JP3607560B2 - 視聴制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は番組の視聴制御システムに係わり、特にケーブルテレビ局が他局から供給を受けた番組について視聴制御を行う視聴制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
同軸ケーブルを使用して主にアナログ信号としてのテレビジョン信号を伝送していたケーブルテレビ(CATV)局は、MPEG(Moving Picture Experts Group)2による情報圧縮技術の完成によりディジタル伝送路を使用した配信局として注目されてきている。すなわち、現在放送中あるいは放送の予定されているディジタル放送では、現状のテレビジョン放送の品質を確保したMPEG2の技術が使用されるようになっている。
【0003】
MPEG2は、離散コサイン変換と動き補償予測の組み合わせを基本としたMPEG1をベースとしている。そして、現行のテレビジョンから高解像度テレビジョンの領域をカバーした画質に対応できるようにプロファイルと呼ばれる5種類の機能セットを定義している。また、伝送にはトランポート・ストリーム(TS)構造のTSパケットを使用している。このTSパケットでは、トランポート・スクランブル制御と呼ばれる2ビットの情報でスクランブル(暗号化)の有無と鍵の種類を規定している。
【0004】
ところで、このMPEG2を使用したシステム(以下、単にMPEGシステムという。)をCATVに応用する場合には、視聴者がCATV局を介して他の放送事業者のメディアを再送信させる場合を考慮する必要がある。CATVという伝送路を仲介して各視聴者がこれらの放送事業者のメディアを受信する際に、これらの放送事業者の送信権を確保して、有料の送信データについては料金の支払を契約した視聴者のみに視聴させる必要があるからである。そこで、MPEGシステムでは、送信データに組み込まれている番組配列情報と呼ばれる番組制御情報を使用して番組に対する各視聴者の視聴制御を行っている。また、映像や音声等の番組を構成する情報としての番組要素信号には、有料放送等の視聴者を制限する番組(コンテンツ)に対してスクランブルを施すことによって、セキュリティを確保するようにしている。
【0005】
そこで、他の放送事業者のメディアをディジタル信号として再送信する際のCATV局側の採りうる措置は次の2つに大きく分けることができる。1つの手法は、CATV局側が他の放送事業者のメディアのディジタル放送を一旦すべてデスクランブルしてしまい、新たにそのCATV局として特定のチャネルにスクランブルを施すと共に番組制御情報を付加して個々の視聴者のこれらの他の放送事業者のメディアに対する視聴制御を行うというものである。他の手法は、CATV局側が他の放送事業者のメディアのディジタル放送のTSパケットに対してCATV局の伝送路に送り出すための変調のみを施すというものである。特開平11−150719号公報にはこの後者の技術が開示されている。この公報に記載された技術では、ディジタル地上放送をCATVで再送信する場合に、このディジタル地上放送を復調して、64QAM変調を行わずにCATV局が再送信を希望するチャネルに周波数変換を行うだけで送出するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前者の手法では、放送事業者が施したスクランブルを解読するだけでなく、放送事業者が個々の視聴者に対して設定した視聴制御のための情報を、CATV局側の視聴制御情報に置き換え、またCATV局自体で特定の番組についてスクランブルを施す必要がある。したがって、CATV局側の負担が大幅に増えるために設備に要する費用が掛かるという問題がある。また、後者の手法ではCATV局側は単に自局の伝送路を放送事業者のメディアの配信のために使用させるだけのものとなり、自分の局に対する利用料金の支払を行っていない視聴者に利用を制限するといったようなCATV局独自の加入者管理を行うことができないという問題があった。
【0007】
そこで本発明の目的は、ディジタル信号として送られてくる他のメディアに対して独自の視聴制御を行う場合に再送信する送信局あるいはCATV局側の負担を軽減できる視聴制御システムを実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、(イ)有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークからリアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号に対して自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報を多重する多重手段と、この多重手段によって多重された多重信号を自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出する多重信号送出手段とを備えた送信局と、(ロ)この送信局の多重信号送出手段の送出した多重信号をネットワークを介して受信する多重信号受信手段と、この多重信号受信手段で受信した多重信号を復調したスクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、多重信号受信手段の受信した多重信号を復調したスクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後はデスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、多重信号受信手段の受信した多重信号をデスクランブル手段によってデスクランブルした後の情報から視聴制御情報を抽出する視聴制御情報抽出手段と、鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報をデスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備とを視聴制御システムに具備させる。
【0009】
すなわち請求項1記載の発明では、有線あるいは無線のネットワークに接続された送信局が、ネットワークからリアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信して視聴者設備に対して再送信するとき、そのディジタル信号の内容自体は加工せず自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報を多重して視聴者設備との間を結ぶネットワークに送出するようにしている。そして、視聴者設備側でスクランブルの施されたディジタル信号を鍵情報によってデスクランブルする一方、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行うことにして、映像や音等のコンテンツの再生についての視聴制御を視聴者設備側で行わせるようにした。ここで、鍵情報抽出手段は、多重信号受信手段の受信した多重信号を復調したスクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後はデスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出することになる。したがって、送信局側はスクランブルの施されたコンテンツを一様にデスクランブルした後に視聴者の契約に応じて再度スクランブルする必要がなく、送信局側の負担を軽減することができる。またコンテンツの内容自体を送信局側が何ら変更しないので、仲介者の存在による品質の劣化がなく、また送信局側で再度スクランブルを施す必要がないので、スクランブルを施す対象を特定する手間が不要であり、また特定の際のミスの発生を防止することができる。
【0012】
