JP2010043540A - モータポンプ - Google Patents

モータポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2010043540A
JP2010043540A JP2008206070A JP2008206070A JP2010043540A JP 2010043540 A JP2010043540 A JP 2010043540A JP 2008206070 A JP2008206070 A JP 2008206070A JP 2008206070 A JP2008206070 A JP 2008206070A JP 2010043540 A JP2010043540 A JP 2010043540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bushing
circuit board
stator
lead wire
external lead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008206070A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Iwasaki
功治 岩▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Shibaura Corp
Original Assignee
Nidec Shibaura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Shibaura Corp filed Critical Nidec Shibaura Corp
Priority to JP2008206070A priority Critical patent/JP2010043540A/ja
Publication of JP2010043540A publication Critical patent/JP2010043540A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】固定子に対して回転する回転子と接続されるインペラを備え、該固定子が樹脂によって封止されたモータポンプにおいて、外部リード線を保持するブッシングを介して外部から回路基板に水分が浸入しないような構成を得る。
【解決手段】固定子31の巻線33から引き出された固定子リード線41が接続される回路基板40に対して、複数の外部リード線42を保持するブッシング43を離間させた状態で、該ブッシング43、回路基板40及び外部リード線42を、上記固定子31とともに封止樹脂35によって封止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定子に対して回転する回転子にインペラが接続され、該固定子が回路基板とともに封止樹脂によって封止されるモータポンプに関し、特に、回路基板の防水対策の技術分野に係るものである。
従来より、モータとポンプとが一体になった、いわゆるモータポンプが知られている。このようなモータポンプでは、例えば特許文献1に開示されるように、固定子に対して回転する回転子に、ポンプのインペラが接続されていて、該回転子の回転に伴って該インペラも一体で回転するように構成されている。
一方、上記モータポンプにおいて、モータの固定子部分が封止樹脂によって封止されているものも一般的に知られている。例えば、特許文献1や図6に示すように、固定子131は、封止樹脂135によって封止されているとともに、該固定子131の巻線133に対して通電の制御を行う制御回路が形成された回路基板140も上記封止樹脂135によって一緒に封止されている。なお、上記回路基板140は、固定子131の絶縁部に設けられた係止部によって保持された状態で、上記封止樹脂135によって封止されている。
上述のような構成では、上記回路基板140と外部とを電気的に接続するために、該回路基板140に複数の外部リード線142が接続されている。これらの外部リード線142は、封止樹脂135によって確実に封止されるようにブッシング143によって束ねられた状態で保持されている。そして、このブッシング143は、一端側で上記回路基板140に接続されている一方、他端側が外部に露出している。
つまり、上記ブッシング143に束ねられた外部リード線142は、該ブッシング143が回路基板140に接続されることで、上記封止樹脂135がなくても該ブッシング143及び回路基板140を介して上記固定子131に保持される構成となっている。
上述のように、上記ブッシング143を回路基板140に接続する構成とすることで、封止樹脂135の成形時に、成形型によって上記ブッシング143を固定すると、上記回路基板140も一緒に固定することができ、樹脂成形時の作業性の向上を図れる。
特開2006−316678号公報
ところで、上述のように、固定子とともに樹脂に封止された回路基板に対し、複数のリード線を保持するブッシングが接続された構成では、該ブッシングと上記封止樹脂との間に隙間が生じると、該隙間から水分が浸入し、上記ブッシングの表面を伝って上記回路基板まで到達しやすい。そうすると、上記回路基板に水分が付着したり該基板上で結露が発生したりして、回路基板の漏電や錆などの発生を招くおそれがある。
特に、上記モータポンプが、モータ部の近傍に水が流れる構成の場合、その水の温度変化が大きいと、上記回路基板の周辺の温度変化も大きくなり、該回路基板上に結露が発生しやすくなる。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固定子に対して回転する回転子と接続されるインペラを備え、該固定子が樹脂によって封止されたモータポンプにおいて、外部リード線を保持するブッシングを介して外部から回路基板に水分が浸入しないような構成を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るモータポンプでは、回路基板に接続されるリード線を保持するブッシングを、該回路基板から離間させた状態で、該回路基板、固定子及びリード線とともに封止樹脂によって封止するようにした。
