JPH0988960A - 多孔質含油軸受 - Google Patents

多孔質含油軸受

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JPH0988960A
JPH0988960A JP10787996A JP10787996A JPH0988960A JP H0988960 A JPH0988960 A JP H0988960A JP 10787996 A JP10787996 A JP 10787996A JP 10787996 A JP10787996 A JP 10787996A JP H0988960 A JPH0988960 A JP H0988960A
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oil
lubricating
bearing
porous
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JP10787996A
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Natsuhiko Mori
夏比古 森
Yasuyuki Watanabe
靖之 渡邊
Yasuhiro Yamamoto
康裕 山本
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Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油の補給等 【解決手段】 軸受部は、焼結合金等からなる多孔質体
に、軸3の外周面3aと微小な軸受すきま6を介して対
向する軸受面5aを形成すると共に、潤滑グリース(又
は潤滑油)を含浸させた多孔質含油軸受5と、合成樹脂
基材に潤滑成分例えば潤滑油(又は潤滑グリース)を分
散保持させた固形状の樹脂潤滑組成物7とを備えてい
る。樹脂潤滑組成物7は、一対の多孔質含油軸受5の間
に介装される。一対の多孔質含油軸受5および樹脂潤滑
組成物7はいずれもリング形状であり、それぞれの上下
方向に相対向した端面同士が相互に接触している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質体に潤滑油
又は潤滑グリースを含浸させた多孔質含油軸受に関す
る。
【0002】
【従来技術】焼結合金等の多孔質体からなる基材に、支
持すべき軸の摺動面と滑りを生じる軸受面を形成すると
共に、潤滑油(又は潤滑グリース)を含浸させた多孔質
含油軸受は、軸受内部の気孔に保持された油を、軸受面
と軸の摺動面との相対的な滑り運動に伴う吸い込み・押
し込み作用によって、軸受内部と軸受すきまとの間を循
環させながら潤滑を行なう点に特徴を有するものであ
る。しかしながら、高温雰囲気下で連続運転したような
場合では、熱膨張と圧力発生等に伴う油の動きによっ
て、ある程度の油の損失があることは避けられない。例
えば、軸受端面から漏れ出た油がハウジングを伝わって
流失する、軸受すきまから漏れ出た油が軸を伝わって流
失する等の現象が起こる。軸受内部から油が流失する
と、気孔内に空気が入り込み、空気と油とが混在して循
環することになるため、軸受すきまにおける油膜形成範
囲が狭められることが予想される。
【0003】特に、軸姿勢を縦(上下方向)にして配置
される場合が多く、毎分1万回転前後の高速で運転され
るレーザビームプリンタ用モータのような装置では、重
力と遠心力の影響も加わるため、下方への油の動きが問
題となる。図4(a)に示すように、例えば上側の軸受
20aの下端面20a1から漏れ出た油は、一部は気孔
(空孔)の毛細管現象によって再び軸受内部に戻るが、
ハウジングに付着した油などはハウジングを伝わって下
方へ流失してしまう。また、軸受すきまから漏れ出た油
は軸の回転による遠心力で飛ばされて流失してしまう。
そのような油の流失は、上下に離隔配置された一対の軸
受20a、20bのうち、特に上側の軸受20aにおい
て問題となる。また、同図(b)に示す軸流ファンのよ
うな装置では、軸受20の端面とスラストワッシャ21
との摺動でスラスト荷重を支持するため、回転するワッ
シャ21から振り切られた油が軸受外に流失しやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】軸受内部からの油の流
