JPH0993558A - 複数スクランブル方式放送システム及びデコーダ - Google Patents

複数スクランブル方式放送システム及びデコーダ

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JPH0993558A
JPH0993558A JP7251266A JP25126695A JPH0993558A JP H0993558 A JPH0993558 A JP H0993558A JP 7251266 A JP7251266 A JP 7251266A JP 25126695 A JP25126695 A JP 25126695A JP H0993558 A JPH0993558 A JP H0993558A
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JP
Japan
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scramble
scramble system
program
decoder
card
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JP7251266A
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Shinichi Oi
伸一 大井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 番組またはチャンネル毎にスクランブル方式
が異なっても、視聴者がスクランブル方式を意識せずに
視聴できる複数スクランブル方式放送システムおよびデ
コーダを提供する。 【解決手段】 複数スクランブル方式放送システムにお
いて、放送側は各番組のスクランブル方式を示すスクラ
ンブル方式識別符号を放送し、受信側では受信したスク
ランブル方式識別符号に基づいて受信する番組のスクラ
ンブル方式に対応したデコーダのパラメータ設定を行
う。複数スクランブル方式放送を受信するデコーダ本体
に着脱可能なICカード(回路実装単位)20を備え、
受信されたスクランブル方式識別符号に基づいて、受信
する番組のスクランブル方式に対応したデコーダのEM
Mフィルタ2及びECMフィルタ3の設定(パラメータ
設定)をICカード20により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の契約者に対
して映像、音声または情報を提供する有料放送に係り、
特に複数のスクランブル方式を用いる複数スクランブル
方式放送システム及びそのデコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】有料放送では、映像および音声信号に受
信を限定するスクランブルを施して放送し、契約者のみ
がこのスクランブルを解除して放送を享受できるように
なっている。
【0003】現在の日本の衛星放送ではスクランブル方
式として、複数の方式が認められており、例えば放送衛
星を使用した放送ではCOATEC方式と呼ばれる方式
が、通信衛星を使用した放送ではCOATEC方式およ
びスカイポート方式が採用されている。この通信衛星で
は2方式が運用されているが、異なる衛星で採用されて
いるため、衛星毎にそのスクランブル方式に対応したデ
コーダを準備し、異なる衛星の放送を受信する時にはモ
ニタに接続するデコーダを切り換えていた。
【0004】一方、通信衛星を使った有料放送をデジタ
ルで行うという計画が進められており、日本におけるデ
ジタルテレビ放送の標準方式が電気通信技術審議会から
答申され(日経エレクトロニクス誌,No.642,p
p15−16,1995年8月21日)、このデジタル
テレビ放送に用いられる通信衛星(JCSAT3号)の
打ち上げが行なわれた。これにより、やがて音声、映像
信号をデジタル化して放送するいわゆるデジタルTV放
送が主流になることが考えられる。
【0005】このデジタルTV放送では、動画像圧縮の
国際標準であるMPEG2(MovingPicture Experts Gr
oup Phase 2)画像圧縮符号化技術を採用し、従来のア
ナログTV放送の1チャンネル分の帯域幅で複数の番組
を同時に放送することが可能となる。このため、複数の
番組をパケット化して時分割多重して放送することが考
