JPH0992994A - 冷却板 - Google Patents

冷却板

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JPH0992994A
JPH0992994A JP24271895A JP24271895A JPH0992994A JP H0992994 A JPH0992994 A JP H0992994A JP 24271895 A JP24271895 A JP 24271895A JP 24271895 A JP24271895 A JP 24271895A JP H0992994 A JPH0992994 A JP H0992994A
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JP
Japan
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copper
heat
generating component
cooling
plate
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JP24271895A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Takagi
悦義 高木
Masanori Kaneko
雅則 金子
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Asia Electronics Co
Original Assignee
Asia Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱部品との接触面の面精度が高く、構造簡
単で、容易かつ安価に製造できるようにする。 【解決手段】 冷却板は、凹部16を設けた銅板15を
銅基板13にろう付けして製作する。このろう付けによ
り、凹部16の開口17を銅基板13で塞ぎ、銅基板1
3を底部とする冷却液体流通路18を形成する。凹部1
6は絞り加工により形成する。銅基板13の裏面は発熱
部品と密接する平滑面14とする。ろう付けによって
も、銅板15や銅基板13は変形はせず、平滑面14は
保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に実
装した発熱部品に接触させ、付設の冷却液体流通路に冷
却液体を流して発熱部品を冷却する冷却板に係り、特に
構造を簡素化して接触面の面精度を向上したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】プリント基板に実装した発熱部品を効率
よく液冷するには、空冷よりも液冷の方がよい。このた
め、最近は液冷方式の冷却装置が開発されるようになっ
てきた。液冷方式の冷却装置は、内部に冷却液体流通路
を形成した冷却板を発熱部品に接触させ、冷却液体流通
路に冷却液体を流して発熱部品から発生した熱を奪うよ
うにする。通常は、1枚の冷却板で同時に複数の発熱部
品を冷却するようになっているため、冷却板面積は大型
化している。
【0003】従来の冷却板は、図9に示すように、上下
面が平坦な比較的薄いアルミニウムブロック1で銅管2
を鋳固めした構造のものが用いられている。これは、銅
よりもアルミニウムの方が融点が低いことを利用して、
銅管2を所定の金型に入れ、溶融したアルミニウムを金
型内に流し込み、冷却固化して製作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したアル
ミニウムブロックで銅管を鋳固めした従来の冷却板には
次のような欠点があった。
【0005】(1) 冷却板を製作するには、高価な金型を
必要とする。ブロックが大きくなると、金型の形成が難
しく非常に高価となるため、冷却板の製作が困難とな
る。
【0006】(2) アルミニウムを溶かして金型に流す
と、金型内に入れてある銅管が熱で曲ってしまうため、
出来あがったアルミニウムブロックが波を打ってしま