失に対する対策として、補油機構を設けることが考えら
れる。補油機構として、油を含ませたフェルト(繊維状
油補給物)を、軸受端面または外周面に接触させて配置
した構成が知られている。しかし、フェルトを用いた構
成では、以下のような問題点があった。
【0005】 フェルトの変形によって、軸受との接
触状態が維持されない場合がある。特に、図4(a)に
示すような縦軸姿勢の場合、フェルトの変形によって、
上側の軸受20aの端面20a1との間にすきまができ
てしまうと、補油機構としての機能を果たし得なくな
る。
【0006】 フェルトが軸に接触するようなことが
あると、軸受すきまにフェルトの繊維くずが巻き込まれ
て、トルク上昇、トルク変動、軸振れ増加などの支障を
きたすおそれがある。
【0007】また、特開平6-173953号公報に開示されて
いるように、二つの軸受間にグリースを充填した構成も
ある。しかし、このようなグリースを充填する構成で
は、以下のような問題点がある。
【0008】 軸受を設置する工程とグリースを充填
する工程とが必要で、作業が煩雑化する。また、軸受面
にグリースが付着すると高トルクの原因となる。これを
避けるためには、グリースを充填する際に予め軸受に軸
を挿入しておかなければならず、組立作業が煩雑化す
る。
【0009】 回転中にグリースが軸にまとわりつく
ことがあり、トルク変動の原因となる。
【0010】本発明は、上記に指摘したような弊害を生
じさせることなく、軸受内部からの油の流失を抑制し、
また、軸受内部に油を効果的に補給することができる構
成を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の多孔質含油軸受
は、多孔質体に、支持すべき軸の摺動面と滑りを生じる
軸受面を形成すると共に、潤滑油又は潤滑グリースを含
浸させてなり、かつ、固形状の樹脂潤滑組成物に分散保
持された潤滑成分を軸受内部に補給するための表面を有
するものである(請求項1)。樹脂潤滑組成物に分散保
持された潤滑成分は、多孔質含油軸受の接触面を介して
軸受内部に補給される(請求項2)。本発明の多孔質含
油軸受は、固形状の樹脂潤滑組成物と接触させて用いる
ことができる(請求項3)。
【0012】本発明の多孔質含油軸受は、軸受内部から
油が流失して空孔が生じた場合、空孔部の毛細管力によ
って、樹脂潤滑組成物に分散保持された潤滑成分を、上
記表面(接触面)を介して軸受内部に補給することがで
きる。
【0013】上記固形状の樹脂潤滑組成物は、本発明に
おける多孔質含油軸受の補油手段として用いられた場
合、軸受内部から上記表面(接触面)に漏れ出ようとす
る油に対して壁の役目を果たすことにより、油の流失を
抑制する。また、軸受すきま等から漏れ出た油を吸収し
て、回収する。
【0014】本発明は、上記のような多孔質含油軸受を
固形状の樹脂潤滑組成物と接触させて用いることによっ
て、軸受内部の保油量を常時適正量に保ち、もって、安
定した軸受機能を長期にわたって維持させ、軸受寿命を
向上させることをその基本的思想とする。
【0015】上記の機能、すなわち、補油機能、油
漏出抑制機能、油回収機能をより効果的に発揮させる
ため、多孔質含油軸受の毛細管力を樹脂潤滑組成物の油
吸収力よりも大きくなるように設定するのが望ましい
(請求項4)。ここでの毛細管力は、多孔質含油軸受の
基材(多孔質体)に存在する気孔(空孔)の毛細管現象
により得られるものである。
【0016】多孔質含油軸受の基材(多孔質体)は、通
常、鉄、銅、亜鉛、ニッケル等、または、これらを組み
合わせた合金の微粉粒に混合、圧縮成形(又は発砲成
形)、焼成、表面硬化等の処理を施して得られる均一な
多孔質組織を有する焼結体であって、およそ50μm以
下(多くは10μm以下)の多数の気孔(細孔、空孔と
も呼ばれる。)が分布しているのが一般的である。軸受
の形状は特に限定されるものではなく、平面軸受、スラ
スト軸受、ジャーナル軸受など、支持すべき軸の摺動面
と滑りを生じる軸受面を有する形状であれば本発明の対
象となる。また、本発明の多孔質含油軸受は、回転要素
を支持するものに限られず、軸方向への摺動要素を支持
するものも含まれる。
【0017】軸受面の全面積に占める気孔の面積割合
(開孔率)は2〜10%の範囲(請求項5)、望ましく
は5%前後とするのが良い。通常の多孔質含油軸受にお
