JPH0994153A - 宅配荷物受取ボックス - Google Patents

宅配荷物受取ボックス

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Publication number
JPH0994153A
JPH0994153A JP25070795A JP25070795A JPH0994153A JP H0994153 A JPH0994153 A JP H0994153A JP 25070795 A JP25070795 A JP 25070795A JP 25070795 A JP25070795 A JP 25070795A JP H0994153 A JPH0994153 A JP H0994153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pallet
front opening
shutter
box
movement
Prior art date
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Pending
Application number
JP25070795A
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English (en)
Inventor
Osamu Yokota
修 横田
Takehiro Minato
武弘 湊
Kouichi Sakata
耿一 阪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokoku Kogyo Co Ltd
Seiko Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Kogyo Co Ltd
Seiko Sangyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hokoku Kogyo Co Ltd, Seiko Sangyo Co Ltd filed Critical Hokoku Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH0994153A publication Critical patent/JPH0994153A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の荷物を順次、合理的にしかも安全か
つ確実に保管できて、不正な抜き取りやいたずらをされ
難くする。 【解決手段】 前面が開口しているボックス本体12に
最初に配達された荷物Waを入れ、パレット30を挿入
し、シャッター40を一段目のパレット30まで引き上
げ保管し、その後に配達された荷物Wbを入れ、パレッ
ト30を挿入し、シャッター40をさらに2段目のパレ
ット30まで引き上げて保管する。シャッター40の前
記前面開口14を閉じる方向への移動は許容するが後戻
りは阻止する逆転防止機構50を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家人が不在のとき
に宅配便等により配達された荷物を受け取って保管でき
るようにされた宅配荷物受取ボックスに係り、特に、先
に配達された荷物を取り出す前に別の荷物が配達された
場合においてスペース的に余裕があるときには先の荷物
を取り出すことを要しないで後の荷物を受け取って保管
できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、宅配便の発展拡大と昼間不在家庭
の増加に伴い、宅配業務と荷物の受け取りに関する問題
がクローズアップされている。すなわち、最近における
共働き家庭の増加等よる社会変化によって、宅配荷物を
受け取るべき家人が一人もいない留守宅が増加してお
り、家人が不在の際には、適当な時間をおいて再配達す
るか、連絡票等を残しておいて在宅時を連絡してもらい
再配達するか、隣家に代受け取りをお願いするか、等の
方策がとられているが、再配達は宅配業務の効率を低下
させてコストアップを招くとともに、荷物の受け取り時
期を遅らせることになって問題であるし、隣家に代受け
取りを頼むことは気兼ねがあるとともにプライバシーの
保護の観点から問題がある。
【0003】そのため、大規模な集合住宅等において
は、常時無人で宅配荷物を受け渡しできる宅配荷物受取
ロッカーを設置している場合がある。この宅配荷物受取
ロッカーは、数種類の大きさのボックスを組み合わせ
て、各ボックスの施錠、解錠を、部屋番号と暗証番号を
インプットすることで電気錠を開閉するようにした電気
施錠式のものと、専用キー又はダイヤル錠を使った機械
施錠式のものとが知られているが、これらはいずれも、
