JPH09223999A - 無線中継機 - Google Patents

無線中継機

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JPH09223999A
JPH09223999A JP2797296A JP2797296A JPH09223999A JP H09223999 A JPH09223999 A JP H09223999A JP 2797296 A JP2797296 A JP 2797296A JP 2797296 A JP2797296 A JP 2797296A JP H09223999 A JPH09223999 A JP H09223999A
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JP
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wireless communication
base station
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public base
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JP2797296A
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Inventor
Kazuhito Ito
一仁 伊藤
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信端末装置が屋内に存在していても、
その端末装置が公衆基地局を通じて無線通信を行い得る
ようにし、一般電話回線への加入を不要とする。 【解決手段】 無線中継機としての親機1は、例えば家
屋2等の屋内に設置され、屋内用アンテナ3と屋外にま
で延びる屋外用アンテナ5とを有している。親機1は屋
外用アンテナ5を介して、屋外に設置された公衆基地局
6と無線回線で接続可能である。PHS端末である子機
7は、屋外では公衆基地局6を直接通じて無線通信を行
うことができ、家屋2等の屋内では親機1を通じて公衆
基地局6との間における無線通信を行うことができる。
即ち、屋内に設置される親機1は、一般電話回線に接続
されるものではなく、子機7が屋内に存在するときに
は、その子機7の代わりにPHS端末として動作し、子
機7はその親機1の子機として動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、屋内に存在する
PHS端末等の無線通信端末装置の、公衆基地局を通じ
た無線通信を可能とする無線中継機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 近年、PHS(パーソナル・ハンディ
ホン・システム)と呼ばれる無線通信システムを利用し
て無線通信を行う無線通信端末装置(PHS端末)の開
発が盛んである。このPHS端末は、屋外では携帯電話
機のように公衆基地局を通じていわゆる公衆モードで通
信を行うことができる。しかし、PHSは携帯電話シス
テムと比較して電波強度が弱く、家屋やオフィス等の屋
内では、公衆基地局との間における電波の損失が大きく
て十分な電波強度が得られない。このため、PHS端末
を家屋等の屋内で使用する場合には、屋内に有線電話回
線に接続された屋内基地局(親機)を設置し、PHS端
末をこの親機の子機とする。そして、コードレス電話機
のように、親機を通じていわゆる自営モードで通信を行
うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 従って、PHS端末
を家屋等の屋内で使用するためには、屋内に親機を設置
する必要があるだけでなく、一般電話回線に加入する必
要があり、設置に要するコストが高くなるものであっ
た。
【0004】しかも、上記のようなシステムでは、PH
S端末は、公衆基地局を介して呼び出しを受けるための
PHS用の電話番号と、親機を介して呼び出しを受ける
ための一般回線用の電話番号とを有することになる。従
って、このPHS端末の使用者を呼び出す場合には、そ
の使用者が居る場所に応じて2つの電話番号を使い分け
る必要があり、その使い分けが面倒であった。しかも、
呼び出しに際しては、PHS端末の使用者が外出してい
るのか自宅にいるのかを判別できないため、例えば一方
の電話番号での呼び出しに対する応答がないときには、
他方の電話番号での呼び出しを行う必要があるという面
倒も生じる。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、無線通信端末装置が屋
