JPH0993122A - Pll周波数シンセサイザ - Google Patents

Pll周波数シンセサイザ

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JPH0993122A
JPH0993122A JP7247964A JP24796495A JPH0993122A JP H0993122 A JPH0993122 A JP H0993122A JP 7247964 A JP7247964 A JP 7247964A JP 24796495 A JP24796495 A JP 24796495A JP H0993122 A JPH0993122 A JP H0993122A
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JP7247964A
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Takehiro Akiyama
岳洋 秋山
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ロックアップタイムを短縮できるPLL周波数
シンセサイザを提供する。 【解決手段】基準分周器11は基準信号LDRを出力す
る。比較分周回路2は周波数信号fvを分周して比較信
号LDPを出力する。位相比較器13は基準信号LDR
と比較信号LDPの位相を比較し、位相差信号φR,φ
Pを出力する。周波数比較器7,8は基準信号LDRと
比較信号LDPの周波数を比較し、周波数差信号XTC
R,XTCPを出力する。チャージポンプ4は信号φ
R,φP及び信号XTCR,XTCPに基づいた電圧信
号Doを出力する。LPF15は電圧信号Doを平滑化
した制御電圧信号VT を出力する。判定回路50が基準
信号と比較信号の位相差が所定の値より大きく、基準信
号と比較信号の周波数差が所定の値以下と判定すると、
NOR回路51,53は位相差信号φR,φPを無効化
して該信号に基づくチャージポンプ4の動作を停止させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は出力信号周波数を設
定周波数に対して常に一致させるように動作するPLL
周波数シンセサイザに関する。
【0002】近年、携帯電話、コードレス電話等の移動
体通信機器にはPLL周波数シンセサイザが多く用いら
れている。このような移動体通信機器ではその使用形態
が広がってきたり、使用者が増大している。これに伴
い、セル半径の縮小(小ゾーン化)や周波数の時間的有
効利用のための時分割処理等の事情から、PLL周波数
シンセサイザはチューニングスピードの高速化を望まれ
ている。そのため、PLL周波数シンセサイザのロック
アップタイムを短縮する必要がある。
【0003】
【従来の技術】従来のPLL周波数シンセサイザは、周
波数信号を分周した比較信号の位相と基準信号の位相と
を比較し、比較信号の位相を基準信号の位相と一致させ
ることにより周波数の周波数を設定周波数に一致させる
ようにしている。
【0004】図23に示すように、従来のPLL周波数
シンセサイザ10は基準分周器11、比較分周器12、
位相比較器13、チャージポンプ14、ローパスフィル
タ(以下、LPFという)15、及び電圧制御発振器
(以下、VCO)16を備えている。
【0005】基準分周器11は水晶発振器の所定周波数
の発振信号を基準周波数に分周して基準信号LDRを位
相比較器13に出力する。比較分周器12は電圧制御発
振器16から入力される周波数信号fvを設定周波数に
基づいて分周して比較信号LDPを位相比較器13に出
力する。
【0006】位相比較器13は基準信号LDRと比較信
号LDPとの位相を比較し、その比較結果に基づく位相
差信号φR,φPをチャージポンプ14に出力する。チ
ャージポンプ14は位相差信号φR及びφPに基づいた
電圧信号Doをローパスフィルタ(以下、LPFとい
う)15に出力する。
【0007】LPF15はチャージポンプ14の電圧信
号Doを平滑することにより高周波成分を除去した制御
電圧信号VT を発振周波数の補正値として電圧制御発振
器(以下、VCOという)16に出力する。
【0008】そして、VCO16はこの制御電圧信号V
T の電圧値に応じた周波数信号fvを出力し、この周波
数信号fvは比較分周器12に帰還される。このような
動作が繰り返し実行されることによって、VCO16の
周波数信号fvは最終的に所望する設定周波数にロック
される。
【0009】この際、比較信号LDPの周波数が基準信
号LDRの周波数と一致、すなわち、周波数信号fvが
所望周波数と一致しており、比較信号LDPの位相と基
準信号LDRの位相とがずれているとする。すると、周
波数が一致しているにもかかわらず、位相を一致させる
方向にチャージポンプ14の電圧信号Doが出力される
こととなる。従って、LPF15の制御電圧信号VT
図24に示すように例えばVT2を中心に振動変化してロ
ックアップタイムT1で収束電圧VT2に収束する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記従来のPL
L周波数シンセサイザ10では、位相差情報、すなわ
ち、基準信号LDR及び比較信号LDPの位相差信号φ
R,φPのみがチャージポンプ14の電圧信号Doの制
御に利用されている。しかしながら、基準信号LDR及
び比較信号LDPの周波数差の情報はまったく利用され
ていない。
【0011】従って、例えば比較信号LDPの周波数が
基準信号LDRの周波数と一致していて、比較信号LD
Pの位相が基準信号LDRの位相よりも遅れている場合
を考える。この場合には、PLL周波数シンセサイザ1
0は比較信号LDPの位相を基準信号LDRの位相と一
致させるように動作する。その結果、比較信号LDPの
位相は基準信号LDRの位相と一致するのである。とこ
ろが、比較信号LDPの位相を基準信号LDRの位相と
一致させたことによって、比較信号LDPの周波数が基
準信号LDRの周波数よりも高くなってしまうという問
題がある。
【0012】すなわち、図24において、期間(1)で
は比較信号LDPは基準信号LDRと比較して位相が遅
れており周波数も低い状態となる。期間(2)では比較
信号LDPは基準信号LDRと比較して位相が遅れてお
り周波数が高い状態となる。従って、期間(1),
(2)では比較信号LDPの位相を進ませて基準信号L
DRの位相に一致させるようにチャージポンプ14の電
圧信号Doが単純に増加される。電圧信号Doの増加に
基づいてLPF15の制御電圧信号VT は単調に増加す
る。
【0013】この結果、期間(2)において制御電圧信
号VT はオーバーシュートを起こす。そして、期間
(2)の終点において比較信号LDPの位相は基準信号
LDRの位相とほぼ一致するが、比較信号LDPの周波
数は基準信号LDRの周波数よりも高くなってしまう。
【0014】又、期間(3)では比較信号LDPは基準
信号LDRと比較して位相が進んでおり周波数も高い状
態となる。期間(4)では比較信号LDPは基準信号L
DRと比較して位相が進んでおり周波数が低い状態とな
る。従って、期間(3),(4)では比較信号LDPの
位相を遅らせて基準信号LDRの位相に一致させるよう
にチャージポンプ14の電圧信号Doが単純に減少され
る。電圧信号Doの減少に基づいてLPF15の制御電
圧信号VT は単調に減少する。
【0015】この結果、期間(4)において制御電圧信
号VT はアンダーシュートを起こす。従って、期間
(4)の終点において比較信号LDPの位相は基準信号
LDRの位相とほぼ一致するが、比較信号LDPの周波
数は基準信号LDRの周波数よりも低くなってしまう。
【0016】このため、LPF15の制御電圧信号VT
が収束電圧VT2に収束するまでに要するロックアップタ
イムT1は長時間となってしまう。よって、PLL周波
数シンセサイザのチューニングスピードの高速化を図る
ことができないという問題がある。
【0017】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、ローパスフィルタの制
御電圧信号のリンギングを抑制でき、ロックアップタイ
ムを短縮できるPLL周波数シンセサイザを提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、入力される制御電圧信号の電圧
値に応じた周波数信号を出力する電圧制御発振器と、所
定周波数の発振信号を基準周波数に分周して基準信号を
出力する基準分周器と、電圧制御発振器の周波数信号を
分周することにより比較信号を出力する比較分周回路
と、基準信号の位相と比較信号の位相とを比較し、比較
信号の位相が基準信号の位相よりも遅れているとき第1
の位相差信号を出力し、比較信号の位相が基準信号の位
相よりも進んでいるとき第2の位相差信号を出力する位
相比較器と、基準信号の周波数と比較信号の周波数とを
比較し、比較信号の周波数が基準信号の周波数よりも低
いとき第1の周波数差信号を出力し、比較信号の周波数
が基準信号の周波数よりも高いとき第2の周波数差信号