う。プリント基板に実装した発熱部品に冷却板を密接さ
せるためには、冷却板の接触面を平滑にする必要があ
る。そこで、波打ったアルミニウムブロックを平滑にす
るために研削しようとすると、もともとブロック厚は薄
いので、銅管も削ってしまう。このため、発熱部品に密
接させるための面精度がとれず、冷却効率が悪かった。
【0007】本発明の目的は、発熱部品に接触させて発
熱部品を液冷する冷却板において、接触の面精度を確立
することができ、構造が簡単でかつ製造法も容易で安価
な冷却板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、発熱部品
に接触させ、付設の冷却液体流通路に液体を流して発熱
部品を冷却する冷却板であって、上記発熱部品に密接す
る平滑面を裏面に有する銅基板と、凹部を絞り加工した
銅板とを備え、銅板を銅基板の表面にろう付けして凹部
の開口を塞ぐことにより上記冷却液体流通路を形成した
冷却板である。
【0009】第2の発明は、発熱部品に接触させ、付設
の冷却液体流通路に液体を流して発熱部品を冷却する冷
却板であって、上記発熱部品に密接する平滑面を裏面に
有し、表面に溝を設けた銅基板と、銅板とを備え、銅板
を銅基板の表面にろう付けして溝の開口を塞ぐことによ
り上記冷却液体流通路を形成した冷却板である。
【0010】第3の発明は、発熱部品に接触させ、付設
の冷却液体流通路に液体を流して発熱部品を冷却する冷
却板であって、上記冷却液体流通路となる銅管と、銅管
を入れる半円状の溝を表面に設け、裏面に発熱部品に密
接する平滑面を有する2枚のアルミニウム板とを備え、
2枚のアルミニウム板を重ねて形成される断面円形の孔
内に銅管を入れてねじ止めした冷却板である。
【0011】第4の発明は、発熱部品に接触させ、付設
の冷却液体流通路に液体を流して発熱部品を冷却する冷
却板であって、上記冷却液体流通路となる銅管と、上記
発熱部品に密接する平滑面を裏面に有する銅基板とを備
え、銅基板の表面に銅管をろう付けした冷却板である。
【0012】第5の発明は、請求項4に記載の冷却板に
おいて、上記銅基板の表面に溝を設け、この溝に銅管を
入れてろう付けした冷却板である。
【0013】第6の発明は、発熱部品に接触させ、付設
の冷却液体流通路に液体を流して発熱部品を冷却する冷
却板であって、上記冷却液体流通路となる銅管と、上記
発熱部品に密接する平滑面を裏面に有する銅基板と、銅
管を銅基板上に押しつけて固定する固定具とを備え、固
定具を用いて銅基板上に銅管をねじ止めした冷却板であ
る。
【0014】第7の発明は、スタッドボルトが取り付け
られている発熱部品に接触させ、付設の冷却液体流通路
に液体を流して発熱部品を冷却する冷却板であって、上
記冷却液体流通路となる銅管と、上記発熱部品に密接す
る平滑面を裏面に有する銅基板と、銅管を銅基板上に押
しつけて固定する固定具とを備え、固定具を用いて銅基
板上に銅管をねじ止めし、そのねじ止めを上記スタット
ボルトで行なった冷却板である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の冷却板の実施の形
態を説明する。本実施の形態は、溶融金属を鋳固めせず
に、冷却板に冷却液体流通路を付設、すなわち冷却液体
流通路を形成または取り付けるようにしたものである。
冷却液体流通路の形成、取付けは、鋳固めよりも温度の
低いろう付け、または簡単なねじ止めで行うため、発熱
部品と接触する面の面精度が高く、構造が簡単で、容易
かつ安価に製造できる。
【0016】第1の実施の形態 例えば、半導体試験装置のテストヘッドには、多数のプ
リント基板が配設されている。図7に示すように、各プ
リント基板3上の所定位置に、横一列に発熱部品を構成
する複数のMCM(マルチ・チップ・モジュール)4が
実装されている。これらのMCM4を水冷するために、
これらにU字形に走る冷却液体流通路5を設けた冷却板
6を接触、固定する。ここに図7(a)は正面図、
(b)はb−b′断面図である。
【0017】各MCM4には、その上面のヒートスプレ
ッダにスタッドボルト7が取り付けられている。したが