えられている。この場合、従来のように受信する周波数
でチャンネルを規定する物理的なチャンネルの概念がな
くなり、その替わりに論理的なチャンネルの概念が使用
されることになる。また、複数の放送事業者が同じ周波
数帯で時分割で放送を行うというようなことも想定され
る。
【0006】図5は、デジタル・テレビ放送の送信機の
要部構成を示すブロック図である。まずMPEG2画像
符号化回路101で映像信号を、MPEG2音声符号化
回路102で音声信号をそれぞれデジタル圧縮符号化す
る。次いで、番組案内のサービス・データなどと一緒に
多重化回路103によりパケット長188バイトのパケ
ット形式に変換する。
【0007】パケット化されたデータは、次いで暗号化
回路104により受信者を限定するためのスクランブル
または暗号化処理を施した後、伝送スクランブル回路1
05でエネルギー分散化のための伝送スクランブル処理
を行う。この伝送スクランブル処理は、特定のビットパ
ターンが連続して衛星波のエネルギーが偏ることを避け
るためである。次いで、誤り低正符号化回路106で各
パケット毎に16バイトの誤り訂正符号(リード・ソロ
モン符号)を付加し、インタリーブ回路107によりバ
ースト誤りに対応するためのインタリーブ(深さは1
2)を施し、たたみ込み符号化回路108によりたたみ
込み符号化する。最後にQPSK変調回路109により
変調を行って、アンテナ110から赤道上空の静止軌道
にある通信衛星111に向かって送信する。
【0008】この通信衛星を介するデジタルテレビ放送
は、QPSK変調により、トランスポンダ(衛星搭載中
継器)1本当たりの周波数帯域幅27MHzで42.1
92Mビット/秒の速度でデータ伝送が可能となる。こ
れは誤り訂正符号を除くと、約30Mビット/秒とな
る。8本のトランスポンダを使用して、QPSK変調と
MPEG2圧縮技術の組み合わせで約50チャンネルの
テレビ放送が可能となると考えられる。
【0009】図6は、デジタル・テレビ放送の受信機の
要部構成を示すブロック図である。通信衛星111によ
り中継されたデジタルテレビ放送は、12GHz帯の電
波により地上に再送信される。この電波はアンテナ20
1により受信され、コンバータ202により950MH
z〜1.8GHzに変換されて受信機203に送られ
る。
【0010】受信機203では、チューナ204により
同調、増幅が行われ、QPSK復調回路205によりQ
PSK復調及びたたみ込み符号の復号が行なわれ、デイ
ンタイリーブ回路206によりデインタリーブされる。
デインターリーブされた信号は、誤り訂正回路207に
よりリード・ソロモン符号による誤り訂正が行なわれ、
伝送デスクランブル回路208により伝送スクランブル
が解除される。
【0011】誤り訂正及び伝送スクランブル解除の行な
われたパケットは、データ分離暗号解読回路209によ
り、映像データ、音声データ及びその他のサービス・デ
ータ等に分けられ、暗号解読またはデスクランブルされ
た後、画像データはMPEG2画像復号回路211、音
声データはMPEG2音声復号回路212により、それ
ぞれ復号されて、アナログ画像信号及びアナログ音声信
号が出力される。
【0012】図7は、データ分離暗号解読回路209の
一部であるデコーダ(デスクランブラとも呼ばれる)の
従来の回路構成例を示すブロック図である。同図におい
て、トランスポートストリーム(以下、TSと略記す
る)処理部1は、暗号解読または受信限定のデスクラン
ブルに必要な契約者個別情報(以下、EMMと略記す
る)及び共通情報(以下、ECMと略記する)を抽出
し、EMMフィルタ2、ECMフィルタ3を通して、視
聴管理を行うマイクロコンピュータ(以下、MPUと略
記する)91を内蔵したICカード90へ渡す。ICカ
ード90は、EMMとECMを使用して視聴契約の有無
を判定し、視聴可と判定した場合には、PN(擬似乱
数)発生器4を動作させて、受信者を限定するスクラン
ブルを解除するように制御する。なお、受信限定スクラ
ンブル方式については、PN発生器を使用し、PN加算
する方式のスクランブルの代わりにブロック暗号方式使
用する場合には、そのブロック暗号復号機を動作させる
ように制御するものとする。
【0013】以下EMMとECMの機能を概説すると、
EMMは個々の契約者に与えられる情報であり、番組提
供者は契約者毎に契約の継続や視聴料収納状況等を確認
して契約の有効性を検査し、契約が有効な視聴者の所有
