JPH0988907A - 流体流量制御器とその製造方法 - Google Patents

流体流量制御器とその製造方法

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JPH0988907A
JPH0988907A JP24937195A JP24937195A JPH0988907A JP H0988907 A JPH0988907 A JP H0988907A JP 24937195 A JP24937195 A JP 24937195A JP 24937195 A JP24937195 A JP 24937195A JP H0988907 A JPH0988907 A JP H0988907A
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hole
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outlet
flow
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JP24937195A
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Yusuke Matsubayashi
雄輔 松林
Kazuyuki Monzen
和幸 門前
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NIKKOSHI PROD KK
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NIKKOSHI PROD KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、小型で安価で高い流量精度を持つ
流体流量制御器と、各構成部材間の漏れの無い流体流量
制御器を簡単に作るための製造方法とを提供することを
目的とする。 【解決手段】 比較的長く断面の狭い流路孔24を設け
た複数の流路部材16と、その流路部材16同士の間に
介在して前記流路孔24のそれぞれの端と連絡する第一
連絡孔32と第二連絡路34とを設けた隔壁部材20と
の積層したものを、入口孔22を形成した入口部材12
と、出口孔40を形成した出口部材14との間に挟持す
る。入口部材12の入口孔22から入った流体が、各流
路部材16の流路孔24や隔壁部材20の第一連絡孔3
2や第二連絡路34を経て、出口部材の出口孔40から
出るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その前後の圧力差
に正比例して流体の流量を算出できるようにした流体流
量制御器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、流体の流量を制御する部品の
うち最も単純なものとして、気化器等に使用される各種
ジェットが知られている。ここで、気化器に使用される
メインジェットを図14に示す。メインジェット90
は、その内部を貫通する通路91の途中に計量部として
の直径dのオリフィス孔92を形成し、そのオリフィス
孔92の断面積に基づいて流量を計算している。
【0003】メインジェット90の単体では、そこを通
過する燃料の流量は、ベルヌーイの定理に基づいて算出
されることが知られている。ここで、メインジェット9
0の上流側の圧力をP1 とし、メインジェット90の下
流側の圧力をP2 とし、定数をCとし、円周率をπと
し、メインジェット90を流れる流量をQ1 とすれば、
ベルヌーイの定理による流量Q1 は、Q1 =Cπd2 ÷
4×√(P1 −P2 )となる。即ち、メインジェット9
0で制御される流量Q1 は、メインジェット90の上流
と下流の圧力差の平方根に比例した流量となる。その圧
力差の変化に応じたQ1 の流量特性を図15に示す。
【0004】ここで、メインジェット90を使用した場
合における実際の混合比(空気量と燃料量との相対比
率)の特性を図16の(1) に示す。この混合比特性によ
れば、混合比(A/F)は低回転運転域では濃くなり、
高回転運転域では薄くなる。即ち、メインジェット90
を使用した場合、低回転運転域ではエンジンが必要とす
る流量に対して数十%の燃料が過剰に供給されて公害の
大きな原因となり、一方、高回転運転域では混合比が薄
くなって十分な出力が得られないという欠点が生じてい
た。特に、この欠点は2サイクルエンジンでは顕著に現
われていた。燃料流量を多く必要とする高負荷運転域に
おいては、混合比を濃くして十分な出力を得ることが望
まれるため、気化器では一般に、高負荷運転域で燃料を
追加するパワージェットとかエンリッチメントと称する
機構が備えられ、運転状況に応じてメインノズル以外の
機構から燃料が供給される。このため、メインノズルヘ
ノ燃料を制御するジェットとしては、その流量制御様式
がベルヌーイの定理に基づく圧力差の平方根に比例する
ものではなく、圧力差に直接比例するものの方が、燃料
流量をより簡単に混合比をより高精度に調整できる。
【0005】流体の流量が圧力差に比例するものとし
て、ハーゲンポアズイユの定理に従うジェット(以下
「リニアージェット」とする)がある。ここで、リニア