って、スタッドボルト7を挿通するための挿通孔8を冷
却板6に開けておく。冷却板6の挿通孔8にスタッドボ
ルト7を差し込み、ナット9を締め付けて冷却板6をM
CM4に接触、固定する。
【0018】冷却液体流通路5に水10を流すと、各M
CM4から発生した熱は水10に奪われ、MCM4は冷
却される。なお同図(a)では、冷却液体流通路5を点
線で示してあるが、これは他の実施の形態も包括的に説
明するためである。符号11、12は冷却板6の一端側
に取り付けられた冷却液体流通路5の入口、出口であ
る。
【0019】本実施の形態の冷却板6は図1に示すよう
に構成される。表裏ともに平滑面14を有する銅基板1
3と、冷却液体流通路18の要部を構成する凹部16を
絞り加工した銅板15とから構成される。銅基板13お
よび銅板15をアルミニウムとしなかったのは、水の中
に溶けている銅イオンが反応して、冷却液体流通路が腐
食するのを防止するためである。なお、この腐食はアル
ミニウムをアルマイト加工しても防ぐことはできない。
銅基板13および銅板15は銅合金でも良いが、熱伝導
特性上、純銅または無酸素銅を用いることが好ましい。
【0020】銅基板13の表裏面は平滑で厚さは1mm
〜2mm程度、銅板15の厚さは0.5mm〜1mm程
度である。銅板15にプレス加工する凹部16の断面形
状は任意であるが、通水抵抗を減らすために断面U字形
または断面半円形であることが好ましい。
【0021】銅板15を銅基板13の表面にろう付けし
て、凹部16の開口17を銅基板13で塞ぎ、銅板15
と銅基板13間に、銅基板13を底部とする断面U字形
または断面半円形の冷却液体流通路18を形成する。こ
のとき、ろう付けは銅を使って行ない、ろう付け箇所1
9は、凹部16を除いた銅板15の裏面全面、または、
少なくとも凹部16の外周部とし、水漏れがないように
する。また銅板15と銅基板13間に熱伝導性グリース
を塗ることが好ましい。
【0022】このように冷却板を製作する上での加熱処
理は、全体が加熱される鋳固めと異なり、部分的に加熱
されるろう付け処理なので、銅板および銅基板は変形せ
ず、波打つことが少なくなる。したがって、MCMに接
触させる冷却板の裏面に高い面精度が得られ、その結
果、MCMへの密接性が良く、熱伝導性が向上し、高い
冷却効果を得ることができる。なお、かりに冷却板に初
期の面精度が得られなくても、銅は柔らかいので、MC
Mに押しつけた時、容易に変形してMCMと密接させる
ことができる。
【0023】また、絞り加工により冷却液体流通路の主
要部が形成でき、絞り加工した銅板を銅基板にろう付け
するだけで、冷却液体流通路を完成できるので、冷却液
体流通路付きの冷却板を容易に製造できる。また、基板
を銅で構成したので、アルミニウムを用いた場合に比し
て熱伝導性を向上でき、より高い冷却効果が得られる。
【0024】また、これらをアルミニウムで構成した場
合には、ろう付けや、溶接は技術的に困難であるが、銅
で構成したので、ろう付けにより簡単に銅板を銅基板に
固定することができる。さらに銅板はプレス加工によっ
て凹部を形成するだけとし、基板は何も形成しない平板
で済むようにしたので、銅板、基板ともに薄く形成する
ことができ、全体を軽量化することができる。
【0025】また、絞り加工により液体流通路を形成す
るので、管路を折り曲げる場合のような制約がなく、任
意形状の通路を容易に形成することができる。
【0026】第2の実施の形態 第1の実施の形態では冷却液体流通路を銅板に形成する
ようにしたが、第2の実施の形態では、これを基板側に
形成する。冷却板は、裏面に発熱部品と密接する平滑面
22を有し、同じく平滑面22とした表面には冷却液体
流通路23を構成する溝24を設けた銅基板21と、銅
板25とから構成される。銅基板21の溝24は、フラ
イス加工により形成し、その断面形状は任意でありU字
形としても、矩形としても良い。銅板25を、銅基板2
1の表面の溝24の外周線26上にろう付けして溝24
の開口27を銅板25で塞ぎ、銅板25と基板21間に
冷却液体流通路23を形成して、冷却板を構成する。