請求項2記載の発明では、(イ)リアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号に対して自局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報を多重する多重手段と、この多重手段によって多重された多重信号を自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出する多重信号送出手段とを備えたCATV局と、(ロ)このCATV局の多重信号送出手段の送出した多重信号を伝送路を介して受信する多重信号受信手段と、この多重信号受信手段で受信した多重信号を復調したスクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、多重信号受信手段の受信した多重信号を復調したスクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後はデスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、多重信号受信手段の受信した多重信号をデスクランブル手段によってデスクランブルした後の情報から視聴制御情報を抽出する視聴制御情報抽出手段と、鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報をデスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備とを視聴制御システムに具備させる。
【0013】
すなわち請求項2記載の発明では、CATV局が、リアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信して視聴者設備に対して再送信するとき、そのディジタル信号の内容自体は加工せずCATV局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報を多重して視聴者設備との間を結ぶ伝送路に送出するようにしている。そして、視聴者設備側でスクランブルの施されたディジタル信号を鍵情報によってデスクランブルする一方、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行うことにして、映像や音等の番組の再生についての視聴制御を視聴者設備側で行わせるようにした。したがって、CATV局側はスクランブルの施された番組を一様にデスクランブルした後に視聴者の契約に応じて再度スクランブルする必要がなく、CATV局側の負担を軽減することができる。また番組の内容自体をCATV局側が何ら変更しないので、仲介者の存在による品質の劣化がなく、またCATV局側で再度スクランブルを施す必要がないので、スクランブルを施す対象を特定する手間が不要であり、また特定の際のミスの発生を防止することができる。
【0016】
請求項3記載の発明では、(イ)有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークからリアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出する信号送出手段とを備えた送信局と、(ロ)この送信局の信号送出手段の送出した信号をネットワークを介して受信する信号受信手段と、この信号受信手段で受信した信号からスクランブルの施されたディジタル信号と視聴制御情報を分離する信号分離手段と、この信号分離手段で分離したスクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、信号分離手段で分離したスクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後はデスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、この鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報をデスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、信号分離手段で分離した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備とを視聴制御システムに具備させる。
【0017】
すなわち請求項3記載の発明では、有線あるいは無線のネットワークに接続された送信局が、ネットワークからリアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信して視聴者設備に対して再送信するとき、そのディジタル信号の内容自体は加工せず自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当てて、視聴者設備との間を結ぶネットワークに送出するようにしている。そして、視聴者設備側でスクランブルの施されたディジタル信号を鍵情報によってデスクランブルする一方、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行うことにして、映像や音等のコンテンツの再生についての視聴制御を視聴者設備側で行わせるようにした。したがって、送信局側はスクランブルの施されたコンテンツを一様にデスクランブルした後に視聴者の契約に応じて再度スクランブルする必要がなく、送信局側の負担を軽減することができる。またコンテンツの内容自体を送信局側が何ら変更しないので、仲介者の存在による品質の劣化がなく、また送信局側で再度スクランブルを施す必要がないので、スクランブルを施す対象を特定する手間が不要であり、また特定の際のミスの発生を防止することができる。
【0020】
請求項4記載の発明では、(イ)リアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出する信号送出手段とを備えたCATV局と、(ロ)このCATV局の信号送出手段の送出した信号を伝送路を介して受信する信号受信手段と、この信号受信手段で受信した信号からスクランブルの施されたディジタル信号と視聴制御情報を分離する信号分離手段と、この信号分離手段で分離したスクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、信号分離手段で分離したスクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後はデスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、この鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報をデスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、信号分離手段で分離した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備とを視聴制御システムに具備させる。
【0021】
すなわち請求項4記載の発明では、CATV局が、リアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信して視聴者設備に対して再送信するとき、そのディジタル信号の内容自体は加工せず受信したディジタル信号とCATV局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出するようにしている。そして、視聴者設備側でスクランブルの施されたディジタル信号を鍵情報によってデスクランブルする一方、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行うことにして、映像や音等の番組の再生についての視聴制御を視聴者設備側で行わせるようにした。したがって、CATV局側はスクランブルの施された番組を一様にデスクランブルした後に視聴者の契約に応じて再度スクランブルする必要がなく、CATV局側の負担を軽減することができる。また番組の内容自体をCATV局側が何ら変更しないので、仲介者の存在による品質の劣化がなく、またCATV局側で再度スクランブルを施す必要がないので、スクランブルを施す対象を特定する手間が不要であり、また特定の際のミスの発生を防止することができる。
【0024】
