JPH06210028A - ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 - Google Patents
ゴルフクラブヘッド及びその製造方法Info
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- JPH06210028A JPH06210028A JP50A JP694593A JPH06210028A JP H06210028 A JPH06210028 A JP H06210028A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 694593 A JP694593 A JP 694593A JP H06210028 A JPH06210028 A JP H06210028A
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- golf club
- reinforcing layer
- core
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 芯体の圧縮強度を十分に保ち、成形性,作業
性を著しく向上させ、低重心化させたクラブヘッドを成
形することが出来るゴルフクラブヘッド及びその製造方
法を提供することを目的とするものである。 【構成】 1はクラブヘッド本体、2はソールプレー
ト、3はソールプレート2上に載置された芯体、4はソ
ールプレート2側を除き芯体3の外周面を覆う合成樹脂
製の外殻を示している。前記、ソールプレート2上に載
置された芯体3の材質は、通常の樹脂製のゴルフクラブ
ヘッドの芯体として用いられる硬質発泡ウレタンや、ガ
ラスバルーンとエポキシ樹脂との混合物(シンタクチッ
クフォーム)が用いられる。この発明の実施例では、芯
体3の外表面に、クラブヘッド本体1の成形時に芯体3
の圧縮強度を十分に保つために、熱硬化性樹脂から成る
表面補強層5が設けてある。
性を著しく向上させ、低重心化させたクラブヘッドを成
形することが出来るゴルフクラブヘッド及びその製造方
法を提供することを目的とするものである。 【構成】 1はクラブヘッド本体、2はソールプレー
ト、3はソールプレート2上に載置された芯体、4はソ
ールプレート2側を除き芯体3の外周面を覆う合成樹脂
製の外殻を示している。前記、ソールプレート2上に載
置された芯体3の材質は、通常の樹脂製のゴルフクラブ
ヘッドの芯体として用いられる硬質発泡ウレタンや、ガ
ラスバルーンとエポキシ樹脂との混合物(シンタクチッ
クフォーム)が用いられる。この発明の実施例では、芯
体3の外表面に、クラブヘッド本体1の成形時に芯体3
の圧縮強度を十分に保つために、熱硬化性樹脂から成る
表面補強層5が設けてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴルフクラブヘッド
及びその製造方法にかかわり、更に詳しくはゴルフクラ
ブヘッドの成形時の成形圧力に耐え得る芯体を有したゴ
ルフクラブヘッド及びその製造方法に関するものであ
る。
及びその製造方法にかかわり、更に詳しくはゴルフクラ
ブヘッドの成形時の成形圧力に耐え得る芯体を有したゴ
ルフクラブヘッド及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂材を主材とするゴルフク
ラブヘッド、特にウッドゴルフクラブヘッドは、芯体の
外周面に、ソール部を除き繊維強化プラスチック(FR
P)等の合成樹脂材を素材とした外殻を被覆して一体的
に成形されている。ところで、一般にゴルフクラブを低
重心化させる事は、ゴルフボールのスピン量(回転数)
を減らし、打ち出し角度を大きくできるため、低番手の
飛距離を向上させるためには、低重心化させることが有
効な手段である。この低重心化のため、ゴルフクラブヘ
ッドの設計としては、例えば、低比重材料を用いて芯材
を軽量化し、その重量をソール側に移行させることが最
も効果的である。
ラブヘッド、特にウッドゴルフクラブヘッドは、芯体の
外周面に、ソール部を除き繊維強化プラスチック(FR