【0027】これによれば、銅基板21に溝24を形成
するために、基板厚が厚くなりやや重量が増えるが、却
って冷却効果が高くなる。また、第1の実施の形態では
プレス加工用の金型を必要とするが、この第2の実施の
形態では金型が不要となり、加工もより容易になる。
【0028】第3の実施の形態 第1および第2の実施の形態では、銅板と基板とで冷却
液体流通路を形成するようにしたが、第3の実施の形態
では冷却液体流通路に銅管を用いる。この銅管も銅合金
よりは、純銅または無酸素銅を使用することが好まし
い。
【0029】図3に示すように、冷却板は、冷却液体流
通路となるU字形に成形した断面円形の銅管31と、銅
管31の径方向の半分を入れる半円状の溝34を加工
し、裏面にMCMと密接する平滑面35を有する2枚の
アルミニウム板32、33とから構成される。アルミニ
ウム板32、33は同一形状でよいため、部品の種類が
少なくて済む。板32、33をともにアルミニウムで構
成したのは軽量化のためであり、プリント基板自体が重
いため、これにさらに冷却板をつけることにより、コネ
クタに負担が掛かりすぎたり、装置全体が重くならない
ようにするためである。
【0030】2枚のアルミニウム板32、33を重ねる
ことにより形成される断面円形の孔内に銅管31を入れ
て、両者をねじ36で止める。このとき熱伝導性グリー
スを間に介在させると良い。アルミニウムだと、銅より
も加工性に優れ、軽量で、コストも安いというメリット
がある。さらに、2枚のアルミニウム板32、33に二
分して溝34を形成するため、1枚当たりの厚さを薄く
できる。
【0031】第4の実施の形態 第3の実施の形態では、銅管を上下から挟み込むように
したが、この第4の実施の形態では、単に基板に取り付
けるだけの構成としている。
【0032】図4(a)に示すように、冷却板は、冷却
液体流通路となる銅管41と、裏面に発熱部品と密接す
る平滑面43を有する銅基板42とから構成される。そ
して、図4(b)に示すように、同じく平滑面44とし
た銅基板42の表面に、銅管41をそのままろう付けす
る。銅管41を平面に直づけするため、ろう付け状態に
よっては基板42と銅管41とは線接触に近い状態にな
り、熱伝導性が若干悪くなることが懸念される。
【0033】そこで、図4(c)では、銅基板42の表
面に銅管41を面接触させるための溝45を形成する。
この溝45に銅管41を入れて、溝45内にろう46を
流し込んでろう付けする。この溝45は、溝内にろう4
6を流し込んで、ろう46を介して銅管41との面接触
を確保するためのものであるから、銅管34の半外周を
包み込むほど深く形成する必要はなく、極く浅いもので
よい。したがって、銅基板42を薄く形成することがで
き、軽量化を確保できる。また、溝45の断面形状は任
意であり、矩形としたり、銅管の形状に合わせて半円形
としたりすることができる。これによれば、銅管41と
銅基板42とは面接触となるので熱伝導を図4(b)の
ものよりも高めることができる。なお、基板は銅とす
る。アルミニウムにすると銅管と基板が異金属となるた
め、ろう付けすることができないからである。
【0034】このように銅基板に銅管をろう付けするだ
けの簡単な構造で、MCM接触面に高い面精度をもつ冷
却板を容易に製造することができる。なお、後の実施例
で明らかにするが、銅板のない本実施の形態の冷却板で
も、銅板のある冷却板の冷却効果と遜色はない。
【0035】第5の実施の形態 第4の実施の形態はろう付けを必要とするが、第5の実
施の形態はねじ止めにより銅管を銅基板に取り付けるの
で、ろう付けを必要としない。
【0036】図5に示すように、冷却板は、冷却液体流
通路となる銅管51と、裏面に発熱部品と密接する平滑
面53を有する銅基板52と、銅管51を銅基板52上
に押し付けて固定する固定具54とを備える。固定具5
4は、裏面に銅管51を入れる溝55が形成されてお
り、その溝55に銅管51を入れて、ねじ止めにより銅
基板52の所定位置に固定具54で銅管51を固定す
る。固定具54は銅製とすることが好ましい。また、銅
基板52よりも小さいブロック片ないし板片で構成し、
