JPH0991202A - リストベクトル処理装置 - Google Patents

リストベクトル処理装置

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JPH0991202A
JPH0991202A JP7249350A JP24935095A JPH0991202A JP H0991202 A JPH0991202 A JP H0991202A JP 7249350 A JP7249350 A JP 7249350A JP 24935095 A JP24935095 A JP 24935095A JP H0991202 A JPH0991202 A JP H0991202A
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JP
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JP7249350A
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Inventor
Atsushi Watanabe
淳 渡辺
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NEC Computertechno Ltd
Original Assignee
NEC Computertechno Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回のアドレス変換で複数要素のアドレス変
換を可能とし、リストベクトル命令を高速に処理する。 【解決手段】 アドレス変換バッファ400〜403か
らは、論理ページアドレスを上位Mビットと下位Nビッ
トに分けた場合、連続する2のN乗数個のページ変換デ
ータが同時に得られる構成を採っている。ページアドレ
ス一致検出回路200は、リストアドレスレジスタ10
0〜103の各論理ページアドレスの一致を検出し、先
頭要素アドレス選択回路300は一致情報を基に同時処
理が可能な要素を選出する。実アドレス生成回路600
は、同時処理が可能な要素内の、1つの要素に対し、ア
ドレス変換バッファ400〜403を索引して得られる
2のN乗数個のページベースアドレスを、同時処理が可
能な要素のページベースアドレスとして、実アドレスを
生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリストベクトル処理
装置、特にリストベクトルのアドレス変換に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベクトル処理部内のベクトルレジ
スタに格納されているデータを、アドレスとして主記憶
にアクセスする、リストベクトル命令におけるアドレス
変換は、1つのアドレス変換バッファに対し、各アドレ
ス1要素ずつ変換処理を行い、主記憶にアクセスしてい
たが、このような回路では処理性能が悪い。
【0003】特に、近年、リストベクトル高速処理に対
する要求が高まり、複数要素を同時に処理しようとする
試みがなされているが、基本的にリストベクトルアドレ
スはランダムであるため、同時に複数の要素を処理しよ
うとした場合、図11に示すように、同時処理要素数分
の同一な変換データを保持するアドレス変換バッファ4
10〜412と、それらのアドレス変換バッファを独立
に索引するためのアドレス変換バッファ索引アドレス生
成回路590と、実アドレス生成回路610とが必要で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来のリストベク
トル処理装置では、同時処理要素はそれぞれ独立にアド
レス変換バッファを索引するためアドレス変換バッファ
索引アドレスをそれぞれ独立回路で生成し、またアドレ
ス変換バッファを同時処理要素数分だけ並列に保持しな
ければならないため、同時処理要素数が多いとハードウ
ェア量が膨大になり、実装が困難であるという欠点があ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の本発明の装置は、
プログラムでアクセス可能な論理アドレス空間を、論理
ページアドレスの上位Mビットと、下位NビットのM+
Nビットによって分割したページ対応にエントリを有
し、それぞれが前記Nビットの内容を同一とし、かつ2
のM乗数個のアドレス変換データの全部、もしくは一部
を格納する2のN乗数個のアドレス変換バッファを備え
たリストベクトル処理装置において、複数リストベクト
ルアドレスのうちの先頭要素の論理ページアドレスの前
記Mビットの内容で、2のN乗数個の前記アドレス変換
バッファをアクセスし、得られた2のN乗数個のページ
変換データを、前記先頭要素の論理ページアドレスの前
記Nビットの内容で選択するアドレス変換バッファ索引
手段と、前記先頭要素の論理ページアドレスM+Nビッ
トの内容と、その他の複数リストベクトルアドレスの、
論理ページアドレスM+Nビットの内容とが一致してい
るかチェックするページアドレス一致検出手段とを設
け、該チェックの結果に基づき、同一ページ内に収まっ
ている複数個要素については、同時にアドレス変換を行
うことを特徴とする。
【0006】第2の本発明の装置は、プログラムでアク
セス可能な論理アドレス空間を、論理ページアドレスの
上位Mビットと、下位NビットのM+Nビットによって
分割したページ対応にエントリを有し、それぞれが前記
Nビットの内容を同一とし、かつ2のM乗数個のアドレ
ス変換データの全部、もしくは一部を格納する2のN乗
数個のアドレス変換バッファを備えたりリストベクトル
処理装置において、複数リストベクトルアドレスのうち
の先頭要素の論理ページアドレスの前記Mビットの内容
で、2のN乗数個の前記アドレス変換バッファをアクセ
スし、Mビットの内容を同じとする2のN乗数個の論理
ページに対するページ変換を、同時に得ることができる
アドレス変換バッファ索引手段と、前記先頭要素の論理
アドレスMビットの内容と、その他の複数個のリストベ
クトルアドレスの論理アドレスMビットの内容とが一致
しているかをチェックするページアドレス一致検出手段
とを設け、該チェックの結果に基づき、Mビットの内容
を同じとする2のN乗数個のページ内に収まっている複
数個要素については、同時にアドレス変換を行うことを
特徴とする。
【0007】第3の本発明の装置は、プログラムでアク
セス可能な論理アドレス空間を、論理ページアドレスの
上位Mビットと、下位NビットのM+Nビットによって
分割したページ対応にエントリを有し、それぞれが前記
Nビットの内容を同一とし、かつ2のM乗数個のアドレ
ス変換データの全部、もしくは一部を格納する2のN乗
数個のアドレス変換バッファを備えたりリストベクトル
処理装置において、前記論理ページアドレス間の関係を
比較し、正負情報を生成する正負情報生成手段と、前記
正負情報により、複数個のリストベクトルアドレスの先
頭要素の論理ページアドレスのMビットの内容と1とを
加算または減算する演算回路と、前記先頭要素のMビッ
トの内容と前記演算回路の出力を選択する2のN乗数個
の切り替え手段と、前記各切り替え手段の出力でそれぞ
れ各2のN乗数個の前記アドレス変換バッファを索引
し、前記先頭要素の論理ページアドレスのMビットの内
容で示される論理ページアドレスから正または負方向に
