JPH0988312A - フロアパネル - Google Patents

フロアパネル

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JPH0988312A
JPH0988312A JP24976195A JP24976195A JPH0988312A JP H0988312 A JPH0988312 A JP H0988312A JP 24976195 A JP24976195 A JP 24976195A JP 24976195 A JP24976195 A JP 24976195A JP H0988312 A JPH0988312 A JP H0988312A
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floor panel
panel
floor
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Takaaki Akagi
孝明 赤木
Tokuzo Kobayashi
徳三 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フリーアクセスフロアの構築に際し、フロア
パネルの製造、管理、そして取扱い等を一元化し、敷設
作業の手間と労力の削減を図る。 【解決手段】 基礎床面上に敷き詰めて床面を形成する
フロアパネルにおいて、残余部が格子状になるよう上下
に貫通した開口部を前記フロアパネルに形成し、容易に
切断できる薄肉部からなる横分割線を格子状の前記各残
余部を横断して該フロアパネルに設けてなり、前記横分
割線で切り離したフロアパネルの一方の残余部を他方の
開口部に嵌合してフロアパネルの縦幅を調節可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定寸法に規格化
されたフロアパネルを基礎床面に敷き詰めてフリーアク
セスフロアを構築する際、部屋の隅等に生ずる隙間に合
わせて寸法の調節をできるように改良したフロアパネル
に関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスのOA化が進むにつれて普及し
たフリーアクセスフロアは、コンクリート製の基礎床面
上へ、フロアパネルを敷き詰めて構築する。ところが、
所定寸法に規格化されたフロアパネルだけでは、部屋の
隅等に、前記フロアパネルよりも狭い隙間ができ、この
隙間を埋めるために、規格外のボーダーパネルが必要に
なってくる。
【0003】当初のボーダーパネルは、敷設場所で適切
な大きさに切断して、上記隙間に埋め込んでいた。しか
し、ボーダーパネルを敷設場所でいちいち作り出すこと
は、手間と労力が必要な上、端材が発生する問題があっ
た。そこで、例えば実開平5-16971号に見られるよう
に、櫛歯状に成形した合成樹脂、金属又は木材等を互い
に嵌合い、その嵌合いの程度で縦幅を調節するボーダー
パネルが提案されるようになってきた。実開平5-16971
号では、更に中空の箱状に形成した部材の箱部分を嵌合
い構造にしたボーダーパネルも提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実開平5-16971号は、
敷設現場で製作する旧来のボーダーパネルにおいて要し
ていた手間と労力とを削減することを目的としており、
この点に関して大きな効果がある。しかし、一方では、
なお規格化されたフロアパネルとは別材としてボーダー
パネルを用意しなければならず、製造、管理、そして取
扱い等を、それぞれ別にしなければならないし、敷設現
場において、一方のフロアパネルが足りなくなれば、い
くら他方が残っていても、もはやフリーアクセスフロア
の構築は続行できないという問題が解決されない。更
に、単なる嵌合い構造のボーダーパネルは、敷設後に、
振動等により必要以上に短縮し、隙間ができる問題があ
った。
【0005】そこで、単一のフロアパネルに、従来の規
格化されたフロアパネルとボーダーパネルとの両方の性
格をもたせ、製造、管理、そして取扱い等を一元化し
て、より手間と労力の削減を図ることを目的として、フ
ロアパネルの構造について検討することにした。
【0006】
【課題を解決するための手段】検討の結果開発したもの
が、基礎床面上に敷き詰めて床面を形成するフロアパネ