を出力する周波数比較器と、第1,第2の位相差信号及
び第1,第2の周波数差信号に基づいた電圧信号を出力
するチャージポンプと、チャージポンプから出力される
電圧信号を平滑化することにより高周波成分を除去した
制御電圧信号を電圧制御発振器に出力するローパスフィ
ルタとを備えたPLL周波数シンセサイザにおいて、第
1及び第2の位相差信号に基づいて基準信号の位相と比
較信号の位相との位相差が所定の値以下かどうかを判定
するとともに、第1及び第2の周波数差信号に基づいて
基準信号の周波数と比較信号の周波数との周波数差が所
定の値以下かどうかを判定し、周波数差が所定の値以下
でありかつ位相差が所定の値よりも大きいとき第1及び
第2の位相差信号を無効化することにより第1及び第2
の位相差信号に基づくチャージポンプの動作を停止させ
るためのチャージポンプ制御回路を設けた。
【0019】請求項2の発明は、第1及び第2の位相差
信号に基づくチャージポンプの動作の停止に伴って、基
準信号の位相と比較信号の位相との位相差が減少するよ
うに基準分周器又は比較分周回路の分周比を変更するた
めの分周比変更回路を備える。
【0020】請求項3の発明は、入力される制御電圧信
号の電圧値に応じた周波数信号を出力する電圧制御発振
器と、所定周波数の発振信号を基準周波数に分周して基
準信号を出力する基準分周器と、電圧制御発振器の周波
数信号を分周することにより比較信号を出力する比較分
周回路と、基準信号の位相と比較信号の位相とを比較
し、比較信号の位相が基準信号の位相よりも遅れている
とき第1の位相差信号を出力し、比較信号の位相が基準
信号の位相よりも進んでいるとき第2の位相差信号を出
力する位相比較器と、基準信号の周波数と比較信号の周
波数とを比較し、比較信号の周波数が基準信号の周波数
よりも低いとき第1の周波数差信号を出力し、比較信号
の周波数が基準信号の周波数よりも高いとき第2の周波
数差信号を出力する周波数比較器と、第1,第2の位相
差信号及び第1,第2の周波数差信号に基づいた電圧信
号を出力するチャージポンプと、チャージポンプから出
力される電圧信号を平滑化することにより高周波成分を
除去した制御電圧信号を電圧制御発振器に出力するロー
パスフィルタとを備えたPLL周波数シンセサイザにお
いて、第1及び第2の位相差信号に基づいて基準信号の
位相と比較信号の位相との位相差が所定の値以下かどう
かを判定するとともに、第1及び第2の周波数差信号に
基づいて基準信号の周波数と比較信号の周波数との周波
数差が所定の値以下かどうかを判定し、位相差及び周波
数差に基づいてチャージポンプの駆動能力を制御する出
力制御回路を設けた。
【0021】請求項4の発明は、出力制御回路を、周波
数差が所定の値以下でありかつ位相差が所定の値よりも
大きいとき第1及び第2の位相差信号を無効化すること
により第1及び第2の位相差信号に基づくチャージポン
プの動作を停止させるものとした。
【0022】請求項5の発明は、周波数比較器を、第1
及び第2の周波数比較器を備えるものとした。第1の周
波数比較器は、基準信号の入力後に周波数信号を分周比
分カウントした時に、又は基準信号に同期して、第2の
周波数比較信号を出力する第1の周波数比較部と、第2
の周波数比較信号のうち基準信号に同期しない第2の周
波数比較信号から基準信号までの期間において第2の周
波数差信号を出力する第1の周波数差検出部とを備え
る。第2の周波数比較器は、比較信号の入力後に発振信
号を基準分周比分カウントした時に、又は比較信号に同
期して、第1の周波数比較信号を出力する第2の周波数
比較部と、第1の周波数比較信号のうち比較信号に同期
しない第1の周波数比較信号から比較信号までの期間に
おいて第1の周波数差信号を出力する第2の周波数差検
出部とを備える。
【0023】(作用)請求項1の発明によれば、PLL
周波数シンセサイザの周波数信号の遷移中において、基
準信号の周波数と比較信号の周波数とがほぼ一致し、基
準信号の位相と比較信号の位相とが不一致であると第1
又は第2の位相差信号が出力されるが、第1及び第2の
位相差信号が無効化される。従って、第1及び第2の位
相差信号に基づくチャージポンプの動作が停止されて、
チャージポンプの電圧信号のオーバーシュート及びアン
ダーシュートが抑制され、ロックアップ時間が短縮され
る。
【0024】請求項2の発明によれば、第1及び第2の
位相差信号に基づくチャージポンプの動作が停止された
とき、基準分周器又は比較分周回路の分周比を変更する
ことによって基準信号の位相と比較信号の位相との位相
整合に要する時間が短縮され、ロックアップ時間がより
短縮される。
【0025】請求項3の発明によれば、PLL周波数シ
ンセサイザの周波数信号の遷移中において、基準信号と
比較信号との周波数及び基準信号と比較信号との位相差
に基づいてチャージポンプの駆動能力が制御されるた
め、チャージポンプの電圧信号のオーバーシュート及び
アンダーシュートが抑制され、ロックアップ時間が短縮
される。
【0026】請求項4の発明によれば、基準信号の周波
数と比較信号の周波数とがほぼ一致し、基準信号の位相
と比較信号の位相とが不一致であると第1又は第2の位
相差信号が出力されるが、第1及び第2の位相差信号が
無効化される。従って、第1及び第2の位相差信号に基
づくチャージポンプの動作が停止されて、チャージポン
プの電圧信号のオーバーシュート及びアンダーシュート
が抑制され、ロックアップ時間がより短縮される。
【0027】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態のPLL周波数シンセサイザを図1〜図13
に従って説明する。なお、説明の便宜上、図23と同様
の構成については同一の符号を付して説明する。
【0028】図2は本形態のPLL周波数シンセサイザ
20を示す。基準分周器11は水晶発振器21の所定周
波数の発振信号CLKを基準周波数に分周して図12に
示す基準信号LDRを出力する。比較分周回路2はプリ
スケーラ22と比較分周器23とからなる。プリスケー
ラ22はVCO16の周波数信号fvを分周した分周信
号SG22を出力する。比較分周器23はプリスケーラ
22の分周信号SG22をさらに分周して図12に示す
比較信号LDPを出力する。
【0029】位相比較器13は前記基準信号LDR及び
比較信号LDPを入力し、両信号LDR,LDPの位相
を比較する。そして、位相比較器13は比較信号LDP
の位相が基準信号LDRの位相よりも遅れているとき、
図12に示すようにLレベルとなる第1の位相差信号φ
Rを出力する。又、位相比較器13は比較信号LDPの
位相が基準信号LDRの位相よりも進んでいるとき、図
12に示すようにLレベルとなる第2の位相差信号φP
を出力する。
【0030】周波数比較器は第1の周波数比較器7と第
2の周波数比較器8とを備える。第1の周波数比較器7
は第1の周波数比較部24、第1の周波数差検出部2
5、及びインバータ26を備えている。第2の周波数比
較器8は第2の周波数比較部27、第2の周波数差検出
部28、及びインバータ29を備えている。
【0031】図2に示すように、周波数比較部24はイ
ンバータ33〜35、NAND回路36、及び分周回路
37を備えている。NAND回路36の一方の入力端子
にはインバータ33を介して前記基準信号LDRを反転
した反転基準信号XLDRが入力されている。NAND
回路36の他方の入力端子には分周回路37の出力信号
LDP0が入力されている。NAND回路36は反転基
準信号XLDRと出力信号LDP0との論理積をとり、
その論理積に基づく出力信号SG36をインバータ3
4,35を介して第2の周波数比較信号LDP1として
出力する。
【0032】従って、図3に示すように、反転基準信号
XLDR及び出力信号LDP0が共にHレベルである
と、第2の周波数比較信号LDP1はLレベルとなる。
又、反転基準信号XLDR又は出力信号LDP0の少な
くともいずれか一方がLレベルであると、第2の周波数
比較信号LDP1はHレベルとなる。
【0033】分周回路37は前記プリスケーラ22の分
周信号SG22を分周するようになっており、その分周
比は前記比較分周器23の分周比と等しく設定されてい
る。分周回路37は前記インバータ34の出力信号SG
34をリセット信号として入力している。分周回路37
は分周信号SG22のパルスを分周比分カウントする毎
に、その出力信号LDP0にLレベルのパルスを出力す
る。又、分周回路37は前記出力信号SG34がLレベ
ルになる、すなわち、反転基準信号XLDRのパルスが
入力される毎にリセットされ、出力信号LDP0にLレ
ベルのパルスを出力する。
【0034】従って、反転基準信号XLDRの周波数が
出力信号LDP0の周波数より高い場合には、反転基準
信号XLDRのLレベル毎に分周回路37がリセットさ
れた後再度カウント動作を始める。そのため、図3に示
すように、反転基準信号XLDRと出力信号LDP0と
は全く同期した信号となり、第2の周波数比較信号LD
P1も反転基準信号XLDRの反転信号となる。また、
反転基準信号XLDRの周波数と出力信号LDP0の周
波数とが同じ場合にも同様のことがいえる。