大掛かりで極めて高価であり、保守点検等に手間を要す
るので、一戸建て住宅や小規模の集合住宅には適さな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、最近において
は、一戸建て住宅用として、門柱や壁部に埋め込むこと
ができる程度の大きさの箱型状で電気施錠式又は機械施
錠式をとる宅配荷物受取ボックスが提案されているが、
このものでは、ボックスの扉の施錠を暗証番号をインプ
ットしたり専用キーを用いたりすることよって外し、扉
を開けて配達された荷物を取り出し、中を空にした後で
ないと、たとえ先の荷物を置いたまま次の荷物を入れ置
くスペースがあっても、次の荷物を入れることができな
い構造となっている。
【0005】ところが、御中元や御歳暮の配達時期等に
は、一般家庭においても1日に数個もしくはそれ以上の
個数の荷物が別々に配達される場合がしばしばあるが、
上記のように荷物を一個だけしか受け取れない宅配荷物
受取ボックスでは、当然ながらボックスの個数を増やな
いと2個目以降は受け取れない。しかし、一戸建て住宅
においては、設置スペース等の点からこの種の宅配荷物
受取ボックスを複数個設置するには無理があり、また、
複数個設置する場合には一個増やす毎に費用が倍増する
ことになるので、不経済である。
【0006】そのため、一個のみで複数個の荷物を受け
取れる、言い換えれば、先に配達された荷物を取り出す
前に別の荷物が配達された場合においてスペース的に余
裕があるときには先の荷物を取り出すことを要しないで
後の荷物を受け取って保管でき、しかも、一度受け取っ
た荷物は正当な受け取り人(家人)以外にはたとえ次の
荷物を入れ置く際にも取り出せないようにされた宅配荷
物受取ボックスが要望されている。
【0007】また、このような宅配荷物受取ボックスに
あっては、上記に加え、比較的簡素な構成で低コストで
製作できること、破壊され難い構造であること、外部か
らの不正な抜き取りに対する防止対策が十分であるこ
と、受け取った荷物を外部からいたずらされ難い構造で
あること、等も要求される。かかる点に鑑み本発明は、
上述した如くの問題を解消した宅配荷物受取ボックスを
提供すること、具体的には、スペース的に余裕がある場
合には先の荷物を取り出すことを要しないで後の荷物を
受け取って保管できるようにされるとともに、先に受け
取って保管している荷物は家人以外は取り出せないよう
にでき、もって、複数個の荷物を合理的に、しかも、安
全かつ確実に保管できて、省スペース化、低コスト化を
も図れ、さらに、外部からの不正な抜き取りに対する防
止対策が十分であり、また、破壊され難くかつ受け取っ
た荷物を外部からいたずらされ難い構造を持つ宅配荷物
受取ボックスを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、本発明に係る宅配荷物受取ボックスは、前面が開口
しているボックス本体と、このボックス本体の前面開口
から挿入されて内部を仕切るように配置される複数枚の
パレットと、前記ボックス本体内で前記パレットを上下
方向の移動を阻止した状態で保持するパレット保持手段
と、前記ボックス本体の前面開口を閉じるべく一端側か
ら引き出されてその先端が適宜の位置で停止保持される
折曲又は折り畳み可能なシャッターと、このシャッター
の前記前面開口を閉じる方向への移動は許容するが前記
前面開口を開く方向の移動は阻止するようにされた逆転
防止機構と、を具備して構成される。
【0009】前記シャッターは、市販の公知のものを使
用することができ、ボックス本体の前面開口を上下のい
ずれの方向から開閉するようにしてもよい。本発明にお
いては、前記逆転防止機構を専用キーにより解除状態に
なすこと、あるいは、前記パレットの前記前面開口側の
端部に荷物抜取防止部を突設するとともに、前記パレッ
トの前記前面開口側から後面側への移動は許容するがそ
の逆方向の移動は阻止する一方向ロック機構を付設する
こと等が好ましい態様として挙げられる。
【0010】前記一方向ロック機構を付設した場合に
は、その一方向ロック機構の解除動作を前記シャッター
の開成動作に連動させるようになすことが好ましい態様
として挙げられる。上記の如き構成を有する本発明に係
る宅配荷物受取ボックスの好ましい一例においては、荷
物(1個目)を該ボックスに受け取らせて保管させるに
あたっては、先ず、配達人は施錠していない表扉(無く
ても可)を開いて、ボックス本体の底部に荷物を入れ置
き、例えばボックス本体の上部空間に設けられたパレッ
ト載置部に複数枚重ね置きされているパレットの一枚を
取り出して、該パレットを前面開口から挿入して内部を
仕切るように前記荷物の直近上位に配置する。なお、パ
レットは例えばボックス本体の内側部に高さ方向に沿っ
て所定間隔をあけて設けられている多段の溝等のパレッ
ト保持手段により上下方向の移動を阻止された状態で略
