JP2005270052A - 花卉植栽構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フェンス等の立ち壁や支柱型構造体へ植栽容器を取り付けた花卉植栽構造を提供する。
【解決手段】上部に開口部2を、底部に排水口3を、側面に植付部4をそれぞれ設けてあり、開口部から培土20を充填して成る植栽容器1と、植栽容器を取付可能な構造のフェンス30等の立ち壁と、花卉類40を植え込んで成る育苗ポット50とより成り、植栽容器は、植付部を立ち壁と相対峙する配置として立ち壁の片側へ取り付けられており、立ち壁の反対側から育苗ポットが植栽容器の植込部へ植え込まれてその花卉類が立ち壁の反対側へ露出する構成とされている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、上部に開口部を、底部に排水口を、側面に植付部をそれぞれ設けた簡易構造の植栽容器、一例として廃棄ペットボトルを加工して構成した植栽容器と、育苗ポットを用いて構成される花卉植栽構造の技術分野に属し、更に云うと、フェンス等の立ち壁や支柱型構造体へ植栽容器を取り付けた花卉植栽構造に関する。
従来、住居のベランダフェンス或いは塀などを、例えば「ラティス」(登録商標)やネットフェンス等の如く植栽容器を取付け可能な構造とし、これに植栽容器を取付けて草花の植栽を楽しみ、且つ住宅を花卉で飾るガーデニングが広く実施されている。この種の用途に使用される多種多様な植栽容器が多く開示されている。
例えば、所謂ハンギングバスケットと称されるものが多数ある。特許文献1の「ハンギングバスケット用植栽袋」は、上部が開放された袋状の植栽部に予め上段、中段、下段に分けてそれぞれ左右対称に挿入口を形成し、各挿入口へ花卉類の苗を植え付け、吊り下げ部によってネットフェンス等へ吊り掛けて装飾的な植え込みを実現する。
また、特許文献2の「竹製栽培バスケット」は、竹材を組み合わせた所謂ハンギングバスケットである。上方を開口した主植栽部が形成され、その側面にも、上方を開口したポケット状植栽部が形成されている。よって、主植栽部だけでなく、ポケット状植栽部にも多くの植物を立体的に植えることができるのであり、ネットフェンス等へ吊り掛けて使用する。
更に、廃棄ペットボトルを利用した植栽容器も開示されている。例えば、特許文献3の「ペットボトルを利用した植物栽培器及びそれを用いた立体花壇」は、ペットボトルの底部を切り取って開口部を設け、一側面に植付孔を、反対面に取付孔を設けて当該ペットボトルを倒立させた植栽容器を、複数個上下方向に直列状態に接続して、最上部の植栽容器に注がれた水が順次下方へ流下するように上下方向に連結して立ち壁面へ取付け、ココファイバー等を用いて植付孔へ花卉類を植え込んで使用する。
特開2001−45874号公報 特開2000−209952号公報 特開2004−49179号公報
上記特許文献1又は2に開示されたハンギングバスケット等によるガーデニングは、簡易な方法により花卉類の装飾的な植え込みを行ない、ベランダフェンス等の立ち壁を花卉類で飾り緑化することが可能である。しかし、花卉類と当該花卉類を植え込んだバスケットとネットフェンス等の同一面側に位置することになる。よって、観賞する者の目には、花卉類のみならず植栽部も見えてしまう。これは要するに、植物を植えた植木鉢を単純に吊った外観でしかなく意匠的美観に乏しいものである。
また、住宅を花卉で飾るようなガーデニングを実現するためには複数のハンギングバスケットを購入、買い換え等をする必要があるので非常に費用が嵩むし、ハンギングバスケット一つ一つを個別に潅水する作業は非常に手間がかかるという問題点があった。
特許文献3に開示された発明は、廃棄ペットボトルを植栽容器として利用した点は注目に値するが、上記特許文献1又は2と同様に植栽容器と花卉類は同一側に位置しており、やはり意匠的美感に劣る点に変わりはない。また、狭い植付孔から花卉類を植え付ける作業は熟練者といえども非常に難しく誰でも簡単に実施できるとは云い難い。
本発明の目的は、上部に開口部を底部に排水口を、側面に植付部をそれぞれ設けた簡易構造の植栽容器と、育苗ポットを用いてフェンス等の立ち壁又は支柱型構造体を装飾する花卉植栽構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、植栽容器として廃棄ペットボトルを利用でき、省資源効果と環境保全に寄与する花卉植栽構造を提供することにある。