内に存在していても、その端末装置が公衆基地局を通じ
て無線通信を行い得るようにし、一般電話回線への加入
を不要とできる無線中継機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1の発明では、公衆基地局と無線回線で
接続される第1の無線通信手段と、無線通信端末装置と
無線回線で接続される第2の無線通信手段とを備え、第
1及び第2の無線通信手段を通じて公衆基地局と無線通
信端末装置との間における無線通信を行わせるように構
成したものである。
【0007】請求項2の発明では、請求項1において、
無線通信端末装置が第2の無線通信手段と通信可能な圏
内に存在するときに、その無線通信端末装置が有する電
話番号を自身の電話番号として登録する登録手段を備え
たものである。
【0008】請求項3の発明では、請求項2において、
公衆基地局を通じた呼び出しに応じて無線通信端末装置
を呼び出したとき、その無線通信端末装置からの応答が
ない場合には、公衆基地局を通じた呼び出しに応答しな
いように制御する制御手段を設けたものである。
【0009】従って、請求項1〜3の発明は次のような
作用を奏する。請求項1の発明によれば、無線通信端末
装置は、屋外では公衆基地局を通じて無線通信を行うこ
とができる。又、無線通信端末装置が屋内に存在してい
る場合には、無線中継機の第1及び第2の無線通信手段
を通じて公衆基地局との間における無線通信を行うこと
ができる。このため、無線通信端末装置を家屋等の屋内
で使用する場合でも、一般電話回線への加入が不要とな
る。
【0010】請求項2の発明によれば、無線中継機は公
衆基地局を通じた呼び出しに応じて無線通信端末装置を
呼び出すので、無線中継機には公衆基地局を通じて呼び
出しを受けるための電話番号が必要となる。しかし、無
線通信端末装置が無線中継機の通信圏内に存在する場
合、言い換えれば無線通信端末装置を屋内で使用する場
合には、その無線通信端末装置の電話番号が無線中継機
の電話番号として登録手段により登録される。このた
め、無線中継機は無線通信端末装置の電話番号を兼用で
き、専用の電話番号を持つ必要がない。
【0011】請求項3の発明によれば、無線中継機は、
無線通信端末装置が呼び出しに応答しないときには、そ
の端末装置が外出先等に持ち出されていると判断して、
公衆基地局を通じた呼び出しに応答しない。つまり、外
出先等において無線通信端末装置が公衆基地局を通じた
呼び出しに応答すると考えられるので、このような場合
には、無線中継機が公衆基地局を通じた呼び出しに応答
しないようにする。その結果、1つの電話番号に基づく
呼び出しに応じて無線中継機と無線通信端末装置とが同
時に応答可能となってしまうといった不都合を解消でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】 以下、本発明を、PHS(パー
ソナル・ハンディホン・システム)を利用した無線通信
システムに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1に、本実施形態における無線通信シス
テムの全体構成を示す。無線中継機としての親機1は、
例えば家屋2等の屋内に設置され、屋内用アンテナ3と
ケーブル4を介して屋内から屋外にまで延びる屋外用ア
ンテナ5とを有している。親機1は屋外用アンテナ5を
介して、屋外に設置された公衆基地局6と無線回線で接
続可能である。携帯可能な無線通信端末装置(PHS端
末)としての子機7は、屋外では公衆基地局6と無線回
線で接続可能であり、屋内では親機1の屋内用アンテナ
3を介して同親機1と無線回線で接続可能である。従っ
て、子機7は、屋外では公衆基地局6との間で直接無線
通信を行うことができ、屋内では親機1を介して公衆基
地局6との間で無線通信を行うことができる。
【0014】上記無線通信システムはPHSを利用した
ものであるが、このPHSは、伝送方式にTDMA/T
DD(Time Division Multiple Access / Time Division
Duplex)方式を採用している。このTDMA/TDD方
式では、通信に使用する特定の無線周波数を4つのスロ
ットに時間的に分割し、1つのスロットを各種の制御信
号の伝送のための制御チャネル、残り3つのスロットを
音声信号の伝送のための通話チャネルに割り当てるよう
にしているので、周波数利用効率が良い。又、音声符号
化方式にADPCM(適応差分パルス符号変調)方式を
採用しているので、回線品質が良く、かつアナログ方式
のコードレス電話機等と比較してデータ伝送速度が高速
