JPH0994894A - 複写機用ロールおよびその製法 - Google Patents
複写機用ロールおよびその製法Info
- Publication number
- JPH0994894A JPH0994894A JP25252795A JP25252795A JPH0994894A JP H0994894 A JPH0994894 A JP H0994894A JP 25252795 A JP25252795 A JP 25252795A JP 25252795 A JP25252795 A JP 25252795A JP H0994894 A JPH0994894 A JP H0994894A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber layer
- peripheral surface
- roll
- core metal
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ゴム硬度や感光ドラムとの接触面積等を変える
ことなく、ばね定数を下げ、帯電音を低減することので
きる複写機用ロールを提供する。 【解決手段】芯金1と、この芯金1の外周面に形成され
るゴム層2を備えている。そして、上記芯金1に接する
ゴム層2の内周面部分に、芯金1に沿って延びる12本
の溝3を設けている。
ことなく、ばね定数を下げ、帯電音を低減することので
きる複写機用ロールを提供する。 【解決手段】芯金1と、この芯金1の外周面に形成され
るゴム層2を備えている。そして、上記芯金1に接する
ゴム層2の内周面部分に、芯金1に沿って延びる12本
の溝3を設けている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機用ロールお
よびその製法に関するものである。
よびその製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機に用いられる感光ドラム等
のロールに対して、これを小形化,軽量化してコストダ
ウンを図ることが強く要望されている。そこで、上記ロ
ールの芯金を中空状にする試みがなされている。ところ
が、このように感光ドラム等を中空状にすると、その剛
性が低下するうえ、広い中空空間が生じることから、つ
ぎのような問題が発生している。すなわち、図11およ
び図12に示すように、感光ドラム21等に当接してこ
れを帯電させる帯電ロール22等に交流電流を流すと、
この交流電流のサイン波形により帯電ロール22等自身
が振動し、この振動が感光ドラム21等に伝達されて帯
電音が発生し、しかも、この帯電音が中空空間で共鳴し
て大きな騒音になるという問題である。
のロールに対して、これを小形化,軽量化してコストダ
ウンを図ることが強く要望されている。そこで、上記ロ
ールの芯金を中空状にする試みがなされている。ところ
が、このように感光ドラム等を中空状にすると、その剛
性が低下するうえ、広い中空空間が生じることから、つ
ぎのような問題が発生している。すなわち、図11およ
び図12に示すように、感光ドラム21等に当接してこ
れを帯電させる帯電ロール22等に交流電流を流すと、
この交流電流のサイン波形により帯電ロール22等自身
が振動し、この振動が感光ドラム21等に伝達されて帯
電音が発生し、しかも、この帯電音が中空空間で共鳴し
て大きな騒音になるという問題である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような帯電音を
無くす解決策として、帯電ロール22等の外周面に形成
されたゴム層のばね定数を下げて、感光ドラム21等へ
の振動の伝達を少なくすることが効果的である。しかし
ながら、現在の帯電ロール22等の製法は、芯金とゴム
の同時加硫であるため、そのばね定数はゴム硬度,ゴム
厚み,感光ドラムとの接触面積等により大きく影響を受
け、特にゴム厚みの影響が大きい。このようなゴム硬
度,ゴム厚み,感光ドラムとの接触面積等は使用ベース
で決定されるものであり、従来と同じ使用ベースにする
(ゴム材料や形状を同じにする)場合には、ばね定数を
下げることは非常に難しい。また、ゴム硬度を下げるこ
