JP2764760B2 - 繊維強化プラスチックファンの製造法 - Google Patents
繊維強化プラスチックファンの製造法Info
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- JP2764760B2 JP2764760B2 JP18377990A JP18377990A JP2764760B2 JP 2764760 B2 JP2764760 B2 JP 2764760B2 JP 18377990 A JP18377990 A JP 18377990A JP 18377990 A JP18377990 A JP 18377990A JP 2764760 B2 JP2764760 B2 JP 2764760B2
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、繊維強化プラスチック(以下「FRP」とい
う)ファンの製造法に係り、詳しくはファンの軽量化及
び剛性の付与を目的としたFRPファンの製造法に関す
る。
う)ファンの製造法に係り、詳しくはファンの軽量化及
び剛性の付与を目的としたFRPファンの製造法に関す
る。
[従来技術とその課題] 従来FRP製ファンは、金属製のファンに比較して軽量
であると共に耐蝕性に優れているために多用されている
が、半面剛性に欠けると云う難点があるために、剛性が
要求される部位に金属製の芯材を埋設したものが提案さ
れている。
であると共に耐蝕性に優れているために多用されている
が、半面剛性に欠けると云う難点があるために、剛性が
要求される部位に金属製の芯材を埋設したものが提案さ
れている。
しかしながら、上記金属製芯材を埋設する従来の方法
にあっては、FRPが万遍なくキャビティ内に行き渡らず
死角を生じ易いと共に、FRPと金属との界面で剥離し易
く、取付け軸に加わる捩り力、振動、衝撃等によって上
記箇所が破損する惧れがあった。
にあっては、FRPが万遍なくキャビティ内に行き渡らず
死角を生じ易いと共に、FRPと金属との界面で剥離し易
く、取付け軸に加わる捩り力、振動、衝撃等によって上
記箇所が破損する惧れがあった。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記課題を解決するためのFRPファンの製
造法であって、その要旨は、弯曲板状の翼体と該翼体を
支持する取付け軸とが一体をなす繊維強化プラスチック
ファンを製造するにあたり、予め半割状の成形金型のキ
ャビティ内で長繊維状ガラスマットに未硬化の熱硬化性
プラスチックを含浸し、これを硬化して半割状の一方の
外殻構成材を形成し、その翼体部には軽量芯材を配設す
ると共に、取付け軸部には軸芯に沿わせ長繊維材を配設
して中空部を形設したのち、上記一方の外殻構成材に、
あらかしじめこれと対称形状に成形した他方の外殻構成
材を突き合わせ、該突く合わせ端縁部をシールすると共
に、上記中空部内に未硬化のレジコンクリートを注入
し、これを硬化して一体化することを特徴とする繊維強
化プラスチックファンの製造法である。
造法であって、その要旨は、弯曲板状の翼体と該翼体を
支持する取付け軸とが一体をなす繊維強化プラスチック
ファンを製造するにあたり、予め半割状の成形金型のキ
ャビティ内で長繊維状ガラスマットに未硬化の熱硬化性
プラスチックを含浸し、これを硬化して半割状の一方の
外殻構成材を形成し、その翼体部には軽量芯材を配設す
ると共に、取付け軸部には軸芯に沿わせ長繊維材を配設
して中空部を形設したのち、上記一方の外殻構成材に、
あらかしじめこれと対称形状に成形した他方の外殻構成
材を突き合わせ、該突く合わせ端縁部をシールすると共
に、上記中空部内に未硬化のレジコンクリートを注入
し、これを硬化して一体化することを特徴とする繊維強
化プラスチックファンの製造法である。
以下、本発明の実施例を図面に基づき具体的に説明す
る。
る。
第1図(イ)〜(ハ)は本発明を工程順に断面図で示
し、第2図は本発明により得られたFRPファンを透視平
面図で示し、第3図は、第2図のIII−III矢視側面図で
ある。
し、第2図は本発明により得られたFRPファンを透視平
面図で示し、第3図は、第2図のIII−III矢視側面図で
ある。
本発明は第1図(イ)に断面図で示す如く、先ず半割
状の成形型AのキャビティA′内に略同一の厚みに長繊
維状ガラスマットを敷き、該ガラスマットに不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等から選
ばれた未硬化の熱硬化性プラスチックを含浸し、これを
硬化してファンの半割状に成形した一方の外殻構成材1
を形成する。
状の成形型AのキャビティA′内に略同一の厚みに長繊
維状ガラスマットを敷き、該ガラスマットに不飽和ポリ
エステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等から選
ばれた未硬化の熱硬化性プラスチックを含浸し、これを
硬化してファンの半割状に成形した一方の外殻構成材1
を形成する。
次に第1図(ロ)に示す如く、該一方の外殻構成材1
を成形金型Aから取出して、翼体11部上に、硬質ウレタ
ンフォームの如き発泡したプラスチックからなる薄板や
有機繊維質からなる不織布等の軽量芯材111を置くと共
に、取付け軸部12上に、軸芯に沿ってガラス繊維マット
やガラスロービング等の長繊維材121を敷き詰めて、内
部に空隙を有する中空部を形設しておく。
を成形金型Aから取出して、翼体11部上に、硬質ウレタ
ンフォームの如き発泡したプラスチックからなる薄板や
有機繊維質からなる不織布等の軽量芯材111を置くと共
に、取付け軸部12上に、軸芯に沿ってガラス繊維マット
やガラスロービング等の長繊維材121を敷き詰めて、内
部に空隙を有する中空部を形設しておく。
最後に第1図(ハ)に示す如く、上記一方の外殻構成
材1に、これと対称形状に予め成形した他方の外殻構成
材1′を突き合わせたのち、上記中空部の開口箇所122
を除き突き合わせ端縁112に沿って熱硬化性プラスチッ
クによりシールし、そして中空部の開口箇所122へ矢示
方向から未硬化のレジンコンクリート2を圧入し、軽量
芯材111及び長繊維材121に行き渡らせたのち、これを硬
化する。上記取付け軸部12の中空部に注入するレジンコ
ンクリート2は、硅砂等の骨材、必要に応じてガラス繊
維のチップその他炭酸カルシウム等の充填材に、不飽和
ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬
化性プラスチックを混合したものである。
材1に、これと対称形状に予め成形した他方の外殻構成
材1′を突き合わせたのち、上記中空部の開口箇所122
を除き突き合わせ端縁112に沿って熱硬化性プラスチッ
クによりシールし、そして中空部の開口箇所122へ矢示
方向から未硬化のレジンコンクリート2を圧入し、軽量
芯材111及び長繊維材121に行き渡らせたのち、これを硬
化する。上記取付け軸部12の中空部に注入するレジンコ
ンクリート2は、硅砂等の骨材、必要に応じてガラス繊
維のチップその他炭酸カルシウム等の充填材に、不飽和
ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬
化性プラスチックを混合したものである。
上記本発明方法により得られたFRPファンは、第2図
に示す如く、翼体11に軽量発泡材111が埋設されると共
に、取付け軸部12に長繊維材121が埋設され、これらが
熱硬化性プラスチックにより外殻構成材1,1′と強固に
一体化されるものである。
に示す如く、翼体11に軽量発泡材111が埋設されると共
に、取付け軸部12に長繊維材121が埋設され、これらが
熱硬化性プラスチックにより外殻構成材1,1′と強固に
一体化されるものである。
[発明の効果] 本発明は上記構成よりなるので下記効果を奏する。
即ち本発明によれば、FRP層をなす外殻構成材の翼体
内部に埋設された軽量芯材、及び取付け軸部内部に埋設
された長繊維材が、熱硬化性プラスチックにより外殻構
成材と一体に硬化されているので、軽量であると共に剛
性が優れ、かつ従来の金属製芯材を埋設したファンの如
く、取付け軸部に加わる捩り力、振動、衝撃等によって
破損する惧れがなくなる等かずかずの効果を奏するもの
である。
内部に埋設された軽量芯材、及び取付け軸部内部に埋設
された長繊維材が、熱硬化性プラスチックにより外殻構
成材と一体に硬化されているので、軽量であると共に剛
性が優れ、かつ従来の金属製芯材を埋設したファンの如
く、取付け軸部に加わる捩り力、振動、衝撃等によって
破損する惧れがなくなる等かずかずの効果を奏するもの
である。
第1図(イ)〜(ハ)は本発明を工程順に断面図で示
し、第2図は本発明により得られたFRPファンを透視平
面図で示し、第3図は、第2図のIII−III矢視側面図
(ロ)である。 1,1′……外殻構成材、11……翼体、 111……軽量芯材、12……取付け軸部、 121……長繊維材、2……熱硬化性プラスチック A……半割状成形型、A′……キャビティ
し、第2図は本発明により得られたFRPファンを透視平
面図で示し、第3図は、第2図のIII−III矢視側面図
(ロ)である。 1,1′……外殻構成材、11……翼体、 111……軽量芯材、12……取付け軸部、 121……長繊維材、2……熱硬化性プラスチック A……半割状成形型、A′……キャビティ
Claims (1)
- 【請求項1】弯曲板状の翼体と該翼体を支持する取付け
軸とが一体をなす繊維強化プラスチックファンを製造す
るにあたり、予め半割状の成形金型のキャビティ内で長
繊維状ガラスマットに未硬化の熱硬化性プラスチックを
含浸し、これを硬化して半割状の一方の外殻構成材を形
成し、その翼体部には軽量芯材を配設すると共に、取付
け軸部には軸芯に沿わせ長繊維材を配設して中空部を形
設したのち、上記一方の外殻構成材に、予めこれと対称
形状に成形した他方の外殻構成材を突き合わせ、該突き
合わせ端縁部をシールすると共に、上記中空部内に未硬
化のレジンコンクリートを注入し、これを硬化して一体
化することを特徴とする繊維強化プラスチックファンの
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18377990A JP2764760B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 繊維強化プラスチックファンの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18377990A JP2764760B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 繊維強化プラスチックファンの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0472500A JPH0472500A (ja) | 1992-03-06 |
JP2764760B2 true JP2764760B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=16141798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18377990A Expired - Fee Related JP2764760B2 (ja) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 繊維強化プラスチックファンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2764760B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013514941A (ja) * | 2009-12-21 | 2013-05-02 | スネクマ | 航空機のプロペラ羽根 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20200318486A1 (en) * | 2019-04-04 | 2020-10-08 | General Electric Company | Monolithic Composite Blade and Platform |
-
1990
- 1990-07-11 JP JP18377990A patent/JP2764760B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013514941A (ja) * | 2009-12-21 | 2013-05-02 | スネクマ | 航空機のプロペラ羽根 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0472500A (ja) | 1992-03-06 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |