JP2006191372A - デュアルループpllおよび逓倍クロック発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 初期起動においてロックアップ時間を短縮できるデュアルループPLL(Phase Looked Loop)を提供すること、および消費電力低減に寄与する逓倍クロック発生装置を提供すること。
【解決手段】 デュアルループPLLは、位相を比較する位相比較器1を有する位相比較ループと、周波数を比較する周波数比較器7を有する周波数比較ループとを有するデュアルループPLLを備え、周波数比較器7は、位相比較器1に用いる、外部基準クロックラインCLex11から入力される基準クロック信号と異なる、キャリブレーションクロックラインCLcal18から入力される入力信号を用いて周波数比較を行う。また、上記デュアルループPLLを用いて、逓倍クロック発生装置を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、周波数比較ループと位相比較ループとを有するデュアルループPLL(Phase Looked Loop)、並びに、デュアルループPLLを用いる逓倍クロック発生装置に関する。
従来、逓倍クロック発生装置等を構成するPLLとして、周波数比較ループと位相比較器ループとを有し、電圧制御発振器のゲインを増加させずに広帯域な位相同期を得るデュアルループPLLがある。例えば、非特許文献1にその一例が開示されている。
デュアルループPLLは、広帯域化をしても、電圧制御発振器のゲインを小さくできるので、電圧制御発振器の入力電圧の変動が発振周波数に及ぼす影響を小さくできる利点を持つ。また、このデュアルループPLLは、電圧制御発振器の特性が製造プロセスのばらつきによって変動しても、周波数比較により電圧制御発振器の特性を必要な特性に自立的に補正する機能を持っている。
図8は、従来のデュアルループPLLの回路構成の一例を示す。図8に示すデュアルループPLLは、位相比較器1p、チャージポンプ2p、位相比較ループ(P側)と周波数比較ループ(F側)とに切り替わる動作モード切替スイッチ3p、ループフィルタ4p、電圧制御発振器(VCO)5p、分周器6p、周波数比較器7p、アップダウンカウンタ8p、VCO特性制御回路9p、基準電圧源(Vref)10p、外部基準クロックラインCLex11p、内部クロックラインCLin12p、周波数比較停止信号ラインFSTOP13p、PLLパワーオン制御ラインPON14p、電圧制御発振器5pの出力ラインOUT15pを備える。
以下、図8を参照しながら、デュアルループPLLの動作を説明する。
先ず、デュアルループPLLは、PLLパワーオン制御ラインPON14pにイネーブル信号を入力した状態で、動作モード切替スイッチ3pをF側にしてループフィルタ4pへの入力電圧を基準電圧源Vref10pからの電圧として、位相比較器1pからのループをオープン状態とする。これにより、ループは周波数比較器7p、アップダウンカウンタ8p、VCO特性制御回路9p、電圧制御発振器5pおよび分周器6pを通る周波数比較ループが構成される。
前記周波数比較ループにおいて、電圧制御発振器5pの入力電圧には基準電圧源Vref10pから一定の基準電圧が与えられ、電圧制御発振器5pは、周波数比較モードのみで動作する。この周波数比較モードでは、周波数比較器7pは、電圧制御発振器5pの出力周波数を分周器6pで分周した内部クロックラインCLin12pの周波数と、外部基準クロックラインCLex11pの周波数とを比較し、外部基準クロックラインCLex11pの周波数が内部クロックラインCLin12pの周波数よりも高い場合にはUP信号を、低い場合にはDOWN信号を出力する。ここで、UP信号とはアップダウンカウンタ8pのカウンタ値を上げるように動作させる信号であり、DOWN信号とは前記アップダウンカウンタ8pのカウンタ値を下げるように動作させる信号のことである。
アップダウンカウンタ8pは、前記周波数比較器7pからのUP信号またはDOWN信号を受けて、この信号に応じてカウント値を"1"だけ加算または減算する。VCO特性制御回路9pは、前記アップダウンカウンタ8pのデジタル出力を受け、このデジタル出力値に応じて電圧制御発振器5pのV−F特性(入力電圧−出力周波数特性)をシフトさせて、電圧制御発振器5pの出力周波数を変化させる。これにより、内部クロックラインCLin12pの周波数が増大もしくは減少して、外部基準クロックラインCLex11pの周波数に近づくことになる。
前記の外部基準クロックラインCLex11pと内部クロックラインCLin12pとの周波数比較を行い、その結果に応じてアップダウンカウンタ8pのカウント値を変化させ、VCO特性制御回路9pにより電圧制御発振器5pのV−F特性を変化させて内部クロックラインCLin12pの周波数を外部基準クロックラインCLex11pの周波数に近づけるという一連の動作は、この両周波数がほぼ一致し、周波数比較器7pから周波数比較停止信号ラインFSTOP13pに信号が出力されるまで繰り返される。
周波数比較器7pから周波数比較停止信号ラインFSTOP13pに周波数比較停止信号が出力されると、アップダウンカウンタ8pのカウント値は固定される。また、動作モード切替スイッチ3pは、F側からP側に切り替わり、チャージポンプ2pの出力側がループフィルタ4pの入力側に接続される。これにより、ループは、位相比較器1p、チャージポンプ2p、ループフィルタ4p、電圧制御発振器5pおよび分周器6pを通る位相比較ループに切り替わる。
