JPH0989021A - ブレーキステータ - Google Patents
ブレーキステータInfo
- Publication number
- JPH0989021A JPH0989021A JP7271777A JP27177795A JPH0989021A JP H0989021 A JPH0989021 A JP H0989021A JP 7271777 A JP7271777 A JP 7271777A JP 27177795 A JP27177795 A JP 27177795A JP H0989021 A JPH0989021 A JP H0989021A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- coil
- sps
- friction material
- friction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキステータの製作時間の短縮化を図
り、コイルの断線を防止する。 【解決手段】 ステータボディ2の溝6にコイル10を
遊嵌配置し、前記溝6の開口側に、摩擦材14を嵌合配
置する。この摩擦材14はコイル10と向き合う側に回
り止め溝17を有し且つ厚み方向にテ−パ−穴から成る
封止剤給入口15が透設されている。封止剤給入口15
より前記溝6内に熱可塑性樹脂であるSPSを充填す
る。これにより、SPSによってコイル10は前記溝6
内に絶縁固定され、摩擦材14はステータボディ2に、
硬化したSPSと回り止め溝17、及び封止剤給入口1
5との係合によって、回転方向及び軸方向に固定され
る。
り、コイルの断線を防止する。 【解決手段】 ステータボディ2の溝6にコイル10を
遊嵌配置し、前記溝6の開口側に、摩擦材14を嵌合配
置する。この摩擦材14はコイル10と向き合う側に回
り止め溝17を有し且つ厚み方向にテ−パ−穴から成る
封止剤給入口15が透設されている。封止剤給入口15
より前記溝6内に熱可塑性樹脂であるSPSを充填す
る。これにより、SPSによってコイル10は前記溝6
内に絶縁固定され、摩擦材14はステータボディ2に、
硬化したSPSと回り止め溝17、及び封止剤給入口1
5との係合によって、回転方向及び軸方向に固定され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁ブレーキに用い
られるブレーキステータに関する。
られるブレーキステータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のブレーキステータは、ステータボ
ディのコイル収納溝にコイルを遊嵌配置し、この溝にエ
ポキシ材を充填させてコイルを絶縁固定化するととも
に、エポキシ材に摩擦材を接着材を用いて固着し、この
摩擦材によって摩擦平面を構成している。
ディのコイル収納溝にコイルを遊嵌配置し、この溝にエ
ポキシ材を充填させてコイルを絶縁固定化するととも
に、エポキシ材に摩擦材を接着材を用いて固着し、この
摩擦材によって摩擦平面を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コイルの絶縁、固定材
として用いられるエポキシ材は、硬化前は、粘度のある
液状であるため、取扱いがやっかいであり、特に作業者
の手につくとなかなかとれず、エポキシ材を用いた作業
が容易でなかった。またエポキシ材は熱膨張係数が、6
×(1/105)cm/cm/dと大きいために変更が大き
く、熱の繰り返しでコイルが断線する恐れがあった。ま
た、エポキシ材は硬化させるのに時間がかかり、このた
めブレーキステータの製作時間が長くかかってしまうと
いう問題点が存した。また、使用時に温度上昇で、摩擦
材がエポキシ材の熱膨張係数が大きいため、盛り上がる
ことがあり制動力が小さくなるという問題点が存した。
本発明は上記問題点を解決することを目的とする。
として用いられるエポキシ材は、硬化前は、粘度のある
液状であるため、取扱いがやっかいであり、特に作業者
の手につくとなかなかとれず、エポキシ材を用いた作業
が容易でなかった。またエポキシ材は熱膨張係数が、6
×(1/105)cm/cm/dと大きいために変更が大き
く、熱の繰り返しでコイルが断線する恐れがあった。ま
た、エポキシ材は硬化させるのに時間がかかり、このた
めブレーキステータの製作時間が長くかかってしまうと
いう問題点が存した。また、使用時に温度上昇で、摩擦
材がエポキシ材の熱膨張係数が大きいため、盛り上がる
ことがあり制動力が小さくなるという問題点が存した。
本発明は上記問題点を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため、本発
明は、ステータボディの溝にコイルを遊嵌配置し、裏面
に回り止め溝及び、封止剤給入口を有する摩擦材を、前
記溝の開口部に嵌合配置し、前記摩擦材の封止剤給入口
より溝内に熱可塑性樹脂であるSPSを射出成形によっ
て充填し、該SPSによって前記コイルを前記溝内に絶
