JP3096929B2 - ゴルフクラブ用シャフト及びその製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブ用シャフト及びその製造方法Info
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- JP3096929B2 JP3096929B2 JP03250911A JP25091191A JP3096929B2 JP 3096929 B2 JP3096929 B2 JP 3096929B2 JP 03250911 A JP03250911 A JP 03250911A JP 25091191 A JP25091191 A JP 25091191A JP 3096929 B2 JP3096929 B2 JP 3096929B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はゴルフクラブ用のシャ
フト及びその製造方法に係わり、更に詳しくはシャフト
の外径の急激な変化にも適用可能な設計の自由度を有す
る軽量のゴルフクラブ用シャフト、及びその製造方法に
関するものである。
フト及びその製造方法に係わり、更に詳しくはシャフト
の外径の急激な変化にも適用可能な設計の自由度を有す
る軽量のゴルフクラブ用シャフト、及びその製造方法に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、繊維強化樹脂より構成されるゴル
フクラブ用シャフトの製造方法においては、補強繊維に
樹脂を含浸したプリプレグシートをマンドレルに所定層
積層して加熱硬化させるシートワインディング法と、ス
トランドまたはヤーン等の補強繊維に樹脂を含浸させな
がらマンドレルに所定層巻き付けた後加熱硬化させるフ
ィラメントワインディング法とがあり、成形後のシャフ
トは、一般にグリップ部に向かって末拡がりに0/1000〜
12/1000 のテーパ一を有している。
フクラブ用シャフトの製造方法においては、補強繊維に
樹脂を含浸したプリプレグシートをマンドレルに所定層
積層して加熱硬化させるシートワインディング法と、ス
トランドまたはヤーン等の補強繊維に樹脂を含浸させな
がらマンドレルに所定層巻き付けた後加熱硬化させるフ
ィラメントワインディング法とがあり、成形後のシャフ
トは、一般にグリップ部に向かって末拡がりに0/1000〜
12/1000 のテーパ一を有している。
【０００３】
【発明が解決しようとする問題点】ところで、上記従来
のゴルフクラブ用シャフトの製造方法にあっては、シャ
フト全長に渡って少なくとも１点以上の急激な外径の変
化（外径差が１mm以上）、或いはシャフトのテーパが1/
100以上の部分を有するシャフトを成形しようとする
と、シートワインディング法では、積層工程で上記部分
のプリプレグシートに皺が発生し、補強繊維の配向を著
しく乱し、その結果として成形されたシャフトは、強度
的に著しく劣る部分を有してシャフトの性能低下を招
き、外観上も極めて見劣りするものになってしまうとい
う問題があった。
のゴルフクラブ用シャフトの製造方法にあっては、シャ
フト全長に渡って少なくとも１点以上の急激な外径の変
化（外径差が１mm以上）、或いはシャフトのテーパが1/
100以上の部分を有するシャフトを成形しようとする
と、シートワインディング法では、積層工程で上記部分
のプリプレグシートに皺が発生し、補強繊維の配向を著
しく乱し、その結果として成形されたシャフトは、強度
的に著しく劣る部分を有してシャフトの性能低下を招
き、外観上も極めて見劣りするものになってしまうとい
う問題があった。
【０００４】またフィラメントワインディング法では、
繊維配向角が著しく変化し、その結果として成形された
シャフトは、上述同様に強度的に著しく劣る部分を有し
てシャフトの性能低下を招くという問題があった。この
発明は、かかる従来の課題に着目して案出されたもの
で、シャフトの外径の急激な変化にも適用可能な設計の
自由度を有し、細径で軽量なゴルフクラブ用シャフト、