である。このため、ファクシミリ通信等のデータ通信が
可能となる。
【0015】尚、親機1或いは子機7と公衆基地局6と
の間の無線通信は、RCR STD-28で規格されたいわゆる公
衆モードで行われる。又、親機1と子機7との間の無線
通信は、RCR STD-28で規格されたいわゆる自営モードで
行われる。そして、公衆モードと自営モードとでは、通
信に使用する無線周波数やTDMAフレームの送信周期
等が異なる。
【0016】次に、前記親機1の構成を図2に従って説
明する。チャンネル・コーデック11は、TDMA/T
DD方式における公衆モードや自営モードに適合したデ
ータの作成、及び公衆基地局6から公衆モードで受信し
たデータ或いは子機7から自営モードで受信したデータ
から必要なデータの抽出を行う。第1変調/復調部12
は、無線回線を介して公衆基地局6へ送信されるデータ
をπ/4シフトQPSK方式により変調するとともに、
無線回線を介して公衆基地局6から受信したデータを同
様の方式により復調する。第1RF部13は、第1変調
/復調部12から入力された信号を公衆モード用の無線
周波数に変換して、屋外用アンテナ5を介して公衆基地
局6へ送信する。又、第1RF部13は、屋外用アンテ
ナ5を介して公衆基地局6から受信した信号を第1変調
/復調部12へ出力する。本実施形態では、チャンネル
/コーデック11、第1変調/復調部12、第1RF部
13及び屋外用アンテナ5により、第1の無線通信手段
が構成されている。
【0017】第2変調/復調部14は、無線回線を介し
て子機7へ送信されるデータをπ/4シフトQPSK方
式により変調するとともに、無線回線を介して子機7か
ら受信したデータを同様の方式により復調する。第2R
F部15は、第2変調/復調部14から入力された信号
を自営モード用の無線周波数に変換して、屋内用アンテ
ナ3を介して子機7へ送信する。又、第2RF部15
は、屋内用アンテナ3を介して子機7から受信した信号
を第2変調/復調部14へ出力する。本実施形態では、
チャンネル/コーデック11、第2変調/復調部14、
第2RF部15及び屋内用アンテナ3により、第2の無
線通信手段が構成されている。
【0018】更に、親機1は、上述した各部を制御する
CPU(中央処理装置)16、その制御に必要なプログ
ラム等を記憶したROM(リードオンリメモリ)17、
及び制御に必要なデータ等を一時的に記憶するRAM
(ランダムアクセスメモリ)18を備えている。本実施
形態では、CPU16、ROM17及びRAM18によ
り、登録手段及び制御手段が構成されている。
【0019】次に、子機7の構成を図3に従って説明す
る。スピーカ19及びマイク20は、ADPCMコーデ
ック21と接続されている。ADPCMコーデック21
は、無線回線を介して親機1或いは公衆基地局6から受
信したデータをADPCM方式により復号してスピーカ
19から出力させるとともに、マイク20から入力され
た音声データを同様の方式により符号化する。チャンネ
ル・コーデック22は、TDMA/TDD方式における
公衆モードや自営モードに適合したデータの作成、及び
公衆基地局6から公衆モードで受信したデータ或いは親
機1から自営モードで受信したデータから必要なデータ
の抽出を行う。変調/復調部23は、無線回線を介して
親機1或いは公衆基地局6へ送信されるデータをπ/4
シフトQPSK方式により変調するとともに、無線回線
を介して親機1或いは公衆基地局6から受信したデータ
を同様の方式により復調する。RF部24は、変調/復
調部23から入力された信号を公衆モード用或いは自営
モード用の無線周波数に変換して、アンテナ25を介し
て公衆基地局6或いは親機1へ送信する。又、RF部2
4は、アンテナ25を介して公衆基地局6或いは親機1
から受信した信号を変調/復調部23へ出力する。
【0020】更に、子機7は、上述した各部を制御する
CPU26、その制御に必要なプログラム等を記憶した
ROM27、及び制御に必要なデータ等を一時的に記憶
するRAM28を備えている。キー入力部29は、電話
番号等を入力するためのテンキー29a、通話開始時に
操作される通話キー29b及び通話終了時に操作される
終了キー29c等の各種操作キーを備えている。LCD
30は、入力された電話番号等の各種情報を表示する。
又、子機7は、公衆基地局6を通じて呼び出しを受ける
ためのPHS用電話番号、及びPHS用のID番号(識
別番号)を有している。
【0021】次に、前記のように構成された無線通信シ
ステムの作用を図4及び図5に基づいて説明する。さ
て、子機7は、公衆基地局6から発信されている公衆モ
ード用の制御チャネル信号と、親機1の屋内用アンテナ