P)等の合成樹脂材を素材とした外殻を被覆して一体的
に成形されている。ところで、一般にゴルフクラブを低
重心化させる事は、ゴルフボールのスピン量(回転数)
を減らし、打ち出し角度を大きくできるため、低番手の
飛距離を向上させるためには、低重心化させることが有
効な手段である。この低重心化のため、ゴルフクラブヘ
ッドの設計としては、例えば、低比重材料を用いて芯材
を軽量化し、その重量をソール側に移行させることが最
も効果的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、芯体を低
比重化すればする程、芯体の圧縮強度は小さくなるた
め、芯体を金型内にインサートしておき、一体的にゴル
フクラブヘッドを製造する場合には、成形圧力によって
芯体が潰れ、設計通りの製品の製作が困難であったり、
芯体が潰れたことにより、十分に圧縮力がかからず、外
郭部分の表面にボイドが発生したり、表面平滑性に問題
があった。
比重化すればする程、芯体の圧縮強度は小さくなるた
め、芯体を金型内にインサートしておき、一体的にゴル
フクラブヘッドを製造する場合には、成形圧力によって
芯体が潰れ、設計通りの製品の製作が困難であったり、
芯体が潰れたことにより、十分に圧縮力がかからず、外
郭部分の表面にボイドが発生したり、表面平滑性に問題
があった。
【0004】このような問題を解決するために、例え
ば、特開昭59−22574 号には、発泡材で成形した芯体の
外周面に繊維強化プラスチック(FRP)を巻き付け、
プレス硬化して予め繊維強化プラスチック層で表面を補
強した芯体を製作し、その後、再度繊維強化プラスチッ
ク生材とで一体的に成形を行っているウッドゴルフクラ
ブヘッドの製造方法が提案されている。
ば、特開昭59−22574 号には、発泡材で成形した芯体の
外周面に繊維強化プラスチック(FRP)を巻き付け、
プレス硬化して予め繊維強化プラスチック層で表面を補
強した芯体を製作し、その後、再度繊維強化プラスチッ
ク生材とで一体的に成形を行っているウッドゴルフクラ
ブヘッドの製造方法が提案されている。
【0005】しかしながら、この方法の場合には、一体
成形は可能であっても、繊維強化プラスチックで補強し
た芯体を作るのに、多くの手間と時間がかかり、生産性
が極めて劣ると言う問題があった。この発明は、かかる
従来の課題に着目して案出されたもので、クラブヘッド
の成形時に芯体の圧縮強度を十分に保ち、成形性,作業
性を著しく向上させ、低重心化させたクラブヘッドを成
形することが出来るゴルフクラブヘッド及びその製造方
法を提供することを目的とするものである。
成形は可能であっても、繊維強化プラスチックで補強し
た芯体を作るのに、多くの手間と時間がかかり、生産性
が極めて劣ると言う問題があった。この発明は、かかる
従来の課題に着目して案出されたもので、クラブヘッド
の成形時に芯体の圧縮強度を十分に保ち、成形性,作業
性を著しく向上させ、低重心化させたクラブヘッドを成
形することが出来るゴルフクラブヘッド及びその製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、芯体の外周面に、ソール部を除き合成樹脂
材を主材とした外殻を被覆して一体的に成形して成るゴ
ルフクラブヘッドにおいて、前記芯体の表面に、熱硬化
性樹脂から成る表面補強層を設けたことを要旨とするも
のである。前記熱硬化性樹脂は、ガラス転移点が130
℃以上のものを使用し、また前記表面補強層の厚さを、
0.3mm以上3mm以下に設定するものである。
成するため、芯体の外周面に、ソール部を除き合成樹脂
材を主材とした外殻を被覆して一体的に成形して成るゴ
ルフクラブヘッドにおいて、前記芯体の表面に、熱硬化
性樹脂から成る表面補強層を設けたことを要旨とするも
のである。前記熱硬化性樹脂は、ガラス転移点が130
℃以上のものを使用し、また前記表面補強層の厚さを、
0.3mm以上3mm以下に設定するものである。
【0007】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、芯体
を所定の形状に成形した後、該芯体の表面に所定厚みで
熱硬化性樹脂から成る表面補強材を塗布して硬化させて