【0035】これに対し、反転基準信号XLDRの周波
数が出力信号LDP0の周波数よりも低い場合には、分
周回路37がカウント動作を終えると出力信号LDP0
にLレベルが出力される。そして、反転基準信号XLD
Rと出力信号LDP0の周期の差(Δt1)の後、反転
基準信号XLDRによって分周回路37がリセットされ
て出力信号LDP0にLレベルが出力されることにな
る。このとき、図3において、出力信号LDP0に基づ
く第2の周波数比較信号LDP1の立ち上がり時間と、
反転基準信号XLDRに基づく第2の周波数比較信号L
DP1の立ち上がり時間との時間間隔Δt1によって、
反転基準信号XLDR<出力信号LDP0という情報が
検出される。
【0036】また、分周回路37の分周比は比較分周器
23の分周比と等しく設定してあるため、間隔Δt1は
基準信号LDRの周波数と比較信号LDPの周波数との
周波数差の情報を含んだ出力信号となる。
【0037】図4に示すように、第2の周波数比較部2
7はインバータ38〜40、NAND回路41、及び分
周回路42を備えている。NAND回路41の一方の入
力端子にはインバータ38を介して前記比較信号LDP
を反転した反転比較信号XLDPが入力されている。N
AND回路41の他方の入力端子には分周回路42の出
力信号LDR0が入力されている。NAND回路41は
反転比較信号XLDPと出力信号LDR0との論理積を
とり、その論理積に基づく出力信号SG41をインバー
タ39,40を介して第1の周波数比較信号LDR1と
して出力する。
【0038】従って、図5に示すように、反転比較信号
XLDP及び出力信号LDR0が共にHレベルである
と、第1の周波数比較信号LDR1はLレベルとなる。
又、反転比較信号XLDP又は出力信号LDR0の少な
くともいずれか一方がLレベルであると、第1の周波数
比較信号LDR1はHレベルとなる。
【0039】分周回路42は前記水晶発振器21の発振
信号CLKを分周するようになっており、その分周比は
前記基準分周器11の基準分周比と等しく設定されてい
る。分周回路42は前記インバータ39の出力信号SG
39をリセット信号として入力している。分周回路42
は発振信号CLKのパルスを基準分周比分カウントする
毎に、その出力信号LDR0にLレベルのパルスを出力
する。又、分周回路42は出力信号SG39がLレベル
になる、すなわち、反転比較信号XLDPのパルスが入
力される毎にリセットされ、出力信号LDR0にLレベ
ルのパルスを出力する。
【0040】従って、図5に示すように、比較信号LD
Pの周波数が基準信号LDRの周波数より高いか又は同
じ周波数の場合には、反転比較信号XLDP及び出力信
号LDR0は全く同期された信号となり、第1の周波数
比較信号LDR1として反転比較信号XLDPの反転信
号が出力されることとなる。これに対し、反転比較信号
XLDPの周波数が出力信号LDR0の周波数よりも低
くなると、基準信号LDRと比較信号LDPとの周波数
差情報(Δt2)を含んだ出力信号が第1の周波数比較
信号LDR1として出力される。
【0041】図6は第1の周波数差検出部25を示す。
周波数差検出部25はデータフリップフロップ(以下、
データFFという)43と、同FF43に接続されたイ
ンバータ44とを備える。データFF43のデータ端子
Dには反転出力端子XQの出力信号が入力され、クロッ
ク端子CKには第2の周波数比較信号LDP1が入力さ
れている。又、データFF43のセット端子SETには
インバータ26(図1参照)を介して前記基準信号LD
Rを反転した反転基準信号XLDRが入力されている。
【0042】データFF43は反転基準信号XLDRが
Lレベルのときには強制的にセットされる。又、データ
FF43は反転基準信号XLDRがHレベルのときには
第2の周波数比較信号LDP1のパルスが入力される毎
に反転出力端子XQの出力信号をラッチし、反転出力端
子XQの出力は反転する。そして、データFF43は反
転出力端子XQの出力信号をインバータ44を介して第
2の周波数差信号XTCPとして出力する。
【0043】従って、図3を参照して説明したとおり、
基準信号LDRの周波数が比較信号LDPの周波数より
も高いかまたは同じ場合には、反転基準信号XLDRと
第2の周波数比較信号LDP1とは同期した信号とな
る。この場合、周波数差検出部25のデータFF43は
反転基準信号XLDRによって強制的にリセットされた
状態となり、第2の周波数差信号XTCPはHレベルの
ままである。これに対し、基準信号LDRの周波数が比
較信号LDPの周波数よりも低くなると、図3を参照し
て説明したとおり、第2の周波数比較信号LDP1は周
波数差成分(Δt1)に応じた信号パルスを出力する。
この結果、間隔Δt1の開始に相当する第2の周波数比
較信号LDP1のパルスαの立ち上がりエッジに基づい
てデータFF43の出力レベルが反転し、間隔Δt1の
経過後に反転基準信号XLDRのLレベルによってデー
タFF43は再び強制的にリセットされる。これによ
り、図7に示すように、第2の周波数差信号XTCPは
間隔Δt1に相当する期間のみLレベルを出力すること
になる。
【0044】図8は第2の周波数差検出部28を示す。
周波数差検出部28はデータFF45と、同FF45に
接続されたインバータ46とを備える。データFF45
のデータ端子Dには反転出力端子XQの出力信号が入力
され、クロック端子CKには前記周波数比較部27の周
波数比較信号LDR1が入力されている。又、データF
F45のセット端子SETにはインバータ29(図1参
照)を介して前記比較信号LDPを反転した反転比較信
号XLDPが入力されている。
【0045】データFF45は反転比較信号XLDPが
Lレベルのときには強制的にセットされる。又、データ
FF45は反転比較信号XLDPがHレベルのときには
第1の周波数比較信号LDR1のパルスが入力される毎
に反転出力端子XQの出力信号をラッチし、反転出力端
子XQの出力は反転する。そして、データFF45は反
転出力端子XQの出力信号をインバータ46を介して第
1の周波数差信号XTCRとして出力する。
【0046】従って、図5を参照して説明したとおり、
基準信号LDRの周波数が比較信号LDPの周波数より
も低いかまたは同じ場合には、反転比較信号XLDPと
第1の周波数比較信号LDR1とは同期した信号とな
る。この場合、周波数差検出部28のデータFF45は
反転比較信号XLDPによって強制的にリセットされた
状態となり、第1の周波数差信号XTCRはHレベルの
ままである。これに対し、基準信号LDRの周波数が比
較信号LDPの周波数よりも高くなると、図5を参照し
て説明したとおり、第1の周波数比較信号LDR1は周
波数差成分(Δt2)に応じた信号パルスを出力する。
この結果、間隔Δt2の開始に相当する第1の周波数比
較信号LDR1のパルスβの立ち上がりエッジに基づい
てデータFF45の出力レベルが反転し、間隔Δt2の
経過後に反転比較信号XLDPのLレベルによってデー
タFF45は再び強制的にリセットされる。これによ
り、図9に示すように、第1の周波数差信号XTCRは
間隔Δt2に相当する期間のみLレベルを出力すること
になる。
【0047】図10は判定回路50を示す。判定回路5
0は、第1の検出回路56、第2の検出回路57、NA
ND回路58、及び2つのインバータ59,60を備え
る。第1の検出回路56は、基準信号LDRの位相と比
較信号LDPの位相との位相差が所定の値以下かどうか
を検出するための回路であって、2つのNAND回路6
1,63、3つのデータFF62,65,67、及び2
つのインバータ64,66を備えている。
【0048】NAND回路61は第1及び第2の位相差
信号φR,φPの論理積をとり、その論理積に基づく出
力信号SG61を出力する。データFF62のデータ端
子Dには出力信号SG61が入力され、クロック端子C
Kには前記発振信号CLKを分周したクロックCLK1
が入力されている。データFF61はクロックCLK1
の立ち上がりエッジに同期して出力信号SG61をラッ
チし、ラッチした信号のレベルを持つ出力信号SG62
を出力端子Qから出力する。
【0049】NAND回路63の一方の入力端子には出
力信号SG61が入力され、他方の入力端子には出力信
号SG62が入力されている。NAND回路63は出力
信号SG61,SG62の論理積をとり、その論理積に
基づく出力信号SG63を出力する。
【0050】データFF65のデータ端子Dにはインバ
ータ64を介して前記出力信号SG63を反転した信号
が入力され、クロック端子CKにはクロックCLK1が
入力されている。データFF65はクロックCLK1の
立ち上がりエッジに同期してインバータ64の出力信号
をラッチし、ラッチした信号のレベルを持つ出力信号S
G65を出力端子Qから出力する。
【0051】データFF67のデータ端子Dには前記出
力信号SG65が入力され、クロック端子CKにはイン
バータ66を介して前記出力信号SG61を反転した信
号SG66が入力されている。データFF67は信号S
G66の立ち上がりエッジ、すなわち、出力信号SG6
1の立ち下がりエッジに同期して出力信号SG65をラ