連続する2のN乗数個のページ変換データを同時に得る
ことができるアドレス変換バッファ索引手段と、前記先
頭要素の論理ページアドレスMビットの内容で示される
論理ページアドレスから正または負方向に連続する2の
N乗数個のページと、その他の複数個の要素のMビット
の内容が一致しているかをチェックするページアドレス
一致チェック手段とを設け、該チェックの結果に基づ
き、前記先頭要素の論理ページアドレスMビットの内容
で示される論理ページアドレスから正または負方向に連
続する2のN乗数個のページ内に収まっている複数個要
素については、同時にアドレス変換をすることを特徴と
する。
【0008】第4の本発明の装置は、プログラムでアク
セス可能な論理アドレス空間を、論理ページアドレスの
上位Mビットと、下位NビットのM+Nビットによって
分割したページ対応にエントリを有し、それぞれが前記
Nビットの内容を同一とし、かつ2のM乗数個のアドレ
ス変換データの全部、もしくは一部を格納する2のN乗
数個のアドレス変換バッファを備えたリストベクトル処
理装置において、複数リストベクトルアドレスの論理ペ
ージアドレスM+Nビットの内容が、それぞれNビット
部分の内容の異なる2のN乗数個の論理ページアドレス
のいずれかであるかをチェックするページアドレスチェ
ック手段と、該チェックの結果に基づき、2のN乗数個
の前記アドレス変換バッファのそれぞれを、Nビットの
内容の対応する要素の論理ページアドレスのMビットの
部分の内容で索引し、2のN乗数個のページ変換を同時
に得ることができるアドレス変換バッファ索引手段とを
設け、複数個のリストベクトルアドレスの論理ページア
ドレスM+Nビットの内容がNビットの異なる最大2の
N乗数個の論理ページアドレスM+Nと一致していれば
これらの複数個要素については、同時にアドレス変換を
することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
【0010】図1は本発明の第1の実施例のアドレス変
換制御装置の構成図であり、4つのリストアドレスレジ
スタ100〜103と、ページアドレス一致検出回路2
00と、先頭要素アドレス選択回路300と、4つのア
ドレス変換バッファ400〜403と、実アドレス生成
回路600から構成されている。
【0011】ここでは、重複を回避するため、全処理要
素64個の内、先頭の8要素(要素0〜要素7)につい
て説明することとし、また論理アドレス(リストベクト
ルアドレス)のページアドレスを上位4ビット、下位2
ビットの6ビットとし、最大同時処理要素数を4要素と
する。さらに、8要素のページアドレスは以下の値と
し、要素1と要素3の値および要素4と要素5、6の値
が一致しているものとする。
【0012】要素0=000000 要素1=000001 要素2=000010 要素3=000001 要素4=000100 要素5=000100 要素6=000100 要素7=000111 一般に、論理アドレスから、主記憶装置700にアクセ
スする実アドレスを生成するには、図5に示すように、
論理アドレスのページアドレスに対しアドレス変換処理
を行い、変換データ(以下ページベースアドレスとす
る)を得て、得られたページベースアドレスと、論理ア
ドレスのページ内アドレスとを接合することにより実ア
ドレスを生成する。
【0013】本発明も、このような原則に従うが、少量
のハードウェアによって、複数要素の同時処理を可能化
するために、以下のような特徴を有する。
【0014】まず、ページベースアドレスを保持するア
ドレス変換バッファ400〜403の構成を図6に示
す。アドレス変換バッファ400〜403は、それぞれ
ページベースアドレスの下位2ビットの値(00、0
1、10、11のいずれか)であるアドレス変換データ
があらかじめロードされていて、ページアドレスの上位
4ビットにより4つのアドレス変換バッファ400〜4
03を索引することで、4つのページベースアドレスを
得ることが可能な4ウェイインタリーブ構成となってい
る。すなわち、アドレス変換バッファ400には、ペー
ジアドレスの値が0、4、8……60のページベースア
ドレスがロードされ、アドレス変換バッファ401に
は、ページアドレスの値が1、5、9……61のページ
ベースアドレスがロードされ、アドレス変換バッファ4
02、403も同様に、それぞれページアドレス値が
2、6、10……62および3、7、11……63のペ
ージベースアドレスがロードされている。
【0015】図6では、ページアドレスの値が0のペー
ジベースアドレスをPB(00)、ページアドレスの値
が1のページベースアドレスをPB(01)、以下同様
に……PB(63)と表わしている。
【0016】リストアドレスレジスタ100〜103
は、最大同時処理要素数が4要素であるため、4要素毎
に論理アドレスを受け付け、4要素の処理が終了する毎
に未処理要素の若番からリストアドレスレジスタ10
0、101、102、103の順で論理アドレスを受け
付ける回路である。すなわち、本例では、それぞれ要素
0、1、2、3を受け付け、これら4要素の処理が終了
すると要素4、5、6、7を受け付ける。
【0017】ページアドレス一致検出回路200は、上
述の同時処理要素単位毎にページアドレスの値の一致検
出を行うことを、リストベクトル命令の全ての要素を処
理するまで繰り返し、全ての要素を処理した後、次のリ
ストベクトル命令処理を行う回路である。すなわち、ペ
ージアドレス一致検出回路200は、リストアドレスレ
ジスタ100〜103の同時処理単位の4要素(要素0
〜3)のページアドレス6ビットを受け付け、4要素相
互間の値の一致チェックを行うが、この例では前提によ
り要素1と3が一致しているので、これを検出し、その
検出情報を先頭要素アドレス選択回路300に報告す
る。また、1回目のアドレス変換では要素0だけが対象
で、2回目は要素1と3、3回目は要素2が対象である
という処理要素情報を、実アドレス生成回路600に報
告する。
【0018】要素0〜3の処理終了後、4要素処理終了
情報を先頭要素アドレス選択回路300から受けると、
ページアドレス一致検出回路200は、リストアドレス
レジスタ100〜103から新たな4要素(要素4〜
7)のページアドレス6ビットを受け付け、4要素相互
間の値の一致チェックを行い、この例においては要素
4、5、6が一致しているので、その情報を、先頭要素
アドレス選択回路300に報告する。また、要素4〜7
の処理における1回目のアドレス変換は要素4、5、6
が対象で、2回目は要素7が対象であるという処理要素
情報を、実アドレス生成回路600に報告する。
【0019】先頭要素アドレス選択回路300は、ペー
ジアドレス一致検出回路200からの一致情報を基に、
ページアドレスが同じであるため同時にアドレス変換を
行う要素のページアドレスを出力する回路で、同時処理
単位毎に処理され、同時処理要素単位の処理が終了する
まで、1回または複数回に分けて、アドレス変換するペ
ージアドレスを出力することをリストベクトル命令の全
ての要素を処理するまで繰り返し処理を行い、全ての要
素を処理した後、次のリストベクトル命令処理を行う回
路である。
【0020】本例では、先頭要素アドレス選択回路30
0は、リストアドレスレジスタ100〜103からの同
時処理単位の4要素(要素0〜3)のページアドレス6