請求項5記載の発明では、(イ)有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークから送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号を蓄積するディジタル信号蓄積手段と、このディジタル信号蓄積手段から読み出したディジタル信号に対して自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報を多重する多重手段と、この多重手段によって多重された多重信号を自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出する多重信号送出手段とを備えた送信局と、(ロ)この送信局の多重信号送出手段の送出した多重信号をネットワークを介して受信する多重信号受信手段と、この多重信号受信手段で受信した多重信号を復調したスクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、多重信号受信手段の受信した多重信号を復調したスクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後はデスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、多重信号受信手段の受信した多重信号をデスクランブル手段によってデスクランブルした後の情報から視聴制御情報を抽出する視聴制御情報抽出手段と、鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報をデスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備とを視聴制御システムに具備させる。
【0025】
すなわち請求項5記載の発明では、有線あるいは無線のネットワークに接続された送信局が、ネットワークから送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信して一旦蓄積した後に視聴者設備に対して再送信するとき、そのディジタル信号の内容自体は加工せず自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報を多重して視聴者設備との間を結ぶネットワークに送出するようにしている。そして、視聴者設備側でスクランブルの施されたディジタル信号を鍵情報によってデスクランブルする一方、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行うことにして、映像や音等のコンテンツの再生についての視聴制御を視聴者設備側で行わせるようにした。したがって、送信局側はスクランブルの施されたコンテンツを一様にデスクランブルした後に視聴者の契約に応じて再度スクランブルする必要がなく、送信局側の負担を軽減することができる。またコンテンツの内容自体を送信局側が何ら変更しないので、仲介者の存在による品質の劣化がなく、また送信局側で再度スクランブルを施す必要がないので、スクランブルを施す対象を特定する手間が不要であり、また特定の際のミスの発生を防止することができる。
【0028】
請求項6記載の発明では、(イ)メディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号を蓄積するディジタル信号蓄積手段と、このディジタル信号蓄積手段から読み出したディジタル信号に対して自局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報を多重する多重手段と、この多重手段によって多重された多重信号を自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出する多重信号送出手段とを備えたCATV局と、(ロ)このCATV局の多重信号送出手段の送出した多重信号を伝送路を介して受信する多重信号受信手段と、この多重信号受信手段で受信した多重信号を復調したスクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、多重信号受信手段の受信した多重信号を復調したスクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後はデスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、多重信号受信手段の受信した多重信号をデスクランブル手段によってデスクランブルした後の情報から視聴制御情報を抽出する視聴制御情報抽出手段と、鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報をデスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備とを視聴制御システムに具備させる。
【0029】
すなわち請求項6記載の発明では、CATV局が、メディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信して一旦蓄積した後に視聴者設備に対して再送信するとき、そのディジタル信号の内容自体は加工せずCATV局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報を多重して視聴者設備との間を結ぶ伝送路に送出するようにしている。そして、視聴者設備側でスクランブルの施されたディジタル信号を鍵情報によってデスクランブルする一方、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行うことにして、映像や音等の番組の再生についての視聴制御を視聴者設備側で行わせるようにした。したがって、CATV局側はスクランブルの施された番組を一様にデスクランブルした後に視聴者の契約に応じて再度スクランブルする必要がなく、CATV局側の負担を軽減することができる。また番組の内容自体をCATV局側が何ら変更しないので、仲介者の存在による品質の劣化がなく、またCATV局側で再度スクランブルを施す必要がないので、スクランブルを施す対象を特定する手間が不要であり、また特定の際のミスの発生を防止することができる。
【0032】
請求項7記載の発明では、(イ)有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークから送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号を蓄積するディジタル信号蓄積手段と、このディジタル信号蓄積手段から読み出したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出する信号送出手段とを備えた送信局と、(ロ)この送信局の信号送出手段の送出した信号をネットワークを介して受信する信号受信手段と、この信号受信手段で受信した信号からスクランブルの施されたディジタル信号と視聴制御情報を分離する信号分離手段と、この信号分離手段で分離したスクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、信号分離手段で分離したスクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後はデスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、この鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報をデスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、信号分離手段で分離した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備とを視聴制御システムに具備させる。
【0033】
