JP3211557U - 不在時配達荷物受取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】一戸建てや集合住宅といった住宅等の建物の居住空間と外部空間とを隔てるドア状又は壁状の仕切構造体に容易に設置できるのみならず、荷物のいたずらや盗難を防ぐことができ、且つ配達人側又は受取人側のいずれも鍵や暗証番号の入力が不要である不在時配達荷物受取り装置を提供する。【解決手段】配達荷物が投入される開閉式投入口20と、開閉式投入口から投入された配達荷物を収容する伸縮網袋体22と、配達人の少なくとも顔を録画する映像記録装置と、受領書26を発券するための受領書発券装置と、開閉式投入口と伸縮網袋体の収容入口30との間のいずれかの箇所に設けられた盗難防止用の鋸歯状部32と、を有し、開閉式投入口が、仕切構造体16の下端から少なくとも150cm以上の高さに設置され、且つ伸縮網袋体の長さが、最も伸張した状態でも下端が床面に着かない長さとした。【選択図】図1
Description
本考案は、一戸建てや集合住宅といった住宅等の建物の居住空間と外部空間とを隔てるドア状又は壁状の仕切構造体に設置することで、居住者が不在時でも配達荷物を受取り可能とする不在時配達荷物受取り装置に関する。
昨今では、インターネットショッピングや通信販売の普及などによって、宅配便による配達荷物の取扱量が急激に増加している。一方で、配達荷物を運ぶ配送ドライバーが不足してきており、これらは深刻な問題になってきている。
また、配達荷物の増加に伴い、居住者が不在で再配達をせざるを得ないケースも増加しており、居住者が不在時でも配達荷物を受取れる宅配受取りボックスの需要が高まっており、様々な宅配ボックスが製作され商品化されている。
居住者が不在時でも配達荷物を受け取れる宅配受取りボックスとしては、例えば特許文献1に記載された宅配物保管管理用ボックス装置がある。
宅配受取りボックスの多くはマンションなどの集合住宅に設置したり駅やコンビニエンスストアに設置したりするために、簡易金庫や手荷物ロッカー風の形態になっていて、配達人は宅配受取りボックスを開けて荷物を中に入れるためには鍵や暗証番号が必要であり、荷物の受取人も宅配受取りボックスを開けるには同じように鍵や暗証番号が必要である。
また個人住宅用の宅配受取りボックスも、出し入れに金庫のような鍵が必要だったり、暗証番号が必要だったりと、堅牢な金庫の様なボックスになっており、同じように、配達人は宅配受取りボックスを開けて荷物を入れるためには鍵や暗証番号が必要な場合が多く、荷物の受取人も同じように鍵や暗証番号が必要であり、取扱いが煩雑である。そのため宅配受取りボックスの販売価格も高く、置き場所も広いスペースが必要であり、既設の個人の住宅やアパートの一室の玄関先に設置するのは難しいという問題があった。
本考案は上記した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、一戸建てや集合住宅といった住宅等の建物の居住空間と外部空間とを隔てるドア状又は壁状の仕切構造体に容易に設置できるのみならず、荷物のいたずらや盗難を防ぐことができ、且つ配達人側又は受取人側のいずれも鍵や暗証番号の入力が不要である、不在時配達荷物受取り装置を提供することを目的とする。
本考案の不在時配達荷物受取り装置は、居住空間と外部空間とを隔てるドア状又は壁状の仕切構造体に設置される不在時配達荷物受取り装置であって、前記不在時配達荷物受取り装置が、配達荷物が投入される開閉式投入口と、前記開閉式投入口から投入された配達荷物を収容する伸縮網袋体と、前記配達荷物を前記開閉式投入口に投入する配達人の少なくとも顔を録画する映像記録装置と、受領書を発券するための受領書発券装置と、前記開閉式投入口と前記伸縮網袋体の収容入口との間のいずれかの箇所に設けられた盗難防止用の鋸歯状部と、を有し、前記開閉式投入口が、前記仕切構造体の下端から少なくとも150cm以上の高さに設置されてなり、且つ前記伸縮網袋体の長さが、最も伸張した状態でも前記伸縮網袋体の下端が床面に着かない長さである、不在時配達荷物受取り装置である。
