JPH0993330A - コードレス電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で子機に登録された短縮ダイヤル
を親機に登録できるようにする。 【解決手段】 公衆回線に接続された親機１００と、該
親機との間で無線通信を行うことができる少なくとも１
台の子機２００とからなるコードレス電話装置におい
て、前記親機および子機の両方に短縮ダイヤルメモリ１
０９、２１１を設けるとともに、子機の操作により子機
に登録された短縮ダイヤルデータを無線回線を通じて親
機に転送し親機の短縮ダイヤルメモリに記憶させるよう
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、回線に接続された
親機（基地局）と、この親機との間で無線通信を行なう
子機（移動機）とからなるコードレス電話装置に関する
ものであり、特に、予め登録された短縮番号によって発
信する事ができるコードレス電話装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来より、電話番号を短縮した番号と共
に記憶しておき、長い電話番号を入力することなく短縮
番号にて電話をかけることができるように構成されたコ
ードレス電話装置が開発されている。

【０００３】たとえば、特開平２−１０８３３４号公報
（Ｈ０４Ｂ７／２６）には、基地局内のメモリに、接続
される移動機の短縮ダイヤル情報と識別番号を格納して
おき、基地局は移動機が発信する参照情報によりこのメ
モリから短縮ダイヤル情報内の短縮ダイヤル登録番号を
読み出すよう構成されたコードレス電話装置が記載され
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、家庭
内では通常のコードレス電話装置として、電話回線に接
続される親機との間で、また屋外では公衆基地局との間
で無線通信を行い通話を行う事のできる、ＰＨＳシステ
ムが実用化されている。このようなＰＨＳシステムで
は、上記の従来技術のように、家庭内に設置された親機
にのみ短縮ダイヤルのデータを記憶するような構成で
は、屋外では短縮ダイヤルが使用できないという問題点
があった。

【０００５】この問題点を解決するために、親機と子機
の両方に短縮ダイヤルデータを記憶しておくことも考え
られるが、親機、子機の両方に短縮データを登録する作
業が必要となり、操作が煩雑であるという問題点があっ
た。

【０００６】本発明はこのような上述の従来技術の問題
点を改善するものであり、簡単な操作で短縮データの登
録が行えるようにするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の従来技術の課題を
改善するため、本発明は、公衆回線に接続された親機
と、該親機との間で無線通信を行うことができる少なく
とも１台の子機とからなるコードレス電話装置におい
て、前記親機および子機の両方に短縮ダイヤルメモリを
設けるとともに、子機の操作により子機に登録された短
縮ダイヤルデータを無線回線を通じて親機に転送し親機
の短縮ダイヤルメモリに記憶させることを特徴とするも
のである。さらに本発明は、前記転送されるデータは、
短縮番号と、電話番号と、各子機に設定された子機番号
であることを特徴とするものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下図面に従って、本発明の実施
例を説明する。図１は本発明によるコードレス電話装置
のブロック図を示したものであり、１００、２００はそ
れぞれ親機、子機である。親機１００および子機２００
は、夫々に設けられたアンテナ１０１、２０１を介して
無線通信を行なうともに、親機１００に接続された公衆
回線網により、他の電話機との間で通話を行うことがで
きる。

【０００９】子機２００をオフフックの状態で操作釦２
０２により相手先の電話番号をダイヤルすると、入力さ
れた電話番号情報が制御回路２０３より送信回路２０４
に送られ、アンテナ２０１を介して親機１００に送信さ
れる。親機１００は子機から送信された電話番号情報を
受信回路１０２で受信すると、制御回路１０３によりダ
イヤル回路１０４を制御し、公衆回線に送出する。

【００１０】相手方と回線が接続されると以下のように
動作する。公衆回線を介して送られてくる通話相手の音
声は、音声処理回路１０５にて所定の処理が行われ、送
信回路１０６を介して子機２００に送信される。子機２
００は送信された信号を受信回路２０５で受信した後、
音声処理回路２０６で処理し、受話スピーカ２０７より
放音する。一方、子機２００のマイク２０８より入力さ
れる音声は、音声処理回路２０９にて所定の処理が行わ
れた後、送信回路２０４を介してアンテナ２０１より送
信される。親機１００はこの信号をアンテナ１０１を介
して受信回路１０２で受信し、音声処理回路１０７で処
理された後、公衆回線に送出される。