ルにおいて、残余部が格子状になるよう上下に貫通した
開口部を前記フロアパネルに形成し、容易に切断できる
薄肉部からなる横分割線を格子状の前記各残余部を横断
して該フロアパネルに設けてなり、前記横分割線で切り
離したフロアパネル(以後、それぞれを分割パネルと呼
ぶ)の一方の残余部を他方の開口部に嵌合してフロアパ
ネルの縦幅を調節可能にしたフロアパネルである。
【0007】本発明のフロアパネルは、通常は所定寸法
に規格したフロアパネルとして取扱い、横分割線で切り
離した分割パネルの一方の残余部を他方の開口部に嵌合
し、この残余部の長さの範囲で、フロアパネルの縦幅を
短縮可能にするボーダーパネルとして取扱える。この横
分割線は、開口部と平行なフロアパネルの2側面に交差
する線であればよく、ノッチ、スリット、適当間隔で配
列した貫通孔やこれらの組み合わせ等があり、フロアパ
ネルは、この横分割線を軸に折曲げを繰り返すことで容
易に2つの分割パネルに切り離すことができる。
【0008】開口部又は残余部の数は、フロアパネルの
大きさや分割パネルの強度等によって決定されるが、開
口部にハイヒールの踵が落ち込まない程度に幅の狭い開
口部又は残余部を形成するのがよい。開口部はフロアパ
ネル下の配線の状況を確認する覗き窓の役割も果たす。
各分割パネルの残余部は、対向する開口部より幅が狭け
れば嵌合できるが、この残余部と開口部とをほぼ同幅に
すれば、対向する残余部同士が嵌合時に密接する。ま
た、切り離したフロアパネルの一方の残余部と他方の開
口部とを嵌合させた際、切り離したフロアパネルの各残
余部に、互いに係合しあう位置規制部を設けておくと、
分割パネルは安定して嵌合し、振動等により必要以上に
縦幅が縮まることがなくなる。位置規制部としては、対
称で嵌合可能な凹凸や、鋸歯状のラック部等がある。
【0009】分割パネルは、フロアパネルを等分する中
心線上に横分割線を設けることで、同等かつ対称な形状
のものを得ることができ、各分割パネルの残余部を対向
する分割パネルの開口部に余すところなく嵌合させるこ
とができる。なお、横分割線は複数設けてもよく、フロ
アパネルは複数に分割することができる。
【0010】予め横分割線を複数設けておくと、分割パ
ネルの残余部にはなお横分割線が残るが、この残った横
分割線から先を切り取って残余部すべてを短くすれば、
得られるボーダーパネルは元のフロアパネルに比べて縦
幅を更に短縮できる。また、横分割線とは別に、容易に
切断できる薄肉部からなる縦分割線を開口部又は残余部
を縦断して設ければ、得られるボーダーパネルは元のフ
ロアパネルに対して横幅をも短縮できる。なお、一部の
残余部のみを、上記横又は縦分割線で切り取ると、この
切断部分は常に床面上に開口して配線等の引出孔や、コ
ンセントボックスの収容スペース等として用いることが
できるようになる。なお、横又は縦分割線を形成する薄
肉部は、フロアパネル上面近くに設けるよりも、フロア
パネル下面近くに設けるほうが、運搬時にフロアパネル
の両脇を抱えても屈曲する心配がなく、取り扱いの便が
よい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を、図を参
照しながら説明する。図1は本発明のフロアパネル1の
斜視図、図2はフロアパネル1からノッチ2,3に挟ま
れた残余部4の一部を切り離してコンセントボックス5
を嵌め込んだ状態の斜視図、図3は同フロアパネル1を
ノッチ6で切り離して得た分割パネル7,8の斜視図で
あり、図4は一方の分割パネル7(又は8)の開口部9に
対向する他方の分割パネル8(又は7)の残余部4を半分
程度嵌合したボーダーパネル10の斜視図、図5はラック
部11,11の噛み合いを表わした一部平面図で、図6は一
方の分割パネル7(又は8)の開口部9に対向する他方の
分割パネル8(又は7)の残余部4を全部嵌合したボーダ
ーパネル12の斜視図である。本例ではノッチ2,3,6を
横分割線とし、各分割パネル7,8の両側に当る残余部
(図1中手前及び奥の残余部)それぞれに位置規制部とし
てのラック部11,11を形成している。
【0012】この例は、図1に見られるように、基礎床
面との間に電気配線用の空間を作るために四隅に脚13を
配したフロアパネル1で、残余部4が格子状となるよう
に開口部9を上面15から下方へ貫通して設けている。こ