ビットと、ページアドレス一致検出回路200からの要
素1と3が同一である一致情報を受けると、未処理要素
の最若番である要素0について処理を行う。要素0は一
致する要素がないため要素0のページアドレスを出力
し、要素0の処理は終了となる。次に、残った未処理要
素の最若番要素である要素1のページアドレスを出力す
る。要素1と3はページアドレスが一致していることか
ら要素3も処理終了と判断する。残った未処理要素は要
素2だけであるから、要素2のページアドレスを出力す
ることで同時処理単位の4要素(要素0〜3)は処理終
了となる。
【0021】4要素の処理を終了すると、ページアドレ
ス一致検出回路200に終了報告をすると共に、新たな
4要素(要素4〜7)をリストアドレスレジスタ100
〜103から受け付ける。このときは、未処理要素の最
若番である要素4のページアドレスを出力すると、一致
情報から要素5、6も終了することになり、次に要素7
のページアドレスを出力することで全要素の処理が終了
する。
【0022】アドレス変換バッファ400〜403は図
6のような構成となっており、先頭要素アドレス選択回
路300出力の上位4ビットにより、2の2乗数個(4
個)のページ変換データ(ページベースアドレス)を、
4ウェイインタリーブ方式により同時に読み出し実アド
レス生成回路600に出力する回路である。すなわち、
アドレス変換バッファ400〜403は、まず要素0の
ページアドレス上位4ビットにより、アドレス変換バッ
ファ400を索引し、4つのページベースアドレスPB
(00)〜PB(03)を実アドレス生成回路600に
出力する。続いて、上述のアドレス一致の検出結果に従
って、順次、要素1、要素2、要素4、要素7のページ
アドレス上位4ビットにより、アドレス変換バッファ4
00〜403を索引し、得られたベージベースアドレス
を実アドレス生成回路600に出力する。
【0023】実アドレス生成回路600は図9のような
構成となっており、ページアドレス一致検出回路200
からの処理要素情報と、先頭要素アドレス選択回路30
0からのページアドレス下位2ビットの値を基に、実ア
ドレスを生成して主記憶装置700に出力する回路であ
る。
【0024】本例では、要素0のページアドレス上位4
ビットにより、アドレス変換バッファ400〜403か
ら4ウェイインタリーブで索引された4つのページベー
スアドレスPB(00)〜PB(03)は、要素0のペ
ージアドレスの下位2ビットの値が00であるため、ペ
ージベースアドレス選択回路650は、アドレスバッフ
ァ400の出力のページベースアドレスPB(00)を
選出する。選出したページベースアドレスPB(00)
とリストアドレスレジスタ100〜103のページ内ア
ドレスを接合し4つの実アドレスを生成するが、処理要
素情報から要素0に対する実アドレスだけを有効とし、
主記憶装置700に送出する。
【0025】次に、要素1のページアドレス上位4ビッ
トにより、4ウェイインタリーブで得られた4つのペー
ジベースアドレスPB(00)〜PB(03)は、要素
1のページアドレスの下位2ビットの値を01であるた
め、ページベースアドレス選択回路650は、アドレス
変換バッファ401の出力のページベースアドレスPB
(01)を選出する。選出したページベースアドレスP
B(01)とリストアドレスレジスタ100〜103の
ページ内アドレスを接合し4つの実アドレスを生成する
が、処理要素情報により要素1と、要素3に対する実ア
ドレスを有効とし、主記憶装置700に送出する。
【0026】最後に、要素2に対する処理も同様に行
い、ページベースアドレスPB(02)を選出し、要素
2に対する実アドレスを有効として、主記憶装置700
に送出する。
【0027】次の処理では、要素4のページアドレスで
ページベースアドレスB(04)を得て、要素4〜6の
実アドレスを主記憶装置700に送出し、最後の処理で
要素7のページアドレスにより求めたページベースアド
レスPB(07)により生成した実アドレスを主記憶装
置700に送出する。
【0028】以上のように本実施例の8要素では、従来
8回かかるアドレス変換処理が、要素1、3および要素
4、5、6を同時変換処理することにより、5回のアド
レス変換処理で全処理が終了することになる。
【0029】[実施例2]図2は本発明の第2の実施例
のアドレス変換制御装置の構成図であり、4つのリスト
アドレスレジスタ100〜103と、ページアドレス上
位一致検出回路201と、先頭要素上位アドレス選択回
路301と、4つのアドレス変換バッファ400〜40
3と、実アドレス生成回路601から構成されている。
【0030】本例における前提条件で、第1の実施例に
おけるものと異なる点は、8要素のページアドレスは以
下の値とし、要素1と要素3の上位4ビットの値が一致
して、要素4と要素5、6の上位4ビットの値が一致し
ていることである。
【0031】要素0=000001 要素1=100001 要素2=001011 要素3=100010 要素4=000100 要素5=000101 要素6=000110 要素7=001111 ページアドレス上位一致検出回路201は、同時処理要
素単位毎にページアドレスのうちの上位4ビットの値の
一致検出を行うことを、リストベクトル命令の全ての要
素を処理するまで繰り返し、全ての要素を処理した後、
次のリストベクトル命令処理を行う回路である。すなわ
ち、ベージアドレス上位一致検出回路201は、リスト
アドレスレジスタ100〜103の同時処理単位の4要
素(要素0〜3)のページアドレス上位4ビットを受け
付け、4要素相互間の値の一致チェックを行うが、この
例では前提により要素1と3が一致しているので、これ
を検出し、その情報を先頭要素上位アドレス選択回路3
01に報告する。また、1回目のアドレス変換では要素
0だけが対象で、2回目は要素1と3、3回目は要素2
が対象であるという処理要素情報を、実アドレス生成回
路601に報告する。
【0032】要素0〜3の処理終了後、4要素処理終了
情報を先頭要素上位アドレス選択回路301から受ける
と、ページアドレス上位一致検出回路201は、リスト
アドレスレジスタ100〜103から新たな4要素(要
素4〜7)のページアドレス上位4ビットを受け付け、
4要素相互間の値の一致チェックを行い、この例におい
ては要素4、5、6が一致しているので、その情報を、
先頭要素上位アドレス選択回路301に報告する。ま
た、要素4〜7の処理における1回目のアドレス変換は
要素4、5、6が対象で、2回目は要素7が対象である
という処理要素情報を実アドレス生成回路601に報告
する。
【0033】先頭要素上位アドレス選択回路301は、
ページアドレス上位一致検出回路201からの一致情報
を基に、ページアドレス上位4ビットが同じであるため
に同時にアドレス変換を行う要素のページアドレス上位
ビットを出力する回路で、同時処理単位毎に処理され、
同時処理要素単位の処理が終了するまで、1回または複
数回に分けて、アドレス変換するページアドレス上位4
ビットを出力することをリストベクトル命令の全ての要
素を処理まで繰り返し処理を行い、全ての要素を処理し
た後、次のリストベクトル命令処理を行う回路である。
【0034】本例では、先頭要素上位アドレス選択回路
301は、リストアドレスレジスタ100〜103から
の同時処理単位の4要素(要素0〜3)のページアドレ
ス上位4ビットと、ページアドレス上位一致検出回路2