本発明の異なる目的は、植栽容器をフェンス等の立ち壁の片側に取り付け、反対側面に花卉類のみが露出する構成又は、支柱型構造体の外周面へ取り付ける構成で実施する花卉植栽構造を提供することにある。
上記した課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る花卉植栽構造は、
上部に開口部を、底部に排水口を、側面に植付部をそれぞれ設けてあり、前記開口部から培土を充填して成る植栽容器と、前記植栽容器を取付可能な構造のフェンス等の立ち壁と、花卉類を植え込んで成る育苗ポットとより成り、
前記植栽容器は、前記植付部を立ち壁と相対峙する配置として立ち壁の片側へ取り付けられており、立ち壁の反対側から育苗ポットが前記植栽容器の植込部へ植え込まれてその花卉類が立ち壁の反対側へ露出する構成とされていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載した花卉植栽構造において、
植栽容器を隠蔽する不織布等のカバーが立ち壁における植栽容器の取り付け側面へ取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明に係る花卉植栽構造は、
上部に開口部を、底部に排水口を、側面に植付部をそれぞれ設けてあり、前記開口部から培土を充填して成る植栽容器と、前記植栽容器を取付可能な構造の支柱型構造体と、花卉類を植え込んで成る育苗ポットとより成り、
前記植栽容器は、その植付部が外側に向く配置で支柱型構造体の外周面へ取り付けられており、育苗ポットが前記植栽容器の植付部へ植え込まれていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3に記載した花卉植栽構造において、
前記植栽容器及び支柱型構造体を隠蔽する化粧カバーが支柱型構造体の高さ方向の周面全体に巻かれ、少なくとも前記育苗ポットと花卉類のみが露出する構成とされていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載した花卉植栽構造において、
立ち壁又は支柱型構造体に取り付けられる複数個の植栽容器は、上下方向に一定の間隔をあけた列状の配置で取り付けられていること特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一に記載した花卉植栽構造において、
植栽容器は底部を切り取り、側面に植付部を設けた廃棄ペットボトルを倒立させ、前記底部を切り取った開口部から培土を収納して成ることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一に記載した花卉植栽構造において、
植栽容器の排水口の上に、培土を支持するフィルターが設置されていることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一に記載した花卉植栽構造において、
植栽容器の下向きの排水口と、下位の植栽容器の上向き開口部との間がホース又は水伝い具により接続されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一に記載した花卉植栽構造において、
植栽容器は、底部に注ぎ口を有し、側面に植付部及び引きドアの如く開閉できる構成の培土交換窓を設けた構成であることを特徴とする。
請求項1〜9に記載した発明に係るペットボトルを利用した花卉植栽構造によれば、以下のような効果がある。
(1)上部に開口部を底部に排水口を、側面に植付部をそれぞれ設けた、例えば簡易構造の植栽容器と育苗ポットを用いた構造としたため、安価で且つ誰でも簡単に立ち壁又は支柱型構造体を装飾できる。
(2)植栽容器に廃棄ペットボトルを加工して再利用した構成とすることができ、省資源化と自然環境に優しく、安価であるほか、植栽容器の周壁が透明であるため、土の乾き具合、花卉類の根の状態等々が一目瞭然となり潅水及び施肥の目安と管理が簡単で適切に行うことができる。
(3)立ち壁の片側(裏側)に植栽容器を取り付ける構成の場合、前記植栽容器が隠れ、前記立ち壁の反対側は、育苗ポットで植え付けた花卉類のみが際だって見えるので意匠的美観が高められる。
