JPH0994029A - 合成樹脂製植木鉢及びその使用方法 - Google Patents

合成樹脂製植木鉢及びその使用方法

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JPH0994029A
JPH0994029A JP7308428A JP30842895A JPH0994029A JP H0994029 A JPH0994029 A JP H0994029A JP 7308428 A JP7308428 A JP 7308428A JP 30842895 A JP30842895 A JP 30842895A JP H0994029 A JPH0994029 A JP H0994029A
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JP
Japan
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synthetic resin
flower pot
resin flower
peripheral surface
plant
Prior art date
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Pending
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JP7308428A
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English (en)
Inventor
Teruo Okawa
輝生 大川
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NISHIYAMA HIROKIMI
NISHIYAMA KIKUMI
Original Assignee
NISHIYAMA HIROKIMI
NISHIYAMA KIKUMI
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Publication date
Application filed by NISHIYAMA HIROKIMI, NISHIYAMA KIKUMI filed Critical NISHIYAMA HIROKIMI
Priority to JP7308428A priority Critical patent/JPH0994029A/ja
Publication of JPH0994029A publication Critical patent/JPH0994029A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物の育成に適し、かつデザイン性に優れた
合成樹脂製植木鉢とその合成樹脂製植木鉢の使用方法を
提供すること。 【解決手段】 周面部に多数の小開口部11を形成した
合成樹脂製植木鉢1の内周面にシート状部材2を配設
し、植物栽培土壌を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の育成に適
し、かつデザイン性に優れた合成樹脂製植木鉢とその合
成樹脂製植木鉢の使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、植木鉢としては、陶器製のものや
合成樹脂製のものが主として用いられている。このう
ち、陶器製の植木鉢は、周面部に若干の凹凸状の模様を
形成したり、彩色を施しているのみで、デザイン性に乏
しく、装飾のためには植木鉢用カバーを併せて用いてい
た。また、合成樹脂製の植木鉢は、デザイン性に優れた
ものが実用化されているものの、陶器製の植木鉢と比較
して通気性に劣り、植物の育成には必ずしも適していな
いものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
陶器製及び合成樹脂製の植木鉢の有する問題点を解決
し、植物の育成に適し、かつデザイン性に優れた合成樹
脂製植木鉢とその合成樹脂製植木鉢の使用方法を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の合成樹脂製植木鉢は、周面部に多数の小開
口部を形成したことを特徴とする。この場合において、
周面部に形成する小開口部は、周面部の一部又は全面に
形成することができる。これにより、従来の合成樹脂製
の植木鉢の有するデザイン性に優れた特徴を備えなが