この位相比較ループでは、位相比較器1pは、外部基準クロックラインCLex11pと内部クロックラインCLin12pとの位相比較を行い、外部基準クロックラインCLex11pの位相が内部クロックラインCLin12pの位相に比べて速ければ、位相差に対応した時間だけUP信号を出力し、遅ければ位相差に対応した時間だけDOWN信号を出力する。チャージポンプ2pは、前記位相比較器1pからのUP信号およびDOWN信号に応じてループフィルタ4pを充電および放電する。ループフィルタ4pは、チャージポンプ2pからの充電および放電電流を積分して直流電圧に変換し、電圧制御発振器5pの入力電圧とする。この入力電圧により電圧制御発振器5pの出力周波数が変化させられる。
これらの一連の動作を繰り返すことにより、最終的に外部基準クロックラインCLex11pの位相と内部クロックラインCLin12pの位相とが同期して、電圧制御発振器5pの出力には、外部基準クロックラインCLex11pに同期した信号(クロック)であって、その周波数がN逓倍(Nは分周器6pの分周比)された信号が得られる。
Yi−Cheng Chang, Edwin W. Greeneich,"MONOLITHIC PHASE−LOCKED LOOP CIRCUITS WITH COARSE−STEERING ACQUISITION AID" Circuits and Systems, 1999. 42nd Midwest Symposium on , Volume: 1 , 1999 Page(s): 283 −286 vol. 1
しかしながら、従来のデュアルループPLLによる逓倍クロック発生装置では、周波数比較と位相比較を同一の基準クロックで実施しており、デュアルループPLL初期起動時においては、周波数比較動作および位相比較動作を行うことになり、ロックアップ時間が増大する。またロックアップ時間が増大すると消費電力の増大要因ともなる。携帯通信機器などのディジタルシステムにおいては、システムの消費電力を低減する手法としてクロックを間欠動作させる手法があるが、デュアルループPLLを間欠動作させる場合、ロックアップ時間の短縮が課題となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、初期起動においてロックアップ時間を短縮できるデュアルループPLLを提供すること、および消費電力低減に寄与する逓倍クロック発生装置を提供することを目的とする。
本発明のデュアルループPLLは、位相を比較する位相比較器を有する位相比較ループと、周波数を比較する周波数比較器を有する周波数比較ループとを備える構成を採り、前記周波数比較器は、前記位相比較器に用いる基準クロック入力信号と異なる入力信号を用いて周波数比較を行う。
本発明によれば、初期起動においてロックアップ時間を短縮できるデュアルループPLLを提供すること、および消費電力低減に寄与する逓倍クロック発生装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るデュアルループPLLの構成の一例を示す図である。図1に示すデュアルループPLLは、初期起動における周波数比較動作を位相比較に用いる基準クロック信号と異なる入力信号であらかじめ実施できる構成を具備する。
図1に示すデュアルループPLLは、位相比較ループと周波数比較ループとを備える。位相比較ループは、位相比較器1、チャージポンプ2、位相比較ループ(P側)と周波数比較ループ(F側)とに切り替わる動作モード切替スイッチ3、ループフィルタ4、電圧を制御してクロックを発振する電圧制御発振器(VCO)5、位相比較ループ内の第1の分周器6とから形成される。
また、周波数比較ループは、周波数比較器7、アップダウンカウンタ8、VCO特性制御回路9、周波数比較ループ内の第2の分周器16、並びに、前記電圧制御発振器5とから形成される。
さらに、図1に示すデュアルループPLLは、基準電圧源Vref10、外部基準クロックラインCLex11、位相比較ループで用いる内部クロックラインCLin12、周波数比較停止信号ラインFSTOP13、PLLパワーオン制御ラインPON14、電圧制御発振器5の出力ラインOUT15、周波数比較ループで用いる内部クロックラインCLin(2)17、キャリブレーションクロックラインCLcal18、リセット信号ラインNR19を備える。
周波数比較ループに第2の分周器16を具備し、外部基準クロック信号と異なる信号であるキャリブレーションクロックラインCLcal18を具備して外部基準クロックラインCLex11からの信号入力を停止した状態でPLLの周波数比較動作(PLLキャリブレーション動作)を実施できる。
すなわち、外部基準クロックラインCLex11は、位相比較動作に用いられる基準クロックを入力するラインであり、キャリブレーションクロックラインCLcal18は、周波数比較動作に用いられる基準クロックを入力するラインである。また、第1の分周器6は、位相比較ループ内部クロックラインCLin12からの信号と外部基準クロックラインCLex11から入力される信号との周波数が一致するように調整する。第2の分周器16は、周波数比較ループ内部クロックラインCLin(2)17からの信号とキャリブレーションクロックラインCLcal18から入力される信号との周波数が一致するように調整する。
次いで、本実施の形態におけるPLL位相比較ループの構成および機能について図面を参照しながら説明する。図1において、PLLパワーオン制御ラインPON14にイネーブル信号"1"を入力した状態で、位相比較器1は、外部基準クロックラインCLex11と内部クロックラインCLin12の信号の両立ち上がりエッジもしくは両立ち下がりエッジを比較する。位相比較器1は、その比較結果であるUP信号およびDOWN信号をチャージポンプ2に入力する。
チャージポンプ2は、前記位相比較器1からのUP信号およびDOWN信号に応じてループフィルタ4を充電および放電する。ここでUP信号とは電圧制御発振器5の出力周波数を上げるようにチャージポンプを動作させる信号であり、DOWN信号とは前記電圧制御発振器5の出力周波数を下げるようにチャージポンプを動作させる信号のことである。チャージポンプ2の出力は動作モード切替スイッチ3の入力に接続される。