ッチし、ラッチした信号のレベルを持つ出力信号SG6
7を出力端子Qから出力する。
【0052】従って、図11に示すように、第1及び第
2の位相差信号φR,φPのいずれか一方がLレベルで
あると、NAND回路61の出力信号SG61はHレベ
ルとなる。そして、出力信号SG61のHレベルの期間
がクロックCLK1の立ち上がりエッジにかかると、デ
ータFF62の出力信号SG62はHレベルとなる。出
力信号SG61,SG62が共にHレベルである期間の
み、NAND回路63の出力信号SG63はLレベルと
なる。そして、クロックCLK1の次の立ち上がりエッ
ジに出力信号SG63のLレベルの期間がかかると、デ
ータFF65の出力信号SG65はHレベルとなる。従
って、出力信号SG63のLレベルの期間がクロックC
LK1の立ち上がりエッジの2つ分以上、すなわち、出
力信号SG61のHレベルの期間がクロックCLK1の
1周期分以上ある場合に出力信号SG65はHレベルと
なる。そして、出力信号SG65のHレベルの期間がイ
ンバータ66の出力信号SG66の立ち上がりエッジ、
すなわち、出力信号SG63の立ち下がりエッジにかか
ると、データFF67の出力信号SG67はHレベルと
なる。この場合には、基準信号LDRの位相と比較信号
LDPの位相とにクロックCLK1の1周期分以上の位
相差があることが検出される。また、出力信号SG63
のLレベルの期間、すなわち、出力信号SG61のHレ
ベルの期間がクロックCLK1の1周期分未満である場
合に出力信号SG65はLレベルとなり、出力信号SG
67はLレベルのままとなる。この場合には、基準信号
LDRの位相と比較信号LDPの位相との位相差はクロ
ックCLK1の1周期分未満であり、基準信号LDRの
位相と比較信号LDPの位相とがほぼ一致していること
が検出される。
【0053】第2の検出回路57は、基準信号LDRの
周波数と比較信号LDPの周波数との周波数差が所定の
値以下かどうかを検出するための回路であって、2つの
NAND回路71,73、3つのデータFF72,7
5,77、及び2つのインバータ74,76を備えてい
る。
【0054】NAND回路71は第1及び第2の周波数
差信号XTCR,XTCPの論理積をとり、その論理積
に基づく出力信号SG71を出力する。データFF72
のデータ端子Dには出力信号SG71が入力され、クロ
ック端子CKにはクロックCLK1が入力されている。
データFF71はクロックCLK1の立ち上がりエッジ
に同期して出力信号SG71をラッチし、ラッチした信
号のレベルを持つ出力信号SG72を出力端子Qから出
力する。
【0055】NAND回路73の一方の入力端子には出
力信号SG71が入力され、他方の入力端子には出力信
号SG72が入力されている。NAND回路73は出力
信号SG71,SG72の論理積をとり、その論理積に
基づく出力信号SG73を出力する。
【0056】データFF75のデータ端子Dにはインバ
ータ74を介して前記出力信号SG73を反転した信号
が入力され、クロック端子CKにはクロックCLK1が
入力されている。データFF75はクロックCLK1の
立ち上がりエッジに同期してインバータ74の出力信号
をラッチし、ラッチした信号のレベルを持つ出力信号S
G75を出力端子Qから出力する。
【0057】データFF77のデータ端子Dには前記出
力信号SG75が入力され、クロック端子CKにはイン
バータ76を介して前記出力信号SG71を反転した信
号SG76が入力されている。データFF77は信号S
G76の立ち上がりエッジ、すなわち、出力信号SG7
1の立ち下がりエッジに同期して出力信号SG75をラ
ッチし、ラッチした信号のレベルを持つ出力信号SG7
7を出力端子Qから出力する。
【0058】従って、図11に示すように、第1及び第
2の周波数差信号XTCR,XTCPのいずれか一方の
パルス幅がクロックCLK1の1周期分以上ある場合に
は出力信号SG77はHレベルとなり、基準信号LDR
の周波数と比較信号LDPの周波数が一致していないこ
とが検出される。また、第1及び第2の周波数差信号X
TCR,XTCPのパルス幅がクロックCLK1の1周
期分未満である場合には出力信号SG77はLレベルと
なり、基準信号LDRの周波数と比較信号LDPの周波
数とがほぼ一致していることが検出される。
【0059】NAND回路58の一方の入力端子には前
記出力信号SG67が入力され、他方の入力端子にはイ
ンバータ59を介して前記出力信号SG77を反転した
信号が入力されている。NAND回路58は出力信号S
G67と出力信号SG77の反転信号との論理積をと
り、その論理積に基づく出力信号SG58を出力する。
すなわち、出力信号SG67がHレベルであり出力信号
SG77がLレベルであるときにのみ、すなわち、基準
信号LDR及び比較信号LDPの周波数がほぼ一致して
おりかつ基準信号LDR及び比較信号LDPの位相差が
クロックCLK1の1周期分よりも大きいときにのみ、
出力信号SG58はLレベルとなる。
【0060】インバータ60はNAND回路58の出力
信号SG58を反転させることにより、前記第1及び第
2の位相差信号φR,φPを無効化するための制御信号
CNTLを出力する。
【0061】NOR回路51の一方の入力端子には制御
信号CNTLが入力され、他方の入力端子には第1の位
相差信号φRが入力されている。制御信号CNTLがH
レベルの場合、NOR回路51は第1の位相差信号φR
のレベルには無関係に出力信号SG51をLレベルとす
ることにより、第1の位相差信号φRを無効化する。ま
た、制御信号CNTLがLレベルの場合、NOR回路5
1は第1の位相差信号φRのレベルを反転させた出力信
号SG51を出力する。インバータ52はNOR回路5
1の出力信号SG51を反転させた信号を出力する。
【0062】NOR回路53の一方の入力端子には制御
信号CNTLが入力され、他方の入力端子には第2の位
相差信号φPが入力されている。制御信号CNTLがH
レベルの場合、NOR回路53は第2の位相差信号φP
のレベルには無関係に出力信号SG53をLレベルとす
ることにより、第2の位相差信号φPを無効化する。ま
た、制御信号CNTLがLレベルの場合、NOR回路5
3は第2の位相差信号φPのレベルを反転させた出力信
号SG53を出力する。インバータ54はNOR回路5
3の出力信号SG53を反転させた信号を出力する。
【0063】本形態では、判定回路50、NOR回路5
1,53及びインバータ52,54によりチャージポン
プ制御回路が構成されている。NAND回路30の一方
の入力端子にはインバータ52を介して前記出力信号S
G51を反転させた信号が入力されるとともに、他方の
入力端子には前記第1の周波数差信号XTCRが入力さ
れている。NAND回路30は両信号の論理積をとり、
その論理積信号をインバータ31を介して前記PNPト
ランジスタTr1のベース端子に入力している。又、N
AND回路32は前記位相比較器13の位相差信号φP
と、前記周波数差検出部25の周波数差信号XTCPと
を入力して両位相差信号の論理積をとり、その論理積に
基づく出力信号SG30をチャージポンプ4に出力す
る。
【0064】NAND回路32の一方の入力端子にはイ
ンバータ52を介して前記出力信号SG51を反転させ
た信号が入力されるとともに、他方の入力端子には前記
第1の周波数差信号XTCRが入力されている。NAN
D回路30は両信号の論理積をとり、その論理積信号を
インバータ31を介して前記PNPトランジスタTr1
のベース端子に入力している。又、NAND回路32は
前記位相比較器13の位相差信号φPと、前記周波数差
検出部25の第2の周波数差信号XTCPとを入力して
両位相差信号の論理積をとり、その論理積に基づく出力
信号SG30をチャージポンプ4に出力する。
【0065】チャージポンプ4はPNPトランジスタT
r1、NPNトランジスタTr2、及びインバータ31
を備えている。PNPトランジスタTr1のエミッタ端
子は電源VCCに接続され、NPNトランジスタTr2の
エミッタ端子は接地GNDに接続され、PNP及びNP
NトランジスタTr1,Tr2の各コレクタ端子が互い
に接続されている。PNPトランジスタTr1のベース
にはインバータ31を介して前記NAND回路30の出
力信号SG30が入力されている。NPNトランジスタ
Tr2のベースには前記NAND回路30の出力信号S
G32が入力されている。
【0066】そして、第1の位相差信号φR及び第1の
周波数差信号XTCRのレベルに基づくNAND回路3
0の出力信号SG30のレベルに基づいてPNPトラン
ジスタTr1がオンオフ制御され、第2の位相差信号φ
P及び第2の周波数差信号XTCPのレベルに基づくN
AND回路32の出力信号SG32のレベルに基づいて
NPNトランジスタTr2がオンオフ制御される。それ
により、PNPトランジスタTr1及びNPNトランジ
スタTr2のコレクタ端子からLPF15に電圧信号D
oが出力される。
【0067】LPF15はチャージポンプ4の電圧信号
Doを平滑することにより高周波成分を除去した制御電
圧信号VT を、VCO16に出力する。VCO16は制
