JP6819863B2 - バイパスユニット、流量計用ベース、流量制御装置用ベース、流量計、及び流量制御装置 - Google Patents

バイパスユニット、流量計用ベース、流量制御装置用ベース、流量計、及び流量制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、バイパスユニット、流量計用ベース、流量制御装置用ベース、流量計、及び流量制御装置に関する。より詳しくは、本発明は、流量の測定対象である流体が流れる主流路及び当該主流路に介在するバイパスが内部に一体的に形成されてなるバイパスユニット、流量計用ベース、流量制御装置用ベース、流量計、及び流量制御装置に関する。
当該技術分野において、流体の主流路に設けられた抵抗体としての所謂「バイパス」を備える流量計が知られている。熱式流量センサにおけるバイパスは、主流路におけるバイパスの上流側と下流側とを連通するセンサチューブと主流路との分流比を決定する層流素子として機能する。また、差圧式流量センサにおけるバイパスは、主流路におけるバイパスの上流側と下流側との間に圧力差を発生させる差圧発生手段として機能する。
代表的なバイパスの構造としては、例えば、複数の毛細管(キャピラリーチューブ)が互いに平行に束ねられた構造(例えば、特許文献1を参照。)、中心に形成された貫通孔から外周に向かう連通路が形成された複数の円板が軸方向に積層された構造(例えば、特許文献2を参照。)、及び波状板と平坦な薄板とを重ねて渦巻状に巻くことにより多層化された構造(例えば、特許文献3及び4を参照。)を挙げることができる。
しかしながら、上記構造を有するバイパスを一般的な加工精度にて製造すると、バイパス中の流路(以下、「バイパス流路」と称される場合がある。)全体の断面積のばらつきが大きくなり、正確な流量測定が困難となる虞が高まる。即ち、上記のような構造を有するバイパスの製造においては、極めて高い加工精度を達成可能な高度な製造技術が要求される。その結果、高い寸法精度を有するバイパスを製造して高い測定精度を達成しようとすると製造コストの増大を招くという課題がある。
更に、同一の形状及び配置を有する多数の細孔が形成された所定枚数の薄板(エッチングプレート)を、これらの細孔の位置(位相)を一致させた状態において、ロウ接合又は拡散接合によって積層してユニット化することによって製造されるバイパス(層流素子)もまた知られている(例えば、特許文献5及び6を参照。)。
しかしながら、上記バイパスにおけるバイパス流路の長さはエッチングプレートの積層枚数に比例するため、長いバイパス流路を形成しようとする場合、多数のエッチングプレートを、細孔の位置(位相)を一致させた状態において接合しなければならない。その結果、製造効率が悪くなったり、不良率が高くなったりするという課題がある。また、エッチングプレートに多数の細孔を高い寸法精度にて形成するためには極めて高い加工精度を達成可能な高度な製造技術が要求される。従って、上記バイパスにおいても、高い寸法精度を有するバイパスを製造して高い測定精度を達成しようとすると製造コストの増大を招くという課題がある。
特表2005−534007号公報 特公昭54−3743号公報(特開昭50−2968号公報) 実開平4−45925号公報 特開2009−192220号公報 特公平1−40300号公報 特開2001−336958号公報
前述したように、当該技術分野においては、製造コストの増大を抑制しつつ、高い寸法精度にてバイパス流路を形成することを可能とする新たな技術に対する要求が依然として存在する。
一方、従来技術に係るバイパス(以下、「従来バイパス」と称される場合がある。)を流量計又は流量制御装置として集成する工程が複雑であるという課題もある。例えば、流量計の集成工程においては、何れの従来バイパスについても、流量計用ベースに形成された収容部にバイパスを収容し且つバイパス流路に流体を流入させる導入路及びバイパス流路から流体を流出させる導出路とバイパス流路とを気密に接続する必要がある。
更に、熱式流量センサにおいてはセンサチューブを、差圧式流量センサにおいては圧力センサを、それぞれバイパスの上流側及び下流側の流路に気密に接続する必要がある。上記に加えて、流量制御装置の集成工程においては、流路を流れる流体の流量を増減させるための流量制御弁を流量計の上流側又は下流側の流路に気密に接続する必要がある。本明細書において「気密に」とは、例えば「複数の部材が隙間無く接合されて、これらの部材の間から流体が漏れ出さない状態にあること」等を指す。
上記のように流量計又は流量制御装置を構成する種々の構成部材と従来バイパスとを気密に接続するためには、例えば、流量計用ベース又は流量制御装置用ベースにおいて、必要に応じて流路の分岐を形成したり接続部にパッキンを介在させたりする必要がある。その結果、従来バイパスを流量計又は流量制御装置として集成する工程が複雑化する。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、高い寸法精度にてバイパス流路を形成すること、並びに、流量計及び/又は流量制御装置としてバイパスを集成する工程を簡素化すること、を可能とする技術を提供することを1つの目的としている。
本発明者は鋭意研究の結果、バイパス流路を構成する溝及び当該溝に連通する貫通孔が形成された薄板状の部材を積層することにより、流量の測定対象である流体が流れる主流路及び当該主流路に介在するバイパスが内部に一体的に形成されてなるバイパスユニット、流量計用ベース、及び流量制御装置用ベースを高精度且つ容易に製造することができることを見出した。更に、本発明者は、このようなバイパスユニット、流量計用ベース、及び流量制御装置用ベースによれば、集成工程を複雑化すること無く、流量計及び/又は流量制御装置を製造することができることを見出した。
即ち、本発明に係るバイパスユニット(以下、「本発明バイパスユニット」と称される場合がある。)は、板状の部材であるバイパス部と、前記バイパス部の2つの主面にそれぞれ積層された一対の板状の部材である一対の外部接続部と、を備えるバイパスユニットである。
前記バイパス部は、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第1導入孔、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第1導出孔、及び前記第1導入孔と前記第1導出孔とを連通する少なくとも1本の溝が形成された薄板状の部材である第1部材を2つ以上備え、隣接する前記第1部材の前記第1導入孔同士が気密に連通し且つ隣接する前記第1部材の前記第1導出孔同士が気密に連通するように2つ以上の前記第1部材が積層されてなる。
前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第2導入孔が形成されており、前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第2導出孔が形成されている。
更に、前記第1部材に形成された前記第1導入孔と前記外部接続部に形成された前記第2導入孔とが気密に連通し且つ前記第1部材に形成された前記第1導出孔と前記外部接続部に形成された前記第2導出孔とが気密に連通するように構成されている。
上記のように、本発明バイパスユニットにおいては、第1部材に形成された溝によってバイパス流路を構成することができる。従って、例えば、互いに平行に束ねられた複数の毛細管(キャピラリーチューブ)又は同一の形状及び配置を有する多数の細孔が形成された所定枚数の薄板(エッチングプレート)の積層体によってバイパス流路を構成する従来バイパスと比較して、高精度且つ容易にバイパス流路を形成することができる。
更に、本発明バイパスユニットにおいては、第1部材に形成された溝を構成する面(底面及び側面)と当該溝に隣接して対向する外部接続部又は他の第1部材の主面のうち当該溝の開口面を気密に塞いでいる部分とによって境界が画定されるバイパス流路と、当該バイパス流路に外部から流体を導入するための導入路としての第1導入孔及び第2導入孔と、当該バイパス流路から外部へと流体を導出するための導出路としての第1導出孔及び第2導出孔と、が一体的に形成されている。
従って、本発明バイパスユニットによれば、バイパス部が備える個々のバイパス流路へと外部から流体を導入するための導入路及びバイパス部が備える個々のバイパス流路から外部へと流体を導出するための導出路を構成する部材(例えば、継手ブロック等)及び気密性を達成するための部材(例えば、パッキン等)を必要とすること無く、例えば流量計及び流量制御装置における流体の主流路にバイパス部を介在させることができる。即ち、本発明バイパスユニットによれば、流量計及び/又は流量制御装置の集成工程を簡素化することができる。
加えて、詳しくは後述されるように、本発明バイパスユニットによって達成される効果は、本発明バイパスユニットを備える流量計用ベース、流量制御装置用ベース、流量計、及び流量制御装置においても、同様に達成される。
本発明の他の目的、他の特徴及び付随する利点は、以下に記述される本発明の各実施形態及び各実施例についての説明から容易に理解されるであろう。
本発明の実施例1に係るバイパスユニット(実施例1バイパスユニット)の構成を示す模式図である。 実施例1バイパスユニットのバイパス部を構成する第1部材の構成を示す模式図である。 本発明の実施例2に係るバイパスユニット(実施例2バイパスユニット)のバイパス部を構成する第2部材及び第3部材の構成を示す模式図である。 実施例2バイパスユニットの構成を示す模式図である。 本発明の実施例3に係るバイパスユニット(実施例3バイパスユニット)のバイパス部を構成する第1部材の構成を示す模式図である。 実施例3バイパスユニットの構成を示す模式図である。 本発明の実施例4に係るバイパスユニット(実施例4バイパスユニット)のバイパス部を構成する第2部材及び第3部材の構成を示す模式図である。 実施例4バイパスユニットの構成を示す模式図である。 分岐を有する継手を実施例4バイパスユニットに接続する様子を示す模式図である。 図9に示した分岐を有する継手を接続した実施例4バイパスユニットによって構成された差圧式流量計の模式的な(a)平面図、(b)側面図、及び(c)正面図である。 図10の(b)に示した断面A−Aによる差圧式流量計の模式的な断面図である。 本発明の実施例5に係る流量計用ベース(実施例5流量計用ベース)の構成を示す模式図である。 本発明の実施例6に係る流量計用ベース(実施例6流量計用ベース)の構成を示す模式図である。 本発明の実施例7に係る流量制御装置用ベース(実施例7流量制御装置用ベース)の構成を示す模式図である。 実施例7流量制御装置用ベースの模式的な(a)斜視図、(b)平面図、及び(c)断面図である。 本発明の実施例10に係る熱式流量制御装置(実施例10熱式流量制御装置)の模式的な(a)側面図、(b)正面図、及び(c)平面図である。 図16の(a)に示した断面A−Aによる実施例10熱式流量制御装置の模式的な(a)断面図及び(b)部分拡大図である。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態に係るバイパスユニット(以下、「第1バイパスユニット」と称される場合がある。)について説明する。第1バイパスユニットは、板状の部材であるバイパス部と、前記バイパス部の2つの主面にそれぞれ積層された一対の板状の部材である一対の外部接続部と、を備えるバイパスユニットである。
前記バイパス部は、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第1導入孔、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第1導出孔、及び前記第1導入孔と前記第1導出孔とを連通する少なくとも1本の溝が形成された薄板状の部材である第1部材を1つ備える。或いは、前記バイパス部は、隣接する前記第1部材の前記第1導入孔同士が気密に連通し且つ隣接する前記第1部材の前記第1導出孔同士が気密に連通するように2つ以上の前記第1部材が積層されてなる。
前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第2導入孔が形成されており、前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第2導出孔が形成されている。
更に、前記第1部材に形成された前記第1導入孔と前記外部接続部に形成された前記第2導入孔とが気密に連通し且つ前記第1部材に形成された前記第1導出孔と前記外部接続部に形成された前記第2導出孔とが気密に連通するように構成されている。
上記のように、第1バイパスユニットにおいては、第1部材に形成された溝によってバイパス流路を構成することができる。従って、例えば、互いに平行に束ねられた複数の毛細管(キャピラリーチューブ)又は同一の形状及び配置を有する多数の細孔が形成された所定枚数の薄板(エッチングプレート)の積層体によってバイパス流路を構成する従来バイパスと比較して、高精度且つ容易にバイパス流路を形成することができる。
更に、本発明バイパスユニットにおいては、第1部材に形成された溝を構成する面(底面及び側面)と当該溝に隣接して対向する外部接続部又は他の第1部材の主面のうち当該溝の開口面を気密に塞いでいる部分とによって境界が画定されるバイパス流路と、当該バイパス流路に外部から流体を導入するための導入路としての第1導入孔及び第2導入孔と、当該バイパス流路から外部へと流体を導出するための導出路としての第1導出孔及び第2導出孔と、が一体的に形成されている。
従って、本発明バイパスユニットによれば、バイパス部が備える個々のバイパス流路へと外部から流体を導入するための導入路及びバイパス部が備える個々のバイパス流路から外部へと流体を導出するための導出路を構成する部材(例えば、継手ブロック等)及び気密性を達成するための部材(例えば、パッキン等)を必要とすること無く、例えば流量計及び流量制御装置における流体の主流路にバイパス部を介在させることができる。即ち、本発明バイパスユニットによれば、流量計及び/又は流量制御装置の集成工程を簡素化することができる。
《第2実施形態》
以下、本発明の第2実施形態に係るバイパスユニット(以下、「第2バイパスユニット」と称される場合がある。)について説明する。第2バイパスユニットは、以下の(1)乃至(6)に列挙する点を除き、上述した第1バイパスユニットと同様の構成を有する。
(1)前記第1部材は、1つの薄板状の部材である第2部材と1つの薄板状の部材である第3部材とが積層されてなる積層体として構成されている。
(2)前記第2部材には、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第3導入孔、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第3導出孔、及び所定の幅及び所定の長さを有する少なくとも1本の貫通孔であるスリットが形成されている。