動作モード切替スイッチ3は、P側とF側のいずれかが選択される。P側が選択された場合、チャージポンプ2の出力をループフィルタ4の入力に接続し位相比較ループを形成する。またF側が選択された場合、ループフィルタ4の入力を基準電圧源Vref10に固定し周波数比較ループを形成する。
動作モード切替スイッチ3の初期状態はF側が選択されており、アップダウンカウンタ8からの周波数一致信号FSTOP13を制御信号として、F側からP側に切り替える機能を有している。さらに動作モード切替スイッチ3の出力側にはループフィルタ4が接続され、このループフィルタ4の出力は電圧制御発振器5に入力されて、その入力電圧により電圧制御発振器5の出力周波数を変化させる。
ループフィルタ4は、チャージポンプ2からの充電および放電電流を積分して直流電圧に変換し、電圧制御発振器5の入力電圧とする。この入力電圧により電圧制御発振器5の出力周波数が変化させられる。
電圧制御発振器5の出力信号は第1の分周器6により分周されて内部クロックラインCLin12を介して位相比較器1に入力され、位相比較器1により再度外部基準クロックラインCLex11の信号と比較される。すなわち位相比較ループは、動作モード切替スイッチ3がP側のときにデュアルループPLLとして引き込み動作およびロック動作を行い、外部基準クロックラインCLex11からの入力信号をN逓倍(Nは分周器6の分周比)して出力ラインOUT15から出力する。
次に、本実施の形態における周波数比較ループの構成および機能について図面を参照しながら説明する。
図1において、周波数比較器7は、リセット信号ラインNR19により初期化され、キャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号と、電圧制御発振器5の出力を第2の分周器16で分周した信号とを入力し、この両クロックの周波数を比較する。周波数比較器7は、比較結果の信号としてUP信号又はDOWN信号を出力する。ここで、UP信号とはアップダウンカウンタ8のカウンタ値を上げるように動作させる信号であり、DOWN信号とは前記アップダウンカウンタ8のカウンタ値を下げるように動作させる信号のことである。周波数比較器7は、アップダウンカウンタ8を動作させるクロック信号CKを出力し、アップダウンカウンタ8から出力される周波数比較停止信号ラインFSTOP13の信号を受けて周波数比較を停止する。
アップダウンカウンタ8は、リセット信号ラインNR19により初期化され、周波数比較器7のUP信号およびDOWN信号を受けてカウント値を更新する。
VCO特性制御回路9は、前記アップダウンカウンタ8のカウント値を受け、このカウント値に基づいて、電圧制御発振器5のV−F特性(入力電圧−出力周波数特性)を制御する。
電圧制御発振器5の出力信号は、第2の分周器16により分周され内部クロックラインCLin(2)17を介して周波数比較器7に入力される。なお、電圧制御発振器5をパワーダウン状態から解除するためには、PLLパワーオン制御ラインPON14にはイネーブル信号"1"を入力しておく。
次に、周波数比較器7およびアップダウンカウンタ8の内部構成について図2、図3および図4を参照しながら説明する。図2は、本実施の形態のデュアルループPLLの周波数比較器7およびアップダウンカウンタ8の構成の一例を示す図である。図3は、本実施の形態のデュアルループPLLの周波数比較器7を構成するクロックカウンタの内部構成の一例を示す図である。図4は、本実施の形態のデュアルループPLLのアップダウンカウンタ8を構成する入力制御回路の内部構成の一例を示す図である。なお、図2は、図1へ、周波数比較器7およびアップダウンカウンタ8の構成の一例を追加した図を示している。
まず、周波数比較器7について説明する。図2に示す周波数比較器7は、クロックカウンタ30,31、アップダウンカウンタ8の動作クロックCKを生成するためのOR回路32、前記クロックカウンタ30および31をリセットするためのAND回路33を備える。
また、図3に示すクロックカウンタ30および31の内部構成は、mビットカウンタ50、前記mビットカウンタ50の最上位ビットAmと最下位ビットA1を入力するAND回路51、前記AND回路51の出力をデータ入力とするD型フリップフロップ回路52を備える。さらに、図3のクロックカウンタ30および31は、mビットカウンタ50の入力およびD型フリップフロップ回路52のクロック入力に接続されるクロック入力ラインCK53、前記mビットカウンタ50のリセット入力に接続されるリセット入力ラインNR54、mビットカウンタ50の最上位ビットAmの値を出力する出力ラインC55、AND回路51の出力ラインCKO56であり、D型フリップフロップ回路52の出力ラインNRO57を備える。
図2に示す周波数比較器7において、クロックカウンタ30に入力されるキャリブレーションクロックラインCLcal18およびクロックカウンタ31に入力される内部クロックラインCLin(2)17は、図3のクロック入力ラインCK53に相当する入力にそれぞれ接続される。図2のAND回路33の出力からクロックカウンタ30およびクロックカウンタ31への入力ラインは、図3のリセット入力ラインNR54に相当する入力にそれぞれ接続される。また、図2に示すクロックカウンタ30およびクロックカウンタ31のNRO出力それぞれ(図3では、D型フリップフロップ回路52の出力ラインNRO57に相当する出力)は、図2のAND回路33にリセット信号ラインNR19と共に入力される。さらに、図2に示すクロックカウンタ30のC出力(図3の出力ラインC55に相当する出力)は周波数比較器7のUP信号出力に接続され、図2に示すクロックカウンタ31のC出力(図3の出力ラインC55に相当する出力)は周波数比較器7のDOWN信号出力に接続される。図2に示すクロックカウンタ30およびクロックカウンタ31のCKO出力(図3の出力ラインCKO56に相当する出力)は、図2のOR回路32に入力され、OR回路32の出力は周波数比較器7のCK出力に接続される。