水平に保持される。
【0011】次に、例えばボックス本体の底部に収納さ
れているシャッターの上端を上方に引っ張り上げて前記
パレットの高さ位置まで移動させる。この状態では、逆
転防止機構によりシャッターの後戻り、言い換えれば前
面開口を開く方向への移動が阻止されるので、ボックス
本体の前記前面開口のうちの前記パレットより下方の前
面開口側部分はシャッターにより完全に閉塞され、荷物
の取り出しが不能となるだけでなく、該シャッター、パ
レット、ボックス本体により荷物が完全に包囲されるた
め、荷物が外部からいたずらされることも回避できる。
【0012】また、上記に加え、好ましい態様では、一
方向ロック機構によりパレットの後面側から前面開口側
への移動は阻止される。この場合は、パレットの引き出
しができないだけでなく、パレットの前記前面開口側の
端部に荷物抜取防止部を突設しておけば、該パレットに
より荷物の前面開口側空間は部分的に閉塞され、前面開
口側からの荷物の取り出しは不能となり、前記シャッタ
ーによる荷物抜き取り防止策にパレットによるものが加
わり、より安全性が増し、盗難等を確実に防げる。
【0013】先に荷物が入れ置かれて保管されている状
態で、次の荷物(2個目以降)を該ボックスに受け取ら
せて保管させるにあたっては、次の荷物を前回挿入配置
してあるパレット上に入れ置き、パレット載置部から次
のパレットを取り出して、該パレットを前回と同様に前
記荷物の直近上位に挿入して配置し、次いで、前回のパ
レットの高さ位置まで引き上げられてそこで保持されて
いるシャッターの上端をさらに上方に引っ張り上げて次
段のパレットの高さ位置まで移動させる。これにより、
1個目の荷物と同様に、2個目以降の荷物の取り出しも
不能となるだけでなく、該シャッター、パレット、ボッ
クス本体により全ての荷物が完全に包囲されるため、全
荷物が外部からいたずらされることも回避でき、安全確
実に荷物の保管ができる。
【0014】荷物を取り出すときは、表扉を開け、例え
ば専用キーにより逆転防止機構を解除状態にするととも
に、一方向ロック機構も解除状態にして、シャッターを
前面開口を開く方向に移動させるとともに、パレットを
前面開口側に引き抜き、ボックス底部上あるいはパレッ
ト上に入れ置かれ保管されていた荷物を前面開口(後面
側に別途取り出し口を設けても可)から取り出す。な
お、引き出されたパレットは再度積み重ねる等してパレ
ット載置部に戻して表扉を閉じ、宅配荷物受取ボックス
を元の状態(荷物を受け取っていない状態)に戻す。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る宅配荷物受取
ボックスの実施例を図面を参照しながら説明する。図1
は本発明に係る宅配荷物受取ボックスの一実施例を示し
ている。図示例の宅配荷物受取ボックス10は、門柱あ
るいは建物外壁等(図示省略)に組み込まれるようにさ
れており、図1の斜視図において手前側(左側)が前面
(屋外側)で背面側が後面(屋内側)とされており、全
体として金庫型の構造を持っている。この宅配荷物受取
ボックス10は、外表面を形成する底板部12a、天板
部12b、後板部12c、左右の側板部12d,12
d、及び後述するシャッター40により開閉される前面
開口14が設けられたコ字枠状の前縁板部12fからな
る直方体状のボックス本体12を備えており、該ボック
ス本体12の前面側には把手22付きの表扉20が適宜
のヒンジ部材21,21により回動可能に取り付けられ
ている。前記表扉20は錠が施されず、従って屋外から
自由に開閉できるようにされている。
【0016】ボックス本体12の内側には、図1に加え
て図2をも参照すればよくわかるように、前記外表面を
形成する底板部12a、天板部12b、後板部12c、
左右の側板部12d,12dから所定間隔をあけて、内
底板部15a、内天板部15b、内後板部15c、左右
の内側板部15d,15dが配設されており、それらで
画成される部分が荷物保管空間Pとされ、この空間Pの
上方、つまり内天板部15bと天板部12bとの間の部
分がパレット載置部Qとされている。このパレット載置
部Qには、所要枚数(4〜5枚)のパレット30が重ね
られて配置される。
【0017】パレット30は、ボックス本体12の前面
開口14から挿入されて内部を仕切るように配置される
もので、前記前面開口14から後面側に略水平な姿勢で
挿入される平板部31を有し、この平板部31の後端部
(挿入時に前記前面開口14側とされる端部)にそれよ
りも狭幅の荷物抜取防止部32が下向きに折曲されて突
設されている。
【0018】前記左右の内側板部15d,15dの内面
側には、図1、図2に加えて図5及び図6をも参照すれ
ばよくわかるように、それぞれ2本づつ垂直な柱状凸部
24が前後に所定間隔を開けて突設されており、それら