01からの要素1と3が同一である一致情報を受ける
と、未処理要素の最若番である要素0について処理を行
う。要素0は一致する要素がないため要素0のページア
ドレス上位4ビットを出力し、要素0の処理は終了とな
る。次に、残った未処理要素の最若番要素である要素1
のページアドレスを出力する。要素1と3はページアド
レス上位4ビットが一致していることから要素3も処理
終了と判断する。残った未処理要素は要素2だけである
から、要素2のページアドレス上位4ビットを出力する
ことで同時処理単位の4要素(要素0〜3)は処理終了
となる。
【0035】4要素の処理を終了するとページアドレス
上位一致検出回路201に終了報告をすると共に、新た
な4要素(要素4〜7)をリストアドレスレジスタ10
0〜103から受け付ける。このときは、未処理要素の
最若番である要素4のページアドレス上位4ビットを出
力すると、一致情報から要素5、6も終了することにな
り、次に要素7のページアドレス上位4ビットを出力す
ることで全要素の処理が終了する。
【0036】アドレス変換バッファ400〜403は実
施例1と同様に、図6のような構成となっており、順次
要素0、要素1、要素2、要素4、要素7のページアド
レス上位4ビットにより、ウェイインタリーブ方式によ
りアドレス変換バッファを索引し、得られたページベー
スアドレスを実アドレス生成回路601に出力する。
【0037】実アドレス生成回路601は図10のよう
な構成となっており、ページアドレス上位一致検出回路
201からの処理要素情報と、リストアドレスレジスタ
100〜103の出力のページアドレス下位2ビットの
値を基に実アドレスを生成して主記憶装置700に出力
する回路である。
【0038】本例では、要素0のページアドレス上位4
ビットにより、アドレス変換バッファ400〜403か
ら4ウェイインタリーブで索引された4つのページベー
スアドレスPB(00)〜PB(03)は、ページベー
スアドレス選択回路660〜663それぞれの入力デー
タとなる。要素0に対応するページベースアドレス選択
回路660は、要素0のページアドレスの下位2ビット
の値が01であるため、アドレス変換バッファ401の
出力のページベースアドレスPB(01)を選出する。
ページベースアドレス選択回路661は要素1のページ
アドレス下位2ビットの値によりアドレス変換バッファ
401の出力のページベースアドレスPB(01)を選
出し、同様にページベースアドレス選択回路662は要
素2のページアドレス下位2ビットの値によりアドレス
変換バッファ403の出力のページベースアドレスPB
(03)をページベースアドレス選択回路663は要素
3のページアドレス下位2ビットの値によりアドレス変
換バッファ402の出力のページベースアドレスPB
(02)をそれぞれ選出する。
【0039】実アドレス生成回路601は、それぞれ選
出したページベースアドレス0〜3と、リストアドレス
レジスタ100〜103のページ内アドレスをそれぞれ
接合し、4つの実アドレスを生成するが、1回目の変換
は要素0だけの処理とする処理要素情報から、ページベ
ースアドレス0とリストアドレスレジスタ100のペー
ジ内アドレスから生成された要素0に対する実アドレス
だけを有効とし、主記憶装置700に送出する。
【0040】次に要素1のページアドレス上位4ビット
(1000)により索引された4つのページベースアド
レスPB(32)〜PB(35)は、ページベースアド
レス選択回路660〜663それぞれの入力データとな
る。ページベースアドレス選択回路660〜663は、
それぞれ要素0〜3のページアドレス下位2ビットの値
により、ページベースアドレスPB(33)、PB(3
3)、PB(35)、PB(34)を選出する。それぞ
れ選出したページベースアドレス0〜3と、リストアド
レスレジスタ100〜103のページ内アドレスをそれ
ぞれ接合し、4つの実アドレスを生成するが、処理要素
情報から要素1と要素3に対する実アドレスを有効と
し、主記憶装置700に送出する。
【0041】最後に、要素2に対する処理も同様に行
い、処理要素情報から要素2に対する実アドレスだけを
有効として、主記憶装置700に送出する。
【0042】要素4〜7の実アドレスの生成も同様に生
成され、要素4のページアドレス上位4ビット(000
1)により索引された、ページベースアドレスPB(0
4)〜PB(07)により生成した4つの実アドレスの
内、要素4〜6に対応する実アドレスを有効として主記
憶装置700に送出し、次に要素7のページアドレス上
位4ビット(0011)により索引された、PB(1
2)〜PB(15)により生成した4つの実アドレスの
内、要素7に対応する実アドレスだけを有効として主記
憶装置700に送出する。
【0043】以上のように本実施例の8要素では、第1
の実施例におけるのと同様に、従来8回かかるアドレス
変換処理が、要素1、3および、要素4、5、6を同時
変換処理することにより、5回のアドレス変換処理で処
理が終了する。
【0044】さらに、このようなアドレス変換処理回数
の削減は、第1の実施例においては、ベースアドレス全
体が一致しているときのみ可能であったのに対し、本実
施においては、ベースアドレスのうちの上位4ビットが
一致しているだけであっても可能であるので、より有効
なアドレス変換制御装置を提供できることになる。
【0045】[実施例3]図3は本発明の第3の実施例
のアドレス変換制御装置の構成図であり、4つのリスト
アドレスレジスタ100〜103と、正/負情報生成回
路302と、ページアドレス一致チェック回路202
と、先頭要素アドレス選択回路300と、演算回路37
0と、ページアドレス切り替え回路550と、4つのア
ドレス変換バッファ400〜403と、ページアドレス
切り替え回路550と、4つのアドレス変換バッファ4
00〜403と、実アドレス生成回路601から構成さ
れている。
【0046】ここでは、重複を回避するため、全処理要
素64個の内、先頭の8要素(要素0〜要素7)につい
て説明することとし、また論理アドレス(リストベクト
ルアドレス)のページアドレスを上位4ビット、下位2
ビットの6ビットとし、最大同時処理要素数を4要素と
する。さらに、8要素のページアドレスは以下の値とす
る。
【0047】要素0=000110 要素1=001000 要素2=000111 要素3=001010 要素4=100001 要素5=011111 要素6=011110 要素7=100001 ページベースアドレスを保持するアドレス変換バッファ
400〜403とページアドレス切り替え回路550と
の関係を図7に概念的に示す。アドレス変換バッファ4
00〜403が保持しているデータ構成は第1の実施例
および第2の実施例について図6に示したのと同様であ
る。
【0048】正/負情報生成回路302は、同時処理要
素単位の最若番要素のページアドレスの値と次の番号要
素のページアドレスの値とを比較し、同値であるか最若
番要素のほうが小さい値である時は正方向とし、最若番
要素のほうが大きい値である時は負方向とする正負情報
を生成する回路で、同時時処理要素単位毎に、リストベ
クトル命令の全ての要素を処理するまで繰り返し処理を
行い、全ての要素を処理した後、次のリストベクトル命
令処理を行う回路である。
【0049】すなわち、正/負情報生成回路302は、
リストアドレスレジスタ100〜101からの同時処理