図2に示すアップダウンカウンタ8は、入力制御回路40、加算器41、セレクタ42、レジスタ43を備える。入力制御回路40は、UP信号、DOWN信号、CK信号を入力する。加算器41は、入力制御回路40からの出力とレジスタ43の出力を入力とするn+1ビットの加算器である。セレクタ42は加算器41からの出力とレジスタ43からの出力を入力し、加算器41の出力の最上位ビットを制御信号として選択する。レジスタ43は、アップダウンカウンタ8のカウンタ値を保持するためのnビットのレジスタである。
次いで、アップダウンカウンタ8の動作を説明する。入力制御回路40は周波数比較器7のOR回路32からのクロック信号CKに同期して動作し、周波数比較器7のクロックカウンタ30からのUP信号とクロックカウンタ31からのDOWN信号を入力する。入力制御回路40は、周波数比較器7からUP信号を受けた場合にはn+1ビットの正値を出力し、周波数比較器7からDOWN信号を受けた場合にはn+1ビットの負値を出力する。また、周波数比較器7による周波数比較動作が1回完了すると、OR回路32は、クロック信号CKを1クロック生成し、入力制御回路40は、出力するn+1ビット値の絶対値を、1クロック毎に2分の1の大きさになるように制御し生成する。さらにレジスタ43は、セレクタ42の出力を受け、セレクタ42の出力を周波数比較器7のOR回路32からのクロック信号CKによってラッチする。また、レジスタ43はアップダウンカウンタ8の1クロック前のカウント値を保持する。
ここで、アップダウンカウンタ8のカウント値がnビットの場合、入力制御回路40の出力および加算器41の入出力のビット数はn+1ビット、セレクタ42の入出力およびレジスタ43のビット数はnビットで各々構成される。加算器41の出力の最上位ビットであるn+1ビット目は符号ビットとして利用される。このとき、レジスタ43の出力を加算器41に入力する部分で不足する1ビット分は、最上位ビットを"0"としてビット数合わせを行い、レジスタ43から加算器41へは常に正の値が入力されるようにする。さらに加算器41の出力の最上位ビットすなわち符号ビットは、加算器41の出力がオーバーフローした場合または負値となった場合に"1"となる。セレクタ42は加算器41の符号ビットを制御信号として入力し、前記符号ビットが"1"となった場合にレジスタ43側を選択し、レジスタ43の出力値をそのままレジスタ43でラッチさせて、アップダウンカウンタ8のカウント値が誤った値になることを防止している。
次に、図4を用いて入力制御回路40について説明する。前記アップダウンカウンタ8の入力制御回路40は、図4に示すように、n−1ビットの出力(C1〜Cn−1)を有する状態遷移回路60と、OR回路61と、D型フリップフロップ回路62、n−1個の論理回路63とにより構成される。
状態遷移回路60は、初期状態において出力の最上位ビットCn−1が"1"、その他の下位ビットが全て"0"となっており、周波数比較器7からのクロック信号CKを受ける毎に、"0"を出力しているビットの中で最上位ビットが"1"に遷移するように構成される。
OR回路61は、周波数比較器7からのDOWN信号およびUP信号を受ける。前記n−1個の論理回路63の内部構成は相互に同一の構成であり、状態遷移回路60のn−1ビット出力のxビット目の出力Cx(ここでxは2〜n−1)がn−1個ある論理回路63のx番目の論理回路63のA入力にそれぞれ接続され、前記状態遷移回路60のx−1ビット目の出力Cx−1が前記x番目の論理回路63のB入力にそれぞれ接続される。状態遷移回路60のC1出力がA入力に接続される論理回路63のB入力には"0"が固定入力される。D型フリップフロップ回路62は、状態遷移回路60の最下位ビットC1をデータ入力とし、周波数比較器7からのクロック信号CKをクロック入力とする。
論理回路63は、図4に示すように、AND回路70と、セレクタ71と、AND回路72、73により構成される。
AND回路70はOR回路61の出力と周波数比較器7からのDOWN信号とを入力する。
セレクタ71は、AND回路70の出力とOR回路61の出力を入力とし、AND回路73の出力を制御信号として、前記制御信号が"1"のときAND回路70の出力を選択し、"0"のときOR回路61の出力を選択する。AND回路72は、セレクタ71の出力と、論理回路63のA入力を入力とし、AND回路72の出力が論理回路63の出力となる。
AND回路73は、論理回路63のA入力とB入力を入力とし、AND回路73の出力は前記セレクタ71の制御信号となる。
また、入力制御回路40はn+1ビットの出力(I1〜In+1)を有しており、最上位ビットIn+1は符号ビットとして使用され、最上位ビットIn+1とIn番目のビットは、入力制御回路40のDOWN入力信号で構成される。In−1番目のビット以下の出力は、前記状態遷移回路60のCx出力(ここでxは1〜n−1)をA入力とするn−1個の論理回路63のそれぞれの出力Ix(ここでxは1〜n−1)で構成される。さらに、D型フリップフロップ回路62のデータ出力は、周波数比較停止信号ラインFSTOP13と接続されるように構成される。
次に、本発明におけるデュアルループPLLの周波数比較動作について説明する。図2に示す周波数比較器7では、キャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号と内部クロックラインCLin(2)17とのうち周波数の高い方が、クロックカウンタ30もしくは31の内部に構成される図3に示すカウンタ50の最上位ビットAmをいち早く"1"とするので、キャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号が内部クロックラインCLin(2)17よりも高い場合には周波数比較器7のUP信号が先に出力され、逆にキャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号が内部クロックラインCLin(2)17よりも低い場合には周波数比較器7のDOWN信号が先に出力される。