するデコーダに対しては、例えば月ごとなど定期的にデ
スクランブルを許可するための情報を含んだEMMを与
えてデコーダを視聴可能な状態に設定し、契約がないか
無効な視聴者のデコーダにはスクランブル許可情報を含
んだEMMを与えず視聴できないようにする。また、場
合によっては契約を解除した視聴者のデコーダや視聴料
を支払わない契約者のデコーダにはデスクランブルを許
可しない情報を含んだEMMを与えることもある。
【0014】これらEMMにはそれぞれの契約者に向け
たIDが入っており、ICカード90内のIDと一致す
るEMMをICカード内のMPU91は取り込み、EM
Mメモリ92に記憶するようになっている。このIDで
のふるい落としは図中のEMMフィルタ2で行うように
なっている。さらに、EMMは契約者個々に異なるキー
で暗号化されており、ICカードのMPU91は、予め
ICカード内のメモリに記憶されているキーを利用して
暗号復号処理を行い、復号処理が正しくなされたものの
み取り込むようになっており、他契約者のEMMを取り
込むことがないようになっている。また、このEMMに
は複数のスクランブル方式の放送が放送される場合に備
え、スクランブル方式を示すコードが付加されることも
ある。この場合ICカードが対応しているスクランブル
方式のEMMのみを取り込むようEMMフィルタでふる
い落としを行うこともある。
【0015】一方、ECMは放送している番組に関する
情報であり、EMMと条件比較をするための情報であ
る。図7の例ではICカード内のMPUが与えられたE
MMとECMを比較し、放送されている番組を視聴する
権利を有するか否かを判断しており、視聴可の場合には
PN初期値などにスクランブルを解除するために必要な
情報をECMから分離してデスクランブル側へ与える
が、視聴不可と判断する場合にはこの情報を与えない。
【0016】以上のようにしてICカード内のMPU
は、デスクランブルのON/OFFを制御する。このE
CMもEMMと同様に、暗号をかけられる場合もあり、
その暗号を復号するキーは例えばEMMの中に入れて個
々のデコーダに与えるようになっている。また、このE
CMにも、複数のスクランブル方式の放送が放送される
場合に備え、スクランブル方式を示すコードが付加され
ることもある。この場合ICカードが対応しているスク
ランブル方式のECMのみを取り込むようにEMMフィ
ルタでふるい落としを行うこともある。
【0017】また、このようにICカードを利用したデ
コーダではECMのみ送ることとし、EMMはICカー
ドを発行するときにあらかじめ書き込んでおくという場
合も考えられる。これについては図示しない。
【0018】以上がICカードを利用したデコーダの一
例であるが、ICカードの代わりにマイクロコンピュー
タシステムを利用する場合もあり得る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】今後実用化されるデジ
タル放送では、1つの衛星で複数の事業者が放送するこ
とが考えられ、その場合複数のスクランブル方式が採用
される可能性がある。従来は少なくとも1つの衛星では
1つのスクランブル方式というようになっていたが、デ
ジタル放送では番組(チャンネル)を切り換える毎にス
クランブル方式を切り換えなければならないというよう
なこともあり得る。
【0020】現在考えられているデジタル放送では、ス
クランブル放送で必要なEMM、ECMにスクランブル
方式のコードを付けることは考えられているが、その番
組を視聴するにあたり、EMM、ECMのフィルタにセ
ットするスクランブル方式のコードを何にしたらよいか
という情報については考えられていない。
【0021】しかし、視聴者は番組を視るに当たって、
その番組がどのようなスクランブル方式であるかを意識
して切り換えるというのは非常に面倒であるため、自動
的に切り換えるシステムおよびデコーダが必要となる。
【0022】以上の問題点に鑑み本発明の課題は、この
複数のスクランブル放送が実施された場合に、視聴者が
スクランブル方式を意識せずに視聴できるようにするた
めの複数スクランブル方式放送システムおよびデコーダ
を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を有する。すなわち請求項1記載
の発明は、番組毎又はチャンネル毎に異なるスクランブ