単位のうちの2要素(要素0、1)のページアドレス6
ビットを受けると、要素0と要素1の各ページアドレス
の値を比較して、本例では要素0<要素1であることか
ら正方向処理という正負情報を、ページアドレス一致チ
ェック回路202と演算回路370に出力する。また、
4要素処理終了情報を先頭要素アドレス選択回路300
から受けると、リストアドレスレジスタ100〜101
から新たな2要素(要素4、5)のページアドレス6ビ
ットを受け付け、要素4と要素5の各ページアドレスの
値を比較して要素4>要素5であることから負方向処理
という正負情報を、ページアドレス一致チェック回路2
02と演算回路370に出力する。
【0050】ページアドレス一致チェック回路202
は、同時処理要素単位毎にページアドレスの値の一致チ
ェックを、リストベクトル命令の全ての要素を処理する
まで繰り返し処理を行い、全ての要素を処理した後、次
のリストベクトル命令処理を行う回路である。すなわ
ち、ページアドレス一致チェック回路202は、リスト
アドレスレジスタ100〜103の同時処理単位の4要
素(要素0〜3)のページアドレス6ビットと、正/負
情報生成回路の正負情報と、先頭要素アドレス選択回路
300の出力の要素0のページアドレス6ビットと、演
算回路370の出力である要素0のページアドレス上位
4ビット+1(0010)を受け付け、要素0のページ
アドレス000110から正方向に連続な22 までの範
囲(000110〜001001)において、要素0〜
3のページアドレスがその範囲内の論理ページアドレス
かをチェックし、本例における範囲内の要素である要素
0、1、2が同時処理可能であるとし、その情報を先頭
要素アドレス選択回路300に報告する。また、1回目
のアドレス変換は要素0と1と2が対象で、2回目は要
素3が対象であるという処理要素情報を、実アドレス生
成回路601に報告する。
【0051】要素0〜3の処理終了後、4要素処理終了
情報を先頭要素アドレス選択回路300から受けると、
ページアドレス一致チェック回路202は、リストアド
レスレジスタ100〜103から新たな4要素(要素4
〜7)のページアドレス6ビットと、正/負情報生成回
路302からの正負情報と、先頭要素アドレス選択回路
300からの出力の要素4のページアドレス6ビット
と、演算回路370の出力である要素4のページアドレ
ス上位4ビット−1(0111)を受け付け、要素4の
ページアドレス100001から負方向に連続な22
での範囲(011110〜100001)において要素
4〜7のページアドレスがその範囲内の論理ページアド
レスかをチェックし、範囲内の要素である要素4〜7が
同時処理可能であるとし、その情報を先頭要素アドレス
選択回路300に報告し、要素4〜7の処理における1
回目のアドレス変換は要素4〜7が対象であるという処
理要素情報を、実アドレス生成回路601に報告する。
【0052】先頭要素アドレス選択回路300は、第1
の実施例におけるものと同様である。先頭要素アドレス
選択回路300は、リストアドレスレジスタ100〜1
03からの同時処理単位の4要素(要素0〜3)のペー
ジアドレス6ビットと、ページアドレス一致チェック回
路202からの要素0と1と2が同時処理可能である旨
の情報を受けると、未処理要素の最若番である要素0の
ページアドレスを出力する。要素0と1と2は同時処理
可能であることから要素1、2も処理終了と判断する。
残った未処理要素は要素3だけであるから、要素3のペ
ージアドレスを出力することで同時処理単位の4要素
(要素0〜3)は処理終了となる。そして、4要素の処
理を終了するとページアドレス一致チェック回路202
と、正/負情報生成回路302に終了報告をすると共
に、新たな4要素(要素4〜7)をリストアドレスレジ
スタ100〜103から受け付ける。未処理要素の最若
番である要素4のページアドレスを出力すると、ページ
アドレス一致チェック回路202の一致情報から、要素
5、6、7も終了することになり全要素の処理が終了す
る。
【0053】演算回路370は、正/負情報生成回路3
02からの正負情報と、先頭要素アドレス選択回路30
0からのページアドレス上位4ビットを受け、ページア
ドレス上位4ビット+1または−1を算出して、ページ
アドレス一致チェック回路202と、ページアドレス切
り替え回路550に出力する。
【0054】本例では、演算回路370は、要素0〜3
の処理において、まず要素0のページアドレス上位4ビ
ットと正負情報を受け、正負情報が正であることから、
要素0のページアドレス上位4ビット(0001)+1
の値(0010)を算出してページアドレス一致チェッ
ク回路202と、ページアドレス切り替え回路550に
出力する。次に要素3のページアドレス上位4ビット
(0010)を受け+1演算を行い(0011)を同様
に出力する。
【0055】次の同時処理単位である要素4〜7の処理
では、要素4をページアドレス上位4ビットを受け、正
負情報が負であることから、要素4のページアドレス上
位4ビット(1000)−1の値(0111)を算出し
てページアドレス一致チェック回路202と、ページア
ドレス切り替え回路550に出力し処理を終了する。
【0056】ページアドレス切り替え手段550は図7
のような構成となっており、先頭要素アドレス選択回路
300からのページアドレスの上位4ビットと、演算回
路370の出力4ビットを、正/負情報生成回路302
からの正負情報と先頭要素アドレス選択回路300から
のページアドレスの下位2ビットにより選出し、アドレ
ス変換バッファ400〜403の索引アドレスを決定す
る回路である。本例では、正負情報が正方向であること
と、要素0のページアドレス下位2ビットが10である
ことにより、アドレス変換バッファ402から正方向に
連続な4ページのページベースアドレスPB(06)〜
PB(09)を読み出すバッファ索引アドレスを決定す
る。つまり、アドレス変換バッファ402、403の索
引アドレスは、要素0のページアドレス上位4ビット
(0001)とし、アドレス変換バッファ400、40
1の索引アドレスは、演算回路370の出力4ビット
(0010)とする。
【0057】要素3についてもページアドレス下位2ビ
ットが10であるから同様に、アドレス変換バッファ4
02、403の索引アドレスは要素3のページアドレス
上位4ビット(0010)で、アドレス変換バッファ4
01、402の索引アドレスは、演算回路370の出力
4ビット(0011)とする。
【0058】次に、要素4〜7のバッファ索引アドレス
を決定する。正負情報が負方向であることと、要素4の
ページアドレス下位2ビットが01であることにより、
アドレス変換バッファ401から負方向に連続な4ペー
ジのページベースアドレスPB(33)〜PB(30)
を読み出すバッファ索引アドレスを決定する。つまり、
アドレス変換バッファ400、401の索引アドレス
は、要素4のページアドレス上位4ビット(1000)
とし、アドレス変換バッファ402、403の索引アド
レスは、演算回路370の出力4ビット(0111)と
する。
【0059】アドレス変換バッファ400〜403は、
図7のような構成となっており、ページアドレス切り替
え回路550出力データにより、2の2乗数個(4個)
のページ変換データ(ページベースアドレス)を同時に
読み出し実アドレス生成回路601に出力する回路であ