(3)前記第3部材には、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第4導入孔及び所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第4導出孔が形成されている。
(4)前記第2部材の前記第3導入孔と前記第3部材の前記第4導入孔とが気密に連通して前記第1部材における前記第1導入孔を形成しており、前記第2部材の前記第3導出孔と前記第3部材の前記第4導出孔とが気密に連通して前記第1部材における前記第1導出孔を形成している。
(5)前記スリットの両端のうち前記第3導入孔により近い方の端部である導入端部と前記第3導入孔とは前記第4導入孔を介して気密に連通するように構成されており、前記スリットの両端のうち前記第3導出孔により近い方の端部である導出端部と前記第3導出孔とは前記第4導出孔を介して気密に連通するように構成されている。
(6)前記第2部材に形成された前記スリットの前記導入端部及び前記導出端部以外の開口面は前記第3部材の前記第4導入孔及び前記第4導出孔が形成されていない部分によって気密に塞がれて前記第1部材における前記溝を形成している。
上述した第1部材に溝を直接的に形成する場合、例えばエッチング処理の程度等を調節する等して溝の深さを所定の深さに調節する必要がある。これに対し、第2部材においては、例えばパンチ、切削加工、及びエッチング等の手法により薄板状の第2部材にスリットの形状に対応する貫通孔を形成することによりスリットを形成することができる。従って、第2部材と第3部材との積層によって形成される溝の深さは第2部材の厚みによって一義的に規定される。即ち、第1部材に溝を直接的に形成する場合と比較して、より高い加工精度にて溝を形成することができる。
《第3実施形態》
以下、本発明の第3実施形態に係るバイパスユニット(以下、「第3バイパスユニット」と称される場合がある。)について説明する。第3バイパスユニットは、以下の(1)及び(2)に列挙する点を除き、上述した第2バイパスユニットと同様の構成を有する。
(1)前記バイパス部の前記主面に平行な平面への平行投影図において、前記第4導入孔は前記第3導入孔の少なくとも一部及び前記導入端部と重なるように形成されている。
(2)前記バイパス部の前記主面に平行な平面への平行投影図において、前記第4導出孔は、前記第3導出孔の少なくとも一部及び前記導出端部と重なるように形成されている。
これにより、隣接する第3導入孔及び第4導入孔によって構成される導入路としての第1導入孔にスリットの一端(導入端部)を気密に連通させ、隣接する第3導出孔及び第4導出孔によって構成される導出路としての第1導出孔にスリットの他端(導出端部)を気密に連通させることができる。即ち、特段の加工及び/又は部材を必要とすること無く、バイパス流路と、当該バイパス流路に外部から流体を導入するための導入路と、当該バイパス流路から外部へと流体を導出するための導出路と、を一体的に形成することができる。
《第4実施形態》
以下、本発明の第4実施形態に係るバイパスユニット(以下、「第4バイパスユニット」と称される場合がある。)について説明する。上述した第1バイパスユニット乃至第3バイパスユニットが備える第1部材に形成される溝の形状は、層流素子及び/又は差圧発生手段としての機能が損なわれない限りにおいて、特に限定されない。
一方、第4バイパスユニットにおいては、前記バイパス部の前記主面に平行な平面への平行投影図において、前記溝は直線状に形成されている。或いは、前記バイパス部の前記主面に平行な平面への平行投影図において、前記溝は渦巻状に形成されている。
これにより、例えば、第4バイパスユニットが組み込まれる装置(例えば、流量計及び流量制御装置等)における第4バイパスユニットが収容されるスペース等に応じて第4バイパスユニットの大きさ及び形状を設計することが容易となる。
《第5実施形態》
以下、本発明の第5実施形態に係るバイパスユニット(以下、「第5バイパスユニット」と称される場合がある。)について説明する。第5バイパスユニットは、以下の点を除き、上述した第1バイパスユニット乃至第4バイパスユニットと同様の構成を有する。
第5バイパスユニットは、
外部から流体を導入する導入配管と前記第2導入孔とが気密に連通するように前記導入配管を前記バイパスユニットに固定するための構造である導入配管接続用構造と、
外部へと流体を導出する導出配管と前記第2導出孔とが気密に連通するように前記導出配管を前記バイパスユニットに固定するための構造である導出配管接続用構造と、
を更に備える。
上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、導入配管接続用構造によって導入配管と第2導入孔とを気密に連通させて固定することができる。同様に、上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、導出配管接続用構造によって導出配管と第2導出孔とを気密に連通させて固定することができる。即ち、上記構成によれば、流量計及び/又は流量制御装置における流体の主流路に本発明バイパスユニットを介在させる工程(流量計及び/又は流量制御装置の集成工程)を更に簡素化することができる。
《第6実施形態》
以下、本発明の第6実施形態に係る流量計用ベース(以下、「第6流量計用ベース」と称される場合がある。)について説明する。第6流量計用ベースは、流量計を集成するためのベースであり、上述した第1バイパスユニット乃至第5バイパスユニットを始めとする本発明バイパスユニットを備える流量計用ベースである。
第6流量計用ベースにおいて、前記一対の外部接続部の何れか一方には、所定の大きさ及び所定の形状を有し且つ前記第1導入孔と気密に連通する少なくとも1つの貫通孔である導入側分岐孔が更に形成されており、前記一対の外部接続部の何れか一方には、所定の大きさ及び所定の形状を有し且つ前記第1導出孔と気密に連通する少なくとも1つの貫通孔である導出側分岐孔が更に形成されている。
これによれば、例えば、導入側分岐孔と導出側分岐孔とがセンサチューブの内部を介して気密に連通するようにセンサチューブを本発明流量計用ベースに固定することにより、熱式流量計を容易に構成することができる。或いは、導入側分岐孔と気密に連通する空間に上流側圧力センサの検出部が露出するように上流側圧力センサを本発明流量計用ベースに固定し、導出側分岐孔と気密に連通する空間に下流側圧力センサの検出部が露出するように下流側圧力センサを本発明流量計用ベースに固定することにより、差圧式流量計を容易に構成することができる。
《第7実施形態》
以下、本発明の第7実施形態に係る流量計用ベース(以下、「第7流量計用ベース」と称される場合がある。)について説明する。第7流量計用ベースは、以下の点を除き、上述した第6流量計用ベースと同様の構成を有する。
第7流量計用ベースは、内部空間を有する別個の部材である第4部材を前記導入側分岐孔及び/又は前記導出側分岐孔と前記内部空間とが気密に連通するように当該流量計用ベースに固定するための構造である分岐接続用構造を更に備える。
例えば、第7流量計用ベースを使用して熱式流量計を構成する場合、第4部材はセンサチューブである。また、第7流量計用ベースを使用して差圧式流量計を構成する場合、第4部材は上流側圧力センサ及び下流側圧力センサである。何れの場合においても、上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、分岐接続用構造によって、内部空間を有する別個の部材である第4部材を、導入側分岐孔及び/又は導出側分岐孔と内部空間とが気密に連通するように第7流量計用ベースに固定することができる。即ち、流量計及び/又は流量制御装置の集成工程を更に簡素化することができる。
《第8実施形態》
以下、本発明の第8実施形態に係る流量制御装置用ベース(以下、「第8流量制御装置用ベース」と称される場合がある。)について説明する。第8流量制御装置用ベースは、流量制御装置を集成するためのベースであり、上述した第6流量計用ベース及び第7流量計用ベースを始めとする本発明流量計用ベースを備える流量制御装置用ベースである。
第8流量制御装置用ベースにおいて、前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第5導入孔が更に形成されており、前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第5導出孔が更に形成されている。加えて、少なくとも1つの前記第1部材には、前記第5導入孔と前記第5導出孔とを気密に連通し且つ前記溝とは連通していない流路である独立流路が更に形成されている。
これによれば、例えば、導入側分岐孔と導出側分岐孔とがセンサチューブの内部を介して気密に連通するようにセンサチューブを第8流量制御装置用ベースに固定することにより、熱式流量計を容易に構成することができる。或いは、導入側分岐孔と気密に連通する空間に上流側圧力センサの検出部が露出するように上流側圧力センサを第8流量制御装置用ベースに固定し、導出側分岐孔と気密に連通する空間に下流側圧力センサの検出部が露出するように下流側圧力センサを本発明流量計用ベースに固定することにより、差圧式流量計を容易に構成することができる。
加えて、第2導出孔と第5導入孔とが流量制御弁を介して気密に連通するように流量制御弁を第8流量制御装置用ベースに固定し、上記熱式流量計又は上記差圧式流量計によって取得される検出値に基づいてアクチュエータを制御して流量制御弁の開度を調節する制御部を設けることにより、流体の流量を所定の目標値に近付ける流量制御装置を容易に構成することができる。
《第9実施形態》
以下、本発明の第9実施形態に係る流量制御装置用ベース(以下、「第9流量制御装置用ベース」と称される場合がある。)について説明する。第9流量制御装置用ベースは、以下の点を除き、上述した第8流量制御装置用ベースと同様の構成を有する。
第9流量制御装置用ベースは、前記第2導出孔と前記第5導入孔とが流量制御弁を介して気密に連通するように前記流量制御弁を当該流量制御装置用ベースに固定するための構造である弁接続用構造を更に備える。
上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、第2導出孔と第5導入孔とが流量制御弁を介して気密に連通するように、弁接続用構造によって流量制御弁を本発明流量制御装置用ベースに固定することができる。即ち、流量制御装置の集成工程を簡素化することができる。
《第10実施形態》
以下、本発明の第10実施形態に係る熱式流量計(以下、「第10熱式流量計」と称される場合がある。)について説明する。第10熱式流量計は、上述した第6流量計用ベース及び第7流量計用ベースを始めとする本発明流量計用ベース、センサチューブ、及び前記センサチューブに巻き付けられた一対のセンサワイヤを備え、前記導入側分岐孔を通して前記センサチューブの内部に流入して前記導出側分岐孔を通して前記センサチューブの内部から流出する流体の流量に対応する検出値を前記一対のセンサワイヤの電気抵抗値の違いに基づいて取得する熱式流量計である。
更に、前記導入側分岐孔と前記導出側分岐孔とが前記センサチューブの内部を介して気密に連通するように前記センサチューブが前記流量計用ベースに固定されている。
上記のように第10熱式流量計は、本発明流量計用ベースを使用して集成されるので、上述したように、導入側分岐孔と導出側分岐孔とがセンサチューブの内部を介して気密に連通するようにセンサチューブを本発明流量計用ベースに固定することにより容易に構成することができる。即ち、第10熱式流量計は、簡素化された集成工程によって製造することができる。
《第11実施形態》
以下、本発明の第11実施形態に係る熱式流量計(以下、「第11熱式流量計」と称される場合がある。)について説明する。第11熱式流量計は、以下の点を除き、上述した第10熱式流量計と同様の構成を有する。
第11熱式流量計は、上述した第7流量計用ベース、前記第4部材としてのセンサチューブ、及び前記センサチューブに巻き付けられた一対のセンサワイヤを備え、前記導入側分岐孔を通して前記センサチューブの内部に流入して前記導出側分岐孔を通して前記センサチューブの内部から流出する流体の流量に対応する検出値を前記一対のセンサワイヤの電気抵抗値の違いに基づいて取得する熱式流量計として構成されている。更に、前記導入側分岐孔と前記導出側分岐孔とが前記センサチューブの内部を介して気密に連通するように、前記分岐接続用構造によって前記センサチューブが前記流量計用ベースに固定されている。
上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、第4部材としてのセンサチューブの内部を介して導入側分岐孔と導出側分岐孔とが気密に連通するように、分岐接続用構造によってセンサチューブを本発明流量計用ベースに固定することができる。即ち、上記構成を有する第11熱式流量計は、更に簡素化された集成工程によって製造することができる。
《第12実施形態》
以下、本発明の第12実施形態に係る熱式流量計(以下、「第12差圧式流量計」と称される場合がある。)について説明する。第12差圧式流量計は、上述した第6流量計用ベース及び第7流量計用ベースを始めとする本発明流量計用ベース、上流側圧力センサ、及び下流側圧力センサを備え、前記第1導入孔から流入し前記バイパス部の前記溝を通って前記第1導出孔から流出する流体の流量に対応する検出値を前記上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得する差圧式流量計である。
前記導入側分岐孔と気密に連通する空間に前記上流側圧力センサの検出部が露出するように前記上流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されており、前記導出側分岐孔と気密に連通する空間に前記下流側圧力センサの検出部が露出するように前記下流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されている。
上記のように第12差圧式流量計は、本発明流量計用ベースを使用して集成されるので、上述したように、導入側分岐孔と気密に連通する空間に上流側圧力センサの検出部が露出するように上流側圧力センサを本発明流量計用ベースに固定し、導出側分岐孔と気密に連通する空間に下流側圧力センサの検出部が露出するように下流側圧力センサを本発明流量計用ベースに固定することにより容易に構成することができる。即ち、第12差圧式流量計は、簡素化された集成工程によって製造することができる。
《第13実施形態》
以下、本発明の第13実施形態に係る差圧式流量計(以下、「第13差圧式流量計」と称される場合がある。)について説明する。第13差圧式流量計は、以下の点を除き、上述した第12差圧式流量計と同様の構成を有する。