とはゴム材料の物質的な限界と形状による限界がある。
無くす解決策として、帯電ロール22等の外周面に形成
されたゴム層のばね定数を下げて、感光ドラム21等へ
の振動の伝達を少なくすることが効果的である。しかし
ながら、現在の帯電ロール22等の製法は、芯金とゴム
の同時加硫であるため、そのばね定数はゴム硬度,ゴム
厚み,感光ドラムとの接触面積等により大きく影響を受
け、特にゴム厚みの影響が大きい。このようなゴム硬
度,ゴム厚み,感光ドラムとの接触面積等は使用ベース
で決定されるものであり、従来と同じ使用ベースにする
(ゴム材料や形状を同じにする)場合には、ばね定数を
下げることは非常に難しい。また、ゴム硬度を下げるこ
とはゴム材料の物質的な限界と形状による限界がある。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、ゴム硬度や感光ドラムとの接触面積等を変える
ことなく、ばね定数を下げ、帯電音を低減することので
きる複写機用ロールおよびその製法の提供をその目的と
する。
もので、ゴム硬度や感光ドラムとの接触面積等を変える
ことなく、ばね定数を下げ、帯電音を低減することので
きる複写機用ロールおよびその製法の提供をその目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、芯金と、この芯金の外周面に形成される
ゴム層を備え、上記芯金に接するゴム層の内周面部分に
芯金に沿って複数の中空部を設けた複写機用ロールを第
1の要旨とし、軸体の外周面に軸方向に延びる複数の凸
条部が円周に沿って所定間隔で形成されている中空部形
成用軸体を成形空間内に配置する工程と、上記成形空間
の内周面と芯金の外周面との間に形成される空間にゴム
を注入して加硫成形する工程と、生成加硫成形体から上
記軸体を引抜き除去する工程と、上記軸体の引抜き除去
跡に芯金を圧入して複写機用ロールを形成する工程を備
えた複写機用ロールの製法を第2の要旨とする。
め、本発明は、芯金と、この芯金の外周面に形成される
ゴム層を備え、上記芯金に接するゴム層の内周面部分に
芯金に沿って複数の中空部を設けた複写機用ロールを第
1の要旨とし、軸体の外周面に軸方向に延びる複数の凸
条部が円周に沿って所定間隔で形成されている中空部形
成用軸体を成形空間内に配置する工程と、上記成形空間
の内周面と芯金の外周面との間に形成される空間にゴム
を注入して加硫成形する工程と、生成加硫成形体から上
記軸体を引抜き除去する工程と、上記軸体の引抜き除去
跡に芯金を圧入して複写機用ロールを形成する工程を備
えた複写機用ロールの製法を第2の要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明の複写機用ロー
ルは、芯金に接するゴム層の内周面部分に芯金に沿って
複数の中空部を設けている。したがって、上記中空部が
設けられた部分では、ゴム層の厚みが薄くなり、ゴム層
全体としてのばね定数が下がる。これにより、本発明の
複写機用ロールに生じた振動が、これに当接する感光ド
ラム等に伝達されることが非常に少なくなり、感光ドラ
ム等の帯電音を低減することができる。しかも、上記中
空部の大きさや個数を調節することにより、ばね定数を
可変調節することができるという利点もある。また、本
発明の方法によれば、上記のような優れた複写機用ロー
ルを簡単に、効率よく作製することができる。
ルは、芯金に接するゴム層の内周面部分に芯金に沿って
複数の中空部を設けている。したがって、上記中空部が
設けられた部分では、ゴム層の厚みが薄くなり、ゴム層
全体としてのばね定数が下がる。これにより、本発明の
複写機用ロールに生じた振動が、これに当接する感光ド
ラム等に伝達されることが非常に少なくなり、感光ドラ
ム等の帯電音を低減することができる。しかも、上記中
空部の大きさや個数を調節することにより、ばね定数を
可変調節することができるという利点もある。また、本
発明の方法によれば、上記のような優れた複写機用ロー
ルを簡単に、効率よく作製することができる。
【0007】つぎに、本発明の一実施の形態を図面にも
とづいて説明する。
とづいて説明する。
【0008】図1は本発明の複写機用ロール(帯電ロー
ル)の一実施の形態を示している。図において、1は中
