JPH0990619A - 光硬化型組成物及び感光性カプセル - Google Patents

光硬化型組成物及び感光性カプセル

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JPH0990619A
JPH0990619A JP24155495A JP24155495A JPH0990619A JP H0990619 A JPH0990619 A JP H0990619A JP 24155495 A JP24155495 A JP 24155495A JP 24155495 A JP24155495 A JP 24155495A JP H0990619 A JPH0990619 A JP H0990619A
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JP
Japan
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photocurable composition
dye
photosensitive
unsaturated group
polymerization inhibitor
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JP24155495A
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Masayuki Tsuda
政之 津田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度を有する光硬化型組成物及び感光性カ
プセルを提供することを目的としている。 【解決手段】 少なくとも染料、顔料等の色素材料と、
光に反応して硬化する感光性材料とを含有する光硬化型
組成物であって、前記感光性材料は、不飽和基含有化合
物で構成され、且つ前記不飽和基含有化合物中の重合禁
止剤濃度が略500ppmを越えないことを特徴とす
る。重合禁止剤の量が略500ppmを越えない範囲に
おいては、重合禁止剤濃度の低下に伴って感度が向上す
ることが確認された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置ある
いはプリンター等に使用される、光硬化型組成物及び感
光性カプセルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、染料前駆体、染料、顔料等の色素
材料等を内包し、光に反応して機械的強度が変化する感
光性カプセルが、特開平5−066559号公報等に開
示されている。また、前記色素材料を内包し、光に反応
して機械的強度が変化する感光性カプセルを用い、前記
感光性カプセルを露光した後、加圧などによって強度の
弱い感光性カプセルのみを破壊する現像方法によって受
像紙に画像を形成する画像形成装置が特開平5−068
871号、同5−066559号、同5−297552
号公報等に開示されている。
【0003】これらの画像形成装置に用いられている感
光性カプセルには、色素材料等を含有した光硬化型組成
物が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の光硬化型組成物或いは感光性カプセルにおいては、画
像形成装置或いはプリンター等に使用する場合では、光
硬化感度が不十分なために、画像記録に時間がかかる、
或いは画像記録時間を短くするために露光エネルギーを
大きくしなければならず装置が大型化するといった問題
があった。前記光硬化型組成物の感度が不十分である理
由の一つとして、不飽和基含有化合物に通常含まれてい
る重合禁止剤が硬化反応を阻害しているためと考えられ
る。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、高感度を有する光硬化型組成物
及び感光性カプセルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の光硬化型組成物は、少なくとも染
料、顔料等の色素材料と、光に反応して硬化する感光性
材料とを含有する光硬化型組成物であって、前記感光性
材料は、不飽和基含有化合物等で構成され、且つ前記不
飽和基含有化合物中の重合禁止剤濃度が略500ppm
を越えないことを特徴とする。
【0007】従来の感光性カプセル等に使用されている
不飽和基含有化合物は、保存安定性を付与するために重
合禁止剤が必ず配合されている。前記重合禁止剤は、発
生したラジカルと速やかに反応し、引き続き重合を継続
できない安定なラジカル或いは中性物質に変える試薬の
ことを言い、重合防止剤、ラジカル禁止剤とも呼ばれ
る。このように重合禁止剤は、ある一定期間重合を抑え
ることができるので、不飽和基含有化合物を保存させる
場合、長期間の保存が可能となる。従って保存安定性を
考慮せず感度のみに注目すると、重合禁止剤は添加して
いない方が当然感度は良い。しかしながら重合禁止剤を
全く添加していない場合では、保存安定性が著しく低下
することとなる。もちろん不飽和基含有化合物の構造、
性質等の相違により配合される重合禁止剤の成分及びそ
の量は異なる。
【0008】我々は前記重合禁止剤に注目し、数々の検
討を重ねた結果、重合禁止剤の量が略500ppmを越
えない範囲において、重合禁止剤濃度の低下に伴って感
度が向上することが確認され、本件を発明するに至っ
た。
【0009】また、請求項2記載の光硬化型組成物は、
前記不飽和基含有化合物が、少なくともアクリル酸エス
テル類或いはメタクリル酸エステル類を含むことを特徴