具体的には、第1の発明は、複数の巻線を有する固定子と、該固定子に対して回転可能に構成された回転子と、該回転子と一体で回転するインペラとを備え、上記固定子の少なくとも一部が封止樹脂によって封止されたモータポンプを対象とする。
そして、上記固定子の巻線から引き出された固定子リード線が接続される回路基板と、上記回路基板に一端側が接続される一方、他端側が外部へ引き出される複数の外部リード線と、上記回路基板から離間した位置で上記複数の外部リード線を保持するブッシングと、を備え、上記ブッシングが上記回路基板から離間した状態で、且つ、上記外部リード線の他端側及び上記ブッシングの該他端側が外部に露出するように、該ブッシング、回路基板及び外部リード線の一端側が上記固定子とともに上記封止樹脂によって封止されているものとする。
以上の構成により、回路基板に一端側が接続される外部リード線を、該回路基板から離間した位置で保持するブッシングは、該回路基板から離れた状態で固定子や回路基板、リード線とともに封止樹脂によって封止されるため、上記ブッシングと封止樹脂との間に隙間が形成されたとしても、該隙間内に浸入した水分が上記ブッシングを伝って回路基板に到達するのを確実に防止することができる。
ここで、上記外部リード線は、その断面が比較的、小さいため、回路基板やブッシングに比べると封止樹脂との密着性が良い。また、上記外部リード線が、被覆樹脂によって心線が被覆された構造の場合には、樹脂を射出する際の射出圧力によって上記被覆樹脂が押しつぶされるため、封止樹脂との密着性がさらに良くなる。そのため、上述の構成のように、上記ブッシングと回路基板との間を外部リード線だけで繋げることによって、該外部リード線と封止樹脂との密着性を高めて、両者間での隙間の発生を防止することができる。
すなわち、上述の構成により、上記ブッシングと回路基板との間をつなぐ外部リード線の部分を封止樹脂によって確実に封止することができ、上記回路基板への水分の浸入を確実に防止することができる。
上述の構成において、上記封止樹脂は、熱硬化性樹脂であり、上記ブッシングは、上記封止樹脂とは異なる種類の樹脂からなるものとする(第2の発明)。このように、回路基板を封止する封止樹脂として、熱可塑性樹脂よりも低温で固まる熱硬化性樹脂を用いることで、上記回路基板を封止樹脂によって封止する際に該回路基板が熱的な損傷を受けるのを防止できる。ここで、上述のように、上記封止樹脂とブッシングとで異なる種類の樹脂を用いる場合には、それぞれの樹脂が硬化する際の収縮率が異なるため、上記封止樹脂とブッシングとの間に隙間が生じやすくなり、該隙間から水分が浸入しやすくなる。このような構成の場合に、上記第1の発明の構成を適用すれば、ブッシングを介して水分が回路基板に到達するのを確実に防止することができ、より効果的である。
また、上記ブッシングは、複数のブッシング部材を組み合わせてなり、上記複数のブッシング部材の少なくとも一つには、互いに組み合わされた状態で複数の貫通孔を構成する複数の溝部が形成されていて、上記溝部は、上記貫通孔の断面積が上記外部リード線の断面積よりも小さくなるように形成されており、上記複数の外部リード線は、上記貫通孔内に、上記複数のブッシング部材によって圧縮された状態で保持されているのが好ましい(第3の発明)。
これにより、複数の外部リード線は、ブッシング部材の貫通孔内で圧縮されることになるため、該リード線とブッシング部材との間になるべく隙間が生じないようにすることができる。したがって、上記リード線とブッシング部材との隙間から水分が浸入するのを防止でき、回路基板の保護をより確実に図れる。
特に、上記外部リード線は、心線が被覆樹脂によって被覆されてなるのが好ましい(第4の発明)。このように、外部リード線の心線を被覆樹脂によって被覆することで、該被覆樹脂は、外部リード線よりも断面積の小さい貫通孔内で確実に圧縮されて、該貫通孔の内周面に密着した状態となる。これにより、上記外部リード線とブッシングの貫通孔の内周面との隙間をより確実になくすことができ、外部からの水分の浸入をより確実に防止することができる。
また、上記複数のブッシング部材の少なくとも一つには、上記溝部における長手方向両端部の少なくとも一方の外方に、該溝部の幅方向両端に対応して上記長手方向の外方へ延びる立壁部が設けられていて、上記立壁部は、上記複数のブッシング部材が組み合わされた状態で、上記貫通孔の出入り口の空間を区画する仕切壁を構成するのが好ましい(第5の発明)。
これにより、複数のリード線が配設される貫通孔の出入り口の空間が、仕切壁によって区画されるため、複数の貫通孔の間で、水分が移動するのを確実に防止できる。このように、上記仕切壁によって、複数の貫通孔の出入り口同士の間で水分が拡散するのを防止できるため、ブッシングを介してモータポンプ内に水分が浸入するのをさらに確実に防止することができる。しかも、上述のような仕切壁を設けることによって、リード線をブッシング部材の溝部内に配置する際に、上記仕切壁がガイドとして機能するため、組立作業性の向上を図れる。
以上の構成において、上記外部リード線は、心線が被覆樹脂によって被覆されてなり、上記被覆樹脂は、上記ブッシングよりも線膨張率が大きい材料によって構成されているのが好ましい(第6の発明)。
こうすることで、外部リード線及びブッシングを、溶融した封止樹脂によって封止する場合には、該封止樹脂の熱が上記外部リード線及びブッシングに伝わると、該ブッシングよりも外部リード線の被覆樹脂の方が大きく膨張するため、該被覆樹脂が封止樹脂に対してより密着することになる。したがって、上述のように、ブッシングを回路基板から離間させて両者間を外部リード線だけで接続し、該外部リード線を封止樹脂によって封止することで、外部から回路基板への水分の浸入をより確実に防止することができる。
また、上記回路基板には、上記固定子の巻線に対して通電制御を行うための制御回路が形成されているのが好ましい(第7の発明)。このように固定子等と一緒に封止樹脂によって封止される回路基板に、該固定子の巻線に対して通電制御を行うための制御回路を設けることで、制御装置等を別途、設ける必要がなくなり、制御回路及びモータをよりコンパクトに構成することができる。なお、このような制御回路が設けられている回路基板では、ICなどの精密部品が多く、水分の影響を受けやすいが、上述の各発明のような構成を適用すれば、水分の浸入を確実に防止することができる。