る。
【0060】アドレス変換バッファ400〜403は、
まず要素0のページアドレスを基にページアドレス切り
替え回路550で決定したそれぞれの索引アドレスによ
り、アドレス変換バッファ400〜403を索引し4つ
のページベースアドレスPB(06)〜PB(09)を
実アドレス生成回路601に出力する。
【0061】順次要素3、要素4のページアドレスを基
に生成された索引アドレスにより、アドレス変換バッフ
ァ400〜403を索引し得られた、ページベースアド
レスPB(10)〜PB(13)および、PB(30)
〜PB(33)を実アドレス生成回路601に出力す
る。
【0062】実アドレス生成回路601は、第2実施例
におけるものと同様であり図10の構成となっている。
すなわち、要素0のページアドレスを基に索引された4
つのページベースアドレスPB(06)〜PB(09)
は、ページベースアドレス選択回路660〜663それ
ぞれの入力データとなる。
【0063】本例では要素0に対応するページベースア
ドレス選択回路660は、要素0のページアドレスの下
位2ビットの値が10であるため、アドレス変換バッフ
ァ402の出力のPB(06)を選出する。ページベー
スアドレス選択回路661は、要素1のページアドレス
下位2ビットの値よりアドレス変換バッファ400の出
力のPB(08)を選出し、同様にページベースアドレ
ス選択回路662は、要素2のページアドレス下位2ビ
ットの値によりアドレス変換バッファ403の出力のP
B(07)を、ページベースアドレス選択回路663
は、要素3のページアドレス下位2ビットの値によりア
ドレス変換バッファ402の出力のPB(06)をそれ
ぞれ選出する。
【0064】実アドレス生成回路601は、それぞれ選
出したページベースアドレス0〜3と、リストアドレス
レジスタ100〜103のページ内アドレスをそれぞれ
接合し、4つの実アドレスを生成するが、1回目の変換
は要素0、1、2の処理とする処理要素情報から、ペー
ジベースアドレス0〜2とリストアドレスレジスタ10
0〜102のページ内アドレスから生成された要素0〜
2に対する実アドレスを有効とし、主記憶装置700に
送出する。
【0065】次に要素3に対する処理も同様に行い、処
理要素情報から要素3に対する実アドレスだけを有効と
して、主記憶装置700に送出する。要素4〜7の実ア
ドレスの生成も同様に生成され、要素4のページアドレ
スを基に索引された4つのページベースアドレスPB
(30)〜PB(33)は、ページベースアドレス選択
回路660〜663それぞれの入力データとなり、それ
ぞれ、PB(33)、PB(31)、PB(30)、P
B(33)を選出して、4つの実アドレスを生成する。
生成された4つの実アドレスは、処理要素情報から全て
有効として主記憶装置700に送出する。
【0066】以上のように本実施例の8要素では、第1
および第2の実施例におけるのと同様に、従来8回かか
るアドレス変換処理が、要素0、1、2および、要素
4、5、6、7を同時変換処理することにより、3回の
アドレス変換処理で処理が終了する。
【0067】本実施例の特徴は、第1および第2の実施
例では、先頭要素がアドレス変換バッファ400以外の
アドレス変換バッファ401〜403のいずれかに格納
されている場合には2回のアドレス変換が必要であるの
に対し、1回のみでよいことである。
【0068】[実施例4]図4は本発明の第4の実施例
のアドレス変換制御装置の構成図であり、4つのリスト
アドレスレジスタ100〜103と、ページアドレスチ
ェック回路210と、アドレス変換バッファ索引アドレ
ス生成回路560と、アドレス変換バッファ400〜4
03と、実アドレス生成回路601から構成されてい
る。
【0069】ここでは、重複を回避するため、全処理要
素64個の内、先頭の8要素(要素0〜要素7)につい
て説明することとし、また論理アドレス(リストベクト
ルアドレス)のページアドレスを上位4ビット、下位2
ビットの6ビットとし、最大同時処理要素数を4要素と
する。さらに、8要素のページアドレスは以下の値とす
る。
【0070】要素0=000001 要素1=000110 要素2=001000 要素3=001000 要素4=100010 要素5=110011 要素6=111000 要素7=111101 ページベースアドレスを保持するアドレス変換バッファ
400〜403と、アドレス変換バッファ索引アドレス
生成回路560との関係を図8に示す。アドレス変換バ
ッファ400〜403が保持しているデータ構成は第
1,第2および第3の各実施例について図6に示したの
と同様である。
【0071】ページアドレスチェック回路210は、同
時処理要素単位毎に以下のようなページアドレスについ
てのチェックをリストベクトル命令の全ての要素を処理
するまで繰り返し処理を行い、全ての要素を処理した
後、次のリストベクトル命令処理を行う回路である。す
なわち、ページアドレスチェック回路210は、リスト
アドレスレジスタ100〜103の同時処理単位の4要
素のページアドレスの下位2ビットを受け付け、4要素
相互間の一致チェックを行い、要素0の値01と異なる
値を持つ要素を同時処理可能要素として検出する(要素
3は要素0と異なる値であるが、下位2ビットだけのチ
ェックでは要素2と同値であるため要素0との同時処理
可能要素とはしない)。検出した要素1、2を要素0と
の同時処理可能要素として、その情報をアドレス変換バ
ッファ索引アドレス生成手段560に報告する。また、
1回目のアドレス変換は要素0、1、2が対象で、2回
目は要素3が対象であるという処理要素情報と各要素の
ページアドレス下位2ビットを実アドレス生成手段60
1に出力する。
【0072】そして、要素0〜3の処理終了後、4要素
処理終了情報をアドレス変換バッファ索引アドレス生成
回路560から受けると、リストアドレスレジスタ10
0〜103から新たな4要素(要素4〜7)の、ページ
アドレスの下位2ビットを受け付け、4要素相互間にお
ける一致チェックを行い、要素4、5、6、7がそれぞ
れ異なり、4要素は同時処理可能という情報を、アドレ
ス変換バッファ索引アドレス生成手段560に報告し、
要素4〜7の処理における1回目のアドレス変換は要素
4、5、6、7が対象であるという処理要素情報と、各
要素のページアドレス下位2ビットを実アドレス生成手
段601に出力する。
【0073】アドレス変換バッファ索引アドレス生成回
路560は、図8のような構成となっており、ページア
ドレスチェック回路210からの情報を受け、一致情報
を基にページアドレス下位2ビットが異なるために同時
アドレス変換する要素のアドレス変換バッファ400〜
403の索引アドレスを出力する回路で、同時処理単位
毎に処理され、同時処理要素単位の処理が終了するま
で、1回または複数回に分けて、アドレス変換バッファ
400〜403の索引アドレスを出力する回路である。
【0074】アドレス変換バッファ索引アドレス生成回
路560は、リストアドレスレジスタ100〜103か
らの同時処理単位の4要素(要素0〜3)のページアド
レス6ビットと、ページアドレスチェック回路210か
らの要素0、1、2が同時処理可能であるという情報を
受けると、要素0のページアドレス下位2ビットの値が
01であることから、要素0のページアドレス上位4ビ
ットを、アドレス変換バッファ401の索引アドレスと