3から発信されている自営モード用の制御チャネル信号
とを常に監視している。そして、子機7が屋外に持ち出
されているときには、図4に示すように、子機7では公
衆基地局6からの公衆モード用の制御チャネル信号が検
出される(ステップS1)。子機7は、公衆基地局6か
らの公衆モード用の制御チャネル信号を検出すると、自
身が公衆基地局6の通信圏内に存在することを同基地局
6に対して知らせるべく、位置登録信号を公衆基地局6
に対して送信する(ステップS2)。この位置登録信号
中には、子機7が有するPHS用電話番号及びPHS用
ID番号のデータが含まれる。そして、以後、子機7は
公衆モードで動作する(ステップS3)。即ち、子機7
が屋外に持ち出されているときには、子機7は公衆基地
局6との間で公衆モードで無線通信を行う。
【0022】子機7が屋外から屋内に持ち帰られると、
その子機7は公衆基地局6の通信圏内から外れて、親機
1の通信圏内に入る。このため、図4に示すように、子
機7では親機1からの自営モード用の制御チャネル信号
(親機1が有するID番号を示す信号)が検出される
(ステップS4)。すると、子機7は、通話モードを公
衆モードから自営モードに切り替えて、その自営モード
で動作する(ステップS5)。即ち、子機7が屋内に存
在するときには、子機7は親機1との間で自営モードで
無線通信を行う。
【0023】又、子機7は、親機1からのID信号を検
出すると(言い換えれば親機1の通信圏内に入ると)、
親機1に対して自身が有するPHS用電話番号及びPH
S用ID番号の登録要求を行うべく、親機1に対して登
録要求信号を送信する(ステップS6)。親機1は、登
録要求信号を受信すると、その信号中に含まれる子機7
のPHS用電話番号及びPHS用ID番号を自身の番号
としてRAM18に登録する(ステップS7)。尚、親
機1は、屋外用アンテナ5を介して公衆基地局6からの
公衆モード用の制御チャネル信号を検出しているので、
その公衆基地局6との間で公衆モードで無線通信が可能
な状態にある。この状態で、親機1は、子機7からの登
録要求信号を受信すると、自身が公衆基地局6の通信圏
内に存在することを同基地局6に対して知らせるべく、
位置登録信号を公衆基地局6に対して屋外用アンテナ5
を介して送信する(ステップS8)。この位置登録信号
中には、先に登録した子機7のPHS用電話番号及びP
HS用ID番号のデータが含まれる。続いて、親機1
は、子機7からの登録要求を許可したことを子機7に知
らせるべく、許可信号を子機7に対して送信する(ステ
ップS9)。
【0024】上記の結果、親機1は子機7の代わりに同
子機7のPHS用電話番号及びPHS用ID番号を有す
るPHS端末として動作することになり、子機7はコー
ドレス電話機のように親機1の子機として動作すること
になる。
【0025】このような状態で、例えば外部の電話機に
て子機7のPHS用電話番号の入力に基づき発呼が行わ
れると、図4に示すように、公衆基地局6は親機1を呼
び出すべく、その親機1に対して呼出信号を送信する
(ステップS10)。親機1は公衆基地局6からの呼出
信号を受信すると、その呼び出しに応じて子機7を呼び
出すべく、子機7に対して呼出信号を送信する(ステッ
プS11)。子機7は親機1からの呼出信号を受信する
と、親機1に対して接続確認信号を送信するとともに
(ステップS12)、屋内にいる使用者を呼び出すべ
く、リングトーンをスピーカ19から送出する(ステッ
プS13)。
【0026】尚、親機1は、子機7に対する呼び出し開
始から所定時間以内に、子機7からの応答がない場合、
つまり子機7からの接続確認信号を受信しない場合に
は、子機7が屋外に持ち出されていると判断して、公衆
基地局6を通じた呼び出しに応答することなく動作を停
止する。つまり、このような場合には、子機7も屋外に
おいて公衆基地局6から呼び出されており、子機7がそ
の呼び出しに応答するすると考えられるので、親機1は
公衆基地局6を通じた呼び出しに応答しない。
【0027】親機1は、前記ステップS12において子
機7からの接続確認信号を所定時間4内に受信すると、
公衆基地局6に対して接続確認信号を送信する(ステッ
プS14)。一方、前記リングトーンによる呼び出しに
伴い、屋内にいる使用者が子機7の通話キー29aをオ
ンすると(ステップS15)、子機7は親機1に対して
着呼応答信号を送信する(ステップS16)。親機1
は、子機7からの着呼応答信号を受信すると、公衆基地
局6に対して着呼応答信号を送信する(ステップS1
7)。その結果、屋内にいる子機7の使用者は、親機1
及び公衆基地局6を通じた無線通信により、外部電話機
