JPH10328329A - ゴルフボールの製造方法 - Google Patents

ゴルフボールの製造方法

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JPH10328329A
JPH10328329A JP16344797A JP16344797A JPH10328329A JP H10328329 A JPH10328329 A JP H10328329A JP 16344797 A JP16344797 A JP 16344797A JP 16344797 A JP16344797 A JP 16344797A JP H10328329 A JPH10328329 A JP H10328329A
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JP
Japan
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spherical
molded product
hollow portion
layer
golf ball
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JP16344797A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Tanaka
聡明 田中
Yoshiyuki Okido
義之 大城戸
Hideki Sano
英起 佐野
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフボールの製造方法に於て、偏心量の著
しい減少を実現できると共に効率よく作業を行うことが
でき、高品質の多層構造のゴルフボールを大量生産でき
るようにする。 【解決手段】 ラグビーボール状の中空部1を成す一対
の半割型2から成る中間成形用金型3にて、球状の加硫
済内層4を中央に保持しつつ内層4に中間外層5を加硫
プレス成形にて積層する工程を少なくとも1回行ってラ
グビーボール状の中間成形品を形成する。その後、球状
の中空部を成す一対の半割型から成る球状成形用金型に
て、中間成形品を中央に保持しつつその中間成形品に最
外層を加硫プレス成形にて積層して、球状成形品を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフボールの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層構造のゴルフボールの製造方
法としては、次の方法があった。 偏心を避けるため、ある層を設けるときは、それよ
りも内側の部分、即ち、内層を別に加硫成形してから外
層金型内の所定の位置に可動ホールドピン等で固定し、
外層を形成する材料を射出成形機またはトランスファー
金型により射出すると共に適当なタイミングでホールド
ピンを引き抜いて、そのまま加硫成形する方法。 外層を半球状凹型と半球状凸型にて半殻状に半加硫
成形し、または未加硫の状態でシュリンクしない程度に
一定時間熱を加えて半殻状に成形し、半球状凸型を除去
後、半殻状外層を半球状凹型につけたまま、別に加硫成
形していた内核をセットし、加硫プレス成形する方法
(いわゆる中子方式)。 上記の方法において、外層を半殻状とせずに、シ
ート状とする方法。 一つの層を形成するときに、所望の形に加硫成形す
る金型とは異形の金型で、未加硫状態のまま、それより
も内側の加硫成形済みの層を浮遊状に包んで予備成形す
る方法。 内核の外周に外層厚みと同じ長さの突起を一体成形
により設け、準球殻構造で外層を被覆する方法。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、多層構造を有するゴルフボールの製造に好適な
ものではなかった。即ち、上述のの方法では、金型装
置の全体構造が極めて複雑であり、しかも、材料注入時
の圧力の限界により1回のプレスでの取り数が少なくな
って大量生産には不向きであった。また、可動ピンが挿
通される金型孔部の径寸法設定も困難であった。つま
り、可動ピンの外周面と金型孔部の内周面との間のクリ
アランスが極めて小であれば、該可動ピンの往復動が滑
らかに行えず、逆に、このクリアランスが大きければ、
このクリアランスからゴムが流出する虞れがあるからで
ある。
【0004】また、上述のの方法では、1回のプレス
での取り数の少なさや金型孔部の問題は克服されている
ものの、外層を一旦半殻状に形成したときに、その半殻
状外層は半殻状凹型に付着している必要があるにもかか
わらず、半殻状凸型の方に大部分付着し、半殻状凹型の
方に移す作業が必要であり、やはり大量生産できなかっ
た。また、上述のの方法では、外層半割体の仕込みを
シート状に変更しただけで上述のの方法と同様の欠点
があった。
【0005】また、上記の方法では、未加硫の層に対
して加硫済の内核が浮遊状態のまま成形するため、内核
が(特にシーム方向に)偏心し、一旦成形した後に、偏
心による不均一なシュリンクが生じ、2つの接着部分か
ら剥離、いわゆる口開きが生じ、加硫後の偏心や作業性
の低下を招いていた。これらを防ぐためには、プレス時
間や圧力などをゴム材料の変更に応じて細かく調整する
必要があるが、これとて十分な対策とは言えず、前工程
のばらつきやゴム材料のばらつきを吸収しうるには至ら