の4本の柱状凸部24には、高さ方向に所定間隔をあけ
て前記パレット30の平板部31の両端部が挿通せしめ
られてその上下方向の移動を阻止し得るスリット状の係
合溝25,25が各柱状凸部24で同一高さ位置となる
ように所要段数形成されている。
【0019】前記柱状凸部24,24,…のうちの正面
から見て手前側に位置するもの内側近傍には、前記パレ
ット30の前記前面開口14側から後面側への移動は許
容するがその逆方向の移動は阻止する一方向ロック機構
35が付設されている。この一方向ロック機構35は、
図4(破線)、図5及び図6を参照すればよくわかるよ
うに、前記柱状凸部24,24内側近傍の、内底板部1
5aと内天板部部15bとの間に、垂直方向に上下動可
能にかつ回動可能に立設配置された基体ロッド36を有
し、この基体ロッド36は、下端部近傍に円板37が固
定されており、この円板37と内底板部15aとの間に
上下方向に伸縮可能なねじりコイルばね38が介装され
ている。ねじりコイルばね38の一端部は前記円板37
に係止され、他端は前記側板部12dに着接せしめられ
ている。
【0020】前記基体ロッド36の前記円板37より上
方には、柱状凸部24の各係合溝25,25,…を塞ぎ
得る高さ位置となるように所定間隔をあけてロック板3
3,33,…が同一方向に向けて固着されている。この
ロック板33,33,…は、前記ねじりコイルばね38
の作用により、常時前記柱状凸部24における前記前面
開口14側の内側面に弾発的に当接せしめられる。ま
た、ロック板33,33,…は、前記基体ロッド36全
体が後述するようにシャッター40の開成動作に連動し
て、前記ねじりコイルばね38の上下方向の弾性力に抗
して押し下げられたときには、それと一体に前記係合溝
25,25より下方の位置に移動せしめられる(図4の
状態から図5の状態に位置変化)。
【0021】この一方向ロック機構35においては、パ
レット30の係合溝25,25への挿入時には、図6
(A)に示される如くに、ロック板33がパレット30
の平板部31に押されて基体ロッド36全体が回動し、
パレット30の前面開口14側から後面側への移動は許
容され、パレット30を係合溝25,25にセットでき
るが、一旦セットしたパレット30を引き抜く際には、
前記ロック板33にパレット30の平板部31の両端が
当たるのでその移動が阻止される。
【0022】一方、前記左右の側板部12d,12dの
内面側には、それぞれ前面開口14を開閉するためのシ
ャッター40の移動案内を行うための全体が概略コ字状
で断面が凹字状の案内溝27,27が設けられている。
この案内溝27,27は、前記前縁板部12fの縦辺部
に沿って垂直に伸びる前辺部27a、前記底板部12a
と前記内底板部15aとの間で水平に伸びる底辺部27
b、前記後板部12cと前記内後板部15cとの間で垂
直に伸びる後辺部27cからなっている。
【0023】そして、この案内溝27,27に案内され
て移動せしめられる、前面開口14を開閉するためのシ
ャッター40は、11(荷物2個保管状態)に加えて図
3(全開状態)及び図4(荷物1個保管状態)を1照す
ればよくわかるように、全体が横に折曲ないし折り畳め
るようにされている。具体的には、前記案内溝27,2
7内を転動するローラー45,45,…とそれらを連結
するリンク46,46,…からなる左右一対のローラー
チェーンを備え、前記左右のリンク46,46,…にそ
れぞれ前記前面開口14を横断する長さを有する細長覆
い板43を取り付けたもので、全長は前記前面開口14
を前記細長覆い板43で塞ぎ得る長さを有し、全開状態
においては、先頭の取手42が前面開口14の下端に位
置し、後端のローラー45は案内溝27のうちの後板部
12c側の後辺部27cに位置せしめられる。
【0024】このシャッター40の取手42を最下端位
置(開成状態)から上方に引き上げると、全ローラー4
5,45,…が前記案内溝27,27を転動して移動
し、前面開口14側においては細長覆い板43,43,
…がその一部を重なり合わせるようにして前記前面開口
14を閉じるようにされる。また、シャッター40の先
頭のリンク46には、図3に示される如くに、押し下げ
片部47が突設されており、この押し下げ片部47は、
シャッター40が開成状態(図3)にされるとき、前記
した一方向ロック機構35の円板部37に衝接して、基
体ロッド36全体を前記ねじりコイルばね38の弾性力
に抗して押し下げ、一方向ロック機構35を解除状態に
するようになっている。
【0025】そして、本実施例においては、前記シャッ
ター40の前記前面開口14を閉じる方向への移動は許
容するが前記前面開口14を開く方向の移動(後戻り)
は阻止するようにされた逆転防止機構50が、正面から
見て底部の左隅部に設けられている。逆転防止機構50
は、図3、図4に加えて図5をも参照すればよくわかる
