JPH0990566A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH0990566A
JPH0990566A JP24477095A JP24477095A JPH0990566A JP H0990566 A JPH0990566 A JP H0990566A JP 24477095 A JP24477095 A JP 24477095A JP 24477095 A JP24477095 A JP 24477095A JP H0990566 A JPH0990566 A JP H0990566A
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JP
Japan
Prior art keywords
film
photographic
lens
photographic film
unit
Prior art date
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Pending
Application number
JP24477095A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Kameyama
信行 亀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP24477095A priority Critical patent/JPH0990566A/ja
Publication of JPH0990566A publication Critical patent/JPH0990566A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 A−PENベースの写真フイルムに良好な平
面性を付与する。 【解決手段】 フイルムレール24とフイルム支持面2
8のディンプル29との間隔Tを、A−PENベースの
写真フイルム18の厚みtに対して、T=t+80μm
以上,160μm以下とする。間隔Tが前記範囲内なら
ば、TACベースの写真フイルムを装填したレンズ付き
フイルムユニットと同等の巻上げトルクと撮影品質とが
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンズ付きフィルム
ユニットに関し、更に詳しくは、薄型の写真フイルムを
使用したレンズ付きフイルムユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】低価格で手軽に写真撮影を楽しむことが
できるレンズ付きフイルムユニットが、本出願人からも
数種(「写ルンですSuper800」等)が販売されている。
これらのレンズ付きフイルムユニットは、撮影レンズや
シャッタ機構等の撮影機構が組み込まれたユニット本体
に予め未露光の写真フイルムが装填されて販売されてい
るもので、購入したその場ですぐに写真撮影が行えるよ
うになっている。
【0003】写真フイルムへの平面性の付与は、一般的
なカメラでは写真フイルムへの露光範囲を規定するアパ
ーチャーを挟むように写真フイルムの撮影範囲外に接触
するフイルムレールを設け、アパーチャーに対面する位
置にバネ付勢された圧板とを設け、これらによって写真
フイルムを挟み込んで行うようになっている。レンズ付
きフイルムユニットの場合には、コスト的に圧板を設け
ることが不可能なため、アパーチャーの背面側を覆う後
カバーにフイルム支持面を一体に形成し、このフイルム
支持面とフイルムレールとの間の間隔を厳密に規定して
いる。
【0004】ところで、現在レンズ付きフイルムユニッ
トに使用されている写真フイルムは、フイルムベースに
トリアセチルセルロース(TAC)を使用したものであ
り、このTACを使用した写真フイルムの厚みは、乳剤
層を含めておよそ140μm程度となっている。また、
TACをフイルムベースとした写真フイルムよりも厚み
を薄くしても同程度の強度が得られ、更に著しく巻癖の
付きにくいアニールドポリエチレンナフタレート(A−
PEN)をフイルムベースに使用する提案が各種なされ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のレンズ付きフイ
ルムユニットのフイルムレールとフイルム支持面との間
の間隔は、TACをフイルムベースとした写真フイルム
の厚みに合わせて設定されている。そのため、このレン
ズ付きフイルムユニットにTACをフイルムベースとし
た写真フイルムよりも薄くされた、A−PENをフイル
ムベースとする写真フイルムを装填すると、写真フイル
ムの厚みの違いから良好な平面性が得られなくなる。ま
た、フイルムレールとフイルム支持面と間で写真フイル
ムがあばれてスリ傷が発生することもあり撮影品質が劣
化してしまう。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、A−PENをフイルムベースとした写真フ
イルムに良好な平面性を付与することができるレンズ付
きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、写真フ
イルムの厚み(t)に対するフイルムレールとフイルム
支持面との間の間隔(T)を、T=t+80μm以上,
160μm以下としたものである。これによれば、A−
PENをフイルムベースに使用した写真フイルムにスリ
傷等を発生させることなく良好な平面性を与えることが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を用いたレンズ付