し、要素1のページアドレス下位2ビットの値が10で
あることから、要素1のページアドレス上位4ビット
を、アドレス変換バッファ402の索引アドレスとし、
また要素2のページアドレス下位2ビットの値が00で
あることから、要素2のページアドレス上位4ビット
を、アドレス変換バッファ400の索引アドレスとして
アドレス変換バッファ400〜403に出力する。
【0075】次に未処理の要素3の処理を行い、要素3
のページアドレス下位2ビットが00であることから、
要素3のページアドレス上位4ビットを、アドレス変換
バッファ400の索引アドレスとして出力することで、
同時処理単位の4要素(要素0〜3)は処理終了とな
る。4要素の処理を終了するとページアドレスチェック
回路210に終了報告をすると共に、新たな4要素(要
素4〜7)をリストアドレスレジスタ100〜103か
ら受け付ける。
【0076】ページアドレスチェック回路210からの
要素4〜7が同時処理可能であるという情報を受ける
と、各要素のページアドレス上位4ビットをそれぞれの
要素の下位2ビットに対応するアドレス変換バッファに
索引アドレスとして出力する。要素4のページアドレス
上位4ビットは、アドレス変換バッファ402の索引ア
ドレスとし、要素5のページアドレス上位4ビットは、
アドレス変換バッファ403の索引アドレスとし、要素
6のページアドレス上位4ビットは、アドレス変換バッ
ファ400の索引アドレスとし、要素7のページアドレ
ス上位4ビットは、アドレス変換バッファ401の索引
アドレスとして出力することで全要素の処理が終了す
る。
【0077】アドレス変換バッファ400〜403は、
図8のような構成となっており、アドレス変換バッファ
索引アドレス生成回路560出力データにより、2の2
乗数個(4個)のページ変換データ(ページベースアド
レス)を同時に読み出し実アドレス生成回路601に出
力する回路である。
【0078】アドレス変換バッファ400〜403は、
まず要素0、1、2のページアドレスを基に、アドレス
変換バッファ索引アドレス生成回路560で選出された
それぞれの索引アドレスにより索引し、得られたページ
ベースアドレスPB(08)、PB(01)、PB(0
6)、PB(x)(xは不定値)を実アドレス生成回路
601に出力する。
【0079】次に要素3に対し、アドレス変換バッファ
400〜403を索引し、得られたページベースアドレ
スPB(08)、PB(x)、PB(y)、PB(z)
(xyzは不定値)を実アドレス生成回路601に出力
する。
【0080】最後に要素4〜7に対し、アドレス変換バ
ッファ400〜403を索引し、得られたページベース
アドレスPB(56)、PB(61)、PB(34)、
PB(51)を実アドレス生成回路601に出力する。
実アドレス生成回路601は、第2の実施例におけるも
のと同様であり図10の構成となっている。
【0081】実アドレス生成回路601において、要素
0〜2のページアドレスを基に索引された4つのページ
ベースアドレスPB(08)、PB(01)、PB(0
6)、PB(x)は、ページベースアドレス選択回路6
60〜663それぞれの入力データとなる。要素0に対
応するページベースアドレス選択回路660は、要素0
のページアドレスの下位2ビットの値が01であるた
め、アドレス変換バッファ401の出力のPB(01)
を選出する。ページベースアドレス選択回路661は、
要素1のページアドレス下位2ビットの値によりアドレ
ス変換バッファ402の出力のPB(06)を選出し、
同様にページベースアドレス選択回路662は、要素2
のページアドレス下位2ビットの値によりアドレス変換
バッファ400の出力のPB(08)を、ページベース
アドレス選択回路663は、要素3のページアドレス下
位2ビットの値によりアドレス変換バッファ400の出
力のPB(08)をそれぞれ選出する。
【0082】実アドレス生成回路601は、それぞれ選
出したページベースアドレス0〜3と、リストアドレス
レジスタ100〜103のページ内アドレスをそれぞれ
接合し、4つの実アドレスを生成するが、1回目の変換
は要素0、1、2の処理とする処理要素情報から、ペー
ジベースアドレス0〜2とリストアドレスレジスタ10
0〜102のページ内アドレスから生成された要素0〜
2に対する実アドレスを有効とし、主記憶装置700に
送出する。
【0083】次に要素3に対する処理も同様に行い、処
理要素情報から要素3に対する実アドレスだけを有効と
して、主記憶装置700に送出する。要素4〜7の実ア
ドレスの生成も同様に生成され、各要素のページアドレ
スを基に索引された4つのページベースアドレスPB
(56)、PB(61)、PB(34)、PB(51)
は、ページベースアドレス選択回路660〜663それ
ぞれの入力データとなる。ページベースアドレス選択回
路660は、要素4のページアドレス下位2ビットの値
により、アドレス変換バッファ402の出力のPB(3
4)を選出し、ページベースアドレス選択回路661
は、要素5のページアドレス下位2ビットの値により、
アドレス変換バッファ403の出力のPB(51)を選
出し、ページベースアドレス選択回路662は、要素6
のページアドレス下位2ビットの値により、アドレス変
換バッファ400の出力のPB(56)を選出し、ペー
ジベースアドレス選択回路663は、要素7のページア
ドレス下位2ビットの値により、アドレス変換バッファ
401の出力のPB(61)を選出する。それぞれ選出
したページベースアドレス0〜3と、リストアドレスレ
ジスタ100〜103のページ内アドレスをそれぞれ接
合し、4つの実アドレスを生成し、処理要素情報から全
ての実アドレスを有効とし、主記憶装置700に送出す
る。
【0084】以上のように本実施例の8要素では、第
1,第2および第3の各実施例と同様に、従来8回かか
るアドレス変換処理が、要素0、1、2および、要素
4、5、6、7を同時変換処理することにより、3回の
アドレス変換処理で処理が終了する。
【0085】さらに、本実施例は他の実施例に比べて、
ページアドレスの下位ビットを比較することにより、異
なる場合に同時処理するという特徴を有する。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、小量のハ
ードウェア量によるアドレス変換バッファ制御により1
回のアドレス変換で複数要素のアドレス変換を可能と
し、複数要素について同時処理することによりアクセス
時間が短縮されるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成図である。
【図3】本発明の第3の実施例の構成図である。
【図4】本発明の第4の実施例の構成図である。
【図5】実アドレス生成の一般的な概略図である。
【図6】本発明の第1の実施例および第2の実施例にお
けるアドレス変換バッファ索引の構成図である。
【図7】本発明の第3の実施例におけるアドレス変換バ
ッファ索引の構成図である。
【図8】本発明の第4の実施例におけるアドレス変換バ
ッファ索引の構成図である。
【図9】本発明の第1の実施例における実アドレス生成
回路の構成図である。
【図10】本発明の第2,第3および第4の各実施例に
おける実アドレス生成回路の構成図である。
【図11】従来技術の一例の構成図である。
【符号の説明】