ら、周面部に形成した多数の小開口部により、さらにデ
ザイン性を向上することができ、また、通気性を向上す
ることができる。
【0005】この場合において、合成樹脂製植木鉢の外
周面に下方に開口するフックを複数個形成することがで
きる。これにより、ネット状の固定物にフックを嵌合し
て合成樹脂製植木鉢を直接引掛けたり、フックにリング
状部材を嵌合して合成樹脂製植木鉢を吊り下げたり、適
宜の平面状の枠部材にフックを嵌合して合成樹脂製植木
鉢を固定することができる。
【0006】この合成樹脂製植木鉢は、内周面にシート
状部材を配設し、植物栽培土壌を充填して使用すること
ができる。これにより、粒度の小さい植物栽培土壌を使
用する場合であっても、周面部に形成した多数の小開口
部から植物栽培土壌が流出することを防止できる。
【0007】また、この合成樹脂製植木鉢を用いて植物
を育成した後、植物を植木鉢ごと土層中に植え付けるこ
とができる。これにより、植物の根を傷めずに、かつ効
率よく植え付けることができ、また、植物は、合成樹脂
製植木鉢の周面部に形成した多数の小開口部から水分、
空気及び養分の補給を受けることができるとともに、根
を伸ばすことができ、植物の生育環境を良好に保持する
ことができる。
【0008】この場合において、あらかじめ土層中に埋
設した枠部材にこの合成樹脂製植木鉢を据え付けること
ができる。これにより、合成樹脂製植木鉢を効率よく、
かつ正確に据え付けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の合成樹脂製植木鉢
及びその使用方法の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。
【0010】図1〜図2は、本発明の合成樹脂製植木鉢
の第1実施例を示す。合成樹脂製植木鉢1は、ポリプロ
ピレン等の適度の剛性とカラフルな色彩を有する合成樹
脂から形成されるもので、周面部の全面に多数の小開口
部11を、また、底面部に複数の水抜き孔12を穿設す
るとともに、底面部の中央に水受部材4の雄ねじ部41
を螺合し、固定する雌ねじ部13を形成する。なお、水
受部材4は、必要がない場合には取り外して、合成樹脂
製植木鉢1を単独で使用することができる。
【0011】この合成樹脂製植木鉢1は、本実施例にお
いては、断面形状を円形とし、周面部を格子状に形成す
ることにより周面部の全面に多数の4角形の小開口部1
1を形成するように構成しているが、断面形状並びに小
開口部を形成する位置及びその形状は、これに限定され
るものではなく、例えば、断面形状は、4角形、6角
形、8角形、12角形等の多角形、その他不定形に構成
することができ、また、小開口部を形成する位置は、必
ずしも全面に形成する必要はなく、図3に示すように、
周面部の下部(図3(a))、周面部の上部(図3
(b))、周面部の中間部(図3(c))等、任意に設
定することができ、また、小開口部の形状は、円形又は
縦若しくは横方向に長いスリット形に構成することがで
きる。
【0012】合成樹脂製植木鉢1の外周面の上部には、
下方に開口するフック15を複数個、例えば、180°
の角度をあけて2個、120°の角度をあけて3個、9
0°の角度をあけて4個形成し、これにより、図4に示
すように、別途設けたネット状の固定物8にフック15
を嵌合して合成樹脂製植木鉢1を直接引掛けたり、フッ
ク15に別途設けたリング状部材を嵌合して合成樹脂製
植木鉢1を吊り下げたり、別途設けた適宜の平面状の枠
部材にフック15を嵌合して合成樹脂製植木鉢1を固定
することができる。
【0013】この合成樹脂製植木鉢1に植物栽培土壌を
充填する場合には、合成樹脂製植木鉢1の内周面にシー
ト状部材2を配設するとともに、底面部の水抜き孔12
の位置に通水性を有するシート状部材3を配設する。
【0014】シート状部材2の材質及び性質は、合成樹
脂製植木鉢1に植生する植物の種類や使用する植物栽培
土壌等に応じて、適宜選定することができ、例えば、材
質としては、ポリエチレン等の合成樹脂フィルム、天然
繊維又は合成繊維からなる不織布等を使用することがで
き、また、性質としては、通気性及び通水性を有するシ
ート状部材、通気性のみ有するシート状部材、非通気性
及び非通水性のシート状部材等を使用することができ
る。この場合において、シート状部材2として、通気性
及び通水性を有するシート状部材又は通気性のみ有する
シート状部材を使用した場合には、従来の合成樹脂製の
植木鉢の欠点であった通気性に劣る点を解決することが