及びその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
繊維配向角が著しく変化し、その結果として成形された
シャフトは、上述同様に強度的に著しく劣る部分を有し
てシャフトの性能低下を招くという問題があった。この
発明は、かかる従来の課題に着目して案出されたもの
で、シャフトの外径の急激な変化にも適用可能な設計の
自由度を有し、細径で軽量なゴルフクラブ用シャフト、
及びその製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【０００５】
【問題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、繊維強化プラスチックにより構成されたシ
ャフト本体のグリップ側端部の外側に、コア材層を介し
て繊維強化プラスチックからなる被覆層を設けたことを
要旨とするものである。またゴルフクラブ用シャフトの
製造方法においては、成形加工された芯体にプリプレグ
シートを積層し、加圧加熱してシャフト本体を成形し、
該シャフト本体のグリップ側端部に未硬化のコア材層シ
ートを介して未硬化のプリプレグシートからなる被覆層
シートを積層し、この積層されたグリップ側端部を成形
型に入れた後、加圧加熱して成形することを要旨とする
ものである。
成するため、繊維強化プラスチックにより構成されたシ
ャフト本体のグリップ側端部の外側に、コア材層を介し
て繊維強化プラスチックからなる被覆層を設けたことを
要旨とするものである。またゴルフクラブ用シャフトの
製造方法においては、成形加工された芯体にプリプレグ
シートを積層し、加圧加熱してシャフト本体を成形し、
該シャフト本体のグリップ側端部に未硬化のコア材層シ
ートを介して未硬化のプリプレグシートからなる被覆層
シートを積層し、この積層されたグリップ側端部を成形
型に入れた後、加圧加熱して成形することを要旨とする
ものである。
【０００６】そして更に、未硬化の繊維強化熱硬化樹脂
を加圧加熱して中空構造を有するシャフト本体を成形
し、該シャフト本体のグリップ側端部の中空部に成形ピ
ンを挿入した後、前記グリップ側端部に未硬化のコア材
層シートを介して未硬化のプリプレグシートからなる被
覆層シートを積層し、このグリップ側端部を成形型に入
れて加圧加熱し、硬化した後、前記成形ピンを除去する
ことを要旨とするものである。
を加圧加熱して中空構造を有するシャフト本体を成形
し、該シャフト本体のグリップ側端部の中空部に成形ピ
ンを挿入した後、前記グリップ側端部に未硬化のコア材
層シートを介して未硬化のプリプレグシートからなる被
覆層シートを積層し、このグリップ側端部を成形型に入
れて加圧加熱し、硬化した後、前記成形ピンを除去する
ことを要旨とするものである。
【０００７】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、シャ
フト本体のグリップ側端部の外側にコア材層を介して被
覆層を設けることにより、グリップ部に要する十分な径
を確保することが出来、従ってシャフト本体を従来通り
のテーパを維持したまま細い径で成形することが出来
る。
フト本体のグリップ側端部の外側にコア材層を介して被
覆層を設けることにより、グリップ部に要する十分な径
を確保することが出来、従ってシャフト本体を従来通り
のテーパを維持したまま細い径で成形することが出来
る。
【０００８】またコア材層にシンタックチックフォーム
等の重量の軽い材料を用いることにより、重量の増加を
極めて少なく抑えてシャフト本体のグリップ部の肉厚を
増すことが出来る。そしてシャフト本体を加熱硬化して
成形した後、シャフト本体のグリップ側端部に未硬化の
コア材層シートを介して未硬化の被覆層シートを積層
し、成形型に入れて加圧加熱して成形するので、ゴルフ
クラブ用シャフトの外径の急激な変化にもシャフトの性
能低下を生じず、かつ目標とする外径及び形状を備えた
ゴルフクラブ用シャフトを容易に得ることが出来る。
等の重量の軽い材料を用いることにより、重量の増加を