ける上記開孔率は10〜20%である。しかしながら、
例えばCD−ROMのように軸がアンバランス荷重によ
って振れ回る場合等では、この開孔率は大きすぎ、油が
軸受内部に逃げ込んで、十分な潤滑がなされないことが
ある。一方、開孔率を小さく設定しすぎると、軸受面へ
の油の供給が不足する心配があるが、本発明の多孔質含
油軸受にあっては、上記表面(接触面)を介して樹脂潤
滑組成物から油が補給され、軸受内部の油が常時潤沢に
満たされるので、開孔率を2〜10%の範囲に設定して
も潤滑不足の心配はない。
【0018】本発明における樹脂潤滑組成物は、合成樹
脂基材に潤滑成分を分散保持させた固形状のものであれ
ば、特に限定されるものではないが、潤滑グリース又は
潤滑油と、超高分子量ポリオレフィン粉末とを含む混合
物を固形化したものを用いるのが、所期の効果を達成す
る上で望ましい(請求項6)。
【0019】より具体的には、潤滑グリース5〜99重
量%に、平均分子量1×106 〜5×106 である超高
分子量ポリオレフィンの粉末95〜1重量%を混合する
と共に、前記超高分子量ポリオレフィン粉末のゲル化点
以上で且つ前記潤滑グリースの滴点以下の温度で分散保
持させたものを用いることができる(請求項7)。
【0020】あるいは、潤滑油5〜99重量%に、平均
分子量1×106 〜5×106 である超高分子量ポリオ
レフィンの粉末95〜1重量%を混合すると共に、前記
超高分子量ポリオレフィン粉末のゲル化点以上の温度で
分散保持させたものを用いることができる(請求項
8)。
【0021】さらに、上記成分に油の滲出抑制剤1〜5
0重量%を添加混合しても良い(請求項9、請求項1
0)。油の滲出抑制剤としては、例えば固体ワックスを
用いることができる(請求項11)。
【0022】高温条件下で運転するような場合には、本
発明における樹脂潤滑組成物として、反応性有機基を有
する変性シリコーンオイルと、前記反応性有機基に反応
する有機基を有する硬化剤とを、潤滑油又は潤滑グリー
ス中で重合反応させて、前記潤滑油又は潤滑グリースを
シリコーンの三次元網目構造体で保持したものであり、
かつ、前記潤滑油又は潤滑グリースとして、前記変性シ
リコーンオイル及び前記硬化剤に相溶性のないものを採
用した固形状の樹脂潤滑組成物を用いることもできる
(請求項12)。
【0023】前記変性シリコーンオイルと前記硬化剤と
の合計量が、この樹脂潤滑組成物の全重量に対して20
〜80重量%であり、かつ、前記変性シリコーンオイル
と前記硬化剤との重量比が10:1から1:10の範囲
であるように成分調整すると良い。また、前記変性シリ
コーンオイル又は前記硬化剤の反応性有機基の官能基当
量は、50〜5000g/molに設定すると良い。
【0024】前記変性シリコーンオイルがアミノ変性シ
リコーンオイルであり、かつ、前記硬化剤がビスフェノ
ール型エポキシ化合物である構成を採用することができ
る。あるいは、前記変性シリコーンオイルがアミノ変性
シリコーンオイルであり、かつ、前記硬化剤が環式脂肪
族エポキシ化合物である構成を採用することができる。
【0025】また、本発明における樹脂潤滑組成物とし
て、反応性有機基及びこの反応性有機基に反応する有機
基を有する変性シリコーンオイルを、潤滑油又は潤滑グ
リース中で重合反応させて、前記潤滑油又は潤滑グリー
スをシリコーンの三次元網目構造体で保持したものであ
り、かつ、前記潤滑油又は潤滑グリースとして、前記変
性シリコーンオイルに相溶性のないものを採用した固形
状の樹脂潤滑組成物を用いても良い(請求項13)。
【0026】前記変性シリコーンオイルの反応性有機基
の官能基当量は、50〜5000g/molに設定する
と良い。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多孔質含油軸受
を、レーザビームプリンタのスキャナモータに用いた実
施形態について説明する。
【0028】図1に例示するレーザビームプリンタのス
キャナモータにおいて、軸受部は、ロータ1とステータ
2との間の励磁力によって高速回転する軸3を、ハウジ
ング4に対して回転自在に支持する役割をもち、焼結合
金等からなる多孔質体(基材)に、軸3の外周面3aと
微小な軸受すきま6を介して対向する軸受面5aを形成
すると共に、潤滑グリース(又は潤滑油)を含浸させた
多孔質含油軸受5と、合成樹脂基材に潤滑成分例えば潤
