JPH0991001A - 制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御部に記憶されている操作項目に対する操
作の重要度を示すレベルを変更することができないとい
う課題を解決し、操作を行う作業者の熟練度に応じた操
作項目のレベルを任意に設定可能な制御装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 現在設定されている操作レベルを取得する現
レベル取得手段６と、取得した現レベルに応じた情報を
表示する情報表示手段５と、操作レベルを任意のタイミ
ングで変更することを受け付けるレベル変更手段８と、
入力されたレベルの情報を保持する現レベル保持手段９
とを備えた操作設定部を制御部に設けることにより、操
作の重要度を任意に設定して操作ミスによる生産設備の
故障や破損を少なくし、作業者の操作性を向上すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は生産設備の制御を行う制
御装置の中で、主に操作項目の操作レベルを任意に設定
することができる制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の制御装置は図１０に示す
ように構成され、あらかじめすべての操作項目をｎ種類
（ｎは１以上の整数）の操作の重要度を示すレベルにわ
けて制御部１７に記憶させておき、通常は表示部１と操
作部２により最低レベルの操作のみで生産設備を稼動
し、同最低レベル以外の操作が必要な場合はパスワード
を入力することで操作可能となるように構成されたもの
であり、あらかじめ制御部１７に記憶されている操作項
目の操作のレベルを任意に表示部１に表示して確認した
り、前記レベルに変更を加えたりすることは不可能な構
成になっているものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の制御装置では、生産設備を操作する作業者の操作熟練
度に各々の操作項目に対する操作のレベルが合致せず、
操作ミスをして生産設備の故障をまねくおそれがある場
合でも、上記制御部に記憶されている操作項目に対する
操作のレベルを操作を行う作業者に応じて変更すること
ができないという課題を有していた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明による制御装置は、現在設定されている操作レ
ベルを取得する現レベル取得手段と、取得した現レベル
に応じた情報を表示する情報表示手段と、操作レベルを
任意のタイミングで変更することを受け付けるレベル変
更手段と、入力されたレベルの情報を保持する現レベル
保持手段とを備えて生産設備の稼動を制御する制御部
と、この制御部を操作する操作部と、この操作部で指示
した操作内容と操作対象の情報ならびに管理情報等を表
示する表示部と、操作部で操作する複数の操作項目の全
てを前記表示部に表示し、このすべての操作項目を操作
を行う作業者の操作熟練度に対応した操作の重要度によ
ってレベル１〜レベルｎまで任意に設定して制御部に記
憶させるために制御部内に設けられた操作設定部とから
なり、すべての操作項目を操作の重要度によってレベル
１〜レベルｎまで任意に設定して操作項目の操作のレベ
ルを任意に変更できる構成としたものである。

【０００５】

【作用】この構成により、すべての操作項目の操作の重
要度を操作設定部に記憶させ、また上記操作設定部に記
憶した操作のレベルを任意に変更することにより、作業
者の熟練度に応じた操作項目の操作のレベルが設定でき
る。

【０００６】

【実施例】

（実施例１）以下、本発明の第１の実施例について図１
〜図７を用いて説明する。

【０００７】図１は同実施例による制御装置の構成を示
すブロック図、図２は同制御装置の制御部４内に配置さ
れた操作設定部３の構成を示すブロック図、図３、図４
は同制御装置の表示部１に表示される表示画面の一例を
示す操作画面図、図５、図６は上記表示部１に表示され
る操作画面の重要度の表示と変更処理の方法をそれぞれ
示すフローチャートである。

【０００８】図１、図２において４は制御部であり、こ
の制御部４は、表示部１にレベルの表示を行う情報表示
手段５と、保持されている現レベルデータ７を取得する
現レベル取得手段６と、操作部２よりレベルの変更があ
るときレベルの変更を行うレベル変更手段８と、現在の
レベルを保持する現レベル保持手段９と、最初にあらか
じめ設定されていた各操作項目の初期レベルデータ１０
を有する操作設定部３を内部に配置した構成としてい
る。

【０００９】このように構成された本発明の制御装置に
ついて以下にその動作を説明する。まず、設備の管理者
が経験の浅い作業者が操作をすると設備の故障や破損等
の恐れがあるために当該操作を禁止する目的で操作のレ
ベルの変更を行うとき、図５のフローチャートに示すよ
うに制御部４はまず現在レベルの取得を行い（処理１−
１）、表示部１に各操作項目のレベルにあった情報を表
示する（処理１−２）。次に、図６のフローチャートに
示すようにレベル変更手段８が操作部２より変更する操
作項目のレベルデータを得て（処理２−１）、現レベル
保持手段によって現在のレベルを保持し（処理２−
２）、変更された同レベルが確定した時に現在のレベル
データに保存する（処理２−３、処理２−４）。

【００１０】また、図７に示すように設備を操作する作
業者のレベルが高くなると操作することができる操作項
目が多くなり、逆に同作業者のレベルが低くなると操作
することのできる操作項目が少なくなる。

【００１１】従って、ある操作項目がレベル１からレベ
ル４に変更されたとき、レベル１〜３の操作項目しか操
作することができない作業者には、レベルの変更後にこ
の操作項目の操作を禁止し、また、このとき前記操作項
目の表示色を変更することで当該作業者に前記操作項目
が操作不可能であることを視覚的に明示する。

【００１２】また、図４に示すように表示部１に表示さ
れている画面ボタン１６を操作部２より操作すると、最
初に設定されていた初期レベルデータ１０と現在の現レ
ベルデータ７を置き換えることで現在設定されている操
作のレベルをすべて放棄し、操作のレベルを一番最初の
レベルに戻すことができるように構成している。