極めて少なく抑えてシャフト本体のグリップ部の肉厚を
増すことが出来る。そしてシャフト本体を加熱硬化して
成形した後、シャフト本体のグリップ側端部に未硬化の
コア材層シートを介して未硬化の被覆層シートを積層
し、成形型に入れて加圧加熱して成形するので、ゴルフ
クラブ用シャフトの外径の急激な変化にもシャフトの性
能低下を生じず、かつ目標とする外径及び形状を備えた
ゴルフクラブ用シャフトを容易に得ることが出来る。
【０００９】そして更に中空構造のシャフト本体のグリ
ップ側端部の中空部に成形ピンを挿入することにより、
シャフト本体のグリップ側端部が圧し潰されるのを防止
すると共に、シャフト本体、コア材層、及び被覆層の同
一芯出しを行うことが出来る。
ップ側端部の中空部に成形ピンを挿入することにより、
シャフト本体のグリップ側端部が圧し潰されるのを防止
すると共に、シャフト本体、コア材層、及び被覆層の同
一芯出しを行うことが出来る。
【００１０】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の
実施例を説明する。図１は、この発明の芯体を設けたゴ
ルフクラブ用シャフトの斜視図であり、図２は断面図で
ある。１は中空部に芯体６を有するゴルフクラブ用シャ
フトで、このゴルフクラブ用シャフト１は、カーボン繊
維等の補強繊維を有する繊維強化プラスチックにより一
体的に構成されたシャフト本体２のグリップ側端部３の
外側に、シンタックチックフォームやウレタンフォーム
等の軽量かつ十分な剛性を有する材料からなるコア材層
４を介して、繊維強化プラスチックにより構成された被
覆層５が積層されている。
実施例を説明する。図１は、この発明の芯体を設けたゴ
ルフクラブ用シャフトの斜視図であり、図２は断面図で
ある。１は中空部に芯体６を有するゴルフクラブ用シャ
フトで、このゴルフクラブ用シャフト１は、カーボン繊
維等の補強繊維を有する繊維強化プラスチックにより一
体的に構成されたシャフト本体２のグリップ側端部３の
外側に、シンタックチックフォームやウレタンフォーム
等の軽量かつ十分な剛性を有する材料からなるコア材層
４を介して、繊維強化プラスチックにより構成された被
覆層５が積層されている。
【００１１】そしてシャフト本体２の中空部には、前記
コア材層４同様の、シンタックチックフォームやウレタ
ンフォーム、或いはプルトリュージョン等により成形さ
れた繊維強化プラスチック棒等の軽量かつ十分な剛性を
有する材料からなる芯体６が設けられている。７は、グ
リップ側端部３にコア材層４を介して被覆層５が積層さ
れ一体的に成形されたグリップ部を示す。
コア材層４同様の、シンタックチックフォームやウレタ
ンフォーム、或いはプルトリュージョン等により成形さ
れた繊維強化プラスチック棒等の軽量かつ十分な剛性を
有する材料からなる芯体６が設けられている。７は、グ
リップ側端部３にコア材層４を介して被覆層５が積層さ
れ一体的に成形されたグリップ部を示す。
【００１２】このゴルフクラブ用シャフト１の製造方法
は、図３（ゴルフクラブ用シャフトがモールドに挿入さ
れた加熱硬化前の断面図）に示すように、先ずガラス等
の微小中空球を均一に分散させた未硬化のエポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、または発泡性ウレタン樹
脂等の熱硬化性の芯材を芯体６の外形を有する金型に充
填し、加圧加熱して硬化し、または繊維強化プラスチッ
クでプルトリュージョンにより成形された芯体６を得
る。
は、図３（ゴルフクラブ用シャフトがモールドに挿入さ
れた加熱硬化前の断面図）に示すように、先ずガラス等
の微小中空球を均一に分散させた未硬化のエポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、または発泡性ウレタン樹
脂等の熱硬化性の芯材を芯体６の外形を有する金型に充
填し、加圧加熱して硬化し、または繊維強化プラスチッ
クでプルトリュージョンにより成形された芯体６を得
る。
【００１３】そしてその芯体６にバリ取り等の表面加工