滑油(又は潤滑グリース)を分散保持させた固形状の樹
脂潤滑組成物7とを備えている。この実施形態におい
て、軸3は縦軸姿勢であり、上下方向に離隔配置した一
対の多孔質含油軸受5の軸受面5aで、軸3を滑り接触
支持する構成にしてある。樹脂潤滑組成物7は、一対の
多孔質含油軸受5の間に介装される。一対の多孔質含油
軸受5および樹脂潤滑組成物7はいずれもリング形状で
あり、それぞれの上下方向に相対向した端面同士(上側
の多孔質含油軸受5の下端面5bと樹脂潤滑組成物7の
上端面7b、下側の多孔質含油軸受5の上端面5cと樹
脂潤滑組成物7の下端面7c)が相互に接触している。
尚、樹脂潤滑組成物7の内周面7aと軸3の外周面3a
との間のすきまは、軸受すきま6の2倍以上の大きさに
設定されている。これは、トルクの上昇を招かないよう
に配慮したものである。
【0029】樹脂潤滑組成物7は、例えば、次のような
方法で製作することができる。すなわち、所定量の潤滑
グリース又は潤滑油と、所定量の超高分子量ポリオレフ
ィンの粉末とを均一に混合し、所定形状の型に流し込ん
で、超高分子量ポリオレフィン粉末のゲル化点以上で、
且つ、潤滑グリースを用いた場合はその滴点以下の温度
で分散保持させ、常温で冷却することによって得られ
る。
【0030】この実施形態に用いる超高分子量ポリオレ
フィン粉末は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
デン若しくはこれらの共重合体からなる粉末、または、
それぞれ単独の粉末を配合した混合粉末であってもよ
く、この実施形態における各粉末の分子量は、粘度法に
より測定される平均分子量が1×106 〜5×106
ある。前記のような平均分子量の範囲にあるポリオレフ
ィンは、剛性及び保油性において低分子量のポリオレフ
ィンより優れ、高温に加熱してもほとんど流動すること
がない。このような超高分子量ポリオレフィンの配合割
合は、樹脂潤滑組成物7の全重量に対して95〜1重量
%とするのが良いが(潤滑グリース又は潤滑油の配合割
合は5〜99重量%とするのが良い)、樹脂潤滑組成物
の所望の離油度、粘り強さ及び硬さに応じて適宜調整す
ることができる。超高分子量ポリオレフィンの量が多い
ほど、所定温度で分散保持させた後のゲルの硬さは大き
くなる。
【0031】この実施形態に用いる潤滑グリースは、特
に限定されるものではなく、石けん又は非石けんで増稠
した潤滑グリースとして、リチウム石けん−ジエステル
系、リチウム石けん−ポリαオレフィン系、リチウム石
けん−ジアルキルジフェニルエーテル系、リチウム石け
ん−鉱油系、ナトリウム石けん−鉱油系、アルミニウム
石けん−鉱油系、リチウム石けん−ジエステル鉱油系、
非石けん−ジエステル系、非石けん−鉱油系、非石けん
−ポリオールエステル系、リチウム石けん−ポリオール
エステル系などのグリースが挙げられる。同じくこの実
施形態に用いる潤滑油も特に限定されるものではなく、
ジエステル系、鉱油系、ジエステル鉱油系、ポリオール
エステル系、ポリαオレフィン系、ジアルキルジフェニ
ルエーテル系などの潤滑油を挙げることができる。な
お、潤滑グリースの基油、又は、潤滑油は、多孔質含油
軸受に当初含浸される潤滑油と同じものであることが望
ましいが、潤滑特性を損なわない限りにおいて、多少異
なるものであっても良い。
【0032】上記の超高分子量ポリオレフィンの融点
は、上記平均分子量に対応して異なるため、一概には言
えないが、例えば粘度法による平均分子量が2×106
のものの融点は136℃である。同平均分子量の市販品
としては、三井石油化学工業社製:ミペロン(登録商
標)XM−220などがある。
【0033】上記のような潤滑成分としての潤滑グリー
ス又は潤滑油を、超高分子量ポリオレフィンの基材(マ
トリックス)に分散保持させるには、上記した材料を混
合した後、超高分子量ポリオレフィンがゲル化を起こす
温度以上で、かつ、潤滑グリースを用いた場合は、その
滴点未満の温度、例えば150〜200℃で加熱する。
【0034】この実施形態の多孔質含油軸受5は、軸受
内部から油が流失して空孔が生じた場合、空孔部の毛細
管力によって、樹脂潤滑組成物7に分散保持された潤滑
成分を、接触面5b、5cを介して軸受内部に補給する
ことができる。また、この実施形態における樹脂潤滑組
成物7は、超高分子量ポリオレフィン基材に潤滑成分と