100〜103 リストアドレスレジスタ 200 ページアドレス一致検出回路 201 ページアドレス上位一致検出回路 202 ページアドレス一致チェック回路 210 ページアドレスチェック回路 300 先頭要素アドレス選択回路 301 先頭要素上位アドレス選択回路 302 正/負情報生成回路 370 演算回路 400〜403 アドレス変換バッファ 410 アドレス変換バッファ 550 ページアドレス切り替え回路 560 アドレス変換バッファ索引アドレス生成回路 590 アドレス変換バッファ索引アドレス生成回路 600,601 実アドレス生成回路 610 実アドレス生成回路 650 ページベースアドレス選択回路 660〜663 ページベースアドレス選択回路 700 主記憶装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プログラムでアクセス可能な論理アドレス
    空間を、論理ページアドレスの上位Mビットと、下位N
    ビットのM+Nビットによって分割したページ対応にエ
    ントリを有し、それぞれが前記Nビットの内容を同一と
    し、かつ2のM乗数個のアドレス変換データの全部、も
    しくは一部を格納する2のN乗数個のアドレス変換バッ
    ファを備えたリストベクトル処理装置において、 複数リストベクトルアドレスのうちの先頭要素の論理ペ
    ージアドレスの前記Mビットの内容で、2のN乗数個の
    前記アドレス変換バッファをアクセスし、得られた2の
    N乗数個のページ変換データを、前記先頭要素の論理ペ
    ージアドレスの前記Nビットの内容で選択するアドレス
    変換バッファ索引手段と、 前記先頭要素の論理ページアドレスM+Nビットの内容
    と、その他の複数リストベクトルアドレスの、論理ペー
    ジアドレスM+Nビットの内容とが一致しているかチェ
    ックするページアドレス一致検出手段とを設け、 該チェックの結果に基づき、同一ページ内に収まってい
    る複数個要素については、同時にアドレス変換を行うこ
    とを特徴とするリストベクトル処理装置。
  2. 【請求項2】プログラムでアクセス可能な論理アドレス
    空間を、論理ページアドレスの上位Mビットと、下位N
    ビットのM+Nビットによって分割したページ対応にエ
    ントリを有し、それぞれが前記Nビットの内容を同一と
    し、かつ2のM乗数個のアドレス変換データの全部、も
    しくは一部を格納する2のN乗数個のアドレス変換バッ
    ファを備えたりリストベクトル処理装置において、 複数リストベクトルアドレスのうちの先頭要素の論理ペ
    ージアドレスの前記Mビットの内容で、2のN乗数個の
    前記アドレス変換バッファをアクセスし、Mビットの内
    容を同じとする2のN乗数個の論理ページに対するペー
    ジ変換を、同時に得ることができるアドレス変換バッフ
    ァ索引手段と、 前記先頭要素の論理アドレスMビットの内容と、その他
    の複数個のリストベクトルアドレスの論理アドレスMビ
    ットの内容とが一致しているかをチェックするページア
    ドレス一致検出手段とを設け、 該チェックの結果に基づき、Mビットの内容を同じとす
    る2のN乗数個のページ内に収まっている複数個要素に
    ついては、同時にアドレス変換を行うことを特徴とする
    リストベクトル処理装置。
  3. 【請求項3】プログラムでアクセス可能な論理アドレス
    空間を、論理ページアドレスの上位Mビットと、下位N
    ビットのM+Nビットによって分割したページ対応にエ
    ントリを有し、それぞれが前記Nビットの内容を同一と
    し、かつ2のM乗数個のアドレス変換データの全部、も
    しくは一部を格納する2のN乗数個のアドレス変換バッ
    ファを備えたリストベクトル処理装置において、 前記論理ページアドレス間の関係を比較し、正負情報を
    生成する正負情報生成手段と、 前記正負情報により、複数個のリストベクトルアドレス
    の先頭要素の論理ページアドレスのMビットの内容と1
    とを加算または減算する演算回路と、 前記先頭要素のMビットの内容と前記演算回路の出力を
    選択する2のN乗数個の切り替え手段と、 前記各切り替え手段の出力でそれぞれ各2のN乗数個の
    前記アドレス変換バッファを索引し、前記先頭要素の論
    理ページアドレスのMビットの内容で示される論理ペー
    ジアドレスから正または負方向に連続する2のN乗数個
    のページ変換データを同時に得ることができるアドレス
    変換バッファ索引手段と、 前記先頭要素の論理ページアドレスMビットの内容で示
    される論理ページアドレスから正または負方向に連続す
    る2のN乗数個のページと、その他の複数個の要素のM
    ビットの内容が一致しているかをチェックするページア
    ドレス一致チェック手段とを設け、 該チェックの結果に基づき、前記先頭要素の論理ページ
    アドレスMビットの内容で示される論理ページアドレス
    から正または負方向に連続する2のN乗数個のページ内
    に収まっている複数個要素については、同時にアドレス
    変換をすることを特徴とするリストベクトル処理装置。
  4. 【請求項4】プログラムでアクセス可能な論理アドレス
    空間を、論理ページアドレスの上位Mビットと、下位N
    ビットのM+Nビットによって分割したページ対応にエ
    ントリを有し、それぞれが前記Nビットの内容を同一と
    し、かつ2のM乗数個のアドレス変換データの全部、も
    しくは一部を格納する2のN乗数個のアドレス変換バッ
    ファを備えたリストベクトル処理装置において、 複数リストベクトルアドレスの論理ページアドレスM+
    Nビットの内容が、それぞれNビット部分の内容の異な
    る2のN乗数個の論理ページアドレスのいずれかである
    かをチェックするページアドレスチェック手段と、 該チェックの結果に基づき、2のN乗数個の前記アドレ
    ス変換バッファのそれぞれを、Nビットの内容の対応す
    る要素の論理ページアドレスのMビットの部分の内容で
    索引し、2のN乗数個のページ変換を同時に得ることが
    できるアドレス変換バッファ索引手段とを設け、 複数個のリストベクトルアドレスの論理ページアドレス
    M+Nビットの内容がNビットの異なる最大2のN乗数
    個の論理ページアドレスM+Nと一致していればこれら
    の複数個要素については、同時にアドレス変換をするこ
    とを特徴とするリストベクトル処理装置。
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Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6027047A (ja) * 1983-07-22 1985-02-12 Nec Corp デ−タ処理装置
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JPS63136259A (ja) * 1986-11-28 1988-06-08 Hitachi Ltd ベクトル処理装置
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