を施した後、プリプレグシートを積層し、加圧加熱して
芯入シャフト本体８を得る。次に、その芯入シャフト本
体８のグリップ側端部３にバリ取り等の表面加工を施し
た後、そのグリップ側端部３に芯体６同様の材料、即ち
ガラス等の微小中空球を均一に分散させた未硬化のエポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、または発泡性ウレ
タン樹脂等の熱硬化性の芯材からなるコア材層シート１
４を、グリップ部７に要する肉厚となるように所定層巻
き付け、その外側に、補強繊維に樹脂を含浸させたプリ
プレグシートからなる被覆層シート１５を積層する。
を施した後、プリプレグシートを積層し、加圧加熱して
芯入シャフト本体８を得る。次に、その芯入シャフト本
体８のグリップ側端部３にバリ取り等の表面加工を施し
た後、そのグリップ側端部３に芯体６同様の材料、即ち
ガラス等の微小中空球を均一に分散させた未硬化のエポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、または発泡性ウレ
タン樹脂等の熱硬化性の芯材からなるコア材層シート１
４を、グリップ部７に要する肉厚となるように所定層巻
き付け、その外側に、補強繊維に樹脂を含浸させたプリ
プレグシートからなる被覆層シート１５を積層する。
【００１４】そして上記のように構成されたグリップ部
７を、ゴルフクラブ用シャフト１のグリップ部７の外形
を備えた二つ割りの成形型９に入れて加圧加熱して成形
し、硬化したシャフト全体に渡ってバリ取り等の表面加
工を施して、芯体６を備えたゴルフクラブ用シャフト１
を得ることが出来る。グリップ側端部３は、シャフト本
体２、コア材層４、及び被覆層５の同一芯出しが行える
ように、積層されたコア材層シート１４及び被覆層シー
ト１５の幅よりも長めにはみ出し部３ａを有するように
形成し、成形型９内にシャフト本体２が保持出来るよう
にして、加熱硬化後、そのはみ出し部３ａを除去してや
るようにする。
７を、ゴルフクラブ用シャフト１のグリップ部７の外形
を備えた二つ割りの成形型９に入れて加圧加熱して成形
し、硬化したシャフト全体に渡ってバリ取り等の表面加
工を施して、芯体６を備えたゴルフクラブ用シャフト１
を得ることが出来る。グリップ側端部３は、シャフト本
体２、コア材層４、及び被覆層５の同一芯出しが行える
ように、積層されたコア材層シート１４及び被覆層シー
ト１５の幅よりも長めにはみ出し部３ａを有するように
形成し、成形型９内にシャフト本体２が保持出来るよう
にして、加熱硬化後、そのはみ出し部３ａを除去してや
るようにする。
【００１５】図４は、この発明の芯体を有さぬ中空構造
のゴルフクラブ用シャフトの斜視図であり、図５はその
断面図である。１ａは中空構造のゴルフクラブ用シャフ
トであり、このゴルフクラブ用シャフト１は上記実施例
の芯体６を除いた構成と同様であり、従って上記実施例
と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
のゴルフクラブ用シャフトの斜視図であり、図５はその
断面図である。１ａは中空構造のゴルフクラブ用シャフ
トであり、このゴルフクラブ用シャフト１は上記実施例
の芯体６を除いた構成と同様であり、従って上記実施例
と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
【００１６】このゴルフクラブ用シャフト１ａの製造方
法は、図６（ゴルフクラブ用シャフトが成形ピンと共に
モールドに挿入された加熱硬化前の断面図）に示すよう
に、まずシートワインディング法、或いはフィラメント
ワインディング法等の従来同様の方法で中空構造を有す
るシャフト本体２を成形する。続いてシャフト本体２の
グリップ側端部３にバリ取り等の表面加工を施した後、
グリップ側端部３の中空部に成形ピン１１を挿入し、上
記実施例と同様の材料よりなるコア材層シート１４及び
被覆層シート１５を、グリップ側端部３の外側にコア材
層シート１４を介して被覆層シート１５を積層する。