すなわち請求項7記載の発明では、有線あるいは無線のネットワークに接続された送信局が、ネットワークから送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信して一旦蓄積した後に視聴者設備に対して再送信するとき、そのディジタル信号の内容自体は加工せず蓄積したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当てて、視聴者設備との間を結ぶネットワークに送出するようにしている。そして、視聴者設備側でスクランブルの施されたディジタル信号を鍵情報によってデスクランブルする一方、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行うことにして、映像や音等のコンテンツの再生についての視聴制御を視聴者設備側で行わせるようにした。したがって、送信局側はスクランブルの施されたコンテンツを一様にデスクランブルした後に視聴者の契約に応じて再度スクランブルする必要がなく、送信局側の負担を軽減することができる。またコンテンツの内容自体を送信局側が何ら変更しないので、仲介者の存在による品質の劣化がなく、また送信局側で再度スクランブルを施す必要がないので、スクランブルを施す対象を特定する手間が不要であり、また特定の際のミスの発生を防止することができる。
【0036】
請求項8記載の発明では、(イ)メディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号を蓄積するディジタル信号蓄積手段と、このディジタル信号蓄積手段から読み出したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出する信号送出手段とを備えたCATV局と、(ロ)このCATV局の信号送出手段の送出した信号を伝送路を介して受信する信号受信手段と、この信号受信手段で受信した信号からスクランブルの施されたディジタル信号と視聴制御情報を分離する信号分離手段と、この信号分離手段で分離したスクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、信号分離手段で分離したスクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後はデスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、この鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報をデスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、信号分離手段で分離した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備とを視聴制御システムに具備させる。
【0037】
すなわち請求項8記載の発明では、CATV局が、メディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信して一旦蓄積した後に視聴者設備に対して再送信するとき、そのディジタル信号の内容自体は加工せず蓄積したディジタル信号とCATV局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出するようにしている。そして、視聴者設備側でスクランブルの施されたディジタル信号を鍵情報によってデスクランブルする一方、視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行うことにして、映像や音等の番組の再生についての視聴制御を視聴者設備側で行わせるようにした。したがって、CATV局側はスクランブルの施された番組を一様にデスクランブルした後に視聴者の契約に応じて再度スクランブルする必要がなく、CATV局側の負担を軽減することができる。また番組の内容自体をCATV局側が何ら変更しないので、仲介者の存在による品質の劣化がなく、またCATV局側で再度スクランブルを施す必要がないので、スクランブルを施す対象を特定する手間が不要であり、また特定の際のミスの発生を防止することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
【0041】
【実施例】
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0042】
図1は本発明の一実施例におけるCATV視聴制御システムの概要を表わしたものである。このシステムは、CATV局101と、タップオフ102を介して光ファイバ等の伝送路103と接続された視聴者設備104……104と、衛星を使用した番組供給業者としてのBS放送局106とCS放送局107等から構成されている。ここで、BS放送局106は放送衛星111を使用してデータをCATV局101のBS用受信アンテナ112に送信する局であり、CS放送局107は通信衛星113を使用してデータをCATV局101のCS用受信アンテナ114に送信する局である。
【0043】
CATV局101は、地上波受信アンテナ115も備えており、これらによって受信されたTV(テレビジョン)放送117や音声放送118あるいは自主制作した番組、ゲーム等の情報を混合・変調部119で混合すると共に変調し、送受信器120を介して伝送路103に送出するようにしている。視聴者設備104……104は、タップオフ102から分岐した伝送路122の図示しない保安器に接続されたホームターミナル123と、このホームターミナル123に接続されたテレビジョン等のモニタ124から構成されている。本実施例では、BS放送局106およびCS放送局107が送出したディジタル放送波をCATV局101が受信してディジタル信号として再送信する場合を扱っている。
【0044】
図2は、CATV局の回路構成をより具体的に表わしたものである。ここでは説明を簡単にするためにBS放送局106から受信されるデータが1ストリームの場合を例にとり、図示している。BS用受信アンテナ112から得られたディジタル放送波は受信器132に入力され、選択復調されてMPEG2のトランポート・ストリームに復号される。この復号されたトランポート・ストリーム133は混合・変調部119を構成する多重化器134の一方の入力端子に供給される。多重化器134の他方の入力端子に接続された送信側制御部135は、加入者の契約情報を基にして視聴制御情報を生成し、これをMPEG2のトランポート・ストリームパケット(TSP)の形式に変換する。多重化器134は、この変換された視聴制御情報136と放送波としてのトランポート・ストリーム133を多重化して、多重化信号138を変調器139に送出する。変調器139は、多重化信号138に対してCATV用の伝送路符号化とたとえば6メガヘルツの周波数帯域で規定されたそれぞれの伝送チャネルに対応した変調を施して、送受信器120を構成する送信器141から多重化信号150として伝送路103に送り出すことになる。
【0045】
なお、CS放送局107が送出したディジタル放送波は、これをトランポート・ストリームに復号した後、その1チャネル分を6メガヘルツの周波数帯域に割り当てることができる。たとえばCATV用の伝送路103の90メガヘルツから750メガヘルツの周波数の中で、6メガヘルツ単位でこのような周波数の割り当てが行われる。CS放送局107と異なりBS放送局106の送出したディジタル放送波の場合には、その1チャネルのトランポート・ストリームの2分の1しか6メガヘルツの周波数帯域に割り当てることができない。そこで、BS放送局106の送出したディジタル放送波の場合にはその1チャネル分を伝送路103における2チャネル分の空きチャネル(6メガヘルツの周波数帯域)を選択して、それぞれに周波数を変調して伝送路103に送出することになる。
【0046】
図3はホームターミナル側の構成を表わしたものである。図1に示したホームターミナル123では前記した保安器を経たCATVの伝送路151から多重化信号150を受信して復調器152に入力する。復調器152は、選局復調と伝送路復号化を行う。復調器152を経た信号153はデスクランブラ154に送られる。デスクランブラ154は、受信側制御部155から順次周期的に送られてくる鍵情報156によって、暗号の切り替えに対応させて鍵を変えながら信号153をデスクランブル処理する。この際の基となる鍵のデスクランブルは、図示しないICカードが受信したパケットを基にして行われる。デスクランブラ154によって処理された信号157は分離器158に入力される。分離器158は受信側制御部155の制御によって、入力された信号157を番組要素信号159と番組制御情報161とに分離する。ここで番組要素信号159とは映像や音声等の番組を構成する情報をいう。番組制御情報161は、図2の送信側制御部135から出力された視聴制御情報の他に鍵情報も含んでいる。このうちの番組要素信号159は復号器162に送られて、映像、音声等のベースバンド信号163に復号される。ベースバンド信号163はホームターミナル123から図1に示したテレビジョン等のモニタ124に入力されて映像や音声の再生が行われる。