クロックカウンタ30、31からの信号CKO56は、図3に示すように、カウンタ50の最上位ビットAmと最下位ビットA1とのAND論理であるので、C信号(UP信号またはDOWN信号)が出力された時点からCK端子53に入力される信号の1周期後に信号CKO56が出力される。さらに図2に示す周波数比較器7の出力信号であるクロック信号CKは、クロックカウンタ30、31の出力信号CKO56のOR論理であるので、UP信号が先に出力された場合にはキャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号の1クロック後にクロック信号CKが出力され、DOWN信号が先に出力された場合には内部クロックラインCLin(2)17の1周期後にクロック信号CKが出力される。
クロックカウンタ30、31の信号NRO57は、図3に示すようにD型フリップフロップ回路52のデータ出力であるから、信号CKO56が出力された時点からCK端子53に入力されるクロック信号の1周期後に出力される。これらの信号NRO57は、各々、図2に示すAND回路33に入力されて、リセット信号ラインNR19が"1"(リセットディスエーブル)の場合に、クロックカウンタ30、31自身にリセットをかける。
以上のように、周波数比較器7はUP信号またはDOWN信号を出力し、そのUP信号またはDOWN信号を出力した1周期後(1周期はキャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号または内部クロックラインCLin(2)17のうち何れか速い方の周期)においてクロック信号CKを出力し、そのクロック信号CKを出力した1周期後(1周期はキャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号または内部クロックラインCLin(2)17のうち何れか速い方の周期)においてリセット信号NROを出力して、クロックカウンタ30、31をリセットし、新たに周波数比較を行う。さらに、周波数比較器7の動作は、アップダウンカウンタ8からの周波数比較停止信号ラインFSTOP13の入力によってクロックカウンタ30、31の入力が遮断されるまで繰り返される。
次にアップダウンカウンタ8の動作について説明する。図2に示すアップダウンカウンタ8において、加算器41は、入力制御回路40の出力と、アップダウンカウンタ8の1クロック前のカウント値を保持しているレジスタ43の出力とを加算し、その加算結果は、レジスタ43が周波数比較器7のOR回路32からのクロック信号CKを受けた時にレジスタ43にラッチされる。
ここで、アップダウンカウンタ8の入力制御回路40の出力内容について説明する。図4に示すように、n−1個の論理回路63の出力、すなわち、入力制御回路40のビットI1〜In−1について、これら論理回路63のうち、AND回路73のA入力信号が"1"、B入力信号が"0"となっている論理回路63は、UP信号およびDOWN信号の何れかが"1"となると"1"を出力し、A入力およびB入力の信号が共に"1"となっている論理回路63は、UP信号のみが"1"のときに"0"を出力し、DOWN信号のみが"1"のときに"1"を出力する。また、A入力およびB入力の信号が共に"0"となっている論理回路63は、UP信号またはDOWN信号に拘わらず"0"を出力する。ここで、状態遷移回路60がリセット直後の初期状態(最上位ビットCn−1のみが"1"となり、他のビットは"0"である状態)では、In−1番目のビットは"1"となり、In−1番目のビットよりも下位ビットは全て"0"となり、In−1番目のビットよりも上位ビットIn、In+1はUP信号が入力されているときは"0"になり、DOWN信号が入力されているときは"1"になる。
すなわち、入力制御回路40のn+1ビット出力In+1〜I1は、初期状態において、UP信号が"1"となったとき、降順に0010…0(In−1が"1"で、その他のビットは"0")となり、DOWN信号が"1"となったとき、降順に1110…0(In+1、In、In−1が"1"で、その他のビットは"0")となる。
その後、周波数比較器7からのクロック信号CKが入力制御回路40に入力されると、状態遷移回路60は次の状態に遷移して、Cn−1番目のビットおよびCn−2番目のビットが"1"、Cn−3番目のビット以降が"0"の出力状態となる。この状態での入力制御回路40の出力In+1〜I1は、UP信号が"1"となったとき降順に00010…0(In−2が"1"で、その他のビットは"0")、DOWN信号が"1"となったとき降順に11110…0(In+1、In、In−1、In−2が"1"で、その他のビットは"0")となる。入力制御回路40に次のクロック信号CKが入力された状態も同様に考えて行くと、入力制御回路40の出力値の絶対値は、リセット信号が入力された初期状態からクロック信号CKが入力される毎に、アップダウンカウンタ8の最大値2の4分の1、2の8分の1(前回の2分の1)、2の16分の1(前回の2分の1)…、"1"と変化する。そして、この入力制御回路40の出力は、UP信号が入力されたときは正値、DOWN信号が入力されたときは負値となる。ここで、初期状態での絶対値を最大値2の2分の1とせず、4分の1としたのは、初期状態においてレジスタ43の値を最大値2の2分の1にセットするためである。