第13差圧式流量計は、上述した第7流量計用ベース、前記第4部材としての上流側圧力センサ、及び前記第4部材としての下流側圧力センサを備え、前記第1導入孔から流入し前記バイパス部の前記溝を通って前記第1導出孔から流出する流体の流量に対応する検出値を前記上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得する差圧式流量計として構成されている。
更に、前記導入側分岐孔と気密に連通する空間に前記上流側圧力センサの検出部が露出するように前記分岐接続用構造によって前記上流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されている。同様に、前記導出側分岐孔と気密に連通する空間に前記下流側圧力センサの検出部が露出するように前記分岐接続用構造によって前記下流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されている。
上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、導入側分岐孔と気密に連通する空間に第4部材としての上流側圧力センサの検出部が露出するように、分岐接続用構造によって上流側圧力センサを本発明流量計用ベースに固定することができる。同様に、上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、導出側分岐孔と気密に連通する空間に第4部材としての下流側圧力センサの検出部が露出するように、分岐接続用構造によって下流側圧力センサを本発明流量計用ベースに固定することができる。即ち、上記構成を有する第13差圧式流量計は、更に簡素化された集成工程によって製造することができる。
《第14実施形態》
以下、本発明の第14実施形態に係る熱式流量制御装置(以下、「第14熱式流量制御装置」と称される場合がある。)について説明する。第14熱式流量制御装置は、熱式流量計と、流量制御弁と、前記流量制御弁の開度を調節するアクチュエータと、制御部と、を備えている。更に、前記制御部は、前記熱式流量計によって取得される検出値に基づいて前記アクチュエータを制御して前記流量制御弁の前記開度を調節することにより、前記導入側分岐孔を通して前記センサチューブの内部に流入して前記導出側分岐孔を通して前記センサチューブの内部から流出する流体の流量を所定の目標値に近付けるように構成されている。これにより、第14熱式流量制御装置は、前記第1導入孔から流入し前記バイパス部の前記溝を通って前記第1導出孔から流出する流体の流量を所定の目標値に近付けることができる。
但し、上記熱式流量計は、上述した第8流量制御装置用ベース及び第9流量制御装置用ベースを始めとする本発明流量制御装置用ベース、センサチューブ、及び前記センサチューブに巻き付けられた一対のセンサワイヤを備え、前記流体の前記流量に対応する検出値を前記一対のセンサワイヤの電気抵抗値の違いに基づいて取得するように構成されている。
更に、前記導入側分岐孔と前記導出側分岐孔とが前記センサチューブの内部を介して気密に連通するように前記センサチューブが前記流量制御装置用ベースに固定されており、前記第2導出孔と前記第5導入孔とが前記流量制御弁を介して気密に連通するように前記流量制御弁が前記流量制御装置用ベースに固定されている。
上記のように第14熱式流量制御装置は、本発明流量制御装置用ベースを使用して集成されるので、上述したように、導入側分岐孔と導出側分岐孔とがセンサチューブの内部を介して気密に連通するようにセンサチューブを本発明流量制御装置用ベースに固定し、且つ、第2導出孔と第5導入孔とが流量制御弁を介して気密に連通するように流量制御弁を本発明流量制御装置用ベースに固定することにより容易に構成することができる。即ち、第14熱式流量制御装置は、簡素化された集成工程によって製造することができる。
《第15実施形態》
以下、本発明の第15実施形態に係る熱式流量制御装置(以下、「第15熱式流量制御装置」と称される場合がある。)について説明する。第15熱式流量制御装置は、以下の点を除き、上述した第14熱式流量制御装置と同様の構成を有する。
第15熱式流量制御装置が備える上記熱式流量計は、上述した第9流量制御装置用ベース、前記第4部材としてのセンサチューブ、及び前記センサチューブに巻き付けられた一対のセンサワイヤを備えている。更に、前記導入側分岐孔を通して前記センサチューブの内部に流入して前記導出側分岐孔を通して前記センサチューブの内部から流出する流体の流量に対応する検出値を前記一対のセンサワイヤの電気抵抗値の違いに基づいて取得するように構成されている。
この場合も、前記制御部は、前記熱式流量計によって取得される前記検出値に基づいて前記アクチュエータを制御して前記流量制御弁の前記開度を調節することにより、前記流体の前記流量を所定の目標値に近付けるように構成されている。
但し、この場合、前記導入側分岐孔と前記導出側分岐孔とが前記センサチューブの内部を介して気密に連通するように、前記分岐接続用構造によって前記センサチューブが前記流量制御装置用ベースに固定されている。更に、前記第2導出孔と前記第5導入孔とが前記流量制御弁を介して気密に連通するように、前記弁接続用構造によって前記流量制御弁が前記流量制御装置用ベースに固定されている。
上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、第4部材としてのセンサチューブの内部を介して導入側分岐孔と導出側分岐孔とが気密に連通するように、分岐接続用構造によってセンサチューブを本発明流量計制御装置ベースに固定することができる。更に、上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、第2導出孔と第5導入孔とが流量制御弁を介して気密に連通するように、弁接続用構造によって流量制御弁を本発明流量制御装置用ベースに固定することができる。即ち、上記構成を有する第15熱式流量制御装置は、更に簡素化された集成工程によって製造することができる。
《第16実施形態》
以下、本発明の第16実施形態に係る差圧式流量制御装置(以下、「第16差圧式流量制御装置」と称される場合がある。)について説明する。第16差圧式流量制御装置は、差圧式流量計と、流量制御弁と、前記流量制御弁の開度を調節するアクチュエータと、制御部と、を備えている。更に、前記制御部は、前記差圧式流量計によって取得される検出値に基づいて前記アクチュエータを制御して前記流量制御弁の前記開度を調節することにより、前記流体の前記流量を所定の目標値に近付けるように構成されている。
但し、上記熱式流量計は、上述した第8流量制御装置用ベース及び第9流量制御装置用ベースを始めとする本発明流量制御装置用ベース、上流側圧力センサ、及び下流側圧力センサを備え、前記第1導入孔から流入し前記バイパス部の前記溝を通って前記第1導出孔から流出する流体の流量に対応する検出値を前記上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得するように構成されている。
更に、前記導入側分岐孔と気密に連通する空間に前記上流側圧力センサの検出部が露出するように前記上流側圧力センサが前記流量制御装置用ベースに固定されており、前記導出側分岐孔と気密に連通する空間に前記下流側圧力センサの検出部が露出するように前記下流側圧力センサが前記流量制御装置用ベースに固定されている。加えて、前記第2導出孔と前記第5導入孔とが前記流量制御弁を介して気密に連通するように前記流量制御弁が前記流量制御装置用ベースに固定されている。
上記のように第16差圧式流量制御装置は、本発明流量制御装置用ベースを使用して集成されるので、上述したように、導入側分岐孔と気密に連通する空間に上流側圧力センサの検出部が露出するように上流側圧力センサを本発明流量制御装置用ベースに固定し、導出側分岐孔と気密に連通する空間に下流側圧力センサの検出部が露出するように下流側圧力センサを本発明流量制御装置用ベースに固定し、且つ、第2導出孔と第5導入孔とが流量制御弁を介して気密に連通するように流量制御弁を本発明流量制御装置用ベースに固定することにより容易に構成することができる。即ち、第16差圧式流量制御装置は、簡素化された集成工程によって製造することができる。
《第17実施形態》
以下、本発明の第17実施形態に係る差圧式流量制御装置(以下、「第17差圧式流量制御装置」と称される場合がある。)について説明する。第17差圧式流量制御装置は、以下の点を除き、上述した第16差圧式流量制御装置と同様の構成を有する。
第17熱式流量制御装置が備える上記熱式流量計は、上述した第9流量制御装置用ベース、上述した分岐接続用構造及び弁接続用構造を備える本発明流量制御装置用ベース、前記第4部材としての上流側圧力センサ、及び前記第4部材としての下流側圧力センサを備えている。更に、前記第1導入孔から流入し前記バイパス部の前記溝を通って前記第1導出孔から流出する流体の流量に対応する検出値を前記上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得するように構成されている。
この場合も、前記制御部は、前記差圧式流量計によって取得される前記検出値に基づいて前記アクチュエータを制御して前記流量制御弁の前記開度を調節することにより、前記流体の前記流量を所定の目標値に近付けるように構成されている。
但し、この場合、前記導入側分岐孔と気密に連通する空間に前記上流側圧力センサの検出部が露出するように前記分岐接続用構造によって前記上流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されており、前記導出側分岐孔と気密に連通する空間に前記下流側圧力センサの検出部が露出するように前記分岐接続用構造によって前記下流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されている。更に、前記第2導出孔と前記第5導入孔とが前記流量制御弁を介して気密に連通するように、前記弁接続用構造によって前記流量制御弁が前記流量制御装置用ベースに固定されている。
上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、導入側分岐孔と気密に連通する空間に第4部材としての上流側圧力センサの検出部が露出するように分岐接続用構造によって上流側圧力センサを本発明流量制御装置用ベースに固定することができる。同様に、上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、導出側分岐孔と気密に連通する空間に第4部材としての下流側圧力センサの検出部が露出するように分岐接続用構造によって下流側圧力センサを本発明流量制御装置用ベースに固定することができる。
更に、上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、第2導出孔と第5導入孔とが流量制御弁を介して気密に連通するように、弁接続用構造によって流量制御弁を本発明流量制御装置用ベースに固定することができる。即ち、上記構成を有する本発明熱式流量制御装置は、更に簡素化された集成工程によって製造することができる。
ところで、バイパスユニット、流量計用ベース、流量制御装置用ベース、流量計、及び流量制御装置等を構成する部材として、例えば不純物レベルの含有率が極めて低い材料及び使用される流体に対する耐腐食性が高い材料等、特殊な材料が求められる場合がある。このような材料の具体例としては、例えばSUS316L(SEMI規格F−20準拠)等の極低炭素鋼及びハステロイ(HASTELLOY)(登録商標)C−22等のNi−Cr−Mo合金等を挙げることができる。
ところが、上記のような特殊な材料は、例えばロッド状及びブロック状等の塊状の材料が入手困難である等、入手可能な形態が特定の形態(例えばシート状等)に限定される場合がある。その結果、従来技術に係るバイパスユニット等を上記のような特殊な材料によって構成することが困難な場合がある。
しかしながら、上述したように、本発明バイパスユニットは薄板状の部材である第1部材を積層することによって製造することができる。従って、上記のような特殊な材料として例えばシート状の部材しか入手することができない場合であっても、当該シート状の部材から第1部材を製造することにより、当該特殊な材料によって本発明バイパスユニットを構成することができる。
即ち、本発明バイパスユニットによれば、その構成部材の入手可能な形態が限定される場合においても、材料の選択肢が狭くなる可能性が低い。本発明バイパスユニットを備える流量計用ベース、流量制御装置用ベース、流量計、及び流量制御装置についても同様である。
尚、例えば3Dプリンタ等を使用する粉末冶金によっても上記と同様のことを実現することが可能ではあるが、粉末冶金によって製造される成形品の寸法精度は粗く、精密なバイパスユニットを形成することは困難である。
本発明の幾つかの実施形態に対応する実施例につき、以下に詳細に説明する。
以下、本発明の実施例1に係るバイパスユニット(以下、「実施例1バイパスユニット」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
実施例1バイパスユニット101は、図1の(a)に示すように、板状の部材であるバイパス部110と、バイパス部110の2つの主面にそれぞれ積層された一対の板状の部材である一対の外部接続部120と、を備える。
実施例1バイパスユニット101におけるバイパス部110は、5枚の第1部材111の積層体によって構成されている。但し、バイパス部110は、必ずしも複数枚の第1部材111の積層体によって構成されていなくてもよい。即ち、バイパス部110は、1枚の第1部材111によって構成されていてもよい。
第1部材111は、図2に示すように、所定の大きさの略四角形の形状を有する貫通孔である第1導入孔111a、所定の大きさの略四角形の形状を有する貫通孔である第1導出孔111b、及び第1導入孔111aと第1導出孔111bとを連通する5本の溝111cが形成された薄板状の部材である。但し、第1導入孔111a、第1導出孔111b、及び溝111cの大きさ、形状、及び個数は、図2による例示に限定されない。
バイパス部110を構成する第1部材111の積層体においては、図1の(a)に示すように、隣接する第1部材111の第1導入孔111a同士が気密に連通し、隣接する第1部材111の第1導出孔111b同士が気密に連通するように、第1部材111が積層されている。
また、実施例1バイパスユニット101においては、第1部材111に形成された溝111cを構成する面(底面及び側面)と、当該溝111cに隣接して対向する外部接続部120又は他の第1部材111の主面のうち当該溝111cの開口面を気密に塞いでいる部分とによって、バイパス流路の境界が画定される。
一方、実施例1バイパスユニット101においては、一対の外部接続部120のうち、図面に向かって上側の外部接続部120は2枚の薄板状の部材の積層体によって構成されており、図面に向かって下側の外部接続部120は1枚の薄板状の部材によって構成されている。しかしながら、一対の外部接続部120のそれぞれを構成する部材の大きさ、形状、及び個数は、図1による例示に限定されない。
更に、一対の外部接続部120のうち、図面に向かって上側の外部接続部120には所定の大きさの円形の形状を有する貫通孔である第2導入孔121a及び第2導出孔121bが形成されている。これに対し、図面に向かって下側の外部接続部120には第2導入孔121a及び第2導出孔121bは形成されていない。但し、第2導入孔121a及び第2導出孔121bは、一対の外部接続部120の何れに形成されていてもよく、両者が同じ側の外部接続部120に形成されていてもよく、或いは、両者が異なる側の外部接続部120に形成されていてもよい。また、第2導入孔121a及び第2導出孔121bの大きさ、形状、及び個数は、図2による例示に限定されない。
加えて、実施例1バイパスユニット101においては、第1部材111に形成された第1導入孔111aと外部接続部120に形成された第2導入孔121aとが気密に連通し且つ第1部材111に形成された第1導出孔111bと外部接続部120に形成された第2導出孔121bとが気密に連通するように構成されている。
図1の(b)は実施例1バイパスユニット101の上面(頂面)側から見た斜視図であり、図1の(c)は実施例1バイパスユニット101の下面(底面)側から見た斜視図である。実施例1バイパスユニット101は、その頂面には導入孔(第2導入孔121a)及び導出孔(第2導出孔121b)が、その内部にはバイパス流路(溝111c)が、一体的に形成されてなるバイパスユニットである。
尚、図1に示した実施例1バイパスユニット101は、本発明に係るバイパスユニットの必須の構成要素ではないが、導入配管接続用構造及び導出配管接続用構造を更に備える。
具体的には、図1に示した外部接続部120及び図2に示した第1部材111には、第1導入孔111a及び第2導入孔121aを取り囲むように4つの貫通孔131aが形成されている。また、図面に向かって上側の外部接続部120を構成する2枚の部材に形成された第2導入孔121aの大きさの違いにより、第2導入孔121aの開口部に段差が形成されている。これらの貫通孔131a及び段差により、外部から流体を導入する導入配管(図示せず)と第2導入孔121aとが気密に連通するように導入配管を実施例1バイパスユニット101に固定するための構造である導入配管接続用構造が構成されている。
同様に、図1に示した外部接続部120及び図2に示した第1部材111には、第1導出孔111b及び第2導出孔121bを取り囲むように4つの貫通孔131bが形成されている。また、図面に向かって上側の外部接続部120を構成する2枚の部材に形成された第2導出孔121bの大きさの違いにより、第2導出孔121bの開口部に段差が形成されている。これらの貫通孔131b及び段差により、外部へと流体を導出する導出配管(図示せず)と第2導出孔121bとが気密に連通するように導出配管を実施例1バイパスユニット101に固定するための構造である導出配管接続用構造が構成されている。
上記導入配管接続用構造又は導出配管接続用構造を用いて導入配管又は導出配管を実施例1バイパスユニット101に固定するには、先ず、上記段差にパッキンが嵌合された状態で導入配管を実施例1バイパスユニット101に密着させる。次に、貫通孔131a及び導入配管(のフランジ)に設けられた貫通孔にボルトを挿通する。又は、貫通孔131b及び導出配管(のフランジ)に設けられた貫通孔にボルトを挿通する。最後にボルトをナットで締結する。これにより、パッキンが潰れて気密が保持された状態で導入配管又は導出配管を実施例1バイパスユニット101に固定することができる。
但し、導入配管接続用構造及び導出配管接続用構造の構成もまた、図1及び図2による例示に限定されるものではない。
〈製造方法〉
上記のような構成を有する実施例1バイパスユニット101の各種構成要素の材料は、特に限定されず、実施例1バイパスユニット101が使用される環境(例えば、温度、湿度、及び流体の性質等)に耐えることが可能な材料の中から適宜選択することができる。典型的には、第1部材111及び外部接続部120はステンレス鋼によって形成される。
また、第1導入孔111a及び第1導出孔111b、第2導入孔121a及び第2導出孔121b、並びに貫通孔131a及び131bを形成するための具体的な手法もまた特に限定されず、例えばパンチ及び切削加工等の種々の手法の中から適宜選択することができる。更に、溝111cを形成するための具体的な手法もまた特に限定されないが、典型的には所謂「ハーフエッチング加工」によって好適な幅、長さ、及び深さを有する溝111cを形成することができる。
加えて、第1部材111及び外部接続部120を積層してなる積層体の接合手法もまた特に限定されず、実施例1バイパスユニット101が使用される環境(例えば、温度、湿度、及び流体の性質等)に耐えること及び第1部材111と外部接続部120とを気密に接合することが可能な接合手法の中から適宜選択することができる。具体例としては、例えば蝋付け接合及び拡散接合等を挙げることができるが、種々の使用環境に耐え且つ気密な接合を達成し得る接合手法としては、拡散接合が好ましい。
〈作用効果〉
上記のように、実施例1バイパスユニット101においては、第1部材111に形成された溝111cによってバイパス流路が構成される。従って、前述したように、互いに平行に束ねられた複数の毛細管(キャピラリーチューブ)又は同一の形状及び配置を有する多数の細孔が形成された所定枚数の薄板(エッチングプレート)の積層体によってバイパス流路を構成する従来バイパスと比較して、高精度且つ容易にバイパス流路を形成することができる。
更に、実施例1バイパスユニット101においては、第1部材111に形成された溝111cを構成する面(底面及び側面)と当該溝111cに隣接して対向する外部接続部120又は他の第1部材111の主面のうち当該溝111cの開口面を気密に塞いでいる部分とによって境界が画定されるバイパス流路と、当該バイパス流路に外部から流体を導入するための導入路としての第1導入孔111a及び第2導入孔121aと、当該バイパス流路から外部へと流体を導出するための導出路としての第1導出孔111b及び第2導出孔121bと、が一体的に形成されている。
従って、実施例1バイパスユニット101によれば、バイパス部110が備える個々のバイパス流路へと外部から流体を導入するための導入路及びバイパス部が備える個々のバイパス流路から外部へと流体を導出するための導出路を構成する部材(例えば、継手ブロック等)及び気密性を達成するための部材(例えば、パッキン等)を必要とすること無く、例えば流量計及び流量制御装置における流体の主流路にバイパス部110を介在させることができる。即ち、実施例1バイパスユニット101によれば、流量計及び/又は流量制御装置の集成工程を簡素化することができる。
加えて、実施例1バイパスユニット101は、上述したように、導入配管接続用構造及び導出配管接続用構造を備えている。従って、特段の治具等を必要とすること無く、導入配管接続用構造によって導入配管と第2導入孔121aとを気密に連通させて固定し、導出配管接続用構造によって導出配管と第2導出孔121bとを気密に連通させて固定することができる。即ち、導入配管接続用構造及び導出配管接続用構造により、流量計及び/又は流量制御装置における流体の主流路に実施例1バイパスユニット101を介在させる工程(流量計及び/又は流量制御装置の集成工程)を更に簡素化することができる。
以下、本発明の実施例2に係るバイパスユニット(以下、「実施例2バイパスユニット」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
実施例2バイパスユニット102は、図3に示すように、第1部材111が、1つの薄板状の部材である第2部材112と1つの薄板状の部材である第3部材113とが積層されてなる積層体として構成されている点を除き、基本的には、実施例1バイパスユニット101と同様の構成を有する。従って、以下においては、実施例2バイパスユニット102と実施例1バイパスユニット101との相違点に着目して説明する。また、実施例1バイパスユニット101と共通の構成要素には実施例1バイパスユニット101と共通の符号を付す。
図3の(a)に示すように、第2部材112には、所定の大きさの略四角形の形状を有する貫通孔である第3導入孔112a、所定の大きさの略四角形の形状を有する貫通孔である第3導出孔112b、及び所定の幅及び所定の長さを有する貫通孔であるスリット112cが形成されている。
図3の(b)に示すように、第3部材113には、所定の大きさの略四角形の形状を有する貫通孔である第4導入孔113a及び所定の大きさの略四角形の形状を有する貫通孔である第4導出孔113bが形成されている。
図3の(c)に示すように、実施例2バイパスユニット102においては、第2部材112と第3部材113との積層体として第1部材111が構成されている。その結果、図3の(d)に示すように、第2部材112の第3導入孔112aと第3部材113の第4導入孔113aとが気密に連通して第1部材111における第1導入孔111aを形成しており、第2部材112の第3導出孔112bと第3部材113の第4導出孔113bとが気密に連通して第1部材111における第1導出孔111bを形成している。
尚、第2部材112においては、第3導入孔112a、第3導出孔112b、及びスリット112cは連通せず互いに独立に形成されている。そこで、実施例2バイパスユニット102は、第2部材112に隣接する第3部材113に形成された第4導入孔113a及び第4導出孔113bを経由して、これらが互いに連通するように構成されている。
具体的には、スリット112cの両端のうち第3導入孔112aにより近い方の端部である導入端部と第3導入孔112aとが、第4導入孔113aを介して気密に連通するように構成されており、スリット112cの両端のうち第3導出孔112bにより近い方の端部である導出端部と第3導出孔112bとは第4導出孔113bを介して気密に連通するように構成されている。これにより、第3導入孔112aと第3導出孔112bとがスリット112cを介して連通するので、スリット112cによって構成されるバイパス流路に流体を導くことができる。
尚、第2部材112に隣接する第3部材113に形成された第4導入孔113a及び第4導出孔113bを経由して、第3導入孔112a、第3導出孔112b、及びスリット112cを互いに連通させるための具体的な手法は特に限定されない。
例えば、実施例2バイパスユニット102においては、バイパス部110の主面に平行な平面への平行投影図において、第3導入孔112aの少なくとも一部及びスリット112cの導入端部と第4導入孔113aとが重なり、第3導出孔112bの少なくとも一部及びスリット112cの導出端部と第4導出孔113bとが重なるように、これらが配置されている。
具体的には、第4導入孔113aは、バイパス部110の主面に平行な平面への平行投影図において、第3導入孔112aと重なり、且つ、スリット112cの導入端部とも重なる程度に、第3導入孔112aと比較して、スリット112cの導入端部側に広く形成されている。同様に、第4導出孔113bは、バイパス部110の主面に平行な平面への平行投影図において、第3導出孔112bと重なり、且つ、スリット112cの導出端部とも重なる程度に、第3導出孔112bと比較して、スリット112cの導出端部側に広く形成されている。
更に、第2部材112に形成されたスリット112cの導入端部及び導出端部以外の開口面は第3部材113の第4導入孔113a及び第4導出孔113bが形成されていない部分によって気密に塞がれて、第1部材111における溝111c(に相当する構造)を形成している。
従って、第2部材112と第3部材113との積層体を第1部材111に代えて使用して、図1の(a)に示したように構成すれば、実施例1バイパスユニット101と同様の構造及び作用効果を有する実施例2バイパスユニット102を製造することができることが判る。しかしながら、実施例2バイパスユニット102の構成についての理解を助けることを目的として、実施例2バイパスユニット102の構成を説明するための模式図を図4に示す。
図4の(a)に示すように、実施例2バイパスユニット102においては、第2部材112と第3部材113との積層体3組を積層することによって、バイパス部110を構成している。また、一対の外部接続部120のうち、図面に向かって上側の外部接続部120は3枚の薄板状の部材の積層体によって構成されており、図面に向かって下側の外部接続部120は1枚の薄板状の部材によって構成されている。
実施例2バイパスユニット102のその他の構成及び製造方法については、実施例1バイパスユニット101と同様であるので、ここでは説明を省略する。
〈作用効果〉
前述したように、第2部材112と第3部材113との積層によって形成される溝の深さはスリット112cが形成される第2部材112の厚みによって一義的に規定される。即ち、実施例2バイパスユニット102によれば、第1部材に溝を直接的に形成する場合と比較して、より高い加工精度にて溝を形成することができる。
以下、本発明の実施例3に係るバイパスユニット(以下、「実施例3バイパスユニット」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
以上説明してきた実施例1バイパスユニット101及び実施例2バイパスユニット102の何れにおいても、バイパス部110の主面に平行な平面への平行投影図において、溝111c(又はスリット112c)が直線状に形成されている。しかしながら、前述したように、第1部材111に形成される溝111c(又は第2部材112に形成されるスリット112c)の形状は、層流素子及び/又は差圧発生手段としての機能が損なわれない限りにおいて、特に限定されない。
実施例3バイパスユニット103は、図5に示すように、バイパス部110の主面に平行な平面への平行投影図において、溝111cが渦巻状に形成されている点を除き、基本的には、実施例1バイパスユニット101と同様の構成を有する。従って、以下においては、実施例3バイパスユニット103と実施例1バイパスユニット101との相違点に着目して説明する。また、実施例1バイパスユニット101と共通の機能を有する構成要素には実施例1バイパスユニット101と共通の符号を付す。
実施例3バイパスユニット103における第1部材111は、所定の大きさの円形の形状を有する貫通孔である第1導入孔111a、所定の大きさの円弧状の形状を有する3つの貫通孔である第1導出孔111b、及び第1導入孔111aと第1導出孔111bとを連通する複数本の溝111cが形成された薄板状の部材である。但し、第1導入孔111a、第1導出孔111b、及び溝111cの大きさ、形状、及び個数は、図5による例示に限定されない。