【0047】
以上、BS放送局106からのディジタル放送波を受信する場合を示したが、CS放送局107からディジタル放送波を受信する場合の回路動作も実質的に同一なのでその回路動作の説明を省略する。
【0048】
このようなCATV視聴制御システムで、たとえば図1に示す視聴者設備104を所有する視聴者AがCATV局101を介して特定のBS放送局106の番組を視聴する契約を行っていたとする。この場合、BS放送局106は視聴者Aがデスクランブルすることのできる鍵情報を組み込んでディジタル放送波を送出する。このディジタル放送波は放送衛星111を介してCATV局101のBS用受信アンテナ112で受信される。
【0049】
CATV局101の受信したディジタル放送波は、MPEG2方式に則った形式の番組要素信号と、番組の選択やデスクランブル処理を行うための番組制御情報が含まれている。受信器132は選択復調してMPEG2によるトランポート・ストリームに復号する。そしてこれを多重化器134の一方の入力端子に供給する。したがって、CATV局101では受信したディジタル放送波を一度デスクランブルして、CATV局独自のスクランブル処理を施すといった処理は行わない。
【0050】
CATV局101は、その局独自に各視聴者の視聴を制御するための視聴制御情報を生成する。たとえば、特定のCS放送局107を視聴者Aが直接契約しており、視聴者自身が自宅の屋上等に設置するアンテナでこれを直接受信できるものとする。この場合、この視聴者AがCATV局101に加入していたとしても、このCATV局101を介してそのCS放送局107の番組を視聴する契約を行っていない場合には、CATV局101側はCS放送局107の番組のスクランブルを解除する必要はない。あるいは、視聴者Aがその特定のCS放送局107の番組の視聴をCATV局101を介して契約していた場合であっても、そのCATV局101の使用料金を滞納してその使用に制限を受けているような場合には、CATV局101側がCS放送局107の番組の視聴に制限を加えることは当然考えられる。CATV局101が独自に視聴制御情報を生成し管理すると、このような場合にBS放送局106やCS放送局107と視聴者Aの間の関係に加えてCATV局101側の状況も加えた状態で、各視聴者の視聴を制御することができる。
【0051】
多重化器134は、受信したディジタル放送波自体は加工せず、視聴制御情報136と放送波としてのトランポート・ストリーム133を多重化して、変調器139に送出する。変調器139は多重化信号138に対してCATV用の伝送路符号化と伝送チャネルに対応した変調を施して、送受信器120を構成する送信器141から伝送路103に送り出すことになる。このときの変調は、たとえば64QAM変調(quadrature amplitude modulation;直交振幅変調)方式であってもよいし、256QAM変調方式あるいはOFDM(orthogonal frequency division multiplex;直交周波数分割多重)方式であってもよい。
【0052】
視聴者設備104を所有する視聴者Aの家庭では、そのホームターミナル123で多重化信号150を受信する。この多重化信号150は復調器152に入力され、ここで選局復調と伝送路復号化を行い、トランポート・ストリーム信号に復号する。この信号153はデスクランブラ154に供給される。デスクランブラ154は、受信側制御部155からデスクランブルする番組識別のためのIDとしてのPIDと、デスクランブルするための鍵情報156を受け取る。そして、入力したトランポート・ストリーム内の指定されたPIDのパケットのみをデスクランブル処理する。たとえば視聴者AがCATV局101を介して契約した特定のBS放送局106の番組を視聴する場合には、その番組のパケットがデスクランブル処理される。
【0053】
このデスクランブル処理された信号157は分離器158に入力される。分離器158は受信側制御部155からの指示によって信号157を映像や音声等の番組を構成する情報としての番組要素信号159と番組制御情報161とに分離する。分離された番組要素信号159は特定のBS放送局106の番組の内容を表わした信号である。この番組要素信号159は復号器162に送られて、映像、音声等のベースバンド信号163に復号される。
【0054】
受信側制御部155は、他メディアのディジタル放送に含まれている番組制御情報から視聴者Aの契約している番組のパケットのPIDとその番組のデスクランブル用の鍵を抜き出す。この例では特定のBS放送局106の契約した番組のパケットのPIDとその番組のデスクランブル用の鍵が取得されることになる。この抜き出された鍵はデスクランブラ154に送られて、復調器152を経た信号153の中の該当する番組のデスクランブル処理が継続して可能となる。
【0055】
ところで受信側制御部155は図2の送信側制御部135から出力された視聴制御情報に含まれる加入者の契約情報の読み出しも行う。そして、その契約情報が視聴者Aに対するその番組の視聴を可とするものであれば、番組要素信号159の再生を行わせる。これに対して、契約情報が視聴者Aに対するその番組の視聴を可としないものであれば、番組要素信号159の再生における同期処理を行わない。したがって、後者の場合にはデスクランブル自体が行われていたとしても視聴者はその番組を視聴することができない。
【0056】
発明の変形可能性
【0057】
このように以上説明した実施例ではBS放送局106から送られてきたディジタル放送波自体についてCATV局101側は何ら処理を行うことなく単にCATVの伝送路103に送出するための変調を行うことにした。そして視聴者設備104のホームターミナル123側でその番組の再生を行う際に、視聴制御情報136に基づいてCATV局101側独自に再生の同期処理を行うか否かによって番組の視聴を制限できるようにした。このような制御を行う代わりに、視聴者設備104のホームターミナル123側の受信側制御部155で鍵情報をコントロールするようにしてもよい。この場合を次に説明する。
【0058】
この変形例の場合も、番組制御情報161は受信側制御部155に入力される。受信側制御部155は図2の送信側制御部135から出力された視聴制御情報に含まれる加入者の契約情報を読み出す。そして、その契約情報が視聴者Aに対する視聴を可とするものであれば、他メディアのディジタル放送に含まれている番組制御情報から視聴者Aの契約している番組のパケットのPIDとその番組のデスクランブル用の鍵を抜き出す。この例では特定のBS放送局106の契約した番組のパケットのPIDとその番組のデスクランブル用の鍵が取得されることになる。この抜き出された鍵はデスクランブラ154に送られて、復調器152を経た信号153の中の該当する番組のデスクランブル処理が継続して可能となる。したがって、視聴者AはそのCATV局101を介して特定のBS放送局106のその番組の視聴を行うことができる。
【0059】
これに対して、視聴制御情報に含まれる加入者の契約情報がこのBS放送局106の契約した番組の視聴をCATV局101側で許さないとする内容であれば、受信側制御部155はその番組のデスクランブル用の鍵を抜き出さない。あるいは抜き出した鍵をデスクランブラ154に与えない。したがって、特定のBS放送局106から視聴者Aの視聴者設備104に送られた多重化信号150自体に視聴者A用の鍵が存在していたとしてもデスクランブラ154はこの番組のデスクランブル処理を行うことができず、視聴者Aはモニタ124でその番組を視聴することができない。もちろん、視聴者Aが他メディアと番組の契約を行っていない場合には、番組のデスクランブル用の鍵が送られてこないので、その番組を視聴できないことは当然である。
【0060】
他の変形例