ージェットの上流側の圧力をP1 とし、リニアージェッ
トの下流側の圧力をP2 とし、流路の直径をdとし、流
体の粘性係数をμとし、円周率をπとし、リニアージェ
ットの通路長さをLとすれば、リニアージェットを流れ
る流量Q2 は、Q2 =πd4 ×(P1 −P2 )÷(12
8μL)となる。従って、流量Q2 はリニアージェット
の前後の圧力差(P1 −P2 )に比例し、流量計算が理
論上単純になるという特長がある。この流量Q2 を図1
5に示す。
【0006】このハーゲンポアズイユの定理は、流路の
直径dに比べて相当に長い流路Lを流れる場合に、流体
は流入側と流出側との圧力差に対して正比例するという
ものである。従って、リニアージェットでは、前記メイ
ンジェット90に比べて、長さLを長くすると共に、流
路の直径dを極めて小さくする。ここで、従来既知のリ
ニアージェットの構成を図17及び図18に示す。図1
7に示すように、リニアージェット93は、多数の孔9
4を形成したマニホールド95と、多数の孔94にそれ
ぞれ固定する細管96と、それら多数の細管96と連絡
する孔97を形成したベース98と、前記孔97と連絡
する出口孔99を形成したアダプター100とからな
る。
【0007】細管96は、その内径が前記メインジェッ
ト90のオリフィス孔92の直径と比べて非常に小さい
ものとする。前記リニアージェット93の燃料流量の増
減は、細管96の本数を加減することによって行うこと
ができる。また、細管96の内径をより小さくする事に
より、微小流量を得ることが理論上可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際にはこの
ハーゲンポアズイユの定理に従うリニアージェット93
は、以下の問題点が有ることから未だ実用化に至ってい
ない。第一に、構成部品の多数化、複雑化が挙げられ
る。図14に示したメインジェット90が貫通のオリフ
ィス孔92を加工した単純形状であることに比較して、
多数の細管96、マニホールド95、ベース98を準備
し、それらを組み立てなければならない。特に、マニホ
ールド95には、細管96の本数に対応した数と小さい
直径の孔94の加工が必要になる。このため、多種類の
流量に対応するとなると、孔94の直径及び孔数量の異
なるマニホールド95と、内径101の異なる細管96
とをそれぞれ用意しなければならず、部品の標準化が図
りにくく、コスト高にもつながる。
【0009】第二に、組立方法に非常に困難がある。前
述した多数の部品を組立、接合する方法として、接着、
溶接、ろう付けなどが挙げられる。しかし、接着は接合
部における信頼性に欠け、溶接は多数の細管96とマニ
ホールド95との接合箇所が多く、工数がかかるだけで
なく全ての接合部密封性の信頼性が得られにくく、ろう
付けは細管96の閉塞を生じる危険性がある。特に、大
流量のリニアジェット93を製作する場合、非常に多数
の細管96を必要とするため、部品点数の増加によるコ
スト増になり、接合箇所の増加による作業工数の増加と
接合部密封性の信頼度が低下し、併せて、マニホールド
95への孔94の加工工数の増加とマニホールド95自
体の大型化が顕著となる。マニホールド95の大型化
は、リニアジェット93の取付スペースの制約があるた
め好ましくない。さらに、多数の細管96が林立する構
造は、外部からの応力に対し、細管96の変形や破壊が
発生しやすいという欠点があった。
【0010】本発明はこの点に鑑みてなされたもので、
小型で安価で高い流量精度を持つ流体流量制御器を提供
することを目的とする。本発明は更に、各構成部材間の
漏れの無い流体流量制御器を簡単に作るための製造方法
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る流体流量制御器は、入口孔を形成した入
口部材と、断面積が狭く長い一連の流路を設けた複数の
板状の流路部材と、その流路部材同士の間に介在するも
のであって両側の流路部材の流路の一端と連絡する第一
連絡孔と流路の他端と連絡する流路の第二連絡孔とを設
けた板状の隔壁部材と、出口孔を形成した出口部材とを
有し、前記入口部材と前記出口部材との間に前記流路部
材と前記隔壁部材との積層したものを挟持し、入口部材
の入口孔から入った流体が各流路部材の流路を経て出口
部材の出口孔から出るようにしたものである。
【0012】本発明に係る他の流体流量制御器は、入口
孔を形成した入口部材と、断面積が狭く長い一連の流路
を設けた複数の板状の流路部材と、その流路の長さの両
端に設けられるものであって流路部材の厚みを貫通する
孔と、その流路の両端の貫通孔を連絡するものであって
流路部材の厚み内に形成される溝と、出口孔を形成した
出口部材と、前記流路部材とそれと接合する部材との間
に介在させるものであったその接合面から流体が漏れ出
るのを防止するための板状の漏れ防止材とを有し、前記
入口部材と前記出口部材との間に複数の流路部材を挟持
し、入口部材の入口孔から入った流体が各流路部材の流
路を経て出口部材の出口孔から出るようにしたものであ
る。
【0013】本発明に係る更に他の流体流量制御器は、
入口孔を形成した入口部材と、出口孔を形成した出口部
材と、それら入口部材か出口部材のいずれかに備えたガ