の残余部と開口部9とは同幅である。なお、図1では、
図示の便宜上、開口部9の幅を広くしているが、実際に
はハイヒールの踵が落ち込まない程度の幅にする。上面
15には、フロアパネル1を二分割するように、各残余部
4を横断してノッチ6を設け、それぞれに対応した補助
脚16を形成している。ノッチ2,3で挟まれた残余部4
の一部を切り離せば、図2に見られるようにコンセント
ボックス5等を嵌め込むことができ、便利である。
【0013】ラック部11,11は、図4又は図6に見られ
るように、対向する残余部4と開口部9とを嵌合させた
とき、図5に見られるように互いに係合して分割パネル
7,8の相対的位置ずれを防ぎ、ボーダーパネル10,12と
しての大きさが維持され、必要以上に短縮せず、隙間も
発生しないようにする。ラック部11は、本例のように各
分割パネル7,8の両側に当る残余部4のみ、数として
2〜3の残余部に設けるだけで十分であるが、すべての
残余部にラック部を設けると、より強固に分割パネルを
組み付けることができる。
【0014】このフロアパネルは、ノッチ6を軸に折曲
げを繰り返すことで、図3に見られるように、分割パネ
ル7,8に分割できる。これにより、このフロアパネル
1でフリーアクセスフロアを構築しながら、その敷設現
場において、このフロアパネル1からボーダーパネル1
0,12(図4又は図6参照)を作り、部屋の隅等にできる隙
間を埋めることができる。そして、このようにフロアパ
ネルの種類が一元化されることから、製造コスト、保管
コスト等が低減されるのである。なお、図3からも明ら
かなように、各分割パネル7,8は元のフロアパネル1
の1/2(本例の場合)の大きさをもつ単体のボーダーパネ
ルとしても利用可能である。
【0015】嵌合した分割パネル7,8は、図4に見ら
れるように、開口部9を残してフロアパネル1の縦幅を
短縮したボーダーパネル10として利用してもよいし、図
6に見られるように、開口部9をすべて埋めるように対
向する残余部4を嵌合して最も縦幅の狭いボーダーパネ
ル12として利用してもよい。各図において、元のフロア
パネル1の大きさを仮想線で示し、短縮した縦幅の大き
さを両矢印で示している。図4のように、開口部9が残
る程度に分割パネル7,8を嵌合した場合、この開口部
9は、基礎床面上に這わせる配線18の取出口又は配線18
の状況を確認する覗き窓として機能する。
【0016】図6のように、開口部9を埋めるように対
向する残余部4を突き合わせて分割パネル7,8を嵌合
させた場合、開口部9がない状態となるが、残余部4の
ノッチ2(又は3)から先を切り取ることで新しく開口部
を形成することができる。更に開口部又は残余部を縦断
する方向の縦分割線としてノッチ19,20を設ければ、図
7に見られるように、フロアパネル1を縦幅及び横幅共
に短縮し、例えばフリーアクセスフロアを敷設する部屋
の角部に対応した小面積のボーダーパネル21を敷設現場
で容易に作り出すことができる。なお、残余部4の各切
断端に当る部分には、予め補助脚16を形成しておく。
【0017】本発明のフロアパネルは、製造コストの削
減、軽量化やガタツキ音防止等を図る目的から、合成樹
脂の一体成形品が好ましいが、金属製又は木製でもよ
い。本例は、図8に見られるように、上面にノッチ2
(3,6,19又は20)を形成して、各分割パネルがほぼ上面
15で連結した構造のフロアパネルであるが、図9に見ら
れるように、補助脚底面で各分割パネルが連結するよう
に、ノッチ14を下方に形成してもよい。横又は縦分割線
をフロアパネル下面に設けた場合、荷重により、ある分
割パネルの上面がたわんでも他の分割パネルが浮き上が
ることもなく(図8中二点鎖線と図9とを比較参照)、フ
ロアパネル運搬時に横又は縦分割線から屈曲する心配が
なくなるという利点がある。
【0018】本発明のフロアパネルは、通常は一組みの
分割パネルが一体となった従来同様のフロアパネルとし
て取り扱える一方、必要に応じてボーダーパネルとして
取り扱うこともできる点が特徴である。しかも、開口部
から配線の確認又は取り出しができ、更に残余部の一部
を切り取ることで、例えばコンセントボックスを嵌め込
むなどの工作が敷設現場で行え、フリーアクセスフロア
のレイアウトを自在にできるという利点を有するのであ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明により、フリーアクセスフロアの