ように、前記シャッター40の左側のローラー45,4
5間に嵌まり込む直角三角形状のストッパ52を備えて
いる。このストッパ52は斜辺側の端部がピン53によ
り揺動可能に枢支されるとともに、ピン53に外嵌され
たねじりコイルばね54により常時上方(ローラー4
5,45間に嵌まり込む方向)に付勢されている。した
がって、シャッター40をの先頭を上方、つまり前面開
口14を閉じる方向に引き上げるときには、ローラー4
5によりストッパ52の斜辺部が下方に押され、ストッ
パ52は図4において一点鎖線で示される如くに下方に
揺動してローラー45を通過させる。それに対し、一旦
通過したローラー45を後戻りさせる場合、つまり、シ
ャッター40を前記前面開口14を開く方向に移動させ
ようとすると、前記ローラー45がストッパ52の垂直
な縦辺部に当たって止められ、ストッパ52は下方には
揺動しないので、シャッター40の前記前面開口14を
開く方向の移動は阻止される。
【0026】また、この逆転防止機構50は、専用キー
によって解除状態にできるようにされている。すなわ
ち、前記ストッパ52の下方には、専用キーにより回動
せしめられるロッド62付き鍵60が配設されており、
専用キーを鍵60に挿入して回動させると、ロッド62
に固設されたアーム58が図の一点鎖線で示される如く
に回動し、それに連動してアーム58に直立されたピン
57により、ストッパ52に固設されたL形アーム56
が押し下げられ、ストッパ52は、図4において一点鎖
線で示される如くに下方に揺動してローラー45を通過
させる位置まで退避せしめられる。
【0027】このようにしてストッパ52が退避せしめ
られると、引き上げられているシャッター40は、自重
で、または手で押し下げることにより、もとの開成状態
に戻される。上記の如き構成を有する本実施例の宅配荷
物受取ボックス10においては、荷物(1個目)Waを
該ボックス10に受け取らせて保管させるにあたって
は、先ず、配達人は施錠していない表扉20を開いて、
ボックス本体12の底部に荷物Waを入れ置き、ボック
ス本体12の上部空間に設けられたパレット載置部Qに
複数枚重ね置きされているパレット30の一枚を取り出
して、該パレット30を前面開口14から前記荷物の直
近上位の係合溝25に挿入して内部を仕切るように配置
する。ここで、パレット30は係合溝25により上下方
向の移動を阻止された状態で略水平に保持され、その
後、後述するようにシャッター40が引き上げられたと
き、一方向ロック機構35が係合溝25を塞ぐロック位
置に来て、パレット30の引き抜きを阻止するようにさ
れる。
【0028】次に、ボックス本体12の底部に収納され
ているシャッター40の取手42を上方に引っ張り上げ
て前記パレット30の高さ位置まで移動させる(図4の
状態)。この状態では、逆転防止機構50によりシャッ
ター40の後戻り、言い換えれば前面開口14を開く方
向への移動が阻止されるので、ボックス本体12の前記
前面開口14のうちの前記パレット30より下方の部分
はシャッター40により完全に閉塞され、荷物Waの取
り出しが不能となるだけでなく、該シャッター40、パ
レット30、ボックス本体12により荷物Waが完全に
包囲されるため、荷物Waが外部からいたずらされるこ
とも回避できる。
【0029】また、上記に加え、一方向ロック機構35
によりパレット30の後面側から前面開口14側への移
動は阻止される。この場合は、パレット30の引き出し
ができないだけでなく、パレット30の前記前面開口1
4側の端部に荷物抜取防止部32が突設されているの
で、該パレット30により荷物Waの前面開口14側空
間は部分的に閉塞され、前面開口14側からの荷物Wa
の取り出しは不能となり、前記シャッター40による荷
物抜き取り防止策にパレット30によるものが加わり、
より安全性が増し、盗難等を確実に防げる。
【0030】先に荷物Waが入れ置かれて保管されてい
る状態で、次の荷物(2個目以降)Wb,…を該ボック
ス10に受け取らせて保管させるにあたっては、次の荷
物Wb,…を前回挿入配置してあるパレット30上に入
れ置き、パレット載置部Qから次のパレット30を取り
出して、該パレット30を前回と同様に前記荷物Wb,
…の直近上位に挿入して配置し、次いで、前回のパレッ
ト30の高さ位置まで引き上げられてそこで保持されて
いるシャッター40の上端をさらに上方に引っ張り上げ
て次段のパレット30の高さ位置まで移動させる。これ
により、1個目の荷物Waと同様に、2個目以降の荷物
Wb,…の取り出しも不能となるだけでなく、該シャッ
ター40、パレット30、ボックス本体12により全て
の荷物Wa,Wb,…が完全に包囲されるため、全荷物
荷物Wa,Wb,…が外部からいたずらされることも回
避でき、安全確実に荷物の保管ができる。
【0031】荷物Wa,Wb,…を取り出すときは、表