イド部材と、断面積が狭く長い一連の流路を設けた複数
の板状の流路部材と、その流路部材同士の間に介在する
ものであって両側の流路部材の流路の一端と連絡する第
一連絡孔と流路の他端と連絡する流路の第二連絡孔とを
設けた板状の隔壁部材とを有し、前記入口部材と前記出
口部材との間に前記流路部材と前記隔壁部材との積層し
たものを前記ガイド部材に係合して、その積層したもの
を押え手段でガイド部材から外れないように押え、前記
入口部材の入口孔から入った流体が各流路部材の流路を
経て出口部材の出口孔から出るようにしたものである。
【0014】上記目的を達成するために本発明に係る流
体流量制御器の製造方法は、入口孔を形成した入口部材
と、出口孔を形成した出口部材と、断面積が狭く長い一
連の流路を設けた複数の板状の流路部材と、その流路部
材の両側にその流路部材の接合面から流体が漏れ出るの
を防止するためのシート状の熱溶融接着材とを有し、前
記入口部材と前記出口部材との間に複数の流路部材と複
数の熱溶融接着材の積層したものを挟持することによっ
て前記入口孔から入った流体が複数の流路部材の各流路
を経由して出口孔から出るように構成し、複数の流路部
材と複数の熱溶融接着材を挟んだ状態で前記入口部材と
前記出口部材とを加圧し、その加圧挟持したものを炉内
に入れて熱溶融接着材を溶かし、その溶けた接着材によ
って前記流路部材とそれに隣接する部材とを接合させ、
流路部材内の流路を通る流体が流路部材とそれに隣接す
る部材との接合箇所から漏れるのを防止するようにした
ものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図面に基いて説明
する。図1は本発明に係る流体流量制御器の一実施形態
を示す分解斜視図、図2は図1の部品を組立てた完成状
態を示す斜視図である。本発明に係る流体流量制御器
は、ハーゲンポアズイユの定理に従うリニアージェット
の一種である。流体流量制御器10は、入口部材12と
出口部材14の間に、複数の流路部材16と複数のシー
ト状のろう材18と複数の隔壁部材20とを積層して挟
むものである。
【0016】入口部材12は例えば外径14mmの円形
の板形状をしており、その入口部材12には流体を導入
するための入口孔22が形成されている。この入口孔2
2は、円形の中心より離れた位置に設けられる。複数の
流路部材16は例えば外径14mmで板厚0.5mmの
円形の板形状をしており、その内部に流体の流路である
一続きの長い幅1.5mmの螺線状の流路孔24が形成
されている。ここで、図3に示すように、螺線状の流路
孔24のうち、円形の円周に近い端を第一端26とし、
円形の中心に位置する端を第二端28とする。これら第
一端26と第二端28では例えば孔径を3mmとする。
この流路孔24のうちの第一端26は、前記入口部材1
2の入口孔22の位置と合致するように設定されてい
る。シート状のろう材18は円形の板形状をしており、
そのシート状のろう材18には、流路部材16の流路孔
24と同じ形状の孔30が形成されている。このシート
状のろう材18は前記流路部材16の両面に接合する部
材との間から流体が漏れるのを防止するための材料であ
ればどのようなものであってもよい。特に、熱溶融接着
材が好ましく、ろう材に限るものではない。
【0017】隔壁部材20は例えば外径14mmで板厚
0.2mmのも円形の板形状をしており、その内部に
は、前記入口部材12の入口孔22や前記流路部材16
の流路孔24の第一端26に合致する位置に例えば孔径
3mmの第一連絡孔32が形成され、前記流路部材16
の流路孔24の第二端28に合致する位置に例えば孔径
3mmの第二連絡孔34が形成される。出口部材14の
外表面には、図示しないフロートチャンバー底部への装
着用のネジ36と六角頭部38とが形成され、かつその
出口部材14を貫通して出口孔40が形成されている。
この出口孔40は、前記流路部材16の第二端28や前
記隔壁部材20の第二連絡孔34に合致するように設定
される。前記入口部材12と、流路部材16と、ろう材
18と、隔壁部材20と、出口部材14には、位置合わ
せ手段として、例えば直径1mmの基準孔42a,42
b,42c,42d,42eがそれぞれ形成される。
【0018】各部材の組み合わせとしては、図1に示す
ように、一番下に出口部材14を置き、その上に、ろう
材18、流路部材16、ろう材18、隔壁部材20、ろ
う材18、流路部材16、ろう材18、隔壁部材20、
ろう材18、流路部材16、ろう材18、入口部材12
の順に載せる。即ち、流路部材16の上下は、ろう材1
8を介在させて、入口部材12と隔壁部材20と出口部
材14のうちのいずれか2つの部材によって挟まれるよ
うにする。その際、入口部材12と、流路部材16と、
ろう材18と、隔壁部材20と出口部材14のそれぞれ
の基準孔42a,42b,42c,42d,42eを揃
える。その後、基準孔42a,42b,42c,42
d,42eに連結手段としてステンレススチール製のピ
ン44を挿通させ、そのピン44の先端を出口部材14
の基準孔42eに圧入する。
【0019】前記流路部材16並びに隔壁部材20の材
料は、金属または樹脂とするのが経済的である。金属材
料を用いる場合には、ワイヤーカット、フォトエッチン
グ、プレス加工等が考えられるが、経済性などを考慮し