法は、図６（ゴルフクラブ用シャフトが成形ピンと共に
モールドに挿入された加熱硬化前の断面図）に示すよう
に、まずシートワインディング法、或いはフィラメント
ワインディング法等の従来同様の方法で中空構造を有す
るシャフト本体２を成形する。続いてシャフト本体２の
グリップ側端部３にバリ取り等の表面加工を施した後、
グリップ側端部３の中空部に成形ピン１１を挿入し、上
記実施例と同様の材料よりなるコア材層シート１４及び
被覆層シート１５を、グリップ側端部３の外側にコア材
層シート１４を介して被覆層シート１５を積層する。
【００１７】そして上記のように構成されたグリップ部
７を、ゴルフクラブ用シャフト１ａのグリップ部７の外
形を備えた二つ割りの成形型１０に入れて加圧加熱して
成形した後、成形ピン１１を除去して硬化したシャフト
全体に渡ってバリ取り等の表面加工を施し、中空構造の
ゴルフクラブ用シャフト１ａを得ることが出来る。前記
成形ピン１１は、断面Ｔ字状の凸部１１ａがグリップ側
端部３の中空部の形状をなし、かつ成形型１０外迄その
先端が延び、その凸部１１ａの基端部に設けられたフラ
ンジ部１１ｂは、その外周面が成形型１０の内周面に強
固に拘持可能な形状をしている。
７を、ゴルフクラブ用シャフト１ａのグリップ部７の外
形を備えた二つ割りの成形型１０に入れて加圧加熱して
成形した後、成形ピン１１を除去して硬化したシャフト
全体に渡ってバリ取り等の表面加工を施し、中空構造の
ゴルフクラブ用シャフト１ａを得ることが出来る。前記
成形ピン１１は、断面Ｔ字状の凸部１１ａがグリップ側
端部３の中空部の形状をなし、かつ成形型１０外迄その
先端が延び、その凸部１１ａの基端部に設けられたフラ
ンジ部１１ｂは、その外周面が成形型１０の内周面に強
固に拘持可能な形状をしている。
【００１８】成形ピン１１は、成形型１０による圧力、
及びコア材層シート１４に発泡性の熱硬化樹脂を用いた
場合に生じる発泡による内部圧力等により、シャフト本
体２が圧し潰されないようにすると共に、シャフト本体
２、コア材層４、及び被覆層５の同一芯出しを行えるよ
うに挿入するものである。上記実施例では、成形ピン１
１を用いて中空構造のゴルフクラブ用シャフト１ａを製
造したが、加熱硬化したシャフト本体２にマンドレルを
挿入した状態でコア材層シート１４及び被覆層シート１
５をグリップ側端部３に積層し、最初の実施例で用いら
れた成形型９に入れてグリップ部７を加熱硬化し、その
後マンドレルを引き抜いて中空構造に成形されたゴルフ
クラブ用シャフト１ａを製造してもよい。
及びコア材層シート１４に発泡性の熱硬化樹脂を用いた
場合に生じる発泡による内部圧力等により、シャフト本
体２が圧し潰されないようにすると共に、シャフト本体
２、コア材層４、及び被覆層５の同一芯出しを行えるよ
うに挿入するものである。上記実施例では、成形ピン１
１を用いて中空構造のゴルフクラブ用シャフト１ａを製
造したが、加熱硬化したシャフト本体２にマンドレルを
挿入した状態でコア材層シート１４及び被覆層シート１
５をグリップ側端部３に積層し、最初の実施例で用いら
れた成形型９に入れてグリップ部７を加熱硬化し、その
後マンドレルを引き抜いて中空構造に成形されたゴルフ
クラブ用シャフト１ａを製造してもよい。
【００１９】以上のように、シャフト本体２のグリップ
側端部３に、コア材層４を介して被覆層５を設けるよう
にしたので、シャフト本体２が如何に細くともグリップ
部７に要する径の確保が可能であり、従来、グリップ部
７に要する最小径を確保するためにシャフト本体２の径
を小さくするにも限度のあった（シャフト本体２のテー
パは一般に0/1000〜12/1000 であり、これ以上テーパが
大きくなると、シャフト本体２に強度上の問題が生じ
る）ゴルフクラブ用シャフトのシャフト本体２を、強度
的に問題の生じぬ0/1000〜12/1000 のテーパに保ったま
ま必要に応じた細径とすることが出来るのである。な
お、この発明は前述の実施例に限定されるものではな
く、前述の実施例以外の態様でもこの発明を実施しうる
ものである。
側端部３に、コア材層４を介して被覆層５を設けるよう