なかった。また、接着剤による接着力強化も可能である
が、工数が増える上、ばらつきの要因にもなる。また、
の方法では、理論上の偏心を0とすることができる
が、内核に一体成形された突起は、金型からの剥離性が
悪くなってしまう。これに対応するため外層径で成形し
た後、削り出して突起を形成することも考えられるが、
非常に手間がかかり現実的ではない。
【0006】そこで、本発明は、偏心量の著しい減少を
実現できると共に効率よく作業を行うことができ、高品
質の多層構造のゴルフボールを大量生産し得るゴルフボ
ールの製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係るゴルフボールの製造方法は、ラグビ
ーボール状の中空部を成す一対の半割型から成る中間成
形用金型にて、球状の加硫済内層を中央に保持しつつ該
内層に中間外層を加硫プレス成形にて積層する工程を少
なくとも1回行って、ラグビーボール状の中間成形品を
形成し、その後、球状の中空部を成す一対の半割型から
成る球状成形用金型にて、上記中間成形品を中央に保持
しつつ該中間成形品に最外層を加硫プレス成形にて積層
して、球状成形品を形成する。
【0008】また、中間成形用金型の中空部の合せ面と
平行な断面における形状を円形とすると共に該合せ面に
直交する断面の形状を楕円形又は略楕円形とし、かつ、
該中空部の短径を球状の加硫済内層の外径よりも僅かに
大きく設定し、さらに、球状成形用金型の中空部の内径
を中間成形品の長径よりも僅かに大きく設定するのが好
ましい。また、中間成形用金型の中空部の短径を、球状
の加硫済内層の外径よりも0.06〜0.40mm大きく設定する
のが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳説する。
【0010】図1〜図6は本発明に係るゴルフボールの
製造方法の実施の一形態を示し、この方法は、図1〜図
3の如く、ラグビーボール状の中空部1を成す一対の半
割型2,2から成る中間成形用金型3にて、球状の加硫
済内層4を中央に保持しつつその内層4に中間外層5を
加硫プレス成形にて積層する工程を1回行って、ラグビ
ーボール状の中間成形品6を形成し、その後、図4〜図
6の如く、球状の中空部7を成す一対の半割型8,8か
ら成る球状成形用金型9にて、中間成形品6を中央に保
持しつつその中間成形品6に最外層10, 10を加硫プレス
成形にて積層して、球状成形品11を形成するものであ
る。つまり、加硫プレス成形を合計2回行う。
【0011】しかして、図1〜図3に示すように、中間
成形用金型3の半割型2,2は、相互に対向する凹所1
2,12を有し、その凹所12, 12の開口端縁の外側に合せ
面13,13が形成される。そして、半割型2,2を合せ面1
3, 13が相互に当接するように重ねると一対の凹所12, 1
2にてラグビーボール状の中空部1が形成される。
【0012】具体的には、中空部1の合せ面13, 13と平
行な断面における形状を円形とすると共にその合せ面1
3, 13に直交する断面の形状を楕円形又は略楕円形とす
る。かつ、中空部1の短径Dを球状の加硫済内層4の外
径Eよりも僅かに大きく設定する。かつ、その短径D
を、球状の加硫済内層4の外径Eよりも0.06〜0.40mm大
きく設定する。つまり、0.06mm≦(D−E)≦0.40mmに
設定する。これは(D−E)<0.06mmであると、エア逃
げ不良が発生するためであり、0.40mm<(D−E)であ
ると、内層4の偏心が大きくなってしまうからである。
【0013】また、図4〜図6に示すように、球状成形
用金型9の半割型8,8は、相互に対向する半球状の凹
所14,14を有し、その凹所14, 14の開口端縁の外側に合
せ面15, 15が形成される。そして、その半割型8,8を
合せ面15, 15が相互に当接するように重ねると一対の凹
所14, 14にて球状の中空部7が形成される。しかして、
球状成形用金型9の中空部7の内径Mを中間成形品6の
長径Nよりも僅かに大きく設定する。具体的には、その
内径Mを長径Nよりも0.06〜0.40mm大きく設定する。つ
まり、0.06mm≦(M−N)≦0.40mmに設定する。これは
(M−N)<0.06mmであると、エア逃げ不良が発生する
ためであり、0.40mm<(M−N)であると、中間成形品
6(内層4)の偏心が大きくなってしまうからである。
さらに、球状成形用金型9の中空部7の内径Mを中間成
形用金型3の中空部1の長径Fと同一に設定する。
【0014】次に、上述の如く構成された中間成形用金
型3と球状成形用金型9を使用したゴルフボールの製造
方法を説明する。まず、図1に示すように、中間成形用
金型3の半割型2,2を相互に離間させた状態で、加硫
済内層4と外層形成用の未加硫のゴム材料S,Sを投入
する。具体的には、加硫済内層4に対して対向する2つ
の凹所14, 14側にゴム材料S,Sが位置するように、投
入する。
【0015】その後、半割型2,2を相対的に接近さ
せ、さらに、図2に示すように合せ面13, 13を相互に当
接させて、ラグビーボール状の中空部1を形成して、内
層4を中央に保持しつつその内層4に中間外層5,5を
加硫プレス成形にて積層する。即ち、所定温度(例えば
160℃)にて所定時間(例えば7分間)加硫プレスを行
う。
【0016】このとき、中空部1の合せ面13, 13と平行
な円形断面の短径Dが内層4の外径Eよりも僅かに(0.