でき、また、玉虫色を呈する合成樹脂フィルムを使用し
た場合には、本実施例の合成樹脂製植木鉢1の周面部の
格子状がなす模様と相俟って、特に、デザイン性に優れ
た合成樹脂製植木鉢1を得ることができる。これによ
り、粒度の小さい植物栽培土壌を使用する場合であって
も、周面部の一部又は全面に形成した多数の小開口部か
ら植物栽培土壌が流出することを防止できる。なお、粒
度の大きい植物栽培土壌や水苔を使用する場合等には、
シート状部材2及びシート状部材3を省略することがで
きる。
【0015】図5は、本発明の合成樹脂製植木鉢の第1
実施例の変形例を示す。この合成樹脂製植木鉢1は、上
記第1実施例の合成樹脂製植木鉢1において、底面部に
複数の水抜き孔12を穿設する代わりに、底面部を格子
状に形成することにより底面部の全面に多数の4角形の
水抜き孔16を形成するように構成したものである。
【0016】図6は、本発明の合成樹脂製植木鉢の第2
実施例を示す。合成樹脂製植木鉢10は、ポリプロピレ
ン等の適度の剛性を有する合成樹脂から形成されるもの
で、周面部の全面に多数の小開口部11を、また、底面
部の全面に多数の水抜き孔16を穿設して構成したもの
である。
【0017】この合成樹脂製植木鉢10は、本実施例に
おいては、断面形状を円形とし、周面部及び底面部を格
子状に形成することにより周面部及び底面部の全面に多
数の4角形の小開口部11及び水抜き孔16を形成する
ように構成しているが、断面形状並びに小開口部を形成
する位置及びその形状は、これに限定されるものではな
く、例えば、断面形状は、4角形、6角形、8角形、1
2角形等の多角形、その他不定形に構成することがで
き、また、小開口部を形成する位置は、必ずしも全面に
形成する必要はなく、周面部及び底面部の一部等、任意
に設定することができ、また、小開口部の形状は、円形
又は縦若しくは横方向に長いスリット形に構成すること
ができる。
【0018】本実施例の合成樹脂製植木鉢10は、この
合成樹脂製植木鉢10を用いて植物を育成した後、植物
を合成樹脂製植木鉢10ごと土層中に植え付けて使用す
るものである。これにより、植物の根を傷めずに、かつ
効率よく植え付けることができ、また、植物は、合成樹
脂製植木鉢10の周面部及び底面部の全面に形成した多
数の小開口部11及び水抜き孔16から水分、空気及び
養分の補給を受けることができるとともに、根を伸ばす
ことができ、植物の生育環境を良好に保持することがで
きる。
【0019】なお、この合成樹脂製植木鉢10を用いて
植物を育成する場合においても、必要に応じて、合成樹
脂製植木鉢10の内周面にシート状部材を配設するとと
もに、底面部の水抜き孔16の位置に通水性を有するシ
ート状部材を配設することができる。この場合におい
て、シート状部材として非通気性及び非通水性のシート
状部材等を使用しているときには、合成樹脂製植木鉢1
0を土層中に植え付ける際に、合成樹脂製植木鉢10の
内周面に配設したシート状部材を抜き取って定植するこ
とが望ましい。
【0020】合成樹脂製植木鉢10を土層中に植え付け
るには、合成樹脂製植木鉢10を土層中に直接植え付け
てもよいが、図7に示すように、あらかじめ土層中6に
埋設した枠部材5に合成樹脂製植木鉢10を据え付ける
こともできる。これにより、合成樹脂製植木鉢10を効
率よく、かつ正確に据え付けることができる。
【0021】枠部材5は、金属製又は合成樹脂製の線部
材で形成し、上部に合成樹脂製植木鉢10を嵌合する枠
部材51を、下部に土層中6に枠部材5を強固に保持す
るためのアンカー部材52を、それぞれ一体に形成して
構成したものである。なお、本実施例は、枠部材5とし
て枠部材51を5×2の10個配列した例を示したが、
枠部材の個数及び配列はこれに限定されず、例えば、枠
部材を同心円状に多数個配設して枠部材を構成すること
もできる。また、枠部材5を土層中6に埋設する場合
に、枠部材51に合成樹脂製植木鉢10と同形状のダミ
ー部材7を設置しておき、合成樹脂製植木鉢10を据え
付ける際に、このダミー部材7を除去することにより、
合成樹脂製植木鉢10を効率よく据え付けることができ
る。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の合成樹脂製植木鉢によれ
ば、デザイン性に優れた特徴を備えながら、通気性を向
上して植物の生育環境を良好に保持することができる植
木鉢を提供することができる。
【0023】請求項2記載の合成樹脂製植木鉢によれ
ば、通気性をより一層向上して植物の生育環境を良好に