構築の際に必ずと言ってよいほど発生する周縁の隙間に
対し、標準のフロアパネルを横又は縦分割線から分断す
ることで、容易に隙間に合わせたボーダーパネルを得る
ことができるようになる。このことは、取り扱うべきフ
ロアパネルの種類を減らし、製造コスト、保管コストを
低減させ、加えて敷設作業の手間と労力を削減する効果
がある。更に、本発明のフロアパネルを用いて構築され
たフリーアクセスフロアには、床面に開口部が形成され
ることで、基礎床面上に這わせた配線の状況確認及び取
り出しが容易な利便性の向上を図ることができるように
なるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロアパネルの斜視図である。
【図2】同フロアパネルにコンセントボックスを嵌め込
んだ状態の斜視図である。
【図3】同フロアパネルを切り離して得る分割パネルの
斜視図である。
【図4】分割パネルを半分程度嵌合した嵌合したボーダ
ーパネルの斜視図である。
【図5】嵌合したボーダーパネルのラック部の噛み合わ
せを示した一部平面図である。
【図6】分割パネルを全部嵌合したボーダーパネルの斜
視図である。
【図7】格子溝の直交方向及び格子溝方向に短縮したボ
ーダーパネルの斜視図である。
【図8】フロアパネル上面付近で分割パネルが連結した
ノッチの拡大正面図である。
【図9】フロアパネル下面付近で分割パネルが連結した
ノッチの拡大正面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル 2 左側のノッチ 3 右側のノッチ 4 残余部 6 フロアパネルを等分するノッチ 9 開口部 11 ラック部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎床面上に敷き詰めて床面を形成する
    フロアパネルにおいて、残余部が格子状になるよう上下
    に貫通した開口部を前記フロアパネルに形成し、容易に
    切断できる薄肉部からなる横分割線を格子状の前記各残
    余部を横断して該フロアパネルに設けてなり、前記横分
    割線で切り離したフロアパネルの一方の残余部を他方の
    開口部に嵌合してフロアパネルの縦幅を調節可能にした
    ことを特徴とするフロアパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の切り離したフロアパネル
    の一方の残余部を他方の開口部とを嵌合させた際、切り
    離したフロアパネルの残余部に、互いに係合しあう位置
    規制部を設けてなるフロアパネル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の横分割線とは別に、容易
    に切断できる薄肉部からなる縦分割線を開口部又は残余
    部を縦断して設けてなるフロアパネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002079591A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Kokuyo Co., Ltd. Panneau
WO2002079589A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Kokuyo Co., Ltd. Structure d'agencement de module habitable

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WO2002079591A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Kokuyo Co., Ltd. Panneau
WO2002079589A1 (fr) * 2001-03-30 2002-10-10 Kokuyo Co., Ltd. Structure d'agencement de module habitable
JP2005097827A (ja) * 2001-03-30 2005-04-14 Kokuyo Co Ltd 居住空間構成設備

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