表面補強層を形成し、この表面補強層を備えた芯体と、
ソールプレートとを金型の所定位置にセットした後、合
成樹脂材を素材とした外殻を被覆して一体的に成形する
ことにより、芯体の圧縮強度を十分に保ち、成形性,作
業性を著しく向上させることが出来るものである。
を所定の形状に成形した後、該芯体の表面に所定厚みで
熱硬化性樹脂から成る表面補強材を塗布して硬化させて
表面補強層を形成し、この表面補強層を備えた芯体と、
ソールプレートとを金型の所定位置にセットした後、合
成樹脂材を素材とした外殻を被覆して一体的に成形する
ことにより、芯体の圧縮強度を十分に保ち、成形性,作
業性を著しく向上させることが出来るものである。
【0008】以下、添付図面に基づき、この発明の実施
例を説明する。図1は、この発明を実施したウッドゴル
フクラブヘッドの断面図を示し、1はクラブヘッド本
体、2はソールプレート、3はソールプレート2上に載
置された芯体、4はソールプレート2側を除き芯体3の
外周面を覆う合成樹脂製の外殻を示している。
例を説明する。図1は、この発明を実施したウッドゴル
フクラブヘッドの断面図を示し、1はクラブヘッド本
体、2はソールプレート、3はソールプレート2上に載
置された芯体、4はソールプレート2側を除き芯体3の
外周面を覆う合成樹脂製の外殻を示している。
【0009】前記、ソールプレート2上に載置された芯
体3の材質は、通常の樹脂製のゴルフクラブヘッドの芯
体として用いられる硬質発泡ウレタンや、ガラスバルー
ンとエポキシ樹脂との混合物(シンタクチックフォー
ム)が用いられる。この発明の実施例では、芯体3の外
表面に、クラブヘッド本体1の成形時に芯体3の圧縮強
度を十分に保つために、熱硬化性樹脂から成る表面補強
層5が設けている。
体3の材質は、通常の樹脂製のゴルフクラブヘッドの芯
体として用いられる硬質発泡ウレタンや、ガラスバルー
ンとエポキシ樹脂との混合物(シンタクチックフォー
ム)が用いられる。この発明の実施例では、芯体3の外
表面に、クラブヘッド本体1の成形時に芯体3の圧縮強
度を十分に保つために、熱硬化性樹脂から成る表面補強
層5が設けている。
【0010】前記表面補強層5の熱硬化性樹脂として
は、アクリル,エポキシ,ウレタン,不飽和ポリエステ
ル,ビニルエステル等の一般的な熱硬化性樹脂を用いる
ことが出来るが、これらの樹脂硬化物のガラス転移点
は、130℃以上であることが望ましく、130℃未満
であると、成形時のクラブヘッド本体1の材料の温度に
よって表面強化層が軟化し、芯体3を補強するのに十分
な強度を発揮出来なくなってしまうからである。
は、アクリル,エポキシ,ウレタン,不飽和ポリエステ
ル,ビニルエステル等の一般的な熱硬化性樹脂を用いる
ことが出来るが、これらの樹脂硬化物のガラス転移点
は、130℃以上であることが望ましく、130℃未満
であると、成形時のクラブヘッド本体1の材料の温度に
よって表面強化層が軟化し、芯体3を補強するのに十分
な強度を発揮出来なくなってしまうからである。
【0011】上記、表面補強層5の形成する方法として
は、スプレー,ハケ塗り,ディップ法等によって施すこ
とが出来、この時の表面補強層5の厚みは、0.3mm以
上3mm以下で、好ましくは1〜2mmの範囲である。厚み
が0.3mm未満であると、クラブヘッド成形時の圧力に
対して芯体3を十分に補強できず、また3mmを超える
と、芯体3の軽量化が損なわれてしまうからである。
は、スプレー,ハケ塗り,ディップ法等によって施すこ
とが出来、この時の表面補強層5の厚みは、0.3mm以
上3mm以下で、好ましくは1〜2mmの範囲である。厚み
が0.3mm未満であると、クラブヘッド成形時の圧力に
対して芯体3を十分に補強できず、また3mmを超える
と、芯体3の軽量化が損なわれてしまうからである。
【0012】1回の樹脂付着で十分な厚みが得られない
場合には、1層目の熱硬化性樹脂を塗布して硬化させた
後、その上に2層目,更に3層目の樹脂を付着させて積
層させることも可能である。また、ここで用いられる熱
硬化性樹脂は、オーブン内等で熱によっても硬化するこ
とが出来るが、アクリル樹脂においては、紫外線,電子
線によっても硬化が可能である。特に、生産性を考慮し
