ
ないようにすることができ、過剰補正による画質の低下
を防ぐことができる。
【0070】また、インクジェット記録装置が双方向印
字を行う場合には、図17に示すように、キャリッジ4
がアイドラプーリ10側から駆動プーリ9側へ向かう方
向(左方向とする。)に移動しているか否かを判別し、
キャリッジ4が左方向に移動しているときには、キャリ
ッジ4が中間位置より左側(駆動プーリ9側とする。)
か否かを判別し、キャリッジ4が中間位置より左側のと
きには印字タイミング補正を設定し、キャリッジ4が右
方向に移動しているとき、或いは中間位置より右側のと
きには印字タイミング補正を解除するようにする。な
お、インク噴射タイミング補正に代えてステッピングモ
ータのパルスレートの補正を行うようにしてもよい。
【0071】このように、双方向印字のときに、キャリ
ッジがアイドラプーリ側から前記駆動プーリ側へ向かう
方向の印字時で且つ駆動プーリとアイドラプーリとの中
間位置から駆動プーリ側へ定速で移動しているときにの
みインク噴射タイミング又はパルスレートの補正を行う
ようにすることで、双方向印字において補正が不必要な
部分では補正をかけないようにすることが可能になり、
過剰な補正による画質の悪化を防止できる。
【0072】なお、上記実施例においては、記録ヘッド
が4個の場合について説明したが、例えばブラックのイ
ンクを使用しないでカラー印字を行う場合のように3個
の記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置にも本発
明を適用することができる。また、主走査駆動モータか
らキャリッジへの駆動力伝達機構はタイミングベルトに
代えてワイヤーを用いることもできる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェット記録装置によれば、駆動プーリの振れによるキ
ャリッジの速度変動に応じて記録ヘッドのインク噴射タ
イミングを補正する手段を備えたので、簡単な構成で各
記録ヘッドによる画素の位置ズレを低減して色ズレを殆
どなくすることができる。
【0074】請求項2のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1のインクジェット記録装置において、
隣接する記録ヘッドのノズル列間の幅を駆動プーリのピ
ッチ円の一周の長さのn/2倍(nは自然数)としたの
で、キャリッジを小さくできると共に、補正を簡単に行
うことができる。
【0075】請求項3のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1又は2のインクジェット記録装置にお
いて、4個の記録ヘッドを有し、各記録ヘッドのノズル
列間の幅が駆動プーリのピッチ円の一周の長さの1/2
倍である構成としたので、ノズル列間の幅が駆動プーリ
のピッチ円の一周の長さと略同じにしたときに比べてキ
ャリッジの大きさを約半分にすることができると共に、
2つの記録ヘッドについては補正が不要になり、残りの
2つの記録ヘッドも同じ補正を行うことができて、補正
が極めて簡単になる。
【0076】請求項4のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項3のインクジェット記録装置において、
4個の記録ヘッドがそれぞれイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色のインクを噴射する構成としたの
で、色ズレのない高画質のフルカラー印字が可能にな
る。
【0077】請求項5のインクジェット記録装置によれ
ば、駆動プーリの振れによるキャリッジの速度変動に対
応してステッピングモータのパルスレートを変化させる
手段を備えたので、記録ヘッドのインク噴射タイミング
を補正することなく、しかも記録ヘッドのノズル間の幅
を考慮することなく、画素の位置ズレを殆どなくするこ
とができる。
【0078】請求項6のインクジェット記録装置によれ
ば、上記請求項1又は5のインクジェット記録装置にお
いて、片方向印字のときの印字方向をアイドラプーリ側
から駆動プーリ側へ向かう方向にした構成としたので、
印写の位置精度が向上して、インク噴射タイミングやパ
ルスレートの補正精度が向上する。
【0079】請求項7又は請求項8のインクジェット記
録装置によれば、上記請求項1又は5のインクジェット
記録装置において、片方向印字のときの印字方向をアイ
ドラプーリ側から駆動プーリ側へ向かう方向にし、キャ
リッジが駆動プーリとアイドラプーリとの中間位置から
駆動プーリ側へ定速で移動しているときにのみインク噴
射タイミング又はパルスレートの補正を行う構成とした
ので、不必要な補正を行わないようにすることができ、
過剰補正による画質の低下を防ぐことができる。
【0080】請求項9又は請求項10のインクジェット
記録装置によれば、上記請求項1又は5のインクジェッ
ト記録装置において、双方向印字のときに、キャリッジ
がアイドラプーリ側から駆動プーリ側へ向かう方向の印
字時で且つ駆動プーリとアイドラプーリとの中間位置か
ら駆動プーリ側へ定速で移動しているときにのみインク
噴射タイミング又はパルスレートの補正を行う構成とし
たので、双方向印字において補正が不必要な部分では補
正をかけないようにすることが可能になり、過剰な補正
による画質の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の要
部概略斜視図
【図2】同記録装置のキャリッジを下方から見た概略平
面図
【図3】同記録装置の制御部のブロック図
【図4】同制御部の印字タイミング制御に係わる部分の
ブロック図
【図5】駆動プーリの偏心とキャリッジの速度変動の説
明に供する説明図
【図6】駆動プーリが1回転するときのキャリッジの実
際の位置と理想の位置との位置ズレの説明に供する説明
【図7】隣接する2つのノズル列による画素(ドット)
位置ズレの説明に供する説明図
【図8】各記録ヘッドのインク噴射タイミングの補正の
説明に供する説明図
【図9】駆動プーリの1周分の長さとノズル列間の幅の
説明に供する説明図
【図10】駆動プーリの1周分の長さとノズル列間の幅
及び記録ヘッドの色の割り当ての説明に供する説明図
【図11】本発明の他の実施例の説明に供する概略斜視
【図12】図11の要部拡大斜視説明図図
【図13】図11のフォトセンサの出力信号とキャリッ
ジの速度信号の説明に供する説明図
【図14】キャリッジの移動方向と速度変動の関係の説
明に供する説明図
【図15】同じくアイドラプーリとタイミングベルトの
関係を説明する説明図
【図16】本発明の更に他の実施例における印字タイミ
ング補正を行う場合の説明に供するフロー図
【図17】本発明の更に他の実施例における印字タイミ
ング補正を行う場合の他の例の説明に供するフロー図
【符号の説明】
