JPH0992196A - 走査イオン顕微鏡 - Google Patents

走査イオン顕微鏡

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JPH0992196A
JPH0992196A JP24907495A JP24907495A JPH0992196A JP H0992196 A JPH0992196 A JP H0992196A JP 24907495 A JP24907495 A JP 24907495A JP 24907495 A JP24907495 A JP 24907495A JP H0992196 A JPH0992196 A JP H0992196A
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JP
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scan
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JP24907495A
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English (en)
Inventor
Takeshi Onishi
毅 大西
Toru Ishitani
亨 石谷
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試料ダメージの少ない走査イオン顕微鏡像を、
操作性良く、かつ時間効率良く得る。 【解決手段】イオンを細く集束させて試料上を走査し、
試料から放出される二次粒子信号により観察像を形成す
る走査イオン顕微鏡であって、走査速度可変機能及び画
像積算機能を有しており、走査の終了方法を(1)フレ
ームの途中でも強制的に走査を中止する。(2)現在走
査中のフレームを終了した時点で走査を中止する。のう
ちから選択できるようにした走査イオン顕微鏡。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試料を集束イオンビ
ーム(Focused Ion Beam:以下FIBと略す)を利用し
て加工及び観察する走査イオン顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ画面上のコマンドボタン等
により走査制御を行うFIB装置の従来技術が、日本学
術振興会荷電粒子ビームの工業への応用第132委員会
第125回研究会資料(電子ビームテスティングシンポジ
ウム),平成5年12月9日から10日,第48頁から
51頁、に記載されている。
【0003】この従来技術では、グラフィカルユーザイ
ンターフェイス(Graphical UserInterface:以下GU
Iと略す)を利用した制御画面が紹介されており、画面
上のボタンやスケールにより、走査の開始/終了やフォ
ーカス調整等が行われる。しかし、走査の終了方法に関
する記述は無い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から、微細構造の
観察を行う装置として、走査型電子顕微鏡(Scanning El
ectron Microscope:以下SEMと略す)が利用されてい
る。SEMでは微小ビーム径が実現でき、高分解能の構
造観察が可能であるが、試料表面の観察に限定される欠
点があった。そこで近年、例えば半導体の内部構造を観
察する手段として、走査型イオン顕微鏡(Scanning Ion
Microscope:以下SIMと略す)により試料に断面加工
を行い、その後、試料を傾斜させて加工断面の像観察を
行うSIM装置が開発された。FIBで試料を観察する場
合、試料を加工する場合と比較してビーム電流を小さく
して観察するものの、スパッタリング現象により試料は
加工損傷を受ける。従って、連続的なFIB走査によ
り、SIM像観察を続けると、試料が加工され、観察し
たい構造が破壊されてしまう。試料に不必要な加工損傷
を与えないため、SIM観察時はSEM観察時と比較し
て走査を停止させる頻度が高い。
【0005】近年、ディジタル回路技術の進歩により、
ディジタル信号処理や画像メモリの技術を活用して、コ
ンピュータ画面上にSEM像やSIM像を動画・静止画
を問わず表示できるようになった。微細ビームにより高
分解能画像を得ようとすると、ビーム電流が微弱となる
ため、画像のS/Nを向上させる手段が一般的にとられ
る。これには、例えば、画像データの積算処理や走査を
ゆっくり行う(スロースキャン)手法等がある。
【0006】SEMでは、試料ダメージが比較的少ない
事を前提としているため、走査停止命令が発生した場
合、現在実行中の走査を完了してから終了する手法が一
般的にとられている。従って、スロースキャンが起動さ
れている場合、走査停止命令を出しても、走査中のフレ
ームが終了するまでビーム照射が行われる。また、画像
積算機能を利用している場合、設定されている積算回数
だけ走査を行ってから終了する。
【0007】FIB装置でも、SEMと同様に画像積算
やスロースキャンの手法が用いられるが、前述したとお
り、試料ダメージが大きいため、走査を即時停止してビ
ーム照射を最小限に留める必要がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】ビーム走査の終了を、即