しての潤滑グリース又は潤滑油を分散保持させた構造を
有するため、特に上側に配置された多孔質含油軸受5の
下側面5bから、軸3の回転に伴う油の流動によって漏
れ出ようとする油に対して壁の役目を果たし、軸受内部
からの油の流失を抑制する。また、軸受すきま6から漏
れ出た油を吸収して、回収する役割も果たす。このよう
に、補油、油漏出抑制、油回収の3つの機能が発
揮されることにより、多孔質含油軸受5の内部には常に
油が満たされた状態になり、長期にわたって良好な潤滑
性能が維持される。そのため、この実施形態の多孔質含
油軸受5は長期にわたって優れた軸受機能を発揮し、ま
た長寿命である。さらに、補油手段としての樹脂潤滑組
成物7は、従来のフェルトと違って繊維状のものを含ま
ないので、軸受隙間内に繊維などのゴミが入り込むこと
もなく、グリースと違って固形状であるため、回転する
軸にまとわりつくことがなく、トルク変動の原因となる
こともない。そして、固形状であるので取り扱いが極め
て容易で、組立時の効率が良い。
【0035】尚、上記のような機能を実効あらしめるた
め、樹脂潤滑組成物7の油吸収力よりも多孔質含油軸受
5の毛細管力の方が大きくなるように設定するのが望ま
しい。この油吸収力と毛細管力との関係を概念的に表現
すると、(1)多孔質含油軸受5に油の満たされていな
い空孔が生じた場合には、樹脂潤滑組成物7から多孔質
含油軸受5に油が補給され、(2)樹脂潤滑組成物7が
その保油能力の100%、油を保有していない場合で
も、多孔質含油軸受5から樹脂潤滑組成物7に油が移動
・流入することがなく、(3)多孔質含油軸受5の下側
に樹脂潤滑組成物7が接触配置された場合でも、上記
油漏出抑制、油回収の機能を有する関係に設定するの
がより望ましいと言うことができる。
【0036】図2は、この実施形態に係わるレーザビー
ムプリンタモータ(図1)と、固形状の樹脂潤滑組成物
を備えていない従来のレーザビームプリンタモータ{図
4(a)}を用いて、上側の多孔質含油軸受の試験前後
での保油量を調べた結果を示している。図4(a)に示
す従来品では、100hの運転後、約30%の油が流失
してしまっていたのに対して、図1に示す実施形態品で
は、100hの運転後でも保油量の変化は認められなか
った。樹脂潤滑組成物7の上述したような3つの機能に
よって、多孔質含油軸受5の保油量が維持されたものと
考えられる。
【0037】ところで、高温雰囲気下で使用される場合
や、高速回転で使用され摩擦による発熱が大きい場合
は、樹脂潤滑組成物7からの油の滲み出しが過剰になる
場合も想定される。このような場合には、樹脂潤滑組成
物7に滲出抑制剤を加えることによって、接触面7b、
7cに滲み出す油の離油率を適度に抑え、多孔質含油軸
受5への補油量を適正なものとすることができる。この
滲出抑制剤としては、ワックス(ロウ)のうち、固体ワ
ックスまたはこれを含む低分子量ポリオレフィンなどの
配合物を使用する。上記固体ワックスとしてはカルナバ
ロウ、カンデリナロウ等の植物性ワックス、ミツロウ、
虫白ロウ等の動物性ワックス、またはパラフィンロウな
どの石油系ワックスが挙げられる。このような滲出抑制
剤は、樹脂潤滑組成物7の全重量に対して、1〜50重
量%の割合で配合すると良い。この配合割合が多いほど
離油率を抑制でき、油が滲み出る速度が小さくなるが、
50重量%を越えると、樹脂潤滑組成物7の強度を低下
させるので好ましくない。
【0038】図3に示す実施形態は、固形状の樹脂潤滑
組成物7の軸方向長さを短くして、その上端面7bを上
側の多孔質含油軸受5の下端面5bにのみ接触させたも
のである。前述のように、縦軸姿勢の構造では、油の流
出は特に上側の多孔質含油軸受5において問題となるの
で、そのことに配慮したものである。
【0039】高温条件下で運転するような場合には、以
上説明した樹脂潤滑組成物7に代えて、反応性有機基を
有する変性シリコーンオイルと、前記反応性有機基に反
応する有機基を有する硬化剤とを、潤滑油又は潤滑グリ
ース中で重合反応させて、前記潤滑油又は潤滑グリース
をシリコーンの三次元網目構造体で保持したものであ
り、かつ、前記潤滑油又は潤滑グリースとして、前記変
性シリコーンオイル及び前記硬化剤に相溶性のないもの
を採用した固形状の樹脂潤滑組成物を用いることもでき
る。
【0040】前記変性シリコーンオイルと前記硬化剤と
の合計量が、この樹脂潤滑組成物の全重量に対して20