1…フロントガイド、2…ガイドシャフト、4…キャリ
ッジ、5Y,5M,5C,5K…記録ヘッド、6Y,6
M,6C,6K…ノズル列、8…主走査駆動モータ、9
…駆動プーリ、10…アイドラローラ、11…タイミン
グベルト、12…用紙、42…印字タイミング補正回
路。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルからなるノズル列を有する
    複数の記録ヘッドを主走査方向に並べて搭載したキャリ
    ッジと、このキャリッジを主走査方向に移動させるため
    の、案内機構と、ステッピングモータと、このステッピ
    ングモータに取付けた駆動プーリと、アイドラプーリ
    と、これらの駆動プーリとアイドラプーリとの間に架け
    たベルト又はワイヤとを有し、前記ステッピングモータ
    を開ループで制御して前記キャリッジを主走査方向に移
    動させるインクジェット記録装置において、前記駆動プ
    ーリの振れによる前記キャリッジの速度変動に応じて前
    記記録ヘッドのインク噴射タイミングを補正する手段を
    備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、隣接する前記記録ヘッドのノズル列間の幅
    を前記駆動プーリのピッチ円の一周の長さのn/2倍
    (nは自然数)としたことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のインクジェット
    記録装置において、4個の記録ヘッドを有し、各記録ヘ
    ッドのノズル列間の幅が前記駆動プーリのピッチ円の一
    周の長さの1/2倍であることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェット記録装
    置において、前記4個の記録ヘッドがそれぞれイエロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のインクを噴射
    することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 複数のノズルからなるノズル列を有する
    複数の記録ヘッドを主走査方向に並べて搭載したキャリ
    ッジと、このキャリッジを主走査方向に移動させるため
    の、案内機構と、ステッピングモータと、このステッピ
    ングモータに取付けた駆動プーリと、アイドラプーリ
    と、これらの駆動プーリとアイドラプーリとの間に架け
    たベルト又はワイヤとを有し、前記ステッピングモータ
    を開ループで制御して前記キャリッジを主走査方向に移
    動させるインクジェット記録装置において、前記駆動プ
    ーリの振れによる前記キャリッジの速度変動に対応して
    前記ステッピングモータのパルスレートを変化させる手
    段を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は5に記載のインクジェット
    記録装置において、片方向印字のときの印字方向を前記
    アイドラプーリ側から駆動プーリ側へ向かう方向にした
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、片方向印字のときの印字
    方向を前記アイドラプーリ側から駆動プーリ側へ向かう
    方向にし、前記キャリッジが前記駆動プーリとアイドラ
    プーリとの中間位置から前記駆動プーリ側へ定速で移動
    しているときにのみ前記インク噴射タイミングの補正を
    行うことを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載のインクジェット記録装
    置において、片方向印字のときの印字方向を前記アイド
    ラプーリ側から駆動プーリ側へ向かう方向にし、前記キ
    ャリッジが前記駆動プーリとアイドラプーリとの中間位
    置から前記駆動プーリ側へ定速で移動しているときにの
    み前記パルスレートの補正を行うことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置において、双方向印字のときに、前
    記キャリッジが前記アイドラプーリ側から前記駆動プー
    リ側へ向かう方向の印字時で且つ前記駆動プーリとアイ
    ドラプーリとの中間位置から前記駆動プーリ側へ定速で
    移動しているときにのみ前記インク噴射タイミングの補
    正を行うことを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項5に記載のインクジェット記録
    装置において、双方向印字のときに、前記キャリッジが
    前記アイドラプーリ側から前記駆動プーリ側へ向かう方
    向の印字時で且つ前記駆動プーリとアイドラプーリとの
    中間位置から前記駆動プーリ側へ定速で移動していると
    きにのみ前記パルスレートの補正を行うことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
JP9697296A 1996-01-10 1996-04-18 インクジェット記録装置 Pending JPH09248922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9697296A JPH09248922A (ja) 1996-01-10 1996-04-18 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP206996 1996-01-10
JP8-2069 1996-01-10
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ID=26335388

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6299282B1 (en) 1999-03-25 2001-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus
JP2012526004A (ja) * 2009-05-07 2012-10-25 イーストマン コダック カンパニー 記録装置の較正

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US6299282B1 (en) 1999-03-25 2001-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus
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