さらに、上記固定子、回転子及びインペラは、ケーシング内に収容されていて、上記ケーシングは、上記インペラを収容するポンプ室と、上記回転子を収容するモータ室とが連通するように構成されているのが好ましい(第8の発明)。
このようにポンプ室とモータ室とが連通している構成では、該モータ室内にも水が流れるため、モータだけでなくその近傍に位置する回路基板も、水の温度の影響を受けやすい。したがって、水の温度が大きく変動するような流路(例えばヒートポンプ給湯器など)にモータポンプを設ける場合には、上記回路基板の周辺の温度も大きく変動することになり、外部から該回路基板へ浸入した水分が結露して該回路基板に付着しやすくなる。このように結露の発生しやすい構成では、上述の各発明のような構成を適用することで、ブッシングを介して上記回路基板へ水分が浸入するのを防止できるため、上述の各発明のような構成がより効果的である。
以上より、第1の発明に係るモータポンプによれば、回路基板に接続される外部リード線を保持するブッシングを、該回路基板から離間した状態で、該ブッシング、回路基板及び外部リード線を固定子とともに封止樹脂によって封止したため、上記ブッシングを介して外部から回路基板へ水分が浸入するのを防止できる。したがって、上記回路基板に水分が付着したり、該回路基板上で結露が発生したりするのを防止できる。
また、第2の発明によれば、上記封止樹脂は熱硬化性樹脂であって、上記ブッシングはそれとは異なる種類の樹脂材料からなるため、溶融している上記封止樹脂を硬化させる際にブッシングとの間で隙間が生じやすくなるが、上記第1の発明の構成にすることで、ブッシングを介して水分が浸入するのを防止できる。
また、第3の発明によれば、上記ブッシングの貫通孔の断面積は、上記外部リード線の断面積よりも小さく、該外部リード線は貫通孔内に圧縮された状態で保持されるため、該外部リード線と貫通孔の内周面との間から水分が浸入するのを防止することができる。したがって、外部から回路基板への水分の浸入をより確実に防止できる。特に、第4の発明によれば、上記外部リード線は、心線が被覆樹脂によって被覆されているため、該外部リード線を貫通孔の内周面により密着させることができ、水分の浸入をさらに確実に防止できる。
また、第5の発明によれば、上記ブッシング部材には、上記貫通孔をそれぞれ仕切って該貫通孔の出入り口の空間を区画するような立壁部が設けられているため、貫通孔の出入り口において、該貫通孔同士の間で水分が拡散するのを防止することができ、ブッシングを介して水分が浸入するのを確実に防止できる。
また、第6の発明によれば、上記リード線の被覆樹脂は、上記ブッシングよりも線膨張率の高い材料によって構成されているため、溶融した封止樹脂の熱によって膨張し、該封止樹脂に対してより密着する。したがって、外部から回路基板への水分の浸入をより確実に防止できる。
また、第7の発明によれば、上記回路基板には、固定子の巻線に対して通電制御を行うための制御回路が形成されているため、モータのコンパクト化を図れるとともに、上記各発明の構成によって水分の浸入を防止して回路基板を保護することができる。
さらに、第8の発明によれば、インペラを収納するポンプ室と、回転子を収納するモータ室とが連通しているため、ポンプ室及びモータ室に流入する水の温度の変動が大きい場合には上記回路基板で結露が発生しやすくなるが、上記各発明の構成によって回路基板で結露が発生するのを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
−全体構成−
図1に本発明の実施形態に係るモータポンプ1の概略構成を示す。このモータポンプ1は、モータの回転によってインペラを回転させて、水を吐出するように構成されたもので、例えばヒートポンプ給湯器などにおいて水を循環させるためのポンプとして用いられる。すなわち、上記モータポンプ1は、ポンプ部10及びモータ部20を備えていて、これらのポンプ部10及びモータ部20が一体に構成されている。
上記ポンプ部10は、軸線Lを中心に回転することによって該軸線Lの方向から水を吸入して回転の径方向外方へ吐出するインペラ11と、該インペラ11が収容されるポンプ室S1を構成する有底円筒状のポンプ側ケーシング15と、を備えている。このポンプ側ケーシング15は、上記インペラ11を覆うように設けられており、該ポンプ側ケーシング15には、インペラ11の上記軸線Lの方向に向かって開口する吸水口16が形成されているとともに、該インペラ11の回転の径方向外方に向かって開口する吐出口17も形成されている。
上記インペラ11は、図2にも示すように、円盤状の底板部12と、該底板部12上に上記軸線Lを囲むように立設された複数の羽根部13と、上記底板部12に対して平行に設けられて該羽根部13の上部同士を連結する円環状の連結部14とを備えている。上記底板部12は、後述するモータ部20の回転子21に接続されており、該回転子21と一体回転するように構成されている。上記羽根部13は、上記底板部12の径方向に対して所定の角度で傾斜しており、水を該底板部12の径方向内方から径方向外方へ効率良く搬送できるように構成されている。
図2に示すように、上記ポンプ室S1における上記インペラ11とポンプ側ケーシング15との間には、上記軸線Lの方向から視て、略円環状の環状流路Rが形成されている。この環状流路Rは、上記吐出口17に向かって徐々に流路断面積が大きくなるように設けられている。したがって、上記インペラ11の回転によって径方向外方に吐出された水は、ほとんど流速が低下することなく該環状流路R内を流れて、上記吐出口17から外部へ排出される。
以上の構成により、上記ポンプ部10では、上記インペラ11の回転によって、その回転中心である上記軸線Lの方向に設けられたポンプ側ケーシング15の吸水口16からポンプ室S1内に水を吸水することができるとともに、該ポンプ室S1内の水を、上記回転の径方向外方に位置する上記ポンプ側ケーシング15の吐出口17から外部へ吐出させることができる。
略有底円筒状の上記ポンプ側ケーシング15の開口側には、後述するモータ部20の回転子21が収容されるモータ側ケーシング18が配置されている。このモータ側ケーシング18は、鍔部18a及び有底円筒部18bを有する略ハット状に形成されていて、その鍔部18aで上記ポンプ側ケーシング15の側壁に接続されている。一方、上記モータ側ケーシング18の有底円筒部18bは、その内側に、上記回転子21を収容するためのモータ室S2を形成している。