06〜0.40mm)大きいのみであり円形断面の短径D方向へ
の遊びがほとんどないため、内層4はシーム方向───
即ち合せ面13, 13と平行な方向───へはほとんど移動
できない。かつ、内層4の上下両側には同量のゴム材料
S,Sが存在する上、中空部1が上下両方向に縮径して
いるため、内層4は上下方向にもほとんど移動できな
い。このため、内層4そのものが中空部1内で位置決め
されて中央に保持される。その後、図3に示すように、
半割型2,2を相互に離間させて、ラグビーボール状の
中間成形品6を取り出す。この中間成形品6に形成され
る中間外層5,5は、長径側両端部から短径側へ次第に
薄肉となる。
【0017】その後、図4に示すように、球状成形用金
型9の半割型8,8を相互に離間させた状態で、中間成
形品6と最外層形成用の未加硫のゴム材料S,Sを投入
する。具体的には、ラグビーボール状の中間成形品6
を、その長径方向と半割型8,8の合せ面15, 15が平行
になる姿勢とし、かつ、その半割型8,8の凹所14, 14
側にゴム材料S,Sが位置するように投入する。
【0018】さらにその後、半割型8,8を相対的に接
近させ、図5に示すように合せ面15, 15を相互に当接さ
せて、球状の中空部7を形成して、中間成形品6を中央
に保持しつつその中間成形品6に最外層10,10を加硫プ
レス成形にて積層する。即ち、所定温度(例えば 160
℃)にて所定時間(例えば15分間)加硫プレスを行う。
【0019】このとき、中空部7の内径Mが中間成形品
6の長径Nよりも僅かに(0.06〜0.40mm)大きいのみで
ありシーム方向───即ち合せ面15, 15と平行な方向─
──への遊びがほとんどないため、中間成形品6は長径
N方向へほとんど移動できない。かつ、中間成形品6は
短径方向へもほとんど移動できない。これは、中間成形
品6の長径N方向両端面が中空部7の内周面に当接して
しまうからである。このため、中間成形品6は中央に保
持される。その後、図6に示すように、半割型8,8を
相互に離間させて、球状成形品11を取り出す。さらにそ
の後、球状成形品11に(図示省略の)カバーを被せて、
ゴルフボール(製品)を形成する。
【0020】上述のように、このゴルフボールの製造方
法によれば、加硫プレス成形の際に加硫済内層4を中央
に保持するので、加硫済内層4の偏心量を著しく小さく
することができる。特に、従来の方法で生じ易かったシ
ーム方向の偏心を著しく減少できる。従って、内部の層
の偏心がほとんどない高品質の多層構造のゴルフボール
を製造できる。また、中間成形用金型3及び球状成形用
金型9の構造を簡単とすることができると共に、加硫プ
レス成形を効率良く速やかに行うことができるので、高
品質のゴルフボールを大量生産できる。
【0021】次に、図7〜図9は、本発明に係るゴルフ
ボールの製造方法の他の実施の形態を示し、中間外層5
(5a,5b)を加硫プレス成形にて積層する工程を2
回行って、最外層10を形成する工程と合わせて、合計3
回の加硫プレス成形を行うものである。具体的には、中
間成形用金型3として、第1中間成形用金型3aと第2
中間成形用金型3bの2種類の金型を順に使用し、その
後、球状成形用金型9を使用する。
【0022】また、第1中間成形用金型3aの中空部1
の長径F1 よりも、第2中間成形用金型3bの中空部1
の長径F2 の方を所定寸法だけ大きく設定する。かつ、
第1中間成形用金型3aの中空部1の短径D1 よりも第
2中間成形用金型3bの中空部1の短径D2 を僅かに大
きく設定する。また、球状成形用金型9の内径Mを第2
中間成形用金型3bにて形成される中間成形品6(第2
中間成形品6b)の長径Nよりも僅かに大きく形成す
る。さらに、球状成形用金型9の中空部7の内径Mを第
2中間成形用金型3bの中空部1の長径F2 と同一に設
定する。他の構成は図1〜図6のものと同様である。
【0023】しかして、このゴルフボールの製造方法を
説明すると、まず、第1中間成形用金型3aの半割型
2,2に球状の加硫済内層4と第1中間外層形成用の未
加硫のゴム材料を投入し、その後、図7に示すように、
半割型2,2の合せ面13, 13を相互に当接させて、ラグ
ビーボール状の中空部1を形成して、内層4を中央に保
持しつつその内層4に第1中間外層5a,5aを加硫プ