御電圧信号VT の電圧値に応じた周波数の周波数信号f
vを出力し、前記比較分周回路2に帰還させる。
【0068】次に上記のように構成されたPLL周波数
シンセサイザ20の作用を図12,図13に従って説明
する。今、図12の期間(A)において、VCO16の
周波数信号fvがfv1にロックしている状態では、基
準信号LDR及び比較信号LDPの位相は一致し、か
つ、基準信号LDR及び比較信号LDPの周波数は一致
している。従って、制御信号CNTLはLレベルとな
り、第1及び第2の位相差信号φR,φPにはPLLの
不感帯を防止するためのひげ状のパルスが出力されるの
みで、位相差信号φR,φPは基本的にはH出力状態で
ある。また、基準信号LDR及び比較信号LDPの周波
数が一致しているため、第1及び第2の周波数差信号X
TCR,XTCPはHレベルとなっている。この状態で
は、出力信号SG30,SG32はLレベルとなるた
め、チャージポンプ4のトランジスタTr1,Tr2は
共にオフしており、チャージポンプ4の電圧信号Doは
ハイインピーダンス状態である。
【0069】この状態から比較分周器23の分周比が外
部から変更されると、図12の期間(B)のとおり基準
信号LDRの位相と比較信号LDPの位相との位相差が
変化するとともに、基準信号LDRの周波数と比較信号
LDPの周波数との周波数差も変化する。
【0070】期間(B)においては、比較信号LDPは
基準信号LDRに対して位相が遅く、周波数も低い。基
準信号LDR及び比較信号LDPの周波数は不一致であ
るため、制御信号CNTLはLレベルのままとなり、チ
ャージポンプ4の状態は第1の位相差信号φRのLレベ
ルのパルスによって決まる。すなわち、第1の位相差信
号φRのLレベルのパルスは出力信号SG51,SG3
0にHレベルのパルスとして現れ、PNPトランジスタ
Tr1がオンすることにより電圧信号Doが上昇し、L
PF15に電荷がチャージされ、制御電圧信号VT の電
圧が上昇し、VCO16の周波数信号fvが上昇する。
【0071】このような動作が続いた後、図12に示す
ように、比較信号LDPの周波数と基準信号LDRの周
波数との高低関係が逆転する期間(C)が現れる。期間
(C)においては、比較信号LDPは基準信号LDRに
対して位相は遅いが、周波数は高い。基準信号LDR及
び比較信号LDPの周波数はほぼ一致しており、基準信
号LDR及び比較信号LDPの位相は不一致である。そ
のため、期間(C)の後期に制御信号CNTLはHレベ
ルとなり、このHレベルの制御信号CNTLによって第
1の位相差信号φRは無効化され、第1の位相差信号φ
Rは破線で示すように出力信号SG51には出力されな
い。このとき、比較信号LDPの周波数が基準信号LD
Rの周波数よりも若干高いため、第2の周波数差信号X
TCPにて検出された周波数差情報を持つHレベルのパ
ルスが出力信号SG32に現れ、NPNトランジスタT
r2がオンする。NPNトランジスタTr2のオンに基
づいて電圧信号Doが低下し、LPF15の電荷がディ
スチャージされ、制御電圧信号VT の電圧が低下してV
CO16の周波数信号fvが低下する。
【0072】このような制御が行われることにより、位
相差と周波数差の逆転によるオーバーシュート及びアン
ダーシュートが抑制され、初期の周波数fv1から所望
の周波数fv2への遷移が高速に行われる。
【0073】しかしながら、図12の期間(D)に示す
ように、基準信号LDRの周波数と比較信号LDPの周
波数とが完全に一致しても、基準信号LDRの位相と比
較信号LDPの位相とがほぼ一致していなければ、制御
信号CNTLはHレベルのままとなる。このHレベルの
制御信号CNTLによって第1の位相差信号φRは無効
化され、第1の位相差信号φRは破線で示すように出力
信号SG51には出力されず、位相差信号φRに基づく
チャージポンプ4の動作は停止される。
【0074】この状態は、基準信号LDR及び比較信号
LDPの位相が完全に一致するとともに、基準信号LD
R及び比較信号LDPの周波数が完全に一致するまで継
続される。
【0075】基準信号LDR及び比較信号LDPの位相
が完全に一致しかつ基準信号LDR及び比較信号LDP
の周波数が完全に一致すると、制御信号CNTLはLレ
ベルに戻り、チャージポンプ4は第1,第2の位相差信
号φR,φPに基づいて制御される。
【0076】図13にはLPF15の制御電圧信号VT
とロックアップタイムとの関係が示されている。制御電
圧信号VT の一点鎖線の変化は第1及び第2の位相差信
号φR,φPのみを用い、第1及び第2の周波数差信号
XTCR,XTCPを用いないで、電圧信号Doを制御
した場合を示している。この場合には収束電圧VT2から
のオーバーシュート量及びアンダーシュート量が非常に
大きく、長時間のロックアップタイムT1を要してい
る。
【0077】これに対し、本形態では、基準信号LDR
及び比較信号LDPの位相比較結果である第1,第2の
位相差信号φR,φPに加えて、基準信号LDR及び比
較信号LDPの周波数比較結果である第1,第2の周波
数差信号XTCR,XTCPとに基づいてチャージポン
プ4の電圧信号Doを制御することにより、オーバーシ
ュート及びアンダーシュートを抑制するようにした。こ
の際、PLL周波数シンセサイザ20が所望の周波数に
ロックしかかった状態(fv≒fv2)において、基準
信号LDRと比較信号LDPの位相差が所定の値よりも
大きいときに位相差信号φR,φPに基づくチャージポ
ンプ4の動作を停止させ、基準信号LDRと比較信号L
DPの位相差が所定の値以下に小さくなるのを待って、
再度位相差信号φR,φPに基づくチャージポンプ4の
動作を行わせるようにした。
【0078】その結果、本形態のPLL周波数シンセサ
イザ20では図13に実線で示すように、LPF15の
制御電圧信号VT のリンギングを抑制して、収束電圧V
T2からのオーバーシュート量及びアンダーシュート量を
非常に小さいものとすることができる。よって、PLL
周波数シンセサイザ20は短時間のロックアップタイム
T3(≪T1)を要するのみで制御電圧信号VT を収束
電圧VT2に収束させることができ、ロックアップタイム
を短縮することができる。
【0079】なお、図13における制御電圧信号VT
破線で示す変化は、第1及び第2の位相差信号φR,φ
Pを無効化せず、第1及び第2の周波数差信号XTC
R,XTCPを用いてチャージポンプ4を制御した場合
を示している。この場合には制御電圧信号のオーバーシ
ュート量及びアンダーシュート量は、一点鎖線で示す変
化に比べれば小さくなっているが、実線で示す変化に比
べればやはり大きい。よって、制御電圧信号VT の収束
電圧VT2への収束にロックアップタイムT2(T3<T
2<T1)が必要となっている。
【0080】[第2の実施の形態]次に、第2の実施の
形態のPLL周波数シンセサイザを図14〜図20に従
って説明する。なお、説明の便宜上、図1と同様の構成
については同一の符号を付してその説明を一部省略す
る。
【0081】図14は本形態のPLL周波数シンセサイ
ザ80を示す。PLL周波数シンセサイザ80は判定回
路81の構成を前記判定回路50と異なるものとすると
ともに、加算回路82を設けており、他の構成は前記P
LL周波数シンセサイザ20と同じである。
【0082】図15に示すように、判定回路81は、第
1のパルス幅検出回路85、第2のパルス幅検出回路8
6、前記第2の検出回路57、NAND回路58,9
0、OR回路91、及びインバータ59,60,89を
備える。
【0083】第1のパルス幅検出回路85は、前記第1
の検出回路56のNAND回路61をインバータ87に
代えており、インバータ87に第1の位相差信号φRを
入力している。パルス幅検出回路85は、第1の位相差
信号φRのLレベルのパルス幅がクロックCLK1の1
周期分以上あるかどうかを判定することにより、基準信
号LDRの位相が比較信号LDPの位相よりも所定の値
以上進んでいるかどうかを検出する。すなわち、第1の
位相差信号φRのLレベルのパルス幅がクロックCLK
1の1周期分以上あると、パルス幅検出回路85は、H
レベルの出力信号SG67を出力する。第1の位相差信
号φRのLレベルのパルス幅がクロックCLK1の1周
期分未満であると、パルス幅検出回路85は、Lレベル
の出力信号SG67を出力する。なお、パルス幅検出回
路85の各部の出力信号には符号に′を付している。
【0084】第2のパルス幅検出回路86は、前記第1
の検出回路56のNAND回路61をインバータ88に
代えており、インバータ88に第2の位相差信号φPを
入力している。パルス幅検出回路86は、第2の位相差
信号φPのLレベルのパルス幅がクロックCLK1の1
周期分以上あるかどうかを検出することにより、比較信
号LDPの位相が基準信号LDRの位相よりも所定の値
以上進んでいるかどうかを検出する。すなわち、第2の
位相差信号φPのLレベルのパルス幅がクロックCLK
1の1周期分以上あると、パルス幅検出回路86は、H
レベルの出力信号SG67′を出力する。第2の位相差
信号φPのLレベルのパルス幅がクロックCLK1の1