実状に形成された鉄製芯金であり、2は上記芯金1の外
周面に接着剤層4を介して設けられたスチレンブタジエ
ンゴム(SBR)製ゴム層である。このゴム層2には、
図2および図3に示すように、その内周面に、長手方向
に沿って(内周面の一端から他端にわたって)直線状に
延びる12本の溝(中空部)3が等間隔をあけて平行に
形成されている。これら各溝3の形状は断面形状四角形
(台形)に形成されており、かつ、同寸法に形成されて
いる。
ル)の一実施の形態を示している。図において、1は中
実状に形成された鉄製芯金であり、2は上記芯金1の外
周面に接着剤層4を介して設けられたスチレンブタジエ
ンゴム(SBR)製ゴム層である。このゴム層2には、
図2および図3に示すように、その内周面に、長手方向
に沿って(内周面の一端から他端にわたって)直線状に
延びる12本の溝(中空部)3が等間隔をあけて平行に
形成されている。これら各溝3の形状は断面形状四角形
(台形)に形成されており、かつ、同寸法に形成されて
いる。
【0009】このような複写機用ロールは、つぎのよう
にして製造することができる。すなわち、まず、図4に
示すような、鉄製左金型5と鉄製中央金型7と鉄製軸体
(中空部形成用軸体)8と準備するとともに、鉄製右金
型6(図7参照)および2個一対のゴム製受け枠19
(図9参照)を準備する。上記左金型5には、その右側
面に断面形状円形の凹部9が形成されているとともに、
この凹部9の奥面に、これと同心状に、上記軸体8に着
脱自在に係合する係合用凹部9aが形成されている。ま
た、上記左金型5の右側面の外周縁部には環状体10が
突出形成されており、この環状体10の上下2個所に穿
設された一対の丸穴10aにボール11が摺動自在に配
設されているとともに、各丸穴10aから外側に突出す
る上記ボール11の外周面部分が上記左金型5の外周面
に固定された摺動体12に取付けられている。また、上
記中央金型7は円筒体に形成されており、その左右両端
部の外周面に、上記ボール11に着脱自在に形成する上
下一対の係合用凹部7aが形成されている。また、上記
軸体8は、図5および図6に示すように、円柱体部分8
aと、この円柱体部分8aの外周面に形成された12本
の突条8bとからなり、各突条8bは、長手方向に沿っ
て(外周面の一端から他端にわたって)直線状に延びて
いるとともに、等間隔をあけて平行に形成されている。
これら各溝3の形状は断面形状四角形(台形)に形成さ
れており、かつ、同寸法に形成されている。また、上記
右金型6は、金型本体13と円板状の可動体14とスプ
リング15からなる。上記型枠本体13には、その左側
面に断面形状円形の凹部16(上記凹部9と同径,同
心)が形成されているともに、この凹部16の奥面に、
これと同心状に、上記可動体14に摺動自在に係合する
凹部16aが形成されている。そして、この凹部16a
の奥に上記スプリング15が配設されている。また、上
記型枠本体13の左側面の外周縁部には環状体17が突
出形成されており、この環状体17に、上記左金型5と
同様に、上下一対のボール11が摺動体18に取付けら
れている。また、上記可動体14には、その左側面に、
上記凹部16と同心状に、上記軸体8に着脱自在に係合
する係合用凹部14aが形成されている。また、上記受
け枠19には、その内側面に、上記ゴム層2に着脱自在
に係合しうる凹部19aが形成されている
にして製造することができる。すなわち、まず、図4に
示すような、鉄製左金型5と鉄製中央金型7と鉄製軸体
(中空部形成用軸体)8と準備するとともに、鉄製右金
型6(図7参照)および2個一対のゴム製受け枠19
(図9参照)を準備する。上記左金型5には、その右側
面に断面形状円形の凹部9が形成されているとともに、
この凹部9の奥面に、これと同心状に、上記軸体8に着
脱自在に係合する係合用凹部9aが形成されている。ま
た、上記左金型5の右側面の外周縁部には環状体10が
突出形成されており、この環状体10の上下2個所に穿
設された一対の丸穴10aにボール11が摺動自在に配
設されているとともに、各丸穴10aから外側に突出す
る上記ボール11の外周面部分が上記左金型5の外周面
に固定された摺動体12に取付けられている。また、上
記中央金型7は円筒体に形成されており、その左右両端