実施例3バイパスユニット103は、図6の(a)に示すように、板状の部材であるバイパス部110と、バイパス部110の2つの主面にそれぞれ積層された一対の板状の部材である一対の外部接続部120と、を備える。実施例3バイパスユニット103においては、一対の外部接続部120のそれぞれが1枚の薄板状の部材によって構成されている。
実施例3バイパスユニット103におけるバイパス部110は、6枚の第1部材111の積層体によって構成されている。バイパス部110を構成する第1部材111の積層体においては、隣接する第1部材111の第1導入孔111a同士が気密に連通し、隣接する第1部材111の第1導出孔111b同士が気密に連通するように、第1部材111が積層されている。
また、実施例3バイパスユニット103においても、第1部材111に形成された溝111cを構成する面(底面及び側面)と、当該溝111cに隣接して対向する外部接続部120又は他の第1部材111の主面のうち当該溝111cの開口面を気密に塞いでいる部分とによって、バイパス流路の境界が画定される。
一方、実施例3バイパスユニット103においては、一対の外部接続部120のうち、図面に向かって左(下)側の外部接続部120には所定の大きさの円形の形状を有する貫通孔である第2導入孔121aが形成され、図面に向かって右(上)側の外部接続部120には所定の大きさの円弧状の形状を有する3つの貫通孔である第2導出孔121bが形成されている。
加えて、実施例3バイパスユニット103においても、第1部材111に形成された第1導入孔111aと外部接続部120に形成された第2導入孔121aとが気密に連通し且つ第1部材111に形成された第1導出孔111bと外部接続部120に形成された第2導出孔121bとが気密に連通するように構成されている。
図6の(b)は実施例3バイパスユニット103の左面側から見た斜視図であり、図6の(c)は実施例3バイパスユニット103の右面側から見た斜視図である。実施例3バイパスユニット103は、その左面には導入孔(第2導入孔121a)が、その右面には導出孔(第2導出孔121b)が、その内部にはバイパス流路(溝111c)が、一体的に形成されてなるバイパスユニットである。
尚、図6に示した実施例3バイパスユニット103もまた、本発明に係るバイパスユニットの必須の構成要素ではないが、導入配管接続用構造及び導出配管接続用構造を更に備える。
具体的には、図6に示した外部接続部120及び図5に示した第1部材111には、第1導入孔111a及び第2導入孔121aを取り囲むように4つの貫通孔131aが形成されている。また、実施例3バイパスユニット103においては、第1導入孔111a及び第2導入孔121aと、第1導出孔111b及び第2導出孔121bと、は同心(同軸)状に形成されており、上記4つの貫通孔131aは、第1導出孔111b及び第2導出孔121bをも取り囲んでいる。
これら4つの貫通孔131aに挿通されるボルト及びナット等により、外部から流体を導入する導入配管(図示せず)と第2導入孔121aとが気密に連通し且つ外部へと流体を導出する導出配管(図示せず)と第2導出孔121bとが気密に連通するように、導入配管及び導出配管を実施例3バイパスユニット103に固定することができる。即ち、実施例3バイパスユニット103においては、第2導入孔121a及び第2導出孔121bが一対の外部接続部120のそれぞれに形成されているので、導入配管と導出配管とによって実施例3バイパスユニット103を挟むようにして、上記4つの貫通孔131aによって、これらを固定することができる。換言すれば、上記4つの貫通孔131aは、導入配管接続用構造及び導出配管接続用構造の両方の役割を果たしている。
〈製造方法〉
上記のような構成を有する実施例3バイパスユニット103の各種構成要素の材料及びその製造方法等は、実施例1バイパスユニット101のそれらと同様であるので、ここでは説明を省略する。
〈作用効果〉
上述したように、実施例3バイパスユニット103は、バイパス部110の主面に平行な平面への平行投影図において、溝111cが渦巻状に形成されている点を除き、基本的には、実施例1バイパスユニット101と同様の構成を有する。従って、実施例3バイパスユニット103によって達成される効果もまた、基本的には、実施例1バイパスユニット101によって達成される効果と同様である。
即ち、実施例3バイパスユニット103においても、従来バイパスと比較して、高精度且つ容易にバイパス流路を形成することができる。また、実施例3バイパスユニット103によっても、流量計及び/又は流量制御装置の集成工程を簡素化することができる。更に、実施例3バイパスユニット103もまた導入配管接続用構造及び導出配管接続用構造を備えているので、流量計及び/又は流量制御装置における流体の主流路に実施例3バイパスユニット103を介在させる工程(流量計及び/又は流量制御装置の集成工程)を更に簡素化することができる。
尚、図5及び図6に例示した実施例3バイパスユニットにおいて、流体の流れる方向を逆にしてもよい。即ち、第2導出孔121bから流体を導入し、第2導入孔121aから流体を導出した場合であっても、実施例1バイパスユニット101よって達成される効果と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の実施例4に係るバイパスユニット(以下、「実施例4バイパスユニット」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
実施例4バイパスユニット104は、図7に示すように、第1部材111が、1つの薄板状の部材である第2部材112と1つの薄板状の部材である第3部材113とが積層されてなる積層体として構成されている点を除き、実施例3バイパスユニット103と同様の構成を有する。従って、以下においては、実施例4バイパスユニット104と実施例3バイパスユニット103との相違点に着目して説明する。また、実施例3バイパスユニット103と共通の構成要素には実施例3バイパスユニット103と共通の符号を付す。
図7の(a)に示すように、第2部材112には、所定の大きさの円形の形状を有する貫通孔である第3導入孔112a、所定の大きさの円弧状の形状を有する3つの貫通孔である第3導出孔112b、及び所定の幅及び所定の長さを有する貫通孔であるスリット112cが形成されている。
図7の(b)に示すように、第3部材113には、所定の大きさの円形の形状を有する貫通孔である第4導入孔113a及び所定の大きさの円弧状の形状を有する貫通孔である第4導出孔113bが形成されている。
実施例2バイパスユニット102と同様に、実施例4バイパスユニット104においても、第2部材112と第3部材113との積層体として第1部材111が構成されている。その結果、第2部材112の第3導入孔112aと第3部材113の第4導入孔113aとが気密に連通して第1部材111における第1導入孔111aを形成しており、第2部材112の第3導出孔112bと第3部材113の第4導出孔113bとが気密に連通して第1部材111における第1導出孔111bを形成している(図示せず)。
尚、第2部材112においては、第3導入孔112a、第3導出孔112b、及びスリット112cは連通せず互いに独立に形成されている。そこで、実施例2バイパスユニット102は、第2部材112に隣接する第3部材113に形成された第4導入孔113a及び第4導出孔113bを経由して、これらが互いに連通するように構成されている。
具体的には、スリット112cの両端のうち第3導入孔112aにより近い方の端部である導入端部と第3導入孔112aとが、第4導入孔113aを介して気密に連通するように構成されており、スリット112cの両端のうち第3導出孔112bにより近い方の端部である導出端部と第3導出孔112bとは第4導出孔113bを介して気密に連通するように構成されている。これにより、第3導入孔112aと第3導出孔112bとがスリット112cを介して連通するので、スリット112cによって構成されるバイパス流路に流体を導くことができる。
尚、第2部材112に隣接する第3部材113に形成された第4導入孔113a及び第4導出孔113bを経由して、第3導入孔112a、第3導出孔112b、及びスリット112cを互いに連通させるための具体的な手法は特に限定されない。
例えば、実施例4バイパスユニット104においては、バイパス部110の主面に平行な平面への平行投影図において、第3導入孔112aの少なくとも一部及びスリット112cの導入端部と第4導入孔113aとが重なり、第3導出孔112bの少なくとも一部及びスリット112cの導出端部と第4導出孔113bとが重なるように、これらが配置されている。
具体的には、第4導入孔113aは、バイパス部110の主面に平行な平面への平行投影図において、第3導入孔112aと重なり、且つ、スリット112cの導入端部とも重なる程度に、第3導入孔112aと比較して、スリット112cの導入端部側(渦巻の外側)に広く形成されている。同様に、第4導出孔113bは、バイパス部110の主面に平行な平面への平行投影図において、第3導出孔112bと重なり、且つ、スリット112cの導出端部とも重なる程度に、第3導出孔112bと比較して、スリット112cの導出端部側(渦巻の中心側)に広く形成されている。
更に、第2部材112に形成されたスリット112cの導入端部及び導出端部以外の開口面は第3部材113の第4導入孔113a及び第4導出孔113bが形成されていない部分によって気密に塞がれて、第1部材111における溝111c(に相当する構造)を形成している。
従って、第2部材112と第3部材113との積層体を第1部材111に代えて使用して、図6の(a)に示したように構成すれば、実施例3バイパスユニット103と同様の構造及び作用効果を有する実施例4バイパスユニット104を製造することができることが判る。しかしながら、実施例4バイパスユニット104の構成についての理解を助けることを目的として、実施例4バイパスユニット104の構成を説明するための模式図を図8に示す。
図8の(a)に示すように、実施例4バイパスユニット104においては、第2部材112と第3部材113との積層体3組を積層することによって、バイパス部110を構成している。また、一対の外部接続部120のうち、図面に向かって左(下)側の外部接続部120には所定の大きさの円形の形状を有する貫通孔である第2導入孔121aが形成され、図面に向かって右(上)側の外部接続部120には所定の大きさの円弧状の形状を有する3つの貫通孔である第2導出孔121bが形成されている。
実施例4バイパスユニット104のその他の構成及び製造方法については、実施例3バイパスユニット103と同様であるので、ここでは説明を省略する。
〈作用効果〉
前述したように、第2部材112と第3部材113との積層によって形成される溝の深さはスリット112cが形成される第2部材112の厚みによって一義的に規定される。即ち、実施例4バイパスユニット104によれば、第1部材に溝を直接的に形成する場合と比較して、より高い加工精度にて溝を形成することができる。
尚、以上説明してきた本発明の各種実施形態に係るバイパスユニットは、内部にバイパス流路が形成されたバイパス部と、外部からバイパス流路へと流体を導入するための導入路と、バイパス流路から外部へと流体を導出するための導出路と、が一体的に形成されたバイパスユニットである。従って、従来バイパスのように別部材としての導入路及び導出路を気密に接続する必要が無いため、例えば流量計及び/又は流量制御装置等の集成工程を簡素化することができる。
しかしながら、上記バイパスユニットに例えばセンサチューブ及び/又は圧力センサ等を気密に接続するためには、例えば図9に示すように、分岐を有する継手等の別部材が必要となる。図9は、例えばセンサチューブ及び/又は圧力センサ等を気密に接続するための分岐を有する継手を実施例4バイパスユニット104に接続する様子を示す模式図である。実施例4バイパスユニット104は第2導入孔121a及び第2導出孔121bを備えるが、例えばセンサチューブ及び/又は圧力センサ等を気密に接続するための開口部及び流路を備えない。
従って、導入側の分岐流路が内部に形成され(図示せず)且つ当該導入側の分岐流路の開口部220aを備える導入側継手210aを、当該分岐流路と第2導入孔121aとが気密に連通するように、実施例4バイパスユニット104の導入側(図面に向かって左側)に接続する。同様に、導出側の分岐流路が内部に形成され(図示せず)且つ当該導出側の分岐流路の開口部220bを備える導出側継手210bを、当該分岐流路と第2導出孔121bとが気密に連通するように、実施例4バイパスユニット104の導出側(図面に向かって右側)に接続する。これにより、例えばセンサチューブ及び/又は圧力センサ等を実施例4バイパスユニット104に気密に接続することができるようになる。
ここで、図9に示した分岐を有する継手を接続した実施例4バイパスユニット104によって構成された差圧式流量計の模式的な(a)平面図、(b)側面図、及び(c)正面図を図10に示す。実施例4バイパスユニット104と導入側継手210aと導出側継手210bとによって構成されたベースの上部にケース400が配設されている。図9に示したように実施例4バイパスユニット104は渦巻状のバイパス流路を備えるので、バイパスユニットがコンパクトであり、流量計の小型化に好適である。
更に、図10の(b)に示した断面A−Aによる差圧式流量計の模式的な断面図を図11に示す。図11における黒塗りの領域は、第1部材111の貫通孔も溝も形成されていない部分が積層されて塊状となっている断面領域を表す。実施例4バイパスユニット104が導入側継手210aと導出側継手210bとによって挟まれた配置となっており、導入側継手210a及び導出側継手210bのそれぞれの上部に分岐流路の開口部220a及び220bを介して上流側圧力センサ230a及び下流側圧力センサ230bがそれぞれ接続されている。また、実施例4バイパスユニット104の内部には、斜線によって示したバイパス部110、第2導入孔121a、及び第1導出孔111bと第2導出孔121bとからなる導出路が一体的に形成されている。実施例4バイパスユニット104によれば、このような構成により、差圧流量計の集成工程を簡素化することができる。
しかしながら、例えば流量計及び/又は流量制御装置等の集成工程を更に簡素化する観点からは、上記のような分岐流路及び開口部もまた本発明に係るバイパスユニットと一体的に形成されていることが望ましい。即ち、流量計を集成するためのベースである流量計用ベース及び流量制御装置を集成するためのベースである流量制御装置用ベースもまた、本発明に係るバイパスユニットと一体的に形成されていることが望ましい。このような各種ベースとしての実施形態につき、以下に詳細に説明する。
以下、本発明の実施例5に係る流量計用ベース(以下、「実施例5流量計用ベース」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