周期分未満であると、パルス幅検出回路86は、Lレベ
ルの出力信号SG67′を出力する。
【0085】NAND回路90の一方の入力端子には第
1のパルス幅検出回路85の出力信号SG67′が入力
されるとともに、他方の入力端子にはインバータ89を
介して第2のパルス幅検出回路86の出力信号SG67
を反転させた信号が入力されている。NAND回路90
は両信号の論理積をとり、その論理積に基づく増減信号
φ±を加算回路82に出力する。
【0086】従って、図16に示すように、NAND回
路90は、第1のパルス幅検出回路85の出力信号SG
67′がHレベルであり第2のパルス幅検出回路86の
出力信号SG67がLレベルであるときにのみ、すなわ
ち、基準信号LDRの位相が比較信号LDPの位相より
も所定の値以上進んでいるときにのみ、Lレベルの増減
信号φ±を出力する。
【0087】OR回路91は第1のパルス幅検出回路8
5の出力信号SG67′と第2のパルス幅検出回路86
の出力信号SG67との論理和をとり、その論理和に基
づく信号を前記NAND回路58に出力する。従って、
本形態では、第1,第2のパルス幅検出回路85,86
及びOR回路91によって、基準信号LDRの位相と比
較信号LDPの位相との位相差が所定の値以下かどうか
を検出することができる。すなわち、パルス幅検出回路
85の出力信号SG67′及びパルス幅検出回路86の
出力信号SG67のいずれかがHレベルであると、OR
回路91の出力信号はHレベルとなり、基準信号LDR
と比較信号LDPの位相差が所定の値より大きいことが
検出される。
【0088】本形態では、加算回路82は前記第1,第
2のパルス幅検出回路85,86、インバータ89及び
NAND回路90と共に基準分周器11の分周比を変更
するための分周比変更回路を構成しており、基準分周器
11にビットR1〜R7よりなる分周比を出力する。図
17に示すように、加算回路82は7個のセレクタ93
〜99と、1個の半加算器100と、6個の全加算器1
01〜106とを備える。
【0089】セレクタ93は外部から設定される分周比
のビットX1(最下位)及び半加算器100から出力さ
れるビットY1(最下位)を入力しており、前記制御信
号CNTLのレベルに基づいてビットX1及びビットY
1のいずれかを選択し、ビットR1として出力する。
【0090】すなわち、図18に示すように、セレクタ
93はインバータ111と、3個のNAND回路112
〜114を備える。NAND回路112はインバータ1
11を介して制御信号CNTLを反転した信号を入力す
るとともに、ビットX1を入力している。NAND回路
113は制御信号CNTLを入力するとともに、ビット
Y1を入力している。NAND回路114は両NAND
回路112,113の出力信号を入力している。
【0091】従って、制御信号CNTLがLレベルであ
ると、ビットY1は遮断されて、NAND回路113の
出力はHレベルとなる。制御信号CNTLがHレベルで
あり、NAND回路113の出力がHレベルであるた
め、ビットX1はNAND回路112,114を経由し
てビットR1として出力される。また、制御信号CNT
LがHレベルであると、ビットX1は遮断されて、NA
ND回路112の出力はHレベルとなる。制御信号CN
TLがHレベルであり、NAND回路112の出力がH
レベルであるため、ビットY1はNAND回路113,
114を経由してビットR1として出力される。
【0092】セレクタ94〜99もセレクタ93と同様
の構成である。セレクタ94〜99は外部から設定され
る分周比のビットX2〜X7をそれぞれ入力するととも
に、加算器101〜106から出力されるビットY2〜
Y7をそれぞれ入力しており、制御信号CNTLのレベ
ルに基づいてビットX2〜X7又はビットY2〜Y7を
それぞれ選択し、それらをビットR2〜R7として出力
する。
【0093】図19に示すように、半加算器100は入
力端子Aにセレクタ93の出力ビットR1を入力し、入
力端子BにVCC(=1)を入力しており、両者を加算し
た値(R1+1)をビットY1として出力し、キャリー
を加算器101に出力する。各加算器101〜106は
各入力端子Aにセレクタ94〜99の出力ビットR2〜
R7を入力し、各入力端子Bに増減信号φ±を入力して
おり、両者を加算した値をビットY2〜Y7として出力
する。各加算器101〜105はキャリーを順次1つ上
位の各加算器102〜106に出力する。
【0094】従って、増減信号φ±がHレベルの場合に
は各加算器100〜106の入力端子Bの入力はすべて
1(補数)となるため、分周比は1だけ減算される。増
減信号φ±がLレベルの場合には加算器100の入力端
子Bの入力のみが1となり、加算器101〜106の入
力端子Bの入力は0となるため、分周比は1だけ加算さ
れる。
【0095】次に上記のように構成されたPLL周波数
シンセサイザ20の作用を図20に従って説明する。
今、期間(A)において、VCO16の周波数信号fv
がfv1にロックしている状態では、基準信号LDR及
び比較信号LDPの位相は一致し、かつ、基準信号LD
R及び比較信号LDPの周波数は一致している。従っ
て、制御信号CNTLはLレベルとなり、第1及び第2
の位相差信号φR,φPにはPLLの不感帯を防止する
ためのひげ状のパルスが出力されるのみで、位相差信号
φR,φPは基本的にはH出力状態である。従って、増
減信号φ±はHレベルである。また、基準信号LDR及
び比較信号LDPの周波数が一致しているため、第1及
び第2の周波数差信号XTCR,XTCPはHレベルと
なっている。この状態では、出力信号SG30,SG3
2はLレベルとなるため、チャージポンプ4のトランジ
スタTr1,Tr2は共にオフしており、チャージポン
プ4の電圧信号Doはハイインピーダンス状態である。
【0096】この状態から比較分周器23の分周比が外
部から変更されると、期間(B)のとおり基準信号LD
Rの位相と比較信号LDPの位相との位相差が変化する
とともに、基準信号LDRの周波数と比較信号LDPの
周波数との周波数差も変化する。
【0097】期間(B)においては、第1の位相差信号
φRにLレベルのパルスが出力されるため、増減信号φ
±はLレベルになる。比較信号LDPは基準信号LDR
に対して位相が遅く、周波数も低い。基準信号LDR及
び比較信号LDPの周波数は不一致であるため、制御信
号CNTLはLレベルのままとなり、チャージポンプ4
の状態は第1の位相差信号φRのLレベルのパルスによ
って決まる。すなわち、第1の位相差信号φRのLレベ
ルのパルスは出力信号SG51,SG30にHレベルの
パルスとして現れ、PNPトランジスタTr1がオンす
ることにより電圧信号Doが上昇し、LPF15に電荷
がチャージされ、制御電圧信号VT の電圧が上昇し、V
CO16の周波数信号fvが上昇する。
【0098】このような動作が続いた後、比較信号LD
Pの周波数と基準信号LDRの周波数との高低関係が逆
転する期間(C)が現れる。期間(C)においては、比
較信号LDPは基準信号LDRに対して位相は遅いが、
周波数は高い。基準信号LDR及び比較信号LDPの周
波数はほぼ一致しており、基準信号LDR及び比較信号
LDPの位相は不一致である。そのため、期間(C)の
後期に制御信号CNTLはHレベルとなり、このHレベ
ルの制御信号CNTLによって第1の位相差信号φRは
無効化され、第1の位相差信号φRは破線で示すように
出力信号SG51には出力されない。このとき、比較信
号LDPの周波数が基準信号LDRの周波数よりも若干
高いため、第2の周波数差信号XTCPにて検出された
周波数差情報を持つHレベルのパルスが出力信号SG3
2に現れ、NPNトランジスタTr2がオンする。NP
NトランジスタTr2のオンに基づいて電圧信号Doが
低下し、LPF15の電荷がディスチャージされ、制御
電圧信号VT の電圧が低下してVCO16の周波数信号
fvが低下する。
【0099】期間(D1)において、基準信号LDRの
周波数と比較信号LDPの周波数とが完全に一致して
も、基準信号LDRの位相と比較信号LDPの位相とが
ほぼ一致していないため、制御信号CNTLはHレベル
のままとなる。このHレベルの制御信号CNTLによっ
て第1の位相差信号φRは無効化され、第1の位相差信
号φRは破線で示すように出力信号SG51には出力さ
れず、位相差信号φRに基づくチャージポンプ4の動作
は停止される。このとき、基準信号LDRの位相が比較
信号LDPの位相よりも早いため、増減信号φ±はLレ
ベルのままである。そのため、加算回路82からは現状
の分周比に1を加算した分周比が基準分周器11に出力
される。その結果、基準信号LDRの周期が大きくな
り、基準信号LDRと比較信号LDPの次の位相比較機
会である期間(D2)では基準信号LDRの位相が比較
信号LDPの位相に近づく。この動作は、第1及び第2
の位相差信号φR,φPのLレベルのパルス幅が所定時
間以内に収まるまで繰り返される。
【0100】期間(D3)において、基準信号LDR及
び比較信号LDPの周波数が完全に一致し、第1及び第
2の位相差信号φR,φPのLレベルのパルス幅が所定
時間以内に収まると、制御信号CNTLはLレベルにな