部の外周面に、上記ボール11に着脱自在に形成する上
下一対の係合用凹部7aが形成されている。また、上記
軸体8は、図5および図6に示すように、円柱体部分8
aと、この円柱体部分8aの外周面に形成された12本
の突条8bとからなり、各突条8bは、長手方向に沿っ
て(外周面の一端から他端にわたって)直線状に延びて
いるとともに、等間隔をあけて平行に形成されている。
これら各溝3の形状は断面形状四角形(台形)に形成さ
れており、かつ、同寸法に形成されている。また、上記
右金型6は、金型本体13と円板状の可動体14とスプ
リング15からなる。上記型枠本体13には、その左側
面に断面形状円形の凹部16(上記凹部9と同径,同
心)が形成されているともに、この凹部16の奥面に、
これと同心状に、上記可動体14に摺動自在に係合する
凹部16aが形成されている。そして、この凹部16a
の奥に上記スプリング15が配設されている。また、上
記型枠本体13の左側面の外周縁部には環状体17が突
出形成されており、この環状体17に、上記左金型5と
同様に、上下一対のボール11が摺動体18に取付けら
れている。また、上記可動体14には、その左側面に、
上記凹部16と同心状に、上記軸体8に着脱自在に係合
する係合用凹部14aが形成されている。また、上記受
け枠19には、その内側面に、上記ゴム層2に着脱自在
に係合しうる凹部19aが形成されている
【0010】このような部品5〜8,19を準備したの
ち、上記左金型5の右側に中央金型7を配置し、これを
左側に押し込むことにより、左金型5の両ボール11を
中央金型7の両係合用凹部7aに係合させて、左金型5
に中央金型7の左端部を位置決め固定する。この状態
で、左金型5の右側面と中央金型7の左端部の当接部は
密閉されている。つぎに、上記左金型5の係合用凹部9
aに軸体8を固定し、この軸体8の外周面と中央金型7
の内周面との間に形成される成形空間Aにゴム材料Bを
注入する。つぎに、図7に示すように、上記中央金型7
の右側に右金型6を配置し、これを左側に押し込むこと
により、右金型6の両ボール11を中央金型7の両係合
用凹部7aに係合させて、右金型6を中央金型7の右端
部に位置決め固定する(図8参照)。この状態で、中央
金型7の右端部と右金型6の左側面との当接部は密閉さ
れている。つぎに、各金型5〜7の周囲から加熱加硫
し、軸体8の外周面にゴム層2を形成する。つぎに、左
右の金型5,6を取り外し、図9に示すように、ゴム層
2の左右両端部に受け枠19を配置し、これをゴム層2
側に押し込むことにより、ゴム層2の左右両端部に受け
枠19の凹部19aを係合させる。その状態で、ゴム層
2から軸体8を引抜き、そののち、外周面に接着剤層4
を塗布した芯金1をゴム層2の内部空間(上記軸体8の
引抜き跡)に圧入する。この圧入後、加熱して芯金1の
外周面にゴム層2の内周面を接着させることが行われ
る。これにより、図1に示す複写機用ロールが得られ
る。
ち、上記左金型5の右側に中央金型7を配置し、これを
左側に押し込むことにより、左金型5の両ボール11を
中央金型7の両係合用凹部7aに係合させて、左金型5
に中央金型7の左端部を位置決め固定する。この状態
で、左金型5の右側面と中央金型7の左端部の当接部は
密閉されている。つぎに、上記左金型5の係合用凹部9
aに軸体8を固定し、この軸体8の外周面と中央金型7
の内周面との間に形成される成形空間Aにゴム材料Bを
注入する。つぎに、図7に示すように、上記中央金型7
の右側に右金型6を配置し、これを左側に押し込むこと
により、右金型6の両ボール11を中央金型7の両係合
用凹部7aに係合させて、右金型6を中央金型7の右端
部に位置決め固定する(図8参照)。この状態で、中央
金型7の右端部と右金型6の左側面との当接部は密閉さ
れている。つぎに、各金型5〜7の周囲から加熱加硫
し、軸体8の外周面にゴム層2を形成する。つぎに、左
右の金型5,6を取り外し、図9に示すように、ゴム層
2の左右両端部に受け枠19を配置し、これをゴム層2
側に押し込むことにより、ゴム層2の左右両端部に受け
枠19の凹部19aを係合させる。その状態で、ゴム層
2から軸体8を引抜き、そののち、外周面に接着剤層4
を塗布した芯金1をゴム層2の内部空間(上記軸体8の