以上のように周波数比較器7によって周波数比較を行い、UP信号またはDOWN信号がアップダウンカウンタ8に入力されると、入力制御回路40の出力値は、UP信号が入力された場合には前回の2分の1の正値になり、DOWN信号が入力された場合には前回の2分の1の負値になる。そして、この入力制御回路40の出力値とレジスタ43のカウント値が加算器41により加算され、その結果が再度レジスタ43に入力される。レジスタ43は、周波数比較器7からのUP信号またはDOWN信号の出力時から1周期(この1周期は、キャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号または内部クロックラインCLin(2)17のうち何れか速い方の周期)だけ遅れて周波数比較器7からクロック信号CKを受けると、この時点で前記加算器41での加減算値をラッチする。
従ってアップダウンカウンタ8のカウント値は、UP信号が入力された場合には前回の2分の1だけアップし、DOWN信号が入力された場合には前回の加減算値の2分の1だけダウンすることになる。その後、周波数比較器7では、前記クロック信号CKの出力時から1周期(この1周期もキャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号または内部クロックラインCLin(2)17のうち何れか速い方の周期)後において、クロックカウンタ30またはクロックカウンタ31からリセット信号NROが出力されて、クロックカウンタ30、31自身がリセットされる。
また、図2に示すVCO特性制御回路9は、前記アップダウンカウンタ8のカウント値の変化を受けて、このカウント値に応じて電圧制御発振器5のV−F特性を変化させる。電圧制御発振器5の出力周波数が変化するため、第2の分周器16で分周した内部クロックラインCLin(2)17の信号の周波数も変化することになる。
周波数比較ループでは、周波数比較器7においてキャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号と、変化した内部クロックラインCLin(2)17からの信号との周波数比較を行い、その結果に応じてアップダウンカウンタ8のカウント値を2分の1の値のステップでアップまたはダウンさせる周波数比較動作が繰り返される。そして、アップダウンカウンタ8の入力制御回路40内の状態遷移回路60において、最下位ビットC1が"1"となった状態、すなわち、アップダウンカウンタ8が最終ステップ間隔となった状態で、周波数比較器7からクロック信号CKが入力制御回路40に入力されると、この入力制御回路40内のD型フリップフロップ回路62の出力に接続される周波数比較停止信号ラインFSTOP13の信号が"1"となり、このFSTOP信号が周波数比較器7および動作モード切替スイッチ3に入力され、周波数比較器7は動作を停止し、動作モード切替スイッチ3がF側からP側に切り替わる。また、アップダウンカウンタ8のレジスタは値は保持される。このように周波数比較モードが終了して、動作モード切替スイッチ3によりPLLの動作ループが位相比較ループに切り替わり、PLLは位相比較モードに移行する。
このように、本実施の形態のPLLの周波数比較ループは、キャリブレーションクロックラインCLcal18からの信号の周波数と、電圧制御発振器5の出力を第2の分周器16で分周した周波数比較ループ内部クロック入力CLin(2)17の信号の周波数が等しくなるように電圧制御発振器5の発振レンジを調整し、その調整結果をアップダウンカウンタのカウンタ値として保持する機能を有する。
また、位相比較モードにおけるPLL動作は、前記位相比較ループの構成と機能で説明した位相比較ループによるPLL引き込み動作およびロック動作であるため説明は省略するが、引き込み動作完了後に外部基準クロックラインCLex11からの入力信号をN逓倍(Nは分周器6の分周比)した信号を出力ラインOUT15から得ることができる。また、PLLを停止させるためにPLLパワーオン制御ラインPON14にディスエーブル信号"0"を入力して、PLLをパワーダウンさせても、アップダウンカウンタ8のレジスタが値を保持しているため、PLLパワーオン制御ラインPON14に再度イネーブル信号"1"を入力してPLLを再起動させるときには、周波数比較動作は不要となる。
このように、本実施の形態のPLLによれば、外部基準クロック入力信号が停止した状態においても周波数比較ループによる周波数比較動作を実施することができるため、基準クロック入力に先立って、あらかじめ周波数比較ループによるPLLキャリブレーションを実施しておくことが可能になる。また基準クロック入力後は再度周波数比較ループによる周波数比較動作が不要になるため、初期起動におけるPLLのロックアップ時間を短縮することができる。
また、周波数比較ループに第2の分周器を設けることで基準クロック入力信号と異なる入力信号で周波数比較ループによる周波数比較動作の実施を可能としており、この構成により基準クロック入力に先立って、あらかじめ周波数比較ループによるPLLキャリブレーションを実施しておくことが可能になり、また基準クロック入力後は再度周波数比較ループによる周波数比較動作が不要になるため、初期起動におけるPLLのロックアップ時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係るデュアルループPLLの構成の一例を示す図である。本実施の形態のデュアルループPLLは、周波数比較ループによる周波数比較動作を完了してから位相比較動作開始までの間に、周波数比較ループと位相比較ループで共有される電圧制御発振器を停止させる装置を具備する。
図5に示すデュアルループPLLは、図1に示すデュアルループPLLに加え、発振器制御回路を備える。図5では、発振器制御回路は、EX−OR回路(排他的論理和回路)20、OR回路(論理和回路)21とから構成される例を示している。なお、図5において、図1と同じ符号の構成要素は、同じ名称、同様の機能を有するため説明を省略する。