の使用者と通話を行うことができる(ステップS1
8)。
【0028】上記通信時、親機1は、公衆基地局6との
間では屋外用アンテナ5を通じて公衆モードで無線通信
を行い、子機7との間では屋内用アンテナ3を通じて自
営モードで無線通信を行う。そして、親機1は、自身を
通じて送受信される信号を、公衆モード用の信号から自
営モード用の信号に変換するとともに、自営モード用の
信号から公衆モード用の信号に変換する。
【0029】次に、屋内に存在する子機7から発信を行
う場合の動作について説明する。さて、図4に示すステ
ップS9の動作の後、屋内にいる使用者が子機7の通話
キー29aをオンすると(ステップS19)、子機7は
親機1に対して発信要求信号を送信する(ステップS2
0)。親機1は、子機7からの発信要求信号を受信する
と、子機7に対して接続確認信号を送信する(ステップ
S21)。この状態で、使用者が子機7のテンキー29
a等を操作して所望の外部電話機の電話番号を入力する
と(ステップS22)、子機7はその入力電話番号に応
じたダイヤル信号を親機1に送信する(ステップS2
3)。親機1は、子機7からのダイヤル信号を受信する
と、公衆基地局6に対して発信要求信号を送信する(ス
テップS24)。公衆基地局6は、親機1からの発信要
求信号を受信すると、親機1に対して接続確認信号を送
信する(ステップS25)。親機1は、公衆基地局6か
らの接続確認信号を受信すると、公衆基地局6との間の
無線回線の接続が許可された(言い換えれば通話チャン
ネルに空きがある)と判断して、先に子機7から受信し
たダイヤル信号を公衆基地局6に送信する(ステップS
26)。そして、このダイヤル信号に基づき所望の外部
電話機に対する呼び出しが行われ、その呼び出しに応じ
て外部電話機の使用者が応答すると(ステップS2
7)、前記着信の場合と同様に、屋内にいる子機7の使
用者は、親機1及び公衆基地局6を通じた無線通信によ
り、外部電話機の使用者と通話を行うことができる(ス
テップS28)。
【0030】通話を終了するべく、使用者が子機7の終
了キー29cをオンすると(ステップS29)、子機7
は親機1に対して終話信号を送信する(ステップS3
0)。親機1は、子機7からの終話信号を受信すると、
公衆基地局6に対して終話信号を送信するとともに(ス
テップS31)、子機7に対して確認信号を送信する
(ステップS32)。公衆基地局6は、親機1からの終
話信号を受信すると、親機1に対して確認信号を送信す
る(ステップS33)。その結果、子機7と外部電話機
との間における通話が終了する。
【0031】その後、子機7が屋内から屋外へ持ち出さ
れた場合には、子機7は親機1の通信圏内から外れて、
公衆基地局6の通信圏内に入る。このため、前記ステッ
プS1〜S3の場合と同様に、子機7は、公衆基地局6
からの公衆モード用の制御チャネル信号を検出し(ステ
ップS34)、位置登録信号を公衆基地局6に対して送
信する(ステップS35)。そして、以後、子機7は公
衆モードで動作する(ステップS36)。
【0032】本実施形態の無線通信システムは上記のよ
うに動作するため、次のような優れた効果を奏する。 (1)PHS端末である子機7は、屋外では公衆基地局
6を直接通じて無線通信を行うことができ、家屋2等の
屋内では、屋外にまで延びるアンテナ5を有する親機1
を通じて、公衆基地局6との間における無線通信を行う
ことができる。即ち、本実施形態において、屋内に設置
される親機1は、一般電話回線に接続されるものではな
く、子機7が屋内に存在するときには、その子機7の代
わりにPHS端末として動作し、子機7はその親機1の
子機として動作する。このため、PHS端末(子機7)
を家屋2等の屋内で使用する場合でも、親機1の一般電
話回線への加入が不要となり、親機1の設置に要するコ
ストを低減できる。
【0033】(2)通信時、親機1は、公衆基地局6と
の間では公衆モードで無線通信を行い、子機7との間で
は自営モードで無線通信を行うが、親機1は自身を通じ
て送受信される信号を、公衆モード用の信号から自営モ
ード用の信号に変換するとともに、自営モード用の信号
から公衆モード用の信号に変換する。このため、親機1
は、公衆基地局6との間での公衆モードによる無線通信
と、屋内における子機7との間での自営モードによる無
線通信とを支障なく行うことができる。
【0034】(3)子機7が親機1の通信圏内に存在す
る場合、言い換えれば子機7を屋内で使用する場合に
は、その子機7のPHS用電話番号が親機1のPHS用
電話番号として親機1に登録される。このため、親機1
は子機7のPHS用電話番号を兼用でき、専用のPHS
用電話番号を持つ必要がない。従って、PHS端末(子
