JPH0992975A - 多層板の製造方法 - Google Patents

多層板の製造方法

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JPH0992975A
JPH0992975A JP7250437A JP25043795A JPH0992975A JP H0992975 A JPH0992975 A JP H0992975A JP 7250437 A JP7250437 A JP 7250437A JP 25043795 A JP25043795 A JP 25043795A JP H0992975 A JPH0992975 A JP H0992975A
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JP
Japan
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inner layer
prepreg
volume
cloth
resin
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JP7250437A
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Inventor
Hideo Takizawa
秀夫 滝沢
Tsutomu Hamatsu
力 濱津
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内層パターンに耐酸処理を施した内層用基板
を複数枚並べ、プリプレグを積層し、加熱加圧成形して
製造する多層板の製造方法であって、内層パターンに斑
点が形成されず、外観上仕上がりの良い多層板を得る製
造方法を提供する。 【解決手段】 内層パターンに接するプリプレグの、下
記式(A)で得られる余剰の樹脂の厚み(e)が、5〜
15μmである。 e=(v−p−d)÷s ・・・(A) (式中eは余剰の樹脂の厚み、vはプリプレグが含有す
る樹脂の体積、pは内層用基板のプリプレグに接する面
に形成された内層パターンと内層パターンの間の空隙の
体積、dはプリプレグを形成するクロスの一方の面の凸
部の各頂点を結ぶ接面と、クロスの他方の面の凸部の各
頂点を結ぶ接面に囲まれた体積からクロスの体積をひい
た空隙の体積、sは面積である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電気・電子
機器等に使われる多層板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器に使用される多層板は、
接着強度を高めるために内層用基板に形成された内層パ
ターンに酸化処理を行った後、内層用基板の上及び/又
は下にプリプレグを積み重ね、さらにそのプリプレグの
最外層に金属箔を配して積層し、次いで、加熱加圧成形
して製造されている。このとき使用されるプリプレグ
は、内層用基板に形成された各種形状の内層パターンと
内層パターンの間の空隙、及びプリプレグを形成するク
ロスの糸と糸の間隙と糸内の間隙を樹脂により埋めるの
に必要な樹脂量と比べて、一般には余裕をみてかなり多
い樹脂量のものが使用されている。また近年、生産性を
高めるために、内層用基板を複数枚並べ、内層用基板の
大きさの数倍大きいプリプレグを用いて加熱加圧成形し
て製造することにより、成形ロット毎の生産枚数を増や
す製造方法が行われている。
【0003】最近の多層板の高密度化に伴い、多層板を
加工するときに内層パターンに施した酸化処理が酸によ
り溶け、ハローイングが発生し問題となっている。この
ハローイングの発生の対策として、多層板の耐酸強度の
向上のために、内層用基板に形成された内層パターン
を、酸化処理後還元処理をする処理(以下耐酸処理と記
す)が検討され実施されている。この耐酸処理は酸化し
たとき形成した酸化銅を還元により溶出させるため、処
理の厚みが酸化したときと比較して薄厚化する。この耐
酸処理を行った内層用基板を用いて、内層用基板を複数
枚並べ、内層用基板の大きさの数倍大きいプリプレグを