た場合には、簡易な設備で短時間で樹脂を硬化出来る紫
外線硬化方法が望ましい。
場合には、1層目の熱硬化性樹脂を塗布して硬化させた
後、その上に2層目,更に3層目の樹脂を付着させて積
層させることも可能である。また、ここで用いられる熱
硬化性樹脂は、オーブン内等で熱によっても硬化するこ
とが出来るが、アクリル樹脂においては、紫外線,電子
線によっても硬化が可能である。特に、生産性を考慮し
た場合には、簡易な設備で短時間で樹脂を硬化出来る紫
外線硬化方法が望ましい。
【0013】次に、クラブヘッド本体1の製造方法につ
いて説明すると、芯体3を所定の形状に成形した後、該
芯体3の表面に所定厚みで熱硬化性樹脂から成る表面補
強材を塗布して硬化させて表面補強層5を形成する。な
お、ゴルフクラブヘッド本体1の低重心化を考慮した場
合、表面補強層5を含めた芯体3の比重は、0.4以下
であることが望ましい。
いて説明すると、芯体3を所定の形状に成形した後、該
芯体3の表面に所定厚みで熱硬化性樹脂から成る表面補
強材を塗布して硬化させて表面補強層5を形成する。な
お、ゴルフクラブヘッド本体1の低重心化を考慮した場
合、表面補強層5を含めた芯体3の比重は、0.4以下
であることが望ましい。
【0014】上記表面補強層5を備えた芯体3と、ソー
ルプレート2とを、金型の所定位置にセットし、その
後、繊維強化プラスチックを素材としたシートモールデ
ィングコンパウンド(SMC)による圧縮成形または熱
可塑性樹脂を金型内に射出させて成形する射出成形によ
り合成樹脂材を素材とした外殻4を芯体3に被覆してク
ラブヘッド本体1を一体的に成形するものである。
ルプレート2とを、金型の所定位置にセットし、その
後、繊維強化プラスチックを素材としたシートモールデ
ィングコンパウンド(SMC)による圧縮成形または熱
可塑性樹脂を金型内に射出させて成形する射出成形によ
り合成樹脂材を素材とした外殻4を芯体3に被覆してク
ラブヘッド本体1を一体的に成形するものである。
【0015】以上のようにクラブヘッド本体1を成形す
ることにより、芯体の圧縮強度を十分に保ち、成形性,
作業性を著しく向上させることが出来るものである。 〔実施例1〕比重0.15の硬質ウレタンフォームにより、
所定の形状の芯体3を成形し、この芯体3を、粘度10,0
00CPS のアクリル樹脂中にディップし、取り出した後、
紫外線で約20秒間硬化して、表面補強層を設けた。その
後、表面補強層5を備えた芯体3と、ソールプレート2
とを、従来と同様に、金型の所定位置にセットし、AB
S樹脂を射出成形により金型内に注入することで、一体
的にクラブヘッド本体1を作製した。
ることにより、芯体の圧縮強度を十分に保ち、成形性,
作業性を著しく向上させることが出来るものである。 〔実施例1〕比重0.15の硬質ウレタンフォームにより、
所定の形状の芯体3を成形し、この芯体3を、粘度10,0
00CPS のアクリル樹脂中にディップし、取り出した後、
紫外線で約20秒間硬化して、表面補強層を設けた。その
後、表面補強層5を備えた芯体3と、ソールプレート2
とを、従来と同様に、金型の所定位置にセットし、AB
S樹脂を射出成形により金型内に注入することで、一体
的にクラブヘッド本体1を作製した。
【0016】芯体3の圧縮破壊量は、ゴルフクラブヘッ
ド全体の体積からソールプレート2の体積と、外殻4を
構成するABS樹脂の体積を差し引いて求め、また芯体
3の表面補強層5の厚みは、芯体3を切出し、断面の厚
みを測定して求めた。その結果を、表−1に示す。 〔実施例2〕比重0.35のシンタクチックフォームを用い
て、所定の形状の芯体3を成形し、この芯体3を、粘度
10,000CPS のアクリル樹脂中にディップし、取り出した
後、紫外線で約20秒間硬化した。その後、表面補強層5
を備えた芯体3と、ソールプレート2とを、金型の所定
位置にセットし、ABS樹脂を射出成形により金型内に
注入することで、一体的にクラブヘッド本体1を作製し
た。
ド全体の体積からソールプレート2の体積と、外殻4を
構成するABS樹脂の体積を差し引いて求め、また芯体
3の表面補強層5の厚みは、芯体3を切出し、断面の厚