機7)の使用者を呼び出す場合に、その使用者が居る場
所に応じて複数の電話番号を使い分ける等の面倒が生じ
ることはなく、子機7の使用者を1つの電話番号で簡単
かつ確実に呼び出すことができる。
【0035】(4)親機1は、公衆基地局6からの呼び
出しに応じて子機7を呼び出したとき、子機7が呼び出
しに応答しないときには、子機7が屋外に持ち出されて
いて、その屋外において公衆基地局6からの呼び出しに
応答すると判断して、公衆基地局6からの呼び出しに応
答することなく動作を停止する。その結果、1つのPH
S用電話番号に基づく呼び出しに応じて、親機1と子機
7とが別の場所で同時に応答可能となってしまうといっ
た不都合を解消できる。
【0036】(5)親機1は屋外にまで延びるアンテナ
5を有しているので、親機1を屋内に設置しても、その
親機1と公衆基地局6との間の電波強度を十分に得るこ
とができ、確実な無線通信を行うことができる。
【0037】尚、この発明は例えば以下のように変更し
て具体化してもよい。 (1)親機1に通話機能を持たせること。具体的には、
図2に2点鎖線で示すように、親機1に、スピーカ32
及びマイク33を備えたハンドセット34、ADPCM
コーデック31及びキー入力部35を設ける。このよう
にすれば、屋内にいる使用者は、親機1を使用して公衆
基地局6を通じた無線通話を行うことができるととも
に、親機1と子機7との間で内線通話を行うことも可能
となる。この場合、親機1に専用のPHS用電話番号を
付与してもよいし、前記実施形態のように子機7のPH
S用電話番号を兼用させてもよい。親機1に専用のPH
S用電話番号を付与すれば、子機7が屋外にいても、親
機1を使用した通話が可能となる。しかし、子機7のP
HS用電話番号を兼用する場合には、子機7が屋外にい
るときには、親機1の動作を停止させて、親機1を使用
した通話を行うことができないようにするのは、前記実
施形態と同様である。
【0038】(2)親機1に専用のPHS用電話番号を
付与すること。 (3)親機1に無線接続される子機7を複数(3台ま
で)とすること。PHSにおけるTDMA/TDD方式
では、通信に使用する特定の無線周波数に3つの通話チ
ャネルが割り当てられるので、3つの無線回線を備えて
いるのと同様なことになる。このため、3台の子機7で
3つの通話チャネルを同時に使用できる。この場合、子
機7にはそれぞれ専用のPHS用電話番号を付与し、親
機1は屋内に入ってきた子機7のPHS用電話番号を登
録するとともに、屋外へ出ていった子機7のPHS用電
話番号に対応する呼び出しには応答しないようにする。
又、複数の子機7を設ければ、屋外の子機7と屋内の子
機7との間で親機1を介してトランシーバモードでの通
話も可能となる。
【0039】(4)子機として、電話機以外に、携帯フ
ァクシミリ装置を設けること。 前記実施形態から把握できる技術的思想について以下に
述べる。 (1)公衆基地局(6) との間で公衆モードで無線通信を
行う前記第1の無線通信手段(5,11,12,13)と、無線通信
端末装置(7) との間で自営モードで無線通信を行う前記
第2の無線通信手段(3,11,14,15)と、各無線通信手段を
通じて送受信される信号を、公衆モード用の信号から自
営モード用の信号或いは自営モード用の信号から公衆モ
ード用の信号に変換する変換手段(11,13,15)とを備えた
請求項1〜3の何れかに記載の無線中継機。
【0040】このようにすれば、公衆基地局との間での
公衆モードによる無線通信と、屋内における無線通信端
末装置との間での自営モードによる無線通信とが支障な
く行われる。
【0041】(2)前記第1の無線通信手段(5,11,12,1
3)は、屋外に延びるアンテナ(5) を含む請求項1〜3の
何れかに記載の無線中継機。このようにすれば、無線中
継機が屋内に設置されても、その無線中継機と公衆基地
局との間の電波強度が十分に得られる。
【0042】(3)請求項2に記載の無線中継機(1) の
通信圏内に入ったとき、その無線中継機(1) に対して自
身の有する電話番号の登録要求を行う登録要求手段(26,
27,28)を備えた無線通信端末装置。
【0043】(4)公衆基地局(6) と無線回線で接続さ
れる親機(1) と、親機(1) 及び公衆基地局(6) と無線回
線で接続可能な子機(7) とからなり、親機(1) は、公衆
基地局(6) との間で公衆モードで無線通信を行う第1の
無線通信手段(5,11,12,13)と、子機(7) との間で自営モ
ードで無線通信を行う第2の無線通信手段(3,11,14,15)
と、各無線通信手段を通じて送受信される信号を、公衆
モード用の信号から自営モード用の信号或いは自営モー