用いて加熱加圧成形して多層板を製造する場合、加熱加
圧成形の際に、プリプレグにかなり多い樹脂量のものを
使用しているため、過剰の樹脂が周囲に流れ出るとき同
時に内層用基板が移動し、薄厚化した耐酸処理部がプリ
プレグのクロスにより擦れて、下地の金属の色が露出し
点状の斑点が形成されたり、斑点が線状につながった線
状の斑点が形成される場合があった。この点状の斑点又
は線状の斑点が形成された多層板の最外層の金属箔をエ
ッチングして外層パターンを形成すると、外層パターン
の間の絶縁部から斑点が透けて見え外観的に問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、内層パターンに耐酸処理を施した内層用基板を複
数枚並べ、その内層用基板の上及び/又は下にプリプレ
グを積層し、加熱加圧成形して製造する多層板の製造方
法において、内層パターンに点状の斑点及び線状の斑点
が形成されず、外観上仕上がりの良い多層板を得る製造
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
多層板の製造方法は、内層用基板に形成された内層パタ
ーンを、耐酸処理をした後、その内層用基板を面一に複
数枚並べ、その内層用基板の上及び/又は下に、クロス
及び樹脂よりなるプリプレグを積層し、加熱加圧成形し
て製造する多層板の製造方法において、上記内層パター
ンに接するプリプレグが備える、下記式(A)で得られ
る余剰の樹脂の厚み(e)が、5〜15μmであること
を特徴とする。 e=(v−p−d)÷s ・・・(A) (式中eは余剰の樹脂の厚み、vは単位面積当たりのプ
リプレグが含有する樹脂の体積、pは単位面積当たり
の、内層用基板の該プリプレグに接する面に形成された
内層パターンと内層パターンの間の空隙の体積、dは単
位面積当たりの、プリプレグを形成するクロスの一方の
面の凸部の各頂点を結ぶ接面と、クロスの他方の面の凸
部の各頂点を結ぶ接面に囲まれた体積からクロスの体積
をひいた空隙の体積、sは単位面積である)。
【0006】本発明の請求項2に係る多層板の製造方法
は、請求項1記載の多層板の製造方法において、内層パ
ターンに接するプリプレグを形成するクロスの、25m
m角当たりの総打ち込み本数が90〜130本であり、
かつ25mm当たりの縦方向の打ち込み本数と横方向の
打ち込み本数の差が、0〜15本であることを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の多層板の製造方法は、内
層用基板の両面又は片面に形成された内層パターンに耐
酸処理を施した後、内層用基板を面一に複数枚並べ、プ
リプレグを上及び/又は下に積み重ね、さらにそのプリ
プレグの最外層に金属箔を配して積層した後、加熱加圧
成形して製造する。
【0008】本発明に係る多層板の製造方法は、内層パ
ターンに耐酸処理が行われている場合に限定される。こ
の耐酸処理とは、酸化処理後還元処理をする化学的処理
であり、銅箔及び/又は銅メッキによって形成された内
層パターンの銅箔の光沢面又は銅メッキの表面に対して
施して、耐酸性を確保した上で接着性を向上させる処理
である。一般的には酸化剤とアルカリを含む液で処理し
酸化銅とした後、有機性還元剤、活性水素又は弱酸キレ
ート溶液等により処理し、酸化処理のとき形成した酸化
銅を還元により溶出させて耐酸処理皮膜を形成する。そ
のため、耐酸処理の厚みは、従来の製造方法である酸化
処理のみの場合と比較して厚みが薄くなり、取り扱い又
は成形時の移動等により内層パターンの表面が擦れると
傷がつきやすくなる。また、本発明に係る多層板の製造
方法は、内層用基板を面一に複数枚並べる場合に限定さ
れる。内層用基板を面一に並べず、重なって並べた場合
は加熱加圧成形時、内層用基板に均一に圧力がかから
ず、圧力が低い部分の内層パターンと内層パターンの間
の空隙に気泡が発生しやすくなるという問題が発生す
る。なお、内層用基板を並べる間隔は0〜10mm程度
の場合圧力を均一にする点で良好である。
【0009】本発明に係る多層板の製造方法の要部を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態に