みを測定して求めた。その結果を、表−1に示す。 〔実施例2〕比重0.35のシンタクチックフォームを用い
て、所定の形状の芯体3を成形し、この芯体3を、粘度
10,000CPS のアクリル樹脂中にディップし、取り出した
後、紫外線で約20秒間硬化した。その後、表面補強層5
を備えた芯体3と、ソールプレート2とを、金型の所定
位置にセットし、ABS樹脂を射出成形により金型内に
注入することで、一体的にクラブヘッド本体1を作製し
た。
【0017】芯体3の圧縮破壊量は、ゴルフクラブヘッ
ド全体の体積からソールプレート2の体積と、外殻4を
構成するABS樹脂の体積を差し引いて求め、また芯体
3の表面補強層5の厚みは、芯体3を切出し、断面の厚
みを測定して求めた。その結果を、表−1に示す。 〔実施例3〕比重0.35のシンタクチックフォームを用い
て、実施例1と同様に、アクリル樹脂による表面補強層
5を形成した後、表面補強層5を備えた芯体3と、ソー
ルプレート2とを、金型の所定位置にセットし、炭素繊
維を40wt% 含むシートモールディングコンパウンド(S
MC)にて圧縮成形し、一体的にゴルフクラブヘッドを
製作した。芯体圧縮量及び表面補強層の厚みの測定は、
実施例1と同様な方法により求めた。その結果を、表−
1に示す。
ド全体の体積からソールプレート2の体積と、外殻4を
構成するABS樹脂の体積を差し引いて求め、また芯体
3の表面補強層5の厚みは、芯体3を切出し、断面の厚
みを測定して求めた。その結果を、表−1に示す。 〔実施例3〕比重0.35のシンタクチックフォームを用い
て、実施例1と同様に、アクリル樹脂による表面補強層
5を形成した後、表面補強層5を備えた芯体3と、ソー
ルプレート2とを、金型の所定位置にセットし、炭素繊
維を40wt% 含むシートモールディングコンパウンド(S
MC)にて圧縮成形し、一体的にゴルフクラブヘッドを
製作した。芯体圧縮量及び表面補強層の厚みの測定は、
実施例1と同様な方法により求めた。その結果を、表−
1に示す。
【0018】〔比較例1〕比重0.15の硬質ウレタンフォ
ームにより、所定の形状の芯体3を成形し、表面補強層
5を設けることなく、ソールプレート2と共に、金型の
所定位置にセットし、ABS樹脂を射出成形により金型
内に注入することで、一体的にクラブヘッド本体1を作
製し、芯体3の圧縮破壊量を測定した。その結果を、表
−1に示す。
ームにより、所定の形状の芯体3を成形し、表面補強層
5を設けることなく、ソールプレート2と共に、金型の
所定位置にセットし、ABS樹脂を射出成形により金型
内に注入することで、一体的にクラブヘッド本体1を作
製し、芯体3の圧縮破壊量を測定した。その結果を、表
−1に示す。
【0019】〔比較例2〕比重0.15の硬質ウレタンフォ
ームにより、所定の形状の芯体3を成形し、炭素繊維を
用いたクロスのプリプレグを2層巻き、それを芯体形状
の金型内にセットし、10分間硬化させ、繊維強化プラ
スチックの表面補強層を備えた芯体を製作した。その
後、その芯体とソールプレート2とを実施例1と同様に
金型内にセットし、射出成形によってクラブヘッド本体
を一体的に製作した。芯体圧縮量及び表面補強層の厚み
の測定は、実施例1と同様な方法により求め、その結果
を、表−1に示す。
ームにより、所定の形状の芯体3を成形し、炭素繊維を
用いたクロスのプリプレグを2層巻き、それを芯体形状
の金型内にセットし、10分間硬化させ、繊維強化プラ
スチックの表面補強層を備えた芯体を製作した。その
後、その芯体とソールプレート2とを実施例1と同様に
金型内にセットし、射出成形によってクラブヘッド本体
を一体的に製作した。芯体圧縮量及び表面補強層の厚み
の測定は、実施例1と同様な方法により求め、その結果
を、表−1に示す。
【0020】表−1から明らかなように、芯体3の表面
に表面補強層5を設けることによって、圧縮成形時また
は射出成形時の圧力に耐え得る芯体3が得られることが
明らかとなった。また、表面補強層5を形成する方法と
して、繊維強化プラスチックを用いてプレス等で予備成
形しておく方法もあるが、熱硬化性樹脂をディップ等で
付着させ、すばやく硬化させる事が、生産性の面から有
効であるとも考えられる。
に表面補強層5を設けることによって、圧縮成形時また