前記伸縮網袋体の下端の一部が、前記仕切構造体に固定されてなるのが好適である。前記開閉式投入口から前記伸縮網袋体を外部空間側に引き出して内部の配達荷物を盗難するのを防止するためである。
前記受領書発券装置の受領書発券ボタンを押すと、受取人の署名及び/又は押印した受領書が自動的に発券されてなるのが好適である。
本考案によれば、一戸建てや集合住宅といった住宅等の建物の居住空間と外部空間とを隔てるドア状又は壁状の仕切構造体に容易に設置できるのみならず、荷物のいたずらや盗難を防ぐことができ、且つ配達人側又は受取人側のいずれも鍵や暗証番号の入力が不要である、不在時配達荷物受取り装置を提供することができるという著大な効果を奏する。
以下に本考案の実施の形態を説明するが、これらは例示的に示されるもので、本考案の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1〜図5に、本考案の不在時配達荷物受取り装置の一つの実施の形態を示す。
不在時配達荷物受取り装置10は、居住空間12と外部空間14とを隔てるドア状又は壁状の仕切構造体16に設置される不在時配達荷物受取り装置である。
不在時配達荷物受取り装置10は、配達荷物18が投入される開閉式投入口20と、前記開閉式投入口20から投入された配達荷物18を収容する伸縮網袋体22と、配達荷物18を前記開閉式投入口20に投入する配達人の少なくとも顔を録画する映像記録装置24と、受領書26を発券するための受領書発券装置28と、前記開閉式投入口20と前記伸縮網袋体22の収容入口30との間のいずれかの箇所に設けられた盗難防止用の鋸歯状部32と、を有している。
また、前記開閉式投入口20は、前記仕切構造体16の下端34から少なくとも150cm以上の高さTに設置されてなり、且つ前記伸縮網袋体22の長さLが、最も伸張した状態でも前記伸縮網袋体22の下端36が床面38に着かない長さとされている。前記仕切構造体16としては、ドア状又は壁状の仕切構造体であり、玄関の扉や居住空間12と外部空間14とを隔てる壁などにも設置可能である。図示例では、前記仕切構造体16としては、玄関ドアの例を示した。
また、前記伸縮網袋体22の下端36の一部は、前記仕切構造体16に固定されており、前記伸縮網袋体22を前記開閉式投入口20から引き出して、収容されている配達荷物18が盗難されたりすることがないように構成されている。前記伸縮網袋体22の下端36の一部を、前記仕切構造体16に固定する手段については、図示を省略するが、例えばピンやフックなどの固定金具手段などを前記仕切構造体16に設けて、係る固定金具手段に伸縮網袋体22を掛けて固定するようにしたりすることができる。図2の例では、固定金具手段(図示は省略)で仕切構造体16に伸縮網袋体22を固定した例を示した。伸縮網袋体22としては、伸縮する網袋体であればよいものであるが、合成樹脂製の伸縮する網袋体が好適に使用できる。さらには、例えば果実を入れたりするポリエチレン製の伸縮ネットなどが好適に使用できる。
また、図2に示されるように、伸縮網袋体22の下部には、ファスナー70が設けられている。伸縮網袋体22に収容された配達荷物18は、ファスナー70を開けることで、容易に取り出せるように構成されている。
また、図3によく示されるように、前記受領書発券装置28のボタンを押すと、受取人の署名及び/又は押印した受領書26が自動的に発券されるように構成されている。なお、開閉式投入口20は、防犯上の観点から、金属などの不透明な材料で構成されるのが好適である。
また、図示例では、開閉式投入口20はヒンジ部40を支点として回動可能とされており、さらに、図4によく示されるように、開閉式投入口20と連動して室内側扉42が、バネ付き蝶番44を支点として回動可能とされている。また、リミットスイッチ46が設けられている。これにより、開閉式投入口20が押されて室内側へ開くと、室内側扉42が連動して室内側へ開き、収容入口30が形成されることとなる。