ル方式を用いてスクランブルした番組を放送側から送信
し、受信側で複数のスクランブル方式を切り換えて受信
する複数スクランブル方式放送システムであって、放送
側は各番組のスクランブル方式を示すスクランブル方式
識別符号を放送し、受信側では受信したスクランブル方
式識別符号に基づいて受信する番組のスクランブル方式
に対応したデコーダのパラメータ設定を行うことを要旨
とする複数スクランブル方式放送システムである。
【0024】また請求項2記載の発明は、番組毎又はチ
ャンネル毎に異なるスクランブル方式を用いてスクラン
ブルした番組を放送側から送信し、受信側で複数のスク
ランブル方式を切り換えて受信する複数スクランブル方
式放送システムの受信機に用いられるデコーダであっ
て、デコーダ本体に着脱可能な回路実装単位を備え、受
信されたスクランブル方式識別符号に基づいて受信する
番組のスクランブル方式に対応したデコーダのパラメー
タ設定を前記回路実装単位により行うことを要旨とする
デコーダである。
【0025】また請求項3記載の発明は、請求項2記載
のデコーダにおいて、前記デコーダのパラメータ設定
は、契約者個別情報及び番組情報を受信するためのフィ
ルタの設定であることを要旨とする。
【0026】また請求項4記載の発明は、請求項2記載
のデコーダにおいて、前記デコーダのパラメータ設定
は、契約者個別情報及び番組情報を受信するためのフィ
ルタの設定及びデスクランブル処理の方式切り替えを行
うことを要旨とする。
【0027】また請求項5記載の発明は、請求項2ない
し請求項4のいずれかに記載のデコーダにおいて、前記
回路実装単位を複数実装し、受信されたスクランブル方
式識別符号に基づいて前記複数の回路実装単位のいずれ
かを有効とするように選択する選択手段をさらに備えた
ことを要旨とする。
【0028】
【発明の実態の形態】本発明の複数スクランブル方式放
送システムにおいて、放送側は、各番組に付加して送る
ECMとは別に、各番組がどのようなスクランブル方式
を使用しているのかを示すスクランブル方式識別符号を
送ることを特徴としている。また受信側は、視聴者が番
組選択をした場合に、受信した番組に付加して送られる
スクランブル方式識別符号から、その番組のスクランブ
ル方式を示すデータを得てEMM、ECMのフィルタ設
定を行うことを特徴としている。
【0029】次に図面を参照して、本発明の実施の形態
を詳細に説明する。図1は、本発明に係る複数スクラン
ブル方式放送システムに用いられるデーコーダの第1の
実施の形態を示す回路構成図である。本実施の形態にお
いては、回路実装単位としてICカードを利用して、1
枚のICカードで複数のスクランブル方式に対応する場
合の例を示す。
【0030】本第1の実施の形態における複数のスクラ
ンブル方式間の相違は、EMM、ECMのデータが異な
るだけであり、デスクランブラ自体は複数のスクランブ
ル方式間で同一回路を使用することが可能な例である。
本第1の実施の形態が適用される放送側及び受信側の概
略構成は、スクランブル方式識別符号の送信、スクラン
ブル方式識別符号の受信及びそのスクランブル方式に対
応するEMM、ECMのフィルタ設定を除いて、図5及
び図6に示した従来の構成と同様である。
【0031】図1に示すように、本第1の実施の形態の
複数スクランブル方式放送システムに用いられるデーコ
ーダは、TS処理部1と、EMMフィルタ2と、ECM
フィルタ3と、PN発生器4と、ICカード20とによ
り構成される。
【0032】ICカード20には、MPU21と、使用
されるスクランブル方式の数に対応した数(本実施の形
態では4とする)だけのEMMメモリ22、23、2
4、25と、EMMメモリと同数のID、スクランブル
方式識別、キーコードメモリ26、27、28、29と
が内蔵されている。メモリ22〜29は、必ずしも物理
的に独立したものではなく、論理的にそれぞれの記憶領
域が確保されていればよい。
【0033】次いで本第1の実施の形態の動作を説明す
る。送信側である番組提供者は、契約者毎に契約の継続
や視聴料収納状況等を確認して契約の有効性を検査し、
契約が有効な視聴者の所有するデコーダに対しては、例
えば月毎となど定期的にスクランブル方式毎にデスクラ
ンブルを許可するための情報を含んだEMMを与えてデ
コーダを視聴可能な状態に設定し、契約がないか無効な
視聴者のデコーダにはスクランブル許可情報を含んだE
MMを与えず視聴できないようにする。