引抜き跡)に圧入する。この圧入後、加熱して芯金1の
外周面にゴム層2の内周面を接着させることが行われ
る。これにより、図1に示す複写機用ロールが得られ
る。
【0011】上記複写機用ロールには、そのゴム層2の
内周面に12本の溝3が形成されているため、その部分
でゴム層2の厚みが薄くなり、ばね定数が下がる。した
がって、このロールに交流電流を流して帯電させた場合
にも、これに当接する感光ドラム等から大きな帯電音が
発生しにくい。しかも、溝3の深さや個数を調節するこ
とにより、簡単にロールのばね定数を適正な値に調節す
ることができる。また、上記の方法によれば、このよう
な優れた複写機用ロールを簡単に、効率よく作製するこ
とができる。また、上記加熱加硫時における熱膨張によ
り、各金型5〜7と芯金1が熱伸長するものの、両者の
熱伸長の差をスプリング15で吸収することができるた
め、加熱加硫時における各金型5〜7と芯金1との間に
形成される(常温時の)クリアランスを小さく設定した
場合にも、上記加熱加硫時のクリアランスが殆ど変化す
ることがなく、上記小さなクリアランスを(適正に)維
持することができる。その結果、加熱加硫時に各金型5
〜7と芯金1との間に大きな力が加わることがなく、脱
型性の低下,芯金1の変形,各金型5〜7の損傷等がな
い。また、バリの発生を減少させることもでき、材料コ
スト面、加工コストの面で有利になる。
内周面に12本の溝3が形成されているため、その部分
でゴム層2の厚みが薄くなり、ばね定数が下がる。した
がって、このロールに交流電流を流して帯電させた場合
にも、これに当接する感光ドラム等から大きな帯電音が
発生しにくい。しかも、溝3の深さや個数を調節するこ
とにより、簡単にロールのばね定数を適正な値に調節す
ることができる。また、上記の方法によれば、このよう
な優れた複写機用ロールを簡単に、効率よく作製するこ
とができる。また、上記加熱加硫時における熱膨張によ
り、各金型5〜7と芯金1が熱伸長するものの、両者の
熱伸長の差をスプリング15で吸収することができるた
め、加熱加硫時における各金型5〜7と芯金1との間に
形成される(常温時の)クリアランスを小さく設定した
場合にも、上記加熱加硫時のクリアランスが殆ど変化す
ることがなく、上記小さなクリアランスを(適正に)維
持することができる。その結果、加熱加硫時に各金型5
〜7と芯金1との間に大きな力が加わることがなく、脱
型性の低下,芯金1の変形,各金型5〜7の損傷等がな
い。また、バリの発生を減少させることもでき、材料コ
スト面、加工コストの面で有利になる。
【0012】なお、上記実施の形態では、ロールのゴム
材料として、SBRを用いているが、これに限定するも
のではなく、エチレンプロピレンゴム,シリコーンゴ
ム,ニトリルゴム,ヒドリンゴムやウレタン等の発泡体
を用いもよい。このものでも、上記実施の形態と同様
に、製造工程において、後接着処理が行えるうえ、スペ
ース的に制約をうける部位で、非常にばね定数の小さい
(軟らかい)ものが必要とされる場合には、有効であ
る。
材料として、SBRを用いているが、これに限定するも
のではなく、エチレンプロピレンゴム,シリコーンゴ
ム,ニトリルゴム,ヒドリンゴムやウレタン等の発泡体
を用いもよい。このものでも、上記実施の形態と同様
に、製造工程において、後接着処理が行えるうえ、スペ
ース的に制約をうける部位で、非常にばね定数の小さい
(軟らかい)ものが必要とされる場合には、有効であ
る。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、芯金に
接するゴム層の内周面部分に芯金に沿って複数の中空部
を設けているため、この中空部が設けられた部分では、
ゴム層の厚みが薄くなり、ゴム層全体としてのばね定数
が下がる。これにより、本発明の複写機用ロールに生じ
た振動が、これに当接する感光ドラム等に伝達されるこ
とが非常に少なくなり、感光ドラム等の帯電音を低減す
ることができる。また、本発明の方法によれば、上記の
ような優れた複写機用ロールを簡単に、効率よく作製す
ることができる。
接するゴム層の内周面部分に芯金に沿って複数の中空部
を設けているため、この中空部が設けられた部分では、