きフイルムユニットの外観を示すものである。レンズ付
きフイルムユニット2は、撮影機構等が内蔵されたユニ
ット本体3と、これを収納する外ケース4とから構成さ
れている。外ケース4は、紙製の箱であり、ユニット本
体3に組み込まれた巻上げノブ5,シャッタボタン6等
を露呈させるような輪郭となっており、また撮影レンズ
7,ファインダ8及び撮影枚数表示窓9を露出させるた
めの穴が設けられている。
【0009】図3に分解して示すように、ユニット本体
3は、写真フイルムパトローネ11が装填される本体基
部12と、この本体基部12の前面に組み付けられる露
光ユニット13と、本体基部12の背面側に組み付けら
れて光密に覆う後カバー14と、本体基部12の前面に
露光ユニット13を覆うように組み付けられる前カバー
15とから構成されている。
【0010】写真フイルムパトローネ11は、一般的な
カメラに使用されるパトローネ17と、このパトローネ
17から引き出されてロール状に巻かれた135サイズ
の写真フイルム18とから構成されている。写真フィル
ム18は、フイルムベースにアニールドポリエチレンナ
フタレート(A−PEN)が用いられ、このフイルムベ
ースに乳剤層が塗布されたものとなっている。A−PE
Nは、ポリエステルフイルム等の高分子からなる支持体
を製膜後、40°C以上,前記支持体のガラス転移温度
以下の温度で熱処理することにより得られる素材で、著
しく巻癖の付きにくいフイルムベースにすることができ
る。
【0011】上記A−PENは、厚みが70〜100μ
m程度で120μm程度のTACと同等の剛性を得るこ
とができ、写真フイルム18の薄型化を図ることができ
る。A−PENをフイルムベースとした写真フイルム1
8に適当な厚みは、成膜性や熱処理のしやすさ等から、
乳剤層を含めて96〜118.5μmとなっている。な
お、本実施形態での写真フイルム18の厚みtは、フイ
ルムベース及び乳剤層を含めて113μmとなってい
る。
【0012】本体基部12は、不透明なプラスチックで
形成されており、光軸20上には前面に露光開口21が
形成された遮光筒22が設けられている。この裏側に
は、図1に示すように、写真フイルム18への露光範囲
を決定するアパーチャー23が形成されている。このア
パーチャー23は、写真フイルム18の移送方向である
本体基部12の長手方向に沿って背面側に突出するよう
に湾曲されており、写真フイルム18への像面湾曲を補
正するようになっている。
【0013】上記アパーチャー23の背面の上下部に
は、写真フイルム18の撮影範囲外に接触される一対の
フイルムレール24が一体に形成されている。このフイ
ルムレール24は、アパーチャー23の湾曲に沿って設
けられており、露光位置にある写真フイルム18の撮影
範囲外を押さえて平面性を付与するためのものである。
【0014】遮光筒22の両側には、パトローネ17を
収納するパトローネ収納室25と、ロール状に巻かれた
写真フイルム18を収納するフイルムロール室26とが
形成されている。フイルムロール室26の径は、長期間
写真フイルム18を収納しておいても写真フイルム18
に巻癖を付けないような大きさに設定されている。パト
ローネ収納室25の上面には巻上げノブ5が回転自在に
組み付けられており、この巻上げノブ5はパトローネ収
納室25内に収納されたパトローネ17のスプール軸1
7aに係合される。これにより、巻上げノブ5を回転操
作することによりスプール軸17aが回転されて、写真
フイルム18はパトローネ17内に巻き上げられる。
【0015】後カバー14は不透明なプラスチックで形
成されており、アパーチャー23に対面する部分にフイ
ルム支持面28が形成されている。このフイルム支持面
28は、アパーチャー23,フイルムレール24の湾曲
と同心円の湾曲とされており、フイルム支持面28とフ
イルムレール24との間の間隔Tは一定となっている。
このフイルム支持面28には、半円球形状の突起である
ディンプル29が複数個形成されている。このディンプ
ル29は、写真フイルム18の背面との面当たりを避
け、写真フイルム18とフイルム支持面28との摩擦を
少なくしてフイルム巻上げ力を減少させるとともに、写
真フイルム18のスリ傷の発生を防止するものである。
【0016】後カバー14の底面側には、パトローネ収
納室25とフイルムロール室26との底面を覆うプルト
ップ式の蓋14a,14bがそれぞれ設けられている。
蓋14aは、露光済みの写真フイルム18を収納したパ
トローネ17を取り出すときの取出し蓋となる。
【0017】前カバー15は、不透明なプラスチックで
形成されており、シャッタボタン6,撮影枚数表示窓9
等が形成されている。また、前カバー15には、パトロ
ーネ収納室25の突出に合わせた突出部31が形成され
ており、この突出部31は撮影時にグリップとなる。
【0018】露光ユニット13は、不透明なプラスチッ
クで形成されたベース部33に、フイルム巻上げ機構,
フイルムカウンタ機構,シャッタ機構等が組み込まれて
ユニット化されたものである。また、ベース部33の前
面側には撮影レンズ7が組み込まれており、ベース部3
3の上部にはファインダレンズ34a,34bが組み込
まれている。この露光ユニット13は、本体基部12の
遮光筒22の前面に着脱自在に取り付けられている。
【0019】上記フイルム支持面28とフイルムレール
24との間隔Tは、厳密に言えばフイルムレール24と
ディンプル29の頂点との間の間隔になる。この間隔T