【0034】これらEMMには、それぞれのスクランブ
ル方式毎にそれぞれの契約者に向けたIDが入ってお
り、TS処理部1からICカード20内のIDと一致す
るEMMをICカード内のMPU21は取り込み、スク
ランブル方式に対応するEMMメモリ22〜25のいず
れかに記憶するようになっている。このIDでのふるい
落としは図中のEMMフィルタ2で行うようになってい
る。さらに、EMMは契約者個々に異なるキーで暗号化
されており、ICカードのMPU21は、予めICカー
ド内に記憶されているキーを利用して暗号復号処理を行
い、復号処理が正しくなされたもののみ取り込むように
なっており、他契約者のEMMを取り込むことがないよ
うになっている。
【0035】次に、ICカード20はTS処理部1から
スクランブル方式識別符号であるスクランブル方式指定
データを取り込む。このスクランブル方式指定データは
放送している番組のスクランブル方式を示すデータであ
り、例えばその衛星あるいはチャンネルで送られる全番
組あるいはスクランブル番組のスクランブル方式を示す
データである。いわばスクランブル方式と番組表をリン
クしたデータである。
【0036】そして視聴者からある番組の視聴指定があ
ると、MPU21はその視聴指定された番組がスクラン
ブル放送であるか否かを調べる。視聴指定された番組が
スクランブル放送であった場合には、MPU21はスク
ランブル方式に対応したID、スクランブル方式識別コ
ードメモリを26〜29の中から選択して読み出してフ
ィルタ設定をEMMフィルタ2及びECMフィルタ3に
対して行い、視聴できる状態に設定する。このフィルタ
設定とは具体的にはID、スクランブル方式コードであ
るが、IDについてはスクランブル方式が異なると視聴
契約管理を行う管理会社が異なり各視聴者に与えるID
やキーデータが異なる場合もある。この場合にはフィル
タ設定するIDも当然異なり、視聴する番組毎に設定す
るIDを切り換えるということもあり得る。以上のよう
に本発明では、視聴者は所望の番組のスクランブル方式
が何であるかを意識せずに視聴できる。
【0037】また、このようにするためには送信側でス
クランブル方式と番組表をリンクしたスクランブル方式
指定データを作成し、番組に多重して送出することが必
要であることは言うまでもない。
【0038】図2は、本発明に係る複数スクランブル方
式放送システムに用いられるデーコーダの第2の実施の
形態を示す回路構成図である。
【0039】図2に示すように、本第2の実施の形態の
複数スクランブル方式放送システムに用いられるデーコ
ーダは、TS処理部1と、EMMフィルタ2と、ECM
フィルタ3と、PN発生器4と、暗号復号機5と、セレ
クタ6、7と、ICカード30とにより構成される。
【0040】ICカード30には、MPU31と、使用
されるスクランブル方式の数に対応した数(本実施の形
態では4とする)だけのEMMメモリ32、33、3
4、35と、EMMメモリと同数のID、スクランブル
方式識別コード、キーメモリ36、37、38、39と
が内蔵されている。メモリ32〜39の数は、物理的な
数を示すものではなく論理的な数を示すことは、第1の
実施の形態と同様である。
【0041】本第2の実施の形態では、スクランブル方
式が異なる場合に、デスクランブラの構成も異なる場合
の例を示している。現在、デジタル放送のスクランブル
については、映像および音声のパケットにランダム信号
を加算するPN加算式のスクランブル方式とパケット自
体を変形するブロック暗号式のスクランブル方式のスク
ランブル方式が一般に使用されている。
【0042】このPN加算式のスクランブル方式は、ス
クランブラ及びデスクランブラが同一のアルゴリズムを
有するPN発生器をそれぞれ備え、受信側はECMで送
られるPN発生器の初期値を使用して送信側と同じPN
系列を発生してデスクランブルを行うものである。これ
は現在衛星放送で行われているデジタル音声のスクラン
ブル方法とほぼ同じものである。
【0043】一方ブロック暗号式のスクランブル方式も
ECMで送られるキーデータを使用してスクランブル、
デスクランブルを行うものであり、データ自体を加工、
変形するものである。変形方法はたとえばパケット毎に
スクランブルする場合を例に上げると、パケット内でデ
ータの置換(順序の変更)や変換(データを所定のテー
ブルに従い変換する)等の処理を行い暗号/復号するも