EX−OR回路20は、周波数比較停止信号ラインFSTOP13およびリセット信号ラインNR19を入力とする。OR回路21は、EX−OR回路20の出力とPLLパワーオン制御ラインPON14を入力とし、出力は電圧制御発振器5のイネーブル信号として電圧制御発振器5に接続される。
EX−OR回路20およびOR回路21からなる発振器制御回路は、PLLパワーオン制御ラインPON14にディスエーブル信号を入力した状態、すなわちPLLの動作を停止させた状態で周波数比較動作を可能にし、周波数比較ループの動作が始まると電圧制御発振器5をパワーダウンから復帰させ、周波数比較動作が完了すると電圧制御発振器5をパワーダウンさせる機能を有する。
すなわち、リセット信号ラインNR19にリセット解除信号"1"が入力されると周波数比較停止信号ラインFSTOP13の信号が初期状態において"0"であることから、PLLパワーオン制御ラインPON14の信号にかかわらず電圧制御発振器5をパワーダウンから復帰させて周波数比較動作を開始し、周波数比較停止信号ラインFSTOP13の信号が"1"になるとEX−OR回路20の出力が"0"となり電圧制御発振器5をパワーダウンさせる。
このように、本実施の形態のデュアルループPLLによれば、初期起動後に周波数比較を行いアップダウンカウンタ8のレジスタ値を確定させた後に電圧制御発振器5の動作を停止することができ、周波数比較動作から位相比較動作までの時間を長く取った場合においてもデュアルループPLLの消費電力を抑えることができる。
また、上記実施の形態1で説明したデュアルループPLLのロックアップ時間短縮効果に加えて、初期起動後に周波数比較ループよる周波数比較動作を行いアップダウンカウンタのレジスタ値を確定させた後に電圧制御発振器の動作を停止することができる。このため、周波数比較動作から位相比較動作までの時間を長く取った場合においてもデュアルループPLLの消費電力を抑えることができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係る逓倍クロック発生装置の構成の一例を示す図である。本実施の形態の逓倍クロック発生装置は、複数の基準クロック入力と複数の逓倍クロック出力を具備する。
図6に示す逓倍クロック発生装置は、第1のPLL100と、第2のPLL200とを備え、第2のPLL200は、図1に一例として示したデュアルループPLLの構成を採る。また、図6に示す逓倍クロック発生装置は、入力として、第1の基準クロック入力Fref(1)101、第2の基準クロック入力Fref(2)102、第2のPLL200のパワーオン制御入力PON103、第2のPLL200のリセット入力NR104を備える。また、出力として、第1のPLL100の逓倍出力OUT(1)105、第2のPLL200の逓倍出力OUT(2)106を備える。なお、図6において、図1と同じ符号のものは、同じ名称であり、同様の機能を有するため、説明を省略する。
また、図6に示す逓倍クロック発生装置は、第2のPLL200のキャリブレーションクロックラインCLcal18を第1のPLL基準クロック入力Fref(1)101と接続している。
図6に示す逓倍クロック発生装置は、第2の基準クロック入力Fref(2)102を停止している時においても、第2のPLL200のパワーオン制御入力PON103にイネーブル信号を入力し、第1の基準クロック入力Fref(1)101から信号を入力し、第2のPLL200のリセット入力NR104からリセット解除信号を入力することによって、第2のPLL200の周波数比較ループによる電圧制御発振器5のV−F特性制御(PLLキャリブレーション)が実施できる。
また、第1の基準クロックとしては、RTC(リアルタイムクロック)のようなシステム動作時に常に動作している基準クロックを選んでもよい。また、第2の基準クロックとしては間欠動作させる基準クロックを選んでもよい。この場合、本実施の形態における逓倍クロック発生装置によれば、常に動作している第1の基準クロック入力Fref(1)101からの信号で、第2の基準クロック入力Fref(2)102からの信号入力を停止したまま第2のPLL200のキャリブレーションが実施できるため、第2のPLL200初期起動時のロックアップ時間を短縮することができる。また、第2の基準クロック入力Fref(2)102は第2のPLL200の起動が必要な時まで停止させることができる。
このように、本実施の形態の逓倍クロック発生装置によれば、第1の基準クロック入力Fref(1)101からの信号で、第2の基準クロック入力Fref(2)102からの信号入力を停止したまま、あらかじめ第2のPLL200のキャリブレーションを実施しておくことができるため、第2のPLL200初期起動時のロックアップ時間を短縮することができる。また、第2の基準クロック入力Fref(2)102に入力する信号を発生させる外部基準クロック発振器を第2のPLL200の起動が必要な時まで停止させることができるためシステムの消費電力の低減に有効である。
なお、第1のPLL100の構成は、図1または図5に示すデュアルループPLLを用いた場合でもよいし、その他のPLLを用いた場合であってもよい。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4に係る逓倍クロック発生装置の構成の一例を示す図である。本実施の形態の逓倍クロック発生装置は、図6の逓倍クロック発生装置の第2のPLL200へ、図5で示した発振器制御回路を追加した構成を採る。
図7に示す逓倍クロック発生装置は、第1のPLL100、第2のPLL201を備え、第2のPLL201は、図5に示すEX−OR回路20およびOR回路21を追加したものである。また、図7に示す逓倍クロック発生回路は、入力として、第1の基準クロック入力Fref(1)101、第2の基準クロック入力Fref(2)102、第2のPLLのパワーオン制御入力PON103、第2のPLLのリセット入力NR104を備える。また、出力として、第1のPLLの逓倍出力OUT(1)105、第2のPLLの逓倍出力OUT(2)106を備える。なお、図7において、図1、図5、図6と同じ符号のものは、同じ名称、同様の機能を有するため、説明を省略する。