なお、図示例では、外側ボックス48と室内側ボックス50を組み合わせて、箱状体52が形成されている。さらに、箱状体52の上部には、電装ボックス54が設けられている。
電装ボックス54の内部には、基盤56やアイソレータ58などが設けられており、受領書発券装置28のボタンが押されると、紙送りローラ60に巻かれた受領書26を受領書出口62から、自動的に発券する構成とされている。また、電装ボックス54には、作動を示す小さなLEDランプが設けられている。
また、電装ボックス54の内部には、映像記録装置24が設けられている。図5の例では、映像記録装置24として、カメラ本体64とカメラ66とで構成されるデジタル式ビデオカメラの例を示した。カメラ本体64には、メモリが内蔵されている。なお、図4に示されるように、小扉68を開閉することよって、電装ボックス54内部の部品のメンテナンスが可能とされている。映像記録装置24としては、株式会社ブロードウォッチ製のCARL-TF-S720P(ドライブレコーダ)などが使用できる。電源は電池又は100VACアダプターが使用できる。受領書発券装置28は国際電業株式会社製の小型ACソレノイドSAL-02 100Vなどが使用できる。映像記録装置24及び受領書発券装置28は室内側扉42に付けたリミットスイッチで電源がONとなる構成とした。また、コンピュータにより数十秒後に自動で電源がOFFになる構成とした。
このように構成された不在時配達荷物受取り装置10の作用を説明する。
本考案の不在時配達荷物受取り装置10では、配達人は鍵や暗証番号などの道具手段を必要とせず、通常の郵便ポストに投函するのと同じ要領で配達荷物18を配達し玄関ドア(仕切構造体16)に設けられた不在時配達荷物受取り装置10に投入できる。また受取る側の居住者は何らの鍵も暗証番号も不要であり、自宅の玄関ドアに設置された不在時配達荷物受取り装置10に荷物が届くこととなる。
配達人が配達荷物18を配達し、不在時配達荷物受取り装置10に配達荷物18が投入されると、開閉式投入口20の扉が押されて電源スイッチが作動し、配達荷物18の少なくとも顔などを含めた投入の様子は、映像記録装置24で自動的に録画される。従って、何処の会社のどのような配達人が届けたのか記録され後で確認することが出来る。
さらに受領書発券装置28も内蔵しており、配達人が受領書発券装置28のボタンを押すと、受領書出口62から自動的に受取人の署名押印した受領書26が出てくる。受領書26の発券後は、コンピュータにより数十秒後に自動で電源がOFFとなる。この不在時配達荷物受取り装置10を用いれば、宅配荷物だけではなく、郵便物や小荷物など不在であっても配達される書類や品物も安全に受取ることができる。
本考案の不在時配達荷物受取り装置10をさらに詳しく説明する。
不在時配達荷物受取り装置10は、いたずらや盗難を防ぐために床面38より少なくとも150cm以上の高さ(配達人が手の届く高さ)を中心にして玄関の扉や外壁に穴を開けて設置される。家の外側には開閉式投入口20が設けられ、映像記録装置24のカメラ66、受領書発券装置28のボタン、受領書出口62、作動を示す小さなLEDランプなどが設けられる。
室内側には荷物受取り部である室内側扉42があり、外側の開閉式投入口20(図示例では扉)から配達荷物18が押し込まれるとその開閉式投入口20の扉により室内側にある室内側扉42が押されて上に上がる。その室内側の室内側扉42には伸縮網袋体22が吊るされており、伸縮網袋体22の下端36の一部が片方は仕切構造体16に固定されている。
伸縮網袋体22は、その上部が室内側扉42から取り外し可能にされているため、居住者は、伸縮網袋体22を開いて配達荷物18を取り出せばよい。