レス成形にて積層する。そして、プレス終了後、半割型
2,2を相互に離間させてラグビーボール状の中間成形
品6(第1中間成形品6a)を取り出す。
【0024】その後、第2中間成形用金型3bの半割型
2,2に第1中間成形品6aと第2中間外層形成用の未
加硫のゴム材料(図示省略)を投入し、その後、図8に
示すように、第2中間成形用金型3bの半割型2,2の
合せ面13, 13を相互に当接させて、内層4を中央に保持
しつつその内層4に第2中間外層5b,5bを加硫プレ
ス成形にて積層する。そして、プレス終了後、半割型
2,2を相互に離間させてラグビーボール状の中間成形
品6(第2中間成形品6b)を取り出す。
【0025】その後、球状成形用金型9の半割型8,8
に第2中間成形品6bと最外層形成用の未加硫のゴム材
料を投入し、図5に示すように合せ面15, 15を相互に当
接させて、球状の中空部7を形成して、第2中間成形品
6bを中央に保持しつつ最外層10,10を加硫プレス成形
にて積層する。
【0026】これにより、内層4を常に金型(第1・第
2中間成形用金型3a,3b及び球状成形用金型9)の
中空部1,7の中央に保持しつつ加硫プレス成形するの
で、内層4の偏心量を著しく小さくすることができる。
【0027】なお、本発明のゴルフボールの製造方法に
於て、加硫プレス成形の合計回数は2〜4回程度とする
のが好ましい。即ち、合計回数が2回の場合は、図1〜
図6にて説明したように、中間外層5を形成する工程を
1回と、最外層10を形成する固定を1回行う。合計回数
が3回の場合は、図7〜図9にて説明したように、中間
外層5を形成する工程を2回と、最外層10を形成する固
定を1回行う。また、合計回数が4回の場合は、図示省
略したが、中間外層5を形成する工程を3回と、最外層
10を形成する固定を1回行えばよい。また、未加硫の材
料の仕込み、予備成形、接着等はどのような方法でもよ
い。
【0028】
【実施例】次に、実施例を示す。実施例1として、図1
〜図6に示した方法にて合計2回の加硫プレス成形を行
って球状成形品11を作製し、実施例2として、図7〜図
9に示した方法と同様の方法にて合計3回の加硫プレス
成形を行って球状成形品11を作製した。また、比較例と
して、図10に示すように、球状の中空部aを有する半割
型b,bから成る金型cのみを使用して加硫済内層dを
後に外層fとなる未加硫材料e内に浮遊状として1回の
加硫プレス成形のみで球状成形品を作製した。
【0029】実施例1に於て、中間成形用金型3(図1
〜図3参照)の長径Fを 39.66mm、短径Dを 31.54mmと
し、球状成形用金型9(図4〜図6参照)の内径Mを 3
9.66mmとした。また、加硫済内層4の外径Eを 31.50mm
とした。また、実施例2に於て、第1中間成形用金型3
a(図7参照)の長径Fを 30.00mm、短径Dを 24.20mm
とし、第2中間成形用金型3b(図8参照)の長径Fを
39.66mm、短径Dを 24.40mmとし、球状成形用金型9
(図9参照)の内径Mを 39.66mmとした。加硫済内層4
の外径Eは 24.00mmとした。比較例は、中空部の内径を
39.66mmとした。また、加硫済内層4の外径を 31.50mm
とした。上記実施例1,2と比較例における材料の配合
と加硫プレス成形の条件を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】次に、実施例1,2と比較例の加硫プレス
成形の合計回数と内層の偏心量を表2に示す。なお、表
2に於て、偏心量は、実施例1,2と比較例について球
状成形品を60個ずつ形成して偏心量の平均値をとった。
【0032】
【表2】
【0033】上記表2から明らかなように、比較例では
偏心量が0.35mmであるのに対し、実施例1では0.12mm、
実施例2では0.10mmであり、実施例1,2とも比較例に
比して偏心量が3分の1前後ときわめて小さくなった。
また、実施例1よりも実施例2の方が偏心量が小さくな
った。なお、実施例1に於て、中間成形品6は中間成形
用金型3での加硫プレス成形後に収縮してその長径Nが
39.40mmとなった(図2〜図5参照)。また、実施例2
に於て、第1中間成形品6aは第1中間成形用金型3a
での加硫プレス成形後に収縮してその長径が 29.80mm、