したがって、本発明のケーシングを構成する上記ポンプ側ケーシング15及びモータ側ケーシング18によって、上記モータポンプ1内には、上記ポンプ室S1及びモータ室S2を備えた一つの閉空間が形成される。このように、上記モータポンプ1は、上記モータ室S2と上記ポンプ室S1とが連通しているため、該ポンプ室S1内の水が上記モータ室S2内まで流入し、ポンプ部10によって搬送される水の温度に応じて、モータ部20や後述する回路基板40の温度も変動することになる。なお、上記モータポンプ1をヒートポンプ給湯器などに適用する場合には、内部を冷水やお湯が流れることが想定されるため、搬送する水の温度変化は、例えば0から100度ぐらいであり、その分、上記モータ部20や回路基板40の温度も大きく変動する。
上記モータ部20は、上記インペラ11の底板部12に接続される略円柱状の回転子21と、該回転子21を囲むように形成された略円筒状の固定子31とを備えている。上記回転子21は、上述のとおり、上記モータ側ケーシング18の有底円筒部18bの内方に位置付けられている一方、上記固定子22は、該有底円筒部18bの外方に位置付けられている。すなわち、上記固定子31の内周側には、上記モータ側ケーシング18の有底円筒部18bが配置されていて、その内側に上記回転子21が位置付けられている。
上記回転子21は、上記モータ側ケーシング18の底面上に上記軸線Lに沿って延びるように設けられた固定軸22に対し、回転可能に構成された回転円筒部23と、該回転円筒部23の外周面上に嵌合されるとともに上記インペラ11の底板部12に接続される略円筒状の磁石保持部24と、該磁石保持部24によって保持される略円筒状の駆動用磁石25とを備えている。上記回転円筒部23の両端部の軸線方向外方には、スラスト軸受26,26が設けられていて、該回転円筒部23は、両端部で該スラスト軸受26,26に接触可能なように配置されている。これにより、上記回転円筒部23は、上記軸線Lの方向の移動が抑制されつつ、上記固定軸22に対して回転するように構成されている。上記磁石保持部24は、その内周面で上記回転円筒部23に嵌合されているとともに、外周面側で上記駆動用磁石25を保持するように構成されている。
上述のような回転子21の構成により、該回転子21が固定軸22に対して回転すると、その回転は磁石保持部24を介してインペラ11の連結部14に伝わり、該インペラ11を回転させることができる。
上記固定子31は、薄板を積層してなる固定子コア32と、該固定子コア32の図示しないティース部にコイル線を巻回してなる複数の巻線33と、を備えている。これらの巻線33は、上記軸線Lを囲むように略環状に配置されており、複数の相を構成するように互いに連結されているとともに、該巻線33の端部は、後述する固定子リード線41を構成するとともに、回路基板40に接続されている。この固定子リード線41を介して、回路基板40から所定のタイミングで上記巻線33に通電することにより、上記固定子31に回転磁界を発生させることができる。そして、上述のとおり、回転磁界を発生している固定子31の内側には、上記駆動用磁石25を有する回転子21が配置されているため、該回転子21は上記回転磁界によって回転方向の力を受けて、回転する。なお、上記図1中の符号34は、上記巻線33と固定子コア32との間を絶縁するための絶縁材である。
上記回路基板40には、上記固定子31の複数の巻線33に対して所定のタイミングで通電を行うための制御回路が形成されている。また、上記回路基板40には、上記複数の固定子リード線41の一端側と、外部の電源(図示省略)や機器(例えばヒートポンプ給湯器)の制御装置等に他端側で接続される複数の外部リード線42の一端側とが接続されている。このような構成において、上記回路基板40上に形成された上記制御回路は、上記外部リード線42を介して外部の電源から供給される電流を、上記固定子リード線41を介して、上記固定子31で回転磁界が発生する所定のタイミングで上記巻線33に通電するように構成されている。このように、上記回路基板40に制御回路を形成することで、モータポンプ1の外部に別途、該モータポンプ1のための制御装置を設ける必要がなくなるため、コンパクト化を図れる。なお、上記回路基板40は、上記固定子31に対して図示しない係止部によって保持されている。
上記外部リード線42は、例えば銅などによって構成される心線のまわりに、被覆樹脂が被覆されてなるもので、外部の電源から電流を流すための経路や、機器(例えばヒートポンプ給湯器)の制御装置との間で信号を送受信するための信号線を構成している。このように、上記外部リード線42は、種々の信号線を含んでおり、単に電流を流すだけの固定子リード線41に比べて本数が多いことから、熱可塑性樹脂(例えば、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリアセタール、PET、PE、PBTなど)からなるブッシング43によって結束されている。このブッシング43の詳細な構成については後述する。なお、上記外部リード線42の被覆樹脂は、上記ブッシング43よりも線膨張率の大きい樹脂材料によって構成されている。
上記図1に示すように、上記固定子31及び回路基板40は、全体が熱硬化性樹脂(例えば不飽和ポリエステル樹脂)からなる封止樹脂35によって封止されている。すなわち、上記固定子31及び回路基板40の周りには、溶融した封止樹脂35によって覆われた後、該封止樹脂35が冷えて固まってなる外部ケーシング36が形成されている。この外部ケーシング36は、上記モータ側ケーシング18の鍔部18aを、上記ポンプ側ケーシング15との間で挟み込むとともに、外周面が該ポンプ側ケーシング15の外周面と略面一になるように、略有底円筒状に形成されている。このように、上記固定子31及び回路基板40を封止樹脂35によって封止することで、該固定子31及び回路基板40が水などの液体や空気等と接触するのを極力防止することができる。また、上述のように、上記封止樹脂35を熱可塑性樹脂よりも硬化温度の低い熱硬化性樹脂とすることで、電子部品が実装されていて熱に弱い上記回路基板40を封止樹脂35によって封止する際に、該回路基板40に与える熱的な損傷を抑えることができる。ここで、上述のとおり、本発明の封止樹脂35は、成形型内に溶融状態の樹脂を流し込んで、上記固定子31の外表面等に密着した状態で固められたものである。