保持することができる植木鉢を提供することができる。
【0024】請求項3記載の合成樹脂製植木鉢によれ
ば、ネット状の固定物にフックを嵌合して合成樹脂製植
木鉢を直接引掛けたり、フックにリング状部材を嵌合し
て合成樹脂製植木鉢を吊り下げたり、適宜の平面状の枠
部材にフックを嵌合して合成樹脂製植木鉢を固定する
等、植木鉢の設置形態を多様化することができる。
【0025】請求項4記載の合成樹脂製植木鉢の使用方
法によれば、粒度の小さい植物栽培土壌を使用する場合
であっても、周面部に形成した多数の小開口部から植物
栽培土壌が流出することを防止でき、また、合成樹脂製
植木鉢の内周面に配設するシート状部材の材質及び性質
を、合成樹脂製植木鉢に植生する植物の種類や使用する
植物栽培土壌等に応じて適宜選定することにより、通気
性、通水性を向上させた合成樹脂製植木鉢や、デザイン
性に優れた合成樹脂製植木鉢を得ることができる。
【0026】請求項5記載の合成樹脂製植木鉢の使用方
法によれば、植物の根を傷めずに、かつ効率よく植え付
けることができ、また、植物は、合成樹脂製植木鉢の周
面部に形成した多数の小開口部から水分、空気及び養分
の補給を受けることができるとともに、根を伸ばすこと
ができ、植物の生育環境を良好に保持することができ
る。
【0027】請求項6記載の合成樹脂製植木鉢の使用方
法によれば、合成樹脂製植木鉢を効率よく、かつ正確に
据え付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂製植木鉢の第1実施例を示す
正面図である。
【図2】本発明の合成樹脂製植木鉢の第1実施例を示
し、(a)は正面縦断面図((b)のA1−A1線の端
面図)、(b)は(a)のB1−B1線の端面図であ
る。
【図3】本発明の合成樹脂製植木鉢の第1実施例の変形
例を示す正面図である。
【図4】本発明の合成樹脂製植木鉢の使用例を示す斜視
図である。
【図5】本発明の合成樹脂製植木鉢の第1実施例の変形
例の底面部の平面横断面図を示す。
【図6】本発明の合成樹脂製植木鉢の第2実施例を示
し、(a)は正面縦断面図((b)のA3−A3線の端
面図)、(b)は(a)のB3−B3線の端面図であ
る。
【図7】本発明の合成樹脂製植木鉢の使用方法を示し、
(a)は平面図、(b)は正面縦断面図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂製植木鉢 10 合成樹脂製植木鉢 11 小開口部 12 水抜き孔 15 フック 16 水抜き孔 2 シート状部材 4 水受部材 5 枠部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 合成樹脂製植木鉢及びその使用方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の育成に適
し、かつデザイン性に優れた合成樹脂製植木鉢とその合
成樹脂製植木鉢の使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、植木鉢としては、陶器製のものや
合成樹脂製のものが主として用いられている。このう
ち、陶器製の植木鉢は、周面部に若干の凹凸状の模様を
形成したり、彩色を施しているのみで、デザイン性に乏
しく、装飾のためには植木鉢用カバーを併せて用いてい
た。また、合成樹脂製の植木鉢は、デザイン性に優れた
ものが実用化されているものの、陶器製の植木鉢と比較
して通気性に劣り、植物の育成には必ずしも適していな
いものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
陶器製及び合成樹脂製の植木鉢の有する問題点を解決
し、植物の育成に適し、かつデザイン性に優れた合成樹
脂製植木鉢とその合成樹脂製植木鉢の使用方法を提供す
ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の合成樹脂製植木鉢は、周面部に多数の小開
口部を形成したことを特徴とする。この場合において、
周面部に形成する小開口部は、周面部の一部又は全面に
形成することができる。これにより、従来の合成樹脂製
の植木鉢の有するデザイン性に優れた特徴を備えなが
ら、周面部に形成した多数の小開口部により、さらにデ
ザイン性を向上することができ、また、通気性を向上す
ることができる。
【0005】この場合において、合成樹脂製植木鉢の外
周面に下方に開口するフックを複数個形成することがで
きる。これにより、ネット状の固定物にフックを嵌合し