短径が 24.10mmとなり、第2中間成形品6bは第2中間
成形用金型3bでの加硫プレス成形後に収縮してその長
径が 39.40mm、短径が 24.30mmとなった(図7〜図9参
照)。
【0034】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0035】請求項1記載のゴルフボールの製造方法に
よれば、内層の偏心量が著しく小さい高品質の多層構造
のゴルフボールを、簡単かつ確実に、しかも作業効率良
く大量生産できる。また、本発明のゴルフボールの製造
方法に使用する金型(中間成形用金型3と球状成形用金
型9)の構造が簡単となる。
【0036】請求項2記載のゴルフボールの製造方法に
よれば、内層の偏心量の減少を一層確実とすることがで
きる。請求項3記載のゴルフボールの製造方法によれ
ば、内装の偏心量を一層小さくすることができると共
に、エア逃げ不良の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における材料投入時の断
面図である。
【図2】1回目の加硫プレス成形時の断面図である。
【図3】中間成形品の取出し時の断面図である。
【図4】2回目の材料投入時の断面図である。
【図5】2回目の加硫プレス成形時の断面図である。
【図6】球状成形品の取出し時の断面図である。
【図7】他の実施の形態における1回目の加硫プレス成
形時の断面図である。
【図8】2回目の加硫プレス成形時の断面図である。
【図9】3回目の加硫プレス成形時の断面図である。
【図10】比較例の断面図である。
【符号の説明】
1 中空部 2 半割型 3 中間成形用金型 4 加硫済内層 5 中間外層 6 中間成形品 7 中空部 8 半割型 9 球状成形用金型 10 最外層 11 球状成形品 13 合せ面 D 短径 E 外径 M 内径 N 長径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラグビーボール状の中空部1を成す一対
    の半割型2,2から成る中間成形用金型3にて、球状の
    加硫済内層4を中央に保持しつつ該内層4に中間外層5
    を加硫プレス成形にて積層する工程を少なくとも1回行
    って、ラグビーボール状の中間成形品6を形成し、その
    後、球状の中空部7を成す一対の半割型8,8から成る
    球状成形用金型9にて、上記中間成形品6を中央に保持
    しつつ該中間成形品6に最外層10を加硫プレス成形にて
    積層して、球状成形品11を形成することを特徴とするゴ
    ルフボールの製造方法。
  2. 【請求項2】 中間成形用金型3の中空部1の合せ面1
    3, 13と平行な断面における形状を円形とすると共に該
    合せ面13, 13に直交する断面の形状を楕円形又は略楕円
    形とし、かつ、該中空部1の短径Dを球状の加硫済内層
    4の外径Eよりも僅かに大きく設定し、さらに、球状成
    形用金型9の中空部7の内径Mを中間成形品6の長径N
    よりも僅かに大きく設定した請求項1記載のゴルフボー
    ルの製造方法。
  3. 【請求項3】 中間成形用金型3の中空部1の短径D
    を、球状の加硫済内層4の外径Eよりも0.06〜0.40mm大
    きく設定した請求項2記載のゴルフボールの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9457532B2 (en) 2012-12-20 2016-10-04 Bridgestone Sports Co., Ltd. Mold for injection-molding a golf ball, and golf ball manufacturing method

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9457532B2 (en) 2012-12-20 2016-10-04 Bridgestone Sports Co., Ltd. Mold for injection-molding a golf ball, and golf ball manufacturing method

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