〜80重量%であり、かつ、前記変性シリコーンオイル
と前記硬化剤との重量比が10:1から1:10の範囲
であるように成分調整すると良い。また、前記変性シリ
コーンオイル又は前記硬化剤の反応性有機基の官能基当
量は、50〜5000g/molに設定すると良い。前
記変性シリコーンオイルがアミノ変性シリコーンオイル
であり、かつ、前記硬化剤がビスフェノール型エポキシ
化合物である構成を採用することができる。あるいは、
前記変性シリコーンオイルがアミノ変性シリコーンオイ
ルであり、かつ、前記硬化剤が環式脂肪族エポキシ化合
物である構成を採用することができる。
【0041】前記変性シリコーンオイルとしては、シリ
コーンの側鎖又は末端にアミノ基、エポキシ基、水酸
基、メルカプト基、カルボキシル基などが結合した周知
の変性シリコーンオイルを特に限定することなく用いる
ことができる。
【0042】前記変性シリコーンオイルと前記硬化剤の
反応性有機基との組合せは、互いに反応する有機基であ
れば任意に選定して組み合わせることができる。また、
有機基の組合せ例は、一方の有機基がシリコーンオイル
又は硬化剤のいずれかに結合することを限定したもので
はなく、例えば、アミノ基とエポキシ基の組合せであれ
ば、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ硬化剤、お
よび、エポキシ変性シリコーンオイルとアミノ硬化剤の
両方の組合せを含む。すなわち、変性シリコーンオイル
と硬化剤の反応性有機基との好ましい組合せの例は、ヒ
ドロキシル基とイソシアナート基、ヒドロキシル基とカ
ルボキシル基、ヒドロキシル基とエポキシ基、又はアミ
ノ基とイソシアナート基、アミノ基とカルボキシル基、
アミノ基とエポキシ基などである。
【0043】また、変性シリコーンオイルの反応性有機
基以外の部分を金属で置換してもよく、例えばシリコー
ンの一部をアルミニウムやチタン等の金属で置換したメ
タロシロキサンを用いれば、より耐熱性に優れた組成物
が得られる。
【0044】前記エポキシ基を有する硬化剤として好ま
しい化合物の具体例としては、ビスフェノール型エポキ
シ化合物、環式脂肪族エポキシ化合物が挙げられる。ビ
スフェノール型エポキシ化合物としては、ビスフェノー
ルAとエピクロルヒドリンの反応物があり、その市販品
として例えば油化シェルエポキシ社製「エピコート82
5、827、834、815」が挙げられ、またビスフ
ェノールFとエピクロルヒドリンの反応物として、例え
ば油化シェルエポキシ社製「エピコート8070」が挙
げられる。
【0045】環式脂肪族エポキシ化合物としては、アリ
サイクリックジエポキシアセタール(例えばチバガイギ
ー社製「CY175」)、アリサイクリックジエポキシ
アジペート(例えばチバガイギー社製「CY17
7」)、アリサイクリックジエポキシカルボキシレート
(例えばチバガイギー社製「CY179」)、ビニルシ
クロヘキセンジオキサイド、ジグリシジルフタレート、
ジグリシジルテトラヒドロフタレート、ジグリシジルヘ
キサヒドロフタレート、ジメチルグリシジルフタレー
ト、ジメチルグリシジルヘキサヒドロフタレート、ダイ
コー酸グリシジルエステル、ダイコー酸グリシジルエス
テル変成物、アロコティックジグリシジルエステル、シ
クロアリファティックジグリシジルエステルなどが挙げ
られる。
【0046】前記潤滑油は、シリコーンと相溶性のない
潤滑油であり、例えば鉱油、合成炭化水素油、ジエステ
ル油、ポリオールエステル油、エーテル油、フッ素油、
リン酸エステル油などのシリコーン油以外の潤滑油が挙
げられる。また、このような潤滑油の2種以上を混合し
た混合油であっても、同様にシリコーンとの相溶性がな
ければ、それらの混合油を用いることができる。
【0047】前記潤滑グリースは、上記のような潤滑油
を基油として、金属石けんや非石けん(ジウレア、ベン
トン、ポリウレア等)の増稠剤を添加して適当な粘度に
し、必要に応じて極圧剤等の各種添加剤を添加したもの
である。この実施形態に用いる潤滑グリース(増稠剤−
基油)を以下に例示する。
【0048】リチウム石けん−ジエステル油系、リチウ
ム石けん−鉱油系、リチウム石けん−合成炭化水素系、
ナトリウム石けん−鉱油系、アルミニウム石けん−鉱油
系、リチウム石けん−ジエステル油系、非石けん−ジエ
ステル油系、非石けん−鉱油系、非石けん−ポリオール