てプレス加工を行う方が望ましい。プレス加工によって
流路部材16(図3)を作る場合には、先ず金属板をプ
レス加工するが、そのプレス加工によって図4に示すよ
うに、一方の面にダレ46が発生し、他方の面に破断面
48やバリ50が発生する。その後、切削加工または砥
粒加工を施すことによって、ダレ46や破断面48やバ
リ50を除去して、図5に示すようなすっきりした形に
することができる。ろう材18は、ろう材を流路部材1
6同様プレス加工によって製作する。隔壁部材20は、
プレス加工をした後、バレル加工を施して製作する。
【0020】流路部材16並びに隔壁部材20が樹脂材
料の場合には、射出成形によって製作する。樹脂材料を
射出成形する場合には、寸法の安定性にやや難が有る
が、形状の安定性、コスト、量産性において十分にメリ
ットが有る。樹脂の材料については、燃料等の使用する
流体に対して安定なものを用いる。以上のように、プレ
ス加工または射出成形によって、所望の大きさや寸法の
流路孔24を有する流路部材16を簡単に製造すること
ができる。いずれの場合も、流量をより正確に制御する
ために流路孔24の断面形状の均一さが要求される。
【0021】図1に示した分解図の状態から図2に示す
流体流量制御器10に組み立てる場合には、図1に示し
た入口部材12と、複数の流路部材16と、複数のろう
材18と、複数の隔壁部材20と、出口部材14とを積
み重ねた後、その積み重ねたものの両側を加圧用治具
(図示せず)で挟んで加圧し、この加圧した状態で真空
炉に入れて加熱する。この加熱によってろう材18が溶
け、その溶けたろう材18によって流路部材16がその
両側に位置する部材(入口部材12、隔壁部材20並び
に出口部材14)と接着される。このように、ろう材1
8が流路部材16とその両側に位置する部材との間を接
着することによって、流路部材16とそれに隣接する部
材との間から流路孔24を流れる流体が漏れることがな
くなり、図2に示す流体流量制御器10が完成する。
【0022】真空炉で流路部材16とそれに隣接する部
材とを接合すると、リーク量(入口部材12から入る流
体流量と出口部材14からでる流体流量の差)は、ヘリ
ウムリークディテクターを使用し、2×10−9T or
r・l/秒以下を得た。また、積層ずれ量は最大0.0
5mmであった。このように、流体流量制御器10は、
接合性が良好で積層ずれが少ないものである。各部材の
接合方法は、金属材料の場合はろう接合の他に、拡散接
合、熱拡散溶接、かしめ等を採用しても良い。樹脂材料
の場合は、接着、かしめ等を採用する。接合方法がろう
接合や、拡散接合や熱拡散溶接によらない場合には、金
属材料と樹脂材料とを併用する事が可能である。
【0023】図2に示す流体流量制御器10において
は、入口部材12の入口孔22は、それに隣接する流路
部材16の流路孔24の第一端26と連絡しており、そ
の流路孔24の第一端26はそれに隣接する隔壁部材2
0の第一連絡孔32と連絡し、その第一連絡孔32はそ
の隔壁部材20に隣接する次の流路部材16の第一端2
6と連絡する。この連絡形態を順次繰り返す。即ち、図
1や図2で同一軸線上にある入口部材12の入口孔22
と、各流路部材16の流路孔24の第一端26と、各隔
壁部材20の第一連絡孔32は、全て連絡した状態にあ
る。また、入口部材12に隣接する流路部材16の流路
孔24の第二端28は、その流路部材16に隣接する隔
壁部材20の第二連絡孔34と連絡し、その第二連絡孔
34はその隔壁部材20に隣接する次の流路部材16の
流路孔24の第二端28と連絡する。この連絡形態を順
次繰り返す。最後に、出口部材14と隣接する流路部材
16の流路孔24の第二端28は、出口部材14の出口
孔40と連絡する。即ち、図1や図2で同一軸線上にあ
る各流路部材16の流路孔24の第二端28と、各隔壁
部材20の第二連絡孔34と、出口部材14の出口孔4
0は、全て連絡した状態にある。
【0024】ここで、流体流量制御器10内に入口部材
12の入口孔22から流体が導入されると、流体は入口
部材12に隣接する流路部材16の流路孔24の第一端
26に入り、その第一端26の位置で流体は2方向に分
れる。即ち、一方は、その流路部材16の流路孔24に
沿って流れ、その流路孔24の第二端28に至り、他方
は、その流路部材16に隣接する隔壁部材20の第一連
絡孔32を経て、次の流路部材16の流路孔24の第一
端26に至る。隔壁部材20の第一連絡孔32を経て、
次の流路部材16の流路孔24の第一端26に至った流
体は、その位置で2方向に分れる。即ち、一方は、その
流路部材16の流路孔24に沿って流れ、その流路孔2
4の第二端28に至り、他方は、その流路部材16に隣
接する隔壁部材20の第一連絡孔32を経て、次の流路
部材16の流路孔24の第一端26に至る。
【0025】出口部材14に隣接する流路部材16の流
路孔24の第一端26に至った流体は、その流路部材1
6の流路孔24に沿って流れ、その流路孔24の第二端
28に至る。各流路部材16において第二端28に至っ
た流体は、それに隣接する隔壁部材20の第二連絡孔3
4や次の流路部材16の第二端28や次の隔壁部材20
の第二連絡孔34を経て、最終的には、出口部材14の
出口孔40に至る。そして、その出口孔40を経て外部