実施例5流量計用ベース102BMは、図12の(a)に示すように、所定の大きさの円形の形状を有し且つ第1導入孔111aと気密に連通する貫通孔である導入側分岐孔122a及び所定の大きさの円形の形状を有し且つ第1導出孔111bと気密に連通する貫通孔である導出側分岐孔122bが図面に向かって下側の外部接続部120に形成されている点を除き、基本的に、実施例2バイパスユニット102と同様の構成を有する。
従って、以下においては、実施例5流量計用ベース102BMと実施例2バイパスユニット102との相違点に着目して説明する。また、実施例2バイパスユニット102と共通の構成要素には実施例2バイパスユニット102と共通の符号を付す。
図12の(a)に示すように、導入側分岐孔122aは、(第3導入孔112a及び第4導入孔113aによって構成される)第1導入孔111aと連通している。従って、実施例5流量計用ベース102BMにおいては、第1導入孔111aは、第2導入孔121aから導入された流体をバイパス部110(のバイパス流路)と導入側分岐孔122aとに分岐させる分岐流路を形成している。同様に、導出側分岐孔122bは、(第3導出孔112b及び第4導出孔113bによって構成される)第1導出孔111bと連通している。従って、実施例5流量計用ベース102BMにおいては、第1導出孔111bは、バイパス部110(のバイパス流路)から導出される流体と導出側分岐孔122bから流入する流体とを合流させる分岐流路を形成している。
図12の(b)は実施例5流量計用ベース102BMの上面(頂面)側から見た斜視図であり、図12の(c)は実施例5流量計用ベース102BMの下面(底面)側から見た斜視図である。実施例5流量計用ベース102BMは、その頂面には導入孔(第2導入孔121a)及び導出孔(第2導出孔121b)が、その底面には導入側分岐孔122a及び導出側分岐孔122bが、その内部にはバイパス流路(溝111c)が、一体的に形成されてなる流量計用ベースである。
尚、図12に示した実施例5流量計用ベース102BMは、本発明に係る流量計用ベースの必須の構成要素ではないが、上述した導入配管接続用構造及び導出配管接続用構造に加えて、内部空間を有する別個の部材である第4部材(例えばセンサチューブ及び圧力センサ)を導入側分岐孔122a及び/又は導出側分岐孔122bと当該内部空間とが気密に連通するように接続するための構造である分岐接続用構造を更に備える。
具体的には、図12に示した外部接続部120及び第1部材111には、第1導入孔111a、第2導入孔121a、及び導入側分岐孔122aを取り囲むように4つの貫通孔131aが形成されている。また、図面に向かって上側の外部接続部120を構成する2枚の部材に形成された第2導入孔121aの大きさの違いにより、第2導入孔121aの開口部に段差が形成されている。更に、図面に向かって下側の外部接続部120を構成する2枚の部材に形成された導入側分岐孔122aの大きさの違いにより、導入側分岐孔122aの開口部に段差が形成されている。
これらの貫通孔131a及び(第2導入孔121aの開口部に形成された)段差により、外部から流体を導入する導入配管(図示せず)と第2導入孔121aとが気密に連通するように導入配管を実施例5流量計用ベース102BMに固定するための構造である導入配管接続用構造が構成されている。更に、これらの貫通孔131a及び(導入側分岐孔122aの開口部に形成された)段差により、例えばセンサチューブ及び/又は圧力センサ(何れも図示せず)と導入側分岐孔122aとが気密に連通するようにセンサチューブ及び/又は圧力センサを実施例5流量計用ベース102BMに固定するための構造である分岐接続用構造が構成されている。
即ち、実施例5流量計用ベース102BMにおいては、第2導入孔121a及び導入側分岐孔122aが一対の外部接続部120のそれぞれに形成されているので、導入配管と内部空間を有する別個の部材である第4部材(例えばセンサチューブ及び圧力センサ)とによって実施例5流量計用ベース102BMを挟むようにして、上記4つの貫通孔131aによって、これらを固定することができる。換言すれば、上記4つの貫通孔131aは、導入配管接続用構造及び分岐接続用構造の両方の役割を果たしている。
上記導入配管接続用構造(分岐接続用構造)を用いて導入配管及び第4部材を実施例5流量計用ベース102BMに固定するには、先ず、第2導入孔121aの開口部に形成された上記段差にパッキンが嵌合された状態で導入配管を実施例5流量計用ベース102BMに密着させ、導入側分岐孔122aの開口部に形成された上記段差にパッキンが嵌合された状態で第4部材を実施例5流量計用ベース102BMに密着させる。次に、貫通孔131a、導入配管(のフランジ)、及び第4部材(のフランジ)に設けられた貫通孔にボルトを挿通し、最後にボルトをナットで締結する。これにより、パッキンが潰れて気密が保持された状態で導入配管及び第4部材を実施例5流量計用ベース102BMに固定することができる。
同様に、図12に示した外部接続部120及び第1部材111には、第1導出孔111b、第2導出孔121b、及び導出側分岐孔122bを取り囲むように4つの貫通孔131bが形成されている。また、図面に向かって上側の外部接続部120を構成する2枚の部材に形成された第2導出孔121bの大きさの違いにより、第2導出孔121bの開口部に段差が形成されている。更に、図面に向かって下側の外部接続部120を構成する2枚の部材に形成された導出側分岐孔122bの大きさの違いにより、導出側分岐孔122bの開口部に段差が形成されている。
これらの貫通孔131b及び(第2導出孔121bの開口部に形成された)段差により、外部へと流体を導出する導出配管(図示せず)と第2導出孔121bとが気密に連通するように導出配管を実施例5流量計用ベース102BMに固定するための構造である導出配管接続用構造が構成されている。更に、これらの貫通孔131b及び(導出側分岐孔122bの開口部に形成された)段差により、例えばセンサチューブ及び/又は圧力センサ(何れも図示せず)と導出側分岐孔122bとが気密に連通するようにセンサチューブ及び/又は圧力センサを実施例5流量計用ベース102BMに固定するための構造である分岐接続用構造が構成されている。
即ち、実施例5流量計用ベース102BMにおいては、第2導出孔121b及び導出側分岐孔122bが一対の外部接続部120のそれぞれに形成されているので、導出配管と内部空間を有する別個の部材である第4部材(例えばセンサチューブ及び圧力センサ)とによって実施例5流量計用ベース102BMを挟むようにして、上記4つの貫通孔131bによって、これらを固定することができる。換言すれば、上記4つの貫通孔131bは、導出配管接続用構造及び分岐接続用構造の両方の役割を果たしている。
上記導出配管接続用構造(分岐接続用構造)を用いて導出配管及び第4部材を実施例5流量計用ベース102BMに固定するには、先ず、第2導出孔121bの開口部に形成された上記段差にパッキンが嵌合された状態で導入配管を実施例5流量計用ベース102BMに密着させ、導出側分岐孔122bの開口部に形成された上記段差にパッキンが嵌合された状態で第4部材を実施例5流量計用ベース102BMに密着させる。次に、貫通孔131b、導出配管(のフランジ)、及び第4部材(のフランジ)に設けられた貫通孔にボルトを挿通し、最後にボルトをナットで締結する。これにより、パッキンが潰れて気密が保持された状態で導出配管及び第4部材を実施例5流量計用ベース102BMに固定することができる。
但し、導入配管接続用構造、導出配管接続用構造、及び分岐接続用構造の構成は、図12による例示に限定されるものではない。
〈作用効果〉
これによれば、例えば、導入側分岐孔122aと導出側分岐孔122bとがセンサチューブの内部を介して気密に連通するようにセンサチューブを実施例5流量計用ベース102BMに固定することにより、熱式流量計を容易に構成することができる。或いは、導入側分岐孔122aと気密に連通する空間に上流側圧力センサの検出部が露出するように上流側圧力センサを実施例5流量計用ベース102BMに固定し、導出側分岐孔122bと気密に連通する空間に下流側圧力センサの検出部が露出するように下流側圧力センサを実施例5流量計用ベース102BMに固定することにより、差圧式流量計を容易に構成することができる。
更に、実施例5流量計用ベース102BMを使用して熱式流量計を構成する場合及び実施例5流量計用ベース102BMを使用して差圧式流量計を構成する場合の何れにおいても、上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、分岐接続用構造によって、内部空間を有する別個の部材である第4部材(例えばセンサチューブ及び圧力センサ)を、導入側分岐孔122a及び/又は導出側分岐孔122bと内部空間とが気密に連通するように実施例5流量計用ベース102BMに固定することができる。即ち、熱式流量計及び/又は差圧式流量計の集成工程を更に簡素化することができる。
尚、実施例5流量計用ベース102BMにおいては、上述のようにスリット112cを有する第2部材112とスリットを有しない第3部材113との積層体として第1部材111が構成されているが、直接的に溝111cが形成された第1部材111によって構成されたバイパス部110を本発明に係る流量計用ベースが備え得ることは言うまでも無い。
以下、本発明の実施例6に係る流量計用ベース(以下、「実施例6流量計用ベース」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
実施例6流量計用ベース104BMは、図13の(a)に示すように、一対の外部接続部120において導入側分岐孔122a及び導出側分岐孔122bがそれぞれ形成されており、導入側分岐孔122aは第1導入孔111aと、導出側分岐孔122bは第1導出孔111bとそれぞれ連通するように構成されている点を除き、基本的に、実施例4バイパスユニット104と同様の構成を有する。更に、実施例6流量計用ベース104BMは、渦巻状のバイパス流路を備える点を除き、基本的には、実施例5流量計用ベース102BMと同様の構成を有する。
図13の(b)は実施例6流量計用ベース104BMの左面(下面)側から見た斜視図であり、図13の(c)は実施例6流量計用ベース104BMの右面(上面)側から見た斜視図である。実施例6流量計用ベース104BMは、その左面には導入孔(第2導入孔121a)及び導入側分岐孔122aが、その右面には導出孔(第2導出孔121b)及び導出側分岐孔122bが、その内部にはバイパス流路(溝111c)が、一体的に形成されてなる流量計用ベースである。
尚、図13に示した実施例6流量計用ベース104BMもまた、本発明に係る流量計用ベースの必須の構成要素ではないが、上述した導入配管接続用構造及び導出配管接続用構造に加えて、内部空間を有する別個の部材である第4部材(例えばセンサチューブ及び圧力センサ)を導入側分岐孔122a及び/又は導出側分岐孔122bと当該内部空間とが気密に連通するように接続するための構造である分岐接続用構造を更に備える。
〈作用効果〉
上記のように導入側分岐孔122a及び導出側分岐孔122bが形成されていることから、実施例6流量計用ベース104BMにおいてもまた、実施例5流量計用ベース102BMと同様の作用効果を達成することができる。
具体的には、例えば、導入側分岐孔122aと導出側分岐孔122bとがセンサチューブの内部を介して気密に連通するようにセンサチューブを実施例6流量計用ベース104BMに固定することにより、熱式流量計を容易に構成することができる。或いは、導入側分岐孔122aと気密に連通する空間に上流側圧力センサの検出部が露出するように上流側圧力センサを実施例6流量計用ベース104BMに固定し、導出側分岐孔122bと気密に連通する空間に下流側圧力センサの検出部が露出するように下流側圧力センサを実施例6流量計用ベース104BMに固定することにより、差圧式流量計を容易に構成することができる。
更に、実施例6流量計用ベース104BMを使用して熱式流量計を構成する場合及び実施例6流量計用ベース104BMを使用して差圧式流量計を構成する場合の何れにおいても、上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、分岐接続用構造によって、内部空間を有する別個の部材である第4部材(例えばセンサチューブ及び圧力センサ)を、導入側分岐孔122a及び/又は導出側分岐孔122bと内部空間とが気密に連通するように実施例6流量計用ベース104BMに固定することができる。即ち、熱式流量計及び/又は差圧式流量計の集成工程を更に簡素化することができる。
尚、実施例6流量計用ベース104BMにおいては、図13に示したようにスリット112cを有する第2部材112とスリットを有しない第3部材113との積層体として第1部材111が構成されているが、直接的に溝111cが形成された第1部材111によって構成されたバイパス部110を本発明に係る流量計用ベースが備え得ることは言うまでも無い。
以下、本発明の実施例7に係る流量制御装置用ベース(以下、「実施例7流量制御装置用ベース」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
実施例7流量制御装置用ベース101BCは上述した本発明に係る流量計用ベースを備える流量制御装置用ベースである。従って、本発明に係る流量計用ベースと共通の事項についての説明は省略する。
図14及び図15に示すように、実施例7流量制御装置用ベース101BCにおいて、一対の外部接続部120のうち、図面に向かって上側の外部接続部120には所定の大きさの円弧状の形状を有する貫通孔である第5導入孔123aが更に形成されており、図面に向かって下側の外部接続部120には所定の大きさの円形の形状を有する貫通孔である第5導出孔123bが更に形成されている。
更に、図15の(b)に示した断面A−Aによる実施例7流量制御装置用ベース101BCの模式的な断面図である図15(c)に示すように、少なくとも1つの第1部材111には、第5導入孔123aと第5導出孔123bとを気密に連通し且つ溝111cとは連通していない流路である独立流路150が更に形成されている。図15の(c)における黒塗りの領域は、実施例7流量制御装置用ベース101BCを構成する第1部材の貫通孔も溝も形成されていない部分が積層されて塊状となっている断面領域を表す。また、斜線の領域は、溝111cが形成されている部分の断面領域を表す。