【0061】
以上説明した実施例ではCATV局101で独自に付加する視聴制御情報を番組要素信号と同一のチャネルで送信する、いわゆるインバンド方式を採用している。この視聴制御情報を番組要素信号と異なったチャネルあるいは同一のケーブルで番組要素信号を送出する周波数帯とは別の周波数帯を使用して伝送するようにしてもよい。
【0062】
図4は、先の実施例の図2に対応したもので、視聴制御情報を番組要素信号と異なったチャネルで送出するようにした、いわゆるアウトバンド方式によるCATV視聴制御システムのCATV局の回路構成を表わしたものである。この図4で図2と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。また、この変形例でも説明を簡単にするためにBS放送局106と視聴者Aとの関係を説明する。
【0063】
この変形例では、送信側制御部135から出力される視聴制御情報をMPEG2のトランポート・ストリームパケットの形式に変換した視聴制御情報136は、混合・変調部219内の変調器139とは別の変調器239に入力される。変調器239はこの視聴制御情報136に対してCATV用の伝送路符号化と異なった伝送チャネルに対応した変調を施こす。両変調器139、239の出力は混合器221で混合されて送信器141に送られ、それぞれ異なったチャネルとして伝送路103に送り出される。
【0064】
図5は、先の実施例の図2に対応したもので、この変形例のホームターミナル側の構成を表わしたものである。ホームターミナル223には、図示しない保安器を経たCATVの伝送路151に分配器251が接続されており、番組要素信号のチャネルと視聴制御情報のチャネルの分配が行われるようになっている。番組要素信号のチャネルの信号は復調器252に入力される。復調器252を経た信号153はデスクランブラ254に送られ、受信側制御部255から順次送られてくる鍵情報256によって暗号の切り替えに対応させて鍵を変えながらデスクランブル処理が行われる。このための鍵情報の抽出は、分配器251によって分配して出力された視聴制御情報のチャネルを復調するもう1つの復調器253が行う。デスクランブラ254によって処理された信号257は分離器258に入力される。分離器258は番組要素信号259を分離する。この番組要素信号259は復号器262に送られて、映像、音声等のベースバンド信号263に復号される。ベースバンド信号263はホームターミナル223から図1に示したテレビジョン等のモニタ124に入力されて映像や音声の再生が行われることになる。
【0065】
以上説明した実施例および変形例では視聴制御情報を特に加工しないで伝送路に送出することにしたが、この視聴制御情報に暗号化を施してもよい。これにより、CATV局101側のセキュリティを確保することが可能になる。
【0066】
また、実施例ではMPEG2を使用したディジタル放送について説明したが、これ以外の手法で伝送するディジタル放送についても本発明を同様に適用することが可能である。更に実施例ではBS放送局106とCS放送局107から衛星を使用して送られてくるメディアについて説明したが、インターネット、電話等の他の手段によってリアルタイムに伝送されてくるディジタル形式のあらゆるメディアあるいは一旦蓄積したあらゆるメディアに本発明を適用することができることは当然である。更に、本発明はディジタル信号を再送信する局をCATV局に限定するものでもない。要は、ネットワークを介してリアルタイムに送られてくるディジタル信号が何らかのコンテンツを示すものであり、視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施された信号であれば、同様に本発明を適用することができる。たとえばインターネットを介してあるサーバがリアルタイムに変化するコンテンツを配信していたような場合に、そのコンテンツを受信して送信局が自己のネットワークを通じて視聴者設備に再送信するような場合にも、その送信局独自の視聴制御を行う場合に本発明を適用することができる。
【0067】
更に実施例ではネットワークを介してリアルタイムに送られてくるディジタル信号について説明したが、一度受信したディジタル信号をハードディスク、光ディスク等の記憶媒体に蓄積して、これから読み出したディジタル信号を視聴者設備に送信するようにしてもよいことは当然である。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1および請求項3記載の発明によれば、有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークからリアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信し視聴者設備に対して送信する送信局が、受信したディジタル信号を自局でデスクランブルしないで自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出するので、送信局でデスクランブルした後に再度スクランブルを行う必要がなく、そのための設備や本来メディア送出側が行う個々のスクランブルするコンテンツの特定等の手間に送信局側が再度煩わされるということがない。また、再度スクランブルを行う必要がないので、そのためのミスが発生することもない。しかも送信局側は各視聴者に対して送信局側の独自のネットワーク管理を行うことができるという利点がある。
【0069】
また、請求項2および請求項4記載の発明によれば、リアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタルを受信し視聴者設備に対して送信するCATV局が、受信したディジタル信号を自局でデスクランブルしないで自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出するので、CATV局側でデスクランブルした後に再度スクランブルを行う必要がなく、そのための設備や本来メディア送出側が行う個々のスクランブルする番組の特定等の手間にCATV局側が再度煩わされるということがない。また、再度スクランブルを行う必要がないので、そのためのミスが発生することもない。しかもCATV局側は各視聴者に対してCATV局側の独自の伝送路管理を行うことができるという利点がある。
【0070】
更に請求項1、請求項2請求項5および請求項6記載の発明によれば、ディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号に対して自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報を多重して視聴者側に送出することにしたので、ネットワークあるいは伝送路の帯域を有効活用することができる。
【0071】
また、請求項3、請求項4、請求項7および請求項8記載の発明によれば、ディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者側に送出するようにしたので、受信側でこれらの信号の再生が容易であり、信頼性の高い視聴制御システムを実現することができる。
【0072】
更に請求項5および請求項7記載の発明によれば、有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークから送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信し一旦蓄積した後に視聴者設備に対して送信する送信局が、受信したディジタル信号を自局でデスクランブルしないで自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出するので、送信局でデスクランブルした後に再度スクランブルを行う必要がなく、そのための設備や本来メディア送出側が行う個々のスクランブルするコンテンツの特定等の手間に送信局側が再度煩わされるということがない。また、再度スクランブルを行う必要がないので、そのためのミスが発生することもない。しかも送信局側は各視聴者に対して送信局側の独自のネットワーク管理を行うことができるという利点がある。
【0073】