に流出する。
【0026】このように、本発明に係る流体流量制御器
10においては、流体は、入口孔22から出口孔40ま
での間は、流体は複数の流路部材16を並行に流れる。
即ち、流体は断面が狭く長い多数の流路孔24を並行に
流れる。従って、本発明に係る流体流量制御器10で
は、流量は、流量がベルヌーイの定理ではなく、流路の
直径dに比べて相当に長い流路Lを流れる場合に、流体
は流入側と流出側との圧力差に対して正比例するという
ハーゲンポアズイユの定理に従うことになる。本発明に
おいては、流路部材16と隔壁部材20との積層組数を
増減させることによって、流量を増減させることができ
るので、流量に合わせた流体流量制御器10を簡単に製
造することができる。また、流路部材16の板厚を薄く
すれば流路部材16の流路孔24の断面が狭くなるの
で、微小流量の流体流量制御器10も簡単に製造するこ
とができる。
【0027】ハーゲンポアズイユの定理に従う本発明に
係る流体流量制御器10では、流量特性は図15のQ2
に示すような圧力差(P1 −P2 )に直接比例し、しか
も混合比特性は図16の(2) に示すように、原則的には
エンジン回転数が低回転数の場合には混合比がほぼ一定
であり、エンジン回転数が高くなると混合比がやや増加
する。このような燃料の流量傾向は、4サイクルエンジ
ンより2サイクルエンジンの方が顕著に現れる。例えば
芝刈機に使用されているような廉価な小型2サイクルエ
ンジンでは、そのエミッションコントロールは、経済的
な制限から電子制御気化器などの採用は不可能である。
このような場合、直線的に流量が比例する本発明の流体
流量制御器10を採用することにより、エンジン運転領
域の全般にわたって簡単に比較的好ましい混合比を得る
ことが可能となり、これによって、従来の気化器に比べ
て燃料消費量が軽減でき、同時に有害な排気ガスを軽減
することができる。
【0028】図3に示した前記流路部材16では、流路
孔24は螺線状の形状をしているが、流路孔24の形状
はこれに限るものではない。例えば、図6に示すよう
に、つづら折れ状の流路孔52を形成した流路部材54
を使用しても良い。このつづら折れ状の流路孔52は、
螺線状の流路孔24よりもより長い流路を確保すること
ができる。よどみの無い一定流量の流れを得るために、
流路孔52の断面形状はどの箇所においても歪みの無い
均一な形状とすることが望ましい。この際、ろう材18
に形成する孔は、流路孔52と同一の形状とする。
【0029】次に、本発明の他の実施形態について、図
7乃至図10に基づいて詳細に説明する。図7は本発明
に係る流体流量制御器の他の実施形態を示す分解斜視
図、図8は図7の部品を組立てた完成状態を示す斜視図
である。図7において図1と同一符合は同一部品を示
す。この実施形態における流体流量制御器56は、図1
で用いた隔壁部材20を省略するものである。それに伴
って、流路部材の形状を図3に示すものと異なったもの
とする。
【0030】図7や図9に示す流路部材58には、流体
を通過させるための長い流路溝60を形成し、この流路
溝60の両端には、第一貫通孔62と第二貫通孔64を
形成する。ここで、流路部材58をプレス加工で製造す
る場合、図10に示すように板面に垂直に、2つの第一
貫通孔62と第二貫通孔64と、それらの第一貫通孔6
2と第二貫通孔64とを連絡する曲線状の未貫通の流路
溝60とを同時に加工する。この流路部材58は、例え
ば、外径14mm、板厚0.8mmのステンレススチー
ル板に、溝幅1.5mm、深さ0.5mmの螺線状の底
付き流路溝60と、直径1mmの基準孔42bの2箇所
とをプレス加工する。プレス加工によって、図10に示
すようなダレ46や破断面48やバリ50や、流路溝6
0の反対面に現れる突起66が発生するが、それらを切
削加工または砥粒加工によって除去し、図11に示すす
っきりした形状にする。
【0031】プレス加工の場合、未貫通の流路溝60の
深さは板厚の約3/4まで任意に設定が可能であるか
ら、同一板厚材料から任意の深さの流路溝60の流路部
材58を製作する事ができ、流路部材58の種類を必要
最小限に絞ることができ、量産の場合にコストを低減で
きる。この流路溝60の深さや幅を小さくすることによ
って、微小流量を調整することができる。この流路溝6
0の形状を、図9のような螺線溝ではなく、図6のつづ
ら折れにしても良い。
【0032】図7に示す実施形態としては、一番下に出
口部材14、その上にろう材18、流路部材58、ろう
材18、流路部材58、ろう材18、流路部材58、ろ
う材18、入口部材12の順に積重ねる。その際、入口
部材12、流路部材58、ろう材18、出口部材14
は、それぞれの基準孔42a,42b,42c,42e
を揃え、それらの基準孔42a,42b,42c,42
eにステンレススチール製のピン36を圧入する。この
ピン36の圧入によって、入口部材12と出口部材14
の間に、複数の流路部材58と複数のろう材18とを挟
んだ積層物とすることが出来る。その後、この積層物の
両側を加圧用治具(図示せず)で挟んで加圧し、この加
圧した状態の積層物を真空炉に入れて加熱して、図8に
示す流体流量制御器56が完成する。この加熱によって
ろう材18が溶け、その溶けたろう材18によって流路