図14においては、実施例7流量制御装置用ベース101BCが備える第1部材111はバイパス部110として纏めて示した。また、外部接続部120を構成する1つの薄板状部材である外部接続部材120aにおいて第1導入孔111aに対応する位置に形成された貫通孔にはバイパス流路への異物の混入を防止するためのメッシュ120bが配設されている。更に、外部接続部120を構成するもう1つの薄板状部材である外部接続部材120cにはスリット120dが形成されている。これは、第2導入孔122aの位置を所望の位置に設けるための流路である。このように外部接続部120に形成される第2導入孔121a及び第2導出孔121bの位置は、実施例7流量制御装置用ベース101BCが適用される用途に応じて適宜設計することができる。
尚、図15に示した実施例7流量制御装置用ベース101BCは、本発明に係る流量制御装置用ベースの必須の構成要素ではないが、導入配管接続用構造、導出配管接続用構造、及び分岐接続用構造(貫通孔131a及び貫通孔131b)を備える。これらの構成及び作用効果については既に詳しく述べたので、ここでの説明は省略する。
加えて、実施例7流量制御装置用ベース101BCは、本発明に係る流量制御装置用ベースの必須の構成要素ではないが、第2導出孔121bと第5導入孔123aとが流量制御弁を介して気密に連通するように当該流量制御弁を実施例7流量制御装置用ベース101BCに固定するための構造である弁接続用構造(貫通孔131c)を更に備える。弁接続用構造の具体的な構成については、導入配管接続用構造、導出配管接続用構造、及び分岐接続用構造と同様である。
〈作用効果〉
上記のように実施例7流量制御装置用ベース101BCには、第5導入孔123aと第5導出孔123bとを連通する独立流路150が形成されている。この独立流路の入り口である第5導入孔123aと第2導出孔121bとの間に流量制御弁を介在させることにより、流量制御装置を構成することができる。具体的には、導入側分岐孔122a及び導出側分岐孔122bに上述した第4部材を接続してなる熱式流量計又は差圧式流量計と、流量制御弁と、を実施例7流量制御装置用ベース101BCに適切に接続する。そして、上記流量計による検出値に基づいて上記流量制御弁の開度を調節するアクチュエータを制御してバイパス流路を流れる流体の流量を制御する制御部を設けることにより、流量制御装置を容易に構成することができる。
更に、上記構成によれば、特段の治具等を必要とすること無く、弁接続用構造によって、第2導出孔121bと第5導入孔123aとが流量制御弁を介して気密に連通するように当該流量制御弁を実施例7流量制御装置用ベース101BCに固定することができる。即ち、実施例7流量制御装置用ベース101BCによれば、流量制御装置の集成工程を更に簡素化することができる。
尚、当然のことながら、上述した実施例7流量制御装置用ベース101BCによって達成される効果は、溝が直接的に形成された第1部材111、第2部材112と第3部材113との積層体として構成された第1部材111、直線状の溝が形成された第1部材111、及び渦巻状の溝が形成された第1部材111の何れを採用する場合においても達成される。
以下、本発明の実施例8に係る熱式流量計(以下、「実施例8熱式流量計」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
実施例8熱式流量計は、本発明に係る流量計用ベース、センサチューブ、及び当該センサチューブに巻き付けられた一対のセンサワイヤを備え、導入側分岐孔122aを通してセンサチューブの内部に流入して導出側分岐孔122bを通してセンサチューブの内部から流出する流体の流量に対応する検出値を上記一対のセンサワイヤの電気抵抗値の違いに基づいて取得する熱式流量計である。熱式流量計の一般的な構成については当業者に周知であるので、ここでの説明は省略する。また、本発明に係る流量計用ベースの構成及び作用効果についても既に述べたので、ここでの説明は省略する。
更に、実施例8熱式流量計においては、導入側分岐孔122aと導出側分岐孔122bとがセンサチューブの内部を介して気密に連通するように、上述した分岐接続用構造によって本発明に係る流量計用ベースにセンサチューブが固定されている。但し、分岐接続用構造は本発明に係る熱式流量計において必須の構成要件ではない。
〈作用効果〉
本発明に係る流量計用ベースにおいては、従来バイパスと比較して、高い寸法精度にてバイパス流路を形成することができる。従って、本発明に係る流量計用ベースによって構成される実施例8熱式流量計は、高い検出精度を達成することができる。更に、本発明に係る流量計用ベースの内部には、バイパス部110(溝111c)、第1導入孔111a、第1導出孔111b、第2導入孔121a、第2導出孔121b、導入側分岐孔122a、及び導出側分岐孔122bが一体的に形成されている。従って、本発明に係る流量計用ベースによって構成される実施例8熱式流量計は、より簡素化された集成工程によって製造することができる。
以下、本発明の実施例9に係る差圧式流量計(以下、「実施例9差圧式流量計」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
実施例9差圧式流量計は、本発明に係る流量計用ベース、上流側圧力センサ、及び下流側圧力センサを備え、第1導入孔111aから流入しバイパス部110の溝111cを通って第1導出孔111bから流出する流体の流量に対応する検出値を上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得する差圧式流量計である。差圧式流量計の一般的な構成については当業者に周知であるので、ここでの説明は省略する。また、本発明に係る流量計用ベースの構成及び作用効果についても既に述べたので、ここでの説明は省略する。
更に、実施例9差圧式流量計においては、導入側分岐孔122aと気密に連通する空間に上流側圧力センサの検出部が露出するように、上述した分岐接続用構造によって本発明に係る流量計用ベースに上流側圧力センサが固定されており、導出側分岐孔122bと気密に連通する空間に下流側圧力センサの検出部が露出するように、上述した分岐接続用構造によって本発明に係る流量計用ベースに下流側圧力センサが固定されている。但し、分岐接続用構造は本発明に係る差圧式流量計において必須の構成要件ではない。
〈作用効果〉
本発明に係る流量計用ベースにおいては、従来バイパスと比較して、高い寸法精度にてバイパス流路を形成することができる。従って、本発明に係る流量計用ベースによって構成される実施例9差圧式流量計は、高い検出精度を達成することができる。更に、本発明に係る流量計用ベースの内部には、バイパス部110(溝111c)、第1導入孔111a、第1導出孔111b、第2導入孔121a、第2導出孔121b、導入側分岐孔122a、及び導出側分岐孔122bが一体的に形成されている。従って、本発明に係る流量計用ベースによって構成される実施例9差圧式流量計は、より簡素化された集成工程によって製造することができる。
以下、本発明の実施例10に係る熱式流量制御装置(以下、「実施例10熱式流量制御装置」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
図16及び図17に示すように、実施例10熱式流量制御装置101Cは、熱式流量計301と、流量制御弁302と、上記流量制御弁の開度を調節するアクチュエータ303と、制御部(図示せず)と、を備え、上記制御部は、熱式流量計301によって取得される検出値に基づいてアクチュエータ303を制御して流量制御弁302の開度を調節することにより、導入側分岐孔122aを通してセンサチューブ304の内部に流入して導出側分岐孔122bを通してセンサチューブ304の内部から流出する流体の流量を所定の目標値に近付けるように構成されている、熱式流量制御装置である。
但し、熱式流量計301は、本発明に係る流量制御装置用ベース(実施例7流量制御装置用ベース101BC)、センサチューブ304、及びセンサチューブ304に巻き付けられた一対のセンサワイヤ305a及び305bを備え、上記流体の上記流量に対応する検出値を一対のセンサワイヤ305a及び305bの電気抵抗値の違いに基づいて取得するように構成される。熱式流量計の一般的な構成については当業者に周知であるので、ここでの更なる説明は省略する。また、実施例7流量制御装置用ベース101BCの構成及び作用効果についても既に述べたので、ここでの説明は省略する。尚、図16の(a)及び(b)における黒塗りの領域は、実施例7流量制御装置用ベース101BCを表す。図17における黒塗りの領域は、実施例7流量制御装置用ベース101BCを構成する第1部材の貫通孔も溝も形成されていない部分が積層されて塊状となっている断面領域を表す。また、斜線の領域は、溝111cが形成されている部分の断面領域を表す。
更に、導入側分岐孔122aと導出側分岐孔122bとがセンサチューブ304の内部を介して気密に連通するようにセンサチューブ304が実施例7流量制御装置用ベース101BCに固定されており、第2導出孔121bと第5導入孔123aとが流量制御弁302を介して気密に連通するように流量制御弁302が実施例7流量制御装置用ベース101BCに固定されている。
尚、実施例10熱式流量制御装置101Cにおいては、導入側分岐孔122aと導出側分岐孔122bとがセンサチューブ304の内部を介して気密に連通するように、上述した分岐接続用構造によって実施例7流量制御装置用ベース101BCにセンサチューブ304が固定されている。但し、分岐接続用構造は本発明に係る熱式流量制御装置において必須の構成要件ではない。
〈作用効果〉
実施例7流量制御装置用ベース101BCにおいては、従来バイパスと比較して、高い寸法精度にてバイパス流路を形成することができる。従って、実施例7流量制御装置用ベース101BCによって構成される実施例10熱式流量制御装置101Cは、高い制御精度を達成することができる。更に、実施例7流量制御装置用ベース101BCの内部には、バイパス部110(溝111c)、第1導入孔111a、第1導出孔111b、第2導入孔121a、第2導出孔121b、導入側分岐孔122a、導出側分岐孔122b、第5導入孔123a、及び第5導出孔123bが一体的に形成されている。従って、実施例7流量制御装置用ベース101BCによって構成される実施例10熱式流量制御装置101Cは、より簡素化された集成工程によって製造することができる。
以下、本発明の実施例11に係る差圧式流量制御装置(以下、「実施例11差圧式流量制御装置」と称される場合がある。)について説明する。
〈構成〉
実施例11差圧式流量制御装置は、差圧式流量計と、流量制御弁と、上記流量制御弁の開度を調節するアクチュエータと、制御部と、を備え、上記制御部は、上記差圧式流量計によって取得される検出値に基づいて上記アクチュエータを制御して上記流量制御弁の上記開度を調節することにより、上記流体の上記流量を所定の目標値に近付けるように構成されている、差圧式流量制御装置である。
但し、上記差圧式流量計は、本発明流量制御装置用ベース、上流側圧力センサ、及び下流側圧力センサを備え、第1導入孔111aから流入しバイパス部110の溝111cを通って第1導出孔111bから流出する流体の流量に対応する検出値を上記上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得するように構成される。
更に、導入側分岐孔122aと気密に連通する空間に上記上流側圧力センサの検出部が露出するように上記上流側圧力センサが上記流量制御装置用ベースに固定されており、導出側分岐孔122bと気密に連通する空間に上記下流側圧力センサの検出部が露出するように上記下流側圧力センサが上記流量制御装置用ベースに固定されている。加えて、第2導出孔121bと第5導入孔123aとが上記流量制御弁を介して気密に連通するように上記流量制御弁が上記流量制御装置用ベースに固定されている。
尚、実施例11差圧式流量制御装置においては、導入側分岐孔122aと気密に連通する空間に上記上流側圧力センサの検出部が露出するように、上述した分岐接続用構造によって上記上流側圧力センサが上記流量制御装置用ベースに固定されており、導出側分岐孔122bと気密に連通する空間に上記下流側圧力センサの検出部が露出するように、上述した分岐接続用構造によって上記下流側圧力センサが上記流量制御装置用ベースに固定されており、第2導出孔121bと第5導入孔123aとが上記流量制御弁を介して気密に連通するように、上述した弁接続用構造によって上記流量制御弁が前記流量制御装置用ベースに固定されている。但し、分岐接続用構造及び弁接続用構造は本発明に係る熱式流量制御装置において必須の構成要件ではない。
〈作用効果〉
本発明に係る流量制御装置用ベースにおいては、従来バイパスと比較して、高い寸法精度にてバイパス流路を形成することができる。従って、本発明に係る流量制御装置用ベースによって構成される実施例11差圧式流量制御装置は、高い制御精度を達成することができる。更に、本発明に係る流量制御装置用ベースの内部には、バイパス部110(溝111c)、第1導入孔111a、第1導出孔111b、第2導入孔121a、第2導出孔121b、導入側分岐孔122a、導出側分岐孔122b、第5導入孔123a、及び第5導出孔123bが一体的に形成されている。従って、本発明に係る流量制御装置用ベースによって構成される実施例11差圧式流量制御装置は、より簡素化された集成工程によって製造することができる。
以上、本発明を説明することを目的として、特定の構成を有する幾つかの実施形態及び変形例につき、時に添付図面を参照しながら説明してきたが、本発明の範囲は、これらの例示的な実施形態及び変形例に限定されると解釈されるべきではなく、特許請求の範囲及び明細書に記載された事項の範囲内で、適宜修正を加えることが可能であることは言うまでも無い。
101,102,103,104…バイパスユニット、102BM,104BM…流量計用ベース、101BC…流量制御装置用ベース、101C…流量制御装置、110…バイパス部、111…第1部材、111a…第1導入孔、111b…第1導出孔、111c…溝、112…第2部材、112a…第3導入孔、112b…第3導出孔、112c…スリット、113…第3部材、113a…第4導入孔、113b…第4導出孔、120…外部接続部、120a,120c…外部接続部材、120b…メッシュ、120d…スリット、121a…第2導入孔、121b…第2導出孔、122a…導入側分岐孔、122b…導出側分岐孔、123a…第5導入孔、123b…第5導出孔、131a,131b,131c…貫通孔、150…独立流路、210a…導入側継手、210b…導出側継手、220a,220b…開口部、230a…上流側圧力センサ、230b…下流側圧力センサ、301…熱式流量計、302…流量制御弁、303…アクチュエータ、304…センサチューブ、305a,305b…センサワイヤ、及び400…ケース。

Claims (17)

  1. 板状の部材であるバイパス部と、前記バイパス部の2つの主面にそれぞれ積層された一対の板状の部材である一対の外部接続部と、を備えるバイパスユニットであって、