係る多層板の製造方法を説明するための要部断面図であ
る。
【0010】一般にプリプレグ4は、プリプレグ4を形
成するクロス5の糸と糸の間隙と糸内の間隙である、ク
ロス5の一方の面の凸部6の各頂点を結ぶ接面8と、ク
ロス5の他方の面の凸部7の各頂点を結ぶ接面9に囲ま
れた体積からクロス5の体積をひいた空隙D、及び内層
用基板1に形成された各種形状の内層パターン2と内層
パターン2の間の空隙Pを樹脂により埋めるために、余
裕をみて必要な樹脂量と比べてかなり多い樹脂量のもの
が使用されているが、本発明に係るプリプレグ4の樹脂
量は、内層パターン2に接するプリプレグ4において、
vを単位面積当たりのプリプレグ4が含有する樹脂の体
積とし、pを単位面積当たりの内層用基板1の該プリプ
レグ4に接する面に形成された内層パターン2と内層パ
ターン2の間の空隙Pの体積とし、dを単位面積当たり
の、プリプレグ4を形成するクロス5の一方の面の凸部
6の各頂点を結ぶ接面8と、クロス5の他方の面の凸部
7の各頂点を結ぶ接面9に囲まれた体積からクロス5の
体積をひいた空隙Dの体積、sを単位面積としたとき、
下記式(A)で得られる余剰の樹脂の厚みeが、5〜1
5μmであることが重要である。 e=(v−p−d)÷s ・・・(A) 余剰の樹脂の厚みeを上記範囲に限定する理由として
は、余剰の樹脂の厚みeが5μm未満の場合は、内層パ
ターン2と内層パターン2の間の空隙を樹脂により埋め
ることが不十分となり、内層パターン2と内層パターン
2の間の空隙に気泡が残るため、多層板を加工するとき
その気泡にメッキ液が浸入し回路間にショートトラブル
を発生する問題をおこすこと、及び、余剰の樹脂の厚み
eが15μmを越える場合は、加熱加圧成形時、樹脂が
周囲に流れ出るとき同時に内層用基板1が移動しやすく
なり、点状の斑点や線状の斑点が形成される問題が発生
するからである。なお、単位面積当たりのプリプレグ4
が含有する樹脂の体積vは、単位面積当たりのプリプレ
グ4が含有する樹脂の重量を樹脂の密度で割って求めら
れ、単位面積当たりの内層用基板1の該プリプレグに接
する面に形成された内層パターン2と内層パターン2の
間の空隙Pの体積pは、内層パターン2の厚みに、単位
面積と、内層用基板1の面積全体で平均した絶縁部の面
積比率をかけて求められ、単位面積当たりのプリプレグ
4を形成するクロス5の一方の面の凸部6の各頂点を結
ぶ接面8と、クロス5の他方の面の凸部の各頂点7を結
ぶ接面9に囲まれた体積からクロスの体積をひいた空隙
Dの体積dは、クロス5の厚みから、クロス5の重量を
クロス5の材質の密度でわった値をひいて、さらにその
ひいた値に単位面積をかけて求められる。なお、内層パ
ターン2に接しないプリプレグの樹脂量については特に
限定されない。
【0011】本発明に用いる内層用基板及びプリプレグ
に使用される樹脂としては、エポキシ樹脂系、フェノー
ル樹脂系、ポリイミド樹脂系、不飽和ポリエステル樹脂
系、ポリフェニレンエーテル樹脂系等の単独、変性物、
混合物のように、熱硬化性樹脂全般を用いることがで
き、必要に応じてシリカ、炭酸カルシウム、水酸化アル
ミニウム、タルク等の無機質粉末充填材や、ガラス繊
維、パルプ繊維、合成繊維、セラミック繊維等の繊維質
充填材を含有させることができる。なお、内層用基板に
使用される樹脂とプリプレグに使用される樹脂は、同じ
でもよく、異なっていてもよい。
【0012】本発明の内層用基板に用いられる基材とし
ては、ガラス等の無機質繊維やポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリル、ポリイミド等の有機質繊維や、木綿
等の天然繊維のクロス、ペーパー等を用いることができ
る。また、本発明のプリプレグに用いられる基材として
はガラス等の無機質繊維やポリエステル、ポリアミド、
ポリアクリル、ポリイミド等の有機質繊維等のクロスを
用いることができる。なお、ガラス繊維等の無機質繊維
が耐熱性、耐湿性に優れており好ましい。プリプレグに
用いられるクロスのうち、内層パターンに接するプリプ
レグに用いるクロスは、25mm角当たりの総打ち込み
本数が90〜130本であり、かつ25mm当たりの縦