部材58とその両側に位置する部材(流路部材58、入
口部材12、出口部材14)とが接着する。このよう
に、ろう材18が流路部材58とその両側に位置する部
材との間を接着することによって、流路部材58の流路
溝60や第一貫通孔62や第二貫通孔64を通過する流
体が、流路部材58とそれに隣接する部材との接合面か
ら漏れなくなる。
【0033】図8に示す完成品としての流体流量制御器
56においては、入口部材12の入口孔22は、それに
隣接する流路部材58の第一貫通孔62と連絡してお
り、その流路部材58の第一貫通孔62はそれに隣接す
る流路部材58の第一貫通孔62と連絡する。流路部材
58の第一貫通孔62は、この連絡形態を順次繰り返
す。また、入口部材12に隣接する流路部材58の第二
貫通孔64は、その流路部材58に隣接する流路部材5
8の第二貫通孔64と連絡し、その第二貫通孔64は次
の流路部材58の第二貫通孔64と連絡する。流路部材
58の第二貫通孔64は、この連絡形態を順次繰り返
す。最後に、出口部材14と隣接する流路部材58の第
二貫通孔64は、出口部材14の出口孔40と連絡す
る。
【0034】ここで、流体流量制御器56内に入口部材
12の入口孔22から流体が導入されると、流体は入口
部材12に隣接する流路部材58の第一貫通孔62に入
り、その第一貫通孔62の位置で流体は2方向に分れ
る。一方は、その流路部材58の流路溝60に沿って流
れてもう一方の端に位置する第二貫通孔64に至り、他
方は、次の流路部材58の第一貫通孔62に至る。次の
流路部材58の第一貫通孔62に至った流体は、その位
置で2方向に分れる。即ち、一方は、その流路部材58
の流路溝60に沿って流れてもう一方の端である第二貫
通孔64に至り、他方は、その次の流路部材58の第一
貫通孔62に至る。
【0035】出口部材14に隣接する流路部材58の第
一貫通孔62に至った流体は、その流路部材58の流路
溝60に沿って流れ、その流路溝60の第二貫通孔64
に至る。各流路部材58において第二貫通孔64に至っ
た流体は、それに隣接する流路部材58の第二貫通孔6
4や次の流路部材58の第二貫通孔64を経て、最終的
には、出口部材14の出口孔40に至る。そして、その
出口孔40を経て外部に至る。
【0036】このように、本発明に係る流体流量制御器
56においては、入口孔22から出口孔40までの間
は、流体は断面が狭く長い多数の流路溝60を並行に流
れる。従って、本発明に係る流体流量制御器56では、
流量がベルヌーイの定理ではなく、ハーゲン・ポアズイ
ユの法則を適用することができる。本発明においては、
流路部材58の積層数を増減させることによって、流量
を増減させることができる。また、流路部材58の板厚
を薄くすることにより、微小流量を得ることが出来る。
この実施の態様においては、図1に示した隔壁部材20
を省略したので、その分だけコストダウンを図ることが
できる。
【0037】次に、本発明のその他の実施形態につい
て、図12及び図13に基づいて説明する。図12は本
発明に係る流体流量制御器のその他の実施形態を示す分
解斜視図、図13は図12の部品を組立てた完成状態を
示す斜視図である。図12において図1と同一符合は同
一部品を示す。流体流量制御器68は、入口部材70と
出口部材72の間に、複数の流路部材74と複数の隔壁
部材76とを挟んで積層したものである。出口部材72
は、前記実施態様の出口部材14に係合手段としての筒
状のガイド部材78を一体にしたものである。この筒状
のガイド部材78には、筒の内壁に軸方向に伸びる2箇
所の位置決め用突起80が形成されている。流路部材7
4は、前記実施態様の流路部材16と外形形状をほぼ同
じくし、流路孔24の形状もほぼ同じものとする。この
流路部材74では、外周から内側に向けて前記位置決め
用突起80と嵌合するくぼみ82aが形成される点が、
前記流路部材16と相違する。隔壁部材76は、前記実
施態様の隔壁部材20と外形形状をほぼ同じくし、第一
連絡孔32や第一連絡孔32の形状や位置もほぼ同じも
のとする。この隔壁部材76では、外周から内側に向け
て前記位置決め用突起80と嵌合するくぼみ82bが形
成される点が、前記隔壁部材20と相違する。入口部材
70は、前記実施態様の入口部材12と外形形状をほぼ
同じくし、流体を導入するための入口孔22の形状や位
置もほぼ同じものとする。この入口部材70では、外周
から内側に向けて前記位置決め用突起80と嵌合するく
ぼみ82cが形成される点が、前記入口部材12と相違
する。
【0038】出口部材72のガイド部材78の中に、流
路部材74、隔壁部材76、流路部材74、隔壁部材7
6、流路部材74、入口部材70の順に入れる。この
際、流路部材74、隔壁部材76、入口部材70の各く
ぼみ82a,82b,82cは、ガイド部材78の位置
決め用突起80と係合させる。その後、入口部材70の
上から金属製の皿バネ84をガイド部材78に入れ、最
後にバネ押え板86をガイド部材78に圧入する。この
バネ押え板86には、入口部材70の入口孔22と連絡
する連絡孔88が形成されている。このバネ押え板86
によって、複数の流路部材74と複数の隔壁部材76と
の積層したものを、入口部材70と出口部材72との間
に挟持固定することができる(図13)。この挟持固定