のである。このように処理内容が全く異なるため、両デ
スクランブル回路は別回路になる。
【0044】よって、スクランブル方式がPN加算式と
ブロック暗号式2種類あった場合には、図2のようにP
N発生器4と暗号復号機5との2種類のデスクランブル
ブロックを持ち、スクランブル方式指定データに従っ
て、これらを切り換えるセレクタ6、及び7を切り換え
ることになる。またさらに言えば、各スクランブル方式
も細部は異なる仕様で規格化される場合もあるため、さ
らに多数のデスクランブルブロックを持つ場合もあり得
る。
【0045】図3は、本発明に係る複数スクランブル方
式放送システムに用いられるデーコーダの第3の実施の
形態を示す回路構成図である。第3の実施の形態におい
ては、1枚のICカードでは1つのスクランブル方式の
み対応し、複数のスクランブル方式に対応するときには
複数枚のICカードを必要とする場合の例を示す。
【0046】図3に示すように、本第3の実施の形態の
複数スクランブル方式放送システムに用いられるデーコ
ーダは、TS処理部1と、EMMフィルタ2と、ECM
フィルタ3と、PN発生器4と、ICカードを切り換え
るためのセレクタ8及び9と、スクランブル方式判定部
10と、ICカードA50と、ICカードB60とによ
り構成される。
【0047】ICカードA50及びICカードB60に
は、それぞれ図示しないMPUとEMMメモリとID,
スクランブル方式識別コード、キーメモリとが内蔵され
ていて、それぞれ1つのスクランブル方式に対応する。
【0048】本実施の形態においては、デコーダ本体内
のスクランブル方式判定部10にスクランブル方式指定
データを取り込み、視聴要求のあった番組に適合するI
Cカードをセレクタ8及び9で選択して動作状態にし、
それ以外のICカードを停止状態にするようになってい
る。そして動作状態になったICカードが、第1の実施
の形態と同様に、フィルタ設定をEMMフィルタ2、E
CMフィルタ3に行い、視聴できる状態になる。
【0049】以上の説明ではデコーダ本体内の制御部で
ICカードの制御をしているが、ICカード自体がスク
ランブル方式指定データを取り込み、視聴要求のあった
番組のスクランブル方式に適合するICカードが動作状
態となり、それ以外のICカードが停止状態になるよう
動作しても良い。
【0050】図4は、本発明に係る複数スクランブル方
式放送システムに用いられるデーコーダの第4の実施の
形態を示す回路構成図である。図4に示すように、本第
4の実施の形態の複数スクランブル方式放送システムに
用いられるデーコーダは、TS処理部1と、EMMフィ
ルタ2と、ECMフィルタ3と、PN発生器4と、IC
カードA70と、ICカードB80と、各ICカード出
力のワイアードOR11、12により構成される。
【0051】ICカードA70及びICカードB80に
は、それぞれ図示しないMPUとEMMメモリとID、
スクランブル方式識別コード、キーメモリとが内蔵され
ていて、それぞれ1つのスクランブル方式に対応する。
またICカードに内蔵されるMPUのプログラムには、
スクランブル方式判定機能があり、そのICカードが担
当するスクランブル方式と、TS処理部1から送られる
スクランブル方式指定データとを比較し、そのスクラン
ブル方式に適合するICカードの出力バッファのみイネ
ーブルになり他のICカードはディセーブルになる。そ
して各ICカード出力がワイアードORされているた
め、スクランブル方式に適合するICカードの出力がE
MMフィルタ2、PN発生器4に伝えられる。
【0052】このように各ICカード内部にスクランブ
ル方式判定部をそれぞれ内蔵させ、ICカード自体がス
クランブル方式指定データを取り込み、視聴要求のあっ
た番組のスクランブル方式に適合するICカードのみが
動作状態となり、フィルタ設定をEMMフィルタ2、E
CMフィルタ3に行い、視聴できる状態になる。このと
き、視聴要求された番組のスクランブル方式に適合しな
いICカードは停止状態になる。これにより、図3のよ
うにスクランブル方式に対応してICカード出力を切り
換えるセレクタ回路は不要となる。
【0053】なお、本第4の実施の形態の変形例とし
て、ワイヤードORされた出力バッファに替えて3ステ
イトの出力バッファを使用してもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、番