銅管51を潰すことなく、銅基板52に固定するもので
あればよく、その形状、個数は任意でよい。
【0037】このように、ろう付けが不要になるので、
面精度がさらに向上し、製造がより簡単になる。
【0038】第6の実施の形態 第5の実施の形態は固定具を固定するためのねじが別途
必要であったが、第6の実施の形態では、これを不要と
し、MCMに取り付けられているスタッドボルトを固定
具の固定ネジに利用したものである。
【0039】図6に示すように、冷却板は、冷却液体流
通路となる銅管61と、プリント基板70上のMCM6
2に取り付けられたスタッドボルト63を挿通する挿通
孔64と裏面に発熱部品に密接する平滑面66とを有す
る銅基板65と、スタッドボルト63を挿通する挿通孔
67を有し、銅管61を銅基板65に固定する固定具6
8とから構成される。銅基板65上の所定位置に銅管6
1と固定具68とを載せ、銅基板65と固定具68の両
挿通孔64、67にスタッドボルト63を差し込み、そ
のスタッドボルト63にナット69をねじ込んで、固定
具68により銅管61を銅基板65に固定する。
【0040】これによれば、スタッドボルト63を固定
具68の固定用ねじとして利用するので、冷却板の部品
点数およびMCMへの取付作業が容易になる。
【0041】
【実施例】冷却液体流通路を付設した冷却板において、
冷却液体流通路が板材と基板とに周囲を完全に囲まれて
いる場合と、基板のみに取り付けられて外周が空気にさ
らされている場合について、冷却特性の差を調べるため
に、つぎのような比較実験を行なった。
【0042】抵抗加熱ヒータを貼り付けた銅板をMCM
とみなし、これを8個、熱伝導性グリースを介在してね
じで冷却板に締め付け、ヒータに計160Wの発熱量を
加えて、図8に示すように10分間、冷却板を直接加熱
した後、冷却液体流通路に水を流し、冷却板の冷却温度
がほぼ安定する5分後に冷却板各部の温度を熱電対で読
み取り、それらの平均値を取った。
【0043】冷却板には、第2の実施の形態の冷却板
(図2)と、第4の実施の形態の冷却板(図4(b))
とを用いた。銅基板の寸法は460mm×70mm、厚
さ1.5mm、銅管の内径3mm、肉厚0.5mmであ
る。銅管に流す水量は500cc/分である。部材間に
介在させた熱伝導性グリースは0.1gとした。また、
ねじの締付けトルクは12.5kgf・cmとした。実
験結果を表1に示す。
【0044】
【表1】 一見したところ図4(b)の方が冷却温度が高いように
見えるが、その差はたかだか1℃以下であり、計測器の
誤差範囲内とみなすことができる。したがって、冷却液
体流通路の下部のみを基板と接触させ、残部を露出させ
るタイプの冷却板でも、冷却液体流通路の全周を囲んだ
冷却板と同等の冷却効果があることが分かる。
【0045】
【発明の効果】 (1) 請求項1に記載の発明によれば、銅板に凹部を形成
して銅基板にろう付けするだけの簡単な構造なので、容
易かつ安価に製造できる。また、ろう付けは鋳固めと異
なり加熱が部分的で済むため、銅板や銅基板の変形は少
なく、高い面精度が得られる。さらに、銅基板に加工を
施す必要がなく、銅基板を薄く形成できるので軽量化が
図れる。
【0046】(2) 請求項2に記載の発明によれば、請求
項1と異なり、銅基板側に溝を設けるため、その分、銅
基板を厚く形成する必要があるが、金型を必要としない
ためより容易かつ安価に製造できる。
【0047】(3) 請求項3に記載の発明によれば、銅管
を2枚のアルミニウム板の間に挟んでねじ止めするの
で、ろう付けする必要がない。また、アルミニウムを使
っているのでより軽量にできる。
【0048】(4) 請求項4に記載の発明によれば、銅基
板に銅管をろう付けするだけなので、一層容易かつ安価
に製造することができる。
【0049】(5) 請求項5に記載の発明によれば、請求
項4の銅基板に溝を形成して銅管を面接触させるように
したので、冷却効果をより高めることができる。
【0050】(6) 請求項6に記載の発明によれば、銅基
板に固定具を用いて銅管を固定するので、ろう付けする