(4)支柱型構造体の外周面へ植栽容器を取り付ける構成の場合、360°方向の立体的なスケールで意匠的美観が非常に高い花卉植栽構造を実現できる。また、横幅を取らないため限られた場所においても実施することができる。
(5)最上部の植栽容器へ水を注ぐという簡単な作業だけで全ての植栽容器へ水分を提供できるので潅水作業が非常に簡単である。
(6)植栽容器の一側面に開閉可能に形成した培土交換窓を設けたので、植栽容器を立ち壁面又は支柱型構造体へ取り付けた状態のままで培土の交換や施肥等々の作業を容易に行うことができる。
上部に開口部2を、底部に排水口3を、側面に植付部4をそれぞれ設けてあり、前記開口部2から培土20を充填して成る植栽容器1と、前記植栽容器1を取付可能な構造のフェンス等の立ち壁30と、花卉類40を植え込んで成る育苗ポット50とから構成されている。
前記植栽容器1は、前記植付部4が立ち壁30と相対峙する配置として立ち壁30の片側へ取り付けられており、立ち壁30の反対側から前記育苗ポット50が前記植栽容器1の植込部4へ植え込まれ、花卉類が立ち壁30の反対側へ露出する構成である。
本発明の花卉植栽構造は、図1に示すように、上部に開口部2、底部に排水口3、一側面に植付部4を設け、前記開口部2から培土20を充填して成る簡易な構造の植栽容器1と、前記植栽容器1を取付け可能な構造のフェンス等の立ち壁30と、花卉類40を植え込んで成る育苗ポット50とから構成されており、戸建て住宅、マンション等の住宅のベランダフェンス又は塀などの所謂立ち壁30を利用して好適に実施される。特にはラティス(登録商標)等を立ち壁30として実施することが好ましい。立ち壁30はこの限りではなく、単に花卉植栽構造の実施を楽しむため地面等の上へ立てた例えば、衝立障子の如く下縁を台で支持させた独立壁の構成で実施することもできる。
前記立ち壁30の片側Aつまり植栽容器1の取り付け側面には前記植栽容器1を隠蔽する目的の不織布等のカバー30aを取り付けている(請求項2記載の発明)(図2を参照)。
前記植栽容器1は、例えば透明のプラスチック成型品等の軽量で植栽容器内の土の乾き具合や、根の状態等々が一目瞭然となるものが好ましい。また、水分を浸透可能な植物繊維や不織布等の材質で成る成型品を使用して植栽容器の全面へ向けて散水できるようにしても良い。
前記植付部4は、米印状の切り込みであり、前記育苗ポット50を挿入できる幅寸とされている。切り込みの形状は、図示例の限りではなく、一文字状、V字状、×字状その他の形状や単に孔としても良い。つまり、育苗ポット50が挿入できる形状であればよい。
植栽容器1の排水口3(ペットボトル頂部の注ぎ口)の上には培土20を支持するフィルター5が設置されている(請求項7記載の発明)。前記フィルター5は培土20が落下することを防止できる程度の強度と、水分を通過させる通水性を有する例えばスポンジ等を使用する。
上記のように構成された植栽容器1は、前記植付部4が立ち壁30と相対峙する配置として前記立ち壁30の片側A(裏側)へ複数個取り付けられる。具体的には、図2が示すように、最上部の植栽容器1に注がれた水が下向きの排水口3から順次下方の植栽容器へ流下するように上下方向に一定の間隔をあけた直列状の配置で複数個、且つ横方向に複数列取り付ける事が好ましい(請求項5記載の発明)。勿論、図示例の配置に限らず、例えば段違いにずらした列状の配置とする等利用者の所望する場所へ自由な配置で実施することが可能である。
取付方法としては、植栽容器1を所望の位置へ配置した後、立ち壁30に向かってステープル等で打ち付けて取り付けられる。
上記のように立ち壁30の片側Aへ取付けられた植栽容器1内へ培土20を充填する。充填される培土20には、椰子の実の繊維で成る「ココファイバー」や「ココピート」(登録商標)又は「ピートモス」(登録商標)、杉や檜等の樹皮培土又は「パーライト」(登録商標)、更に「バーミキュライト」(登録商標)、等の発泡させた小石(軽石)を使用した軽量のものが好適に使用される。
上記育苗ポット50は、例えば、特願2003−49084号、意願2003−1291号、又は実願2003−2917号に記載したように、先細の円錐形状等の筒体を垂直方向に二分した、又は垂直方向に二分し且つ一側縁を開閉可能に繋ぎ合わせた構成とされている。育苗ポット50の内側へ培土及び花卉類40を収納した後、向かい合わせに組合せ、不離一体的に組立てられている。育苗ポット50の筒壁部には、収納された培土が漏れない形状、大きさの複数の通孔50a(スリット)が形成されている。前記通孔50aは育苗ポット50内の培土の空気の通気、水分の排水性を保つと共に、花卉類60の成長に伴う根の伸び出しを許容する。