は、従来は、トリアセチルセルロース(TAC)をフイ
ルムベースとした厚み140μmの写真フイルムに対し
300μmとされており、写真フイルムのいずれか一方
の面とフイルムレールあるいはディンプルとの隙間が1
60μmとなる。
【0020】このTACベースの写真フイルムの厚みと
フイルムレールとディンプルとの間隔の関係を、本実施
形態のA−PENベースの写真フイルム18を装填する
レンズ付きフイルムユニット2のフイルムレール24及
びディンプル29に用いると、厚み113μmの写真フ
イルム18に対して、フイルムレール24とディンプル
29との間隔Tは、113(μm)+160(μm)に
より273μmとなる。間隔Tが273μmとなる本体
基部12及び後カバー14を製造して実験を行った結
果、TACベースの写真フイルムを装填したレンズ付き
フイルムユニットに比べて、写真フイルム18の巻上げ
トルクの上昇は無く、撮影品質にも何ら悪影響は無かっ
た。
【0021】また、間隔Tを273μm以上にして実験
を行った結果、写真フイルム18にはスリ傷が発生し、
更に撮影画面には歪み等の悪影響が観察された。また、
間隔Tが193μm,T−tを80μmとした場合に
は、写真フイルム18の巻上げトルクの上昇は無く、撮
影品質にも何ら悪影響は無かった。更に、間隔Tをこれ
より狭くした場合には、写真フイルム18の巻上げトル
クが上昇した。
【0022】以上のことから、A−PENをフイルムベ
ースとする写真フイルム18の厚みtに対するフイルム
レール24とディンプル29との間の間隔Tの関係は、
t+80μm以上,160μm以下が適当であり、この
範囲内ならば、従来のTACベースの写真フイルムを装
填したレンズ付きフイルムユニットと同等の巻上げトル
クと撮影品質とを得られることが分かった。
【0023】なお、上記実施形態ではフイルム支持面2
8に複数個のディンプル29を形成したものとしたが、
このディンプル29の代わりにフイルム給送方向に沿っ
て複数本の突条を設けるようにしてもよく、この場合の
間隔Tは、フイルムレール24と突条との間隔になる。
また、フイルムレール24とディンプル29との間隔T
がA−PENベースの写真フイルム用に合わされたレン
ズ付きフイルムユニットでは、市販のTACベースの写
真フイルムを装填するとフイルム巻上げのトルクが大幅
に上昇するとともに写真フイルムへのスリ傷の発生が著
しく多くなる。このことから、使用後のレンズ付きフイ
ルムユニットへの不用意な詰め替えをも防止することが
できる。
【0024】また、図4に示すように、後カバー40の
フイルム支持面41の上下部分に突条42を設け、写真
フイルム43の上下端部を中央部よりも前面側に押し込
んで、写真フイルム43を幅方向において樋状に湾曲さ
せるようにした構造のレンズ付きフイルムユニットにお
いても、本体基部44のフイルムレール45とディンプ
ル46との間隔Tは、A−PENベースの写真フイルム
43の厚みtに対して上記実施形態と同様のt+80μ
m以上,160μm以下という設定を用いることがで
き、同様に良好な平面性と撮影品質とを得られるように
なる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレンズ付き
フイルムユニットは、フイルムレールとフイルム支持面
との間の間隔Tを、写真フイルムの厚みtに対してT=
t+80μm以上,160μm以下としたので、A−P
ENをフイルムベースに用いた写真フイルムに、良好な
平面性と撮影品質とを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの本体基
部及び後カバーの要部断面図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】別の実施形態の本体基部及び後カバーの要部断
面図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 11 写真フイルムパトローネ 12,44 本体基部 14,40 後カバー 18,43 写真フイルム 23 アパーチャー 24,45 フイルムレール 28,41 フイルム支持面 29,46 ディンプル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニールドポリエチレンナフタレート
    (A−PEN)をフイルムベースに使用した写真フイル
    ムが予め装填されているとともに、この写真フイルムへ
    の露光範囲を規定するアパーチャーを挟むように形成さ
    れ写真フイルムの露光範囲外に接触される一対のフイル
    ムレールと、アパーチャーに対面して配置され、該フイ
    ルムレールとで写真フイルムを挟み込んで写真フイルム
    に平面性を付与するフイルム支持面とを備えたレンズ付
    きフイルムユニットにおいて、 前記写真フイルムの厚み(t)に対するフイルムレール
    とフイルム支持面との間の間隔(T)を、T=t+80
    μm以上,160μm以下としたことを特徴とするレン
    ズ付きフイルムユニット。
JP24477095A 1995-09-22 1995-09-22 レンズ付きフイルムユニット Pending JPH0990566A (ja)

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Effective date: 20040607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041201