手段としては、かしめや接着等の既知の手段を用いても
良い。この流体流量制御器68においても、入口部材7
0の入口孔22から出口部材72の出口孔40に至る流
体は、その間に、多数の流路部材74の流路孔24を経
由する。これによって、この流体流量制御器68におい
ても、ハーゲン・ポアズイユの法則を適用することがで
きる。
【0039】この流体流量制御器68では、図1や図7
で示したろう材18を省略するものであり、ろう材18
を省略する代わりに皿バネ84を用いて、流路部材74
とそれの両側に接合する部材を常に圧接し、その接合面
からの流体の漏れを防止する。この結果、この流体流量
制御器68では、ろう材を使用せず、しかも真空炉での
加熱工程を省略できるので、製造コストを低減すること
ができる。この流体流量制御器68では、皿バネ84に
よる流路部材74とそれの両側に接合する部材との間の
皿バネ84による圧接効果を高める点から、皿バネ以外
の各部材は合成樹脂にすることが好ましい。
【0040】
【発明の効果】以上の説明した通り、本発明に係る流体
流量制御器によれば、長く狭い流路を形成した板状の流
路部材を複数個積み重ね、各流路部材の流路を流体を通
過させることによって、ハーゲンポアズイユの定理に基
づく流量を得ることができる。即ち、本発明では、従来
のような多数の細管を不要とし、板状の流路部材を積み
重ねたもので済むので、従来のものと比べて、部材点数
の削減と製造工数の削減を達成することが可能となり、
製造コストを大幅に軽減できる。その上、小型化が図
れ、かつ損傷のおそれが少ない。また、流量の増減は流
路部材の積層数の増減でよいため、異なる流量の流体流
量制御器も簡単に製造することができる。その上、流路
部材の流路断面の広さの大小は簡単に作れるので、微小
流量の流体流量制御器も簡単に製造することができる。
【0041】本発明に係る流体流量制御器の製造方法に
よれば、各流路部材とそれに隣接する部材との間にろう
材を介在させて積み重ね、その積み重ねた状態で加熱す
ることで、各流路部材とそれに隣接する部材とをろうで
接着することができ、各流路部材とそれに隣接する部材
との間からの流体の漏れを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体流量制御器の一実施形態を示
す構成部品の分解斜視図である。
【図2】図1の構成部品を組立てた完成状態を示す斜視
図である。
【図3】図1に示した流路部材の拡大斜視図である。
【図4】流路部材を作る板材をプレス加工した状態にお
ける図3のA−A線断面相当図である。
【図5】図4の状態から切削加工または砥粒加工を施し
た図4相当断面図である。
【図6】流路部材の他の実施形態を示す正面図である。
【図7】本発明に係る流体流量制御器の他の実施形態を
示す構成部品の分解斜視図である。
【図8】図7の構成部品を組立てた完成状態を示す斜視
図である。
【図9】図7に示した流路部材の拡大斜視図である。
【図10】流路部材を作る板材をプレス加工した状態に
おける図9のB−B線断面相当図である。
【図11】図10の状態から切削加工または砥粒加工を
施した図10相当断面図である。
【図12】本発明に係る流体流量制御器のその他の実施
形態を示す構成部品の分解斜視図である。
【図13】図12の構成部品を組立てた完成状態を示す
斜視図である。
【図14】従来既知のメインジェットの断面図である。
【図15】従来のメインジェットの流量と本発明の流体
流量制御器の流量を示す流量特性図である。
【図16】従来のメインジェットの混合比と本発明の流
体流量制御器の混合比を示す混合比特性図である。
【図17】従来のリニアージェットの構成部品を示す分
解斜視図である。
【図18】図17の構成部品を組立てた完成状態を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 流体流量制御器 12 入口部材 14 出口部材 16 流路部材 18 ろう材 20 隔壁部材 22 入口孔 24 流路孔 26 第一貫通孔 28 第二貫通孔 32 第一連絡孔 34 第二連絡孔 40 入口孔 42a 基準孔 42b 基準孔 42c 基準孔 42d 基準孔 42e 基準孔 44 ピン 52 流路孔 54 流路部材 56 流体流量制御器 58 流路部材 60 流路溝 62 第一貫通孔 64 第二貫通孔 68 流体流量制御器 70 入口部材 72 出口部材 74 流路部材 76 隔壁部材 78 ガイド部材 80 位置決め用突起 84 皿バネ 86 バネ押え板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口孔を形成した入口部材と、断面積が
    狭く長い一連の流路を設けた複数の板状の流路部材と、
    その流路部材同士の間に介在するものであって両側の流
    路部材の流路の一端と連絡する第一連絡孔と流路の他端
    と連絡する流路の第二連絡孔とを設けた板状の隔壁部材
    と、出口孔を形成した出口部材と、前記流路部材とそれ
    と接合する部材との間に介在させるものであったその接
    合面から流体が漏れ出るのを防止するための板状の漏れ
    防止材とを有し、前記入口部材と前記出口部材との間に
    前記流路部材と前記隔壁部材との積層したものを挟持