本実施の形態における逓倍クロック発生装置が備える第2のPLL201は、図5に示すデュアルループPLLであり、第2のPLL201のキャリブレーションクロックラインCLcal18を第1の基準クロック入力Fref(1)101と接続している。
図7に示す逓倍クロック発生装置は、第2の基準クロック入力Fref(2)102を停止している時においても、第1の基準クロックFref(1)101入力から信号を入力し、第2のPLLのリセット入力NR104からリセット解除信号を入力することによって、第2のPLL201の周波数比較ループによる電圧制御発振器5のV−F特性制御(PLLキャリブレーション)が実施できる。
第1の基準クロック、第2の基準クロックについては、実施の形態3と同様に選択することができる。
このように、本実施の形態の逓倍クロック発生装置によれば、実施の形態3で説明した逓倍クロック発生装置における第2のPLL200初期起動時のロックアップ時間短縮効果、および第2の基準クロック入力Fref(2)102を第2のPLL201の起動が必要な時まで停止させる消費電力低減効果に加えて、第2のPLL201初期起動時のPLLキャリブレーション実施後に第2のPLL201が有する電圧制御発振器5の動作を停止することができるため、前記実施の形態3における逓倍クロック発生装置よりもさらにシステムの消費電力低減に有効である
本発明に係るデュアルループPLL並びに逓倍クロック発生装置は、デュアルループPLLのロックアップ時間短縮効果および逓倍クロック発生装置として消費電力の低減効果を有し、間欠動作するディジタル回路を有するディジタルシステムのクロック発生装置等として有用である。また携帯通信機器の端末等の用途にも応用できる。
本発明の実施の形態1に係るデュアルループPLLの構成の一例を示す図 実施の形態1のデュアルループPLLの周波数比較器およびアップダウンカウンタの構成の一例を示す図 実施の形態1のデュアルループPLLの周波数比較器を構成するクロックカウンタの内部構成の一例を示す図 実施の形態1のデュアルループPLLのアップダウンカウンタを構成する入力制御回路の内部構成の一例を示す図 本発明の実施の形態2に係るデュアルループPLLの構成の一例を示す図 本発明の実施の形態3に係る逓倍クロック発生装置の構成の一例を示す図 本発明の実施の形態4に係る逓倍クロック発生装置の構成の一例を示す図 従来のデュアルループPLLの回路構成の一例を示す図
符号の説明
1 位相比較器
2 チャージポンプ
3 動作モード切替スイッチ
4 ループフィルタ
5 電圧制御発振器(VCO)
6 第1の分周器
7 周波数比較器
8 アップダウンカウンタ
9 VCO特性制御回路
10 基準電圧源
11 外部基準クロックラインCLex
12 内部クロックラインCLin
13 周波数比較停止信号ラインFSTOP
14 PLLパワーオン制御ラインPON
15 出力ラインOUT
16 第2の分周器
17 内部クロックラインCLin(2)
18 キャリブレーションクロックラインCLcal
19 リセット信号ラインNR
20 EX−OR回路
21 OR回路
100 第1のPLL
200 第2のPLL
201 第2のPLL

Claims (4)

  1. 位相を比較する位相比較器を有する位相比較ループと、
    周波数を比較する周波数比較器を有する周波数比較ループと、
    を備え、
    前記周波数比較器は、前記位相比較器に用いる基準クロック入力信号と異なる入力信号を用いて周波数比較を行うことを特徴とするデュアルループPLL(Phase Looked Loop)。
  2. 前記位相比較ループと前記周波数比較ループとが共有し、電圧を制御してクロックを発振する電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器の動作を停止させる発振器制御回路と、
    を更に備え、
    前記発振器制御回路は、前記周波数比較ループによる周波数比較動作を完了してから前記位相比較ループによる位相比較動作開始までの間に、前記電圧制御発振器を停止させることを特徴とする請求項1記載のデュアルループPLL。
  3. 第1の基準クロックを入力して逓倍し、第1のクロックを出力する第1のPLL(Phase Looked Loop)と、
    第2の基準クロックを入力して逓倍し、第2のクロックを出力する第2のPLLと、
    を備え、
    前記第2のPLLは、位相を比較する位相比較器を有する位相比較ループと、周波数を比較する周波数比較器を有する周波数比較ループと、を有するデュアルループPLLを備え、
    前記第2のPLLが備える位相比較器は、前記第2の基準クロックを用いて位相比較を行い、前記第2のPLLが備える周波数比較器は、前記第1の基準クロックを用いて周波数比較を行うこと特徴とする逓倍クロック発生装置。
  4. 前記第2のPLLは、前記位相比較ループと前記周波数比較ループとが共有し、電圧を制御してクロックを発振する電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器の動作を停止させる発振器制御回路と、を更に備え、
    前記発振器制御回路は、前記周波数比較ループによる周波数比較動作を完了してから前記位相比較ループによる位相比較動作開始までの間に、前記電圧制御発振器を停止させることを特徴とする請求項3記載の逓倍クロック発生装置。
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