ゴム層の厚みが薄くなり、ゴム層全体としてのばね定数
が下がる。これにより、本発明の複写機用ロールに生じ
た振動が、これに当接する感光ドラム等に伝達されるこ
とが非常に少なくなり、感光ドラム等の帯電音を低減す
ることができる。また、本発明の方法によれば、上記の
ような優れた複写機用ロールを簡単に、効率よく作製す
ることができる。
【図1】本発明の複写機用ロールの一実施の形態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】上記複写機用ロールの側面図である。
【図3】上記複写機用ロールの断面図である。
【図4】上記複写機用ロールの製造工程を示す説明図で
ある。
ある。
【図5】上記複写機用ロールの製造に用いる軸体の斜視
図である。
図である。
【図6】上記軸体の断面図である。
【図7】上記複写機用ロールの製造工程を示す説明図で
ある。
ある。
【図8】上記複写機用ロールの製造工程を示す説明図で
ある。
ある。
【図9】上記複写機用ロールの製造工程を示す説明図で
ある。
ある。
【図10】上記複写機用ロールの製造工程を示す説明図
である。
である。
【図11】従来例の説明図である。
【図12】従来例の説明図である。
1 芯金 2 ゴム層 3 溝 4 接着剤層
Claims (2)
- 【請求項1】 芯金と、この芯金の外周面に形成される
ゴム層を備え、上記芯金に接するゴム層の内周面部分に
芯金に沿って複数の中空部を設けたことを特徴とする複
写機用ロール。 - 【請求項2】 軸体の外周面に軸方向に延びる複数の凸
条部が円周に沿って所定間隔で形成されている中空部形
成用軸体を成形空間内に配置する工程と、上記成形空間
の内周面と芯金の外周面との間に形成される空間にゴム
を注入して加硫成形する工程と、生成加硫成形体から上
記軸体を引抜き除去する工程と、上記軸体の引抜き除去
跡に芯金を圧入して複写機用ロールを形成する工程を備
えたことを特徴とする複写機用ロールの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25252795A JPH0994894A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 複写機用ロールおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25252795A JPH0994894A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 複写機用ロールおよびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994894A true JPH0994894A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17238615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25252795A Pending JPH0994894A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 複写機用ロールおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0994894A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005262801A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | ローラ |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25252795A patent/JPH0994894A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005262801A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | ローラ |
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