とする。不飽和基含有化合物としてアクリル酸エステル
類或いはメタクリル酸エステル類を用いると感度は最も
良い値を示す。
【0010】また、請求項3記載の感光性カプセルは、
前記光硬化型組成物を内包することを特徴とする。カプ
セル化することにより、光硬化型組成物をそのまま保存
した場合よりも保存安定性が向上した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】光硬化型組成物は、少なくとも染料、顔料
等の色素材料と、光に反応して硬化する感光性材料とを
含有する。
【0013】前記色素材料は、染料、無機顔料、有機顔
料、及び顕色剤等と反応して変色する染料前駆体等が使
用可能である。感光性材料への溶解性或いは分散性等を
考慮すると、キサンテン系染料、クマリン系染料、メロ
シアニン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、メチ
ン系染料、オキサジン系染料、フェニルメタン系染料、
シアニン系染料、アゾ系染料、アントラキノン系染料、
ピラゾリン系染料、スチルベン系染料、キノリン系染
料、ロイコ染料等の染料、モノアゾ系顔料、ジスアゾ系
顔料、アゾレーキ顔料、キナクリドン系顔料、ペリレン
系顔料、アンスラピリミジン系顔料、イソインドリノン
系顔料、スレン系顔料、フタロシアニン系顔料等の有機
顔料、カーボンブラック、黄鉛、ベンガラ、酸化チタ
ン、モリブデン赤、カドミウムレッド、コバルトブル
ー、クロムグリーン等の無機顔料が望ましい。また同様
に、染料前駆体として望ましいのは、ジフェニルメタン
系化合物、トリフェニルメタン系化合物、ビスフェニル
メタン系化合物、キサンテン系化合物、チアジン系化合
物、フルオラン系化合物、スピロピラン系化合物等が挙
げられる。なおこれらの色素材料は、単独でも複数混合
してもよい。
【0014】前記感光性材料は、光に感応して硬化する
重合性物質であり、通常、光重合開始剤と不飽和基含有
化合物と重合禁止剤とを混合して用いられる。
【0015】前記光重合開始剤は、光に感応し不飽和基
含有化合物の重合を開始させるものであり、直接解裂
型、水素引き抜き型、2分子系等の開始剤が使用可能で
ある。これらの開始剤の具体例としては、芳香族カルボ
ニル化合物、アセトフェノン類、有機過酸化物、ジフェ
ニルハロニウム塩、有機ハロゲン化物、2、4、6−置
換−S−トリアジン類、2,4,5−トリアリールイミ
ダゾール2量体、アゾ化合物、染料ボレート錯体、鉄ア
レーン錯体、チタノセン化合物等が挙げられる。望まし
くは、ベンゾフェノン、ベンジル、キサントン、チオキ
サントン、アントラキノン、アセトフェノン、2,2−
ジメチル−2−モルフォリノ−4´−メチルチオアセト
フェノン、ベンゾイルパーオキサイド、3,3′,4,
4′−テトラキス(t−ブチルジオキシカロボニル)ベ
ンゾフェノン、ジフェニルヨードニウムブロマイド、ジ
フェニルヨードニウムクロライド、四塩化炭素、四臭化
炭素、2,4,6−トリストリクロロメチル−S−トリ
アジン、(η5 −2,4−シクロペンタジエン−1−イ
ル)[(1,2,3,4,5,6−η)−(1−メチル
エチル)ベンゼン]鉄(1+) ヘキサフルオロホスフ
ェート(1−)等が上げられる。また、これらの光重合
開始剤は、単独でも、2種以上を混合したものでもよ
い。
【0016】前記不飽和基含有化合物としては、エチレ
ン系不飽和基を有する化合物、エポキシ基を有する化合
物等が挙げられるが、感度、光重合開始剤とのマッチン
グ等を考慮するとエチレン系不飽和基を有する化合物が
望ましい。エチレン系不飽和基を有する化合物として
は、アクリル酸及びその塩、アクリル酸エステル類、ア
クリルアミド類、メタクリル酸及びその塩、メタクリル
酸エステル類、メタクリルアミド類、無水マレイン酸、
マレイン酸エステル類、イタコン酸エスル類、スチレン
類、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、N−ビニル
複素環類、アリルエーテル類、アリルエステル類、及び
これらの誘導体等が挙げられる。この中でもアクリル酸
エステル類あるいはメタクリル酸エステル類を用いた場
合、特に感度が良いので、アクリル酸エステル類あるい
はメタクリル酸エステル類を用いるのが特に望ましい。
【0017】アクリル酸エステル類の具体例としては、
ブチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、エ
チルヘキシルアクリレート、ベンジルアクリレート、フ
ルフリルアクリレート、エトキシエチルアクリレート、
トリシクロデカニルオキシアクリレート、ノニルフェニ
ルオキシエチルアクリレート、ヘキサンジオールアクリ
レート、1,3ージオキソランアクリレート、ヘキサン
ジオールジアクリレート、ブタンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、トリシクロデカンジメ
チロールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ
アクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、テト
ラメチロールメタントリアクリレート、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、テトラメチロールメタンテト
ラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート、ジペンタエリスリトールのカプロラクトン付加
物のヘキサアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、トリメチロールプロパンのプロピレンオ
キサイド付加物のトリアクリレート、ポリオキシエチレ
ン化ビスフェノールAのジアクリレート、ポリエステル
アクリレート、ポリウレタンアクリレート等が挙げられ
る。
【0018】メタクリル酸エステル類の具体例として
は、ブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルメタク
リレート、フルフリルメタクリレート、エトキシエチル
メタクリレート、ヘキサンジオールメタクリレート、ヘ
キサンジオールジメタクリレート、1,3ージオキソラ
ンメタクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ビスフェノ
ールAジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメ
タクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリ
レート、ジペンタエリスリトールのカプロラクトン付加
物のヘキサメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、トリメチロールプロパンのプロピレ
ンオキサイド付加物のトリメタクリレート、ポリオキシ
エチレン化ビスフェノールAのジメタクリレート、ポリ
エステルメタクリレート、ポリウレタンメタクリレート
等が挙げられる。
【0019】又、これらの不飽和基含有重合性物質は単
独であってもよいし、あるいは2種以上を混合したもの
でもよい。
【0020】前記重合禁止剤は、保存性を向上させるた
めに混合させる物質であり、ある一定期間、発生したラ
ジカルと速やかに反応し、引き続き重合を継続できない
安定なラジカル或いは中性物質に変える働きをする。具
体例としては、ジ−p−フルオルフェニルアミン、ジフ
ェニルピクリルヒドラジン、トリ−p−ニトロフェニル
メチル、ベンゾキノン、クロラニル、p−t−ブチルカ
テコール、ヒドロキノン、m−ジニトロベンゼン、ニト
ロベンゼン、p−フェニルジアミン、硫黄等が挙げられ
る。もちろんこれらの重合禁止剤は、不飽和基含有化合
物に対して略500ppmを越えてはならない。
【0021】前記光硬化型組成物の組成比としては、不
飽和基含有化合物が100重量部とすると、色素材料は
0.1〜10重量部、光重合開始剤は0.1〜20重量
部が望ましい。この時不飽和基含有化合物中に含まれる
重合禁止剤は、不飽和基含有化合物に対して略500p
pmを越えてはならない。
【0022】次に、実施例を記述するが、本発明はこの
実施例に限定されるものではなく、これまでに記述され
た範囲で、用いられる材料物質、その量比及び作製条件
を変更しても実施可能である。
【0023】まず、画像形成材料としてイエローの顔料
を含有し、450nm付近に感光感度を持つイエロー画
像記録用光硬化型組成物について説明する。
【0024】実施例1 重合禁止剤濃度(p−t−ブチルカテコール)100p
pmのテトラメチロールメタントリアクリレート100
重量部に高分子ポリウレタンを分散剤として用い、アゾ
バリウムレーキ系顔料を3重量部分散させる。これにク
マリン系染料0.5重量部、N、N−ジメチルアニリン
1重量部、光重合開始剤である(η5 −2,4−シクロ
ペンタジエン−1−イル)[(1,2,3,4,5,6
−η)−(1−メチルエチル)ベンゼン]鉄(1+)ヘ
キサフルオロホスフェート(1−)3重量部を加え、1
00℃で10分間加熱することによりイエロー画像記録
用光硬化型組成物を得た。
【0025】実施例2〜4 前記実施例1のテトラメチロールメタントリアクリレー
トの重合禁止剤濃度を200、300、400ppmと
種々変化させた以外は、実施例1と同様にしてイエロー
画像形成用光硬化型組成物を得た。
【0026】比較例1〜3 前記実施例1のテトラメチロールメタントリアクリレー
トの重合禁止剤濃度を500、800、1000ppm
と種々変化させた以外は、実施例1と同様にして比較用
のイエロー画像形成用光硬化型組成物を得た。
【0027】上記実施例1〜4及び比較例1〜3にて作
製した光硬化型組成物の感光感度測定結果を、図1にま
とめた。図1から明らかなように、略500ppmを越
えない範囲においては重合禁止剤濃度の低下に伴って感
度が向上することが確認された。
【0028】感光感度の測定に当たっては、光硬化型組
成物を透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィ
ルムの上に厚さ10μm程度に塗布し、酸素遮断する目
的で、更にその上から同様のPETフィルムをかぶせ、
これを分光感度計(ナルミ商会製)にセットして、光硬
化型組成物の感度を測定した。測定結果は、比較例1の
光硬化型組成物が硬化する最低エネルギーを基準(10
0)とした相対感度として表示しており、その数値が小
さいものほど感光感度が高い。
【0029】次に前記光硬化型組成物を内包した感光性
カプセルについて説明する。
【0030】感光性カプセルは、外郭部と、その内部の
液状成分とから成る。
【0031】感光カプセルの平均粒径は、5μm〜20
μmが適当と考えられるが、特に限定されるものではな
い。
【0032】上記構成の感光性カプセルは、すでに当業
界において公知の技術となっている方法で作製すること
が可能である。例えば、米国特許第2800457号、
同第2800458号明細書等に示されるような水溶液