しかる後に、図1、図3に示すように、立ち壁30の反対側B(表側)から、予め花卉類40を植え込んで用意した育苗ポット50を、前記植栽容器1の植付部4へ向かって、育苗ポット50を直接差し込むという非常に簡単な作業で植え込まれる。したがって、植栽容器1と育苗ポット50は立ち壁30の両側に分かれて位置されるので、表側Bからは花卉類6の露出度が大きく際だって印象的に視認され立ち壁30の意匠的美観に優れる。
また、育苗ポット50を使用して花卉類40を植え込むので、当該花卉類40が枯れた等の不都合が生じた場合には、当該育苗ポット50のみを前記の方法で交換すればよいので、植え替え等のメンテナンスが極めて容易となる。育苗ポット50の植え込み角度は真横でも良いし、やや上向きに角度を設けて装飾性を高めても良い。
斯くして、図4に示すように、立ち壁30の外面部が成長・繁茂した花卉類40により覆われると、花卉類40によって意匠的美観を高めた花卉植栽構造を構築できる。したがって、一般家庭等においてもガーデニングの趣味を有する人々が前記花卉植栽構造を自由なデザイン設計で、容易に施工・実施して楽しむことができる。勿論、花の色や種類等を工夫して配置して装飾性、色彩に富むように実施することが好ましい。また、植栽容器を1…を直列状に配置すると、最上部の植栽容器1へ水を注ぐだけで下までの全ての植栽容器1…へ流下して水分を提供することができるので潅水作業は非常に楽である。
最上部の植栽容器1へ注がれた水が下向きの排水口3から順次下方の植栽容器へ適切に流下させるために、植栽容器1を上下方向の直列状に配置するほか、図5及び図6に示す方法を実施することもできる。つまり、植栽容器1の下向きの排水口3と、下位の植栽容器の上向き開口部2との間をホース60を(図5)若しくは水伝い具70を取り付けて(図6)植栽容器1間の水の流下を案内するように接続した構成で実施することができる(請求項8記載の発明)。
前記ホース60は、例えば一般的に使用されている伸縮自在なゴム製のものでよく、植栽容器1間の間隔に合わせてその長さに切断して用意され、排水口3へ被せるようにねじ付ける。
前記水伝い具70はT字形状とされており、排水口3の直径よりも長く形成された頂部の中心から適切な間隔を有した水伝い材が吊り下げられている。したがって、水伝い具70は、フィルター5よりも先に植栽容器1の開口部2から差し入れて予め配置しておく。
前記ホース60又は水伝い具70は、特に段違いにずらすなど自由な配置に伴い、排水口3の直下に下位の植栽容器1の開口部2が配置されていない場合には、流下させたい所望の植栽容器1の開口部2内へ、前記ホース60又は水伝い具70の下端を強制的に導き入れて設置することが積極的に行われる。斯くすると、自由な配置であっても最上部の植栽容器1へ水を注ぐだけで下位の植栽容器1まで水を提供できるので潅水作業は非常に簡易となる。
またこの実施形態で使用される植栽容器1、立ち壁30、育苗ポット50等を一連のセット(キット)として花卉植栽構造の大きさや花卉類の種類に応じて成型しても良い。
実施例2は、実施例1とほぼ同様の技術的思想であり、支柱型構造体80へ植栽容器1を取り付ける点が特に相違する。以下に実施例1との相違点を中心に図面に基づいて説明する。
本実施例の花卉植栽構造は図7に示すように、実施例1と同様の構成の植栽容器1を使用し、その植付部4が外側を向く配置として支柱型構造体80の外周面へ取り付けられる。前記支柱型構造体80は好ましくは、その断面が矩形状(四角形)のものを使用し、図8の平面図に示したように1辺ずつに植栽容器1を取り付けるようにする。勿論この限りではなく、断面が円形状、三角形状、五角形状、六角形状等の支柱を使用でき、例えばドラム缶のように直径が大きなものを支柱型構造体として使用して、迫力のある花卉植栽構造を実施することもできる。
取付方法は実施例1で記載したように、例えば植栽容器1を所望の箇所へ配置し支柱型構造体80の各側面に向かってステープル等で打ち付けて取り付けられる。
植栽容器1の配置は実施例1とほぼ同様で、図9に示すように、複数個の植栽容器1が、最上部の植栽容器1へ注がれた水が下向きの排水口3から順次下方の植栽容器1…へ流下するように上下方向に一定の間隔をあけた直列状の配置で支柱型構造体80の外周面へ取り付ける事が好ましい。