さらに、上記図1に示すように、上記回路基板40に接続される上記固定子リード線41、外部リード線42の一端側、及び上記ブッシング43の該一端側も、上記封止樹脂35によって覆われており、上記外部ケーシング36内に埋設されている。すなわち、上記外部リード線42及びブッシング43は、他端側が外部に露出するように上記外部ケーシング36内に埋設されている。ここで、上述のようにブッシング43の他端側が外部に露出した状態で封止樹脂35によって封止されるようにするためには、上記外部ケーシング36を成形する成形型の合わせ目に上記ブッシング43が位置するように複数に分割された成形型を作製し、これらの成形型によってブッシング43を挟み込んだ状態で成形型内に溶融した封止樹脂35を射出すればよい。なお、このように、上記ブッシング43を複数の成形型で挟み込むことで、複数の外部リード線42を一箇所に保持した状態で成形型にセットすることができる。ここで、従来の構成のブッシングは、回路基板に接続されているため、成形型が該ブッシングを固定することにより上記回路基板も一緒に固定されるが、本実施形態に係る上記ブッシング43は回路基板40から離間しているため、成形型によってブッシング43を固定しても回路基板40を固定することはできない。しかしながら、上記回路基板40は、固定子31に保持されているため、上記ブッシング43と接続されていなくても、封止樹脂35によって封止される際に上記回路基板40を固定することができ、確実に樹脂成形を行うことができる。
ところで、熱可塑性樹脂からなる上記ブッシング43を、熱硬化性樹脂からなる上記封止樹脂35によって封止する場合、両者の樹脂の種類が異なることから、収縮率が異なり、上記ブッシング43と封止樹脂35との間に隙間が生じる場合がある。このような隙間が、ブッシングと回路基板とが接続されている従来構造(図6参照)の場合に生じると、上記隙間内に外部から浸入した水分は、ブッシングの表面を伝って回路基板へ達することになる。特に、上記モータポンプ1を、ヒートポンプ給湯器などのように、搬送する水の温度変化が大きい装置に適用する場合には、上述のように、上記モータポンプ1が、ポンプ室S1とモータ室S2とが連通していてモータ部20が水の温度変化の影響を受けやすい構成であるため、モータ部20自体から発生する熱の影響も受けて、該モータ部20の近傍に位置する回路基板40の温度変化が大きくなり、該回路基板40で結露が発生しやすくなる。
これに対し、本発明では、上記ブッシング43を、上記回路基板40から離間させた状態で上記封止樹脂35によって封止する。これにより、上記ブッシング43と封止樹脂35との間に隙間が形成されたとしても、該ブッシング43が回路基板40から離間しているので、該ブッシング43を伝って水分が該回路基板40に達するのを防止できる。
すなわち、上記ブッシング43と回路基板40との間は、断面積の小さい外部リード線42によって繋がっているため、上記封止樹脂35との密着性を高めることができ、外部からの水分の浸入を防止することができる。さらに、上記外部リード線42は、心線が被覆樹脂によって被覆されていて、溶融した封止樹脂35を射出する際に溶融した封止樹脂35の射出圧によって該被覆樹脂が変形して該封止樹脂35とより一層密着したまま硬化するため、封止樹脂35と外部リード線42との間に隙間が生じにくく、外部からの水分の浸入をより確実に防止できる。そのうえ、上記外部リード線42の被覆樹脂は、上記ブッシング43よりも線膨張率が大きいので、溶融した上記封止樹脂35の熱によって変形しやすく、該封止樹脂35に対してさらに密着しやすい。
また、本発明では、上記ブッシング43の構成も、外部から水分の浸入を防止できるような構成となっている。該ブッシング43の構成について、以下で詳細に説明する。
図3〜図5に示すように、上記ブッシング43は、本発明のブッシング部材を構成するベース部材44と蓋部材45とを組み合わせてなるもので、該ベース部材44及び蓋部材45にそれぞれ形成された溝部44a,45aによって、上記外部リード線42の収容される貫通孔43aが形成されるように構成されている。
上記蓋部材45は、図4に示すように、略直方体状の部材であり、その下面の中央部分及び長手方向両端部を残すように、該下面の長辺側両端部における長手方向中央部分には、それぞれ、切り欠き部45b,45bが形成されている。そして、これらの切り欠き部45b,45bによって残された上記下面の中央部分には、上記蓋部材45の短手方向に延びる溝部45a,45a,…が複数(本実施形態では5つ)、設けられている。また、上記蓋部材45の下面の長手方向両端部には、円柱状の突出部45c,45c,…が4本、設けられている。
上記ベース部材44は、図5に示すように、上記蓋部材45と同様、略直方体状の部材であり、その上面には、上記蓋部材45の切り欠き部45b,45bに対応して切り欠き部44b,44bが形成されている。また、これらの切り欠き部44b,44bによって残された上記上面の中央部分には、上記蓋部材45の複数の溝部45a,45a,…に対応して、上記ベース部材44の短手方向に延びる溝部44a,44a,…が複数、設けられている。さらに、上記ベース部材44の上面の長手方向両端部には、上記蓋部材45の突出部45cに対応して、該突出部45cと係合可能な穴部44cが設けられている。これにより、上記蓋部材45の突出部45cを上記ベース部材44の穴部44cに係合させて、該蓋部材45とベース部材44とを組み合わせることによって、該蓋部材45の溝部45aと該ベース部材44の溝部44aとにより上記貫通孔43aが形成される。
上記溝部44a,45aは、貫通孔43aの断面積が上記外部リード線42の断面積よりも小さくなるように形成されている。このような構成にすることで、上記外部リード線42は、上記溝部44a,45aによって形成される上記貫通孔43a内で圧縮されるため、該貫通孔43aの内周面に対して密着した状態となる。したがって、上記外部リード線42と上記ブッシング43の貫通孔43aの内周面との間の隙間をできるだけなくすことができ、該貫通孔43aと外部リード線42との間から水分が浸入するのをより確実に防止することができる。