    し、入口部材の入口孔から入った流体が各流路部材の流
    路を経て出口部材の出口孔から出るようにしたことを特
    徴とする流体流量制御器。
  2. 【請求項2】 前記漏れ防止材を熱溶融接着材としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の流体流量制御器。
  3. 【請求項3】 前記流路部材の流路を螺線状またはつづ
    ら折れ形状の孔としたことを特徴とする請求項1記載の
    流体流量制御器。
  4. 【請求項4】 前記入口部材と前記流路部材と前記隔壁
    部材と前記漏れ防止材と前記出口部材とのそれぞれに位
    置合わせ手段を設け、それらの位置合わせ手段を連結手
    段によって合わせることによって、入口部材と流路部材
    と隔壁部材と漏れ防止材と出口部材の互いの位置を合わ
    せるようにしたことを特徴とする請求項1記載の流体流
    量制御器。
  5. 【請求項5】 入口孔を形成した入口部材と、断面積が
    狭く長い一連の流路を設けた複数の板状の流路部材と、
    その流路の長さの両端に設けられるものであって流路部
    材の厚みを貫通する孔と、その流路の両端の貫通孔を連
    絡するものであって流路部材の厚み内に形成される溝
    と、出口孔を形成した出口部材と、前記流路部材とそれ
    と接合する部材との間に介在させるものであったその接
    合面から流体が漏れ出るのを防止するための板状の漏れ
    防止材とを有し、前記入口部材と前記出口部材との間に
    複数の流路部材を挟持し、入口部材の入口孔から入った
    流体が各流路部材の流路を経て出口部材の出口孔から出
    るようにしたことを特徴とする流体流量制御器。
  6. 【請求項6】 前記漏れ防止材を熱溶融接着材としたこ
    とを特徴とする請求項5記載の流体流量制御器。
  7. 【請求項7】 前記流路部材の流路を螺線状またはつづ
    ら折れ形状の孔としたことを特徴とする請求項5記載の
    流体流量制御器。
  8. 【請求項8】 前記入口部材と前記流路部材と前記漏れ
    防止材と前記出口部材とのそれぞれに位置合わせ手段を
    設け、それらの位置合わせ手段を連結手段によって合わ
    せることによって、入口部材と流路部材と漏れ防止材と
    出口部材の互いの位置を合わせるようにしたことを特徴
    とする請求項7記載の流体流量制御器。
  9. 【請求項9】 入口孔を形成した入口部材と、出口孔を
    形成した出口部材と、それら入口部材か出口部材のいず
    れかに備えたガイド部材と、断面積が狭く長い一連の流
    路を設けた複数の板状の流路部材と、その流路部材同士
    の間に介在するものであって両側の流路部材の流路の一
    端と連絡する第一連絡孔と流路の他端と連絡する流路の
    第二連絡孔とを設けた板状の隔壁部材とを有し、前記入
    口部材と前記出口部材との間に前記流路部材と前記隔壁
    部材との積層したものを前記ガイド部材に係合して、そ
    の積層したものを押え手段でガイド部材から外れないよ
    うに押え、前記入口部材の入口孔から入った流体が各流
    路部材の流路を経て出口部材の出口孔から出るようにし
    たことを特徴とする流体流量制御器。
  10. 【請求項10】 前記流路部材の流路を螺旋状またはつ
    づら折れ形状としたことを特徴とする請求項9記載の流
    体流量制御器。
  11. 【請求項11】 前記入口部材と前記流路部材と前記隔
    壁部材と前記出口部材とに位置合わせ手段を設け、それ
    らの位置合わせ手段と前記ガイド部材とを係合させたこ
    とを特徴とする請求項9記載の流体流量制御器。
  12. 【請求項12】 入口孔を形成した入口部材と、出口孔
    を形成した出口部材と、断面積が狭く長い一連の流路を
    設けた複数の板状の流路部材と、その流路部材の両側に
    その流路部材の接合面から流体が漏れ出るのを防止する
    ためのシート状の熱溶融接着材とを有し、前記入口部材
    と前記出口部材との間に複数の流路部材と複数の熱溶融
    接着材の積層したものを挟持することによって前記入口
    孔から入った流体が複数の流路部材の各流路を経由して
    出口孔から出るように構成し、複数の流路部材と複数の
    熱溶融接着材を挟んだ状態で前記入口部材と前記出口部
    材とを加圧し、その加圧挟持したものを炉内に入れて熱
    溶融接着材を溶かし、その溶けた接着材によって前記流
    路部材とそれに隣接する部材とを接合させ、流路部材内
    の流路を通る流体が流路部材とそれに隣接する部材との
    接合箇所から漏れるのを防止することを特徴とする流体
    流量制御器の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006059466A1 (ja) * 2004-11-30 2006-06-08 Fujikura Rubber Ltd. 整流絞り装置
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