時終了する方法と、現在走査中のフレームを走査してか
ら終了する方法とを選択的に利用できるようにする。
【0009】ビーム走査を即時停止する方法により、走
査条件等を変更設定するために走査を中断したい場合、
不必要な残り走査時間の排除と試料加工損傷の軽減が図
れる。また、現在走査中のフレームを走査してから終了
する方法により、画面の途中で不連続性が無い、良好な
画面を得る事ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を用い
て説明する。図5は実施例で用いたFIBカラムの構成
図である。液体金属イオン源100から放出したイオン
はコンデンサレンズ101と対物レンズ107により、
試料112上に集束する。ビーム加速電圧は30kVで
ある。レンズ間には可変ファパーチャ102,アライナ
/スティグマ103,ブランカ104,ブランキング・
アパーチャ105,デフレクタ106が配置されてい
る。試料112はステージ108により移動できる。ス
テージはx,y,z,チルト,回転の5軸方向に制御さ
れる。FIB照射により、試料112から発生した二次
電子は、二次電子検出器109により検出される。図6
は実施例で用いたFIB制御系の構成図である。FIB
カラム200の制御は制御コンピュータ213から制御
バス212を介して行う。高電圧電源201は光学系に高
電圧を供給し、ビームの加速及び集束を行う。イオン源
制御202はイオン源の加熱及び引き出し電流制御を行
う。絞り制御203は絞りの中心位置及び大きさを制御
する。ブランキング制御204は試料への余計なビーム
照射をなくすために用いる。アライナ/スティグマ制御
205はアライメント及び非点補正を行う。偏向アンプ
206はスキャナ207からの信号を増幅・演算し、デ
フレクタ106を駆動する。スキャナ207は走査制御
回路221とアナログ走査信号発生回路220及びディ
ジタル走査信号発生回路222(D/A変換回路を含
む)から構成されており、走査制御回路221により、
走査の起動及び終了、走査フレーム数の管理及びスキャ
ナの切り替えが行われ、それらの制御信号によりx,y
2軸の信号が出力される。また、ブランキング制御信号
も同時に出力され、ブランキング制御電源204に供給
される。プリアンプ208は二次電子検出器109の信
号を電流/電圧変換し輝度信号を作る。また、内部にロ
ーパスフィルタが内臓されている。画像メモリ209は
プリアンプ出力をディジタル値に変換するA/D変換器
223と画像メモリ225、そして、データを積算処理
する積算制御回路224から構成されている。画像メモ
リに記憶された情報はインポーザ(制御コンピュータ2
13の内部バスに実装されている。)を介してCRT211上
のイメ−ジ・モニタ1にSIM像として表示される。こ
れは主に連続走査でのリアルタイム像観察に利用され
る。また、画像メモリ209の情報は制御バス212を
介して制御コンピュータ213に転送でき、静止画像表
示に活用する。コンピュータ内にデータがあるため、デ
ィジタルズーム等の機能が実現できる他、この画像を下
地として領域を指定し、その部分のみを限定して走査す
るFIB加工に利用できる。ディジタル・スキャナ20
7は主に加工の下地となる静止画像取得と領域を限定し
ての加工に使用され、アナログ・スキャナは主に連続走
査でのリアルタイム像観察,高精細画像形成に利用され
る。ステージ制御210は試料上の所望位置をFIB偏
向可能領域内に移動するために用いる。また、FIBに
よる試料の断面加工後、その断面をFIBにより観察す
るために試料を傾斜する制御も行う。
【0011】本発明の第一の実施例のフローチャートを
図1に、対応するGUI画面を図2に示す。図2の画面
はコンピュータ画面上に表示される複数のウインドウの
うち、SIM画像の表示と走査モードの選択を行うウイ
ンドウを示すものである。イメージ・モニタ画面1内に
はSIM像表示エリア2が配置され、SIM像のリアル
タイム表示が行われる。ビーム走査の起動を行うスター
トボタン3,走査の停止を行うストップボタン4,走査
速度の設定を行うオプションメニュー5,積算回数の設
定を行うオプションメニュー6が配置されている。
【0012】画面上のマウス操作と図6に示すFIB装
置のハードウエアとの関係を次に説明する。
【0013】オプションメニュー5によって、走査速度
を選択すると走査制御回路221により走査速度が変更
される。アナログ走査信号発生回路は走査波形のスロー
プが変更され、ディジタル走査信号発生回路ではビーム
静止時間を規定するクロック周波数が変更される。ま
た、走査速度の変更に伴い、プリアンプ208内にある
フィルタのカットオフ周波数が変更される。つまり、A
/D変換器223前段での信号処理と走査速度選択とは
連動させる。オプションメニュー6によって、画像積算
回数を選択すると積算制御回路224の積算回数が設定
される。積算処理は2種類あり、現在データの加算と蓄
積平均データの減算処理を同時に行うリカーシブモード
と、一定回数の走査を前提にして単純加算を行い、走査
終了時に適正輝度の画像にする単純加算モードがある。
前者は動画像観察時のS/N向上を目的としており、従
来の残光性CRTの機能に対応している。後者はきれい
な静止画像を撮影する際に利用できる。これらの処理は
積算制御回路224と画像メモリ回路225との回路動
作により実施される。
【0014】スタートボタン3をマウス214でシング