勿論、実施例1と同様に植栽容器1の下向きの排水口3と、下位の植栽容器1の上向き開口部2との間がホース60又は水伝い具70により下位へ水の流下を案内する構成も実施できる。
その後、図10に示すように、支柱型構造体80の高さ方向の周面全体に前記植栽容器を覆うように化粧カバー90が巻かれ、少なくとも育苗ポット50と花卉類40のみが露出する構成とされる。つまり、植栽容器1と支柱型構造体80がを完全に見えないように隠蔽するのである。化粧カバー90は例えば不織布等の帯状の布が好適に使用されるが、意匠的美観に富むような配色、模様等を設けた布を使用してオブジェのように実施することもできる。
そして、前記化粧カバー90の上から前記育苗ポット50が前記植栽容器1の植込部4へ植え込んで、花卉類のみが露出する構成とする。植え込む際に化粧用カバー90の所定箇所へカッター等により切り込みを入れておくと良い。
勿論、育苗ポット50の植え付け手順はこの限りではなく、例えば化粧カバー90を巻き付けずに単に植栽容器1の植付部4へ直接育苗ポット50を植え込んだ構成としても良い。
斯くして、360°方向の立体的なスケールで意匠的美観を高めた花卉植栽構造を実現できるのである。
実施例3は、実施例1、2で使用された植栽容器1の他の実施例として、廃棄ペットボトルを再利用して花卉植栽構造を実施するものである。以下に、廃棄ペットボトルを上記実施例1、2の植栽容器1と同様の構成に加工する手順を説明する。
先ず、図11に示すように、廃棄ペットボトルの底部を矢印線に沿って水平に且つ内側に培土20が収納可能な程度に切り取って開口部2を設ける。切り取り位置(深さ)は花卉類40の種類又は大きさ、育苗ポット50の大きさ等々から判断される。次にその一側面に植付部4を設ける。植付部4は米印状、一文字状、V字状、×字状の切り込みとする等育苗ポットが挿入できる形状であれば良い。
排水口2は廃棄ペットボトルに予め具備されている頂部の注ぎ口を利用する。図12に示すように開口部2を上向きになるように倒立させた状態とし、排水口3(注ぎ口)の口径よりも幅広のフィルター5を当該排水口3の上に載置して実施例1、2と略同構造の植栽容器1が加工される(請求項8記載の発明)。
上記のように構成された廃棄ペットボトルで成る植栽容器1は、植栽容器1の開口部2が上向きになるように倒立させた姿勢で、実施例1の立ち壁30の片側A(裏側)へ又は実施例2の支柱型構造体80の外周面へ複数個取り付けられる。その後、前記上向きにさせた開口部2から培土20を充填し、育苗ポット50により花卉類40が植え付けられる。
なお、実施例1、2で説明したように、立ち壁30へ取り付ける場合は、前記植付部4を立ち壁30と相対峙する配置とし、支柱型構造体80へ取り付ける場合は、植付部4が外側に向く配置となるようにする。
廃棄ペットボトルから成る植栽容器1を使用すると省資源化と自然環境に優しく非常に安価で実施することができるし、透明であるために植栽容器1内の花卉類の状態及び水の乾く具合等々が一目瞭然であるため潅水及び施肥の目安と管理を簡易で適切に行うことができる。
実施例4は、実施例1、2に使用される前記植栽容器1の他の実施例として、図13に示すように、上面に注水口8を、底部に排水口3を有し、側面に植付部4及び引きドアの如く開閉できるように形成された培土交換窓6が設けられたものを使用した花卉植栽構造を実施するものである(請求項9記載の発明)。前記培土交換窓6は例えば、開口部2の所望位置からコ字形に3辺切り込みを入れ一側縁を残して開閉可能とし、開放側縁は着脱可能なガムテープ等のテープ材7を取り付けて成る。勿論この実施の形態に限らず、残した一側縁の縦辺に複数の薄肉ヒンジを取り付けたり、テープ材のみならずホッチキス等を用いても良い。図示例では、プラスチック等の軽量の成型品であるが、実施例3の廃棄ペットボトルを加工して実施することもできる。
上記のように構成された植栽容器1は、実施例3と同様に、立ち壁30又は支柱型構造体80へ取り付けて実施される。
したがって、植栽容器1を立ち壁30又は支柱型構造体80へ取り付けたままの状態で培土の交換及び施肥作業を行うことができる。
以上に実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のため言及する。例えば、殺風景な工事現場の遮蔽壁へ適用することも考えられる。つまり、従来の鉄板等で成る遮蔽壁の片側(表側)へ、本発明による花卉植栽構造を配置して2重壁として使用するのである。