また、請求項6および請求項8記載の発明によれば、メディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタルを受信し一旦蓄積した後に視聴者設備に対して送信するCATV局が、受信したディジタル信号を自局でデスクランブルしないで自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出するので、CATV局側でデスクランブルした後に再度スクランブルを行う必要がなく、そのための設備や本来メディア送出側が行う個々のスクランブルする番組の特定等の手間にCATV局側が再度煩わされるということがない。また、再度スクランブルを行う必要がないので、そのためのミスが発生することもない。しかもCATV局側は各視聴者に対してCATV局側の独自の伝送路管理を行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるCATV視聴制御システムの概要を表わしたシステム構成図である。
【図2】本実施例のCATV局の回路構成を表わしたブロック図である。
【図3】本実施例におけるホームターミナル側の構成を表わしたブロック図である。
【図4】本発明の変形例におけるCATV局の回路構成を表わしたブロック図である。
【図5】本発明の変形例におけるホームターミナル側の構成を表わしたブロック図である。
【符号の説明】
101 CATV局
103 伝送路
104 視聴者設備
106 BS放送局
107 CS放送局
111 放送衛星
112 BS用受信アンテナ
113 通信衛星
114 CS用受信アンテナ
119、219 混合・変調部
120 送受信器
123 ホームターミナル
124 モニタ
132 受信器
134 多重化器
135 送信側制御部
136 視聴制御情報
139、239 変調器
152、252、253 復調器
154、254 デスクランブラ
155、255 受信側制御部
158、258 分離器
162、262 復号器
251 分配器

Claims (8)

  1. 有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークからリアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号に対して自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報を多重する多重手段と、この多重手段によって多重された多重信号を自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出する多重信号送出手段とを備えた送信局と、
    この送信局の多重信号送出手段の送出した多重信号を前記ネットワークを介して受信する多重信号受信手段と、この多重信号受信手段で受信した多重信号を復調した前記スクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、前記多重信号受信手段の受信した多重信号を復調した前記スクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後は前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、前記多重信号受信手段の受信した多重信号を前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後の情報から前記視聴制御情報を抽出する視聴制御情報抽出手段と、前記鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報を前記デスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、前記視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備
    とを具備することを特徴とする視聴制御システム。
  2. リアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号に対して自局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報を多重する多重手段と、この多重手段によって多重された多重信号を自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出する多重信号送出手段とを備えたCATV局と、
    このCATV局の多重信号送出手段の送出した多重信号を前記伝送路を介して受信する多重信号受信手段と、この多重信号受信手段で受信した多重信号を復調した前記スクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、前記多重信号受信手段の受信した多重信号を復調した前記スクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後は前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、前記多重信号受信手段の受信した多重信号を前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後の情報から前記視聴制御情報を抽出する視聴制御情報抽出手段と、前記鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報を前記デスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、前記視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備
    とを具備することを特徴とする視聴制御システム。
  3. 有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークからリアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出する信号送出手段とを備えた送信局と、
    この送信局の信号送出手段の送出した信号を前記ネットワークを介して受信する信号受 信手段と、この信号受信手段で受信した信号から前記スクランブルの施されたディジタル信号と視聴制御情報を分離する信号分離手段と、この信号分離手段で分離した前記スクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、前記信号分離手段で分離した前記スクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後は前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、この鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報を前記デスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、前記信号分離手段で分離した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備
    とを具備することを特徴とする視聴制御システム。
  4. リアルタイムに送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出する信号送出手段とを備えたCATV局と、
    このCATV局の信号送出手段の送出した信号を前記伝送路を介して受信する信号受信手段と、この信号受信手段で受信した信号から前記スクランブルの施されたディジタル信号と視聴制御情報を分離する信号分離手段と、この信号分離手段で分離した前記スクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、前記信号分離手段で分離した前記スクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後は前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、この前記鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報を前記デスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、前記信号分離手段で分離した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備