また、上記ベース部材44の切り欠き部44b,44bには、該ベース部材44及び蓋部材45の切り欠き部44b,45bによって構成される上記貫通孔43aの出入り口の空間を、該貫通孔43aごとに区画するような複数の立壁部44d,44d,…がそれぞれ設けられている。すなわち、これらの立壁部44dは、上記切り欠き部44bの底面上に、ベース部材44の各溝部44aの幅方向両端に対応して、該ベース部材44の短手方向外方(溝部の長手方向外方)に向かって延びるように設けられている。また、上記各立壁部44dは、上記ベース部材44と蓋部材45とが組み合わされた状態で、該蓋部材45の切り欠き部45bの底面に接触するような高さに形成されている。
このように、上記ブッシング43の貫通孔43aの出入り口の空間を、上記立壁部44dによって貫通孔43aごとに区画することで、仮に一つの貫通孔43aに対して外部から水分が浸入した場合でも、上記立壁部44dによって水分が他の貫通孔43aへ拡散するのを防止することができる。特に、上記ブッシング43の貫通孔43aの出入り口両方に、上記立壁部44dを設けることで、水分の浸入及び拡散をより確実に防止することができる。
しかも、上記ベース部材44の溝部44aに対応して上記立壁部44dを設けることで、該ベース部材44の溝部44a内に上記外部リード線42を配置する場合に、上記立壁部44dがガイドとして機能するため、該外部リード線42に対するブッシング43の取り付け作業が容易になる。
以上より、この実施形態によれば、制御回路の形成された回路基板40に対し、該回路基板40に一端側で接続される外部リード線42を結束するブッシング43を離間させた状態で、熱硬化性樹脂からなる封止樹脂35によって封止することで、該封止樹脂35と熱可塑性樹脂からなる上記ブッシング43との間に隙間が生じた場合でも、該ブッシング43の表面を伝って上記回路基板40に水分が達するのを防止することができる。すなわち、上記ブッシング43を回路基板40から離間させることで、両者間では断面積の小さい外部リード線42が封止樹脂35によって封止されるため、該外部リード線42と封止樹脂35との密着性が良く、これらの間に水分が浸入するのを確実に防止することができる。
特に、上記外部リード線42が、心線の周りを被覆樹脂で覆われた構成であり、上記封止樹脂35を射出する際の射出圧力によって上記被覆樹脂が押しつぶされるため、該被覆樹脂と封止樹脂35との密着性を高めることができ、水分の浸入をより確実に防止できる。さらに、上記外部リード線42の被覆樹脂が、上記ブッシング43よりも線膨張率の大きい樹脂材料からなり、溶融した上記封止樹脂35の熱によって上記被覆樹脂が膨張した状態で、該被覆樹脂に対して封止樹脂35が固まるため、上記外部リード線42と封止樹脂35との密着性をさらに高めることができ、水分の浸入をさらに確実に防止できる。なお、上記膨張した被覆樹脂が冷却されて収縮したとしても、封止樹脂35も幾分収縮すること、及び、被覆樹脂に幾分の弾力性があるため、封止樹脂35の収縮に追随して密着が維持されること、などから、上記外部リード線42の被覆樹脂と封止樹脂35との間に隙間は生じにくい。
また、上記ブッシング43の貫通孔43aの断面積を、上記外部リード線42の断面積よりも小さくすることで、該貫通孔43a内に外部リード線42を圧縮した状態で収容することができ、該貫通孔43aの内周面と外部リード線42との密着性を高めることができる。特に、上記外部リード線42が、上述のように、心線の周りを被覆樹脂で被覆されている構成の場合には、該被覆樹脂が圧縮されて、上記貫通孔43aの内周面との密着性をより高められる。以上のような構成によって、上記ブッシング43の貫通孔43aと外部リード線42との隙間を極力なくすことができ、該貫通孔43aを介して水分が浸入するのを確実に防止することができる。
さらに、上記ブッシング43の貫通孔43aの出入り口に、該貫通孔43aごとに立壁部44dを設けることで、仮に一つの貫通孔43a内に水分が浸入しても、他の貫通孔43aに水分が拡散するのを防止することができる。
また、上記モータポンプ1のように、ポンプ室S1内だけでなく、モータ部20側のモータ室S2内にも水が流入する構成では、水温の変動が大きいヒートポンプ給湯器に用いられると、上記モータ部20で発生する熱及び上記モータ室S2内を流れる水の熱によって、上記モータ部20の周辺の温度変化が大きくなり、該モータ部20の近くに配置されている回路基板40の温度変化も大きくなるが、上述のように、上記ブッシング43及び外部リード線42を介して外部から回路基板40に水分が浸入するのを防止することで、該回路基板40での結露の発生を確実に防止することができる。特に、上記モータポンプ1は、ヒートポンプ給湯器に用いられると、該ヒートポンプ給湯器内のタンクから発生する水蒸気によって高湿環境下に晒され、回路基板40に水分が浸入しやすくなるが、上述のような構成にすることで、上記回路基板40への水分の浸入を防止することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、回路基板40に、制御回路を構成しているが、この限りではなく、回転子21の回転位置を検出する検出回路や、固定子31の巻線33の端部を集約するための回路など、制御回路以外の回路が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、ブッシング43のベース部材44側に立壁部44dが形成されているが、この限りではなく、該ブッシング43の蓋部材45側に形成されていてもよいし、上記ベース部材44及び蓋部材45にそれぞれ形成されていてもよい。同様に、上記ブッシング43の貫通孔43aも、上記ベース部材44または蓋部材43のいずれか一方に形成されていてもよい。さらに、上記ブッシング43を、3つ以上の部材によって構成してもよい。