方向の打ち込み本数と横方向の打ち込み本数の差が、0
〜15本であることが好ましい。加熱加圧成形の際に、
内層用基板が移動するときプリプレグのクロスにより擦
れる場合に、25mm角当たりの総打ち込み本数が少な
いとクロスの凸部の数が減るため、凸部1カ所当たりに
かかる圧力が大きくなり、点状の斑点又は線状の斑点が
形成されやすくなる。特に90本未満の場合斑点の形成
が顕著となり問題となる。また、25mm角当たりの総
打ち込み本数が130本を越える場合、細い糸を多量に
用いて織る必要があるため価格的に実用的ではない。ま
た、25mm当たりの縦方向の打ち込み本数と横方向の
打ち込み本数の差が15本を越える場合、少ない打ち込
み本数の糸は、凸部の隆起が大きくなり、先端部が尖り
接触面積が小さくなるため、接触面積当たりにかかる圧
力が大きくなり、点状の斑点又は線状の斑点が形成され
やすくなり問題となる。
【0013】本発明に用いられる金属箔としては銅、ア
ルミニウム、真鍮、ニッケル等の単独、合金、複合の金
属箔を用いることができ、金属箔の代わりに金属箔が積
層成形された片面金属張積層板、両面金属張積層板を用
いることもできる。
【0014】
【実施例】
(実施例1)大きさ50×50cm、銅箔を除く厚み
0.2mmの両面ガラス基材エポキシ樹脂銅張積層板
(FR−4タイプ)の銅箔(厚み70μm)をエッチン
グし、回路パターンを形成した内層用基板を得た。上記
回路パターンは、設計時CAD上で絶縁部の面積比率を
検出してあり、内層用基板の面積当たりの絶縁部の面積
が25%であった。内層用基板の2倍の大きさで、厚み
0.15mmのガラス基材エポキシ樹脂プリプレグ(F
R−4タイプ)を2枚重ね、そのプリプレグの上に得ら
れた内層用基板に耐酸処理を施した後、2枚面一に並べ
て配置し、さらにその上に内層用基板の下のプリプレグ
と同じプリプレグを2枚重ねた。さらにそのプリプレグ
の外層に厚み18μmの銅箔を配して積層し、この積層
物を温度170℃、圧力40Kg/cm2、時間60分の
条件で加熱加圧成形して多層板を得た。
【0015】プリプレグとしては、25mm角当たりの
総打ち込み本数が102本、25mm当たりの縦方向の
打ち込み本数と横方向の打ち込み本数の差が2本、重量
が162g/m2(0.0162g/cm2)であるガラス
クロスを用いて、152g/m2(0.0152g/c
m2)の樹脂を付着させたプリプレグを用いた。このとき
の余剰の樹脂の厚みeを計算すると6μmとなる。な
お、単位面積当たりのプリプレグが含有する樹脂の体積
vは、(単位面積当たりのプリプレグが含有する樹脂の
重量:0.0152g÷エポキシ樹脂の密度:1.34
g/cm3)=0.0113cm3 単位面積当たりの、内層用基板の該プリプレグに接する
面に形成された内層パターンと内層パターンの間の空隙
の体積pは、(内層パターンの厚み:70μm×単位面
積:1cm2×内層用基板の面積全体で平均した絶縁部の
面積比率:0.25)=0.00175cm3 単位面積当たりの、プリプレグを形成するクロスの一方
の面の凸部の各頂点を結ぶ接面と、クロスの他方の面の
凸部の各頂点を結ぶ接面に囲まれた体積からクロスの体
積をひいた空隙の体積dは、[ガラスクロスの厚み:
0.15mm−(ガラスクロスの重量:0.0162g
/cm2÷ガラスの密度:2.7g/cm3)]×単位面
積:1cm2=0.009cm3となる。
【0016】なお、上記耐酸処理は以下の方法で行っ
た。内層用基板の銅箔表面をバフ研磨した後、塩化銅液
に25秒浸漬し、水洗し、次いで塩酸液に60秒浸漬
し、水洗し、次いで96℃の亜塩素酸ナトリウム、リン
酸ナトリウム及び水酸化ナトリウムを含む水溶液に60
秒浸漬し、水洗し酸化銅を形成した。次いで、酸化銅の
上に亜鉛粉末をコーティングし硫酸に浸漬することによ
り水素を発生させ、その水素により酸化銅を還元し、水
洗し、乾燥し耐酸処理皮膜を得た。
【0017】(実施例2)162g/m2の樹脂を付着さ
せたプリプレグを用いたこと以外は、実施例1と同様に
多層板を得た。このときの余剰の樹脂の厚みeを実施例
1と同様に計算すると14μmとなる。
【0018】(比較例1)168g/m2の樹脂を付着さ