て合成樹脂製植木鉢を直接引掛けたり、フックにリング
状部材を嵌合して合成樹脂製植木鉢を吊り下げたり、適
宜の平面状の枠部材にフックを嵌合して合成樹脂製植木
鉢を固定することができる。
【0006】この合成樹脂製植木鉢は、内周面にシート
状部材を配設し、植物栽培土壌を充填して使用すること
ができる。これにより、粒度の小さい植物栽培土壌を使
用する場合であっても、周面部に形成した多数の小開口
部から植物栽培土壌が流出することを防止できる。
【0007】また、この合成樹脂製植木鉢を用いて植物
を育成した後、植物を植木鉢ごと土層中に植え付けるこ
とができる。これにより、植物の根を傷めずに、かつ効
率よく植え付けることができ、また、植物は、合成樹脂
製植木鉢の周面部に形成した多数の小開口部から水分、
空気及び養分の補給を受けることができるとともに、根
を伸ばすことができ、植物の生育環境を良好に保持する
ことができる。
【0008】この場合において、あらかじめ土層中に埋
設した枠部材にこの合成樹脂製植木鉢を据え付けること
ができる。これにより、合成樹脂製植木鉢を効率よく、
かつ正確に据え付けることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の合成樹脂製植木鉢
及びその使用方法の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。
【0010】図1〜図2は、本発明の合成樹脂製植木鉢
の第1実施例を示す。合成樹脂製植木鉢1は、ポリプロ
ピレン等の適度の剛性とカラフルな色彩を有する合成樹
脂から形成されるもので、周面部の全面に多数の小開口
部11を、また、底面部に複数の水抜き孔12を穿設す
るとともに、底面部の中央に水受部材4の雄ねじ部41
を螺合し、固定する雌ねじ部13を形成する。なお、水
受部材4は、必要がない場合には取り外して、合成樹脂
製植木鉢1を単独で使用することができる。
【0011】この合成樹脂製植木鉢1は、本実施例にお
いては、断面形状を円形とし、周面部を格子状に形成す
ることにより周面部の全面に多数の4角形の小開口部1
1を形成するように構成しているが、断面形状並びに小
開口部を形成する位置及びその形状は、これに限定され
るものではなく、例えば、断面形状は、4角形、6角
形、8角形、12角形等の多角形、その他不定形に構成
することができ、また、小開口部を形成する位置は、必
ずしも全面に形成する必要はなく、図3に示すように、
周面部の下部(図3(a))、周面部の上部(図3
(b))、周面部の中間部(図3(c))等、任意に設
定することができ、また、小開口部の形状は、円形又は
縦若しくは横方向に長いスリット形に構成することがで
きる。
【0012】合成樹脂製植木鉢1の外周面の上部には、
下方に開口するフック15を複数個、例えば、180°
の角度をあけて2個、120°の角度をあけて3個、9
0°の角度をあけて4個形成し、これにより、図4に示
すように、別途設けたネット状の固定物8にフック15
を嵌合して合成樹脂製植木鉢1を直接引掛けたり、フッ
ク15に別途設けたリング状部材を嵌合して合成樹脂製
植木鉢1を吊り下げたり、別途設けた適宜の平面状の枠
部材にフック15を嵌合して合成樹脂製植木鉢1を固定
することができる。
【0013】この合成樹脂製植木鉢1に植物栽培土壌を
充填する場合には、合成樹脂製植木鉢1の内周面にシー
ト状部材2を配設するとともに、底面部の水抜き孔12
の位置に通水性を有するシート状部材3を配設する。
【0014】シート状部材2の材質及び性質は、合成樹
脂製植木鉢1に植生する植物の種類や使用する植物栽培
土壌等に応じて、適宜選定することができ、例えば、材
質としては、ポリエチレン等の合成樹脂フィルム、天然
繊維又は合成繊維からなる不織布等を使用することがで
き、また、性質としては、通気性及び通水性を有するシ
ート状部材、通気性のみ有するシート状部材、非通気性
及び非通水性のシート状部材等を使用することができ
る。この場合において、シート状部材2として、通気性
及び通水性を有するシート状部材又は通気性のみ有する
シート状部材を使用した場合には、従来の合成樹脂製の
植木鉢の欠点であった通気性に劣る点を解決することが
でき、また、玉虫色を呈する合成樹脂フィルムを使用し
た場合には、本実施例の合成樹脂製植木鉢1の周面部の
格子状がなす模様と相俟って、特に、デザイン性に優れ
た合成樹脂製植木鉢1を得ることができる。これによ
り、粒度の小さい植物栽培土壌を使用する場合であって