また、上記実施形態では、ブッシング43を構成するベース部材44の長辺側の両側に形成された切り欠き部44d,44dに、それぞれ、複数の立壁部44dを設けているが、この限りではなく、上記ベース部材44の長辺側の一方のみに立壁部44dを設けてもよい。また、上記立壁部44dは、ブッシング43の貫通孔43aごとに設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、固定子リード線41を、上記巻線33の端部によって構成しているが、この限りではなく、該巻線33の端部に接続される新たなリード線によって構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、外部リード線42を、心線の周りを被覆樹脂で被覆した構成としているが、この限りではなく、心線のみによって構成されていてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、回路基板40に特に防水処理等を施していないが、この限りではなく、上記回路基板40を防水被膜によって被覆してもよい。こうすることで、上記回路基板40の防水性を一層、高めることができる。
以上説明したように、本発明に係るモータポンプでは、回路基板に接続される外部リード線を結束するブッシングを該回路基板から離間した状態で、封止樹脂によってモールドすることにより、上記ブッシングを介して回路基板へ水分が浸入するのを防止できるため、モータ及び回路基板が封止樹脂によってモールドされた比較的、小型のモータポンプに特に有用である。
本発明の実施形態に係るモータポンプの概略構成を示す縦断面図である。 図1のII-II線断面において、インペラとポンプ側ケーシングとの関係を示す概略構成図である。 ブッシングの概略構成を示す、(A)斜視図、(B)正面図である。 ブッシングの蓋部材の概略構成を示す、(A)正面図、(B)下面図である。 ブッシングのベース部材の概略構成を示す、(A)正面図、(B)上面図である。 従来のモータポンプにおけるブッシングの取付構造を示す部分断面図である。
符号の説明
1 モータポンプ
10 ポンプ部
11 インペラ
15 ポンプ側ケーシング(ケーシング)
18 モータ側ケーシング(ケーシング)
20 モータ部
21 回転子
31,131 固定子
33,133 巻線
35,135 封止樹脂
40,140 回路基板
41 固定子リード線
42,142 外部リード線
43,143 ブッシング
43a 貫通孔
44 ベース部材(ブッシング部材)
44a,45a 溝部
44d 立壁部
45 蓋部材(ブッシング部材)
S1 ポンプ室
S2 モータ室

Claims (8)

  1. 複数の巻線を有する固定子と、該固定子に対して回転可能に構成された回転子と、該回転子と一体で回転するインペラとを備え、上記固定子の少なくとも一部が封止樹脂によって封止されたモータポンプであって、
    上記固定子の巻線から引き出された固定子リード線が接続される回路基板と、
    上記回路基板に一端側が接続される一方、他端側が外部へ引き出される複数の外部リード線と、
    上記回路基板から離間した位置で上記複数の外部リード線を保持するブッシングと、を備え、
    上記ブッシングが上記回路基板から離間した状態で、且つ、上記外部リード線の他端側及び上記ブッシングの該他端側が外部に露出するように、該ブッシング、回路基板及び外部リード線の一端側が上記固定子とともに上記封止樹脂によって封止されていることを特徴とするモータポンプ。
  2. 請求項1において、
    上記封止樹脂は、熱硬化性樹脂であり、
    上記ブッシングは、上記封止樹脂とは異なる種類の樹脂材料からなることを特徴とするモータポンプ。
  3. 請求項1または2において、
    上記ブッシングは、複数のブッシング部材を組み合わせてなり、
    上記複数のブッシング部材の少なくとも一つには、互いに組み合わされた状態で複数の貫通孔を構成する複数の溝部が形成されていて、
    上記溝部は、上記貫通孔の断面積が上記外部リード線の断面積よりも小さくなるように形成されており、
    上記複数の外部リード線は、上記貫通孔内に、上記複数のブッシング部材によって圧縮された状態で保持されていることを特徴とするモータポンプ。
  4. 請求項3において、
    上記外部リード線は、心線が被覆樹脂によって被覆されてなることを特徴とするモータポンプ。
  5. 請求項3または4において、
    上記複数のブッシング部材の少なくとも一つには、上記溝部における長手方向両端部の少なくとも一方の外方に、該溝部の幅方向両端に対応して上記長手方向の外方へ延びる立壁部が設けられていて、
    上記立壁部は、上記複数のブッシング部材が組み合わされた状態で、上記貫通孔の出入り口の空間を区画する仕切壁を構成することを特徴とするモータポンプ。
  6. 請求項1から5のいずれか一つにおいて、
    上記外部リード線は、心線が被覆樹脂によって被覆されてなり、
    上記被覆樹脂は、上記ブッシングよりも線膨張率が大きい材料によって構成されていることを特徴とするモータポンプ。
  7. 請求項1から6のいずれか一つにおいて、
    上記回路基板には、上記固定子の巻線に対して通電制御を行うための制御回路が形成されていることを特徴とするモータポンプ。
  8. 請求項1から7のいずれか一つにおいて、
    上記固定子、回転子及びインペラは、ケーシング内に収容されていて、
    上記ケーシングは、上記インペラを収容するポンプ室と、上記回転子を収容するモータ室とが連通するように構成されていることを特徴とするモータポンプ。
JP2008206070A 2008-08-08 2008-08-08 モータポンプ Pending JP2010043540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008206070A JP2010043540A (ja) 2008-08-08 2008-08-08 モータポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008206070A JP2010043540A (ja) 2008-08-08 2008-08-08 モータポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010043540A true JP2010043540A (ja) 2010-02-25

Family