【００１３】なお、図３は前記の動作において、通常、
設備で表示されている操作画面の一例を示したもので、
図４はレベルを変更する際に表示される操作画面の一例
を示したものである。

【００１４】従って、各操作項目毎に操作項目のレベル
を任意に変更させることで操作を行う作業者の熟練度に
応じた操作項目を自由に設定できるようになるため、作
業者の操作ミスによる生産設備の故障や破損を少なくで
き、作業者の操作性も向上する。

【００１５】尚、前記実施例では、１〜３階層の場合を
示したが、第３階層を越える場合も同様に操作項目の操
作レベルの変更を行うことができる。

【００１６】（実施例２）以下、本発明の第２の実施例
について図８、図９を用いて説明する。

【００１７】図８は、操作項目を関連する項目毎に第１
階層〜第３階層に枝分けしてブロック化した構成を示す
ブロック図であり、同図において１１は第１階層のレベ
ル１の操作項目、１２は第２階層のレベル１の操作項
目、１３は第３階層のレベル２の操作項目であり、各々
の操作項目と同一の列にある操作項目は同一階層に属す
る。また、１１，１２，１４は操作者の重要度がレベル
１に、１３は操作者の重要度がレベル２に、１５は操作
者の重要度がレベル３に設定されている操作項目であ
る。

【００１８】第１階層のレベル１の操作項目１１におい
て、同操作項目の操作者の重要度をレベル１からレベル
３に変更すると、図９に示すように、第２階層のレベル
１の操作項目１２と第３階層のレベル１の操作項目１４
は操作者の重要度がレベル１からレベル３へ、第３階層
のレベル２の操作項目１３は操作者の重要度がレベル２
からレベル３に自動的に上位階層のレベルに対応して引
きあがる。

【００１９】従って、操作項目の操作者の重要度を向上
させるように変更すると下位階層の操作者の重要度は自
動的に引き上げられ、設定の間違いによる操作不可能な
階層及び、操作項目の発生や設定の不整合をなくすこと
ができ作業者の操作性が向上する。

【００２０】

【発明の効果】このように本発明による制御装置は、制
御部に設けられた操作設定部によりすべての操作項目の
操作の重要度をレベル１〜レベルｎまで任意に設定でき
るものであり、レベルの細分化により高度な熟練を要す
る操作項目をより高いレベルに設定することで低いレベ
ルの操作しか行えない作業者が、間違って操作し、生産
設備の故障をまねくことを少なくでき、しかも操作を行
う作業者の熟練度に応じた操作項目を自由に選択して設
定できるため作業者の操作性が向上するという効果が得
られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例による制御装置の構成を
示すブロック図

【図２】同制御装置の操作設定部の構成を示すブロック
図

【図３】同制御装置の制御部に表示される操作内容と操
作の対象の情報を示す操作画面図

【図４】同制御装置の制御部内の操作設定部に記憶され
ている操作項目の難易度の情報を示し、同難易度の変更
を行う際の操作画面図

【図５】同実施例による重要度の表示処理方法を示すフ
ローチャート

【図６】同実施例による重要度の変更処理方法を示すフ
ローチャート

【図７】同実施例による作業者のレベルと操作可能範囲
の相関を示す相関図

【図８】本発明の第２の実施例による操作項目を関連す
る項目毎に第１階層〜第３階層に枝分けしてブロック化
したブロック図

【図９】同実施例によるレベル変更後のブロック図

【図１０】従来の制御装置の構成を示すブロック図

【符号の説明】

１ 表示部 ２ 操作部 ３ 操作設定部 ４ 制御部 ５ 情報表示手段 ６ 現レベル取得手段 ７ 現レベルデータ ８ レベル変更手段 ９ 現レベル保持手段 １０ 初期レベルデータ １１ 第１階層のレベル１の操作項目（１） １２ 第２階層のレベル１の操作項目（１−１） １３ 第３階層のレベル２の操作項目（１−１−１） １４ 第３階層のレベル１の操作項目（１−２−１） １５ 第３階層のレベル３の操作項目（１−３−１） １６ 画面ボタン

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現在設定されている操作レベルを取得す
   る現レベル取得手段と、取得した現レベルに応じた情報
   を表示する情報表示手段と、操作レベルを任意のタイミ
   ングで変更することを受け付けるレベル変更手段と、入
   力されたレベルの情報を保持する現レベル保持手段とを
   備えて生産設備の稼動を制御する制御部と、この制御部
   を操作する操作部と、この操作部で指示した操作内容と
   操作対象の情報ならびに管理情報等を表示する表示部
   と、前記操作部で操作する複数の操作項目の全てを前記
   表示部に表示し、このすべての操作項目を操作を行う作
   業者の操作熟練度に対応した操作の重要度によってレベ
   ル１〜レベルｎ（ｎは１以上の整数）まで任意に設定し
   て制御部に記憶させるために制御部内に設けられた操作
   設定部により構成され、通常の使用時は、上記表示部に
   はｎレベルのうち任意のレベルの表示とこれに伴う操作
   のみで生産設備を稼動し、他のレベルの操作が必要な場
   合には操作部にあらかじめ定められた情報を入力するこ
   とにより表示部に表示すると共にこれに伴う操作が行え
   るようにした制御装置。
2. 【請求項２】 操作設定部で設定する複数の操作項目を
   関連する項目毎に第１〜第ｎ階層に枝分けしてまとめて
   ブロック化し、このブロック化した中で、上位階層の重
   要度を示すレベルを向上するように変更した際に、この
   階層に枝分けしてまとめた下位階層の設定レベルの中に
   変更した設定レベル未満のレベルのものがあれば、変更
   した設定レベルと同じレベルまで引き上げるようにした
   請求項１記載の制御装置。