縁固定するとともに、摩擦材を回転方向及び軸方向に対
して固定し、または前記SPSに摩擦材を接着し、該摩
擦材によって、前記溝の開口側に摩擦平面を形成したも
のである。
明は、ステータボディの溝にコイルを遊嵌配置し、裏面
に回り止め溝及び、封止剤給入口を有する摩擦材を、前
記溝の開口部に嵌合配置し、前記摩擦材の封止剤給入口
より溝内に熱可塑性樹脂であるSPSを射出成形によっ
て充填し、該SPSによって前記コイルを前記溝内に絶
縁固定するとともに、摩擦材を回転方向及び軸方向に対
して固定し、または前記SPSに摩擦材を接着し、該摩
擦材によって、前記溝の開口側に摩擦平面を形成したも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
した図面を参照して詳細に説明する。2はブレーキステ
ータ4のステータボディであり、その管状肉厚部2a
に、円周方向にコイル収納用の溝6が穿設されている。
前記溝6の開口側の所定範囲は、ブレーキアーマチュア
8との対向面積を広げるため、コイル収納部分6aより
も幅方向に拡大された摩擦材配置用の拡大部分6bが形
成されている。
した図面を参照して詳細に説明する。2はブレーキステ
ータ4のステータボディであり、その管状肉厚部2a
に、円周方向にコイル収納用の溝6が穿設されている。
前記溝6の開口側の所定範囲は、ブレーキアーマチュア
8との対向面積を広げるため、コイル収納部分6aより
も幅方向に拡大された摩擦材配置用の拡大部分6bが形
成されている。
【0006】前記溝6のコイル収納部分6aにはコイル
10が収納されている。また摩擦材14には任意数の封
止剤給入口15が設けられている。該封止剤給入口15
はテーパー穴になっており、小さい方の穴が開口する摩
擦材14の内側の面には、半径方向に任意数の回り止め
溝17が設けられている。前記摩擦材配置用の拡大部分
6bに、摩擦材14を、回り止め溝17をコイル10側
にして、嵌合配置する。前記摩擦材14の封止剤給入口
15より、熱可塑性樹脂であるシンジオタクチックポリ
スチレン(SPS)12を注入する。このシンジオタク
チックポリスチレン即ち(SPS)12は、耐熱性に優
れ、エポキシ材に比し、熱膨張係数が2.5×(1/1
05)cm/cm/dと小さく、且つ、硬化時間も短いとい
う特性を有する。
10が収納されている。また摩擦材14には任意数の封
止剤給入口15が設けられている。該封止剤給入口15
はテーパー穴になっており、小さい方の穴が開口する摩
擦材14の内側の面には、半径方向に任意数の回り止め
溝17が設けられている。前記摩擦材配置用の拡大部分
6bに、摩擦材14を、回り止め溝17をコイル10側
にして、嵌合配置する。前記摩擦材14の封止剤給入口
15より、熱可塑性樹脂であるシンジオタクチックポリ
スチレン(SPS)12を注入する。このシンジオタク
チックポリスチレン即ち(SPS)12は、耐熱性に優
れ、エポキシ材に比し、熱膨張係数が2.5×(1/1
05)cm/cm/dと小さく、且つ、硬化時間も短いとい
う特性を有する。
【0007】前記SPS12は、溝6のコイル収納部分
内で、コイル10の固定化を行ない、前記摩擦材14の
回り止め溝17及び封止剤給入口15にも、SPSが充
填され摩擦材14は、硬化したSPSと回り止め溝17
及び封止剤給入口15との係合によって回転方向に、且
つ、硬化したSPSと封止剤給入口15のテーパー穴と
の係合によって、軸方向に、前記ステ−タボデイ2に固
定される。摩擦材14によって、溝17の開口側に摩擦
平面14aが形成される。又本発明の他の実施の形態と
して、前記SPS12は溝6のコイル収納部分6a内で
コイル10の固定化を行う。前記溝6のコイル収納部分
6a内のSPS12には、該部分6aの開口側に接着用
平面12aが形成され、該平面12aに、接着材によっ
て摩擦材(ライニング)14が接着され、該摩擦材14
によって溝6の開口部側に摩擦平面14aが形成され
る。
内で、コイル10の固定化を行ない、前記摩擦材14の
回り止め溝17及び封止剤給入口15にも、SPSが充
填され摩擦材14は、硬化したSPSと回り止め溝17
及び封止剤給入口15との係合によって回転方向に、且
つ、硬化したSPSと封止剤給入口15のテーパー穴と
の係合によって、軸方向に、前記ステ−タボデイ2に固
定される。摩擦材14によって、溝17の開口側に摩擦
平面14aが形成される。又本発明の他の実施の形態と
して、前記SPS12は溝6のコイル収納部分6a内で
コイル10の固定化を行う。前記溝6のコイル収納部分
6a内のSPS12には、該部分6aの開口側に接着用
平面12aが形成され、該平面12aに、接着材によっ
て摩擦材(ライニング)14が接着され、該摩擦材14
によって溝6の開口部側に摩擦平面14aが形成され
る。
【0008】
【発明の効果】本発明は上述の如く、ブレーキステータ
のボディの溝にコイル又は、摩擦材を同時に置いて該溝
にSPSを一体成形し、該SPSでコイルの絶縁固定化
を行うようにしたので、ブレーキステータの製作が容易
になるとともに、製作時間の短縮化を図ることができ、
しかもSPSの膨張係数が小さいという特性から、コイ
ルの断線を防止することができる効果が存する。
のボディの溝にコイル又は、摩擦材を同時に置いて該溝
にSPSを一体成形し、該SPSでコイルの絶縁固定化
を行うようにしたので、ブレーキステータの製作が容易
になるとともに、製作時間の短縮化を図ることができ、
しかもSPSの膨張係数が小さいという特性から、コイ
ルの断線を防止することができる効果が存する。
【図1】ブレーキステータの縦断面図である。
【図2】電磁ブレーキの一部を切り欠いた外観図であ
る。
る。
【図3】摩擦材の外観図である。
【図4】摩擦材のA−A線断面図である。
2 ステータボディ 4 ブレーキステータ 6 溝 8 ブレーキアマチュア 10 コイル 12 SPS(シンジオタクチックポリスチレン) 12a 接着用平面 14 摩擦材 14a 摩擦平面 15 封止剤給入口 17 回り止め溝
Claims (2)
- 【請求項1】 ステータボディの溝にコイルを遊嵌配置
し、前記溝の開口側には、前記コイルと向き合う側に回
り止め溝を有し且つ厚み方向に径の異なる封止剤給入口
が透設された摩擦材を嵌合配置し、該封止剤給入口より
前記溝内に熱可塑性樹脂であるSPSを充填し、該SP
Sによって前記コイルを前記溝内に絶縁固定するととも
に、前記摩擦材を前記ステータボディに、前記ステータ
ボディの溝内の硬化したSPSと前記回り止め溝、及び
封止剤給入口との係合によって、回転方向及び軸方向に
固定し、前記摩擦材によって前記溝の開口側に摩擦平面
を形成したことを特徴とするブレーキステータ。 - 【請求項2】 ステータボディの溝にコイルを遊嵌配置
し、前記溝内に熱可塑性樹脂であるSPSを射出成形に
よって充填し、該SPSによって、前記コイルを前記溝
内に絶縁固定し前記SPSに摩擦材を接着し、該摩擦材
によって、前記溝の開口側に摩擦平面を形成したことを
特徴とするブレーキステータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7271777A JPH0989021A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | ブレーキステータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7271777A JPH0989021A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | ブレーキステータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0989021A true JPH0989021A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17504713
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7271777A Pending JPH0989021A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | ブレーキステータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0989021A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003113842A (ja) * | 2001-10-01 | 2003-04-18 | Koyo Seiko Co Ltd | 絶縁軸受 |
WO2014178762A1 (en) | 2013-04-29 | 2014-11-06 | Robust Seed Technology A&F Aktiebolag | Improved method for seed priming |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP7271777A patent/JPH0989021A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003113842A (ja) * | 2001-10-01 | 2003-04-18 | Koyo Seiko Co Ltd | 絶縁軸受 |
WO2014178762A1 (en) | 2013-04-29 | 2014-11-06 | Robust Seed Technology A&F Aktiebolag | Improved method for seed priming |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040730 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050215 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050705 |