も、周面部の一部又は全面に形成した多数の小開口部か
ら植物栽培土壌が流出することを防止できる。なお、粒
度の大きい植物栽培土壌や水苔を使用する場合等には、
シート状部材2及びシート状部材3を省略することがで
きる。
【0015】なお、上記第1実施例の合成樹脂製植木鉢
1において、底面部に複数の水抜き孔12を穿設する代
わりに、底面部を格子状に形成することにより底面部の
全面に多数の4角形の水抜き孔を形成するように構成す
ることもできる。
【0016】図5は、本発明の合成樹脂製植木鉢の第2
実施例を示す。合成樹脂製植木鉢10は、ポリプロピレ
ン等の適度の剛性を有する合成樹脂から形成されるもの
で、周面部の全面に多数の小開口部11を、また、底面
部の全面に多数の水抜き孔16を穿設して構成したもの
である。
【0017】この合成樹脂製植木鉢10は、本実施例に
おいては、断面形状を円形とし、周面部及び底面部を格
子状に形成することにより周面部及び底面部の全面に多
数の4角形の小開口部11及び水抜き孔16を形成する
ように構成しているが、断面形状並びに小開口部を形成
する位置及びその形状は、これに限定されるものではな
く、例えば、断面形状は、4角形、6角形、8角形、1
2角形等の多角形、その他不定形に構成することがで
き、また、小開口部を形成する位置は、必ずしも全面に
形成する必要はなく、周面部及び底面部の一部等、任意
に設定することができ、また、小開口部の形状は、円形
又は縦若しくは横方向に長いスリット形に構成すること
ができる。
【0018】本実施例の合成樹脂製植木鉢10は、この
合成樹脂製植木鉢10を用いて植物を育成した後、植物
を合成樹脂製植木鉢10ごと土層中に植え付けて使用す
るものである。これにより、植物の根を傷めずに、かつ
効率よく植え付けることができ、また、植物は、合成樹
脂製植木鉢10の周面部及び底面部の全面に形成した多
数の小開口部11及び水抜き孔16から水分、空気及び
養分の補給を受けることができるとともに、根を伸ばす
ことができ、植物の生育環境を良好に保持することがで
きる。
【0019】なお、この合成樹脂製植木鉢10を用いて
植物を育成する場合においても、必要に応じて、合成樹
脂製植木鉢10の内周面にシート状部材を配設するとと
もに、底面部の水抜き孔16の位置に通水性を有するシ
ート状部材を配設することができる。この場合におい
て、シート状部材として非通気性及び非通水性のシート
状部材等を使用しているときには、合成樹脂製植木鉢1
0を土層中に植え付ける際に、合成樹脂製植木鉢10の
内周面に配設したシート状部材を抜き取って定植するこ
とが望ましい。
【0020】合成樹脂製植木鉢10を土層中に植え付け
るには、合成樹脂製植木鉢10を土層中に直接植え付け
てもよいが、図6に示すように、あらかじめ土層中6に
埋設した枠部材5に合成樹脂製植木鉢10を据え付ける
こともできる。これにより、合成樹脂製植木鉢10を効
率よく、かつ正確に据え付けることができる。
【0021】枠部材5は、金属製又は合成樹脂製の線部
材で形成し、上部に合成樹脂製植木鉢10を嵌合する枠
部材51を、下部に土層中6に枠部材5を強固に保持す
るためのアンカー部材52を、それぞれ一体に形成して
構成したものである。なお、本実施例は、枠部材5とし
て枠部材51を5×2の10個配列した例を示したが、
枠部材の個数及び配列はこれに限定されず、例えば、枠
部材を同心円状に多数個配設して枠部材を構成すること
もできる。また、枠部材5を土層中6に埋設する場合
に、枠部材51に合成樹脂製植木鉢10と同形状のダミ
ー部材7を設置しておき、合成樹脂製植木鉢10を据え
付ける際に、このダミー部材7を除去することにより、
合成樹脂製植木鉢10を効率よく据え付けることができ
る。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の合成樹脂製植木鉢によれ
ば、デザイン性に優れた特徴を備えながら、通気性を向
上して植物の生育環境を良好に保持することができる植
木鉢を提供することができる。
【0023】請求項2記載の合成樹脂製植木鉢によれ
ば、通気性をより一層向上して植物の生育環境を良好に
保持することができる植木鉢を提供することができる。
【0024】請求項3記載の合成樹脂製植木鉢によれ
ば、ネット状の固定物にフックを嵌合して合成樹脂製植
木鉢を直接引掛けたり、フックにリング状部材を嵌合し
て合成樹脂製植木鉢を吊り下げたり、適宜の平面状の枠
部材にフックを嵌合して合成樹脂製植木鉢を固定する
等、植木鉢の設置形態を多様化することができる。