組毎又はチャンネル毎に異なるスクランブル方式を用い
てスクランブルした番組を放送側から送信し、受信側で
複数のスクランブル方式を切り換えて受信する複数スク
ランブル方式放送システムにおいて、放送側は各番組の
スクランブル方式を示すスクランブル方式識別符号を放
送し、受信側では受信したスクランブル方式識別符号に
基づいて受信する番組のスクランブル方式に対応したデ
コーダのパラメータ設定を行うことにより、複数のスク
ランブル放送が実施された場合に、視聴者がスクランブ
ル方式を意識せずに視聴することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数スクランブル方式放送システ
ムに対応したデコーダの第1の実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明に係る複数スクランブル方式放送システ
ムに対応したデコーダの第2の実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【図3】本発明に係る複数スクランブル方式放送システ
ムに対応したデコーダの第3の実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明に係る複数スクランブル方式放送システ
ムに対応したデコーダの第4の実施の形態を示すブロッ
ク図である。
【図5】デジタルテレビ放送送信機の要部構成示すブロ
ック図である。
【図6】デジタルテレビ放送受信機の要部構成示すブロ
ック図である。
【図7】従来のデジタル放送受信用のデコーダの構成例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 TS処理部 2 EMMフィルタ 3 ECM
フィルタ 4 PN発生器 20 ICカード
21 MPU 22、23、24、25 EMMメモ
リ 26、27、28、29 ID、スクランブル方
式識別コード、キーメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/167 H04N 7/167

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 番組毎又はチャンネル毎に異なるスクラ
    ンブル方式を用いてスクランブルした番組を放送側から
    送信し、受信側で複数のスクランブル方式を切り換えて
    受信する複数スクランブル方式放送システムであって、 放送側は各番組のスクランブル方式を示すスクランブル
    方式識別符号を放送し、 受信側では受信したスクランブル方式識別符号に基づい
    て受信する番組のスクランブル方式に対応したデコーダ
    のパラメータ設定を行うことを特徴とする複数スクラン
    ブル方式放送システム。
  2. 【請求項2】 番組毎又はチャンネル毎に異なるスクラ
    ンブル方式を用いてスクランブルした番組を放送側から
    送信し、受信側で複数のスクランブル方式を切り換えて
    受信する複数スクランブル方式放送システムの受信機に
    用いられるデコーダであって、 デコーダ本体に着脱可能な回路実装単位を備え、受信さ
    れたスクランブル方式識別符号に基づいて受信する番組
    のスクランブル方式に対応したデコーダのパラメータ設
    定を前記回路実装単位により行うことを特徴とするデコ
    ーダ。
  3. 【請求項3】 前記デコーダのパラメータ設定は、契約
    者個別情報及び番組情報を受信するためのフィルタの設
    定であることを特徴とする請求項2記載のデコーダ。
  4. 【請求項4】 前記デコーダのパラメータ設定は、契約
    者個別情報及び番組情報を受信するためのフィルタの設
    定及びデスクランブル処理の方式切り替えを行うことを
    特徴とする請求項2記載のデコーダ。
  5. 【請求項5】 前記回路実装単位を複数実装し、受信さ
    れたスクランブル方式識別符号に基づいて前記複数の回
    路実装単位のいずれかを有効とするように選択する選択
    手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2ないし請
    求項4のいずれかに記載のデコーダ。
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