ルクリックすると、図1(a)の処理が起動される。連
続走査は走査制御回路221によりアナログ走査信号発
生回路を連続走査モードで起動することにより行われ
る。この信号はスイッチ回路を経て偏向アンプ206に
送られ、FIBカラム200内の偏向器106を駆動し
てFIBが偏向制御される。ストップボタン4をマウス
214でシングルクリックすると図1(c)の処理が起
動される。この処理は走査がフレームの途中であっても
走査終了するものであり、これも走査制御回路221を
介して制御される。ストップボタン4をダブルクリック
すると図1(d)の処理が起動される。この場合、走査
制御回路221は現在走査中のフレームが終了するまで
待ち、フレーム終了時に走査終了するように制御を行
う。これら2種類の走査終了方法を一つのボタンのクリ
ック操作により選択できるようにしたことで、操作性良
く、試料ダメージや無駄時間が少ないSIM像観察作業
が行えるようになった。図1(b)はスタートボタン3
をダブルクリックした場合の処理であり、これは1回走
査を起動する。1回走査は静止画像を撮影するために用
いる手法であり、直前までにフォーカスや走査速度等の
諸条件を調整しておく必要がある。画像積算回数に1以
外が設定されている場合、積算回数分のフレームが走査
される。
【0015】本発明の第二の実施例のフローチャートを
図3に、対応するGUI画面を図4に示す。図4の画面
は図2の画面のスタートボタン3とストップボタン4を
スタート/ストップ兼用ボタン7としたものである。走
査速度と積算回数の設定は図2と同じである。
【0016】走査のスタートとストップを一つのボタン
とした場合、図3のフローチャートに示すように、マウ
スのクリックイベントに対して、現在の走査状況(走査
中か走査停止中か)により処理を変える必要がある。こ
の図3の処理構成により、一つのボタンとマウスクリッ
クの手法により複数のスキャンの開始方法と終了方法が
選択使用でき、試料ダメージや無駄時間が少ないSIM
観察作業が操作性良く行えるようになった。
【0017】FIBで試料を観察する場合、照射するF
IBにより試料表面層を除去し、その下層のSIM像を
観察する。これには連続走査で画像積算処理をしながら
画像観察し、画質の良い所で走査を終了する手法を用い
る。SEMでは、ビームによる試料ダメージが少ない事
から、走査停止命令後、再び登録された積算回数走査し
て画像形成を行う手法がとられている。しかし、SIM
でこれを行うと、試料が加工されてしまい、良いと判断
した時点の画像が失われてしまう。このため、連続走査
で画像積算処理がある場合の停止(フレーム走査後の停
止方法:例えば図1(d))は、走査中のフレームが終
了した時点で画像観察を行うのが望ましい。
【0018】
【発明の効果】本発明により、走査中の画像を保存等の
目的で使用しない場合と使用する場合に応じて、走査の
終了方法を、即時停止とフレーム終了時停止の2方法か
ら選択できるため、試料ダメージの少ないSIM像観察
作業が、操作性良く,時間効率良く行えるようになっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第一の実施例のフローチャー
ト。
【図2】第一の実施例で用いたイメージ・モニタ画面の
説明図。
【図3】本発明における第二の実施例のフローチャー
ト。
【図4】第二の実施例で用いたイメージ・モニタ画面の
説明図。
【図5】実施例で用いたFIBカラムの斜視図。
【図6】実施例で用いたFIB制御系のブロック図。
【符号の説明】
1…イメージ・モニタ画面、2…SIM像表示領域、3
…スタートボタン、4…ストップボタン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオンビームを細く集束させて試料上を走
    査し、試料から放出される二次粒子信号により観察像を
    形成する走査イオン顕微鏡であって、走査速度可変機能
    及び画像積算機能を有しており、フレーム走査の終了方
    法を (1)フレームの途中でも強制的に走査を中止する。 (2)現在走査中のフレームを終了した時点で走査を中
    止する。 のうちから選択して使用できる事を特徴とする走査イオ
    ン顕微鏡。
  2. 【請求項2】前記フレーム走査の終了を、コンピュータ
    画面上に配置されたボタンにより制御する装置であっ
    て、前記ボタンをマウスによりシングルクリックする場
    合とダブルクリックする場合とで走査の終了方法を選択
    できる請求項1に記載の走査イオン顕微鏡。
JP24907495A 1995-09-27 1995-09-27 走査イオン顕微鏡 Pending JPH0992196A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006012474A (ja) * 2004-06-23 2006-01-12 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd イオン質量分離方法及び装置
KR101398730B1 (ko) * 2006-08-01 2014-05-27 이온스코프 리미티드 살아있는 세포의 조사를 위한 주사 이온 컨덕턴스 현미경

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