【００１１】一方、子機２００は、短縮ダイヤル登録回
路２１０、短縮ダイヤルメモリ２１１が設けられてお
り、操作釦２０２の操作にて電話番号および短縮ダイヤ
ル番号を入力することにより、短縮ダイヤル登録回路２
１０の動作により短縮ダイヤルメモリ２１１にこれらが
記憶される。短縮ダイヤルメモリ２１１は図２に示すよ
うに、短縮番号とそれに対応する電話番号が記憶されて
いる。発呼の際には、操作釦２０２により入力された短
縮ダイヤル番号に基づいて、制御回路２０３は短縮ダイ
ヤルメモリ２１１にアクセスし、登録された電話番号を
送信回路２０４を介して親機１００に送信する。

【００１２】なお、親機１００にも短縮ダイヤル登録回
路１０８および短縮ダイヤルメモリ１０９が設けられて
おり、子機２００で登録した短縮ダイヤル番号を親機１
００でも登録できるよう構成されている。親機１００の
短縮ダイヤルメモリ１０９は、図３に示すように、各子
機毎に設定された子機番号、その子機の短縮番号および
こに対応する電話番号が記憶される。

【００１３】次に、子機２００の短縮ダイヤルメモリ２
１１に登録された短縮ダイヤル番号を、親機１００にも
登録する場合の動作について、図２に示すフローチャー
トに従って説明する。図２（Ａ）、（Ｂ）はそれぞれ子
機２００および親機１００の動作を示すフローチャート
である。子機２００に登録された短縮ダイヤル番号を親
機１００に登録するには、まず、ステップ１で操作釦２
０２の操作により子機２００を転送モードに設定すると
ともに、親機１００に対してこの旨通知する。親機１０
０はこれを受けてステップ２で子機とのリンクを行い、
ステップ３で親機子機のリンクが確立されると、子機２
００は短縮ダイヤルメモリ２１１より記憶されている短
縮番号と電話番号を読み出し、さらに各子機に設定され
ている子機番号とともに親機１００に送信する（ステッ
プ４）。これらのデータをステップ５で親機１００が受
信すると、ステップ６で短縮ダイヤルメモリ１０９にこ
れらのデータを記憶する。そして、ステップ７で登録完
了が判断されると、ステップ８で子機２００に対し登録
完了の通知を送信した後、ステップ９でリンクを切断す
る。一方子機２００は、ステップ１０で親機からの登録
完了の信号を受信し、ステップ１１でリンクを切断す
る。

【００１４】このようにして、子機２００に登録された
短縮ダイヤル番号を、親機を操作して再入力することな
く、確実に親機にも登録できる。なお、上記の実施例で
は子機の短縮データを全て一括して親機に転送するよう
構成されているが、子機の操作により任意の短縮ダイヤ
ル番号のみを転送することも可能である。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明によるコード
レス電話装置は、親機および子機の両方に短縮ダイヤル
メモリを設けるとともに、子機の操作により子機に登録
された短縮ダイヤルデータを無線回線を通じて親機に転
送し親機の短縮ダイヤルメモリに記憶させるよう構成し
たので、同じデータを再度入力することなく、子機に登
録された短縮ダイヤルを簡単な操作で親機に転送するこ
とができる。従って、家庭内で親機を介して電話をかけ
る場合でも、また屋外で公衆基地局を介して電話をかけ
る場合でも、短縮ダイヤルを使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるコードレス電話装置を示すブロッ
ク図である。

【図２】子機２００の短縮ダイヤルメモリを示す図であ
る。

【図３】親機１００の短縮ダイヤルメモリを示す図であ
る。

【図４】本発明によるコードレス電話装置の動作を示す
フローチャートである。

【符号の説明】

１００ 親機 １０３ 制御回路 １０９ 短縮ダイヤルメモリ ２００ 子機 ２０３ 制御回路 ２１１ 短縮ダイヤルメモリ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 公衆回線に接続された親機と、該親機と
   の間で無線通信を行うことができる少なくとも１台の子
   機とからなるコードレス電話装置において、前記親機お
   よび子機の両方に短縮ダイヤルメモリを設けるととも
   に、子機の操作により子機に登録された短縮ダイヤルデ
   ータを無線回線を通じて親機に転送し親機の短縮ダイヤ
   ルメモリに記憶させることを特徴とするコードレス電話
   装置。
2. 【請求項２】 前記転送されるデータは、短縮番号と、
   電話番号と、各子機に設定された子機番号であることを
   特徴とする請求項１記載のコードレス電話装置。