にしたので、シャフト本体２が如何に細くともグリップ
部７に要する径の確保が可能であり、従来、グリップ部
７に要する最小径を確保するためにシャフト本体２の径
を小さくするにも限度のあった（シャフト本体２のテー
パは一般に0/1000〜12/1000 であり、これ以上テーパが
大きくなると、シャフト本体２に強度上の問題が生じ
る）ゴルフクラブ用シャフトのシャフト本体２を、強度
的に問題の生じぬ0/1000〜12/1000 のテーパに保ったま
ま必要に応じた細径とすることが出来るのである。な
お、この発明は前述の実施例に限定されるものではな
く、前述の実施例以外の態様でもこの発明を実施しうる
ものである。
【００２０】
【発明の効果】この発明は、上記のようにシャフト本体
のグリップ側端部の外側にコア材層を介して被覆層を設
けたことにより、グリップ部に要する十分な径を確保す
ることが出来、従ってシャフト本体を従来通りのテーパ
を維持したまま極めて細い径で成形可能となり、ゴルフ
クラブ用シャフトの空気抵抗を軽減するという効果があ
る。また強度上の問題から生じるゴルフクラブ用シャフ
トの外径の規制を排除することが出来、ゴルフクラブ用
シャフトの設計の自由度を極めて大きくすることが出来
ると共に、コア材層にシンタックチックフォーム等を用
いることにより、重量の増加を極めて少なく抑えてシャ
フト本体のグリップ部の肉厚を増すことが出来、細径の
シャフト本体と相まってゴルフクラブ用シャフトの軽量
化を図ることが出来るという効果がある。
のグリップ側端部の外側にコア材層を介して被覆層を設
けたことにより、グリップ部に要する十分な径を確保す
ることが出来、従ってシャフト本体を従来通りのテーパ
を維持したまま極めて細い径で成形可能となり、ゴルフ
クラブ用シャフトの空気抵抗を軽減するという効果があ
る。また強度上の問題から生じるゴルフクラブ用シャフ
トの外径の規制を排除することが出来、ゴルフクラブ用
シャフトの設計の自由度を極めて大きくすることが出来
ると共に、コア材層にシンタックチックフォーム等を用
いることにより、重量の増加を極めて少なく抑えてシャ
フト本体のグリップ部の肉厚を増すことが出来、細径の
シャフト本体と相まってゴルフクラブ用シャフトの軽量
化を図ることが出来るという効果がある。
【００２１】そしてシャフト本体を加熱硬化して成形し
た後、シャフト本体のグリップ側端部に未硬化のコア材
層シートを介して未硬化の被覆層シートを積層し、成形
型に入れて加圧加熱して成形するので、ゴルフクラブ用
シャフトの外径の急激な変化にもシャフトの性能低下を
生じず、かつ目標とする外径及び形状を備えたシャフト
を容易に得ることが出来、また成形型を統一することに
より、あらゆるゴルフクラブ用シャフトに関して同様の
外径を得ることが出来るという効果がある。
た後、シャフト本体のグリップ側端部に未硬化のコア材
層シートを介して未硬化の被覆層シートを積層し、成形
型に入れて加圧加熱して成形するので、ゴルフクラブ用
シャフトの外径の急激な変化にもシャフトの性能低下を
生じず、かつ目標とする外径及び形状を備えたシャフト
を容易に得ることが出来、また成形型を統一することに
より、あらゆるゴルフクラブ用シャフトに関して同様の
外径を得ることが出来るという効果がある。
【図１】この発明の芯体を有するゴルフクラブ用シャフ
トの斜視図である。
トの斜視図である。
【図２】この発明の芯体を有するゴルフクラブ用シャフ
トの断面図である。
トの断面図である。
【図３】この発明の芯体を有するゴルフクラブ用シャフ
トの製造方法を示す、ゴルフクラブ用シャフトがモール
ドに挿入された加熱硬化前の断面図である。
トの製造方法を示す、ゴルフクラブ用シャフトがモール
ドに挿入された加熱硬化前の断面図である。
【図４】この発明の中空構造のゴルフクラブ用シャフト
の斜視図である。
の斜視図である。
【図５】この発明の中空構造のゴルフクラブ用シャフト
の断面図である。
の断面図である。
【図６】この発明の中空構造のゴルフクラブ用シャフト
の製造方法を示す、ゴルフクラブ用シャフトが成形ピン