せたプリプレグを用いたこと以外は、実施例1と同様に
多層板を得た。このときの余剰の樹脂の厚みeを実施例
1と同様に計算すると18μmとなる。
【0019】(比較例2)148g/m2の樹脂を付着さ
せたプリプレグを用いたこと以外は、実施例1と同様に
多層板を得た。このときの余剰の樹脂の厚みeを実施例
1と同様に計算すると3μmとなる。
【0020】実施例1、2及び比較例1、2で得られた
多層板の外層銅箔をエッチングにより除去し、内層パタ
ーン2に発生する点状又は線状の斑点の発生の有無、及
び内層パターン2と内層パターン2の間の空隙に発生す
る気泡の発生の有無を目視で調べて評価した。その結果
は、表1に示したとおり、実施例1、2は比較例1と比
較して内層パターン2に点状又は線状の斑点が発生しに
くいことが確認された。また、実施例1、2は比較例2
と比べて内層パターン2と内層パターン2の間の空隙に
発生する気泡が発生しにくいことが確認された。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の請求項1及び請求項2に係る多
層板の製造方法によると、内層パターンに耐酸処理を施
した内層用基板を複数枚並べ、その内層用基板の上及び
/又は下にプリプレグを積層し、加熱加圧成形して製造
する多層板の製造方法において、内層パターンに点状の
斑点及び線状の斑点が形成されず、外観上仕上がりの良
い多層板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る多層板の製造方法
を説明するための要部断面図である。
【符号の説明】
1 内層用基板 2 内層パターン 4 プリプレグ 5 クロス 6、7 凸部 8、9 接面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内層用基板に形成された内層パターン
    を、酸化処理後還元処理を行う処理をした後、その内層
    用基板を面一に複数枚並べ、その内層用基板の上及び/
    又は下に、クロス及び樹脂よりなるプリプレグを積層
    し、加熱加圧成形して製造する多層板の製造方法におい
    て、 上記内層パターンに接するプリプレグが備える、下記式
    (A)で得られる余剰の樹脂の厚み(e)が、5〜15
    μmであることを特徴とする多層板の製造方法。 e=(v−p−d)÷s ・・・(A) (式中eは余剰の樹脂の厚み、vは単位面積当たりのプ
    リプレグが含有する樹脂の体積、pは単位面積当たり
    の、内層用基板の該プリプレグに接する面に形成された
    内層パターンと内層パターンの間の空隙の体積、dは単
    位面積当たりの、プリプレグを形成するクロスの一方の
    面の凸部の各頂点を結ぶ接面と、クロスの他方の面の凸
    部の各頂点を結ぶ接面に囲まれた体積からクロスの体積
    をひいた空隙の体積、sは単位面積である)
  2. 【請求項2】 内層パターンに接するプリプレグを形成
    するクロスの、25mm角当たりの総打ち込み本数が9
    0〜130本であり、かつ25mm当たりの縦方向の打
    ち込み本数と横方向の打ち込み本数の差が、0〜15本
    であることを特徴とする請求項1記載の多層板の製造方
    法。
JP7250437A 1995-09-28 1995-09-28 多層板の製造方法 Pending JPH0992975A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105888A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 透明フィルム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105888A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Panasonic Electric Works Co Ltd 透明フィルム

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