エステル油系、非石けん−エーテル油系、非石けん−合
成炭化水素系、リチウム石けん−ポリオールエステル油
系などである。
【0049】この実施形態の樹脂潤滑組成物は、潤滑油
又は潤滑グリースから成る成分をシリコーンの三次元網
目構造体で保持した際、潤滑油又は潤滑グリースとシリ
コーンとの相溶性がないので、三次元網目構造体によっ
て形成される、潤滑油又は潤滑グリースを保持する空間
が、潤滑油又は潤滑グリースとシリコーンの相溶性があ
る場合に比べて大きくなり、かつ、それらは連通した空
間を形成する。そのため、樹脂潤滑組成物の内部に保持
された潤滑又は潤滑グリースが、連通孔を経て組成物表
面に滲み出すことが可能となる。
【0050】尚、シリコーンオイルを重合反応させる温
度は、180°C以下、室温〜150°C程度であるか
ら、樹脂基材や潤滑成分を熱劣化させることなく、製造
後の樹脂潤滑組成物はシリコーン特有の耐熱性他の好ま
しい物性を有する。
【0051】また、樹脂潤滑組成物として、反応性有機
基及びこの反応性有機基に反応する有機基を有する変性
シリコーンオイルを、潤滑油又は潤滑グリース中で重合
反応させて、前記潤滑油又は潤滑グリースをシリコーン
の三次元網目構造体で保持したものであり、かつ、前記
潤滑油又は潤滑グリースとして、前記変性シリコーンオ
イルに相溶性のないものを採用した固形状の樹脂潤滑組
成物を用いても良い。前記変性シリコーンオイルの反応
性有機基の官能基当量は、50〜5000g/molに
設定すると良い。
【0052】以上に説明した固形状の樹脂潤滑組成物
に、本発明の目的を損なわない範囲で、例えば炭酸カル
シウム、タルク、シリカ、クレー、マイカなどの鉱物性
粉末類、ガラス繊維、アスベスト、石英ウール、カーボ
ン繊維、金属繊維その他の無機繊維類、もしくは、これ
らを素材とする不織・編織布、芳香族ポリアミド繊維
(アラミド繊維)、ポリエステル繊維その他の有機繊
維、または、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミ
ドその他の熱硬化性・熱可塑性樹脂を添加しても良い。
【0053】
【発明の効果】本発明の多孔質含油軸受は、軸受内部か
ら油が流失して空孔が生じた場合、空孔部の毛細管力に
よって、固形状の樹脂潤滑組成物に分散保持された潤滑
成分を、その表面(接触面)を介して軸受内部に補給す
ることができる。また、固形状の樹脂潤滑組成物と接触
させて用いた場合、軸受内部から上記表面(接触面)に
漏れ出ようとする油に対して、樹脂潤滑組成物が壁の役
目を果たすことにより、油の流失が抑制される。また、
軸受すきま等から漏れ出た油は、樹脂潤滑組成物によっ
て吸収され、回収される。したがって、本発明によれ
ば、多孔質含油軸受の保油量が常時適正量に保たれ、安
定した軸受機能を長期にわたって維持させ、軸受寿命を
向上させることができる。しかも、補油手段としての樹
脂潤滑組成物は、従来のフェルトを用いる構成に比べ、
よりコンパクト化して単位体積あたりの保油量を多くで
きると同時に、フェルトの繊維クズが軸受すきまに入り
込んでトルク変動等を生じさせるといった弊害もない。
また、グリースそのものを使用する構成と比較しても、
固形状であるため取り扱いが容易で、回転軸にグリース
がまとわりついて回転変動を引き起こすこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多孔質含油軸受を組込んだレーザビー
ムプリンタのスキャナモータの軸受部周辺を示す断面図
である。
【図2】実施形態品と従来軸受との比較実験結果を示す
図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係わる多孔質含油軸受
を組込んだレーザビームプリンタのスキャナモータの軸
受部周辺を示す断面図である。
【図4】従来の多孔質含油軸受の断面図である。
【符号の説明】
5 多孔質含油軸受 5a 軸受面 5b 接触面 5c 接触面 7 樹脂潤滑組成物

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質体に、支持すべき軸の摺動面と滑
    りを生じる軸受面を形成すると共に、潤滑油又は潤滑グ
    リースを含浸させてなり、かつ、固形状の樹脂潤滑組成
    物に分散保持された潤滑成分を軸受内部に補給するため
    の表面を有する多孔質含油軸受。