り、基準分周器11の分周比は通常に戻り、チャージポ
ンプ4は位相比較器13の第1,第2の位相差信号φ
R,φPに基づいて制御される。
【0101】このような制御が行われることにより、位
相差と周波数差の逆転によるオーバーシュート及びアン
ダーシュートが抑制され、初期の周波数fv1から所望
の周波数fv2への遷移が高速に行われる。
【0102】さて、本形態では、PLL周波数シンセサ
イザ80が所望の周波数にロックしかかった状態(fv
≒fv2)において、基準分周器11の分周比を変更す
ることによって基準信号LDRの位相と比較信号LDP
の位相とを強制的に合わせるようにした。そのため、本
形態では前記第1の実施の形態と比較して、基準信号L
DRと比較信号LDPとの位相整合に要する時間を短縮
でき、より高速にロックアップをさせることができる。
【0103】[第3の実施の形態]次に、第3の実施の
形態のPLL周波数シンセサイザを図21,図22に従
って説明する。なお、説明の便宜上、図1と同様の構成
については同一の符号を付してその説明を一部省略す
る。
【0104】図21は本形態のPLL周波数シンセサイ
ザ120を示す。PLL周波数シンセサイザ120は判
定回路121の構成を前記判定回路50と異なるものと
するとともに、チャージポンプ122の構成を前記チャ
ージポンプ4と異なるものとしており、他の構成は前記
PLL周波数シンセサイザ20と同じである。
【0105】判定回路121は出力制御回路を構成し、
基準信号LDRと比較信号LDPとの位相差及び基準信
号LDRと比較信号LDPとの周波数差に基づいてチャ
ージポンプ122の駆動能力を制御する。
【0106】図22に示すように、判定回路121は、
前記第1,第2の検出回路56,57、NAND回路5
8,124、NOR126、及びインバータ59,6
0,125,127を備える。
【0107】NAND回路124の出力信号SG67及
び出力信号SG77を入力し、両信号SG67と出力信
号SG77との論理積に基づく出力信号を出力する。イ
ンバータ125はNAND回路124の出力信号を反転
させることにより出力制御信号HCを出力する。従っ
て、出力信号SG67,SG77が共にHレベルである
ときにのみ、すなわち、基準信号LDRと比較信号LD
Pの位相が不一致でありかつ基準信号LDRと比較信号
LDPの周波数が不一致であるときにのみ、出力制御信
号HCはHレベルとなる。
【0108】NOR回路126は出力制御信号HCを入
力するとともに、前記制御信号CNTLを入力し、両信
号HC,CNTLの論理和に基づく出力信号をインバー
タ127を介して出力制御信号MCとして出力する。従
って、少なくとも出力信号SG67がHレベルであると
き、すなわち、基準信号LDRと比較信号LDPの位相
が不一致であるとき、出力制御信号MCはHレベルとな
る。
【0109】チャージポンプ122はPNPトランジス
タTr1、NPNトランジスタTr2、抵抗R1〜R
8、インバータ31,130,131,134,13
7、NAND回路30,32,132,133、及びN
OR回路135,136を備えている。
【0110】PNP及びNPNトランジスタTr1,T
r2のコレクタ端子は互いに接続されている。PNPト
ランジスタTr1のエミッタ端子は電源VCCに接続さ
れ、NPNトランジスタTr2のエミッタ端子は接地G
NDに接続されている。PNPトランジスタTr1のベ
ース端子と電源VCCとの間には抵抗R1が接続され、N
PNトランジスタTr2のベース端子と接地GNDとの
間には抵抗R5が接続されている。
【0111】NAND回路132はインバータ130を
介して出力制御信号HCを反転した信号を入力するとと
もに、NAND回路30の出力信号を入力している。N
AND回路133はインバータ131を介して出力制御
信号MCを反転した信号を入力するとともに、NAND
回路30の出力信号を入力している。NAND回路13
2,133の出力信号はそれぞれ抵抗R2,R3を介し
てPNPトランジスタTr1のベースに供給されてい
る。インバータ31にはNAND回路30の出力信号が
入力され、インバータ31の出力信号は抵抗R4を介し
てPNPトランジスタTr1のベースに供給されてい
る。
【0112】NOR回路135は出力制御信号MCを入
力するとともに、インバータ134を介してNAND回
路32の出力信号を反転した信号を入力している。NO
R回路136は出力制御信号HCを入力するとともに、
インバータ134を介してNAND回路32の出力信号
を反転した信号を入力している。NOR回路135,1
36の出力信号はそれぞれ抵抗R6,R7を介してNP
NトランジスタTr2のベースに供給されている。イン
バータ137にはインバータ134の出力信号が入力さ
れ、インバータ137の出力信号は抵抗R8を介してN
PNトランジスタTr2のベースに供給されている。
【0113】従って、基準信号LDRと比較信号LDP
の位相が不一致でありかつ基準信号LDRと比較信号L
DPの周波数が不一致であるときには出力制御信号H
C,MCは共にLレベルとなり、制御信号CNTLはL
レベルとなる。そのため、位相差信号φR及び周波数差
信号XTCRのLレベルのパルスに基づいてNAND回
路132,133の出力信号がLレベルとなり、チャー
ジポンプ122の駆動電流(充電電流)は最大となる。
また、位相差信号φP及び周波数差信号XTCPのLレ
ベルのパルスに基づいてNOR回路135,136の出
力信号がHレベルとなり、チャージポンプ122の駆動
電流(放電電流)は最大となる。
【0114】また、基準信号LDRと比較信号LDPの
周波数が一致しかつ基準信号LDRと比較信号LDPの
位相が不一致であるときには出力制御信号HC,MCは
それぞれL,Hとなり、制御信号CNTLはLレベルと
なる。そのため、NAND回路133の出力信号は位相
差信号φR及び周波数差信号XTCRに無関係にHレベ
ルとなり、位相差信号φR及び周波数差信号XTCRの
Lレベルのパルスに基づくチャージポンプ122の駆動
電流は中間の値となる。また、NOR回路135の出力
信号は位相差信号φP及び周波数差信号XTCPに無関
係にLレベルとなり、位相差信号φP及び周波数差信号
XTCPのLレベルのパルスに基づくチャージポンプ1
22の駆動電流は中間の値となる。
【0115】さらに、基準信号LDRと比較信号LDP
の位相が一致しかつ基準信号LDRと比較信号LDPの
周波数が一致すると出力制御信号HC,MCは共にHレ
ベルとなり、制御信号CNTLはHレベルとなる。その
ため、NAND回路132,133の出力信号は位相差
信号φR及び周波数差信号XTCRに無関係にHレベル
となり、周波数差信号XTCRのLレベルのパルスに基
づくチャージポンプ122の駆動電流は最小となる。ま
た、NOR回路135,136の出力信号は位相差信号
φP及び周波数差信号XTCPに無関係にLレベルとな
り、周波数差信号XTCPのLレベルのパルスに基づく
チャージポンプ122の駆動電流は最小となる。
【0116】さて、本形態では、PLL周波数シンセサ
イザ120の周波数遷移の大きな範囲においてはチャー
ジポンプ122の駆動電流を最大とすることにより高速
性を重視したループが形成し、所望の周波数に安定した
状態において、チャージポンプ122の駆動電流を最小
に抑えることによりノイズ特性を重視したループが形成
される。これによって、PLL周波数シンセサイザの高
速ロックアップとノイズ性能という相反する性能の両立
を図ることができる。
【0117】なお、本発明は次のように任意に変更して
具体化することも可能である。 (1)上記の各形態では第1の周波数比較器7にインバ
ータ26を設け、同インバータ26により第1の周波数
差検出部25に供給する反転基準信号XLDRを生成す
るようにした。これに対し、インバータ26を省略し、
第1の周波数比較部24におけるインバータ33から出
力される反転基準信号XLDRを周波数差検出部25に
供給するようにしてもよい。又、第2の周波数比較器8
にインバータ29を設け、同インバータ29により第2
の周波数差検出部28に供給する反転比較信号XLDP
を生成するようにした。これに対し、インバータ29を
省略し、第2の周波数比較部27におけるインバータ3
8から出力される反転比較信号XLDPを周波数差検出
部28に供給するようにしてもよい。
【0118】(2)第3の実施の形態におけるNOR回
路51,53及びインバータ52,54を省略し、NA
ND回路30には第1の位相差信号φR及び第1の周波
数差信号XTCRを入力し、NAND回路32には第2
の位相差信号φP及び第2の周波数差信号XTCPを入
力するようにしてもよい。この場合には制御信号CNT
Lに基づいて第1,第2の位相差信号φR,φPは無効
化されない。ところが、周波数が所望の値に安定してい
く過程において、チャージポンプの駆動電流は中間の値
となり、最後に最小の値となるため、LPF15の制御
電圧信号VT のリンギングを抑制して、ロックアップタ
イムを短縮することができる。
【0119】(3)第2の実施の形態では、加算回路8
2によって基準分周器11の分周比を変更するようにし