    前記バイパス部は、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第1導入孔、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第1導出孔、及び前記第1導入孔と前記第1導出孔とを連通する少なくとも1本の溝が形成された薄板状の部材である第1部材を2つ以上備え、隣接する前記第1部材の前記第1導入孔同士が気密に連通し且つ隣接する前記第1部材の前記第1導出孔同士が気密に連通するように2つ以上の前記第1部材が積層されてなり、
    前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第2導入孔が形成されており、前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第2導出孔が形成されており、
    前記第1部材に形成された前記第1導入孔と前記外部接続部に形成された前記第2導入孔とが気密に連通し且つ前記第1部材に形成された前記第1導出孔と前記外部接続部に形成された前記第2導出孔とが気密に連通するように構成されており、
    前記第1部材は、1つの薄板状の部材である第2部材と1つの薄板状の部材である第3部材とが積層されてなる積層体として構成されており、
    前記第2部材には、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第3導入孔、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第3導出孔、及び所定の幅及び所定の長さを有する少なくとも1本の貫通孔であるスリットが形成されており、
    前記第3部材には、所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第4導入孔及び所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第4導出孔が形成されており、
    前記第2部材の前記第3導入孔と前記第3部材の前記第4導入孔とが気密に連通して前記第1部材における前記第1導入孔を形成しており、前記第2部材の前記第3導出孔と前記第3部材の前記第4導出孔とが気密に連通して前記第1部材における前記第1導出孔を形成しており、
    前記スリットの両端のうち前記第3導入孔により近い方の端部である導入端部と前記第3導入孔とは前記第4導入孔を介して気密に連通するように構成されており、前記スリットの両端のうち前記第3導出孔により近い方の端部である導出端部と前記第3導出孔とは前記第4導出孔を介して気密に連通するように構成されており、
    前記第2部材に形成された前記スリットの前記導入端部及び前記導出端部以外の開口面は前記第3部材の前記第4導入孔及び前記第4導出孔が形成されていない部分によって気密に塞がれて前記第1部材における前記溝を形成している、
    バイパスユニット。
  2. 請求項に記載のバイパスユニットであって、
    前記バイパス部の前記主面に平行な平面への平行投影図において、
    前記第4導入孔は、前記第3導入孔の少なくとも一部及び前記導入端部と重なるように形成されており、
    前記第4導出孔は、前記第3導出孔の少なくとも一部及び前記導出端部と重なるように形成されている、
    バイパスユニット。
  3. 請求項1又は請求項に記載のバイパスユニットであって、
    前記バイパス部の前記主面に平行な平面への平行投影図において、前記溝は直線状に形成されている、
    バイパスユニット。
  4. 請求項1又は請求項に記載のバイパスユニットであって、
    前記バイパス部の前記主面に平行な平面への平行投影図において、前記溝は渦巻状に形成されている、
    バイパスユニット。
  5. 請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のバイパスユニットであって、
    外部から流体を導入する導入配管と前記第2導入孔とが気密に連通するように前記導入配管を前記バイパスユニットに固定するための構造である導入配管接続用構造と、
    外部へと流体を導出する導出配管と前記第2導出孔とが気密に連通するように前記導出配管を前記バイパスユニットに固定するための構造である導出配管接続用構造と、
    を更に備える、
    バイパスユニット。
  6. 請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のバイパスユニットを備える流量計用ベースであって、
    前記一対の外部接続部の何れか一方には、所定の大きさ及び所定の形状を有し且つ前記第1導入孔と気密に連通する少なくとも1つの貫通孔である導入側分岐孔が更に形成されており、
    前記一対の外部接続部の何れか一方には、所定の大きさ及び所定の形状を有し且つ前記第1導出孔と気密に連通する少なくとも1つの貫通孔である導出側分岐孔が更に形成されている、
    流量計用ベース。
  7. 請求項に記載の流量計用ベースであって、
    内部空間を有する別個の部材である第4部材を前記導入側分岐孔及び/又は前記導出側分岐孔と前記内部空間とが気密に連通するように当該流量計用ベースに固定するための構造である分岐接続用構造を更に備える、
    流量計用ベース。
  8. 請求項又は請求項に記載の流量計用ベースを備える流量制御装置用ベースであって、
    前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第5導入孔が更に形成されており、前記一対の外部接続部の何れか一方には所定の大きさ及び所定の形状を有する少なくとも1つの貫通孔である第5導出孔が更に形成されており、
    少なくとも1つの前記第1部材には、前記第5導入孔と前記第5導出孔とを気密に連通し且つ前記溝とは連通していない流路である独立流路が更に形成されている、
    流量制御装置用ベース。
  9. 請求項に記載の流量制御装置用ベースであって、
    前記第2導出孔と前記第5導入孔とが流量制御弁を介して気密に連通するように前記流量制御弁を当該流量制御装置用ベースに固定するための構造である弁接続用構造を更に備える、
    流量制御装置用ベース。
  10. 請求項又は請求項に記載の流量計用ベース、センサチューブ、及び前記センサチューブに巻き付けられた一対のセンサワイヤを備え、前記導入側分岐孔を通して前記センサチューブの内部に流入して前記導出側分岐孔を通して前記センサチューブの内部から流出する流体の流量に対応する検出値を前記一対のセンサワイヤの電気抵抗値の違いに基づいて取得する熱式流量計であって、
    前記導入側分岐孔と前記導出側分岐孔とが前記センサチューブの内部を介して気密に連通するように前記センサチューブが前記流量計用ベースに固定されている、
    熱式流量計。
  11. 請求項に記載の流量計用ベース、前記第4部材としてのセンサチューブ、及び前記センサチューブに巻き付けられた一対のセンサワイヤを備え、前記導入側分岐孔を通して前記センサチューブの内部に流入して前記導出側分岐孔を通して前記センサチューブの内部から流出する流体の流量に対応する検出値を前記一対のセンサワイヤの電気抵抗値の違いに基づいて取得する熱式流量計であって、
    前記導入側分岐孔と前記導出側分岐孔とが前記センサチューブの内部を介して気密に連通するように前記分岐接続用構造によって前記センサチューブが前記流量計用ベースに固定されている、
    熱式流量計。
  12. 請求項又は請求項に記載の流量計用ベース、上流側圧力センサ、及び下流側圧力センサを備え、前記第1導入孔から流入し前記バイパス部の前記溝を通って前記第1導出孔から流出する流体の流量に対応する検出値を前記上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得する差圧式流量計であって、
    前記導入側分岐孔と気密に連通する空間に前記上流側圧力センサの検出部が露出するように前記上流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されており、
    前記導出側分岐孔と気密に連通する空間に前記下流側圧力センサの検出部が露出するように前記下流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されている、
    差圧式流量計。
  13. 請求項に記載の流量計用ベース、前記第4部材としての上流側圧力センサ、及び前記第4部材としての下流側圧力センサを備え、前記第1導入孔から流入し前記バイパス部の前記溝を通って前記第1導出孔から流出する流体の流量に対応する検出値を前記上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得する差圧式流量計であって、
    前記導入側分岐孔と気密に連通する空間に前記上流側圧力センサの検出部が露出するように前記分岐接続用構造によって前記上流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されており、
    前記導出側分岐孔と気密に連通する空間に前記下流側圧力センサの検出部が露出するように前記分岐接続用構造によって前記下流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されている、
    差圧式流量計。
  14. 請求項又は請求項に記載の流量制御装置用ベース、センサチューブ、及び前記センサチューブに巻き付けられた一対のセンサワイヤを備え、前記導入側分岐孔を通して前記センサチューブの内部に流入して前記導出側分岐孔を通して前記センサチューブの内部から流出する流体の流量に対応する検出値を前記一対のセンサワイヤの電気抵抗値の違いに基づいて取得する熱式流量計と、流量制御弁と、前記流量制御弁の開度を調節するアクチュエータと、制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記熱式流量計によって取得される前記検出値に基づいて前記アクチュエータを制御して前記流量制御弁の前記開度を調節することにより、前記流体の前記流量を所定の目標値に近付けるように構成されている、
    熱式流量制御装置であって、
    前記導入側分岐孔と前記導出側分岐孔とが前記センサチューブの内部を介して気密に連通するように前記センサチューブが前記流量制御装置用ベースに固定されており、
    前記第2導出孔と前記第5導入孔とが前記流量制御弁を介して気密に連通するように前記流量制御弁が前記流量制御装置用ベースに固定されている、
    熱式流量制御装置。
  15. 請求項に記載の流量制御装置用ベース、前記第4部材としてのセンサチューブ、及び前記センサチューブに巻き付けられた一対のセンサワイヤを備え、前記導入側分岐孔を通して前記センサチューブの内部に流入して前記導出側分岐孔を通して前記センサチューブの内部から流出する流体の流量に対応する検出値を前記一対のセンサワイヤの電気抵抗値の違いに基づいて取得する熱式流量計と、流量制御弁と、前記流量制御弁の開度を調節するアクチュエータと、制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記熱式流量計によって取得される前記検出値に基づいて前記アクチュエータを制御して前記流量制御弁の前記開度を調節することにより、前記流体の前記流量を所定の目標値に近付けるように構成されている、
    熱式流量制御装置であって、
    前記導入側分岐孔と前記導出側分岐孔とが前記センサチューブの内部を介して気密に連通するように前記分岐接続用構造によって前記センサチューブが前記流量制御装置用ベースに固定されており、
    前記第2導出孔と前記第5導入孔とが前記流量制御弁を介して気密に連通するように前記弁接続用構造によって前記流量制御弁が前記流量制御装置用ベースに固定されている、
    熱式流量制御装置。
  16. 請求項又は請求項に記載の流量制御装置用ベース、上流側圧力センサ、及び下流側圧力センサを備え、前記第1導入孔から流入し前記バイパス部の前記溝を通って前記第1導出孔から流出する流体の流量に対応する検出値を前記上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得する差圧式流量計と、流量制御弁と、前記流量制御弁の開度を調節するアクチュエータと、制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記差圧式流量計によって取得される前記検出値に基づいて前記アクチュエータを制御して前記流量制御弁の前記開度を調節することにより、前記流体の前記流量を所定の目標値に近付けるように構成されている、
    差圧式流量制御装置であって、
    前記導入側分岐孔と気密に連通する空間に前記上流側圧力センサの検出部が露出するように前記上流側圧力センサが前記流量制御装置用ベースに固定されており、
    前記導出側分岐孔と気密に連通する空間に前記下流側圧力センサの検出部が露出するように前記下流側圧力センサが前記流量制御装置用ベースに固定されており、
    前記第2導出孔と前記第5導入孔とが前記流量制御弁を介して気密に連通するように前記流量制御弁が前記流量制御装置用ベースに固定されている、
    差圧式流量制御装置。
  17. 請求項に記載の流量制御装置用ベース、前記第4部材としての上流側圧力センサ、及び前記第4部材としての下流側圧力センサを備え、前記第1導入孔から流入し前記バイパス部の前記溝を通って前記第1導出孔から流出する流体の流量に対応する検出値を前記上流側圧力センサ及び下流側圧力センサによって検出される圧力の違いに基づいて取得する差圧式流量計と、流量制御弁と、前記流量制御弁の開度を調節するアクチュエータと、制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記差圧式流量計によって取得される前記検出値に基づいて前記アクチュエータを制御して前記流量制御弁の前記開度を調節することにより、前記流体の前記流量を所定の目標値に近付けるように構成されている、
    差圧式流量制御装置であって、
    前記導入側分岐孔と気密に連通する空間に前記上流側圧力センサの検出部が露出するように前記分岐接続用構造によって前記上流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されており、
    前記導出側分岐孔と気密に連通する空間に前記下流側圧力センサの検出部が露出するように前記分岐接続用構造によって前記下流側圧力センサが前記流量計用ベースに固定されており、
    前記第2導出孔と前記第5導入孔とが前記流量制御弁を介して気密に連通するように前記弁接続用構造によって前記流量制御弁が前記流量制御装置用ベースに固定されている、
    差圧式流量制御装置。
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