は射出成形時の圧力に耐え得る芯体3が得られることが
明らかとなった。また、表面補強層5を形成する方法と
して、繊維強化プラスチックを用いてプレス等で予備成
形しておく方法もあるが、熱硬化性樹脂をディップ等で
付着させ、すばやく硬化させる事が、生産性の面から有
効であるとも考えられる。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】この発明は、上記のように、芯体の表面
に、熱硬化性樹脂から成る表面補強層を設けたので、芯
体の圧縮強度を十分に保ち、成形性,作業性を著しく向
上させ、低重心化させたクラブヘッドを成形することが
出来、またこれにより、低重心化したゴルフクラブヘッ
ドの量産も行うことが出来る効果がある。
に、熱硬化性樹脂から成る表面補強層を設けたので、芯
体の圧縮強度を十分に保ち、成形性,作業性を著しく向
上させ、低重心化させたクラブヘッドを成形することが
出来、またこれにより、低重心化したゴルフクラブヘッ
ドの量産も行うことが出来る効果がある。
【図1】この発明を実施したウッドゴルフクラブのクラ
ブヘッド本体の断面図である。
ブヘッド本体の断面図である。
1 クラブヘッド本体 2 ソールプ
レート 3 芯体 4 外殻 5 熱硬化性樹脂から成る表面補強層
レート 3 芯体 4 外殻 5 熱硬化性樹脂から成る表面補強層
Claims (4)
- 【請求項1】 芯体の外周面に、ソール部を除き合成樹
脂材を主材とした外殻を被覆して一体的に成形して成る
ゴルフクラブヘッドにおいて、前記芯体の表面に、熱硬
化性樹脂から成る表面補強層を設けたことを特徴とする
ゴルフクラブヘッド。 - 【請求項2】 前記熱硬化性樹脂は、ガラス転移点が1
30℃以上のものを使用する請求項1に記載のゴルフク
ラブヘッド。 - 【請求項3】 前記表面補強層の厚さを、0.3mm以上
3mm以下に設定した請求項1に記載のゴルフクラブヘッ
ド。 - 【請求項4】 芯体を所定の形状に成形した後、該芯体
の表面に所定厚みで熱硬化性樹脂から成る表面補強材を
塗布し、これを硬化させて表面補強層を形成し、この表
面補強層を備えた芯体と、ソールプレートとを金型の所
定位置にセットした後、合成樹脂材を主材とした外殻を
被覆して一体的に成形することを特徴とするゴルフクラ
ブヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06210028A (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06210028A (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06210028A true JPH06210028A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11652379
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50A Pending JPH06210028A (ja) | 1993-01-19 | 1993-01-19 | ゴルフクラブヘッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06210028A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0938250A (ja) * | 1995-08-03 | 1997-02-10 | Maruman Golf Corp | 繊維強化樹脂製のゴルフクラブヘッドの製造方法 |
-
1993
- 1993-01-19 JP JP50A patent/JPH06210028A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0938250A (ja) * | 1995-08-03 | 1997-02-10 | Maruman Golf Corp | 繊維強化樹脂製のゴルフクラブヘッドの製造方法 |
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