たが、これに代えて比較分周器23の分周比を変更する
ようにしてもよい。この場合には、加算回路は増減信号
φ±がHレベルの場合には分周比を1だけ加算し、増減
信号φ±がLレベルの場合には分周比を1だけ減算する
ものにすればよい。この形態においても、第2の実施形
態と同様の効果がある。
【0120】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ローパスフィルタの制御電圧信号のリンギングを抑制で
き、ロックアップタイムを短縮することができる優れた
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の形態のPLL周波数シンセサイザを示す
ブロック図
【図2】第1の周波数比較部を示す回路図
【図3】図2の周波数比較部の作用を示すタイムチャー
【図4】第2の周波数比較部を示す回路図
【図5】図4の周波数比較部の作用を示すタイムチャー
【図6】第1の周波数差検出部を示す回路図
【図7】図6の周波数差検出部の作用を示すタイムチャ
ート
【図8】第2の周波数差検出部を示す回路図
【図9】図8の周波数差検出部の作用を示すタイムチャ
ート
【図10】図1の判定回路を示す回路図
【図11】図10の判定回路の作用を示すタイムチャー
【図12】図1のPLL周波数シンセサイザのタイムチ
ャート
【図13】第1の形態の作用を示す波形図
【図14】第2の形態のPLL周波数シンセサイザを示
すブロック図
【図15】図14の判定回路を示す回路図
【図16】図15の判定回路の作用を示すタイムチャー
【図17】図14の加算回路を示すブロック図
【図18】図17のセレクタの詳細を示す回路図
【図19】図17の加算器の詳細を示す回路図
【図20】図14のPLL周波数シンセサイザのタイム
チャート
【図21】第3の形態のPLL周波数シンセサイザを示
すブロック図
【図22】図21の判定回路の詳細を示す回路図
【図23】従来のPLL周波数シンセサイザを示す回路
【図24】従来例の作用を示す波形図
【符号の説明】
2 比較分周回路 4,122 チャージポンプ 7 第1の周波数比較器 8 第2の周波数比較器 11 基準分周器 13 位相比較器 15 ローパスフィルタ(LPF) 16 電圧制御発振器(VCO) 24 第1の周波数比較部 25 第1の周波数差検出部 27 第2の周波数比較部 28 第2の周波数差検出部 50 チャージポンプ制御回路を構成する判定回路50 51,53 チャージポンプ制御回路を構成するNOR
回路 52,54 チャージポンプ制御回路を構成するインバ
ータ 82 分周比変更回路を構成する加算回路 85,86 分周比変更回路を構成する第1,第2のパ
ルス幅検出回路 89 分周比変更回路を構成するインバータ 90 分周比変更回路を構成するNAND回路 121 出力制御回路を構成する判定回路 CLK 発振信号 Do 電圧信号 fv 周波数信号 LDP 比較信号 LDR 基準信号 VT 制御電圧信号 XTCP 第2の周波数差信号 XTCR 第1の周波数差信号 φP 第2の位相差信号 φR 第1の位相差信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される制御電圧信号の電圧値に応じ
    た周波数信号を出力する電圧制御発振器と、 所定周波数の発振信号を基準周波数に分周して基準信号
    を出力する基準分周器と、 前記電圧制御発振器の周波数信号を分周することにより
    比較信号を出力する比較分周回路と、 前記基準信号の位相と前記比較信号の位相とを比較し、
    比較信号の位相が基準信号の位相よりも遅れているとき
    第1の位相差信号を出力し、比較信号の位相が基準信号
    の位相よりも進んでいるとき第2の位相差信号を出力す
    る位相比較器と、 前記基準信号の周波数と前記比較信号の周波数とを比較
    し、比較信号の周波数が基準信号の周波数よりも低いと
    き第1の周波数差信号を出力し、比較信号の周波数が基
    準信号の周波数よりも高いとき第2の周波数差信号を出
    力する周波数比較器と、 前記第1,第2の位相差信号及び前記第1,第2の周波
    数差信号に基づいた電圧信号を出力するチャージポンプ
    と、 前記チャージポンプから出力される電圧信号を平滑化す
    ることにより高周波成分を除去した制御電圧信号を前記
    電圧制御発振器に出力するローパスフィルタとを備えた
    PLL周波数シンセサイザにおいて、 前記第1及び第2の位相差信号に基づいて基準信号の位
    相と比較信号の位相との位相差が所定の値以下かどうか
    を判定するとともに、前記第1及び第2の周波数差信号
    に基づいて基準信号の周波数と比較信号の周波数との周
    波数差が所定の値以下かどうかを判定し、前記周波数差
    が所定の値以下でありかつ前記位相差が所定の値よりも
    大きいとき前記第1及び第2の位相差信号を無効化する
    ことにより第1及び第2の位相差信号に基づく前記チャ
    ージポンプの動作を停止させるためのチャージポンプ制
    御回路を備えるPLL周波数シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の位相差信号に基づく
    前記チャージポンプの動作の停止に伴って、前記基準信
    号の位相と前記比較信号の位相との位相差が減少するよ
    うに前記基準分周器又は前記比較分周回路の分周比を変
    更するための分周比変更回路を備える請求項1に記載の
    PLL周波数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 入力される制御電圧信号の電圧値に応じ
    た周波数信号を出力する電圧制御発振器と、 所定周波数の発振信号を基準周波数に分周して基準信号
    を出力する基準分周器と、 前記電圧制御発振器の周波数信号を分周することにより
    比較信号を出力する比較分周回路と、 前記基準信号の位相と前記比較信号の位相とを比較し、
    比較信号の位相が基準信号の位相よりも遅れているとき
    第1の位相差信号を出力し、比較信号の位相が基準信号
    の位相よりも進んでいるとき第2の位相差信号を出力す
    る位相比較器と、 前記基準信号の周波数と前記比較信号の周波数とを比較
    し、比較信号の周波数が基準信号の周波数よりも低いと
    き第1の周波数差信号を出力し、比較信号の周波数が基
    準信号の周波数よりも高いとき第2の周波数差信号を出
    力する周波数比較器と、 前記第1,第2の位相差信号及び前記第1,第2の周波
    数差信号に基づいた電圧信号を出力するチャージポンプ
    と、 前記チャージポンプから出力される電圧信号を平滑化す
    ることにより高周波成分を除去した制御電圧信号を前記
    電圧制御発振器に出力するローパスフィルタとを備えた
    PLL周波数シンセサイザにおいて、 前記第1及び第2の位相差信号に基づいて基準信号の位
    相と比較信号の位相との位相差が所定の値以下かどうか
    を判定するとともに、前記第1及び第2の周波数差信号
    に基づいて基準信号の周波数と比較信号の周波数との周
    波数差が所定の値以下かどうかを判定し、前記位相差及
    び周波数差に基づいて前記チャージポンプの駆動能力を
    制御する出力制御回路を備えるPLL周波数シンセサイ
    ザ。
  4. 【請求項4】 前記出力制御回路は、前記周波数差が所
    定の値以下でありかつ前記位相差が所定の値よりも大き
    いとき前記第1及び第2の位相差信号を無効化すること
    により第1及び第2の位相差信号に基づく前記チャージ
    ポンプの動作を停止させる請求項3に記載のPLL周波
    数シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 前記周波数比較器は、第1及び第2の周
    波数比較器を備え、 第1の周波数比較器は、前記基準信号の入力後に周波数
    信号を分周比分カウントした時に、又は前記基準信号に
    同期して、第2の周波数比較信号を出力する第1の周波
    数比較部と、前記第2の周波数比較信号のうち前記基準
    信号に同期しない第2の周波数比較信号から前記基準信
    号までの期間において前記第2の周波数差信号を出力す
    る第1の周波数差検出部とを備え、 第2の周波数比較器は、前記比較信号の入力後に前記発
    振信号を基準分周比分カウントした時に、又は前記比較
    信号に同期して、第1の周波数比較信号を出力する第2
    の周波数比較部と、前記第1の周波数比較信号のうち前
    記比較信号に同期しない第1の周波数比較信号から前記
    比較信号までの期間において前記第1の周波数差信号を
    出力する第2の周波数差検出部とを備える請求項1〜4
    のいずれか一項に記載のPLL周波数シンセサイザ。
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