扉20を開け、例えば専用キーにより逆転防止機構50
を解除状態にして、シャッター40を引き下ろして開成
状態にする。そうすると、前記したように一方向ロック
機構35も解除状態にされ、パレット30,30,…を
前面開口14側に引き抜き、ボックス底部上あるいはパ
レット30上に入れ置かれ保管されていた荷物Wa,W
b,…を前面開口(後面側に別途取り出し口を設けても
可)14から取り出す。なお、引き出されたパレット3
0は再度積み重ねる等してパレット載置部Qに戻して表
扉20を閉じ、宅配荷物受取ボックス10を元の状態
(荷物を受け取っていない状態)に戻す。なお、ボック
ス本体12の大きさや、パレット30の枚数等の構成
は、宅配される荷物の個数や大きさ等を勘案して適宜変
更することが可能であり、上述した例に限られないこと
は勿論である。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明による宅配荷物受取ボックスは、簡単な構成でありな
がら、スペース的に余裕がある場合には先の荷物を取り
出すことを要しないで後の荷物を受け取って保管できる
とともに、先に受け取って保管している荷物は家人以外
は取り出せないようにでき、しかも、複数個の荷物を合
理的に、安全かつ確実に保管できて、省スペース化、低
コスト化をも図れ、さらに、外部からの不正な抜き取り
に対する防止対策が十分であり、また、破壊され難くか
つ受け取った荷物を外部からいたずらされ難いといった
極めて実用的で多用な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る宅配荷物受取ボックスの一実施例
の全体構成を示す概略斜視図。
【図2】図1に示される実施例の縦断面図。
【図3】主としてシャッター及び逆転防止機構の構成の
説明に供される図。
【図4】主としてシャッター及び逆転防止機構の動作説
明に供される図。
【図5】主として一方向ロック機構及び逆転防止機構の
構成の説明に供される図。
【図6】一方向ロック機構の動作説明に供される図。
【符号の説明】
10:宅配荷物受取ボックス、12:ボックス本体、1
4:前面開口、20:表扉、24:柱状凸部、25:案
内溝、30:パレット、33:ロック板、35:一方向
ロック機構、40:シャッター、50:逆転防止機構、
Wa,Wb:荷物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口しているボックス本体と、こ
    のボックス本体の前面開口から挿入されて内部を仕切る
    ように配置される複数枚のパレットと、前記ボックス本
    体内で前記パレットを上下方向の移動を阻止した状態で
    保持するパレット保持手段と、前記ボックス本体の前面
    開口を閉じるべく一端側から引き出されてその先端が適
    宜の位置で停止保持される折曲又は折り畳み可能なシャ
    ッターと、このシャッターの前記前面開口を閉じる方向
    への移動は許容するが前記前面開口を開く方向の移動は
    阻止するようにされた逆転防止機構と、を具備して構成
    された宅配荷物受取ボックス。
  2. 【請求項2】 前記逆転防止機構は専用キーによって解
    除状態にできるようにされていることを特徴とする請求
    項1記載の宅配荷物受取ボックス。
  3. 【請求項3】 前記パレットの前記前面開口側の端部に
    荷物抜取防止部が突設され、かつ、前記パレットの前記
    前面開口側から後面側への移動は許容するがその逆方向
    の移動は阻止する一方向ロック機構が付設されているこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の宅配荷物受取ボッ
    クス。
  4. 【請求項4】 前記一方向ロック機構の解除動作を前記
    シャッターの開成動作に連動させるようにされているこ
    とを特徴とする請求項3記載の宅配荷物受取ボックス。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2430608A (en) * 2005-09-30 2007-04-04 Bybox Holdings Ltd Automated multiple compartment locker with roller shutter fascia
JP2016123779A (ja) * 2015-01-07 2016-07-11 株式会社Lixil ポスト
JP2018139763A (ja) * 2017-02-27 2018-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 荷受けボックス

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