ド用の信号から公衆モード用の信号に変換する変換手段
(11,13,15)とを備えている無線通信システム。
【0044】(5)子機(7) は、親機(1) の通信圏内に
入ったときに、親機(1) に対して自身が有する電話番号
の登録要求を行う登録要求手段(26,27,28) を備え、親
機(1) は子機(7) からの登録要求に応じて、子機(7) の
電話番号を自身の電話番号として登録する登録手段(16,
17,18)を備えている上記(4)に記載の無線通信システ
ム。
【0045】
【発明の効果】 以上詳述したように、本発明によれば
次のような優れた効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、無線通信端末装置が屋内に存在していても、その端
末装置は公衆基地局を通じて無線通信を行うことがで
き、一般電話回線への加入を不要とできる。
【0046】請求項2の発明によれば、無線中継機は無
線通信端末装置の電話番号を兼用でき、専用の電話番号
を持つ必要がない。従って、無線通信端末装置の使用者
を呼び出す場合に、その使用者が居る場所に応じて複数
の電話番号を使い分ける等の面倒が生じることはなく、
無線通信端末装置の使用者を1つの電話番号で簡単かつ
確実に呼び出すことができる。
【0047】請求項3の発明によれば、1つの電話番号
に基づく呼び出しに応じて無線中継機と無線通信端末装
置とが同時に応答可能となってしまうといった不都合を
解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における無線通信システ
ムの全体構成図。
【図2】 無線通信システムを構成する親機の回路構成
図。
【図3】 無線通信システムを構成する子機の回路構成
図。
【図4】 無線通信システムの通信動作を示す説明図。
【図5】 無線通信システムの通信動作を示す説明図。
【符号の説明】
1…無線中継機としての親機、3…第2の無線通信手段
を構成する屋内用アンテナ、5…第1の無線通信手段を
構成する屋外用アンテナ、7…無線通信端末装置として
の子機、11…第1及び第2の無線通信手段を構成する
チャンネル・コーデック、12…第1の無線通信手段を
構成する第1変調/復調部、13…第1の無線通信手段
を構成する第1RF部、14…第2の無線通信手段を構
成する第2変調/復調部、15…第2の無線通信手段を
構成する第2RF部、16…制御手段及び登録手段を構
成するCPU、17…制御手段及び登録手段を構成する
ROM、18…制御手段及び登録手段を構成するRA
M。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 公衆基地局と無線回線で接続される第1
    の無線通信手段と、無線通信端末装置と無線回線で接続
    される第2の無線通信手段とを備え、第1及び第2の無
    線通信手段を通じて公衆基地局と無線通信端末装置との
    間における無線通信を行わせるように構成した無線中継
    機。
  2. 【請求項2】 無線通信端末装置が第2の無線通信手段
    と通信可能な圏内に存在するときに、その無線通信端末
    装置が有する電話番号を自身の電話番号として登録する
    登録手段を備えた請求項1に記載の無線中継機。
  3. 【請求項3】 公衆基地局を通じた呼び出しに応じて無
    線通信端末装置を呼び出したとき、その無線通信端末装
    置からの応答がない場合には、公衆基地局を通じた呼び
    出しに応答しないように制御する制御手段を設けた請求
    項2に記載の無線中継機。
JP2797296A 1996-02-15 1996-02-15 無線中継機 Pending JPH09223999A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003234694A (ja) * 2002-12-27 2003-08-22 Ntt Docomo Inc 無線中継装置
KR100924606B1 (ko) * 2006-08-18 2009-11-02 후지쯔 가부시끼가이샤 멀티라디오 무선 네트워크를 실현하기 위한 시스템 및 방법

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KR100924606B1 (ko) * 2006-08-18 2009-11-02 후지쯔 가부시끼가이샤 멀티라디오 무선 네트워크를 실현하기 위한 시스템 및 방법

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