  2. 【請求項2】 多孔質体に、支持すべき軸の摺動面と滑
    りを生じる軸受面を形成すると共に、潤滑油又は潤滑グ
    リースを含浸させてなり、かつ、合成樹脂基材に潤滑成
    分を分散保持した固形状の樹脂潤滑組成物との接触面を
    介して、前記樹脂潤滑組成物から潤滑成分を軸受内部に
    補給し得る多孔質含油軸受。
  3. 【請求項3】 多孔質体に、支持すべき軸の摺動面と滑
    りを生じる軸受面を形成すると共に、潤滑油又は潤滑グ
    リースを含浸させてなり、かつ、合成樹脂基材に潤滑成
    分を分散保持させた固形状の樹脂潤滑組成物と接触させ
    て用いる多孔質含油軸受。
  4. 【請求項4】 前記多孔質体の毛細管力が、前記樹脂潤
    滑組成物の油吸収力よりも大きい請求項1、2又は3記
    載の多孔質含油軸受。
  5. 【請求項5】 前記軸受面の全面積に占める気孔の面積
    の割合が2〜10%の範囲である請求項1、2又は3記
    載の多孔質含油軸受。
  6. 【請求項6】 前記樹脂潤滑組成物が、潤滑グリース又
    は潤滑油と、超高分子量ポリオレフィン粉末とを含む混
    合物を固形化したものである請求項1、2、3、4又は
    5記載の多孔質含油軸受。
  7. 【請求項7】 前記樹脂潤滑組成物が、潤滑グリース5
    〜99重量%に、平均分子量1×106 〜5×106
    ある超高分子量ポリオレフィンの粉末95〜1重量%を
    混合すると共に、前記超高分子量ポリオレフィン粉末の
    ゲル化点以上で且つ前記潤滑グリースの滴点以下の温度
    で分散保持させたものである請求項6記載の多孔質含油
    軸受。
  8. 【請求項8】 前記樹脂潤滑組成物が、潤滑油5〜99
    重量%に、平均分子量1×106 〜5×106 である超
    高分子量ポリオレフィンの粉末95〜1重量%を混合す
    ると共に、前記超高分子量ポリオレフィン粉末のゲル化
    点以上の温度で分散保持させたものである請求項6記載
    の多孔質含油軸受。
  9. 【請求項9】 前記樹脂潤滑組成物が、潤滑グリース5
    〜99重量%に、平均分子量1×106 〜5×106
    ある超高分子量ポリオレフィンの粉末95〜1重量%を
    混合すると共に、油の滲出抑制剤1〜50重量%を添加
    混合して、前記超高分子量ポリオレフィン粉末のゲル化
    点以上且つ前記潤滑グリースの滴点以下の温度で分散保
    持させたものである請求項6記載の多孔質含油軸受。
  10. 【請求項10】 前記樹脂潤滑組成物が、潤滑油5〜9
    9重量%に、平均分子量1×106 〜5×106 である
    超高分子量ポリオレフィンの粉末95〜1重量%を混合
    すると共に、油の滲出抑制剤1〜50重量%を添加混合
    して、前記超高分子量ポリオレフィン粉末のゲル化点以
    上の温度で分散保持させたものである請求項6記載の多
    孔質含油軸受。
  11. 【請求項11】 前記油の滲出抑制剤が固体ワックスで
    ある請求項9又は10記載の多孔質含油軸受。
  12. 【請求項12】 前記樹脂潤滑組成物が、反応性有機基
    を有する変性シリコーンオイルと、前記反応性有機基に
    反応する有機基を有する硬化剤とを、潤滑油又はグリー
    ス中で重合反応させて、前記潤滑油又はグリースをシリ
    コーンの三次元網目構造体で保持したものであり、か
    つ、前記潤滑油又はグリースとして、前記変性シリコー
    ンオイル及び前記硬化剤に相溶性のないものを採用した
    ものである請求項1、2、3、4又は5記載の多孔質含
    油軸受。
  13. 【請求項13】 前記樹脂潤滑組成物が、反応性有機基
    及びこの反応性有機基に反応する有機基を有する変性シ
    リコーンオイルを、潤滑油又はグリース中で重合反応さ
    せて、前記潤滑油又はグリースをシリコーンの三次元網
    目構造体で保持したものであり、かつ、前記潤滑油又は
    グリースとして、前記変性シリコーンオイルに相溶性の
    ないものを採用したものである請求項1、2、3、4又
    は5記載の多孔質含油軸受。
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