と共にモールドに挿入された加熱硬化前の断面図であ
る。
の製造方法を示す、ゴルフクラブ用シャフトが成形ピン
と共にモールドに挿入された加熱硬化前の断面図であ
る。
１，１ａ ゴルフクラブ用シャフト ２ シャフト本
体 ３ グリップ側端部 ４ コア材層 ５ 被覆層 ６ 芯体 ７ グリップ部 ８ 芯入シャフ
ト本体 ９，１０ 成形型 １１ 成形ピン １４ コア材層シート １５ 被覆層シ
ート
体 ３ グリップ側端部 ４ コア材層 ５ 被覆層 ６ 芯体 ７ グリップ部 ８ 芯入シャフ
ト本体 ９，１０ 成形型 １１ 成形ピン １４ コア材層シート １５ 被覆層シ
ート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A63B 53/10 A63B 53/14 B29C 69/02 B29D 31/00
Claims (5)
- 【請求項１】 繊維強化プラスチックにより構成された
シャフト本体のグリップ側端部の外側に、コア材層を介
して繊維強化プラスチックからなる被覆層を設けたこと
を特徴とするゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項２】 前記シャフト本体は、中空構造を成し、
その中空部に芯体を設けたことを特徴とする請求項１に
記載のゴルフクラブ用シャフト。 - 【請求項３】 前記シャフト本体は中空構造であること
を特徴とする請求項１に記載のゴルフクラブ用シャフ
ト。 - 【請求項４】 成形加工された芯体にプリプレグシート
を積層し、加圧加熱してシャフト本体を成形し、該シャ
フト本体のグリップ側端部に未硬化のコア材層シートを
介して未硬化のプリプレグシートからなる被覆層シート
を積層し、この積層されたグリップ側端部を成形型に入
れた後、加圧加熱して成形することを特徴とするゴルフ
クラブ用シャフトの製造方法。 - 【請求項５】 未硬化の繊維強化熱硬化樹脂を加圧加熱
して中空構造を有するシャフト本体を成形し、該シャフ
ト本体のグリップ側端部の中空部に成形ピンを挿入した
後、前記グリップ側端部に未硬化のコア材層シートを介
して未硬化のプリプレグシートからなる被覆層シートを
積層し、このグリップ側端部を成形型に入れて加圧加熱
し、硬化した後、前記成形ピンを除去することを特徴と
するゴルフクラブ用シャフトの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03250911A JP3096929B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ゴルフクラブ用シャフト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03250911A JP3096929B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | ゴルフクラブ用シャフト及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JPH0592055A JPH0592055A (ja) | 1993-04-16 |
| JP3096929B2 true JP3096929B2 (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=17214860
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-
1991
- 1991-09-30 JP JP03250911A patent/JP3096929B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
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| JPH0592055A (ja) | 1993-04-16 |
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