ID=42015105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008206070A Pending JP2010043540A (ja) 2008-08-08 2008-08-08 モータポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010043540A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102434466A (zh) * 2010-08-02 2012-05-02 日本电产高科电机控股公司 马达泵及其制造方法
CN102900691A (zh) * 2011-07-25 2013-01-30 日本电产三协株式会社 涡流泵装置
CN102900698A (zh) * 2011-07-25 2013-01-30 日本电产三协株式会社 级联泵装置
EP3567255A1 (en) * 2018-05-11 2019-11-13 Shinano Kenshi Co., Ltd. Electric pump
JP2019210924A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 シナノケンシ株式会社 電動ポンプ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102434466A (zh) * 2010-08-02 2012-05-02 日本电产高科电机控股公司 马达泵及其制造方法
US9097256B2 (en) 2011-07-25 2015-08-04 Nidec Corporation Vortex pump device with wiring outlet part
CN102900698A (zh) * 2011-07-25 2013-01-30 日本电产三协株式会社 级联泵装置
US20130028762A1 (en) * 2011-07-25 2013-01-31 Nidec Sankyo Corporation Cascade pump device
US20130028765A1 (en) * 2011-07-25 2013-01-31 Nidec Sankyo Corporation Vortex pump device
JP2013047509A (ja) * 2011-07-25 2013-03-07 Nidec Sankyo Corp 渦流ポンプ装置
CN102900691A (zh) * 2011-07-25 2013-01-30 日本电产三协株式会社 涡流泵装置
EP3567255A1 (en) * 2018-05-11 2019-11-13 Shinano Kenshi Co., Ltd. Electric pump
JP2019196754A (ja) * 2018-05-11 2019-11-14 シナノケンシ株式会社 電動ポンプ
CN110469515A (zh) * 2018-05-11 2019-11-19 信浓绢糸株式会社 电动泵
CN110469515B (zh) * 2018-05-11 2021-01-05 信浓绢糸株式会社 电动泵
US11378081B2 (en) 2018-05-11 2022-07-05 Shinano Kenshi Co., Ltd. Electric pump
JP2019210924A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 シナノケンシ株式会社 電動ポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2012572B1 (en) Brushless motor for washing machine and washing machine having the brushless motor mounted therein
JP5748917B2 (ja) 電動式駆動装置および電動式駆動装置の製造方法
KR20180108784A (ko) 유체 펌프용 전기 모터, 상기 유형의 전기 모터를 복수개 갖는 상이한 유체 펌프들의 형성을 위한 모듈형 모터 패밀리 및 전기 모터의 제조 방법
US20130195696A1 (en) Electric pump
US20090022610A1 (en) Motor centrifugal pump
KR102090830B1 (ko) 전동기 및 공기 조화 장치
US20060279162A1 (en) BLDC motor and pump assembly with encapsulated circuit board
WO2017033917A1 (ja) モータ
JP2006115687A (ja) ステータユニット及びモータ
JP2010043540A (ja) モータポンプ
JP2004531193A (ja) 電動モータ、特に電子的に整流される直流モータのためのリレー支持体装置
US9935505B2 (en) Laminated core
JP2004229332A (ja) 防水型ブラシレスファンモータ
CN110268604B (zh) 电动机及泵装置
JP2010178463A (ja) モータ及びその製造方法
CN110383644B (zh) 电动机及泵装置
US20190052157A1 (en) Rotor assembly, motor including rotor assembly, and method for manufacturing rotor assembly
JP6676622B2 (ja) ブラシレスモータ、電動ポンプ、およびブラシレスモータの製造方法
US20220069650A1 (en) Rotor and brushless motor
JP5722096B2 (ja) レゾルバ
JP3989881B2 (ja) 電気モータの電気結合用の結合組立部品
US9470237B2 (en) Electric fluid pump
JP6894250B2 (ja) モータおよびポンプ装置
JP2009278700A (ja) モータ一体型ポンプ
JP2015151985A (ja) 電動流体ポンプ