伸縮網袋体22は、通常は仕切構造体16の内側、即ち玄関ドアや壁の内側に吊るされて邪魔にならぬよう縮んだ状態となっているが、配達荷物18が押し込まれると自在に膨らみ大きな荷物を収容することができるようになったおり、大きな荷物であっても受取ることが可能である。このようなペッタンコに縮んだ網袋の構造としているため、通常は軽く場所をとらず、玄関ドアや壁の内側に設置しても、室内の邪魔にならず、かなり大きな荷物でも容易に収納できる。
受け取るための開閉式投入口20は高い位置に設置してあるので、配達荷物18が投入されれば伸縮網袋体22の底まで落ちて収納されるが、網の袋であるため、投入された配達荷物は衝撃を受けず破損もすることがない。しかも網袋のため、収容入口30を通過する荷物であれば比較的長くても、大きくても容易に収納できる。
さらに受け取りの開閉式投入口20は高い位置に設置してあり、配達荷物18は下に落下するので、開閉式投入口20から手を入れても手が届かず盗まれることもない。さらに荷物が落下する収容入口30には盗難防止用のギザギザ刃の付いた鋸歯状部32が設置されており、配達荷物18が投入される時は蝶番により下方向に向くように構成されている(図2参照)が、逆に上に配達荷物18を抜き出そうとしても、鋸歯状部32は、図3及び図4に示されるように、水平に張り出した状態のままとされている。このため、配達荷物18が投入される時には、鋸歯状部32は蝶番により下方向に向くため、荷物はスムーズに落下し、逆に上に配達荷物18を抜き出そうとすれば、盗難防止用の鋸歯状部32が邪魔をして取り出すことが出来ない構造となっている。
不在時配達荷物受取り装置10は、軽量であるため、玄関ドアや玄関横の壁に30cm×35cm程度の穴を開ければ設置できる。室内側には荷物を受取る網袋が下がるだけなので、荷物が入っていない時はほとんど邪魔にならない。
不在時配達荷物受取り装置10は、一戸建てや集合住宅といった住宅等の建物の居住空間と外部空間とを隔てるドア状又は壁状の仕切構造体に容易に設置できるのみならず、荷物のいたずらや盗難を防ぐことができ、且つ配達人側又は受取人側のいずれも鍵や暗証番号の入力が不要であるという効果がある。
10:不在時配達荷物受取り装置、12:居住空間、14:外部空間、16:ドア状又は壁状の仕切構造体、18:配達荷物、20:開閉式投入口、22:伸縮網袋体、24:映像記録装置、26:受領書、28:受領書発券装置、30:収容入口、32:盗難防止用の鋸歯状部、34:仕切構造体の下端、36:伸縮網袋体の下端、38:床面、40:ヒンジ部、42:室内側扉、44:バネ付き蝶番、46:リミットスイッチ、48:外側ボックス、50:室内側ボックス、52:箱状体、54:電装ボックス、56:基盤、58:アイソレータ、60:紙送りローラ、62:受領書出口、64:カメラ本体、66:カメラ、68:小扉、70:ファスナー、L:長さ、T:高さ。
Claims (3)
- 居住空間と外部空間とを隔てるドア状又は壁状の仕切構造体に設置される不在時配達荷物受取り装置であって、
前記不在時配達荷物受取り装置が、
配達荷物が投入される開閉式投入口と、
前記開閉式投入口から投入された配達荷物を収容する伸縮網袋体と、
前記配達荷物を前記開閉式投入口に投入する配達人の少なくとも顔を録画する映像記録装置と、
受領書を発券するための受領書発券装置と、
前記開閉式投入口と前記伸縮網袋体の収容入口との間のいずれかの箇所に設けられた盗難防止用の鋸歯状部と、
を有し、
前記開閉式投入口が、前記仕切構造体の下端から少なくとも150cm以上の高さに設置されてなり、且つ
前記伸縮網袋体の長さが、最も伸張した状態でも前記伸縮網袋体の下端が床面に着かない長さである、
不在時配達荷物受取り装置。 - 前記伸縮網袋体の下端の一部が、前記仕切構造体に固定されてなる、請求項1記載の不在時配達荷物受取り装置。
- 前記受領書発券装置の受領書発券ボタンを押すと、受取人の署名及び/又は押印した受領書が自動的に発券されてなる、請求項1又は2記載の不在時配達荷物受取り装置。
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