本発明に係る花卉植栽構造の実施例1を概略的に示した斜視図である。 植栽容器を立ち壁の片側への配置例を示した斜視図である。 本発明に係る花卉植栽構造の実施形態を示した断面図である。 本発明に係る花卉植栽構造の実施形態の一例を示した斜視図である。 植栽容器の口部へホースを取り付けた側面図である。 植栽容器の口部へ水伝い具を取り付けた側面図である。 本発明に係る花卉植栽構造の実施例2を概略的に示した斜視図である。 実施例2の植栽容器を支柱型構造体への配置例を示した平面図である。 実施例2の植栽容器を支柱型構造体への配置例を示した斜視図である。 本発明に係る花卉植栽構造の実施例2の実施形態の一例を示した斜視図である。 ペットボトルを植栽容器として利用する一例を示した斜視図である。 ペットボトルを倒立させ排水口へフィルターを取り付けた一例を示した斜視図である。 本発明に係る花卉植栽構造に使用される植栽容器の実施例4を示した斜視図である。
符号の説明
1 植栽容器
2 開口部
3 排水口
4 植付部
5 フィルター
6 培土交換窓
7 テープ材
8 注水口
20 培土
30 立ち壁
30a カバー材
40 花卉類
50 育苗ポット
60 ホース
70 水伝い具
80 支柱型構造体
90 化粧カバー

Claims (9)

  1. 上部に開口部を、底部に排水口を、側面に植付部をそれぞれ設けてあり、前記開口部から培土を充填して成る植栽容器と、前記植栽容器を取付可能な構造のフェンス等の立ち壁と、花卉類を植え込んで成る育苗ポットとより成り、
    前記植栽容器は、前記植付部を立ち壁と相対峙する配置として立ち壁の片側へ取り付けられており、立ち壁の反対側から育苗ポットが前記植栽容器の植込部へ植え込まれてその花卉類が立ち壁の反対側へ露出する構成とされていることを特徴とする、花卉植栽構造。
  2. 植栽容器を隠蔽する不織布等のカバーが立ち壁における植栽容器の取り付け側面へ取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載した花卉植栽構造。
  3. 上部に開口部を、底部に排水口を、側面に植付部をそれぞれ設けてあり、前記開口部から培土を充填して成る植栽容器と、前記植栽容器を取付可能な構造の支柱型構造体と、花卉類を植え込んで成る育苗ポットとより成り、
    前記植栽容器は、その植付部が外側に向く配置で支柱型構造体の外周面へ取り付けられており、育苗ポットが前記植栽容器の植付部へ植え込まれていることを特徴とする、花卉植栽構造。
  4. 前記植栽容器又は支柱型構造体を隠蔽する化粧カバーが支柱型構造体の高さ方向の周面全体に巻かれ、少なくとも前記育苗ポットと花卉類のみが露出する構成とされていることを特徴とする、請求項3に記載した花卉植栽構造。
  5. 立ち壁及び支柱型構造体に取り付けられる複数個の植栽容器は、上下方向に一定の間隔をあけた列状の配置で取り付けられていること特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載した花卉植栽構造。
  6. 植栽容器は底部を切り取り、側面に植付部を設けた廃棄ペットボトルを倒立させ、前記底部を切り取った開口部から培土を収納して成ることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載した花卉植栽構造。
  7. 植栽容器の排水口の上に、培土を支持するフィルターが設置されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一に記載した花卉植栽構造。
  8. 植栽容器の下向きの排水口と、下位の植栽容器の上向き開口部との間がホース又は水伝い具により接続されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一に記載した花卉植栽構造。
  9. 植栽容器は、上面に注水口を、底部に排水口を有し、側面に植付部及び引きドアの如く開閉できる構成の培土交換窓を設けた構成であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一に記載した花卉植栽構造。
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