必要がなく、さらに製造が簡単になる。
【0051】(7) 請求項7に記載の発明によれば、請求
項6に記載の効果に加え、発熱部品に取り付けられたス
タッドボルトを利用して、銅管を銅基板に取り付けるの
で、固定具専用のボルトを必要とせず、部品点数を低減
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す冷却板の分解
断面図である。
【図2】第2の実施の形態を示す冷却板の分解斜視図で
ある。
【図3】第3の実施の形態を示す冷却板の分解斜視図で
ある。
【図4】第4の実施の形態を示す冷却板の説明図であっ
て、(a)は組立斜視図、(b)は基板に溝を設けない
場合のa−a′断面図、(c)は基板に溝を設けた場合
のa−a′断面図である。
【図5】第5の実施の形態を示す冷却板の分解斜視図で
ある。
【図6】第6の実施の形態を示す冷却板の分解斜視図で
ある。
【図7】本実施の形態の冷却板を基板上に実装されたM
CMに取り付けた状態を示す図であって、(a)は正面
図、(b)は平面図である。
【図8】本実施例による冷却板の冷却特性の評価方法を
示す説明図である。
【図9】従来例の冷却板の斜視図である。
【符号の説明】
13 銅基板 14 平滑面 15 銅板 16 凹部 17 開口 18 冷却液体流通路 19 ろう付け箇所

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱部品に接触させ、付設の冷却液体流通
    路に液体を流して発熱部品を冷却する冷却板であって、 上記発熱部品に密接する平滑面を裏面に有する銅基板
    と、 凹部を絞り加工した銅板とを備え、 銅板を銅基板の表面にろう付けして凹部の開口を塞ぐこ
    とにより上記冷却液体流通路を形成した冷却板。
  2. 【請求項2】発熱部品に接触させ、付設の冷却液体流通
    路に液体を流して発熱部品を冷却する冷却板であって、 上記発熱部品に密接する平滑面を裏面に有し、表面に溝
    を設けた銅基板と、銅板とを備え、 銅板を銅基板の表面にろう付けして溝の開口を塞ぐこと
    により上記冷却液体流通路を形成した冷却板。
  3. 【請求項3】発熱部品に接触させ、付設の冷却液体流通
    路に液体を流して発熱部品を冷却する冷却板であって、 上記冷却液体流通路となる銅管と、 銅管を入れる半円状の溝を表面に設け、裏面に発熱部品
    に密接する平滑面を有する2枚のアルミニウム板とを備
    え、 2枚のアルミニウム板を重ねて形成される断面円形の孔
    内に銅管を入れてねじ止めした冷却板。
  4. 【請求項4】発熱部品に接触させ、付設の冷却液体流通
    路に液体を流して発熱部品を冷却する冷却板であって、 上記冷却液体流通路となる銅管と、 上記発熱部品に密接する平滑面を裏面に有する銅基板と
    を備え、 銅基板の表面に銅管をろう付けした冷却板。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の冷却板において、上記銅
    基板の表面に溝を設け、この溝に銅管を入れてろう付け
    した冷却板。
  6. 【請求項6】発熱部品に接触させ、付設の冷却液体流通
    路に液体を流して発熱部品を冷却する冷却板であって、 上記冷却液体流通路となる銅管と、 上記発熱部品に密接する平滑面を裏面に有する銅基板
    と、 銅管を銅基板上に押しつけて固定する固定具とを備え、 固定具を用いて銅基板上に銅管をねじ止めした冷却板。
  7. 【請求項7】スタッドボルトが取り付けられている発熱
    部品に接触させ、付設の冷却液体流通路に液体を流して
    発熱部品を冷却する冷却板であって、 上記冷却液体流通路となる銅管と、 上記発熱部品に密接する平滑面を裏面に有する銅基板
    と、 銅管を銅基板上に押しつけて固定する固定具とを備え、 固定具を用いて銅基板上に銅管をねじ止めし、そのねじ
    止めを上記スタットボルトで行なった冷却板。
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