    とを具備することを特徴とする視聴制御システム。
  5. 有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークから送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号を蓄積するディジタル信号蓄積手段と、このディジタル信号蓄積手段から読み出したディジタル信号に対して自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報を多重する多重手段と、この多重手段によって多重された多重信号を自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出する多重信号送出手段とを備えた送信局と、
    この送信局の多重信号送出手段の送出した多重信号を前記ネットワークを介して受信する多重信号受信手段と、この多重信号受信手段で受信した多重信号を復調した前記スクランブルの施されたディジタル信号を、デスクランブルするためのデスクランブル手段と、前記多重信号受信手段の受信した多重信号を復調した前記スクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後は前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、前記多重信号受信手段の受信した多重信号を前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後の情報から前記視聴制御情報を抽出する視聴制御情報抽出手段と、前記鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報を前記デスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、前記視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備
    とを具備することを特徴とする視聴制御システム。
  6. メディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号を蓄積するディジタル信号蓄積手段と、このディジタル信号蓄積手段から読み出したディジタル信号に対して自局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報を多重する多重手段と、この多重手段によって多重された多重信号を自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出する多重信号送出手段とを備えたCATV局と、
    このCATV局の多重信号送出手段の送出した多重信号を前記伝送路を介して受信する多重信号受信手段と、この多重信号受信手段で受信した多重信号を復調した前記スクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、前記多重信号受信手段の受信した多重信号を復調した前記スクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後は前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、前記多重信号受信手段の受信した多重信号を前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後の情報から前記視聴制御情報を抽出する視聴制御情報抽出手段と、前記鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報を前記デスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、前記視聴制御情報抽出手段によって抽出した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備
    とを具備することを特徴とする視聴制御システム。
  7. 有線あるいは無線のネットワークに接続されこのネットワークから送られてくるメディアであって視聴者が視聴を契約したコンテンツのみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号を蓄積するディジタル信号蓄積手段と、このディジタル信号蓄積手段から読み出したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとのコンテンツの視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶネットワークに送出する信号送出手段とを備えた送信局と、
    この送信局の信号送出手段の送出した信号を前記ネットワークを介して受信する信号受信手段と、この信号受信手段で受信した信号から前記スクランブルの施されたディジタル信号と視聴制御情報を分離する信号分離手段と、この信号分離手段で分離した前記スクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、前記信号分離手段で分離した前記スクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後は前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、この鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報を前記デスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、前記信号分離手段で分離した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後のコンテンツの再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備
    とを具備することを特徴とする視聴制御システム。
  8. メディアであって視聴者が視聴を契約した番組のみをその契約した視聴者に視聴させるための鍵情報を付加したスクランブルの施されたディジタル信号を受信するディジタル信号受信手段と、このディジタル信号受信手段によって受信したディジタル信号を蓄積するディジタル信号蓄積手段と、このディジタル信号蓄積手段から読み出したディジタル信号と自局の側で独自に視聴者ごとの番組の視聴を制御するための視聴制御情報とを別々の周波数帯域に割り当て自局から視聴者の設備までを結ぶ伝送路に送出する信号送出手段とを備えたCATV局と、
    このCATV局の信号送出手段の送出した信号を前記伝送路を介して受信する信号受信手段と、この信号受信手段で受信した信号から前記スクランブルの施されたディジタル信 号と視聴制御情報を分離する信号分離手段と、この信号分離手段で分離した前記スクランブルの施されたディジタル信号をデスクランブルするためのデスクランブル手段と、前記信号分離手段で分離した前記スクランブルの施されたディジタル信号から初期的には所定の受信データを基にして、その後は前記デスクランブル手段によってデスクランブルした後に得られた情報から鍵情報を周期的に抽出する鍵情報抽出手段と、この前記鍵情報抽出手段によって抽出した鍵情報を前記デスクランブル手段に供給してデスクランブルを実行させるデスクランブル実行手段と、前記信号分離手段で分離した視聴制御情報が視聴を可とする場合にのみデスクランブル後の番組の再生のために復号を行う復号手段とを備えた視聴者設備
    とを具備することを特徴とする視聴制御システム。
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