【0025】請求項4記載の合成樹脂製植木鉢の使用方
法によれば、粒度の小さい植物栽培土壌を使用する場合
であっても、周面部に形成した多数の小開口部から植物
栽培土壌が流出することを防止でき、また、合成樹脂製
植木鉢の内周面に配設するシート状部材の材質及び性質
を、合成樹脂製植木鉢に植生する植物の種類や使用する
植物栽培土壌等に応じて適宜選定することにより、通気
性、通水性を向上させた合成樹脂製植木鉢や、デザイン
性に優れた合成樹脂製植木鉢を得ることができる。
【0026】請求項5記載の合成樹脂製植木鉢の使用方
法によれば、植物の根を傷めずに、かつ効率よく植え付
けることができ、また、植物は、合成樹脂製植木鉢の周
面部に形成した多数の小開口部から水分、空気及び養分
の補給を受けることができるとともに、根を伸ばすこと
ができ、植物の生育環境を良好に保持することができ
る。
【0027】請求項6記載の合成樹脂製植木鉢の使用方
法によれば、合成樹脂製植木鉢を効率よく、かつ正確に
据え付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂製植木鉢の第1実施例を示す
正面図である。
【図2】本発明の合成樹脂製植木鉢の第1実施例を示
し、(a)は正面縦断面図((b)のA1−A1線の端
面図)、(b)は(a)のB1−B1線の端面図であ
る。
【図3】本発明の合成樹脂製植木鉢の第1実施例の変形
例を示す正面図である。
【図4】本発明の合成樹脂製植木鉢の使用例を示す斜視
図である。
【図5】本発明の合成樹脂製植木鉢の第2実施例を示
し、(a)は正面縦断面図((b)のA3−A3線の端
面図)、(b)は(a)のB3−B3線の端面図であ
る。
【図6】本発明の合成樹脂製植木鉢の使用方法を示し、
(a)は平面図、(b)は正面縦断面図である。
【符号の説明】 1 合成樹脂製植木鉢 10 合成樹脂製植木鉢 11 小開口部 12 水抜き孔 15 フック 16 水抜き孔 2 シート状部材 4 水受部材 5 枠部材
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
【図5】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 395018918 西山 慎太郎 大阪府豊中市曽根西町3丁目18番1号 (72)発明者 大川 輝生 兵庫県川西市丸の内町12−1−104

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面部に多数の小開口部を形成したこと
    を特徴とする合成樹脂製植木鉢。
  2. 【請求項2】 周面部の全面に多数の小開口部を形成し
    たことを特徴とする合成樹脂製植木鉢。
  3. 【請求項3】 外周面に下方に開口するフックを複数個
    形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の合成樹
    脂製植木鉢。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の合成樹脂製植
    木鉢の内周面にシート状部材を配設し、植物栽培土壌を
    充填することを特徴とする請求項1、2又は3記載の合
    成樹脂製植木鉢の使用方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の合成樹脂製植
    木鉢を用いて植物を育成した後、植物を合成樹脂製植木
    鉢ごと土層中に植え付けることを特徴とする請求項1、
    2又は3記載の合成樹脂製植木鉢の使用方法。
  6. 【請求項6】 あらかじめ土層中に埋設した枠部材に合
    成樹脂製植木鉢を据え付けることを特徴とする請求項5
    記載の合成樹脂製植木鉢の使用方法。
JP7308428A 1995-07-25 1995-10-31 合成樹脂製植木鉢及びその使用方法 Pending JPH0994029A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002223644A (ja) * 2001-01-30 2002-08-13 Kenichi Shiroma つる性植物の栽培容器
CN102422790A (zh) * 2011-12-16 2012-04-25 吴江市利达上光制品有限公司 一种透气塑料花盆及其制备方法

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