からの相分離法、特公昭38−1974号、同昭42−
446号、同昭42−771号公報等に示されるような
界面重合法、特公昭36−9168号、特開昭51−9
079号公報等に示されるモノマーの重合によるin−
situ法、英国特許第952807号、同第9650
74号明細書に示される融解分散冷却法等があるが、こ
れに限定されるものではない。
【0033】感光カプセルの外郭部の形成材料として
は、前記カプセル製造方法にて外郭部が作製可能なもの
であれば、無機物質でも有機物質でもよい。望ましく
は、有機物質であり、光を十分に透過させるような材質
がより好ましい。
【0034】具体例としては、ゼラチン、アラビアゴ
ム、デンプン、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコー
ル、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポルユリア、ポリウレタン、ポリスチレン、ニ
トロセルロース、エチルセルロース、メチルセルロー
ス、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素−ホルムア
ルデヒド樹脂等、及びこれらの共重合物等が挙げられ
る。
【0035】次に、実施例を記述するが、本発明はこの
実施例に限定されるものではなく、これまでに記述され
た範囲で、用いられる材料物質、その量比及び作製条件
を変更しても実施可能である。
【0036】実施例5〜8及び比較例4〜6.乳化剤で
ある5%ポリスチレンスルホン酸の一部ナトリウム塩水
溶液と5%スチレン−無水マレイン酸共重合体水溶液の
1:1水溶液100cc中に、前記実施例1〜4及び比
較例1〜3にて作製した光硬化型組成物を各々加え、ホ
モジナイザーで6000回転、5分間かくはんして水溶
液中に液状成分が5〜20μmの大きさの液滴として存
在する、いわゆるO/Wエマルジョンを得た。
【0037】別に、ホルムアルデヒド37%水溶液に市
販のメラミン粉末を加え、水酸化ナトリウム溶液によっ
てPH9.0に調整し、水温60度で30分間加熱して
メラミン・ホルムアルデヒドプレポリマーを得た。
【0038】先に作製したO/Wエマルジョンにメラミ
ン・ホルムアルデヒドプレポリマーを加え、アジホモミ
キサーなどによって100〜300回転でかくはんしつ
つ水温が80℃になるように加熱した状態で5時間保持
し、その後PH7に調整して常温まで冷却した。この結
果、O/Wエマルジョンの液滴のまわりにメラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂の壁材が析出し、重合禁止剤濃度が
異なるイエロー感光性カプセルエマルションが各々得ら
れた。
【0039】こうして得られた感光性カプセルの感度を
測定したところ、図1に示した光硬化型組成物にて測定
した場合と同様の結果となった。また、100℃での保
存安定性を比較したところ、いずれもカプセル化するこ
とによりより長期間の保存が可能となった。つまり保存
安定性が向上した。
【0040】これまでの実施例及び比較例では、イエロ
ー顔料を含有したイエロー画像記録用光硬化型組成物に
ついて説明してきた。しかしながら、マゼンタの顔料を
含有し、550nm付近に感光感度を持つマゼンタ画像
記録用光硬化型組成物、及びシアンの顔料を含有し、6
50nm付近に感光感度を持つシアン画像記録用光硬化
型組成物についても同様の結果が得られた。
【0041】尚、以上の本発明は上述した実施の形態に
とらわれることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変更
は可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1記載の光硬化型組成物は、保存安定性を有し、従
来に比べ感光感度が向上し、低エネルギーの光にて硬化
し得るという効果を有する。
【0043】また、請求項2記載の光硬化型組成物は、
アクリル酸エステル類或いはメタクリル酸エステル類を
用いているので感光感度を最大限に上げることができ
る。
【0044】また、請求項3記載の感光性カプセルは、
光硬化型組成物をそのまま保存した場合よりも保存安定
性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】光硬化型組成物の感光感度測定結果を示す図で
ある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも染料、顔料等の色素材料と、
    光に反応して硬化する感光性材料とを含有する光硬化型
    組成物であって、 前記感光性材料は、不飽和基含有化合物等で構成され、
    且つ前記不飽和基含有化合物中の重合禁止剤濃度が略5
    00ppmを越えないことを特徴とする光硬化型組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記不飽和基含有化合物が、少なくとも
    アクリル酸エステル類或いはメタクリル酸エステル類を
    含むことを特徴とする前記請求項1記載の光硬化型組成
    物。
  3. 【請求項3】 前記請求項1もしくは2記載の光硬化型
    組成物を内包することを特徴とする、感光性カプセル。
JP24155495A 1995-09-20 1995-09-20 光硬化型組成物及び感光性カプセル Pending JPH0990619A (ja)

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